JP2002056485A - 車両緊急時の処理システム - Google Patents

車両緊急時の処理システム

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JP2002056485A
JP2002056485A JP2000241230A JP2000241230A JP2002056485A JP 2002056485 A JP2002056485 A JP 2002056485A JP 2000241230 A JP2000241230 A JP 2000241230A JP 2000241230 A JP2000241230 A JP 2000241230A JP 2002056485 A JP2002056485 A JP 2002056485A
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Haruji Muramatsu
治司 村松
Hiromoto Oishi
博基 大石
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GPS受信機を内蔵した通信ユニットを搭載
した車両に緊急事態が生じたときに、乗客・乗員に知ら
れることなく、車両の位置を時々刻々地図上で把握する
ことのできる車両緊急時の処理システムを提供するこ
と。 【解決手段】 GPS受信機を内蔵した通信ユニット1
0を搭載すると共に、警報スイッチ40を搭載した車両
1に関し、当該車両1からの警報スイッチON信号の受
信により、予め設定した設定時間毎に位置情報のポーリ
ングを行い、当該車両1から設定時間毎に送信されてく
る位置情報に基づいて地図データベース36から当該車
両1の地図上の所在位置を検索し、当該車両1の所在位
置を地図上に重畳して表示するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS受信機を内
蔵した通信ユニットを搭載した車両に緊急事態が生じた
ときに、乗客・乗員に知られることなく、車両の位置を
時々刻々地図上で把握することのできる車両緊急時の処
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両、特にバス等の客を乗せて運ぶ車両
の場合は、暴力行為によって車両が乗っ取られる、いわ
ゆるバスジャック等に遭うことがある。このような車両
乗っ取りに遭った場合、多く人質が命の危険にさらさ
れ、運転者等は、何もできない状態が通常である。この
ため、このような車両乗っ取りに遭った場合、走行する
車両がどこに移動していくのか全く把握することができ
ない状態となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような車両乗っ取
りに遭った場合、走行する車両がどこを走行しているの
か直ちに把握するのが難しいため、警察の捜査活動がス
ムーズに行かず、長時間乗客・乗員を危険な状態に晒す
結果となっている。
【0004】本発明の目的は、GPS受信機を内蔵した
通信ユニットを搭載した車両に緊急事態が生じたとき
に、乗客・乗員に知られることなく、車両の位置を時々
刻々地図上で把握することのできる車両緊急時の処理シ
ステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の車両緊急時の処理システムは、
GPS受信機を内蔵した通信ユニットを搭載すると共
に、警報スイッチを搭載した車両に関し、当該車両から
の警報スイッチON信号の受信により、予め設定した設
定時間毎に位置情報のポーリングを行い、当該車両から
設定時間毎に送信されてくる位置情報に基づいて地図デ
ータベースから当該車両の地図上の所在位置を検索し、
当該車両の所在位置を地図上に重畳して表示するように
したものである。このように構成することにより、請求
項1に記載の発明によると、運転手の警報スイッチの投
入によって以後、何の動作もしなくても、変化する車両
の位置を常時把握することができる。
【0006】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の車両緊急時の処理システムは、GPS受信機を内
蔵した通信ユニットを搭載すると共に、警報スイッチを
搭載した車両に関し、予め設定した第1の設定時間毎に
位置情報のポーリングを行い、当該車両から第1の設定
時間毎に送信されてくる位置情報に基づいて地図データ
ベースから当該車両の地図上の所在位置を検索し、当該
車両の所在位置を地図上に重畳して表示し、前記車両か
らの警報スイッチON信号の受信により、予め設定した
第2の設定時間毎に位置情報のポーリングを行い、当該
車両から第2の設定時間毎に送信されてくる位置情報に
基づいて地図データベースから当該車両の地図上の所在
位置を検索し、当該車両の所在位置を地図上に重畳して
表示するようにしたものである。このように構成するこ
とにより、請求項2に記載の発明によると、車両に緊急
事態が発生し、運転者が警報スイッチを投入するだけ
で、運転者が何の動作もしなくても、管理センタ側で通
常行っているポーリングの時間間隔から短い時間間隔で
ポーリングを行い、車両側に知られることなく、時々刻
々変化する車両の位置を的確に地図上で把握することが
できる。
【0007】上記の目的を達成するために、請求項3に
記載の車両緊急時の処理システムは、GPS受信機を内
蔵した通信ユニットを搭載した車両に関し、当該車両の
運行が、当該車両について予め設定されている運行予定
経路から外れていると判断すると、予め設定したポーリ
ング設定時間毎に位置情報のポーリングを行い、当該車
両からポーリング設定時間毎に送信されてくる位置情報
に基づいて地図データベースから当該車両の地図上の位
置を検索し、当該車両の位置を地図上に重畳して表示す
るようにしたものである。このように構成することによ
り、請求項3に記載の発明によると、車両内で緊急事態
が発生し、車両の走行経路が、本来走行する筈であった
運行経路から外れたものとなっている場合、運転手から
の連絡が無くても、車両の緊急事態を把握し、運転手が
何の動作もしなくても、変化する車両の位置を常時把握
し、緊急事態に対処できるようにすることができる。
【0008】上記の目的を達成するために、請求項4に
記載の車両緊急時の処理システムは、GPS受信機を内
蔵した通信ユニットを搭載する車両に関し、予め設定し
た第1の設定時間毎に位置情報のポーリングを行い、当
該車両から第1の設定時間毎に送信されてくる位置情報
に基づいて地図データベースから当該車両の地図上の所
在位置を検索し、当該車両の所在位置を地図上に重畳し
て表示し、前記車両の運行が、当該車両について予め設
定されている運行予定経路から外れていると判断する
と、予め設定した第2の設定時間毎に位置情報のポーリ
ングを行い、当該車両から第2の設定時間毎に送信され
てくる位置情報に基づいて地図データベースから当該車
両の地図上の所在位置を検索し、当該変化する車両の所
在位置を地図上に重畳して表示するようにしたものであ
る。このように構成することにより、請求項4に記載の
発明によると、車両内で緊急事態が発生し、車両の走行
経路が、本来走行する筈であった運行経路から外れたも
のとなっている場合、運転手からの連絡が無くても、車
両の緊急事態を把握し、運転手が何の動作もしなくて
も、管理センタ側で通常行っているポーリングの時間間
隔から短い時間間隔でポーリングを行い、車両側に知ら
れることなく、時々刻々変化する車両の位置を的確に地
図上で把握することができる。
【0009】上記の目的を達成するために、請求項5に
記載の車両緊急時の処理システムは、第2の設定時間毎
の位置情報のポーリングを、車両の運行が、当該車両に
ついて予め設定されている運行予定経路から外れている
と判断した後、所定時間経過してから行うようにしたも
のである。このように構成することにより、請求項5に
記載の発明によると、車両の走行経路が、本来走行する
筈であった運行経路から外れたものとなっている場合、
道路事情で一時的に運行経路に変更があったようなとき
に、車両内で緊急事態が発生したものと誤判断するのを
防止することができる。
【0010】上記の目的を達成するために、請求項6に
記載の車両緊急時の処理システムは、GPS受信機を内
蔵した通信ユニットにバックアップ電源を接続し、車両
の電源回路を遮断しても所定時間作動可能にしたもので
ある。このように構成することにより、請求項6に記載
の発明によると、車両を乗っ取った者が車両の電源回路
を遮断してもGPS受信機を内蔵した通信ユニットを継
続して作動させることができ、以後も、車両位置を知ら
せるデータを管理センタに送信することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、車両緊急時の処理システ
ムを実施するための送受信関係を示している。図におい
て、バス等の乗合自動車である車両1は、通信衛星2を
介して管理センタ3と通信回線を通して通信可能になっ
ている。この車両1と管理センタ3との情報のやり取り
は、車両1の車載機器からアンテナ1Aを介して情報を
通信衛星2に送信し、通信衛星2で受けた情報を、この
通信衛星2から管理センタ3のアンテナ3Aに送信す
る。本実施の形態においては、車両1と管理センタ3と
の情報のやり取りが通信衛星2を介して行うようになっ
ているが、車両1と管理センタ3との情報のやり取り
は、必ずしも通信衛星2を介して行う必要はなく、携帯
電話網(デジタル通信電話)でも通信することができ
る。本実施例においては、車両1と管理センタ3との情
報のやり取りを携帯電話網(デジタル通信電話)を用い
て行う例で説明する。
【0012】車両緊急時の処理システムを実施するため
の車両1の車載機器の構成が、図2に示されている。図
において、CPUによって構成される制御装置20に
は、バスライン25を介してGPS受信機を内蔵した通
信ユニット10が接続されている。このGPS受信機を
内蔵した通信ユニット10は、制御CPU11と、GP
S受信機12と、携帯電話モジュール14とによって構
成されている。すなわち、GPS受信機を内蔵した通信
ユニット10の制御CPU11には、車両1の地図上で
の位置情報をアンテナ13から受信するGPS受信機1
2と携帯電話モジュール14とが接続されており、GP
S受信機12から入力される位置情報をアンテナ15を
介して管理センタ3に送信することができるようになっ
ている。そして、この制御CPU11は、制御装置20
とお互いにデータの授受ができるようになっており、制
御CPU11は、制御装置20からの信号によって駆動
し、アンテナ13を介してGPS受信機12から車両1
の位置情報を受信し、制御装置20に取り込んだり、ア
ンテナ15を介して管理センタ3に送信する。このGP
S受信機を内蔵した通信ユニット10は、管理センタ3
からの位置情報のポーリングがあると、管理センタ3か
らの位置情報のポーリングは、GPS受信機を内蔵した
通信ユニット10のアンテナ15から携帯電話モジュー
ル14で受信され、GPS受信機を内蔵した通信ユニッ
ト10の制御CPU11が起動する。この制御CPU1
1が起動すると、制御CPU11は、GPS受信機12
から車両1の位置情報を取り込み、このアンテナ13か
らGPS受信機12が受信する位置情報を携帯電話モジ
ュール14を使ってアンテナ15を介して管理センタ3
に送信する。
【0013】この制御CPU11と、GPS受信機12
と、携帯電話モジュール14によって構成されるGPS
受信機を内蔵した通信ユニット10は、制御装置20が
収納されたメーターに内蔵して設けられている。このG
PS受信機を内蔵した通信ユニット10をメーターに内
蔵することによって、このGPS受信機を内蔵した通信
ユニット10を搭載した車両1の位置を特定することが
できる。
【0014】一方、管理センタ3は、図3に示す如き構
成を有している。すなわち、CPU31は、メモリ装置
が接続されており、このメモリ装置は、車両データベー
ス35と、地図データベース36と、個人情報データベ
ース37と、データメモリエリア38とを有している。
また、このCPU31には、各種データを入力する入力
部(キーボード)32が接続されている。さらに、この
CPU31には、アンテナ34が接続されており、この
アンテナ34を使ってCPU31は、通信衛星2を介し
て車両1の車載機器に組み込まれたGPS受信機を内蔵
した通信ユニット10から送信されてくる車両に関する
情報(車両情報、車両位置情報等)、その他の情報(地
図情報等)を受信する機能を有している。また、このC
PU31には、表示部(ディスプレイ)33が接続され
ており、CPU31が受信した車両1の車載機器に組み
込まれたGPS受信機を内蔵した通信ユニット10から
送信されてきた車両情報を表示する機能を有している。
【0015】車両データベース35には、会員登録した
会員(車両運行会社)の所有する車両1の情報(車両デ
ータ)がデータベース化して収納されている。この車両
データには、会員が登録する車両1のGPS受信機を内
蔵した通信ユニット10の携帯電話番号、カーメーカー
名、車種/タイプ、ボディーカラー、乗車定員、登録番
号等が有る。
【0016】また、地図データベース36は、全国を網
羅し、特定地域を詳細に表示可能なデータで、拡大縮
小、スクロール表示が可能となっている。さらに、個人
情報データベース37は、会員(車両運行会社)の概要
(IDコード、現住所、社名、緊急事態の担当部署等)
が記録されている。
【0017】さらに、データメモリエリア38には、そ
の都度必要と思われるデータ、事象等を随時記憶してお
くものである。そして、本発明に係る車両緊急時の処理
システムの実施の形態においては、運行する車両に搭載
されているGPS受信機を内蔵した通信ユニット10の
携帯電話番号、当該運行する車両1を運転する運転手の
個人情報(現住所、氏名、年齢、性別、運転免許取得年
月日、運転免許種類、運転免許証番号、運転歴、家族構
成、連絡先、電話番号等)、当該運行する車両に乗車し
ている人数等が記憶されている。
【0018】このように構成される車両緊急時の処理シ
ステムは、GPS受信機を内蔵した通信ユニットを搭載
すると共に、警報スイッチを搭載した車両に関し有効に
機能するもので、当該車両に運転手が無線等で連絡でき
ないような緊急事態が生じ、運転手が警報スイッチをO
Nすることにより警報スイッチON信号を受信した場
合、あるいは、当該車両の運行経路が、予めデータメモ
リエリア38に記憶されている運行予定経路から外れ、
運転手から何の連絡もない場合(車両内で緊急事態が生
じたと判断)に機能する。このような運転手による警報
スイッチのON、当該車両の運行経路の予定外の経路の
走行により車両内に緊急事態が発生したと判断される場
合の管理センタ3側の動作について、図4に図示のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0019】まず、ステップ101において、管理セン
タ3においては、現在走行している車両1に対し、当該
車両1の位置情報のポーリングを行う。この管理センタ
3からの当該車両1の位置情報のポーリングは、所定時
間毎(例えば、5分間隔、10分間隔、15分間隔等)
に行っている。この管理センタ3からのポーリングを受
信すると、車両1側では、車両1の車載機器に組み込ま
れたGPS受信機を内蔵した通信ユニット10のアンテ
ナ15から携帯電話モジュール14で受信し、このGP
S受信機を内蔵した通信ユニット10の制御CPU11
が起動する。この制御CPU11の起動によって、車両
1側では、GPS受信機12から車両1の位置情報を取
り込み、このGPS受信機12から受信する位置情報を
携帯電話モジュール14を使ってアンテナ15を介して
管理センタ3に送信する。このステップ101における
管理センタ3の位置情報のポーリングの後、管理センタ
3では、ステップ102において、車両1側からの位置
情報を受信し、当該車両1の走行位置の確認を行う。
【0020】このステップ102において車両1の現在
走行位置の確認を行うと、ステップ103において、当
該車両1から警報スイッチON信号を受信したか否かの
判定を行う。すなわち、当該車両1を運転する運転手が
車両1内で緊急事態が発生し警報スイッチをONしたか
否かを判定する。この運転手が車両1の警報スイッチを
ONした場合は、車両1内で緊急事態が発生したことを
意味している。このステップ103において当該車両1
から警報スイッチON信号を受信していないと判定する
と、ステップ104において、当該車両1の現在の走行
位置が予めデータメモリエリア38に記憶されている運
行予定経路から外れているか否かを判定する。これは、
運転手が車両1の警報スイッチをONした場合は、車両
1内で緊急事態が発生したことを運転手が知らせてきて
いるのであるが、運転手が車両1の警報スイッチをON
しない場合でも車両1内で緊急事態が発生することはあ
り得、この場合運転手が車両1の警報スイッチをONで
きない状態にある場合もある。このような運転手が何も
できない状態も想定されるので、当該車両1の現在の走
行位置と予めデータメモリエリア38に記憶されている
運行予定経路とが一致しない場合を車両1内での緊急事
態の発生と判断することとする必要がある。
【0021】このステップ104において当該車両1の
現在の走行位置が予めデータメモリエリア38に記憶さ
れている運行予定経路から外れていないと判定するとス
テップ106に移る。また、このステップ104におい
て当該車両1の現在の走行位置が予めデータメモリエリ
ア38に記憶されている運行予定経路から外れていると
判定すると、ステップ105において、定期的(例え
ば、5分毎)にポーリングを行っている当該車両1の現
在の走行位置が予めデータメモリエリア38に記憶され
ている運行予定経路から外れたのは連続して所定回(例
えば、2回、3回)に達したか否かを判定する。このよ
うに当該車両1の現在の走行位置が予めデータメモリエ
リア38に記憶されている運行予定経路から外れたのが
連続して所定回(例えば、2回、3回)に達したか否か
を判定するのは、当該車両1の現在の走行位置が予めデ
ータメモリエリア38に記憶されている運行予定経路か
ら外れたのが一時的で、直ぐに元の運行予定経路に戻る
ことがあり、この場合、当該車両1内に緊急事態が発生
したと判断することはできないからである。このように
ポーリングした複数回の当該車両1の現在の走行位置の
データを予めデータメモリエリア38に記憶されている
運行予定経路データと比較することによって、有る程度
の時間間隔で判断するようにしている。
【0022】このステップ105において車両1の現在
の走行位置が予めデータメモリエリア38に記憶されて
いる運行予定経路から外れたのは連続して所定回(例え
ば、2回、3回)に達したと判定するとステップ107
に移る。また、このステップ105において車両1の現
在の走行位置が予めデータメモリエリア38に記憶され
ている運行予定経路から外れたのは連続して所定回(例
えば、2回、3回)に達していないと判定すると、ステ
ップ106において、前回のポーリングの時間から第1
の設定時間(例えば、5分)経過したか否かを判定す
る。このステップ106において前回のポーリングの時
間から第1の設定時間(例えば、5分)経過していない
場合は、第1の設定時間(例えば、5分)経過するまで
待つ。このステップ106における前回のポーリングの
時間から第1の設定時間(例えば、5分)経過するのを
待つのは、管理センタ3からの現在走行している車両1
に対する位置情報のポーリングを第1の設定時間(例え
ば、5分)毎に行うようにするためである。このステッ
プ106において前回のポーリングの時間から第1の設
定時間(例えば、5分)を経過したと判定するとステッ
プ101に戻る。
【0023】一方、ステップ103において当該車両1
から警報スイッチON信号を受信したと判定すると、ス
テップ107において、管理センタ3側は、現在走行し
ている車両1に対し、当該車両1の位置情報のポーリン
グを行う。この管理センタ3側が当該車両1から警報ス
イッチON信号を受信したということは、運転手が車両
1内で緊急事態が発生していることを外部に知らせてき
たことである。この管理センタ3からのポーリングを受
信すると、車両1側では、車両1の車載機器に組み込ま
れたGPS受信機を内蔵した通信ユニット10のアンテ
ナ15から携帯電話モジュール14で受信し、このGP
S受信機を内蔵した通信ユニット10の制御CPU11
が起動する。この制御CPU11の起動によって、車両
1側では、GPS受信機12から車両1の位置情報を取
り込み、このGPS受信機12から受信する位置情報を
携帯電話モジュール14を使ってアンテナ15を介して
管理センタ3に送信する。このステップ101における
管理センタ3の位置情報のポーリングの後、管理センタ
3では、ステップ108において、車両1側からの位置
情報を受信し、当該車両1の走行位置の確認を行う。
【0024】このステップ108において車両1の現在
走行位置の確認を行うと、ステップ109において、当
該車両1の位置情報のポーリングを行ってから第2の設
定時間(例えば、10秒)経過したか否かを判定する。
この第2の設定時間(例えば、10秒)は、当該車両1
の位置情報のポーリングの時間間隔であり、第1の設定
時間(例えば、5分)よりも相当短い時間を設定してあ
る。これは、車両1内で緊急事態が発生しており、常に
当該車両がどこに有るか、また、どの方向に向いている
かを把握しておく必要があるからである。このステップ
109において当該車両1の位置情報のポーリングを行
ってから第2の設定時間(例えば、10秒)が経過して
いないと判定すると、第2の設定時間(例えば、10
秒)経過するまで待つ。
【0025】このステップ109において当該車両1の
位置情報のポーリングを行ってから第2の設定時間(例
えば、10秒)経過したと判定すると、ステップ110
において、管理センタ3側で車両1の警報スイッチON
信号を受信してから第3の設定時間(例えば、20分)
経過したか否かを判定する。このステップ110におい
て警報スイッチON信号を受信してから第3の設定時間
(例えば、20分)経過していないと判定すると、ステ
ップ107に戻り、管理センタ3側から現在走行してい
る車両1に対し、当該車両1の位置情報のポーリングを
行う。このポーリングの時間間隔が、ステップ109に
おいて判定する第2の設定時間(例えば、10秒)であ
る。また、このステップ110において警報スイッチO
N信号を受信してから第3の設定時間(例えば、20
分)を経過したと判定すると、車両1内で発生した緊急
事態を警察の手に委ね警察の国家権力で緊急事態の解決
を図るのが妥当であると判断し、ステップ111におい
て、管理センタ3は、警察に対し、現在車内で緊急事態
が発生している車両についての車両データ、当該車両の
位置情報データ、さらには、当該車両の搭載するGPS
受信機を内蔵した通信ユニット10の携帯電話番号、当
該運行する車両1を運転する運転手の個人情報(現住
所、氏名、年齢、性別、運転免許取得年月日、運転免許
種類、運転免許証番号、運転歴、家族構成、連絡先、電
話番号等)、当該運行する車両に乗車している人数等の
データメモリエリア38に記憶されている当該車両に関
するデータを提供する。
【0026】このステップ111において管理センタ3
側から警察に対し緊急事態が発生している車両に関する
データの提供を行うと、ステップ112において、キー
スイッチがOFFか否かの判定を行う。このステップ1
12における判定は、緊急事態が発生している車両のエ
ンジンが作動しているか否かを判定して、キースイッチ
がOFFになっていると車両が停止しているので当該車
両1の位置情報のポーリングの必要がなく、フローを終
了する。このステップ112においてキースイッチがO
FFでないと判定するとステップ107に戻る。このよ
うにステップ110において車両1の警報スイッチON
信号を受信してから第3の設定時間(例えば、20分)
経過したか否かを判定するのは、警察への通報をどうす
るか考慮する時間を持たせるためである。
【0027】本実施の形態において説明した管理センタ
3は、車両運行会社そのものが担当する場合、車両運行
会社とは別な企業(例えば、セキュリティ会社)が担当
する場合とがある。本実施の形態においては、管理セン
タ3を車両運行会社とは別な企業が担当する場合を例に
とって説明してあるが、車両運行会社そのものが管理セ
ンタ3に相当する処理を行うこともできる。
【0028】図5には、車両緊急時の処理システムを実
施するための車両1の車載機器の別な実施の形態が示さ
れている。図において、本実施の形態が図2に図示の実
施の形態と異なる点は、図2に図示の実施の形態が車両
1を乗っ取った者が車両1の電源回路を遮断すると、以
後GPS受信機を内蔵した通信ユニット10が作動しな
くなり、車両位置を知らせるデータを管理センタ3に送
信できなくなってしまうのに対し、本実施の形態は、G
PS受信機を内蔵した通信ユニット10の制御CPU1
1にバックアップ電源50を取り付け、車両1を乗っ取
った者が車両1の電源回路を遮断してもバックアップ電
源50によって、GPS受信機を内蔵した通信ユニット
10を継続して作動させることができ、以後も、車両位
置を知らせるデータを管理センタ3に送信できるように
したものである。その他の構成は、図2に図示の実施の
形態と異なるところはない。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、運転手
の警報スイッチの投入によって以後、何の動作もしなく
ても、変化する車両の位置を常時把握することができ
る。
【0030】請求項2に記載の発明によれば、車両に緊
急事態が発生し、運転者が警報スイッチを投入するだけ
で、運転者が何の動作もしなくても、管理センタ側で通
常行っているポーリングの時間間隔から短い時間間隔で
ポーリングを行い、車両側に知られることなく、時々刻
々変化する車両の位置を的確に地図上で把握することが
できる。
【0031】請求項3に記載の発明によれば、車両内で
緊急事態が発生し、車両の走行経路が、本来走行する筈
であった運行経路から外れたものとなっている場合、運
転手からの連絡が無くても、車両の緊急事態を把握し、
運転手が何の動作もしなくても、変化する車両の位置を
常時把握し、緊急事態に対処できるようにすることがで
きる。
【0032】請求項4に記載の発明によれば、車両内で
緊急事態が発生し、車両の走行経路が、本来走行する筈
であった運行経路から外れたものとなっている場合、運
転手からの連絡が無くても、車両の緊急事態を把握し、
運転手が何の動作もしなくても、管理センタ側で通常行
っているポーリングの時間間隔から短い時間間隔でポー
リングを行い、車両側に知られることなく、時々刻々変
化する車両の位置を的確に地図上で把握することができ
る。
【0033】請求項5に記載の発明によれば、車両の走
行経路が、本来走行する筈であった運行経路から外れた
ものとなっている場合、道路事情で一時的に運行経路に
変更があったようなときに、車両内で緊急事態が発生し
たものと誤判断するのを防止することができる。
【0034】請求項6に記載の発明によれば、車両を乗
っ取った者が車両の電源回路を遮断してもGPS受信機
を内蔵した通信ユニットを継続して作動させることがで
き、以後も、車両位置を知らせるデータを管理センタに
送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両緊急時の処理システムを実施するための送
受信関係を示す図である。
【図2】車両緊急時の処理システを実施するための車両
の車載機器の構成を示す図である。
【図3】図1に図示の管理センタの構成を示す図であ
る。
【図4】車両緊急時の処理システの管理センタ側の動作
フローチャートである。
【図5】車両緊急時の処理システを実施するための車両
の車載機器の別な実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1………………………車両 2………………………通信衛星 3………………………管理センタ 10……………………通信ユニット 11……………………制御CPU 12……………………GPS受信機 13……………………アンテナ 14……………………携帯電話モジュール 15……………………アンテナ 20……………………制御装置 31……………………CPU 32……………………入力部 33……………………表示部 34……………………アンテナ 35……………………車両データベース 36……………………地図データベース 37……………………個人情報データベース 38……………………データメモリエリア 40……………………警報スイッチ 50……………………バックアップ電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/13 G08G 1/13 H04B 7/24 H04B 7/24 H H04Q 7/34 7/26 106A 106B Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AC02 AC08 AC09 AC13 AC16 3D020 BA06 BB01 BB02 BC01 BD05 BE03 5C087 AA09 AA19 BB12 BB21 BB51 BB74 BB76 DD03 DD14 FF01 FF05 FF14 FF17 FF23 GG23 GG29 GG30 GG36 GG40 GG70 5H180 AA01 BB05 CC09 CC12 FF05 FF13 FF32 GG02 5K067 AA21 AA35 BB36 DD24 EE02 EE10 EE16 FF03 FF23 HH05 HH22 JJ52 JJ56

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS受信機を内蔵した通信ユニットを
    搭載すると共に、警報スイッチを搭載した車両に関し、
    当該車両からの警報スイッチON信号の受信により、予
    め設定した設定時間毎に位置情報のポーリングを行い、
    当該車両から設定時間毎に送信されてくる位置情報に基
    づいて地図データベースから当該車両の地図上の所在位
    置を検索し、当該車両の所在位置を地図上に重畳して表
    示することを特徴とする車両緊急時の処理システム。
  2. 【請求項2】 GPS受信機を内蔵した通信ユニットを
    搭載すると共に、警報スイッチを搭載した車両に関し、
    予め設定した第1の設定時間毎に位置情報のポーリング
    を行い、当該車両から第1の設定時間毎に送信されてく
    る位置情報に基づいて地図データベースから当該車両の
    地図上の所在位置を検索し、当該車両の所在位置を地図
    上に重畳して表示し、 前記車両からの警報スイッチON信号の受信により、予
    め設定した第2の設定時間毎に位置情報のポーリングを
    行い、当該車両から第2の設定時間毎に送信されてくる
    位置情報に基づいて地図データベースから当該車両の地
    図上の所在位置を検索し、当該車両の所在位置を地図上
    に重畳して表示することを特徴とする車両緊急時の処理
    システム。
  3. 【請求項3】 GPS受信機を内蔵した通信ユニットを
    搭載した車両に関し、当該車両の運行が、当該車両につ
    いて予め設定されている運行予定経路から外れていると
    判断すると、予め設定したポーリング設定時間毎に位置
    情報のポーリングを行い、当該車両からポーリング設定
    時間毎に送信されてくる位置情報に基づいて地図データ
    ベースから当該車両の地図上の位置を検索し、当該車両
    の位置を地図上に重畳して表示することを特徴とする車
    両緊急時の処理システム。
  4. 【請求項4】 GPS受信機を内蔵した通信ユニットを
    搭載する車両に関し、予め設定した第1の設定時間毎に
    位置情報のポーリングを行い、当該車両から第1の設定
    時間毎に送信されてくる位置情報に基づいて地図データ
    ベースから当該車両の地図上の所在位置を検索し、当該
    車両の所在位置を地図上に重畳して表示し、 前記車両の運行が、当該車両について予め設定されてい
    る運行予定経路から外れていると判断すると、予め設定
    した第2の設定時間毎に位置情報のポーリングを行い、
    当該車両から第2の設定時間毎に送信されてくる位置情
    報に基づいて地図データベースから当該車両の地図上の
    所在位置を検索し、当該車両の所在位置を地図上に重畳
    して表示することを特徴とする車両緊急時の処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記第2の設定時間毎の位置情報のポー
    リングは、前記車両の運行が、当該車両について予め設
    定されている運行予定経路から外れていると判断した
    後、所定時間経過してから行うようにしたものである請
    求項4に記載の車両緊急時の処理システム。
  6. 【請求項6】 前記GPS受信機を内蔵した通信ユニッ
    トにバックアップ電源を接続し、車両の電源回路を遮断
    しても所定時間作動可能にしたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4又は5に記載の車両緊急時の処理システ
    ム。
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