JP2002051055A - 通信制御方法、通信システム及び通信装置 - Google Patents

通信制御方法、通信システム及び通信装置

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JP2002051055A
JP2002051055A JP2000237453A JP2000237453A JP2002051055A JP 2002051055 A JP2002051055 A JP 2002051055A JP 2000237453 A JP2000237453 A JP 2000237453A JP 2000237453 A JP2000237453 A JP 2000237453A JP 2002051055 A JP2002051055 A JP 2002051055A
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Japan
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communication
command
communication device
response
predetermined time
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JP2000237453A
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Yuichi Kageyama
雄一 影山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
    • G06F13/4282Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a serial bus, e.g. I2C bus, SPI bus
    • G06F13/4291Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a serial bus, e.g. I2C bus, SPI bus using a clocked protocol

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IEEE1394方式などのネットワーク内
において、特定の機器からの要求があった後に、何らか
の通知を行う場合の問題を回避する。 【解決手段】 複数台の通信装置の間で相互にデータ通
信可能に構成されたネットワーク内での通信を制御する
場合に、ネットワーク内の第1の通信装置から第2の通
信装置に対して第1のコマンドを送り、第2の通信装置
の制御で実行される所定の状態変化があったことを、第
1の通信装置に通知させる指示を行ったときに、第2の
通信装置は、第1のコマンドを受け取ってから所定時間
が経過するまでの間に、所定の状態変化があったときだ
け、第1の通信装置に対して、状態変化があったことを
通知し、所定時間が経過したとき通知しないようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばIEEE1
394方式のバスラインで接続された機器の間でデータ
伝送を行う場合に適用して好適な通信制御方法及び通信
システムと、この通信制御方法を適用した通信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394方式のシリアルデータ
バスを用いたネットワークで介して、相互に情報を伝送
することができるネットワークに接続されているオーデ
ィオ機器やビデオ機器(これらの機器をAV機器と称す
る)が開発されている。このバスを介してデータ伝送を
行う際には、比較的大容量の動画データ,オーディオデ
ータなどをリアルタイム伝送する際に使用されるアイソ
クロナス転送モードと、静止画像,テキストデータ,制
御コマンドなどを確実に伝送する際に使用されるアシン
クロナス転送モードとが用意され、それぞれのモード毎
に専用の帯域が伝送に使用され、両モードの伝送は1つ
のバス上で混在できるようにしてある。
【0003】このネットワークにおいては、所定のコマ
ンド(AV/C Command Transaction Set:以下AV/Cコ
マンドと称する)を用いることにより、AV機器を遠隔
制御することが可能である。IEEE1394方式の詳
細及びAV/Cコマンドの詳細については、1394 Trade
Associationで公開しているAV/C Digital InterfaceCo
mmand Set General Specificationに記載されている。
【0004】このIEEE1394方式のバスラインで
接続されるAV機器間でのAV/Cコマンドの伝送とし
ては、単に相手の機器を制御するコントロールコマンド
の伝送による処理だけでなく、相手の機器の状態を知る
ステータスコマンドや、相手の機器から所定の状態の変
化を通知させるように要求するノティファイコマンド
(通知コマンド)が定義されて、それらのコマンドに基
づいた処理も実行できるようにしてある。ノティファイ
コマンドの使用例としては、例えばバスライン上のチャ
ンネルに空きがないとき、そのチャンネルを設定してい
る機器に対してノティファイコマンドを送り、チャンネ
ルに空きが発生したとき、そのことを通知させるような
ことが考えられる。これらのコマンドの具体例について
は、後述する実施の形態の中で詳細に説明する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ネットワー
ク内の相手の機器に対して、所定の状態の変化を通知さ
せるように要求するノティファイコマンドを使用する場
合には、そのコマンドを受信した側の機器では、そのコ
マンドで指示された状態の変化がいつ発生するか予測が
出来ないために、その機器内でどの機器からの要求であ
るかをキューとして記憶しておく必要がある。このキュ
ーを記憶しておくエリアには限りがあるため、そのエリ
アが全て使用中であるとき、新しいノティファイコマン
ドを受信したとしても、そのコマンドは拒絶されてしま
う。
【0006】従って、例えばある機器で記憶できるキュ
ーの数が1つであり、その機器に送られたノティファイ
コマンドで指示した状態の変化が、いつまで経っても発
生しないとき、その機器は別の機器からのノティファイ
コマンドを受付できない状態が継続することになり、ネ
ットワーク内で用意されたコマンドを使用した通知処理
が正常に行えない状態が発生してしまう。このような場
合、ネットワーク内の機器構成に変化があったときに発
生するバスリセットが発生するまで、キューの記憶が継
続し、バスリセットが発生しない限り、新たなノティフ
ァイコマンドの受付ができない状態が継続してしまう。
【0007】また、IEEE1394方式のバスライン
で構成されたネットワークの場合には、バスブリッジを
使用して複数のネットワークを接続することが可能にな
っているが、バスブリッジで接続された他のネットワー
ク内の機器には、バスリセットの情報が伝わらないた
め、バスブリッジで接続された複数のネットワーク間で
ノティファイコマンドがやり取りされた場合には、バス
リセットによるキャンセルも有効に機能しなくなってし
まう。
【0008】例えば、一方のネットワーク内の機器(コ
ントロール機器)からノティファイコマンドが出力され
て、他方のネットワーク内の機器(ターゲット機器)
で、そのコマンドによる指示がキューとして記憶された
状態で、ノティファイコマンドを出力した機器がネット
ワークから外されたとき、そのネットワークではバスリ
セットが発生するが、キューを記憶したターゲット機器
が属するネットワークではバスリセットが発生せず、タ
ーゲット機器が不要なキューを記憶することになってし
まう。
【0009】また逆に、ターゲット機器側のネットワー
クでバスリセットが発生したとき、記憶したキューが無
効になっているのに、コントロール機器ではノティファ
イコマンドに基づいたイベントの通知を待ち続けてしま
う。
【0010】図33は、従来のノティファイコマンドの
使用例を示した図である。この例では、ネットワーク内
に3つのコントローラa,b,cが存在し、各コントロ
ーラからのノティファイコマンドを受け付けるターゲッ
ト機器では、2つのノティファイのキューを記憶できる
構成としてある。この状態で、例えばコントローラaか
らターゲット機器に対して、所定の処理Xに関する状態
変化を通知させるノティファイコマンドを送信する(ス
テップS81)。このノティファイコマンドをターゲッ
ト機器が受信すると、処理Xに関する2つのキューの記
憶エリアの内の1つに、コントローラaのノードIDが
記憶され、ターゲット機器からコントローラaに対し
て、ノティファイコマンドを受理したことを示すインタ
ーリームレスポンスを返送する(ステップS82)。
【0011】その後、コントローラbからもターゲット
機器に対して、所定の処理Xに関する状態変化を通知さ
せるノティファイコマンドを送信したとする(ステップ
S83)。このノティファイコマンドをターゲット機器
が受信すると、処理Xに関する残りの1つのキューの記
憶エリアに、コントローラbのノードIDが記憶され、
ターゲット機器からコントローラbに対して、ノティフ
ァイコマンドを受理したことを示すインターリームレス
ポンスを返送する(ステップS84)。
【0012】その後、さらにコントローラcからもター
ゲット機器に対して、所定の処理Xに関する状態変化を
通知させるノティファイコマンドを送信したとする(ス
テップS85)。このノティファイコマンドをターゲッ
ト機器が受信すると、このときには処理Xに関するキュ
ーの記憶エリアに空きがないので、そのノティファイコ
マンドを拒絶するリジェクトレスポンスが、ターゲット
機器からコントローラcに対して返送される(ステップ
S86)。
【0013】そして、ターゲット機器の制御により、処
理Xに関する状態変化が発生したとき、この処理Xに関
するキューに記憶されたコントローラa及びbに対し
て、状態変化が発生したことを示すチェンジドのレスポ
ンスを送り(ステップS87,S88)、キューに記憶
されたノードIDを消去する。
【0014】このようにターゲット機器においてキュー
の記憶エリアに空きがない状態では、新たなノティファ
イコマンドの受理ができない問題がある。
【0015】図34は、別の処理例を示したものであ
る。この例では、コントローラa,bとターゲット機器
は、同じネットワーク内に存在し、このネットワークと
バスブリッジで接続された別のネットワーク内にコント
ローラcが存在しているものとする。この例では、まず
コントローラaからターゲット機器に対して、所定の処
理Xに関する状態変化を通知させるノティファイコマン
ドを送信する(ステップS91)。このノティファイコ
マンドをターゲット機器が受信すると、処理Xに関する
2つのキューの記憶エリアの内の1つに、コントローラ
aのノードIDが記憶され、ターゲット機器からコント
ローラaに対して、ノティファイコマンドを受理したこ
とを示すインターリームレスポンスを返送する(ステッ
プS92)。
【0016】その後、コントローラcからもターゲット
機器に対して、所定の処理Xに関する状態変化を通知さ
せるノティファイコマンドを送信したとする(ステップ
S93)。このノティファイコマンドをターゲット機器
が受信すると、処理Xに関する残りの1つのキューの記
憶エリアに、コントローラcのノードIDが記憶され、
ターゲット機器からコントローラcに対して、ノティフ
ァイコマンドを受理したことを示すインターリームレス
ポンスを返送する(ステップS94)。
【0017】その後、コントローラcがバスから外され
たとする。このとき、このコントローラcが接続された
ネットワーク内ではバスリセットが発生するが、ターゲ
ット機器が接続されたネットワーク内ではバスリセット
が発生せず、ターゲット機器のキューの記憶エリアに、
コントローラcのノードIDが記憶されたままになって
しまう。
【0018】従って、この後にコントローラbからター
ゲット機器に対して、所定の処理Xに関する状態変化を
通知させるノティファイコマンドを送信したとすると
(ステップS95)、このときにはターゲット機器に処
理Xに関するキューの記憶エリアに空きがないので、そ
のノティファイコマンドを拒絶するリジェクトレスポン
スが、ターゲット機器からコントローラcに対して返送
されてしまう(ステップS96)。ところが実際には、
コントローラcはネットワークから既に外れているの
で、必要のないデータがキューに記憶されているため
に、ステップS95,S96でノティファイコマンドが
拒絶されていることになる。
【0019】その後、例えばコントローラbがネットワ
ークから外れてバスリセットが発生したとき、初めてタ
ーゲット機器のキューの記憶エリアが初期化される。こ
のバスリセットが発生したときには、例えばコントロー
ラaからターゲット機器に対して、ノティファイコマン
ドを再送信することで(ステップS97)、コントロー
ラaについてのキューの記憶が復帰する。このように、
バスブリッジで接続された他のネットワーク内の機器か
らのノティファイコマンドの伝送時には、バスリセット
による初期化が有効に機能しない問題がある。
【0020】なお、ここではIEEE1394方式のバ
スラインで接続されたネットワークでノティファイコマ
ンドを使用する場合の問題について説明したが、その他
の通信構成のネットワーク内で通知処理を行う場合にも
同様の問題が存在する。
【0021】本発明の目的は、IEEE1394方式の
バスラインなどで構成されるネットワーク内において、
特定の機器からの要求があった後に、何らかの通知を行
う場合の問題を回避することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明においては、複数
台の通信装置の間で相互にデータ通信可能に構成された
ネットワーク内での通信を制御する場合に、ネットワー
ク内の第1の通信装置から第2の通信装置に対して第1
のコマンドを送り、第2の通信装置の制御で実行される
所定の状態変化があったことを、第1の通信装置に通知
させる指示を行ったときに、第2の通信装置は、第1の
コマンドを受け取ってから所定時間が経過するまでの間
に、所定の状態変化があったときだけ、第1の通信装置
に対して、状態変化があったことを通知し、所定時間が
経過したとき通知しないようにした。
【0023】かかる発明によると、第1の通信装置から
送られた通知を実行させる第1のコマンドは、所定時間
の間だけ有効になり、この所定時間が経過すると、第1
のコマンドによる指示が無効になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図1〜図28を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施の形態によるネッ
トワーク構成例を示す図である。本例の場合には、IE
EE1394方式で規格化されたバスライン1a,1
b,1c,1dを使用して、複数台のAV機器を接続さ
せてネットワークを構成させてある。即ち、本例におい
てはAV機器として、IRD(Integrated Receiver De
coder :デジタル衛星放送受信機)100と、テレビジ
ョン受像機200と、ビデオ記録再生装置300と、オ
ーディオ記録再生装置400と、オーディオ再生装置5
00とを用意して、各種機器100〜500が備えるI
EEE1394方式のバスライン用ポートを、バスライ
ン1a,1b,1c,1dで順に接続させてある。
【0026】この場合、IRD100とテレビジョン受
像機200とビデオ記録再生装置300との3台の機器
で第1のネットワークN1が構成してあり、オーディオ
記録再生装置400とオーディオ再生装置500とで第
2のネットワークN2が構成してある。そして、第1の
ネットワークN1と第2のネットワークN2とをバスラ
イン1dで接続してある。このバスライン1dが、2つ
のネットワークの間を接続するバスブリッジに相当す
る。
【0027】なお、バスライン1a〜1dに接続されて
いる各機器は、AV/Cコマンドにおいてはユニットと
呼ばれている。ユニット間においては、AV/Cコマン
ドで規定されているコマンドを使用して、各ユニットに
記憶されている情報を相互に読み書きすることが可能で
ある。また、ユニットが有するそれぞれの機能はサブユ
ニットと呼ばれている。
【0028】また、各ユニットはノード(node)とも呼
ばれ、ここではバス上でのノードIDとして、IRD1
00をノードA、テレビジョン受像機200をノード
B、ビデオ記録再生装置300をノードC、オーディオ
記録再生装置400をノードD、オーディオ再生装置5
00をノードEとしてある。但し、このノードIDは、
バスリセット時に付与し直されるものであり、別のノー
ドIDに変化する場合もある。また、実際のノードID
は、各ネットワーク毎に付与されるものであり、図1に
示すように複数のネットワークがバスブリッジで接続さ
れている場合には、ノードIDとネットワーク識別ID
を使用して各機器が認識されるものである。
【0029】図2は、IRD100の具体的な構成例を
示す図である。衛星からの放送電波をアンテナ100a
によって受信して端子100bに入力し、デジタル衛星
放送受信機100に設けられている番組選択手段として
のチューナ101に供給する。IRD100は、中央制
御ユニット(CPU)111の制御に基づいて各回路が
動作するようになされており、チューナ101によって
所定のチャンネルの信号を得る。チューナ101で得た
受信信号は、デスクランブル回路102に供給する。
【0030】デスクランブル回路102は、IRD10
0本体に差し込まれたICカード(図示せず)に記憶さ
れている契約チャンネルの暗号キー情報に基づいて、受
信データのうち契約されたチャンネル(又は暗号化され
ていないチャンネル)の多重化データだけを取り出して
デマルチプレクサ103に供給する。
【0031】デマルチプレクサ103は、供給される多
重化データを各チャンネル毎に並び換え、ユーザによっ
て指定されたチャンネルだけを取り出し、映像部分のパ
ケットからなるビデオストリームをMPEGビデオデコ
ーダ104に送出すると共に、音声部分のパケットから
なるオーバーラップストリームをMPEGオーディオデ
コーダ109に送出する。
【0032】MPEGビデオデコーダ104は、ビデオ
ストリームをデコードすることにより、圧縮符号化前の
映像データを復元し、これを加算器105を介してNT
SCエンコーダ106に送出する。NTSCエンコーダ
106は、映像データをNTSC方式の輝度信号及び色
差信号に変換し、これをNTSC方式のビデオデータと
してデジタル/アナログ変換器107に送出する。デジ
タル/アナログ変換器107は、NTSCデータをアナ
ログビデオ信号に変換し、これを接続された受像機に供
給する。図1ではアナログビデオ信号を伝送する信号線
については図示してないが、この受像機としては例えば
テレビジョン受像機200が使用できる。
【0033】また、本例のIRD100は、CPU11
1の制御に基づいて、グラフィカル・ユーザ・インター
フェース(GUI)用に各種表示用の映像データを生成
させるGUIデータ生成部108を備える。このGUI
データ生成部108で生成されたGUI用の映像データ
(表示データ)は、加算器105に供給して、MPEG
ビデオデコーダ104が出力する映像データに重畳し
て、GUI用の映像が受信した放送の映像に重畳される
ようにしてある。
【0034】MPEGオーディオデコーダ109は、オ
ーディオストリームをデコードすることにより、圧縮符
号化前のPCMオーディオデータを復元し、デジタル/
アナログ変換器110に送出する。
【0035】デジタル/アナログ変換器110は、PC
Mオーディオデータをアナログ信号化することにより、
LChオーディオ信号及びRChオーディオ信号を生成し、
これを接続されたオーディオ再生システムのスピーカ
(図示せず)を介して音声として出力する。
【0036】また本例のIRD100は、デマルチプレ
クサ103で抽出したビデオストリーム及びオーディオ
ストリームを、IEEE1394インターフェース部1
12に供給し、インターフェース部112に接続された
IEEE1394方式のバスラインに送出できる構成と
してある。この受信したビデオストリーム及びオーディ
オストリームは、アイソクロナス転送モードで送出され
る。さらに、GUIデータ生成部108でGUI用の映
像データを生成させている際には、その映像データを、
CPU111を介してインターフェース部112に供給
し、インターフェース部112からバスラインにGUI
用の映像データを送出できるようにしてある。
【0037】CPU111には、ワークRAM113及
びRAM114が接続してあり、これらのメモリを使用
して制御処理が行われる。また、操作パネル115から
の操作指令及び赤外線受光部116からのリモートコン
トロール信号が、CPU111に供給されて、各種操作
に基づいた動作を実行できるようにしてある。また、バ
スライン側からインターフェース部112に伝送される
コマンドやレスポンスなどを、CPU111が判断でき
るようにしてある。
【0038】図2は、テレビジョン受像機200の構成
例を示すブロック図である。本例のテレビジョン受像機
200は、デジタルテレビジョン受像機と称されるデジ
タル放送を受信して、表示させる装置である。
【0039】図示しないアンテナが接続されたチューナ
201で、所定のチャンネルを受信して得たデジタル放
送データを、受信回路部202に供給し、デコードす
る。デコードされた放送データを、多重分離部203に
供給して、映像データと音声データに分離する。分離さ
れた映像データを映像生成部204に供給し、受像用の
処理を行い、その処理された信号によりCRT駆動回路
部205で陰極線管(CRT)206を駆動し、映像を
表示させる。また、多重分離部203で分離された音声
データを、音声信号再生部207に供給して、アナログ
変換,増幅などの音声処理を行い、処理された音声信号
をスピーカ208に供給して出力させる。
【0040】また、テレビジョン受像機200は、IE
EE1394方式のバスラインに接続するためのインタ
ーフェース部209を備えて、IEEE1394方式の
バスライン側からこのインターフェース部209に得ら
れる映像データや音声データを、多重分離部203に供
給して、CRT206での映像の表示及びスピーカ20
8からの音声の出力ができるようにしてある。また、チ
ューナ201が受信して得た映像データや音声データ
を、多重分離部203からインターフェース部209に
供給して、IEEE1394方式のバス側に送出できる
ようにしてある。
【0041】テレビジョン受像機200での表示処理及
びインターフェース部209を介した伝送処理について
は、中央制御ユニット(CPU)210の制御により実
行される。CPU210には、制御に必要なプログラム
などが記憶されたROMであるメモリ211及びワーク
RAMであるメモリ212が接続してある。また、操作
パネル214からの操作情報及び赤外線受光部215が
受光したリモートコントロール装置からの制御情報が、
CPU210に供給されて、その操作情報や制御情報に
対応した動作制御を行うようにしてある。さらに、IE
EE1394方式のバスを介してインターフェース部2
09がAV/Cコマンドなどの制御データを受信した際
には、そのデータはCPU210に供給して、CPU2
10が対応した動作制御を行えるようにしてある。
【0042】図4は、ビデオ記録再生装置300の具体
的な構成例を示すブロック図である。
【0043】記録系の構成としては、ビデオ記録再生装
置300に内蔵されたチューナ301で所定のチャンネ
ルを受信して得たデジタル放送データを、MPEG(Mo
vingPicture Expers Group )エンコーダ302に供給
し、記録に適した方式のデータ、例えばMPEG2方式
の映像データ及び音声データとする。受信した放送デー
タがMPEG2方式の場合には、エンコーダ302での
処理は行わない。
【0044】MPEGエンコーダ302でエンコードさ
れたデータは、記録再生部303に供給して、記録用の
処理を行い、処理された記録データを回転ヘッドドラム
304内の記録ヘッドに供給して、テープカセット30
5内の磁気テープに記録させる。
【0045】外部から入力したアナログの映像信号及び
音声信号については、アナログ/デジタル変換器306
でデジタルデータに変換した後、MPEGエンコーダ3
02で例えばMPEG2方式の映像データ及び音声デー
タとし、記録再生部303に供給して、記録用の処理を
行い、処理された記録データを回転ヘッドドラム304
内の記録ヘッドに供給して、テープカセット305内の
磁気テープに記録させる。再生系の構成としては、テー
プカセット305内の磁気テープを回転ヘッドドラム3
04で再生して得た信号を、記録再生部303で再生処
理して映像データ及び音声データを得る。この映像デー
タ及び音声データは、MPEGデコーダ307に供給し
て、例えばMPEG2方式からのデコードを行う。デコ
ードされたデータは、デジタル/アナログ変換器308
に供給して、アナログの映像信号及び音声信号とし、外
部に出力させる。
【0046】また、ビデオ記録再生装置300は、IE
EE1394方式のバスラインに接続するためのインタ
ーフェース部309を備えて、IEEE1394方式の
バスライン側からこのインターフェース部309に得ら
れる映像データや音声データを、記録再生部303に供
給して、テープカセット305内の磁気テープに記録さ
せることができるようにしてある。また、テープカセッ
ト305内の磁気テープから再生した映像データや音声
データを、記録再生部303からインターフェース部3
09に供給して、IEEE1394方式のバスライン側
に送出できるようにしてある。
【0047】このインターフェース部309を介した伝
送時には、このビデオ記録再生装置300内で媒体(磁
気テープ)に記録する方式(例えば上述したMPEG2
方式)と、IEEE1394方式のバス上で伝送される
データの方式とが異なるとき、ビデオ記録再生装置30
0内の回路で方式変換を行うようにしても良い。
【0048】ビデオ記録再生装置300での記録処理や
再生処理、及びインターフェース部309を介した伝送
処理については、中央制御ユニット(CPU)310の
制御により実行される。CPU310には、ワークRA
Mであるメモリ311が接続してある。また、操作パネ
ル312からの操作情報及び赤外線受光部313が受光
したリモートコントロール装置からの制御情報が、CP
U310に供給されて、その操作情報や制御情報に対応
した動作制御を行うようにしてある。さらに、IEEE
1394方式のバスを介してインターフェース部309
がAV/Cコマンドなどの制御データを受信した際に
は、そのデータはCPU310に供給して、CPU31
0が対応した動作制御を行えるようにしてある。
【0049】図5は、オーディオ記録再生装置400の
具体的な構成例を示すブロック図である。本例のオーデ
ィオ記録再生装置400は、MD(ミニディスク)と称
される樹脂パッケージに収納された光磁気ディスク又は
光ディスクを記録媒体として使用して、音声信号などを
デジタルデータとして記録し再生する装置である。
【0050】記録系の構成としては、外部から入力した
アナログの2チャンネルの音声信号を、アナログ/デジ
タル変換器401でデジタル音声データとする。変換さ
れたデジタル音声データは、ATRAC(Adaptive Tra
nsform Acoustic Coding)エンコーダ402に供給し
て、ATRAC方式で圧縮された音声データにエンコー
ドする。また、外部から直接デジタル音声データが入力
した場合には、その入力音声データを、アナログ/デジ
タル変換器401を介さずに直接ATRACエンコーダ
402に供給する。エンコーダ402でエンコードされ
たデータは、記録再生部403に供給して記録用の処理
を行い、その処理されたデータに基づいて光ピックアッ
プ404を駆動して、ディスク(光磁気ディスク)40
5にデータを記録する。なお、記録時には図示しない磁
気ヘッドにより磁界変調を行うようにしてある。
【0051】再生系の構成としては、ディスク(光磁気
ディスク又は光ディスク)405に記録されたデータを
光ピックアップ404で読出し、記録再生部403で再
生処理を行って、ATRAC方式で圧縮された音声デー
タを得る。この再生音声データを、ATRACデコーダ
406に供給して、所定の方式のデジタル音声データに
デコードし、そのデコードされた音声データをデジタル
/アナログ変換器407に供給して、2チャンネルのア
ナログ音声信号に変換して出力させる。また、外部に直
接デジタル音声データを出力させる場合には、ATRA
Cデコーダ406でデコードされた音声データを、デジ
タル/アナログ変換器407を介さずに直接出力させ
る。図5の例では、アナログ変換された出力音声信号
を、アンプ装置491に供給して、増幅などの音声出力
処理を行い、接続されたスピーカ492,493から2
チャンネルの音声(オーディオ)を出力させる構成とし
てある。
【0052】また、オーディオ記録再生装置400は、
IEEE1394方式のバスラインに接続するためのイ
ンターフェース部408を備えて、IEEE1394方
式のバスライン側からこのインターフェース部408に
得られる音声データを、ATRACエンコーダ402を
経由して記録再生部402に供給して、ディスク405
に記録させることができるようにしてある。ディスク4
05から再生した音声データを、記録再生部402から
ATRACデコーダ406を経由してインターフェース
部408に供給して、IEEE1394方式のバスライ
ン側に送出できるようにしてある。
【0053】オーディオ記録再生装置400での記録処
理や再生処理、及びインターフェース部408を介した
伝送処理については、中央制御ユニット(CPU)41
0の制御により実行される。CPU410には、ワーク
RAMであるメモリ411が接続してある。また、操作
パネル412からの操作情報が、CPU410に供給さ
れて、その操作情報に対応した動作制御を行うようにし
てある。さらに、IEEE1394方式のバスラインを
介してインターフェース部408がAV/Cコマンドな
どの制御データを受信した際には、そのデータはCPU
410に供給して、CPU410が対応した動作制御を
行えるようにしてある。
【0054】図6は、オーディオ再生装置500の具体
的な構成例を示すブロック図である。本例のオーディオ
再生装置500は、CD(コンパクトディスク)と称さ
れる光ディスクに記録されたデジタルデータを再生する
装置である。
【0055】光ディスク501に記録されたデータを光
ピックアップ502で読出し、再生部503で再生処理
を行って、デジタル音声データを得る。この再生音声デ
ータをデジタル/アナログ変換器504に供給して、2
チャンネルのアナログ音声信号に変換して出力させる。
また、外部に直接デジタル音声データを出力させる場合
には、再生部503で処理されたデジタル音声データ
を、デジタル/アナログ変換器504を介さずに直接出
力させる。図6の例では、アナログ変換された出力音声
信号を、アンプ装置491に供給して、増幅などの音声
出力処理を行い、接続されたスピーカ492,493か
ら2チャンネルの音声(オーディオ)を出力させる構成
としてある。
【0056】また、オーディオ再生装置500は、IE
EE1394方式のバスラインに接続するためのインタ
ーフェース部505を備えて、ディスク501から再生
した音声データを、再生部503からインターフェース
部505に供給して、IEEE1394方式のバスライ
ン側に送出できるようにしてある。
【0057】オーディオ再生装置500での再生処理及
びインターフェース部505を介した伝送処理について
は、中央制御ユニット(CPU)510の制御により実
行される。CPU510には、ワークRAMであるメモ
リ511が接続してある。また、操作パネル512から
の操作情報が、CPU510に供給されて、その操作情
報に対応した動作制御を行うようにしてある。さらに、
IEEE1394方式のバスラインを介してインターフ
ェース部505がAV/Cコマンドなどの制御データを
受信した際には、そのデータはCPU510に供給し
て、CPU510が対応した動作制御を行えるようにし
てある。
【0058】次に、以上説明した各機器を接続したIE
EE1394方式のバスラインでデータ伝送が行われる
処理構成について説明する。
【0059】図7は、IEEE1394で接続された機
器のデータ伝送のサイクル構造を示す図である。IEE
E1394では、データは、パケットに分割され、12
5μSの長さのサイクルを基準として時分割にて伝送さ
れる。このサイクルは、サイクルマスタ機能を有するノ
ード(バスに接続ささたいずれかの機器)から供給され
るサイクルスタート信号によって作り出される。アイソ
クロナスパケットは、全てのサイクルの先頭から伝送に
必要な帯域(時間単位であるが帯域と呼ばれる)を確保
する。このため、アイソクロナス伝送では、データの一
定時間内の伝送が保証される。ただし、伝送エラーが発
生した場合は、保護する仕組みが無く、データは失われ
る。各サイクルのアイソクロナス伝送に使用されていな
い時間に、アービトレーションの結果、バスを確保した
ノードが、アシンクロナスパケットを送出するアシンク
ロナス伝送では、アクノリッジ、およびリトライを用い
ることにより、確実な伝送は保証されるが、伝送のタイ
ミングは一定とはならない。
【0060】所定のノードがアイソクロナス伝送を行う
為には、そのノードがアイソクロナス機能に対応してい
なければならない。また、アイソクロナス機能に対応し
たノードの少なくとも1つは、サイクルマスタ機能を有
していなければならない。更に、IEEE1394シリ
アスバスに接続されたノードの中の少なくとも1つは、
アイソクロナスリソースマネージャの機能を有していな
ければならない。
【0061】IEEE1394は、ISO/IEC13
213で規定された64ビットのアドレス空間を有する
CSR(Control&Status Register )アーキテクチャに
準拠している。図8は、CSRアーキテクチャのアドレ
ス空間の構造を説明する図である。上位16ビットは、
各IEEE1394上のノードを示すノードIDであ
り、残りの48ビットが各ノードに与えられたアドレス
空間の指定に使われる。この上位16ビットは更にバス
IDの10ビットと物理ID(狭義のノードID)の6
ビットに分かれる。全てのビットが1となる値は、特別
な目的で使用されるため、1023個のバスと63個の
ノードを指定することができる。
【0062】下位48ビットにて規定されるアドレス空
間のうちの上位20ビットで規定される空間は、204
8バイトのCSR特有のレジスタやIEEE1394特
有のレジスタ等に使用されるイニシャルレジスタスペー
ス(Initial Register Space)、プライベートスペース
(Private Spece )、およびイニシャルメモリスペース
(Initial Memory Spece)などに分割され、下位28ビ
ットで規定される空間は、その上位20ビットで規定さ
れる空間が、イニシャルレジスタスペースである場合、
コンフィギレーションROM(configuration read onl
y memory)、ノード特有の用途に使用されるイニシャル
ユニットスペース(Initial Unit Space)、プラグコン
トロールレジスタ(Plug Control Register (PCR
s))などとして用いられる。
【0063】図9は、主要なCSRのオフセットアドレ
ス、名前、および働きを説明する図である。図9のオフ
セットとは、イニシャルレジスタスペースが始まるFF
FFF0000000h(最後にhのついた数字は16
進表示であることを表す)番地よりのオフセットアドレ
スを示している。オフセット220hを有するバンドワ
イズアベイラブルレジスタ(Bandwidth Available Regi
ster)は、アイソクロナス通信に割り当て可能な帯域を
示しており、アイソクロナスリソースマネージャとして
動作しているノードの値だけが有効とされる。すなわ
ち、図8のCSRは、各ノードが有しているが、バンド
ワイズアベイラブルレジスタについては、アイソクロナ
スリソースマネージャのものだけが有効とされる。換言
すれば、バンドワイズアベイラブルレジスタは、実質的
に、アイソクロナスリソースマネージャだけが有する。
バンドワイズアベイラブルレジスタには、アイソクロナ
ス通信に帯域を割り当てていない場合に最大値が保存さ
れ、帯域を割り当てる毎にその値が減少していく。
【0064】オフセット224h乃至228hのチャン
ネルアベイラブルレジスタ(Channels Available Resis
ter )は、その各ビットが0乃至63番のチャンネル番
号のそれぞれに対応し、ビットが0である場合には、そ
のチャンネルが既に割り当てられていることを示してい
る。アイソクロナスリソースマネージャとして動作して
いるノードのチャンネルアベイラブルレジスタのみが有
効である。
【0065】図8に戻り、イニシャルレジスタスペース
内のアドレス200h乃至400hに、ゼネラルROM
フォーマットに基づいたコンフィギレーションROMが
配置される。図10は、ゼネラルROMフォーマットを
説明する図である。IEEE1394上のアクセスの単
位であるノードは、ノードの中にアドレス空間を共通に
使用しつつ独立して動作をするユニットを複数個有する
ことができる。ユニットディレクトリ(unit directori
es)は、このユニットに対するソフトウェアのバージョ
ンや位置を示すことができる。バスインフォブロック
(bus info block)とルートディレクトリ(root direc
tory)の位置は固定されているが、その他のブロックの
位置はオフセットアドレスによって指定される。
【0066】図11は、バスインフォブロック、ルート
ディレクトリ、およびユニットディレクトリの詳細を示
す図である。バスインフォブロック内のCompany
IDには、機器の製造者を示すID番号が格納され
る。Chip IDには、その機器固有の、他の機器と
重複のない世界で唯一のIDが記憶される。また、IE
C1833の規格により、IEC1883を満たした機
器のユニットディレクトリのユニットスペックID(un
it spec id)の、ファーストオクテットには00hが、
セカンドオクテットにはAohが、サードオクテットに
は2Dhが、それぞれ書き込まれる。更に、ユニットス
イッチバージョン(unit sw version )のファーストオ
クテットには、01hが、サードオクテットのLSB
(Least Significant Bit )には、1が書き込まれる。
【0067】インターフェースを介して、機器の入出力
を制御する為、ノードは、図8のイニシャルユニットス
ペース内のアドレス900h乃至9FFhに、IEC1
883に規定されるPCR(Plug Control Register )
を有する。これは、論理的にアナログインターフェース
に類似した信号経路を形成するために、プラグという概
念を実体化したものである。図12は、PCRの構成を
説明する図である。PCRは、出力プラグを表すoPC
R(output Plug Control Register)、入力プラグを表
すiPCR(input Plug Control Register )を有す
る。また、PCRは、各機器固有の出力プラグまたは入
力プラグの情報を示すレジスタoMPR(output Maste
r Plug Register )とiMPR(input Master Plug Re
gister)を有する。各機器は、oMPRおよびiMPR
をそれぞれ複数持つことはないが、個々のプラグに対応
したoPCRおよびiPCRを、機器の能力によって複
数持つことが可能である。図12に示されるPCRは、
それぞれ31個のoPCRおよびiPCRを有する。ア
イソクロナスデータの流れは、これらのプラグに対応す
るレジスタを操作することによって制御される。
【0068】図13は、oMPR,oPCR,iMP
R、およびiPCRの構成を示す図である。図13
(A)はoMPRの構成を、図13(B)はoPCRの
構成を、図13(C)はiMPRの構成を、図13
(D)はiPCRの構成を、それぞれ示す。oMPRお
よびiMPRのMSB側の2ビットのデータレートケイ
パビリティ(data rate capability)には、その機器が
送信または受信可能なアイソクロナスデータの最大伝送
速度を示すコードが格納される。oMPRのブロードキ
ャストチャンネルベース(broadcast channel base)
は、ブロードキャスト出力に使用されるチャンネルの番
号を規定する。
【0069】oMPRのLSB側の5ビットのナンバー
オブアウトプットプラグス(numberof output plugs)
には、その機器が有する出力プラグ数、すなわちoPC
Rの数を示す値が格納される。iMPRのLSB側の5
ビットのナンバーオブインプットプラグス(number of
input plugs )には、その機器が有する入力プラグ数、
すなわちiPCRの数を示す値が格納される。non-pers
istent extension fild およびpersistent extension f
ieldは、将来の拡張の為に定義された領域である。
【0070】oPCRおよびiPCRのMSBのオンラ
イン(on-line )は、プラグの使用状態を示す。すなわ
ち、その値が1であればそのプラグがON−LINEで
あり、0であればOFF−LINEであることを示す。
oPCRおよびiPCRのブロードキャストコネクショ
ンカウンタ(broadcast connection counter)の値は、
ブロードキャストコネクションの有り(1)または無し
(0)を表す。oPCRおよびiPCRの6ビット幅を
有するポイントトウポイントコネクションカウンタ(po
int-to-point connection counter )が有する値は、そ
のプラグが有するポイントトウポイントコネクション
(point-to-point connection )の数を表す。
【0071】oPCRおよびiPCRの6ビット幅を有
するチャンネルナンバー(channelnumber)が有する値
は、そのプラグが接続されるアイソクロナスチャンネル
の番号を示す。oPCRの2ビット幅を有するデータレ
ート(data rate )の値は、そのプラグから出力される
アイソクロナスデータのパケットの現実の伝送速度を示
す。oPCRの4ビット幅を有するオーバーヘッドID
(overhead ID )に格納されるコードは、アイソクロナ
ス通信のオーバーのバンド幅を示す。oPCRの10ビ
ット幅を有するペイロード(payload )の値は、そのプ
ラグが取り扱うことができるアイソクロナスパケットに
含まれるデータの最大値を表す。
【0072】図14はプラグ、プラグコントロールレジ
スタ、およびアイソクロナスチャンネルの関係を表す図
である。AVデバイス(AV-device )71〜73は、I
EEE1394シリアスバスによって接続されている。
AVデバイス73のoMPRにより伝送速度とoPCR
の数が規定されたoPCR
〔0〕〜oPCR〔2〕のう
ち、oPCR〔1〕によりチャンネルが指定されたアイ
ソクロナスデータは、IEEE1394シリアスバスの
チャンネル#1(channel #1)に送出される。AVデ
バイス71のiMPRにより伝送速度とiPCRの数が
規定されたiPCR
〔0〕とiPCR〔1〕のうち、入
力チャンネル#1が伝送速度とiPCR
〔0〕により、
AVデバイス71は、IEEE1394シリアスバスの
チャンネル#1に送出されたアイソクロナスデータを読
み込む。同様に、AVデバイス72は、oPCR
〔0〕
で指定されたチャンネル#2(channel #2)に、アイ
ソクロナスデータを送出し、AVデバイス71は、iP
RC〔1〕にて指定されたチャンネル#2からそのアイ
ソクロナスデータを読み込む。
【0073】このようにして、IEEE1394シリア
スバスによって接続されている機器間でデータ伝送が行
われるが、本例のシステムでは、このIEEE1394
シリアスバスを介して接続された機器のコントロールの
ためのコマンドとして規定されたAV/Cコマンドセッ
トを利用して、各機器のコントロールや状態の判断など
が行えるようにしてある。次に、このAV/Cコマンド
セットについて説明する。
【0074】まず、本例のシステムで使用されるAV/
Cコマンドセットにおけるサブユニット アイデンティ
ファイヤ ディスクリプタ(Subunit Identifier Descr
iptor )のデータ構造について、図15〜図18を参照
しながら説明する。図15は、サブユニットアイデンテ
ィファイヤディスクリプタのデータ構造を示している。
図15に示すように、サブユニットアイデンティファイ
ヤディスクリプタの階層構造のリストにより形成されて
いる。リストとは、例えば、チューナであれば、受信で
きるチャンネル、ディスクであれば、そこに記録されて
いる曲などを表す。階層構造の最上位層のリストはルー
トリストと呼ばれており、例えば、リスト0がその下位
のリストに対するルートとなる。他のリストも同様にル
ートリストとなる。ルートリストはオブジェクトの数だ
け存在する。ここで、オブジェクトとは、例えば、バス
に接続されたAV機器がチューナである場合、デジタル
放送における各チャンネル等のことである。また、1つ
の階層の全てのリストは、共通の情報を共有している。
【0075】図16は、ジェネラル サブユニット デ
ィスクリプタ(The General Subunit Identifier Descr
iptor )のフォーマットを示している。サブユニット
ディスクリプタには、機能に関しての属性情報が内容と
して記述されている。ディスクリプタ長(descriptor l
ength )フィールドは、そのフィールド自身の値は含ま
れていない。ジェネレーションID(generation ID )
は、AV/Cコマンドセットのバージョンを示してお
り、その値は例えば“00h”(hは16進を表す)と
なっている。ここで、“00h”は、例えば図17に示
すように、データ構造とコマンドがAV/C ジェネラ
ル規格(General Specification )のバージョン3.0
であることを意味している。また、図17に示すよう
に、“00h”を除いた全ての値は、将来の仕様のため
に予約確保されている。
【0076】リストIDサイズ(size of list ID )
は、リストIDのバイト数を示している。オブジェクト
IDサイズ(size of object ID )は、オブジェクトI
Dのバイト数を示している。オブジェクトポジションサ
イズ(size of object position )は、制御の際、参照
する場合に用いられるリスト中の位置(バイト数)を示
している。ルートオブジェクトリスト数(number of ro
ot object list)は、ルートオブジェクトリストの数を
示している。ルートオブジェクトリストID(root obj
ect list id )は、それぞれ独立した階層の最上位のル
ートオブジェクトリストを識別するためのIDを示して
いる。
【0077】サブユニットに属するデータ長(subunit
dependent length)は、後続のサブユニットに属するデ
ータフィールド(subunit dependent information )フ
ィールドのバイト数を示している。サブユニットに属す
るデータフィールドは、機能に固有の情報を示すフィー
ルドである。製造メーカ特有のデータ長(manufacturer
dependent length )は、後続の製造メーカ特有のデー
タ(manufacturer dependent information)フィールド
のバイト数を示している。製造メーカー特有のデータ
は、ベンダー(製造メーカ)の仕様情報を示すフィール
ドである。尚、ディスクリプタの中に製造メーカ特有の
データがない場合は、このフィールドは存在しない。
【0078】図18は、図16で示したリストIDの割
り当て範囲を示している。図18に示すように、“00
00h乃至0FFFh”および“4000h乃至FFF
Fh”は、将来の仕様のための割り当て範囲として予約
確保されている。“1000h乃至3FFFh”および
“10000h乃至リストIDの最大値”は、機能タイ
プの従属情報を識別するために用意されている。
【0079】次に、本例のシステムで使用されるAV/
Cコマンドセットについて、図19〜図23を参照しな
がら説明する。図19は、AV/Cコマンドセットのス
タックモデルを示している。図19に示すように、物理
レイヤ81、リンクレイヤ82、トランザクションレイ
ヤ83、およびシリアスバスマネジメント84は、IE
EE1394に準拠している。FCP(Function Contr
ol Protocol )85は、IEC61883に準拠してい
る。AV/Cコマンドセット86は、1394TAスペ
ックに準拠している。
【0080】図20は、図19のFCP85のコマンド
とレスポンスを説明するための図である。FCPはIE
EE1394方式のバス上の機器(ノード)の制御を行
うためのプロトコルである。図20に示すように、制御
する側がコントローラで、制御される側がターゲットで
ある。FCPのコマンドの送信またはレスポンスは、I
EEE1394のアシンクロナス通信のライトトランザ
クションを用いて、ノード間で行われる。データを受け
取ったターゲットは、受信確認のために、アクノリッジ
をコントローラに返す。
【0081】図21は、図20で示したFCPのコマン
ドとレスポンスの関係をさらに詳しく説明するための図
である。IEEE1394バスを介してノードAとノー
ドBが接続されている。ノードAがコントローラで、ノ
ードBがターゲットである。ノードA、ノードBとも
に、コマンドレジスタおよびレスポンスレジスタがそれ
ぞれ、512バイトずつ準備されている。図21に示す
ように、コントローラがターゲットのコマンドレジスタ
93にコマンドメッセージを書き込むことにより命令を
伝える。また逆に、ターゲットがコントローラのレスポ
ンスレジスタ92にレスポンスメッセージを書き込むこ
とにより応答を伝えている。以上2つのメッセージに対
して、制御情報のやり取りを行う。FCPで送られるコ
マンドセットの種類は、後述する図22のデータフィー
ルド中のCTSに記される。
【0082】図22は、AV/Cコマンドのアシンクロ
ナス転送モードで伝送されるパケットのデータ構造を示
している。AV/Cコマンドセットは、AV機器を制御
するためのコマンドセットで、CTS(コマンドセット
のID)=“0000”である。AV/Cコマンドフレ
ームおよびレスポンスフレームが、上記FCPを用いて
ノード間でやり取りされる。バスおよびAV機器に負担
をかけないために、コマンドに対するレスポンスは、1
00ms以内に行うことになっている。図22に示すよ
うに、アシンクロナスパケットのデータは、水平方向3
2ビット(=1quadlet )で構成されている。図中上段
はパケットのヘッダ部分を示しており、図中下段はデー
タブロックを示している。ディスティネーション(dest
ination ID)は、宛先を示している。
【0083】CTSはコマンドセットのIDを示してお
り、AV/CコマンドセットではCTS=“0000”
である。Cタイプ/レスポンス(ctype/response)のフ
ィールドは、パケットがコマンドの場合はコマンドの機
能分類を示し、パケットがレスポンスの場合はコマンド
の処理結果を示す。コマンドは大きく分けて、(1)機
能を外部から制御するコマンド(CONTROL)、
(2)外部から状態を問い合わせるコマンド(STAT
US)、(3)制御コマンドのサポートの有無を外部か
ら問い合わせるコマンド(GENERAL INQUI
RY(opcodeのサポートの有無)およびSPEC
IFIC INQUIRY(opcodeおよびope
randsのサポートの有無))、(4)状態の変化を
外部に知らせるよう要求するコマンド(NOTIFY)
の4種類が定義されている。
【0084】レスポンスはコマンドの種類に応じて返さ
れる。コントロール(CONTROL)コマンドに対す
るレスポンスには、「実装されていない」(NOT I
MPLEMENTED)、「受け入れる」(ACCEP
TED)、「拒絶」(REJECTED)、および「暫
定」(INTERIM)がある。ステータス(STAT
US)コマンドに対するレスポンスには、「実装されて
いない」(NOT IMPLEMENTED)、「拒
絶」(REJECTED)、「移行中」(INTRAN
SITION)、および「安定」(STABLE)があ
る。コマンドのサポートの有無を外部から問い合わせる
コマンド(GENERAL INQUIRYおよびSP
ECIFIC INQUIRY)に対するレスポンスに
は、「実装されている」(IMPLEMENTED)、
および「実装されていない」(NOT IMPLEME
NTED)がある。状態の変化を外部に知らせるよう要
求するコマンド(NOTIFY)に対するレスポンスに
は、「実装されていない」(NOT IMPLEMEN
TED)、「拒絶」(REJECTED)、「暫定」
(INTERIM)および「変化した」(CHANGE
D)がある。
【0085】サブユニットタイプ(subunit type)は、
機器内の機能を特定するために設けられており、例え
ば、テープレコーダ/プレーヤ(tape reccorder/playe
r ),チューナ(tuner )等が割り当てられる。このサ
ブユニットタイプには、機器に対応した機能の他に、他
の機器に情報を公開するサブユニットであるBBS(ブ
リテンボードサブユニット)についても割り当てがあ
る。同じ種類のサブユニットが複数存在する場合の判別
を行うために、判別番号としてサブユニットID(subu
nit id)でアドレッシングを行う。オペレーションのコ
ードであるオペコード(opcode)はコマンドを表してお
り、オペランド(operand )はコマンドのパラメータを
表している。必要に応じて付加されるフィールド(ddit
ional operands)も用意されている。オペランドの後に
は、0データなどが必要に応じて付加される。データC
RC(Cyclic Reduncy Check)はデータ伝送時のエラー
チェックに使われる。
【0086】図23は、AV/Cコマンドの具体例を示
している。図23の左側は、コマンドタイプ/レスポン
スの具体例を示している。図中上段がコマンドを表して
おり、図中下段がレスポンスを表している。“000
0”にはコントロール(CONTROL)、“000
1”にはステータス(STATUS)、“0010”に
はスペシフィックインクワイリ(SPECIFIC I
NQUIRY)、“0011”にはノティファイ(NO
TIFY)、“0100”にはジェネラルインクワイリ
(GENERAL INQUIRY)が割り当てられて
いる。“0101乃至0111”は将来の仕様のために
予約確保されている。また、“1000”には実装なし
(NOT INPLEMENTED)、“1001”に
は受け入れ(ACCEPTED)、“1010”には拒
絶(REJECTED)、“1011”には移行中(I
N TRANSITION)、“1100”には実装あ
り(IMPLEMENTED/STABLE)、“11
01”には状態変化(CHNGED)、“1111”に
は暫定応答(INTERIM)が割り当てられている。
“1110”は将来の仕様のために予約確保されてい
る。
【0087】図23の中央は、サブユニットタイプの具
体例を示している。“00000”にはビデオモニタ、
“00011”にはディスクレコーダ/プレーヤ、“0
0100”にはテープレコーダ/プレーヤ、“0010
1”にはチューナ、“00111”にはビデオカメラ、
“01010”にはBBS(Bulletin Board Subunit)
と称される掲示板として使用されるサブユニット、“1
1100”には製造メーカ特有のサブユニットタイプ
(Vender unique )、“11110”には特定のサブユ
ニットタイプ(Subunit type extended tonext byte )
が割り当てられている。尚、“11111”にはユニッ
トが割り当てられているが、これは機器そのものに送ら
れる場合に用いられ、例えば電源のオンオフなどが挙げ
られる。
【0088】図23の右側は、オペコード(オペレーシ
ョンコード:opcode)の具体例を示している。各サブユ
ニットタイプ毎にオペコードのテーブルが存在し、ここ
では、サブユニットタイプがテープレコーダ/プレーヤ
の場合のオペコードを示している。また、オペコード毎
にオペランドが定義されている。ここでは、“00h”
には製造メーカ特有の値(Vender dependent)、“50
h”にはサーチモード、“51h”にはタイムコード、
“52h”にはATN、“60h”にはオープンメモ
リ、“61h”にはメモリ読出し、“62h”にはメモ
リ書込み、“C1h”にはロード、“C2h”には録
音、“C3h”には再生、“C4h”には巻き戻しが割
り当てられている。
【0089】図24は、AV/Cコマンドとレスポンス
の具体例を示している。例えばターゲット(コンスー
マ)としての再生機器に再生指示を行う場合、コントロ
ーラは、図24Aのようなコマンドをターゲットに送
る。このコマンドは、AV/Cコマンドセットを使用し
ているため、CTS=“0000”となっている。ct
ype(コマンドタイプ)には、機器を外部から制御す
るコマンド(CONTROL)を用いるため、cタイプ
=“0000”となっている(図23参照)。サブユニ
ットタイプはテープレコーダ/プレーヤであることよ
り、サブユニットタイプ=“00100”となっている
(図23参照)。idはID0の場合を示しており、i
d=000となっている。オペコードは再生を意味する
“C3h”となっている(図23参照)。オペランドは
順方向(FORWARD)を意味する“75h”となっ
ている。そして、再生されると、ターゲットは図24B
のようなレスポンスをコントローラに返す。ここでは、
「受け入れ」(accepted)がレスポンスに入る
ため、レスポンス=“1001”となっている(図23
参照)。レスポンスを除いて、他は図24Aと同じであ
るので説明は省略する。
【0090】次に、以上説明したIEEE1394方式
のバスラインを使用して実行される、本例の伝送処理に
ついて説明する。本例においては、例えば図1に示した
ネットワーク構成とした上で、そのネットワークを構成
する各機器で上述したAV/Cコマンドのやり取りを行
うものとし、そのコマンドとしてノティファイ(NOT
IFY)を使用する場合の処理である。ノティファイコ
マンドは、既に説明したように、相手の機器から所定の
状態の変化を通知させるように要求するいわゆる通知コ
マンドである。このノティファイコマンドを受信した機
器では、そのコマンドで指示された通知を行うために、
ノティファイ用のキューの記憶処理を行う。このキュー
の記憶は、例えば各機器の中央制御ユニットに接続され
たメモリを記憶エリアとして使用し、ノティファイコマ
ンドの発行元のノードIDなどを記憶する。そして、ノ
ティファイコマンドで指示された状態変化が発生したと
制御手段が判断したとき、キューに記憶されたノードI
Dの機器に対して、該当する状態変化が発生したことを
通知する。この通知は、状態変化(CHNGED)のレ
スポンスが使用される。
【0091】ノティファイコマンドの使用例としては、
例えばバスライン上でのチャンネルや帯域の使用状態に
関する変化があったときに、そのことを知らせるように
することが考えられる。即ち、上述したように、IEE
E1394方式のバスラインでは、用意されたチャンネ
ルの中の特定のチャンネル及び帯域を使用して、他の機
器とのコネクションを張ってデータ伝送を行うことが行
われるが、そのコネクションを解除して、そのチャンネ
ルを使用されない状況に開放することは、コネクション
を張った機器でなければできない。従って、該当するチ
ャンネルを使用したい別の機器があったとき、そのコネ
クションを張った機器に対して、該当するチャンネルが
開放される処理が実行されたときに通知させるように、
ノティファイコマンドを送ることが考えられる。
【0092】図25は、本例の場合に、ターゲットとな
る機器がノティファイコマンドを受信した場合の処理例
を示したフローチャートである。以下、図25のフロー
チャートに従って説明すると、まず各機器の制御手段
(中央制御ユニットなど)は、バスラインを介して自局
宛のノティファイコマンドを受信したか否か判断する
(ステップST11)。この判断で、ノティファイコマ
ンドを受信したと判断されるまで待機する。そして、ノ
ティファイコマンドを受信したと判断したとき、キュー
の記憶エリアに空きがあるか否か判断する(ステップS
T12)。
【0093】ここで、キューの記憶エリアに空きがある
と判断したときには、コマンド発行元のノードIDを該
当するキューの記憶エリアに記憶させる(ステップST
13)。また、このキューの記憶を行ったときには、ノ
ティファイコマンドが正常に処理された状態であるの
で、コマンドの発行元に対して「暫定」(INTERI
M)のレスポンスを送信する。なお、ノティファイコマ
ンドで指示された通知する必要がある状態変化に関する
情報を記憶させる必要がある場合には、その状態変化に
関する情報についても同時に記憶させる。また、通知す
る状態変化毎にキューの記憶エリアが分かれている場合
には、このような状態変化に関する情報の記憶は必要が
ない。
【0094】そしてステップST13で記憶させる処理
を行った後、制御手段の内部に設定されたカウンタのカ
ウントダウンを開始させる(ステップST14)。この
カウンタは、ノティファイコマンドを受信してからその
コマンドの指示が有効な時間を決めるカウンタであり、
例えば数分から数十分程度の予め決められた一定時間の
計測をカウントダウンで行う。
【0095】このカウントを開始した後には、ノティフ
ァイコマンドで指示された通知する必要がある状態変化
があるか否か監視して、その状態変化が発生したとき、
キューに記憶されたノードIDに対して、状態変化(C
HNGED)のレスポンスを送信する。ここで、制御手
段ではこの状態変化(CHNGED)のレスポンスの送
信を行ったか否か判断し(ステップST15)、そのレ
スポンスの送信を行った場合、ステップST19に移っ
て、該当するキューに記憶されたノードIDなどのデー
タを消去する。
【0096】また、ステップST15で状態変化のレス
ポンスの送信がないと判断したときには、同じ機器から
の再度のノティファイコマンドの伝送があるか否か判断
する(ステップST16)。この判断で、同じ機器から
の再度のノティファイコマンドの伝送があると判断した
とき、ステップST14でカウントダウンさせたカウン
タの値を初期値にリセットさせ、再度その初期値からの
カウンタダウンを開始させる(ステップST17)。
【0097】また、ステップST16で同じ機器からの
再度のノティファイコマンドの伝送がないと判断したと
きには、ステップST14でカウントダウンさせたカウ
ンタの値が0になって、時間切れ(タイムアウト)にな
ったか否か判断する(ステップST18)。この判断で
時間切れでないと判断した場合と、ステップST17で
のタイマ値のリセットを行った場合には、ステップST
15の判断に戻り、状態変化のレスポンスの送信を行っ
たか否かの判断を行う。
【0098】そして、ステップST18の判断で時間切
れになったと判断したとき、ステップST19に移っ
て、該当するキューに記憶されたノードIDなどのデー
タを消去する。ステップST19で消去した後は、ステ
ップST11に戻って、次のノティファイコマンドの受
信があるまで待機する。また、ステップST12の判断
で、キューの記憶エリアに空きがないと判断したときに
は、ノティファイコマンドを拒絶(REJECTED)
するレスポンスを返送する(ステップST20)。この
ときには、ノティファイコマンド用のカウンタ(即ちス
テップST14で開始されたカウンタ)がタイムアウト
するまでの残り時間の情報を付加して伝送する。ステッ
プST20でレスポンスを伝送した後には、ステップS
T11の判断に戻る。
【0099】ここで、本例の場合に伝送されるノティフ
ァイコマンドの例について説明すると、図26は、ノテ
ィファイコマンドが伝送される際の、データ構成の一例
を示したものである。この図26に示したオペコードと
オペランドのデータが、図22に示したAV/Cコマン
ドのパケットのオペコードとオペランドの区間に配置さ
れる。図26に示したノティファイコマンドのデータの
場合には、アイソクロナスチャンネルの使用状態の変化
を通知させるための例であり、チャンネルの使用状態に
変化したとき(具体的にはチャンネルに空きが発生した
とき)、通知を行うものである。オペコードの区間に
は、チャンネル使用状態のデータを配置し、オペランド
〔0〕の区間には、アイソクロナスチャンネルの使用状
態であることを示すデータが配置される。その他のオペ
ランドの区間は、ここでは最大値〔FF〕を配置する。
【0100】そして、このコマンドに対するレスポンス
としては、例えば図27に示すデータ構成で伝送する。
この場合のレスポンスとしては、上述したようにノティ
ファイコマンドによる通知を了承する「暫定」(INT
ERIM)のレスポンスを送信する場合(ステップST
13での処理)と、ノティファイコマンドによる通知を
拒絶する「拒絶」(REJECTED)のレスポンスを
送信する場合(ステップST20での処理)とがあり、
図22に示したAV/Cコマンドのパケットのレスポン
スのタイプのデータで、いずれかが示される。そして、
オペコードの区間とオペランド
〔0〕の区間は、コマン
ドのデータがそのまま配置される。
【0101】そして、オペランド〔1〕以降の区間に
は、指定されたアイソクロナスチャンネルの現在の使用
状況に関するデータが配置される。図27の例では、オ
ペランド〔1〕,〔2〕に、そのチャンネルを使用して
いるノードIDのデータが配置され、オペランド〔3〕
に、使用している出力プラグ(oPCR)の番号のデー
タが配置される。
【0102】そして、オペランド〔4〕に、ノティファ
イコマンド用のカウンタの現在のカウント値に基づいた
タイムアウト時間のデータを配置する。例えば、ノティ
ファイコマンド用のカウンタが10分の時間をカウント
するタイマであるとすると、「暫定」(INTERI
M)のレスポンスの場合には、カウントダウンを開始し
た直後であるため、タイムアウト時間として10分を通
知する。また、「拒絶」(REJECTED)のレスポ
ンスの場合には、現在使用中のキューを設定した際にカ
ウントダウンさせたカウンタの残り時間(即ち10分未
満の値)を通知する。
【0103】なお、図26,図27の例では、チャンネ
ルの使用状態に関する変化があることを通知させるノテ
ィファイコマンド及びレスポンスについて説明したが、
その他の状態に関する変化があることを通知させるノテ
ィファイコマンド及びレスポンスとしても良い。また、
チャンネルの使用状態に関する変化があることを通知さ
せるノティファイコマンド及びレスポンスの場合には、
ターゲットとなる機器は、該当するチャンネルを使用し
てコネクションを設定させた機器になる。また、チャン
ネルの設定の他に、バスライン上での帯域の設定につい
て、同様のノティファイコマンド及びレスポンスで設定
状態の変化を通知させるようにしても良い。
【0104】図28は、本例のネットワークを使用して
ノティファイコマンドを伝送した場合の処理例を、ター
ゲット機器でのキューの記憶状態と、レスポンスなどの
伝送状態を時間の経過で示した図である。
【0105】この例では、図1に示したネットワーク構
成の中のノードAの機器(IRD100)をターゲット
としてあり、ノードBの機器(テレビジョン受像機20
0)を第1のコントローラ、ノードCの機器(ビデオ記
録再生装置300)を第2のコントローラ、ノードDの
機器(オーディオ記録再生装置400)を第3のコント
ローラとしてある。そして、ターゲットに対して各コン
トローラがノティファイコマンドを伝送した場合の処理
としてある。また、本例のターゲット(ノードA)は、
状態Xに関するキューとして2つの記憶エリアが用意さ
れているものとする。
【0106】図28に従って伝送状態を説明すると、ま
ず第1のコントローラ(ノードB)が、ターゲット(ノ
ードA)に対して、状態Xに関する変化を通知させるた
めのノティファイコマンドを伝送する(ステップS1
1)。このコマンドを受信したターゲット(ノードA)
では、2つのキューの記憶エリアの1つに、ノードBの
ノードIDを記憶させ、第1のコントローラ(ノード
B)に対して、ノティファイコマンドを承諾する「暫
定」(INTERIM)のレスポンスを伝送する(ステ
ップS12)。なお、ステップS11の処理が行われた
段階で、一定の時間t 0 を計測するカウンタのカウント
ダウンを開始させる。
【0107】次に、第2のコントローラ(ノードC)
が、ターゲット(ノードA)に対して、状態Xに関する
変化を通知させるためのノティファイコマンドを伝送し
たとする(ステップS13)。このコマンドを受信した
ターゲット(ノードA)では、残りの1つのキューの記
憶エリアに、ノードBのノードIDを記憶させ、第2の
コントローラ(ノードC)に対して、ノティファイコマ
ンドを承諾する「暫定」(INTERIM)のレスポン
スを伝送する(ステップS14)。
【0108】ここまでの処理が行われた状態で、ターゲ
ット機器では、ノードBのノティファイコマンドを受信
してから、カウンタで計測する時間t0 が経過してタイ
ムアウトになったとする。このとき、ノードBのノード
IDのキューの記憶が消去される。このキューの記憶エ
リアの1つが消去されることで、別のコントローラから
のノティファイコマンドを了承することが可能になる。
即ち、例えば図28に示すように、第3のコントローラ
(ノードD)からターゲット(ノードA)に対して、状
態Xに関する変化を通知させるためのノティファイコマ
ンドが伝送されると(ステップS15)、1つのキュー
の記憶エリアに、ノードCのノードIDを記憶させ、第
3のコントローラ(ノードD)に対して、ノティファイ
コマンドを承諾する「暫定」(INTERIM)のレス
ポンスを伝送する処理が行われる(ステップS16)。
【0109】またこの例では、ターゲット機器では、ノ
ードCのノティファイコマンドを受信してから、カウン
タで計測する時間t0 が経過してタイムアウトする前
(又はタイムアウトした直後)に、第2のコントローラ
(ノードC)から、ターゲット(ノードA)に、状態X
に関する変化を通知させるためのノティファイコマンド
が再度伝送されたとする(ステップS17)。この再度
のノティファイコマンドの伝送で、カウンタで計測する
時間が初期値に戻され、ノードCのキューが消去されず
に残る。
【0110】また、ターゲット機器において、ノードD
のノティファイコマンドを受信してから、カウンタで計
測する時間t0 が経過してタイムアウトになったとす
る。このとき、ノードDのノードIDのキューの記憶が
消去される。従って、例えば図28に示すように、第3
のコントローラ(ノードD)がネットワークから外され
た場合であっても、このノードDのノードIDのキュー
の記憶がターゲット機器に残ることがなくなり、ターゲ
ット機器に用意されたキューの記憶エリアを有効に活用
することが可能になる。
【0111】また、コントローラ側でノティファイコマ
ンドによる通知をいつまでも待っていたい場合には、ス
テップS17で示したノティファイコマンドの再度の伝
送によるコンファメーションを行うことで、有効期間が
更新され、ノティファイコマンドが有効であり続ける。
この有効期間が更新処理を繰り返し行うことで、長時間
通知を待ちつづけることも可能である。なお、コントロ
ーラ側で有効期間が切れることの判断は、例えばノティ
ファイコマンドを伝送した直後に返送されるレスポンス
に含まれるタイムアウト時間のデータから判断すること
ができる。
【0112】なお、ここまで説明した処理では、ターゲ
ット機器において、タイムアウト時間になったとき、該
当するキューの記憶データを消去させる処理を行うだけ
としたが、ターゲット機器からコントローラに対して、
ノティファイコマンドによる通知がタイムアウトである
ことを通知するようにしても良い。
【0113】図29のフローチャートは、この場合のタ
ーゲット機器での処理例を示したものである。このフロ
ーチャートにおいて、ステップST19でのタイムアウ
トになった際の該当するキューのノードIDを消去する
処理までは、図25のフローチャートと同じである。そ
して、この例ではステップST19の消去処理を行った
後に、消去したノードのコントローラに対して、「拒
絶」(REJECTED)のレスポンスを送り、ノティ
ファイコマンドによる通知が無効になったことを通知す
る(ステップST21)。そして、その通知後に、ステ
ップST11に戻って、ノティファイコマンドを受信す
るまで待機する。
【0114】このように無効になったことを通知するこ
とで、このレスポンスを受信したコントローラでは、タ
イムアウトになる時間をカウントすることなく、自らが
送ったノティファイコマンドが無効になったことを確実
に判断できるようになる。
【0115】図30は、タイムアウトになったことを通
知する場合の伝送処理例を、ターゲット機器でのキュー
の記憶状態と、レスポンスなどの伝送状態を時間の経過
で示した図である。この例ではターゲットをノードAの
機器とし、第1のコントローラをノードDの機器とし、
第2のコントローラをノードCの機器としてあり、ター
ゲットでは1つのキューの記憶エリアだけが用意されて
いるものとする。
【0116】図30に従って伝送状態を説明すると、ま
ず第1のコントローラ(ノードD)が、ターゲット(ノ
ードA)に対して、状態Xに関する変化を通知させるた
めのノティファイコマンドを伝送する(ステップS2
1)。このコマンドを受信したターゲット(ノードA)
では、キューの記憶エリアに、ノードDのノードIDを
記憶させ、第1のコントローラ(ノードD)に対して、
ノティファイコマンドを承諾する「暫定」(INTER
IM)のレスポンスを伝送する(ステップS22)。な
お、ステップS22の処理が行われた段階で、一定の時
間t0 を計測するカウンタのカウントダウンを開始させ
る。
【0117】次に、第2のコントローラ(ノードC)
が、ターゲット(ノードA)に対して、状態Xに関する
変化を通知させるためのノティファイコマンドを伝送し
たとする(ステップS23)。このコマンドを受信した
ターゲット(ノードA)では、キューの記憶エリアに空
きがないために、そのノティファイコマンドを拒絶(R
EJECTED)するレスポンスを送り、ノティファイ
コマンドによる通知ができないことを通知する(ステッ
プS24)。この拒絶のレスポンスには、図27に示し
たように、ノードDのキューがタイムアウトする時間の
情報を付加する。
【0118】そして、第1のコントローラ(ノードD)
のキューを記憶してから、時間t0が経過してタイムア
ウトすると、該当するキューの記憶データが消去され
る。このとき、ターゲット(ノードA)から第1のコン
トローラ(ノードD)に対して、ノティファイコマンド
が無効になったことを示す拒絶(REJECTED)の
レスポンスを送る(ステップS25)。このレスポンス
には、タイムアウト時間の情報を付加させない。
【0119】また、タイムアウトになる前に拒絶のレス
ポンスを受信した第2のコントローラ(ノードC)で
は、その拒絶のレスポンスに付加されたタイムアウト時
間から、タイムアウトになるタイミングが判断できる。
従って、例えばノードDのキューの記憶が消去された直
後に、第2のコントローラ(ノードC)が、ターゲット
(ノードA)に対して、状態Xに関する変化を通知させ
るためのノティファイコマンドを再度伝送し(ステップ
S26)、ノティファイコマンドの伝送を成功させるこ
とが可能になる。
【0120】このステップS26でのノティファイコマ
ンドの伝送があると、キューの記憶エリアに、ノードC
のノードIDを記憶させ、第2のコントローラ(ノード
C)に対して、ノティファイコマンドを承諾する「暫
定」(INTERIM)のレスポンスを伝送する(ステ
ップS27)。
【0121】なお、ここまでの説明では、キューの記憶
データを消去させる条件として、タイムアウトになった
ときとしたが、その他の条件でキューの記憶データを消
去させても良い。例えば、ターゲットとなる機器のメイ
ンの電源がオン状態からオフ状態に変化したとき(但し
バスラインを介して通信を行うための部分の電源は投入
されたままとする)、状態の変化を通知できない状態に
なったとして、キューの記憶データを消去させるように
しても良い。図30の例では、ターゲットとなる機器が
電源オフとなったとき、そのときにキューとして記憶さ
れたコントローラ(ノードC)に対して、ノティファイ
コマンドが無効になったことを示す拒絶(REJECT
ED)のレスポンスを送る(ステップS28)。このレ
スポンスには、タイムアウト時間の情報を付加させな
い。
【0122】このようにして電源オフなどでノティファ
イコマンドが無効になったことを通知することで、ノテ
ィファイコマンドを送った側の機器で、状態が変化する
ことの通知を待ち続けてしまうことがなくなる。
【0123】また、ここまでの説明では、時間切れ(タ
イムアウト)でノティファイコマンドが無効になる場合
のレスポンスと、キューの記憶エリアがないためにノテ
ィファイコマンドが無効になる場合のレスポンスとを、
同じ拒絶(REJECTED)のレスポンスとして伝送
するようにしたが、それぞれを別のレスポンスとしても
良い。例えば、キューの記憶エリアの空きがないため
に、ノティファイコマンドを受付られない状態(いわゆ
るキューあふれの状態)で伝送されるレスポンスを、未
定義のデータ値を使用して新たに定義させても良い。例
えば図31に示すように、キューあふれを示す〔TIM
EOUT TIME〕のレスポンスを値“1110”で
定義させて(その他は図23に示したコマンド及びレス
ポンスと同じ)、キューあふれの状態のとき、この〔T
IMEOUT TIME〕のレスポンスを返送して、そ
のレスポンスで示されるタイムアウト時間から、ノティ
ファイコマンドが受付られる時間を判断できるようにし
ても良い。
【0124】図32は、このレスポンスを用意した場合
の伝送処理例を、ターゲット機器でのキューの記憶状態
と、レスポンスなどの伝送状態を時間の経過で示した図
である。この例ではターゲットをノードAの機器とし、
第1のコントローラをノードDの機器とし、第2のコン
トローラをノードCの機器としてあり、ターゲットでは
1つのキューの記憶エリアだけが用意されているものと
する。
【0125】図32に従って伝送状態を説明すると、ま
ず第1のコントローラ(ノードD)が、ターゲット(ノ
ードA)に対して、状態Xに関する変化を通知させるた
めのノティファイコマンドを伝送する(ステップS3
1)。このコマンドを受信したターゲット(ノードA)
では、キューの記憶エリアに、ノードDのノードIDを
記憶させ、第1のコントローラ(ノードD)に対して、
ノティファイコマンドを承諾する「暫定」(INTER
IM)のレスポンスを伝送する(ステップS32)。な
お、ステップS22の処理が行われた段階で、一定の時
間t0 を計測するカウンタのカウントダウンを開始させ
る。
【0126】次に、第2のコントローラ(ノードC)
が、ターゲット(ノードA)に対して、状態Xに関する
変化を通知させるためのノティファイコマンドを伝送し
たとする(ステップS33)。このコマンドを受信した
ターゲット(ノードA)では、キューの記憶エリアに空
きがないために、キューあふれを示す〔TIMEOUT
TIME〕のレスポンスを送り、キューあふれのために
ノティファイコマンドによる通知ができないことを通知
する(ステップS34)。このとき、ノードDのキュー
がタイムアウトする時間の情報が付加されていること
で、第2のコントローラ(ノードC)は、ノティファイ
コマンドが受付られるようになる時間を判断できる。
【0127】そして、第1のコントローラ(ノードD)
のキューを記憶してから、時間t0が経過してタイムア
ウトすると、該当するキューの記憶データが消去され
る。このとき、ターゲット(ノードA)から第1のコン
トローラ(ノードD)に対して、ノティファイコマンド
が無効になったことを示す拒絶(REJECTED)の
レスポンスを送る(ステップS35)。このレスポンス
には、タイムアウト時間の情報を付加させない。
【0128】また、キューあふれを示す〔TIMEOU
T TIME〕のレスポンスを受信した第2のコントロ
ーラ(ノードC)では、そのレスポンスに付加されたタ
イムアウト時間から、タイムアウトになるタイミングが
判断できる。従って、例えばノードDのキューの記憶が
消去された直後に、第2のコントローラ(ノードC)
が、ターゲット(ノードA)に対して、状態Xに関する
変化を通知させるためのノティファイコマンドを再度伝
送し(ステップS36)、ノティファイコマンドの伝送
を成功させることが可能になる。
【0129】このステップS36でのノティファイコマ
ンドの伝送があると、キューの記憶エリアに、ノードC
のノードIDを記憶させ、第2のコントローラ(ノード
C)に対して、ノティファイコマンドを承諾する「暫
定」(INTERIM)のレスポンスを伝送する(ステ
ップS37)。
【0130】また、ターゲットとなる機器が電源オフと
なったときには、そのときにキューとして記憶されたコ
ントローラ(ノードC)に対して、ノティファイコマン
ドが無効になったことを示す拒絶(REJECTED)
のレスポンスを送る(ステップS38)。このレスポン
スには、タイムアウト時間の情報を付加させない。
【0131】このようにして、キューあふれであること
を示す専用のレスポンスを用意することで、レスポンス
を受信する側の機器では、ノティファイコマンドが無効
になったとき、その無効になった原因をより詳細に知る
ことができ、迅速に必要な対処をとることが可能にな
る。
【0132】なお、上述した実施の形態では、ノティフ
ァイコマンドを受信するターゲット機器として、IRD
100を使用した場合について説明したが、ネットワー
ク内のその他の機器が、ターゲット機器となって、同様
の制御を行うようにしても良い。また、上述した実施の
形態では、ターゲット機器の制御で設定されるチャンネ
ルや帯域の使用状況を、ノティファイコマンドで通知さ
せる例について説明したが、ターゲット機器の制御で実
行される処理であれば、その他の処理状態の変化を通知
させるようにしても良い。
【0133】また、上述した実施の形態では、IEEE
1394方式のバスで構成されるネットワークの場合に
ついて説明したが、その他のネットワーク構成の機器間
で同様のデータ伝送を行う場合にも適用できるものであ
る。この場合、有線の信号線で直接接続して構成される
ネットワークの他に、無線伝送により機器間のデータ伝
送が行われる構成のネットワークにも適用できるもので
ある。
【0134】
【発明の効果】請求項1に記載した通信制御方法による
と、第1の通信装置から送られた通知を実行させる第1
のコマンドは、所定時間の間だけ有効になり、この所定
時間が経過すると、第1のコマンドによる指示が無効に
なり、コマンドが有効な時間の設定を適切に行うこと
で、第2の通信装置での通知のためのデータ記憶などを
適切に管理でき、通知のための記憶データがいつまでも
第2の通信装置に残って、ネットワーク内での適切な通
知処理ができなくなるような事態を効果的に防止でき
る。
【0135】請求項2に記載した通信制御方法による
と、請求項1に記載した発明において、第2の通信装置
が第1のコマンドを受け取ったとき、所定時間に関する
情報を、第1のコマンドに対するレスポンスとして第1
の通信装置に伝送することで、第1の通信装置は、その
コマンドが有効な時間を確実に判断できるようになる。
【0136】請求項3に記載した通信制御方法による
と、請求項1に記載した発明において、第3の通信装置
から第2の通信装置に対して、所定の状態変化があった
ことを第3の通信装置に対して通知させる第2のコマン
ドを送ったとき、第2の通信装置で通知ができない状態
の場合に、所定時間に関する情報を、第2のコマンドに
対するレスポンスとして第3の通信装置に伝送するよう
にしたことで、第2のコマンドが拒絶された第3の通信
装置では、レスポンスに含まれた時間の情報に基づい
て、第2のコマンドが受付けられるようになる時間を判
断でき、例えばその判断した時間が経過した後に、再度
第2のコマンドを送って、その第2のコマンドに基づい
た処理を確実に実行させることが可能になる。
【0137】請求項4に記載した通信制御方法による
と、請求項1に記載した発明において、第1のコマンド
を受け取ってから所定時間が経過したとき、第2の通信
装置は、第1の通信装置に対してタイムアウトであるこ
とを示す情報を伝送することで、第1の通信装置で第1
のコマンドが無効になったことが確実に判り、例えば再
度第1のコマンドを送るような対処が可能になる。
【0138】請求項5に記載した通信制御方法による
と、請求項4に記載した発明において、第1のコマンド
を受け取ってから所定時間が経過する前に、第2の通信
装置が所定の状態変化を通知できない状態になったとき
にも、第2の通信装置は、第1の通信装置に対してタイ
ムアウトであることを示す情報を伝送することで、例え
ば第2の通信装置が電源オフ状態になる等により、状態
変化を通知できなくなったとき、そのことを第1の通信
装置で判断できるようになる。
【0139】請求項6に記載した通信制御方法による
と、請求項1に記載した発明において、所定の状態変化
は、第2の通信装置の制御で設定されるネットワーク上
の帯域又はチャンネルの使用状態に関する変化であるこ
とで、例えば第1の通信装置では使用したい帯域又はチ
ャンネルに空きが生じたとき、そのことを迅速かつ確実
に知ることが可能になる。
【0140】請求項7に記載した通信制御方法による
と、請求項1に記載した発明において、第1の通信装置
は、所定時間が経過するタイミング前又は後に、所定時
間を延長させるコマンドを第2の通信装置に送ること
で、通知させるコマンドが有効な時間を所定時間に制限
しても、その延長させるコマンドの送信で結果的に通知
が有効な期間を任意の期間に延長できるようになる。
【0141】請求項8に記載した通信システムによる
と、第1の通信装置から送られた通知を実行させる第1
のコマンドは、所定時間の間だけ有効になり、この所定
時間が経過すると、第1のコマンドによる指示が無効に
なり、コマンドが有効な時間の設定を適切に行うこと
で、第2の通信装置での通知のためのデータ記憶などを
適切に管理でき、通知のための記憶データがいつまでも
第2の通信装置に残って、ネットワーク内での適切な通
知処理ができなくなるような事態を効果的に防止でき
る。
【0142】請求項9に記載した通信システムによる
と、請求項8に記載した発明において、第2の通信装置
は、第2の通信手段がコマンドを受信したとき、所定時
間に関する情報を含むレスポンスを生成させるレスポン
ス生成手段を備えて、このレスポンス生成手段で生成さ
れたレスポンスを第2の通信手段から第1の通信装置に
送信させることで、第1の通信装置は、レスポンスに含
まれる情報からコマンドが有効な時間を確実に判断でき
るようになる。
【0143】請求項10に記載した通信システムによる
と、請求項9に記載した発明において、第1の通信装置
へのレスポンスを送信して、所定時間が経過するまでの
間に、第2の通信手段が、第1の通信装置以外の通信装
置からの所定の状態変化があったことを通知させるコマ
ンドを受信したとき、レスポンス生成手段は、所定時間
に関する情報を付加して、通知できない状態であること
を告知するレスポンスを生成させて、第2の通信手段か
ら伝送することで、コマンドが拒絶された通信装置で
は、レスポンスに含まれた時間の情報に基づいて、コマ
ンドが受付けられるようになる時間を判断でき、例えば
その判断した時間が経過した後に、再度コマンドを送っ
て、そのコマンドに基づいた処理を確実に実行させるこ
とが可能になる。
【0144】請求項11に記載した通信システムによる
と、請求項8に記載した発明において、第2の通信装置
は、第2の制御手段で所定時間が経過したと判断したと
き、第2の通信手段から第1の通信装置に対してタイム
アウトであることを示す情報を送信することで、第1の
通信装置で第1のコマンドが無効になったことが確実に
判り、例えば再度第1のコマンドを送るような対処が可
能になる。
【0145】請求項12に記載した通信システムによる
と、請求項11に記載した発明において、第2の制御手
段は、所定時間が経過する前に、第1の通信装置に対し
て所定の状態変化を通知できない状態になったと判断し
たときにも、第2の通信手段から第1の通信装置に対し
てタイムアウトであることを示す情報を送信すること
で、例えば第2の通信装置が電源オフ状態になる等によ
り、状態変化を通知できなくなったとき、そのことを第
1の通信装置で判断できるようになる。
【0146】請求項13に記載した通信システムによる
と、請求項8に記載した発明において、第2の通信装置
の第2の制御手段が判断する所定の状態変化は、第2の
通信装置の制御で設定されるネットワーク上の帯域又は
チャンネルの使用状態に関する変化であることで、例え
ば第1の通信装置では使用したい帯域又はチャンネルに
空きが生じたとき、そのことを迅速かつ確実に知ること
が可能になる。
【0147】請求項14に記載した通信システムによる
と、請求項8に記載した発明において、第1の通信装置
の第1の制御手段は、所定時間が経過するタイミング前
又は後に、所定時間を延長させる第2のコマンドをコマ
ンド生成手段で生成させ、その第2のコマンドを第1の
通信手段から第2の通信装置に送る制御を行うことで、
通知させるコマンドが有効な時間を所定時間に制限して
も、その延長させるコマンドの送信で結果的に通知が有
効な期間を任意の期間に延長できるようになる。
【0148】請求項15に記載した通信装置によると、
この装置が受信したコマンドに基づいて、所定の状態変
化を通知する必要があるとき、コマンドを受信してから
所定時間が経過するまでの間だけ通知することで、例え
ば所定の状態変化の通知のためのデータ記憶を行う期間
を制限することができ、この装置に通知のためのデータ
が何時までも残って、ネットワーク内の他の装置がこの
通信装置に対してコマンドを送れないような事態になる
ことを効果的に防止できる。
【0149】請求項16に記載した通信装置によると、
請求項15に記載した発明において、通信手段がコマン
ドを受信したとき、所定時間に関する情報を含むレスポ
ンスを生成させるレスポンス生成手段を備え、このレス
ポンス生成手段で生成されたレスポンスを通信手段から
他の通信装置に送信させることで、コマンドを送ってレ
スポンスを受信した装置では、コマンドが有効な時間を
確実に判断できるようになる。
【0150】請求項17に記載した通信装置によると、
請求項16に記載した発明において、他の通信装置への
レスポンスを送信して、所定時間が経過するまでの間
に、通信手段が、他の通信装置以外の通信装置からの所
定の状態変化があったことを通知させるコマンドを受信
したとき、レスポンス生成手段は、所定時間に関する情
報を付加して、通知できない状態であることを告知する
レスポンスを生成させて、通信手段から伝送すること
で、このレスポンスを受信した通信装置では、レスポン
スに含まれた時間の情報に基づいて、コマンドが受付け
られるようになる時間を判断でき、例えばその判断した
時間が経過した後に、再度コマンドを送って、そのコマ
ンドに基づいた処理を確実に実行させることが可能にな
る。
【0151】請求項18に記載した通信装置によると、
請求項15に記載した発明において、制御手段で所定時
間が経過したと判断したとき、通信手段から他の通信装
置に対してタイムアウトであることを示す情報を送信す
ることで、この通信装置に対してコマンドを送った装置
側で、そのコマンドが無効になったことが確実に判り、
例えば再度コマンドを送るような対処が可能になる。
【0152】請求項19に記載した通信装置によると、
請求項18に記載した発明において、制御手段は、所定
時間が経過する前に、他の通信装置に対して所定の状態
変化を通知できない状態になったと判断したときにも、
通信手段から他の通信装置に対してタイムアウトである
ことを示す情報を送信することで、例えばこの通信装置
が電源オフ状態になる等により、状態変化を通知できな
くなったとき、そのことが相手の装置で判断できるよう
になる。
【0153】請求項20に記載した通信装置によると、
請求項15に記載した発明において、制御手段が判断す
る所定の状態変化は、ネットワーク上の帯域又はチャン
ネルの使用状態に関する変化であることで、例えばこの
通信装置の制御で設定される帯域又はチャンネルに空き
が生じたとき、そのことを迅速かつ確実に相手の通信装
置に知らせることが可能になる。
【0154】請求項21に記載した通信装置によると、
この装置から送ったコマンドが有効な時間の判断に基づ
いて、そのコマンドを再送信することが可能になり、コ
マンドが限られた時間だけ有効な場合でも、そのコマン
ドによる通知処理を継続的に相手に実行させることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるネットワーク構成
例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態のネットワーク内の機器
の構成例(IRDの例)を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態のネットワーク内の機器
の構成例(テレビジョン受像機の例)を示すブロック図
である。
【図4】本発明の一実施の形態のネットワーク内の機器
の構成例(ビデオ記録再生装置の例)を示すブロック図
である。
【図5】本発明の一実施の形態のネットワーク内の機器
の構成例(オーディオ記録再生装置の例)を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の一実施の形態のネットワーク内の機器
の構成例(オーディオ再生装置の例)を示すブロック図
である。
【図7】IEEE1394方式のバスでのデータ伝送の
サイクル構造の例を示す説明図である。
【図8】CRSアーキテクチャのアドレス空間の構造の
例を示す説明図である。
【図9】主要なCRSの位置、名前、働きの例を示す説
明図である。
【図10】ゼネラルROMフォーマットの例を示す説明
図である。
【図11】バスインフォブロック、ルートディレクト
リ、ユニットディレクトリの例を示す説明図である。
【図12】PCRの構成の例を示す説明図である。
【図13】oMPR、oPCR、iMPR、iPCRの
構成の例を示す説明図である。
【図14】プラグ、プラグコントロールレジスタ、伝送
チャンネルの関係の例を示す説明図である。
【図15】ディスクリプタの階層構造によるデータ構造
例を示す説明図である。
【図16】ディスクリプタのデータフォーマットの例を
示す説明図である。
【図17】図16のジェネレーションIDの例を示す説
明図である。
【図18】図16のリストIDの例を示す説明図であ
る。
【図19】AV/Cコマンドのスタックモデルの例を示
す説明図である。
【図20】FCPのコマンドとレスポンスの関係を示す
説明図である。
【図21】図20のコマンドとレスポンスの関係を更に
詳しく示す説明図である。
【図22】AV/Cコマンドのデータ構造例を示す説明
図である。
【図23】AV/Cコマンドの具体例を示す説明図であ
る。
【図24】AV/Cコマンドのコマンド及びレスポンス
の具体例を示す説明図である。
【図25】本発明の一実施の形態によるノティファイコ
マンド受信時の処理を示すフローチャートである。
【図26】本発明の一実施の形態によるノティファイコ
マンドのフォーマット例を示す説明図である。
【図27】本発明の一実施の形態によるレスポンスのフ
ォーマット例を示す説明図である。
【図28】本発明の一実施の形態による伝送例を示すタ
イミングチャートである。
【図29】本発明の他の実施の形態によるノティファイ
コマンド受信時の処理を示すフローチャートである。
【図30】図29の例による伝送例を示すタイミングチ
ャートである。
【図31】本発明のさらに他の実施の形態によるコマン
ド及びレスポンスの例を示す説明図である。
【図32】図31の例によるコマンド及びレスポンスを
使用した伝送例を示すタイミングチャートである。
【図33】従来のノティファイコマンドの伝送例(例
1)を示すタイミングチャートである。
【図34】従来のノティファイコマンドの伝送例(例
2)を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d…バスライン、100…IRD
(デジタル衛星放送受信機)、200…テレビジョン受
像機、300…ビデオ記録再生装置、400…オーディ
オ記録再生装置、500…オーディオ再生装置、N1…
第1のネットワーク、N2…第2のネットワーク

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の通信装置の間で相互にデータ通
    信可能に構成されたネットワーク内での通信を制御する
    通信制御方法において、 上記ネットワーク内の第1の通信装置から第2の通信装
    置に対して第1のコマンドを送り、第2の通信装置の制
    御で実行される所定の状態変化があったことを、上記第
    1の通信装置に通知させる指示を行ったときに、 上記第2の通信装置は、上記第1のコマンドを受け取っ
    てから所定時間が経過するまでの間に、上記所定の状態
    変化があったとき、上記第1の通信装置に対して、状態
    変化があったことを通知し、上記所定時間が経過したと
    き通知しないようにした通信制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信制御方法において、 上記第2の通信装置が上記第1のコマンドを受け取った
    とき、上記所定時間に関する情報を、第1のコマンドに
    対するレスポンスとして上記第1の通信装置に伝送する
    通信制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の通信制御方法において、 上記第1のコマンドが上記第2の通信装置に送られて、
    上記所定時間が経過するまでの間に、第3の通信装置か
    ら上記第2の通信装置に対して、上記所定の状態変化が
    あったことを上記第3の通信装置に対して通知させる第
    2のコマンドを送ったとき、上記第2の通信装置で通知
    ができない状態の場合に、上記所定時間に関する情報
    を、第2のコマンドに対するレスポンスとして上記第3
    の通信装置に伝送する通信制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の通信制御方法において、 上記第1のコマンドを受け取ってから所定時間が経過し
    たとき、上記第2の通信装置は、上記第1の通信装置に
    対してタイムアウトであることを示す情報を伝送する通
    信制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の通信制御方法において、 上記第1のコマンドを受け取ってから所定時間が経過す
    る前に、上記第2の通信装置が、上記所定の状態変化を
    通知できない状態になったときにも、上記第2の通信装
    置は、上記第1の通信装置に対してタイムアウトである
    ことを示す情報を伝送する通信制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の通信制御方法において、 上記所定の状態変化は、上記第2の通信装置の制御で設
    定される上記ネットワーク上の帯域又はチャンネルの使
    用状態に関する変化である通信制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の通信制御方法において、 上記第1の通信装置は、上記所定時間が経過するタイミ
    ング前又は後に、上記所定時間を延長させるコマンドを
    上記第2の通信装置に送る通信制御方法。
  8. 【請求項8】 複数台の通信装置を、相互にデータ通信
    可能に構成されたネットワークで接続して構成される通
    信システムにおいて、 上記ネットワークに接続された第1の通信装置として、 ネットワーク内の他の通信装置に対して、その他の通信
    装置の制御で実行される所定の状態変化があったことを
    通知させるコマンドを生成させるコマンド生成手段と、 上記コマンド生成手段が生成させたコマンドを上記ネッ
    トワークに送出させ、そのコマンドの送信先からの通知
    を受信する第1の通信手段と、 上記第1の通信手段が受信した通知を判断する第1の制
    御手段とを備え、 上記ネットワークに接続された第2の通信装置として、 上記第1の通信装置からのコマンドを受信し、そのコマ
    ンドの送信元に対して通知を送信する第2の通信手段
    と、 上記第2の通信手段が上記コマンドを受信してから所定
    時間が経過するまでの間に、上記コマンドで指示された
    所定の状態変化の有無を判断する第2の制御手段と、 上記第2の制御手段が所定の状態変化を検出したとき、
    上記第2の通信手段から送信させる通知を生成させる通
    知生成手段とを備えた通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の通信システムにおいて、 上記第2の通信装置は、上記第2の通信手段が上記コマ
    ンドを受信したとき、上記所定時間に関する情報を含む
    レスポンスを生成させるレスポンス生成手段を備え、こ
    のレスポンス生成手段で生成されたレスポンスを上記第
    2の通信手段から上記第1の通信装置に送信させる通信
    システム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の通信システムにおい
    て、 上記第1の通信装置へのレスポンスを送信して、上記所
    定時間が経過するまでの間に、上記第2の通信手段が、
    上記第1の通信装置以外の通信装置からの所定の状態変
    化があったことを通知させるコマンドを受信したとき、
    上記レスポンス生成手段は、上記所定時間に関する情報
    を付加して、通知できない状態であることを告知するレ
    スポンスを生成させて、上記第2の通信手段から伝送す
    る通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の通信システムにおい
    て、 上記第2の通信装置は、上記第2の制御手段で上記所定
    時間が経過したと判断したとき、上記第2の通信手段か
    ら上記第1の通信装置に対してタイムアウトであること
    を示す情報を送信する通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の通信システムにおい
    て、 上記第2の制御手段は、上記所定時間が経過する前に、
    上記第1の通信装置に対して所定の状態変化を通知でき
    ない状態になったと判断したときにも、上記第2の通信
    手段から上記第1の通信装置に対してタイムアウトであ
    ることを示す情報を送信する通信システム。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の通信システムにおい
    て、 上記第2の通信装置の第2の制御手段が判断する所定の
    状態変化は、上記第2の通信装置の制御で設定される上
    記ネットワーク上の帯域又はチャンネルの使用状態に関
    する変化である通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の通信システムにおい
    て、 上記第1の通信装置の第1の制御手段は、上記所定時間
    が経過するタイミング前又は後に、上記所定時間を延長
    させるコマンドを上記コマンド生成手段で生成させ、そ
    のコマンドを第1の通信手段から上記第2の通信装置に
    送る制御を行う通信システム。
  15. 【請求項15】 所定の伝送路により形成されたネット
    ワークに接続されて、そのネットワーク内の他の通信装
    置と相互にデータ通信が可能な通信装置において、 ネットワーク内の他の通信装置からのコマンドを受信
    し、そのコマンドの送信元に対して通知を送信する通信
    手段と、 上記通信手段が上記コマンドを受信してから所定時間が
    経過するまでの間に、上記コマンドで指示された所定の
    状態変化の有無を判断する制御手段と、 上記制御手段が所定の状態変化を検出したとき、上記通
    信手段から送信させる通知を生成させる通知生成手段と
    を備えた通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の通信装置において、 上記通信手段が上記コマンドを受信したとき、上記所定
    時間に関する情報を含むレスポンスを生成させるレスポ
    ンス生成手段を備え、 このレスポンス生成手段で生成されたレスポンスを上記
    通信手段から上記他の通信装置に送信させる通信装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の通信装置において、 上記他の通信装置へのレスポンスを送信して、上記所定
    時間が経過するまでの間に、上記通信手段が、上記他の
    通信装置以外の通信装置からの所定の状態変化があった
    ことを通知させるコマンドを受信したとき、上記レスポ
    ンス生成手段は、上記所定時間に関する情報を付加し
    て、通知できない状態であることを告知するレスポンス
    を生成させて、上記通信手段から伝送する通信装置。
  18. 【請求項18】 請求項15記載の通信装置において、 上記制御手段で上記所定時間が経過したと判断したと
    き、上記通信手段から上記他の通信装置に対してタイム
    アウトであることを示す情報を送信する通信装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の通信装置において、 上記制御手段は、上記所定時間が経過する前に、上記他
    の通信装置に対して所定の状態変化を通知できない状態
    になったと判断したときにも、上記通信手段から上記他
    の通信装置に対してタイムアウトであることを示す情報
    を送信する通信装置。
  20. 【請求項20】 請求項15記載の通信装置において、 上記制御手段が判断する所定の状態変化は、上記ネット
    ワーク上の帯域又はチャンネルの使用状態に関する変化
    である通信装置。
  21. 【請求項21】 所定の伝送路により形成されたネット
    ワークに接続されて、そのネットワーク内の他の通信装
    置と相互にデータ通信が可能な通信装置において、 ネットワーク内の他の通信装置に対して、その他の通信
    装置の制御で実行される所定の状態変化があったことを
    通知させるコマンドを生成させるコマンド生成手段と、 上記コマンド生成手段が生成させたコマンドを上記ネッ
    トワークに送出させ、そのコマンドの送信先からの通知
    を受信する通信手段と、 上記通信手段が受信した通知を判断し、その判断で上記
    状態変化に関する通知が有効な時間に関する情報を検出
    したとき、その有効な時間が切れるタイミングの前又は
    後に、上記コマンド生成手段で上記有効な時間を延長さ
    せるコマンドを生成させて、上記通信手段から送出させ
    る制御手段とを備えた通信装置。
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