JP2002053170A - 個装吸収性物品 - Google Patents

個装吸収性物品

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JP2002053170A JP2000243649A JP2000243649A JP2002053170A JP 2002053170 A JP2002053170 A JP 2002053170A JP 2000243649 A JP2000243649 A JP 2000243649A JP 2000243649 A JP2000243649 A JP 2000243649A JP 2002053170 A JP2002053170 A JP 2002053170A
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哲行 木賀田
Yayoi Fukuhara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装材が水洗トイレに廃棄可能であり、且つ
個別吸収性物品から吸収性物品を取り出す際の包装材の
破れ、手へのまとわりつき、及び貼り付きが防止された
個別吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 吸収性物品1と、吸収性物品1を個別包
装している包装材11とからなる個装吸収性物品10に
おいて、包装材11は、その一方の面に剥離処理が施さ
れており、且つ水解可能であり、JIS P 4501
−1993に従い測定されたほぐれやすさの値が30〜
300秒である個装吸収性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品と、こ
れを個別に包装し且つ水解可能な包装材とからなる個装
吸収性物品に関し、更に詳しくは個別吸収性物品から吸
収性物品を取り出す際の包装材の取り扱い性が良好であ
る個別吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水洗ト
イレに廃棄可能な包装材を備えた個装吸収性物品とし
て、例えば特開平11−47187号公報に記載のもの
が知られている。この公報に記載の個装吸収性物品にお
ける包装材は、ポリビニルアルコールフィルム等からな
る水溶性フィルムやカルボキシメチルセルロース繊維を
原料とした水溶紙から構成されている。
【0003】しかし、前記包装材は水溶性であるので、
空気中の水分や使用者の手の水分を吸収して、吸収性物
品の取り出し時に手にまとわり付いたり、強度が低下し
て破れる場合があり、取り扱い性が良好とはいえない。
【0004】従って、本発明は、包装材が水洗トイレに
廃棄可能であり、且つ個別吸収性物品から吸収性物品を
取り出す際の包装材の破れ、手へのまとわりつき、及び
貼り付きが防止された個別吸収性物品を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収性物品
と、該吸収性物品を個別包装している包装材とからなる
個装吸収性物品において、前記包装材は、その一方の面
に剥離処理が施されており、且つ水解可能であり、JI
S P 4501−1993に従い測定されたほぐれや
すさの値が30〜300秒である個装吸収性物品を提供
することにより前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、
本発明の個装吸収性物品の一実施形態としての個装パン
ティライナーの斜視図が示されており、図2には図1に
示す個装パンティライナーの展開状態の斜視図が示され
ている。図3には図2に示す個装パンティライナーのII
I −III 線断面図が示されている。
【0007】図1〜図3に示すように、本実施形態の個
装パンティライナー10は、パンティライナー1とこれ
を個別包装している包装材11とを有している。パンテ
ィライナー1は、縦長の形状をしており、左右両側縁が
長手方向の中央部において内側に湾曲した形状となって
いる。包装材11は、パンティライナー1の周縁から外
方に延出しており、縦長の矩形状をしている。パンティ
ライナー1における包装材11の対向面には、パンティ
ライナー1を着用者の着衣に固定するための粘着剤の層
7が形成されている。一方、包装材11におけるパンテ
ィライナー1の対向面には該粘着剤に対する剥離処理が
施されており、剥離剤の層13が形成されている。
【0008】包装材11は水解可能なものである。本発
明において水解とは、包装材11を構成する材料が水中
で離解して水中に分散することをいう。また包装材11
は、JIS P 4501−1993(トイレットペー
パー)に従い測定されたほぐれやすさの値が30〜30
0秒となっている。ほぐれやすさの値が30秒未満で
は、空気中の水分や使用者の手の水分を吸収によって包
装材11が柔軟化して強度が低下し、パンティライナー
1を取り出すときに包装材11が破れてしまったり、包
装材11の剛性が低下して取り扱い性が悪くなってしま
う。ほぐれやすさの値が300秒超となると、包装材1
1を水洗トイレに廃棄した時に排水管が詰まり易くなっ
てしまう。包装材11の破れ、手への貼り付き、及びま
とわりつき防止と、良好な水解性の発現とのバランスの
点から、ほぐれやすさの値は、好ましくは30〜120
秒、更に好ましくは50〜90秒である。尚、測定に際
してJISに規定される寸法の試料片が採取できない場
合には、出来るだけその寸法に近づくように試料片の大
きさを調整して採取する。「まとわりつき」は、主に、
包装材11にカールが発生したり、静電気の発生や極度
の柔軟化によって生じる現象をいう。「貼り付き」は、
主に、包装材11自身の有するべたつきや、パンティラ
イナー1に施された粘着剤の一部が、包装材11に移行
することに起因するべたつきによって生じる現象をい
う。
【0009】包装材11には凹凸部12が形成されてお
り、その全面に亘って所定のパターンが形成されてい
る。これによって包装材11のカールが防止される。ま
た、粘着剤は水分を含有していることから、該水分によ
って包装材11の強度低下が起こるおそれがあるが、包
装材11と粘着剤との接触面積が減るので、包装材11
が強度低下を受ける影響が少なくなる。更に、包装材1
1の水解性を維持しつつ、個装パンティライナー10か
らパンティライナー1を取り出す際に、包装材11の破
れが一層効果的に防止される。凹凸部は、例えば加熱を
伴うか又は伴わないエンボス加工に形成されることが好
ましい。
【0010】前記凹凸部によって形成される前記パター
ンは、連続したパターンであることが、包装材11のカ
ール防止や強度の更に一層の向上の点から好ましい。連
続したパターンとしては、図1及び図2に示される菱形
格子状のパターンや、直線や曲線などを任意に組み合わ
せた幾何学模様や、任意の意匠性のあるパターン等が挙
げられる。
【0011】包装材11のパンティライナー1との対向
面において、凹凸部12が形成されている部分における
凸部の面積は、包装材11の強度(コシ)の向上及び包
装材11の風合い低下(ザラツキ感)防止の点から、包
装材11の面積の5〜50%とすることが好ましく、更
に好ましくは10〜40%、一層好ましくは15〜30
%である(以下、この値を凹凸部面積率という)。
【0012】凹凸部面積率は、次の方法で測定される。
ライト〔サンライトSL-230K2、(株)LPL製〕、スタ
ンド〔コピースタンドCS-5、(株)LPL製〕、レンズ
(24mm/F2.8Dニッコールレンズ)、CCDカメラ(HV-D
37、日立電子株式会社製、Fマウントによるレンズとの
接続)、及びビデオボード(スペクトラ3200、カノープ
ス株式会社製)を用いて、包装材11の画像を取り込
む。取り込んだ画像を、NEXUS 製画像解析ソフト(ver.
3.08)を用いて解析し、包装材11の面積に対する凸部
全体の面積の比を算出する。測定が困難な場合は、取り
込んだ画像をビデオプリンター等で出力し、凸部の境界
部分をマーキング後、前記NEXUS 製画像解析ソフトを用
いて算出する。
【0013】凹凸部12は、包装材11における剥離処
理面側からみて、凸部14aと凹部14bとから構成さ
れている。従って、パンティライナー1における粘着剤
の層7は、包装材11における剥離剤の層13に間欠的
に貼着される。これによって、粘着剤の層7と剥離剤の
層13との接触面積が減少して、粘着剤の層7の包装材
11からの剥離性がコントロールされる。特に、前記粘
着剤が水溶性のものや、水中で粘着性が消失するタイプ
のものである場合には、個装パンティライナー10の保
存時に空気中の水分の吸収によって該粘着剤が変質した
り粘着物性が変化することがあるが、そのような場合で
あっても、粘着剤の層7が剥離剤の層13に間欠的に貼
着されることで安定した剥離性が得られ、包装材11の
破れが防止される。
【0014】包装材11における凹凸部の高さH、即ち
凸部14aの最高位置と凹部14bの最低位置との差は
0.02〜0.5mm、特に0.05〜0.4mm、と
りわけ0.1〜0.3mmであることが、風合いの低下
(ザラツキ感)の防止、及び安定した剥離性を実現する
点から好ましい。凹凸部の高さHは、包装材11の縦断
面を10〜20倍程度に拡大撮影し印刷したものから計
測する。拡大撮影には、SONY製CCDカメラCCD
−IRISが取り付けられたOLINPUS製SZH−
10実体顕微鏡を用いた。印刷にはSONY製カラービ
デオプリンターUP−5100Aを使用した。包装材1
1は片刃のカッター〔フェザー安全剃刃(株)製、品番
FAS−10〕で切断した。
【0015】包装材11の厚さT(図3参照)は、パン
ティライナー1と包装材11とを間欠的に当接させて、
粘着剤の変質や粘着物性の経時変化に対応できるように
するため、0.05〜1mm、特に0.1〜1mmであ
ることが好ましい。包装材11の厚さは、ミツトヨ製シ
ックネスゲージID-C112CB を用い、これにφ30mmの
円形コンパレータを取り付けて荷重約10cN/cm2
の条件下で測定した。
【0016】包装材11としては、ポリビニルアルコー
ル(以下、PVAという)フィルム、PVA繊維、パル
プ繊維、レーヨン繊維、ポリエチレン(以下、PEとい
う)繊維、ポリプロピレン(以下、PPという)繊維、
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)繊
維等を原料とする水解性を有するフィルム、紙若しくは
不織布、又はこれらの複合体等が用いられる。特に、水
解性を有するフィルム、紙及び不織布から選択される少
なくとも2層の積層体又は2枚の重ね合わせ体から構成
されている複合材料を用いることが好ましい。更に、こ
の積層体又は重ね合わせ体に、熱エンボスによって凹凸
部12が形成されていることも好ましい。重ね合わせ体
に凹凸部12が形成されている場合、水解性を良好にす
る観点から、該重ね合わせ体を構成する各シートは凹凸
部12においてのみ接合されていることが好ましい。凹
凸部12の形成と複合材料の使用によって、包装材11
のカールが一層防止され、また強度が一層向上する。斯
かる複合材料を用いる場合には、フィルム側に剥離処理
を施すことが好ましい。また、包装材11は、その坪量
が20〜120g/m2 、特に30〜90g/m2 、と
りわけ30〜70g/m2 であることが好ましい。この
場合の坪量とは、包装材11に前述の剥離処理を施した
後の坪量を意味する。
【0017】包装材11におけるパンティライナー1の
対向面に施される剥離処理に用いられる剥離剤として
は、例えばシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂が用いられ
る。剥離剤は、様々な方法で包装材11に施すことが可
能である。例えば、各種グラビア法により繊維表面やフ
ィルム表面に塗工する方法、フィルム内に含有させる方
法、スプレーなどで繊維表面やフィルム表面に散布する
方法が挙げられる。剥離剤としてシリコーン系樹脂を使
用する場合には、紫外線硬化処理や電子線硬化処理によ
って剥離剤を硬化させることが好ましい。剥離剤の層1
3の厚みは0.1〜30μm程度であることが好まし
い。
【0018】包装材11によって個別包装されるパンテ
ィライナー1としては、水洗トイレに廃棄できる水解性
又は水溶性のものと、水洗トイレに廃棄できないものと
の何れもが用いられる。本実施形態におけるパンティラ
イナー1は、水洗トイレに廃棄できる水解性又は水溶性
のものである。従って本実施形態の個装パンティライナ
ー1は全体として水洗トイレに廃棄できるものとなって
いる。また、包装材11及びパンティライナー1の何れ
もが水解性又は水溶性のものであることによって、トイ
レに流せない材料と流せる材料とを分別して捨てる手間
が不要となり扱いが簡便になる。またゴミの量も減り、
トイレに流せない材料によってトイレが汚されることも
なく清潔に保たれる。
【0019】パンティライナー1は、液透過性の表面層
としてのトップシート2、液不透過性の防漏層としての
バックシート3及び両シート間に介在する液保持性の吸
収層としての吸収体4とを有している。トップシート
2、バックシート3及び吸収体4は何れも水解可能又は
水溶可能な材料から構成されており、パンティライナー
1自体も水解可能又は水溶可能となっている。
【0020】トップシート2、バックシート3及び吸収
体4は、パンティライナー1の周縁部において、パンテ
ィライナー1の外縁に沿って一体的に接合固定されてい
る。この接合によって、パンティライナー1の周縁部に
は閉じた形状の連続した周縁接合部5が形成されてい
る。周縁接合部5は、所定の接合手段によって形成され
る。接合手段としては、加熱を伴うか又は伴わない圧
着、融着、接着剤による接着等が用いられる。接着剤を
用いる場合には、水溶性のものを用いることが好まし
い。
【0021】トップシート2及びバックシート3は、パ
ンティライナー1の主たる吸収領域において、吸収体4
と一体的に接合固定されている。「主たる吸収領域」と
は、液の吸収に主として寄与する領域であって、パンテ
ィライナー1を平面視したときに、前記周縁接合部5を
含むパンティライナー1の周縁部よりも内側の領域を意
味する。
【0022】トップシート2及びバックシート3は、パ
ンティライナー1の平面視において同じ部位で吸収体4
と接合固定されている。また、トップシート2及びバッ
クシート3と吸収体4とは、非連続の接合パターンで接
合されており、この接合によって前記吸収領域には複数
の接合固定部6が形成されている。本実施形態における
接合固定部6のパターンは、図2及び図3に示すように
ドット状パターンである。
【0023】接合固定部6において、トップシート2、
バックシート3及び吸収体4は、機械的接合手段によっ
て圧密化されている。接合固定部6は、トップシート2
側からみてバックシート3側へ窪んだ形状となってい
る。一方、接合固定部6は、バックシート3側からみて
トップシート2側へやや窪んだ形状又はほぼ平坦な形状
となっている。或いはバックシート3側へ突出した形状
でも良い。
【0024】トップシート2及びバックシート3と吸収
体4との接合には前述の通り機械的接合手段が用いられ
る。機械的接合手段としては、加熱を伴うか又は伴わな
い圧着及び融着等が挙げられる。
【0025】前記吸収領域に接合固定部6が形成される
ことによって、吸液時においてもトップシート2及びバ
ックシート3の毛羽立ち、破れ、パンティライナー1の
よれ等が起こることを効果的に防止できる。この理由
は、接合固定部6の形成により、該接合固定部6及び少
なくともその周辺の構成材料が、部分的にではあるが一
体化されて、吸液した部位の強度低下が補われるためと
考えられる。また、接合固定部6及びその周辺の部位
は、その他の部位に比べ高密度であることから、排泄さ
れた液が接合固定部6及びその周辺の部位に毛管力によ
って引き寄せられるという液の移行が起こる。このた
め、接合固定部6以外の部位の含水率が相対的に低くな
って、該部位での強度の低下が起こりにくくなる。更
に、液の分配が促進されるため、トップシート2自体の
強度低下も非常に少なくなる。特に、トップシート2、
バックシート3及び吸収体4が一体的に接合されている
場合には、パンティライナー1全体の強度が一層高めら
れ、また液の分配も一層促進されて、吸液による強度低
下をより一層補うことが可能となる。その上、接合固定
部6の形成には機械的接合手段が用いられるので、廃棄
時におけるパンティライナー1の水解性又は水溶性の低
下が非常に小さく、パンティライナー1は水中において
速やかに離解又は溶解する。このようにパンティライナ
ー1は、着用中の強度低下による毛羽立ち、破れ及びヨ
レ等の防止と、廃棄時の水解性又は水溶性とが両立した
ものとなる。
【0026】着用中の機械的強度と廃棄時の水解性又は
水溶性とのバランスの点から、前記吸収領域の面積に対
する、該吸収領域における吸収体4とトップシート2と
の接合固定部6全体の面積の比(以下、トップシート側
面積率という)、又は該吸収領域における吸収体4とバ
ックシート3との接合固定部6全体の面積の比(以下、
バックシート側面積率という)を、1〜50%とするこ
とが好ましい。詳細には、前記面積率が1%未満では、
吸液時における十分な強度が確保できない場合があり、
50%超では、十分な水解性又は水溶性が確保できない
場合があり、またパンティライナー1の柔軟性が低下し
てしまうことがある。着用中の機械的強度と廃棄時の水
解性又は水溶性とを一層バランスさせる観点から、前記
面積率は5〜40%、特に10〜35%とすることが更
に好ましい。尚、前記吸収領域には、本発明の効果を損
なわない範囲で、トップシート2及び/又はバックシー
ト3と吸収体4とが連続した接合パターンで接合されて
いる部位が存在していてもよい。また、前記面積率は前
記吸収領域での値であるから、パンティライナー1の周
縁部に形成された周縁接合部6は前記面積率の算出から
除外される。
【0027】トップシート2及びバックシート3は、パ
ンティライナー1の平面視において同じ部位で吸収体4
と接合固定されているので、トップシート側面積率とバ
ックシート側面積率とは同じ値となる。トップシート側
面積率とバックシート側面積率とが異なる場合には、何
れかの面積率が前記範囲内となっていればよい。
【0028】前記面積率は、包装材11における圧密化
処理が施された部分の面積率の測定方法と同様の方法で
測定される。
【0029】トップシート側面積率及びバックシート側
面積率は前述の通りであるが、トップシート2及びバッ
クシート3と吸収体4との個々の接合固定部6の面積に
関しては、0.1〜50mm2 、特に0.5〜25mm
2 であることが、接合固定部6の接合強度と水解性又は
水溶性とをバランスさせる点から好ましい。また、個々
の接合固定部6は、1辺3cmの正方形を考えたとき
に、前記吸収領域の何れの箇所においても該正方形中に
平均して1〜1000個、特に5〜100個均一に存在
するように形成されていることが、パンティライナー1
の強度と水解性又は水溶性とを満足させ得る点から好ま
しい。
【0030】接合固定部6を形成する具体的手段として
は、例えば、所定温度に加熱されたピン又はエンボスを
用いた融着が好ましく用いられる。特にエンボスを用い
ることが好ましい。接合固定部6の形成によって、吸収
体4と、トップシート2及び/又はバックシート3とが
一体化し、それによって、吸液時に該接合固定部6に液
が入り込み難くなり(耐水効果)、強度の低下が抑えら
れる。特に、エンボスを用いることにより、均一な接合
固定部6が形成でき、必要な耐水効果を必要な部位に発
現させることができる。接合固定部6の深さは、パンテ
ィライナー1における接合固定部6が形成されていない
部位の厚さの1/10〜1/3であることが、吸液時に
毛管力によって液を引きつけることに起因して強度が低
下しやすい部分である接合固定部6が直接肌と接触しな
い(外力を与えない)ようになり、毛羽立ち、破れ及び
ヨレが防止され、またベタツキ感が低減される点から好
ましい。
【0031】前述の通り、トップシート2、バックシー
ト3及び吸収体4は何れも水解可能又は水溶可能な材料
から構成されている。これらの材料の水解性又は水溶性
の程度は、JIS P 4501−1993(トイレッ
トペーパー)に規定される「ほぐれやすさ」の値で表
す。「ほぐれやすさ」は、水に対する解離・溶解のしや
すさを評価することを目的としている。「ほぐれやす
さ」の値は、好ましくは300秒以下、更に好ましくは
30〜120秒、一層好ましくは50〜90秒である。
前記値が300秒を超えると、パンティライナー1をト
イレに廃棄した際に塊となり排水管を詰まらせる場合が
ある。尚、測定に際してJISに規定される寸法の試料
片が採取できない場合には、出来るだけその寸法に近づ
くように試料片の大きさを調整して採取する。
【0032】吸収体4の水解性又は水溶性の程度は、ト
ップシート2の水解性又は水溶性の程度と同等であるこ
とが好ましく、それよりも高いことが更に好ましい。こ
の理由は、吸収体4の水解性又は水溶性の程度の方がト
ップシート2の水解性又は水溶性の程度よりも高けれ
ば、吸液してもトップシート2が離解又は溶解し難く毛
羽立ちが抑えられ、またパンティライナー1の廃棄時に
はトップシート2の吸収体4からの分離が進み、パンテ
ィライナー1全体としての離解又は溶解が遅延すること
が防止されるからである。
【0033】吸収体4の水解性又は水溶性の程度とトッ
プシート2の水解性又は水溶性の程度との差は、前述の
ほぐれやすさの値で表して、好ましくは200秒以下、
更に好ましくは10〜100秒、一層好ましくは20〜
60秒である。
【0034】トップシート2、バックシート3及び吸収
体4の構成材料についてそれぞれ説明すると、トップシ
ート2としては、通常用いられている水解紙と同様のも
のを用いることができ、例えばパルプ繊維又はパルプ繊
維とレーヨン繊維との混合物を原料として得られたシー
トに、ポリビニルアルコール(以下、PVAという)や
カルボキシメチルセルロース(以下、CMCという)等
の水溶性バインダを施してなる水解紙が挙げられる。水
溶性バインダの使用量は、繊維の重量に対して0.5〜
10重量%であることが好ましい。また、PVA繊維、
パルプ繊維、綿、レーヨン若しくはテンセル等の再生セ
ルロース繊維、ポリエチレン(以下、PEという)繊
維、ポリプロピレン(以下、PPという)繊維又はポリ
エチレンテレフタレート(以下、PETという)繊維等
を原料とする紙若しくは不織布又はこれらの複合体も用
いることができる。トップシート2は、その坪量が20
〜100g/m2 、特に25〜50g/m2 であること
が好ましい。
【0035】バックシート3としては、PVAフィル
ム、PVA繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維、PE繊
維、PP繊維、PET繊維等を原料とする紙若しくは不
織布、又はこれらの複合体等が用いられる。バックシー
ト3は、その坪量が20〜100g/m2 、特に30〜
60g/m2 であることが好ましい。バックシート3に
おける吸収体4に対向する面には撥水処理が施されてい
ることが、バックシート3を通じて吸収された液が着用
者の着衣に付着することが防止される点から好ましい。
撥水処理に用いられる薬剤としては、各種サイズ剤、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0036】吸収体4としては、PVA繊維、パルプ繊
維、レーヨン繊維、PE繊維、PP繊維、PET繊維等
を原料とする紙若しくは不織布又はウエブや、これらの
複合体を用いることができる。また、これらに高吸収性
ポリマーの粒子を混合したものを用いることもできる。
また吸収体4は、トップシート2に比べて吸液量が多い
か、又は毛管力が大きいことが、トップシート2から吸
収体4へ液が移行しやすくなり、トップシート2の強度
低下が抑えられる点から好ましい。そのような材料とし
ては、乾式パルプシート、エアレイドシート、水流交絡
方法で形成されたシート、ミクロフィブリル化したパル
プ繊維を少なくとも一部混合させたパルプ積繊体などが
挙げられる。
【0037】以上の構成からなるパンティライナー1の
水解性又は水溶性の程度は、JISP 4501−19
93に規定されるほぐれやすさの値で表す。「ほぐれや
すさ」は、パンティライナーの水に対する解離・溶解の
しやすさを評価することを目的とする。「ほぐれやす
さ」の値は、好ましくは50〜300秒、更に好ましく
は50〜150秒、一層好ましくは60〜90秒とな
る。測定に際しては、パンティライナー1の周縁接合部
5を含めた前後端部より0.5±0.02gの試料片を
採取する。試料片を水中でほぐし、ほぐれた状態での回
転子の回転数が540回転/分に回復しないときは、試
料片の重量を0.05gずつ減らした試料片を調製して
測定し、ほぐれた状態での回転子の回転数が540回転
/分を超えた試料片の重量にて前記ほぐれやすさの値を
測定する。本発明においては、測定装置として、スター
ラーにハンナマグネチックスターラー HI 304N
を用い、撹拌子にナルジーン製のスターヘッド型撹拌子
(φ35mm×t12mm)を用いた。
【0038】パンティライナー1は、所定形状にトリミ
ングされたバックシート3、吸収体4及びトップシート
2をこの順で積み重ね、次いで所定の熱的接合手段によ
って接合固定部6及び周縁接合部5を同時に形成する
か、又は接合固定部6の形成の前後に周縁接合部5を形
成することで製造される。
【0039】本実施形態の個装パンティライナー1は、
包装材11の剥離処理面にパンティライナー1を載置し
て図2に示す状態となした後、包装材11及びパンティ
ライナー1を三つ折り又は四つ折りに折り畳み、折り畳
んだ後の包装材の左右両側縁を所定手段によって封止し
てシール部15を形成し、更に包装材11の端部を跨ぐ
ようにタブテープ14を貼着させることで得られる。
【0040】本発明は前記実施形態に制限されない。例
えば、前記実施形態における包装材11に施された圧密
化処理によって形成されるパターンとして、連続したパ
ターンに代えて又は該パターンと共に不連続のパターン
を施してもよい。
【0041】また、パンティライナー1においては、吸
収体4とトップシート2のみ又は吸収体4とバックシー
ト3のみを接合固定してもよい。更に、吸収体4とトッ
プシート2のみを接合固定した領域と、吸収体4とトッ
プシート2及びバックシート3とを接合固定した領域と
が共存するようにしてもよい。
【0042】また、本発明の個装吸収性物品は、個装パ
ンティライナーに限られず、個装生理用ナプキン、個装
失禁パッド、個装使い捨ておむつ等の他の吸収性物品に
も同様に適用できる。
【0043】
【実施例】以下の例中、特に断らない限り、「%」は重
量%を意味する。
【0044】〔実施例1〜4並びに比較例1及び2〕表
1に示す材料からなるトップシート、バックシート及び
吸収体を用いて図2及び図3に示すパンティライナーを
製造した。パンティライナーの着衣当接面にはホットメ
ルト粘着剤からなる粘着剤の層が形成されていた。得ら
れたパンティライナーにおける接合固定部の面積率は表
4に示す通りであった。接合には、先端が円形であり且
つ180℃に加熱された押圧ピンによる圧着を用い、ド
ット状の接合パターンを形成した。1つのドットの面積
は0.8mm2 であり、ドットは3cm×3cmの矩形
内に平均して64個形成されていた。尚、接合固定部の
面積率はトップシート側とバックシート側とで同じ値で
あった。トップシート、バックシート、及び吸収体の水
解性又は水溶性の程度(ほぐれやすさの値、JIS P
4501)はそれぞれ表1に示す通りである。
【0045】これとは別に、表2に示すシート材を原料
として、以下の方法で表3に示す包装材A〜Fをそれぞ
れ製造した。包装材A〜Fには熱エンボス加工によって
凹凸部からなるパターンが形成されていた(パターン形
状を表3に示す)。また、包装材A〜Fにおける凹凸部
の面積率、凹凸部の高さH、包装材の厚さT、坪量及び
水解性又は水溶性の程度(ほぐれやすさの値、JIS
P 4501)は表3に示す通りである。得られたパン
ティライナーと包装材A〜Fとを用いて図1に示す個装
パンティライナーを得た。
【0046】〔包装材Aの製造〕PVAシート(A)の
片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、格子状エ
ンボスロールとゴムロールとの間に、このPVAシート
(A)の非剥離処理面がエンボスロールに対向するよう
に通してエンボス加工(温度90℃)し、包装材Aを得
た。
【0047】〔包装材Bの製造〕PVAシート(A)の
片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、このPV
Aシート(A)の非剥離処理面に紙(A)を重ね合わ
せ、次いでこれらを、ドット状エンボスロールとゴムロ
ールとの間に、紙(A)がエンボスロールに対向するよ
うに通してエンボス加工(温度100℃)し、包装材B
を得た。
【0048】〔包装材Cの製造〕PVAシート(B)の
片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、このPV
Aシート(B)の非剥離処理面に紙(A)を重ね合わ
せ、次いでこれらを、格子状エンボスロールとゴムロー
ルとの間に、紙(A)がエンボスロールに対向するよう
に通してエンボス加工(温度100℃)し、包装材Cを
得た。
【0049】〔包装材Dの製造〕PVAシート(B)の
片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、格子状エ
ンボスロールとゴムロールとの間に、このPVAシート
(B)の非剥離処理面がエンボスロールに対向するよう
に通してエンボス加工(温度100℃)し、包装材Dを
得た。
【0050】〔包装材Eの製造〕PVAシート(B)の
片面にシリコーンによる剥離処理を施し、包装材Eを得
た。
【0051】〔包装材Fの製造〕PVAシート(B)の
片面にシリコーンによる剥離処理を施した後、このPV
Aシート(B)の非剥離処理面に紙(A)を重ね合わ
せ、次いでこれらを、ドット状エンボスロールとゴムロ
ールとの間に、紙(A)がエンボスロールに対向するよ
うに通してエンボス加工(温度100℃)し、包装材C
を得た。
【0052】〔性能評価〕実施例及び比較例で得られた
個装パンティライナーについて、パンティライナー取り
出し時の包装材のべたつき感、個装パンティライナー取
り扱い性(まとわりつき及び貼り付き)、パンティライ
ナーからの包装材の剥離性を以下の方法で評価した。ま
た、パンティライナー自体の水解性の程度(ほぐれやす
さの値、JIS P 4501)を前述の方法で測定し
た。更に、以下の方法でパンティライナーの吸液時の毛
羽立ち防止性を評価した。これらの結果を表4に示す。
【0053】〔取り出し時の包装材のべたつき感〕パン
ティライナーの粘着剤の層と、包装材の剥離処理面とを
対向当接させ、次いでその上を、2kgのゴムローラー
を2往復させて両者を密着させた。次いで、両者を三つ
折りし、更に両サイドをヒートシールしてシール部15
(図1参照)を形成し、図1に示す個装パンティライナ
ーとなした。この個装パンティライナー上に300gの
重りを載せ(圧力408Pa)、40±3℃、80±5
%RH環境下に4時間放置して測定サンプルを調製し
た。4時間経過後に重りを取り除き、同環境下の室内に
おいて、測定サンプルを手で持ち、測定サンプルにおけ
る包装材のべたつき具合を以下の基準で3段階の官能評
価をした(N=3)。測定は、1個のサンプルについて
1回行い、3個のサンプルを測定した。 ○:べたつきなし △:ややべたつく ×:べたつく
【0054】〔個装パンティライナー取り扱い性〕40
±3℃、80±5%RH環境下の室内において、前記の
通りにして調製した測定サンプルにおけるシール部15
(図1参照)を引き剥がしてパンティライナーを取り出
す操作中の包装材のまとわりつき及び貼り付き具合を総
合して「取り扱い性」とし、以下の基準で3段階の官能
評価をした。測定は、1個のサンプルについて1回行
い、3個のサンプルを測定した。 ○:問題なし △:やや取り扱いにくい ×:取り扱い難い
【0055】〔パンティライナーからの包装材の剥離
性〕40±3℃、80±5%RH環境下の室内におい
て、前記の通りにして調製した測定サンプルにおけるシ
ール部15(図1参照)を引き剥がしてパンティライナ
ーを取り出す操作中のパンティライナー及び包装材の状
況を以下の基準で3段階評価した。測定は、1個のサン
プルについて1回行い、3個のサンプルを測定した。 ○:問題なし △:パンティライナーのバックシート又は包装材に伸び
が発生 ×:パンティライナーのバックシート又は包装材に破れ
が発生
【0056】〔吸液時の毛羽立ち防止性〕女性腰部モデ
ル〔高研(株)製〕に、0.5gの65重量%グリセリ
ン水溶液〔グリセリン;関東化学(株)Lot No. 17029-
00、イオン交換水、食用青色1号、発売元(株)アイセ
ン〕を、パンティライナー中央部にスポイトにて注入し
た(1秒1滴で注入し、7〜10秒間で注入終了、0.
3g注入)。注入開始1分後に、パンティライナーをシ
ョーツ(花王製、ローリエショーツLサイズ)に取り付
け、100歩/分で歩行評価を1時間行う(人が歩行す
るようにモデルの足を前後に約10°の角度で動か
す)。評価終了後、液が吸収されていない部分と比較し
て、液が吸収された部分の表面の毛羽立ち具合を評価し
た。同程度の場合を○、毛羽が多い場合を△、破れや穴
が発生した場合を×とした。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】表4に示す結果から明らかなように、各実
施例の個装生理用パンティライナー(本発明品)は、比
較例の個装パンティライナーに比して、べたつき感が小
さく、パンティライナー取り出し時の取り扱い性が良
く、またパンティライナーと包装材との剥離が良好であ
ることが判る。また各実施例の個装パンティライナー
は、パンティライナー自体も水解性(水溶性)を有して
おり、個装パンティライナー全体として水洗トイレに廃
棄可能であることが判る。更に、各実施例の個装パンテ
ィライナーにおけるパンティライナーは、毛羽立ちが抑
えられていることが判る。
【0062】
【発明の効果】本発明の個装吸収性物品によれば、包装
材が水洗トイレに廃棄可能であり、且つ個別吸収性物品
から吸収性物品を取り出す際の包装材の破れ、手へのま
とわりつき、及び貼り付きが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の個装吸収性物品の一実施形態としての
個装パンティライナーを示す斜視図である。
【図2】図1に示す個装パンティライナーの展開状態を
示す斜視図である。
【図3】図2におけるIII −III 線断面図である。
【符号の説明】
1 パンティライナー(吸収性物品) 2 トップシート(表面層) 3 バックシート(裏面層) 4 吸収体(吸収層) 5 周縁接合部 6 接合固定部 7 粘着剤の層 10 個装パンティライナー(個装吸収性物品) 11 包装材 12 凹凸部 13 剥離剤の層 14a 凸部 14b 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/00 351 A61F 13/18 370 13/472 B65D 65/46 (72)発明者 福原 弥生 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B029 BD21 3E067 AA12 AB71 BA24A BA28A BB01A BB06A BB14A BB15A BB16A BB25A CA07 CA08 CA09 CA23 EE07 EE59 GD08 3E086 AB01 AD13 BA04 BA14 BA15 BA19 BA29 BB44 BB45 BB71 BB72 CA35 4C003 GA08 4C098 AA09 CC03 CC37 DD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収性物品と、該吸収性物品を個別包装
    している包装材とからなる個装吸収性物品において、前
    記包装材は、その一方の面に剥離処理が施されており、
    且つ水解可能であり、JIS P 4501−1993
    に従い測定されたほぐれやすさの値が30〜300秒で
    ある個装吸収性物品。
  2. 【請求項2】 前記包装材に所定パターンの凹凸部が形
    成されており、該包装材の前記吸収性物品との対向面に
    おいて、該凹凸部が形成されている部分における凸部の
    面積が、該包装材の面積の5〜50%である請求項1記
    載の個装吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記凹凸によって前記包装材に連続した
    パターンが形成されている請求項2に記載の個装吸収性
    物品。
  4. 【請求項4】 前記包装材は、水解性を有するフィル
    ム、紙及び不織布から選択される少なくとも2層の積層
    体又は2枚の重ね合わせ体から構成されており、熱エン
    ボスによって該積層体又は該重ね合わせ体に前記凹凸部
    が形成されている請求項2又は3記載の個装吸収性物
    品。
  5. 【請求項5】 前記吸収性物品が、液透過性の表面層、
    液不透過性の防漏層及び両層間に介在する液保持性の吸
    収層を有する水解可能又は水溶可能なものであり、 前記表面層、前記防漏層及び前記吸収層は何れも水解可
    能又は水溶可能な材料から構成されている請求項1〜4
    の何れかに記載の個装吸収性物品。
  6. 【請求項6】 前記吸収層と、前記表面層及び/又は前
    記防漏層とが、前記吸収性物品の主たる吸収領域におい
    て、機械的接合手段によって非連続の接合パターンで接
    合されており、 前記吸収領域において前記吸収層と前記表面層とが前記
    非連続の接合パターンで接合されている部位全体の面
    積、又は該吸収領域において前記吸収層と前記防漏層と
    が前記非連続の接合パターンで接合されている部位全体
    の面積を、該吸収領域の面積の5〜50%となした請求
    項5記載の個装吸収性物品。
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