JP2002052519A - 窯業系積層板の製造方法 - Google Patents

窯業系積層板の製造方法

Info

Publication number
JP2002052519A
JP2002052519A JP2000242497A JP2000242497A JP2002052519A JP 2002052519 A JP2002052519 A JP 2002052519A JP 2000242497 A JP2000242497 A JP 2000242497A JP 2000242497 A JP2000242497 A JP 2000242497A JP 2002052519 A JP2002052519 A JP 2002052519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base layer
layer
surface layer
mass
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000242497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4727792B2 (ja
Inventor
Tomoki Iwanaga
朋来 岩永
Mitsuharu Osawa
光春 大澤
Masato Sakiyama
正人 崎山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A&A Material Corp
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
A&A Material Corp
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A&A Material Corp, Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical A&A Material Corp
Priority to JP2000242497A priority Critical patent/JP4727792B2/ja
Publication of JP2002052519A publication Critical patent/JP2002052519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4727792B2 publication Critical patent/JP4727792B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/52Producing shaped prefabricated articles from the material specially adapted for producing articles from mixtures containing fibres, e.g. asbestos cement
    • B28B1/527Producing shaped prefabricated articles from the material specially adapted for producing articles from mixtures containing fibres, e.g. asbestos cement by delivering the materials on a rotating drum, e.g. a sieve drum, from which the materials are picked up by a felt

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、表層に露出する繊維成分による毛
羽立ちのない美麗な表面を有する窯業系積層板を、生産
効率を損なわず製造する方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は基層上に、表層が積層されてな
る窯業系積層板の製造方法において、(1)特定の基層
原料スラリーをフェルトベルト上に抄き上げ、基層を形
成し、(2)基層と近似した成分からなり、固形分濃度
が20〜50質量%、粘度が1〜6mPa・sの表層原
料スラリーを、基層の表面に散布し表層を形成し、
(3)脱水し、(4)巻回積層し、切断後取り外し、得
られた生板をプレス成形し、養生硬化させことを特徴と
する窯業系積層板の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質板の製造方
法に関し、特に抄造法による窯業系積層板の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】抄造法における窯業系積層板の製造方法
としては、セメント等の水硬性材料を他の無機質充填
材、珪酸質原料、補強繊維等とともに水に混合分散し、
このスラリーを定量的にバット内に供給し、丸網により
抄き上げて、フェルトベルトに転写させた後、メーキン
グロールにて所定の厚さまで巻き取り積層後、取り外し
て板状の生板とし、これを養生硬化することにより繊維
補強無機質板を得るものである。
【0003】さらにこれらの繊維補強無機質板は、化粧
基板としてその表面に塗装、印刷、フィルム接着等によ
り、化粧が施されて建築用化粧板として使用されてい
る。これを化粧基板としてとして使用するとその表面の
毛羽立ちが、化粧外観を損ねる。また、これを防止する
ために研磨等を行ってもその表面の毛羽立ちを解消する
ことはできない。
【0004】特開平10−86115号公報には、石綿
を含有する配合系において、セメントを主成分とする長
尺の基層の表面に、セメントを主成分とする固形成分に
対して1〜10質量%のシリカヒュームと3質量%の顔
料を含有させた接着用スラリーを散布して接着層を形成
し、これをメーキングロールに巻き取りながら積層する
無機質板の製造方法が開示されている。また、特開昭5
8−209513号公報には、丸網抄造法において補強
繊維を含まないかまたは少量含むセメントペーストをフ
ェルト上に形成されたマットの上に散布する繊維強化セ
メント板の製造方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平10−86115号公報に記載の製造方法では、
反応性が高いシリカヒュームにより接着層の強化を図る
ことができるが、石綿不含の配合系では無機質板がメー
キングロールに膠着しやすく取り外しにくくなるという
問題が生じる。また、十分に表面の毛羽立ちを隠蔽する
ために大量の接着用スラリーを散布すると凹凸模様を形
成し、プレス成型の際、型板への付着、凹凸表面のひび
割れ等が発生してしまうという欠点がある。
【0006】特開昭58−209513号公報に記載の
製造方法では、基層表面に散布されるセメントペースト
が主にセメントと水及び少量の繊維からなるものである
ため、製品表面の毛羽立ち防止効果は不完全である。さ
らに、基層がセメント以外に添加材を含む場合には、基
層と表層との組成の違いに起因する、吸放湿に伴う寸法
変化率の違いによる反りが発生してしまう。本発明は、
上記の問題点を解決し、化粧基板として適用する際に毛
羽立ちのない良好な表面状態を有する窯業系積層板の製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、基層
上に、厚さ0.1〜0.3mmの表層が積層されてなる
窯業系積層板の製造方法において、(1)水に混合分散
された、セメント、補強繊維及び添加材からなる基層原
料スラリーをフェルトベルト上に抄き上げ基層を形成
し、(2)水に混合分散された、セメント及び基層原料
中の添加材から選ばれる少なくとも一種の添加材からな
り、補強繊維を含まず、固形分濃度が20〜50質量
%、粘度が1〜6mPa・sの表層原料スラリーを、基
層の表面に散布し表層を形成し、(3)脱水により基層
及び表層の含水率を40〜70質量%とし、(4)メー
キングロールに所望の厚みになるまで巻回積層した後、
切断してメーキングロールから取り外すことにより得ら
れた生板を、プレス成形し、養生硬化させる、ことを特
徴とする窯業系積層板の製造方法である。
【0008】また本発明によれば、フローオン法、長網
抄造法による窯業系積層板の製造方法が提供される。す
なわち、本発明によれば、基層上に、厚さ0.1〜0.
3mmの表層が積層されてなる窯業系積層板の製造方法
において、(1)水に混合分散されたセメント、補強繊
維及び添加材からなる基層原料スラリーをベルト上に導
入し基層を形成し、(2)水に混合分散されたセメント
及び基層原料中の添加材から選ばれる少なくとも一種の
添加材からなり、補強繊維を含まず、固形分濃度が20
〜50質量%、粘度が1〜6mPa・sの表層原料スラ
リーを、基層の表面に散布し表層を形成し、(3)脱水
により基層及び表層の含水率を20〜40質量%とし、
(4)ロールにより加圧し、切断して得られた生板を、
プレス成形し、養生硬化させる、ことを特徴とする窯業
系積層板の製造方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】(窯業系積層板)以下、本発明の
実施の形態について更に詳細に説明する。本発明におけ
る窯業系積層板の断面説明図を図1に示す。図1(a)
は、積層した基層16の一方の表面のみに表層20を有
するものであり、図1(b)は、基層と表層が交互に積
層され、最上層に表層20を有するものであり、図1
(c)は、単層からなる基層16の一方の表面のみに表
層20を有するものである。表層20は厚さが0.1〜
0.3mmであり、好ましくは0.15〜0.25mm
である。
【0010】図1(a)の窯業系積層板は、例えば丸網
抄造法により得られた生板をプレス成形し、養生硬化す
ることにより得ることができる。丸網抄造法とは、図2
に示すように、基層原料スラリー11を容器(19a、
19b、19c)から丸網(10a、10b、10c)
で抄き上げつつ、丸網(10a、10b、10c)から
フェルトベルト15の表面に転写していくことにより長
尺の基層16を形成していく方法のことである。その
後、(2)表層原料スラリーを基層の表面に間欠的に散
布し表層を形成し、(3)基層及び表層を脱水し、
(4)メーキングロール14に所望の厚みになるまで巻
回積層し、切断後取り外して、生板を得るものであり、
しかるのち、プレス成形し、養生硬化することにより図
1(a)の窯業系積層板を得ることができる。
【0011】さらに、図1(b)の窯業系積層板は、前
記の丸網抄造法において表層スラリー12を、フェルト
ベルト15上に抄き上げられた基層16表面に連続して
散布し、メーキングロール14により基層16と表層2
0が交互に積層され、最上層に表層20を有する図1
(b)の窯業系積層板を得ることができる。
【0012】また、図1(c)の窯業系積層板は、例え
ばフローオン法により得られた生板をプレス成形し、養
生硬化して製造することができる。本発明でいうフロー
オン法とは、予め基層原料を水に混合分散して、基層原
料スラリーとし、ベルト上に供給し、脱水してシート状
に基層を形成し、該基層の表面に、表層スラリーを連続
的に散布し、次いで含水率が20〜40質量%になるよ
うに脱水したのち、ロールプレス等を通過させて仮成形
した後、切断して板状の生板を得るものであり、しかる
のち、プレス成形し、養生硬化することにより、図1
(c)の窯業系積層板を得ることができる。なお、ここ
でベルトとしてはフェルト或いは網が使用でき材質には
限定されない。
【0013】(基層原料スラリー)本発明でいう基層原
料スラリー11は、セメント、補強繊維及び添加材を水
に混合分散したものである。添加材は、好ましくは珪酸
質原料及び/又は無機質充填材で構成される。基層原料
は石綿を含有しないことが好ましい。セメントは、普通
ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、高
炉セメント等を用いることができる。補強繊維は、セル
ロース繊維等の天然有機繊維、及び合成有機繊維等から
一種又は二種以上選択されたものである。ここでの合成
有機繊維とは、例えばビニロン、レーヨン、アクリル繊
維等であり、強度及び耐衝撃性を維持するために、セル
ロース繊維と合成有機繊維との併用が好適である。
【0014】(添加材)添加材は、好ましくは珪酸質粉
末及び/又は無機質充填材である。珪酸質粉末は、フラ
イアッシュ、スラグ等の群から一種または二種以上選択
されたものであり、材料の強度を維持し、かつ寸法安定
性に優れたフライアッシュが好適である。無機質充填材
は、粉末状又はウィスカー状の炭酸カルシウム、鱗粉状
のマイカ、粉状又は針状のウォラストナイト等から、一
種または二種以上選択されたものであり、強度、寸法安
定性を著しく損なうことのない炭酸カルシウム及びウォ
ラストナイトが好適である。
【0015】補強繊維は固形分全体の1〜10質量%含
有させることが好ましい。セメント、補強繊維、珪酸質
粉末及び/又は無機質充填材からなる基層原料の混合比
率は、セメントが固形分全体の45〜75質量%、補強
繊維が1〜10質量%、珪酸質原料が5〜35質量%、
無機充填材が5〜35質量%、とすることが好ましい。
基層原料スラリーの固形分濃度は、1〜15質量%、好
ましくは5〜10質量%である。
【0016】基層原料スラリーは、丸網抄造法により、
フェルトベルト上に抄き上げられる。その後、脱水装
置、ロールにかかる張力等により脱水され、表層を散布
する直前の基層の固形分濃度は、45〜65質量%、好
ましくは50〜60質量%である。
【0017】(表層原料スラリー)表層原料スラリー1
2は、補強繊維を含まず、水に混合分散されたセメント
及び基層原料中の添加材から選ばれる少なくとも一種の
添加材からなる。表層原料は、セメントが基層原料中の
セメントと同一であり、珪酸質原料及び/又は無機質充
填材の少なくとも一種が基層原料中のものと同一である
ことが好ましい。
【0018】表層原料スラリー12の原料として補強繊
維を添加すると本発明の目的である毛羽立ち防止効果が
損なわれるため好ましくなく、また同様の理由により、
ウォラストナイト等の針状あるいは繊維状の形態をなす
無機質充填材の添加も好ましくない。また表層原料スラ
リー12がセメントのみからなる場合、表面の毛羽立ち
防止効果は得られるが,基層がセメント以外に他の珪酸
質原料や無機質充填材を含む場合には表層と基層の組成
の違いにより,吸放湿時の寸法変化率の差が大きくな
り,反りが生じやすくなるため好ましくない。
【0019】表層原料スラリー12は、固形分濃度が2
0〜50質量%、好ましくは30〜40質量%、かつ粘
度を1〜6mPa・s、好ましくは2〜5mPa・sと
する。表層原料スラリー12の固形分濃度が20質量%
を下まわると成形直後の基層16及び表層20の含水率
が高くなり過ぎるため,脱水装置13で吸引脱水する際
に所定の含水率を維持することが困難になり好ましくな
い。逆に表層スラリー12の固形分濃度が50%を超え
るとスラリー粘度が高くなるため,ノズル17から噴射
された表層スラリー12が均一に噴射されなくなり,表
層の厚さが部分的に薄くなるため所定量のスラリーを散
布しても表面の毛羽の隠蔽が不完全になる。これを完全
に隠蔽するには更に過剰量のスラリー散布が必要とな
り、その結果表層の厚さが後述の規定の範囲を超え、得
られた成形体がメーキングロールに膠着し取り外しにく
くなる。
【0020】また特開平10−86115号公報には石
綿を含有する配合系において、セメントを主成分とする
長尺の基層の表面に、セメントを主成分とし、固形成分
に対して1〜10質量%のシリカヒュームと3質量%の
顔料を含有する接着用スラリーを散布して接着層を形成
し、これをメーキングロールに巻き取りながら積層する
無機質板の製造方法が開示されているが、表層スラリー
用原料として、シリカヒュームやホワイトカーボン等の
ような、単一粒子径が1μm以下の微粒子の凝集体から
なる原料を使用または併用すると、上記固形分濃度範囲
内であっても粘度が高くなるため、濃度が適正範囲を超
えた場合と同様、ノズル17からスラリーが均一に噴射
されなくなり、最終的には石綿不含の本発明において
は、表層がメーキングロールに膠着し取り外しにくくな
るという現象を引き起こす。
【0021】このように表層原料スラリー12は使用す
る原料によって粘度特性が変り、単に特定濃度のスラリ
ーを用いるのでは本発明の効果を得るのは困難であるた
め、特定の粘度のものを使用することが要求される。表
層原料スラリー12の粘度の適正範囲は上記観点から1
〜6mPa・sである。なお、表層原料スラリー12の
粘度を1〜6mPa・sの範囲内とするには使用する原
料に応じて固形分濃度を20〜50質量%の範囲で適宜
調整すれば良い。
【0022】ここでいう濃度とは、スラリーまたは成形
体中に占める固形分の質量比率を意味し、次式で表わさ
れ、
【数1】 含水率とは成形体中に占める水分の質量比率を意味し、
以下の式で示される。
【数2】 また粘度とは、均一に分散した状態のスラリーをJIS
K 7117−2に示される、液状の樹脂の回転粘度
計による粘度試験方法に基づいて測定した値を意味す
る。
【0023】表層を散布する直前の基層の固形分濃度
(以下Cb(質量%)と、散布するスラリー12の固形
分濃度(以下Cs(質量%)という)とは、Cb=A×
Cs+B(Aは、−0.3〜0、Bは63)の関係であ
ることが好ましい。
【0024】(製造装置)本発明で使用する製造装置
は、例えば丸網抄造機であり、その概略を図2に示す。
基層原料スラリー11を容器(19a、19b、19c)
から丸網(10a、10b、10c)で抄き上げつつ、
丸網(10a、10b、10c)からフェルトベルト1
5の表面に転写していくことにより長尺の基層16を形
成していく。次にフェルトベルト15の進行によって図
面でフェルトベルトの上方に位置する散布装置18から
その下方の基層16の表面に表層スラリー12を連続ま
たは間欠に散布し、表層20を形成していく。
【0025】次に流れ方向において散布装置より下流に
位置する脱水装置13はフェルトベルト15を介して基
層16及び表層20に含まれる水分を、含水率が40〜
70質量%となるまで吸引脱水し、メーキングロール1
4にて巻回積層するものである。
【0026】(散布)表層20の厚さは0.1〜0.3
mmとなるよう散布するのが好ましく、プレス成形を行
う場合はプレス成形前の段階で0.2〜0.4mmとな
る様にスラリー濃度に応じて、適宜散布量を調整すれば
よい。散布量は、スラリー濃度によって異なるが、スラ
リー中の固形分質量としては150〜350g/m2
適量である。表層20の厚さが0.1mm未満の場合
は、基層16表面の毛羽立ちを十分に隠蔽することがで
きず、表層20の厚さが0.3mmを超えると、基層1
6及び表層20をフェルトベルト上にて脱水する際に時
間がかかるばかりでなく、成形体がメーキングロール1
4の表面に膠着し取り外しにくくなるため好ましくな
い。
【0027】ここで用いられる散布装置18には、エア
レススプレー、ディスクコーティング又はブラシコーテ
ィング等の装置が使用できる。エアレススプレーとは、
噴射ノズルによりスラリーを加圧して噴射して散布する
装置を指す。ディスクコーティングとは、ディスクを高
速で回転させ、その遠心力を利用してスラリーを均一に
飛散させて散布する装置を指す。ブラシコーティングと
は、散布させるスラリーを入れた槽内に円筒状の外周に
多数の羽根を設けたブラシを浸漬し、これを回転させる
ことによりスラリーを飛散させて散布する装置を指す。
特に、間欠散布において、散布する部分と散布しない部
分とを明確に区分する上で、噴射、停止に対して瞬時に
対応できるノズル17を用いたエアレススプレーが好適
である。
【0028】表層原料スラリーを、間欠的に散布し、基
層の最上層に該当する層の表面のみに表層を形成するこ
とにより、図1(a)に示す多層の窯業系積層板を得
る。また、表層原料スラリーを、連続的に散布し、基層
及び表層が交互に積層された図1(b)に示す多層の窯
業系積層板を得る。
【0029】(脱水)次に、フェルトベルト15上に積
層された基層16及び表層20を脱水装置13で吸引脱
水し、基層16及び表層20を所望の含水率に調整す
る。このとき、脱水装置13の吸引力または該脱水装置
13の数により制御し、基層16及び表層20の含水率
を40〜70質量%に設定することが好ましい。基層1
6及び表層20の含水率が40質量%未満であると、積
層板の層間密着強度を著しく低下させてしまい、バキュ
ームキャリア等で生板を垂直移動させる際、積層板の一
部が剥がれ落ちるといったトラブルが生じる。また、最
終製品の層間強度も低下するので好ましくない。70質
量%を超えると、メーキングロール14にて余剰水を搾
り取る際、大きな負荷を伴い積層板表面のしわ等の不具
合を招いてしまう。
【0030】さらに表層20を積層した基層16又は、
基層16のみをメーキングロール14にて順次巻回積層
し、切断後取り外して得られた生板をプレス成形し、養
生硬化せしめることにより、図1(a)、(b)に示さ
れた多層の窯業系積層板を得る。生板の含水率は20〜
50質量%が好ましい。
【0031】(フローオン法)ここで、フローオン法で
の窯業系積層板の製造について説明する。例えば図3に
示す通り、フローオン法の製造装置は、無限ループ状の
ベルト30上から基層原料スラリー11を適当な投入装
置31によりベルト上に導入し、同時にそのベルトを介
して下方に設けられた一次脱水装置32によりそのベル
ト上の基層16の含水率を所望の値に調整しつつ、厚さ
調製用スペーサー33及び図示しない幅調整用スペーサ
ーを介することにより基層を形成し、次に丸網抄造の場
合と同様に散布装置18から例えばノズル17を用いた
エアレススプレー等で基層の表面に表層スラリー12を
散布する。
【0032】さらに、その下流に設けられた二次脱水装
置34にて、基層16の含水率を所望の含水率まで調整
し、さらに、その下流側に設けられたロールプレス35
にて加圧成形し、切断して生板が得られる。得られた生
板をプレス成形し、養生硬化することにより図1(c)
に示す多層の窯業系積層板を得る。このとき、基層原料
スラリー11の混合比率は、丸網抄造法と同様の数値を
応用することができる。更に、フローオン法による成形
においても、丸網抄造法と同様メーキングロールを設
け、これに巻き取りながら積層することもできる。その
場合に得られる窯業系積層板は丸網抄造法と同様、図1
(a)、(b)に示された通りとなる。
【0033】ただし、基層原料スラリーをベルト上に供
給する際、該丸網式抄造法と異なり、基層原料スラリー
の固形分濃度を25〜35質量%に調整する。フローオ
ン法にて製造する際は、積層生板の含水率を20〜40
質量%に脱水調整することができる。このときの積層生
板の含水率が20質量%未満であると、生板が硬くなり
すぎて、このあとのプレス成形がされ難くなる。また、
40質量%を超えると製品比重が低くなりすぎてしま
う。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。普
通ポルトランドセメント63質量%、珪酸質原料として
フライアッシュを20質量%、無機充填材として炭酸カ
ルシウムを10質量%、補強繊維として、木質パルプ7
質量%を水と混合し、スラリーの固形分濃度を10質量
%に調整し、基層原料スラリーを作製した。また、表1
及び表2に示す配合で水と混合し所定濃度に調整して表
層スラリーを作製した。
【0035】次に、上記基層原料スラリー11を容器
(19a、19b、19c)内で丸網抄造法にて、丸網
(10a、10b、10c)で抄き上げつつ丸網(10
a、10b、10c)からフェルトベルト15の表面に
転写して長尺の基層16を形成し、この抄き上げられた
基層16の上方に設置した散布装置18中のノズル17
を介して調整済みの表層スラリー12を基層16上に均
一に散布した。ただし、散布する面は、製品生板1の最
上層のみとなるように間欠に散布した。
【0036】次に、フェルトベルト15を介して脱水装
置13により基層16及び表層20の含水率を所定の4
0〜70質量%の範囲まで調整した。これをメーキング
ロール14にて所望の厚さになるまで巻回積層し、切断後
取り外して得られた生板を、プレス成形し養生硬化せし
めることにより、窯業系積層板を得た。
【0037】(比較例)以下、本発明の比較例について
説明する。普通ポルトランドセメント63質量%、珪酸
質原料としてフライアッシュを20質量%、無機充填材
として炭酸カルシウムを10質量%、補強繊維として、
木質パルプ7質量%を水と混合し、スラリーの固形分濃
度を10質量%に調整し、基層原料スラリーを作製し
た。また、表3及び表4に示す配合で水と混合し所定濃
度に調整して表層スラリーを作製した
【0038】次に、上記基層原料スラリー11を抄箱
(19a、19b、19c)内で丸網抄造法にて、丸網
(10a、10b、10c)で抄き上げつつ丸網(10
a、10b、10c)からフェルトベルト15の表面に
転写して長尺の基層16を形成し、この抄き上げられた
基層16の上方に設置した散布装置18中のノズル17
を介して調整済みの表層スラリー12を基層16上に均
一に散布した。ただし、散布する面は、製品生板1の最
上層のみとなるように間欠に散布した。ここで、比較例
の場合は、表層スラリーを散布しないもの、表層スラリ
ーの構成材料、固形分濃度が本発明に記載された範囲外
のもの、脱水後の基層及び表層の含水率もしくはプレス
後の含水率が本発明に記載された範囲外のものについて
記載した。
【0039】上記の実施例及び比較例において、各物性
は以下のように評価した。 (抄造性)表面不良(色むら、凹凸)がなく、かつ通常製
造と変わらぬ生産効率である場合は○、製造効率がおち
るか表面状態を損なう場合はその程度により△〜×とし
た。 (毛羽立ち)製造後の窯業系積層板を観察し、塗装等に
対し悪影響を及ぼす毛羽立ちがないものは○、軽微なも
のには△、著しいものには×と評価した。
【0040】(層間密着性)層間密着性を、良いものは
○、悪いものは×とした。また、抄造積層板の層間密着
性については、バキュームキャリアで生板搬送する際に
全く問題のないものを○、密着不良により層間剥離が認
められたものを×とした。 (かさ密度、曲げ強度及び屋内10日気乾後製品の反
り)加えて、製品のかさ密度、曲げ強度及び製品を10
日間屋内にて気乾させた後の反り量を測定した。反り量
は、製品の使用目的により異なるが、製品の幅方向にお
いて長さ1m当たり5mm以下であればおおよそ実使用
における不具合はないと判断される。これらの結果を表
1〜4に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】実施例1〜6に示すとおり、表層スラリー
12の濃度を30〜40質量%とし、表層20の厚さを
0.1〜0.3mmとすることにより、抄造における効
率も良く、かつ表面に毛羽立ちのない成形体を得ること
ができた。ただし、上記表層20の厚さは、製品中央部
を10〜20cm角程度の範囲で切り取り、その切断面
をマイクロスコープにて観察し、数カ所にわたり測定を
行った。
【0046】比較例1は、基層16表面に表層スラリー
12を散布しないため、製品表面の毛羽立ちが著しく発
生した。比較例2は、表層スラリー12がセメントと水
のみであり、基層16との組成が異なっているため気乾
後に大きな反りが発生した。比較例3は、表層スラリー
12の厚さが所望の値より薄いため、毛羽立ちの隠蔽さ
れた製品は得られなかった。
【0047】比較例4は、表層スラリー12を所望の範
囲より厚くなるよう散布したため、メーキングロール1
4での巻回積層し、切断後取り外した際、メーキングロ
ール14表面への材料の著しい膠着が発生し、製品を得
ることができなかった。比較例5は、表層スラリー12
の固形分濃度が所望の範囲より濃いため、基層16への
均一な散布ができず、表層20が部分的に薄くなり、毛
羽立ちが発生した。比較例6は、表層スラリー12の固
形分濃度が所望の範囲より濃いため、基層16への均一
な散布ができず、散布不足を補うためより多い量の散布
を行った結果、メーキングロール14表面に膠着し、製
品が満足に得られなかった。
【0048】比較例7は、10質量%のシリカフューム
と3質量%の顔料を使用したが、表層スラリー12の粘
度が6mPa・sを超えてしまい、表層20の厚さが不
均一となり毛羽立ちを満足に防止できなかった。比較例
8は、比較例7の結果からさらに表層スラリー12の散
布量を増量を試みたが、メーキングロール14表面への
膠着が著しく、製品が満足に得られなかった。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、石綿不含
の繊維補強無機質板からなる基層の表面の毛羽立ちを隠
蔽し、得られた窯業系積層板の表面に塗装等を施した際
に美麗な塗装表面を呈することができ、かつ高い密度、
層間密着性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る窯業系積層板の一例を示す断面図
である。
【図2】本発明の一実施形態を示す装置の説明図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態を示す装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
10a、10b、10c 丸網 11 基層原料スラリー 12 表層スラリー 13 脱水装置 14 メーキングロール 15 フェルトベルト 16 基層 17 ノズル 18 散布装置 19a、19b、19c 抄箱 20 表層 30 ベルト 31 スラリー投入装置 32 一次脱水装置 33 スペーサー 34 二次脱水装置 35 ロールプレス
フロントページの続き (72)発明者 大澤 光春 茨城県石岡市大字柏原6番1号 株式会社 建材技術研究所内 (72)発明者 崎山 正人 茨城県石岡市大字柏原6番1号 株式会社 建材技術研究所内 Fターム(参考) 4F100 AA01A AA01B AA01H AA03H AC05 AC05H AC10 AC10H AE01A AE01B AE08H AE09H AJ04 AJ05 AK21 AK27 AT00A BA02 CA23A CA23B DG01A EH112 EH411 EH412 EJ181 EJ192 EJ202 EJ303 EJ862 EJ933 EJ942 EJ983 JA06B JL02 JM01A JM01B 4G052 DA01 DA08 DB01 DC04 DC06 EA02 EA06 EB02 EB14 EB22 4G054 AA01 AA15 AB01 AC04 DA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基層上に、厚さ0.1〜0.3mmの表
    層が積層されてなる窯業系積層板の製造方法において、
    (1)水に混合分散された、セメント、補強繊維及び添
    加材からなる基層原料スラリーをフェルトベルト上に抄
    き上げ基層を形成し、(2)水に混合分散された、セメ
    ント及び基層原料中の添加材から選ばれる少なくとも一
    種の添加材からなり、補強繊維を含まず、固形分濃度が
    20〜50質量%、粘度が1〜6mPa・sの表層原料
    スラリーを、基層の表面に散布し表層を形成し、(3)
    脱水により基層及び表層の含水率を40〜70質量%と
    し、(4)メーキングロールに所望の厚みになるまで巻
    回積層した後、切断してメーキングロールから取り外す
    ことにより得られた生板を、プレス成形し、養生硬化さ
    せる、ことを特徴とする窯業系積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 基層を、フェルトベルト上に、丸網抄造
    法で形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該表層原料スラリーを、間欠的に散布
    し、基層の最上層に該当する層の表面にのみ表層を形成
    することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該表層原料スラリーを、連続的に散布
    し、基層及び表層を交互に積層することを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 基層上に、厚さ0.1〜0.3mmの表
    層が積層されてなる窯業系積層板の製造方法において、
    (1)水に混合分散されたセメント、補強繊維及び添加
    材からなる基層原料スラリーをベルト上に導入し基層を
    形成し、(2)水に混合分散されたセメント及び基層原
    料中の添加材から選ばれる少なくとも一種の添加材から
    なり、補強繊維を含まず、固形分濃度が20〜50質量
    %、粘度が1〜6mPa・sの表層原料スラリーを、基
    層の表面に散布し表層を形成し、(3)脱水により基層
    及び表層の含水率を20〜40質量%とし、(4)ロー
    ルにより加圧し、切断して得られた生板を、プレス成形
    し、養生硬化させる、ことを特徴とする窯業系積層板の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 添加材が、珪酸質原料及び/又は無機質
    充填材である請求項1又は5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 表層原料スラリーを散布する直前の基層
    の固形分濃度が45〜65質量%である請求項1又は5
    に記載の方法。
JP2000242497A 2000-08-10 2000-08-10 窯業系積層板の製造方法 Expired - Lifetime JP4727792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000242497A JP4727792B2 (ja) 2000-08-10 2000-08-10 窯業系積層板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000242497A JP4727792B2 (ja) 2000-08-10 2000-08-10 窯業系積層板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002052519A true JP2002052519A (ja) 2002-02-19
JP4727792B2 JP4727792B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=18733512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000242497A Expired - Lifetime JP4727792B2 (ja) 2000-08-10 2000-08-10 窯業系積層板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4727792B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520975A (ja) * 2001-03-02 2004-07-15 ジェームズ ハーディー リサーチ プロプライアトリー リミテッド スパッタリングによって積層シート材料を形成する方法および装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146316A (ja) * 1974-10-17 1976-04-20 Kubota Ltd Mukishitsusekisobannoseizohoho
JPS533417A (en) * 1976-06-30 1978-01-13 Matsushita Electric Works Ltd Method of producing coloured cement boards
JPH01215504A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 繊維セメント板の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146316A (ja) * 1974-10-17 1976-04-20 Kubota Ltd Mukishitsusekisobannoseizohoho
JPS533417A (en) * 1976-06-30 1978-01-13 Matsushita Electric Works Ltd Method of producing coloured cement boards
JPH01215504A (ja) * 1988-02-24 1989-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 繊維セメント板の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520975A (ja) * 2001-03-02 2004-07-15 ジェームズ ハーディー リサーチ プロプライアトリー リミテッド スパッタリングによって積層シート材料を形成する方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4727792B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4633732B2 (ja) 室内用壁板及びその製造方法
CN101166873B (zh) 内墙板和其制造方法
CA2130508C (en) Process for making thin, sealant-coated, fiber-reinforced gypsum panel and panel made thereby
US7128965B2 (en) Cementitious product in panel form and manufacturing process
SK17142001A3 (sk) Izolačná lepenka s obsahom minerálnych vlákien a pevnou povrchovou vrstvou, spôsob jej výroby a spôsob jej použitia na strechách a fasádach
JP2002052519A (ja) 窯業系積層板の製造方法
JP3394404B2 (ja) 床材用裏打ち基材及びその製造方法
US10300625B2 (en) Process and apparatus for making a hydrophobized fiber cement product
JP3690879B2 (ja) 外装建材の製法
JP2680902B2 (ja) 繊維セメント板の製造方法
JP3290447B2 (ja) 無石綿建築用セメント板及びその製造方法
JPS60155585A (ja) 建築用板の製造方法
JPH01215504A (ja) 繊維セメント板の製造方法
JPH08208307A (ja) 木質繊維セメント板の湿式抄造法による製造法
JP2024068969A (ja) 繊維強化セメント板の製造方法
JP4813646B2 (ja) 繊維補強無機質抄造板の製造方法
JPH09315847A (ja) 無機質化粧板
JPS627507A (ja) 化粧無機質板の製造方法
JPH10156813A (ja) 無機質セメント板の製造方法
JPS5829130Y2 (ja) エンボス成型用化粧パルプセメント板
JP4276397B2 (ja) 無機質板の製造方法とそれにより製造された無機質板
JPH0135707B2 (ja)
JPH106314A (ja) 化粧セメント板の製法
JPS5820409A (ja) 無機質化粧板の製法及びその化粧用塗料
JP2002028913A (ja) 窯業系建材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060522

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110221

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4727792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term