JP2002054578A - 圧縮機の運転方法 - Google Patents
圧縮機の運転方法Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C28/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
- F04C28/08—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by varying the rotational speed
-
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- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/12—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
- F04C18/14—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons
- F04C18/16—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons with helical teeth, e.g. chevron-shaped, screw type
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- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮効率の向上、吐出側での異常な温度上昇
の防止、動力ロスの低減を可能とした圧縮機の運転方法
を提供する。 【解決手段】 圧縮機本体１１と、吸込み側に吸気調整
弁１２と、吐出側に圧力検出可能に設けられた圧力セン
サ１８と、この圧力センサ１８からの検出圧力を示す圧
力信号に基づき圧縮機本体１１を駆動するモータ２１の
回転数を制御するための制御信号を出力する制御部２２
とを備えた圧縮機１の運転方法において、上記回転数が
予め定めた設定値よりも大きい場合には、吸気調整弁１
２を開とし、制御部２２から予め設定した目標圧力に対
する上記検出圧力の偏差を打消すための制御信号を出力
し、上記回転数を制御し、上記回転数が予め定めた設定
値に達した場合には、上記回転数の制御を停止し、吐出
側の圧力変動に対応して吸気調整弁１２を開閉させる制
御に切換え、吐出側の圧力変動を抑制するようにしてあ
る。
の防止、動力ロスの低減を可能とした圧縮機の運転方法
を提供する。 【解決手段】 圧縮機本体１１と、吸込み側に吸気調整
弁１２と、吐出側に圧力検出可能に設けられた圧力セン
サ１８と、この圧力センサ１８からの検出圧力を示す圧
力信号に基づき圧縮機本体１１を駆動するモータ２１の
回転数を制御するための制御信号を出力する制御部２２
とを備えた圧縮機１の運転方法において、上記回転数が
予め定めた設定値よりも大きい場合には、吸気調整弁１
２を開とし、制御部２２から予め設定した目標圧力に対
する上記検出圧力の偏差を打消すための制御信号を出力
し、上記回転数を制御し、上記回転数が予め定めた設定
値に達した場合には、上記回転数の制御を停止し、吐出
側の圧力変動に対応して吸気調整弁１２を開閉させる制
御に切換え、吐出側の圧力変動を抑制するようにしてあ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインバータ
による回転数制御が行われるモータを駆動部とする圧縮
機の運転方法に関するものである。
による回転数制御が行われるモータを駆動部とする圧縮
機の運転方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、特開平6-10876号公報に開示され
ているように、インバータにより給油式スクリュ圧縮機
本体の駆動部であるモータの回転数制御を行うようにし
たスクリュ圧縮機の運転方法は公知である。このスクリ
ュ圧縮機は、前記給油式スクリュ圧縮機本体の吸込み側
に吸込み絞り弁と、前記給油式スクリュ圧縮機本体の吐
出側に圧力検出可能に設けられた圧力センサの他に、Ｐ
Ｉ制御装置、圧力調整弁および前記インバータを含む容
量制御系を備えている。
ているように、インバータにより給油式スクリュ圧縮機
本体の駆動部であるモータの回転数制御を行うようにし
たスクリュ圧縮機の運転方法は公知である。このスクリ
ュ圧縮機は、前記給油式スクリュ圧縮機本体の吸込み側
に吸込み絞り弁と、前記給油式スクリュ圧縮機本体の吐
出側に圧力検出可能に設けられた圧力センサの他に、Ｐ
Ｉ制御装置、圧力調整弁および前記インバータを含む容
量制御系を備えている。
【０００３】そして、上記運転方法によれば、前記圧力
センサにより検出された圧力が高くなると、前記ＰＩ制
御装置、前記インバータを介して前記モータの回転数を
下げ、前記圧力が低くなると、逆に前記モータの回転数
を上げる回転数制御により前記圧力を一定に保つ容量制
御が行われる。ただし、前記モータの回転数を下げてゆ
き、前記インバータが過負荷によりトリップする直前に
なると、このインバータ、ＰＩ制御装置を用いた前記回
転数制御を止め、この回転数制御から前記圧力調整弁を
開とし、前記圧力が高くなると、吸込み絞り弁の開度を
小さくし、前記圧力が低くなると、前記開度を大きくす
る吸気調整により圧力を一定に保つ容量制御に切換えら
れる。そして、斯かる運転方法により、省エネ等が図ら
れている。
センサにより検出された圧力が高くなると、前記ＰＩ制
御装置、前記インバータを介して前記モータの回転数を
下げ、前記圧力が低くなると、逆に前記モータの回転数
を上げる回転数制御により前記圧力を一定に保つ容量制
御が行われる。ただし、前記モータの回転数を下げてゆ
き、前記インバータが過負荷によりトリップする直前に
なると、このインバータ、ＰＩ制御装置を用いた前記回
転数制御を止め、この回転数制御から前記圧力調整弁を
開とし、前記圧力が高くなると、吸込み絞り弁の開度を
小さくし、前記圧力が低くなると、前記開度を大きくす
る吸気調整により圧力を一定に保つ容量制御に切換えら
れる。そして、斯かる運転方法により、省エネ等が図ら
れている。
【０００４】また、スクリュ圧縮機本体の吸込み側に吸
気調整弁と、吐出側に放気弁とを備え、吐出側の圧力が
高くなると前記吸気調整弁を閉、前記放気弁を開とし、
逆に吐出側の圧力が低くなると前記吸気調整弁を開、前
記放気弁を閉とするロード・アンロード制御運転による
容量調整を行うスクリュ圧縮機の運転方法も従来より採
用されている。
気調整弁と、吐出側に放気弁とを備え、吐出側の圧力が
高くなると前記吸気調整弁を閉、前記放気弁を開とし、
逆に吐出側の圧力が低くなると前記吸気調整弁を開、前
記放気弁を閉とするロード・アンロード制御運転による
容量調整を行うスクリュ圧縮機の運転方法も従来より採
用されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平6-1087
6号公報に開示されたスクリュ圧縮機の運転方法の場
合、吐出側の圧力が高くなると、前記インバータがトリ
ップする直前まで前記モータの回転数は下げられて行く
ようになっている。このため、この回転数が低下し過ぎ
ることがあり、この場合、スクリュ圧縮機本体内で圧縮
されるガスの吸込み側への漏れ量が増大し、圧縮効率が
低下するという問題が生じる。この漏れ量の増大は、ス
クリュロータ間、スクリュロータとロータ室壁部との間
の隙間が油シールされる給油式スクリュ圧縮機に比し
て、前記油シールがなされない無給油式スクリュ圧縮機
の場合には、特に顕著である。また、前記漏れ量の増大
に伴って、吐出側での異常な温度上昇が生じるという問
題もある。
6号公報に開示されたスクリュ圧縮機の運転方法の場
合、吐出側の圧力が高くなると、前記インバータがトリ
ップする直前まで前記モータの回転数は下げられて行く
ようになっている。このため、この回転数が低下し過ぎ
ることがあり、この場合、スクリュ圧縮機本体内で圧縮
されるガスの吸込み側への漏れ量が増大し、圧縮効率が
低下するという問題が生じる。この漏れ量の増大は、ス
クリュロータ間、スクリュロータとロータ室壁部との間
の隙間が油シールされる給油式スクリュ圧縮機に比し
て、前記油シールがなされない無給油式スクリュ圧縮機
の場合には、特に顕著である。また、前記漏れ量の増大
に伴って、吐出側での異常な温度上昇が生じるという問
題もある。
【０００６】一方、前述したロード・アンロード制御運
転を行うスクリュ圧縮機の運転方法の場合、メカニカル
ロスが大きく、消費動力を考えた場合、効率が悪いとい
う問題がある。本発明は、斯る従来の問題をなくすこと
を課題としてなされたもので、圧縮効率の向上、吐出側
での異常な温度上昇の防止、動力ロスの低減を可能とし
た圧縮機の運転方法を提供しようとするものである。
転を行うスクリュ圧縮機の運転方法の場合、メカニカル
ロスが大きく、消費動力を考えた場合、効率が悪いとい
う問題がある。本発明は、斯る従来の問題をなくすこと
を課題としてなされたもので、圧縮効率の向上、吐出側
での異常な温度上昇の防止、動力ロスの低減を可能とし
た圧縮機の運転方法を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第一発明は、圧縮機本体と、吸込み側に吸気調整弁
と、吐出側に圧力検出可能に設けられた圧力センサと、
この圧力センサからの検出圧力を示す圧力信号に基づき
上記圧縮機本体を駆動するモータの回転数を制御するた
めの制御信号を出力する制御部とを備えた圧縮機の運転
方法において、上記回転数が予め定めた設定値よりも大
きい場合には、上記吸気調整弁を開とし、上記制御部か
ら予め設定した目標圧力に対する上記検出圧力の偏差を
打消すための制御信号を出力し、上記回転数を制御し、
上記回転数が予め定めた設定値に達した場合には、上記
回転数の制御を停止し、吐出側の圧力変動に対応して上
記吸気調整弁を開閉させる制御に切換え、吐出側の圧力
変動を抑制するようにした。
に、第一発明は、圧縮機本体と、吸込み側に吸気調整弁
と、吐出側に圧力検出可能に設けられた圧力センサと、
この圧力センサからの検出圧力を示す圧力信号に基づき
上記圧縮機本体を駆動するモータの回転数を制御するた
めの制御信号を出力する制御部とを備えた圧縮機の運転
方法において、上記回転数が予め定めた設定値よりも大
きい場合には、上記吸気調整弁を開とし、上記制御部か
ら予め設定した目標圧力に対する上記検出圧力の偏差を
打消すための制御信号を出力し、上記回転数を制御し、
上記回転数が予め定めた設定値に達した場合には、上記
回転数の制御を停止し、吐出側の圧力変動に対応して上
記吸気調整弁を開閉させる制御に切換え、吐出側の圧力
変動を抑制するようにした。
【０００８】また、第二発明によれば、第一発明の構成
に加えて、上記目標圧力の値よりも大きい第一圧力閾値
と上記目標圧力の値よりも大きく、上記第一圧力閾値よ
りも小さい第二圧力閾値を予め設定しておき、上記吸気
調整弁を開閉させて制御する場合に、上記吸気調整弁を
開とした状態下で上記検出圧力が上昇してゆき、上記第
一圧力閾値に達すると上記吸気調整弁を閉とし、上記吸
気調整弁を閉とした状態下で上記検出圧力が降下してゆ
き、上記第二圧力閾値に達すると上記吸気調整弁を開と
するようにした。
に加えて、上記目標圧力の値よりも大きい第一圧力閾値
と上記目標圧力の値よりも大きく、上記第一圧力閾値よ
りも小さい第二圧力閾値を予め設定しておき、上記吸気
調整弁を開閉させて制御する場合に、上記吸気調整弁を
開とした状態下で上記検出圧力が上昇してゆき、上記第
一圧力閾値に達すると上記吸気調整弁を閉とし、上記吸
気調整弁を閉とした状態下で上記検出圧力が降下してゆ
き、上記第二圧力閾値に達すると上記吸気調整弁を開と
するようにした。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。図１は、本発明に係る運転方法が
適用される圧縮機１、例えばスクリュ圧縮機を示し、こ
の圧縮機１は無給油式圧縮機本体１１、その吸込み側に
吸気調整弁１２を介在させた吸込流路１３、吐出側に逆
止弁１４を介在させた吐出流路１５が接続している。逆
止弁１４の一次側における吐出流路１５の部分からは、
放気弁１６を介在させた放気流路１７が分岐し、逆止弁
１４の二次側における吐出流路１５の部分には、この部
分における圧力を検出する圧力センサ１８が設けられて
いる。放気流路１７のガスは吸気調整弁１２を介して放
出される。また、無給油式圧縮機本体１１は電力供給源
１９からインバータ２０を介して電力供給を受けるモー
タ２１により駆動される。
したがって説明する。図１は、本発明に係る運転方法が
適用される圧縮機１、例えばスクリュ圧縮機を示し、こ
の圧縮機１は無給油式圧縮機本体１１、その吸込み側に
吸気調整弁１２を介在させた吸込流路１３、吐出側に逆
止弁１４を介在させた吐出流路１５が接続している。逆
止弁１４の一次側における吐出流路１５の部分からは、
放気弁１６を介在させた放気流路１７が分岐し、逆止弁
１４の二次側における吐出流路１５の部分には、この部
分における圧力を検出する圧力センサ１８が設けられて
いる。放気流路１７のガスは吸気調整弁１２を介して放
出される。また、無給油式圧縮機本体１１は電力供給源
１９からインバータ２０を介して電力供給を受けるモー
タ２１により駆動される。
【００１０】圧力センサ１８により検出された圧力を示
す圧力信号は制御部２２に入力され、制御部２２は、例
えばＰＩＤ制御回路を備え、上記圧力信号および予め設
定された目標圧力に基づき制御部２２からインバータ２
０に制御信号が出力され。そして、以下に詳述するよう
に、モータ２１の回転数制御により吐出側の圧力変動を
抑制するための圧縮機１の容量制御が行われる。
す圧力信号は制御部２２に入力され、制御部２２は、例
えばＰＩＤ制御回路を備え、上記圧力信号および予め設
定された目標圧力に基づき制御部２２からインバータ２
０に制御信号が出力され。そして、以下に詳述するよう
に、モータ２１の回転数制御により吐出側の圧力変動を
抑制するための圧縮機１の容量制御が行われる。
【００１１】次に、圧縮機１に適用される本発明に係る
運転方法について説明する。圧縮機１は、吸気調整弁１
２を開、放気弁１６を閉とした状態下で起動され、吐出
流路１５に圧縮ガスが送り出される。圧力センサ１８に
よる検出圧力は、例えば起動時にモータ回転数が増大し
てゆく際および逆止弁１４の二次側での圧縮ガス需要の
減少時には、上昇傾向を示し、逆に前記圧縮ガス需要の
増大時には、降下傾向を示すことになる。圧力センサ１
８からの圧力信号を受けた制御部２２は、吐出側の圧力
を一定に保つように例えばＰＩＤ制御を行うように形成
され、圧力センサ１８による検出圧力と目標圧力との差
圧を算出し、検出圧力が目標圧力以下の場合、上記モー
タ回転数を上記差圧の絶対値に比例した値だけ増大させ
るように、インバータ２０に制御信号を出力する。
運転方法について説明する。圧縮機１は、吸気調整弁１
２を開、放気弁１６を閉とした状態下で起動され、吐出
流路１５に圧縮ガスが送り出される。圧力センサ１８に
よる検出圧力は、例えば起動時にモータ回転数が増大し
てゆく際および逆止弁１４の二次側での圧縮ガス需要の
減少時には、上昇傾向を示し、逆に前記圧縮ガス需要の
増大時には、降下傾向を示すことになる。圧力センサ１
８からの圧力信号を受けた制御部２２は、吐出側の圧力
を一定に保つように例えばＰＩＤ制御を行うように形成
され、圧力センサ１８による検出圧力と目標圧力との差
圧を算出し、検出圧力が目標圧力以下の場合、上記モー
タ回転数を上記差圧の絶対値に比例した値だけ増大させ
るように、インバータ２０に制御信号を出力する。
【００１２】また、上記モータ回転数が予め定めた値、
例えば定格回転数の５０％の値以上保たれている場合に
おいて、上記検出圧力が目標圧力よりも高い場合、上記
モータ回転数を上記差圧の絶対値に比例した値だけ減少
させるように、制御信号をインバータ２０に出力する。
以上は、インバータ２０を用いた回転数制御が行われる
場合である。
例えば定格回転数の５０％の値以上保たれている場合に
おいて、上記検出圧力が目標圧力よりも高い場合、上記
モータ回転数を上記差圧の絶対値に比例した値だけ減少
させるように、制御信号をインバータ２０に出力する。
以上は、インバータ２０を用いた回転数制御が行われる
場合である。
【００１３】これに対して、上記モータ回転数が予め定
めた下限値、例えば定格回転数の５０％の値まで減少し
た場合、上記モータ回転数の過度な減少による無給油式
圧縮機本体１１における低圧側への圧縮ガスの漏れ量の
増大による圧縮効率の低下等の問題を回避するために、
このモータ回転数はそのまま上記下限値に維持され、吸
気調整弁１２を用いた制御に切換えられる。即ち、検出
圧力が目標圧力以下の場合、吸気調整弁１２を開とし
て、吐出圧力を上げるようにし、逆に上記検出圧力が目
標圧力よりも高い場合、吸気調整弁１２は閉として、吐
出圧力を下げるようにする。このように、上記モータ回
転数が予め定めた下限値まで減少した場合には、吸気調
整弁１２の開閉による制御、即ちロード・アンロード制
御が行われる。
めた下限値、例えば定格回転数の５０％の値まで減少し
た場合、上記モータ回転数の過度な減少による無給油式
圧縮機本体１１における低圧側への圧縮ガスの漏れ量の
増大による圧縮効率の低下等の問題を回避するために、
このモータ回転数はそのまま上記下限値に維持され、吸
気調整弁１２を用いた制御に切換えられる。即ち、検出
圧力が目標圧力以下の場合、吸気調整弁１２を開とし
て、吐出圧力を上げるようにし、逆に上記検出圧力が目
標圧力よりも高い場合、吸気調整弁１２は閉として、吐
出圧力を下げるようにする。このように、上記モータ回
転数が予め定めた下限値まで減少した場合には、吸気調
整弁１２の開閉による制御、即ちロード・アンロード制
御が行われる。
【００１４】ところで、吸気調整弁１２は、無給油式圧
縮機本体１１の吸込み側が真空状態（大気圧よりも低圧
の状態）になるのを防ぐために、このロード・アンロー
ド制御下で、閉とされた場合においても、完全に吸込み
ガスの流量が零になるのではなく、僅かな流量は維持さ
れる絞り状態になる構造を有するのが望ましい。また、
吐出側の圧力上昇の速度が大きい場合、放気弁１６を開
としてここから吐出側の圧縮ガスを放出し、吐出流路１
５における圧力の異常上昇が阻止される。さらに、制御
部２２がＰＩＤ制御を行うものである場合、積分リミッ
トを設けるのが好ましい。この積分リミットを設けない
場合には、圧力が目標圧力を下まわり、インバータ２０
による回転数制御へ復帰する際に、モータの回転数が上
昇するまで時間がかかり、圧力低下を招き、運転が不安
定になるおそれがあるが、積分リミットを設けることに
より斯かる不具合は回避できる。
縮機本体１１の吸込み側が真空状態（大気圧よりも低圧
の状態）になるのを防ぐために、このロード・アンロー
ド制御下で、閉とされた場合においても、完全に吸込み
ガスの流量が零になるのではなく、僅かな流量は維持さ
れる絞り状態になる構造を有するのが望ましい。また、
吐出側の圧力上昇の速度が大きい場合、放気弁１６を開
としてここから吐出側の圧縮ガスを放出し、吐出流路１
５における圧力の異常上昇が阻止される。さらに、制御
部２２がＰＩＤ制御を行うものである場合、積分リミッ
トを設けるのが好ましい。この積分リミットを設けない
場合には、圧力が目標圧力を下まわり、インバータ２０
による回転数制御へ復帰する際に、モータの回転数が上
昇するまで時間がかかり、圧力低下を招き、運転が不安
定になるおそれがあるが、積分リミットを設けることに
より斯かる不具合は回避できる。
【００１５】図２は、圧縮機の駆動部であるモータの定
格回転数に対する回転数比（％）とモータの消費動力と
の関係を示したものである。図中領域Iにおける実線が
本発明に係る圧縮機１における上記回転数制御の場合
で、領域IIにおける一点鎖線が同じく上記ロード・アン
ロード制御の場合のそれぞれにおける上記関係、二点鎖
線が従来より広く採用されているロード・アンロード制
御の場合における上記関係を表し、横軸上のＡは上記下
限値、例えば５０（％）を表している。そして、この図
２は本発明に係る運転によれば、従来の運転方法に比し
て、矢印Ｂで示す量だけ動力節減されることを示してい
る。
格回転数に対する回転数比（％）とモータの消費動力と
の関係を示したものである。図中領域Iにおける実線が
本発明に係る圧縮機１における上記回転数制御の場合
で、領域IIにおける一点鎖線が同じく上記ロード・アン
ロード制御の場合のそれぞれにおける上記関係、二点鎖
線が従来より広く採用されているロード・アンロード制
御の場合における上記関係を表し、横軸上のＡは上記下
限値、例えば５０（％）を表している。そして、この図
２は本発明に係る運転によれば、従来の運転方法に比し
て、矢印Ｂで示す量だけ動力節減されることを示してい
る。
【００１６】ところで、吸気調整弁１２を開閉させる制
御を行う場合、吸気調整弁１２のハンチングが生じるの
を防止する必要がある。このため、上記目標圧力の値Ｐ
Cよりも大きい第一圧力閾値ＰHと上記目標圧力の値ＰC
よりも大きく、上記第一圧力閾値ＰHよりも小さい第二
圧力閾値ＰLを予め設定しておく。そして、吸気調整弁
１２を開とした状態下で、図３に示すように、吐出側の
圧力が上昇してゆき、第一圧力閾値ＰHに達すると吸気
調整弁１２を閉とし、吸気調整弁１２を閉とした状態下
で、吐出側の圧力が降下してゆき、第二圧力閾値ＰLに
達すると吸気調整弁１２を開とするようにする。このよ
うに、吸気調整弁１２の開閉を切換える圧力間にヒステ
リシスループが形成されるようにすることにより上記ハ
ンチングが防止される。
御を行う場合、吸気調整弁１２のハンチングが生じるの
を防止する必要がある。このため、上記目標圧力の値Ｐ
Cよりも大きい第一圧力閾値ＰHと上記目標圧力の値ＰC
よりも大きく、上記第一圧力閾値ＰHよりも小さい第二
圧力閾値ＰLを予め設定しておく。そして、吸気調整弁
１２を開とした状態下で、図３に示すように、吐出側の
圧力が上昇してゆき、第一圧力閾値ＰHに達すると吸気
調整弁１２を閉とし、吸気調整弁１２を閉とした状態下
で、吐出側の圧力が降下してゆき、第二圧力閾値ＰLに
達すると吸気調整弁１２を開とするようにする。このよ
うに、吸気調整弁１２の開閉を切換える圧力間にヒステ
リシスループが形成されるようにすることにより上記ハ
ンチングが防止される。
【００１７】この場合、図４に示すように、吐出側の圧
力は目標圧力ＰCではなく、上記第一圧力閾値ＰHと第二
圧力閾値ＰLの間に保たれるように制御されるため、第
二圧力閾値ＰLは上記目標圧力の値ＰCに近い値であるの
が好ましい。なお、本発明は、無給油式スクリュ圧縮機
本体を備えた圧縮機に好適な運転方法であるが、適用対
象をこれに限定するものではない。
力は目標圧力ＰCではなく、上記第一圧力閾値ＰHと第二
圧力閾値ＰLの間に保たれるように制御されるため、第
二圧力閾値ＰLは上記目標圧力の値ＰCに近い値であるの
が好ましい。なお、本発明は、無給油式スクリュ圧縮機
本体を備えた圧縮機に好適な運転方法であるが、適用対
象をこれに限定するものではない。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第一発
明によれば、圧縮機本体と、吸込み側に吸気調整弁と、
吐出側に圧力検出可能に設けられた圧力センサと、この
圧力センサからの検出圧力を示す圧力信号に基づき上記
圧縮機本体を駆動するモータの回転数を制御するための
制御信号を出力する制御部とを備えた圧縮機の運転方法
において、上記回転数が予め定めた設定値よりも大きい
場合には、上記吸気調整弁を開とし、上記制御部から予
め設定した目標圧力に対する上記検出圧力の偏差を打消
すための制御信号を出力し、上記回転数を制御し、上記
回転数が予め定めた設定値に達した場合には、上記回転
数の制御を停止し、吐出側の圧力変動に対応して上記吸
気調整弁を開閉させる制御に切換え、吐出側の圧力変動
を抑制するようにしてある。
明によれば、圧縮機本体と、吸込み側に吸気調整弁と、
吐出側に圧力検出可能に設けられた圧力センサと、この
圧力センサからの検出圧力を示す圧力信号に基づき上記
圧縮機本体を駆動するモータの回転数を制御するための
制御信号を出力する制御部とを備えた圧縮機の運転方法
において、上記回転数が予め定めた設定値よりも大きい
場合には、上記吸気調整弁を開とし、上記制御部から予
め設定した目標圧力に対する上記検出圧力の偏差を打消
すための制御信号を出力し、上記回転数を制御し、上記
回転数が予め定めた設定値に達した場合には、上記回転
数の制御を停止し、吐出側の圧力変動に対応して上記吸
気調整弁を開閉させる制御に切換え、吐出側の圧力変動
を抑制するようにしてある。
【００１９】このため、上記モータの回転数を下げ過ぎ
ることはなくなり、圧縮効率の向上、吐出側での異常な
温度上昇の防止および動力ロスの低減が可能になるとい
う効果を奏する。
ることはなくなり、圧縮効率の向上、吐出側での異常な
温度上昇の防止および動力ロスの低減が可能になるとい
う効果を奏する。
【００２０】また、第二発明によれば、上記目標圧力の
値よりも大きい第一圧力閾値と上記目標圧力の値よりも
大きく、上記第一圧力閾値よりも小さい第二圧力閾値を
予め設定しておき、上記吸気調整弁を開閉させて制御す
る場合に、上記吸気調整弁を開とした状態下で上記検出
圧力が上昇してゆき、上記第一圧力閾値に達すると上記
吸気調整弁を閉とし、上記吸気調整弁を閉とした状態下
で上記検出圧力が降下してゆき、上記第二圧力閾値に達
すると上記吸気調整弁を開とするようにしてある。
値よりも大きい第一圧力閾値と上記目標圧力の値よりも
大きく、上記第一圧力閾値よりも小さい第二圧力閾値を
予め設定しておき、上記吸気調整弁を開閉させて制御す
る場合に、上記吸気調整弁を開とした状態下で上記検出
圧力が上昇してゆき、上記第一圧力閾値に達すると上記
吸気調整弁を閉とし、上記吸気調整弁を閉とした状態下
で上記検出圧力が降下してゆき、上記第二圧力閾値に達
すると上記吸気調整弁を開とするようにしてある。
【００２１】このため、第一発明による効果に加えて、
上記吸気調整弁の開閉動作に伴うハンチング現象を回避
することができるという効果を奏する。
上記吸気調整弁の開閉動作に伴うハンチング現象を回避
することができるという効果を奏する。
【図１】 本発明に係る運転方法が適用された圧縮機の
全体構成を示す図である。
全体構成を示す図である。
【図２】 本発明に係る運転方法による場合と従来の圧
縮機の運転方法による場合におけるモータ回転数と消費
動力との関係を示す図である。
縮機の運転方法による場合におけるモータ回転数と消費
動力との関係を示す図である。
【図３】 吸気調整弁の開閉切換えを行う圧力相互の関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図４】 本発明に係る運転方法による場合の吐出側に
おける圧力変動の状態の一例を示す図である。
おける圧力変動の状態の一例を示す図である。
１ 圧縮機 １１ 無給油式圧縮機
本体 １２ 吸気調整弁 １３ 吸込流路 １４ 逆止弁 １５ 吐出流路 １６ 放気弁 １７ 放気流路 １８ 圧力センサ １９ 電力供給源 ２０ インバータ ２１ モータ ２２ 制御部
本体 １２ 吸気調整弁 １３ 吸込流路 １４ 逆止弁 １５ 吐出流路 １６ 放気弁 １７ 放気流路 １８ 圧力センサ １９ 電力供給源 ２０ インバータ ２１ モータ ２２ 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年８月１７日（２０００．８．１
７）
７）
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ０４Ｃ 29/10 ３１１ Ｆ０４Ｃ 29/10 ３１１Ｅ
Claims (2)
- 【請求項１】 圧縮機本体と、吸込み側に吸気調整弁
と、吐出側に圧力検出可能に設けられた圧力センサと、
この圧力センサからの検出圧力を示す圧力信号に基づき
上記圧縮機本体を駆動するモータの回転数を制御するた
めの制御信号を出力する制御部とを備えた圧縮機の運転
方法において、上記回転数が予め定めた設定値よりも大
きい場合には、上記吸気調整弁を開とし、上記制御部か
ら予め設定した目標圧力に対する上記検出圧力の偏差を
打消すための制御信号を出力し、上記回転数を制御し、
上記回転数が予め定めた設定値に達した場合には、上記
回転数の制御を停止し、吐出側の圧力変動に対応して上
記吸気調整弁を開閉させる制御に切換え、吐出側の圧力
変動を抑制するようにしたことを特徴とする圧縮機の運
転方法。 - 【請求項２】 上記目標圧力の値よりも大きい第一圧力
閾値と上記目標圧力の値よりも大きく、上記第一圧力閾
値よりも小さい第二圧力閾値を予め設定しておき、上記
吸気調整弁を開閉させて制御する場合に、上記吸気調整
弁を開とした状態下で上記検出圧力が上昇してゆき、上
記第一圧力閾値に達すると上記吸気調整弁を閉とし、上
記吸気調整弁を閉とした状態下で上記検出圧力が降下し
てゆき、上記第二圧力閾値に達すると上記吸気調整弁を
開とすることを特徴とする請求項１に記載の圧縮機の運
転方法。
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| JP2000242542A JP3837278B2 (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 圧縮機の運転方法 |
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|---|---|---|---|
| JP2000242542A JP3837278B2 (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 圧縮機の運転方法 |
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| JP3837278B2 JP3837278B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=18733547
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|---|---|---|---|
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