JP2002050559A - 露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法

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JP2002050559A JP2000233196A JP2000233196A JP2002050559A JP 2002050559 A JP2002050559 A JP 2002050559A JP 2000233196 A JP2000233196 A JP 2000233196A JP 2000233196 A JP2000233196 A JP 2000233196A JP 2002050559 A JP2002050559 A JP 2002050559A
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    • G03F7/70716Stages
    • G03F7/70725Stages control

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットが最大となるような走査速度決
定を可能にする。 【解決手段】 転写用パターンが形成されたマスク10
及び該マスク10を走査するマスク走査手段と、感光材
を塗布したウエハ12及び該ウエハ12を積載するウエ
ハステージ13を走査する基板ステージ走査手段と、ウ
エハ12をウエハステージ13に供給、回収するための
搬送系18,19と、ウエハ12とマスク10の位置決
めをする位置決め手段とを備え、光源1から射出された
光束を照明光学系を介し、該転写パターンの一部を照明
し、マスク10とウエハ12を同期させて走査すること
で、ウエハ12上に該転写パターンを露光し、ウエハス
テージ13を移動することによりウエハ12上に該転写
パターンを逐次露光し、単位時間あたりに露光可能なウ
エハ枚数を最大にする走査速度を決定する走査速度決定
手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIC、LSI等の半
導体デバイス、液晶デバイス、CCD等の撮像デバイ
ス、磁気へッド等のデバイスを製造する工程のうち、リ
ソグラフィ工程で用いられる露光装置及びそれを用いた
デバイスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造工程において、基
板(以下「ウエハ」とする)上の感光材(以下「レジス
ト」とする)にパターン形成をする際に露光装置が利用
されている。最近の半導体集積回路の広面積化、微細化
に伴い、従来のマスクパターンを一括露光するステップ
・アンド・リピート型露光装置、いわゆるステッパに代
わって、原版としてのマスク上のパターンの一部をスリ
ット状に照明し、マスクとウエハがそれぞれ一定速度で
同期して走査することによって露光を行うステップ・ア
ンド・スキャン方式と呼ばれる走査型露光装置が使用さ
れつつある。
【0003】一般にレジストにはマスクパターン像を適
正に形成するための適正な露光量(以下「設定露光量」
とする)D(J/m2 )が定められており、走査型露光
装置における走査速度V(mm/sec)は次式を満足する必
要がある。 V≦Imax /D×Ws・・・(1) ここで、Imax (W/m2 )はウエハ上での露光光の最
大露光照度、Ws(mm)はウエハ上での非走査方向の
露光スリット幅である。
【0004】(1)式より設定露光量Dから律速される
最大走査速度は次式のようになる。 Vd=Imax /D×Ws・・・(2)
【0005】ところで、走査型露光装置には構造的、機
構的な性能を含めたステージ制御システムの性能から決
定される最大走査速度Vmax が実質的に決定され、走査
速度Vは次式を満足する必要がある。 V≦Vmax ・・・(3)
【0006】この要因の一つとして、走査型露光装置で
は、マスクとウエハの位置を所定の関係を保つように同
期制御しつつ、マスクとウエハを走査、露光することに
よりマスクパターンをウエハ上に形成するわけだが、制
御しきれずに所定の位置関係からずれてしまう偏差(以
下「同期誤差」とする)が発生し、レジストパターンの
解像力の低下や、レジストパターンの結像位置ずれにつ
ながり、半導体集積回路の製造に支障をきたしてしま
う。この同期誤差が走査速度にほぼ比例しており、走査
速度が速くなるほど同期誤差も大きくなるため、許容で
きる同期誤差内に抑えるため最大走査速度Vmaxが決
定されることとなる。
【0007】次に、微細化の要求から露光光源としてK
rFエキシマレーザやArFエキシマレーザなどのパル
ス光が用いられる場合は、これらのパルス光が1パルス
毎のエネルギばらつきを有するため、ある一定パルス数
(以下「最小露光パルス数」とする)Pmin 以上の複数
のパルス光で露光することにより、所望の精度内に積算
露光量を均一化している。このため、走査型露光装置に
おいては、次式を満足する必要がある。 Pmin ≦Ws/V×f・・・(4) ここで、f(Hz)は露光光源レーザの発振周波数であ
る。
【0008】(4)式より、露光光源レーザの最大発振
周波数をfmax とすると最小露光パルス数Pmin で律速
される最大走査速度は次式のようになる。 Vp=Ws/Pmin ×fmax ・・・(5)
【0009】従来は、例えば特開平10−270345
号公報や特開平10−223513号公報に開示されて
いるように、(1)、(3)、及び(4)式を満足する
ように、設定露光量Dが大きい低感度レジストの場合は
発振周波数をfmax とした走査速度とし、設定露光量D
が小さい高感度レジストの場合は最大走査速度Vmaxと
なるように走査速度が決定されている。
【0010】すなわち、(2)式で示される設定露光量
Dで律速される最大走査速度Vd、装置性能から律速さ
れる最大走査速度Vmax 、設定露光量Dの値にかかわら
ず積算露光量をPmin とできる場合は、(5)式で示さ
れる最小露光パルス数で律速されるVpのうち、最小値
を実際の露光時の走査速度として決定している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、半導体集積回路
の製造において重要な項目として、集積回路パターンの
微細化が挙げられる。これは主として、光学的な像性能
及び走査型露光装置においては、特にステージ制御シス
テムの性能が大きく関わる。
【0012】また、半導体集積回路の製造では、1枚の
ウエハに対して10〜20回程度の露光プロセスが繰り
返し行われるが、集積回路パターンの微細化に伴い、各
露光プロセス間での集積回路パターンの重ね合わせ精度
の高精度化も重要な性能のひとつである。
【0013】更に、もうーつ半導体集積回路の製造工程
において重要なこととして生産性が挙げられる。露光装
置における生産性としては、1枚のウエハを露光する時
間が短いこと、すなわち単位時間あたりに露光すること
のできるウエハの枚数(以下「スループット」とする)
が多いことである。
【0014】さて、従来の走査速度決定方法では、設定
露光量Dで律速される最大走査速度Vd、装置性能から
律速される最大走査速度Vmax 、及び最小露光パルス数
で律速される最大走査速度Vpのうちの最小値、言い換
えるとそれぞれの最大走査速度Vd、Vmax 、Vp以下
を満足する走査速度のうち、できるだけ速い走査速度で
露光するように設定されている。
【0015】これは暗に、走査速度が速いこととが、す
なわちスループットが高いということになっている。確
かに、露光すべきパターン領域をスリット上に照明し、
マスクとウエハがそれぞれ一定速度で同期して走査する
ことによって露光を行う走査型露光装置においては、露
光すべきパターン領域の走査方向長さが同一である条件
下では走査速度が速いほど前記露光すべきパターン領域
を走査する時間は短くなる。
【0016】しかしながら、一つのパターン領域を露光
した後に、マスク及びウエハステージともに一旦速度0
で停止し、その後、逆方向に走査することで、次のパタ
ーン領域を露光している。従って、マスク及びウエハの
走査速度を速くすることは、前記走査速度に達するまで
に加速する時間と前記走査速度からマスク及びウエハが
停止するまでに減速する時間が長くかかることになり、
ある走査速度以上では、露光すべきパターン領域を走査
する時間は走査速度が高くなるので短縮されるが、その
短縮される時間よりも、露光すべきパターン領域におけ
る走査速度に達するまでの加速時間と前記走査速度から
停止するまでの減速時間の方がより延長され、結果的に
マスク及びウエハの駆動開始から露光すべきパターン領
域における走査速度に達し、マスク及びウエハの駆動完
了までの全時間が走査速度を速くすることにより逆に長
くなり、スループットをかえって低下させることが有り
うる。上記の点を鑑みて、本発明では、スループットが
最大となるような走査速度決定手段を有する露光装置を
提供することが目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、転写用パターンが形成された原版及び前
記原版を走査する原版走査手段と、前記転写用パターン
を露光する感光材の塗布された被露光基板及び前記基板
を積載する基板ステージを走査する基板ステージ走査手
段と、前記基板を前記基板ステージに供給、回収するた
めの搬送手段と、前記基板と前記原版の相対的な位置決
めをする位置決め手段とを具備し、光源から射出された
光束を照明光学系を介し、前記転写パターンの一部に照
明し、前記原版と前記基板を同期させて走査することに
より、前記基板上に前記転写パターンを露光し、前記基
板ステージを移動することにより前記基板上に前記転写
パターンを逐次露光していく走査型露光装置において、
単位時間あたりに露光することができる基板枚数、すな
わちスループットが最大となるように走査速度を決定す
る走査速度決定手段を有していることを特徴としてい
る。
【0018】前記走査速度決定手段では、以下に示され
る走査速度のうち最も速度の小さい走査速度を実際の露
光時の走査速度として決定する。 装置性能から決定される最大走査速度:Vmax 露光照度と必要な露光量から決定される走査速度:Vd 前記転写パターンサイズと、前記基板上での前記転写パ
ターンのレイアウトと、前記搬送手段及び前記原版走査
手段と前記基板ステージ走査手段と前記位置決め手段か
ら決定される単位時間あたりに処理することができる基
板枚数が最大となる走査速度:Vt
【0019】また、前記光源はパルス光を発生させる光
源である場合は、前記走査速度決定手段において、以下
に示される走査速度のうち最も速度の小さい走査速度を
実際の露光時の走査速度として決定する。 装遺性能から決定される最大走査速度:Vmax 露光照度と必要な露光量から決定される走査速度:Vd 露光量を均一にするために最低限積算が必要なパルス数
から決定される走査速度:Vp 前記転写パターンサイズと、前記基板上での前記転写パ
ターンのレイアウトと、前記搬送手段及び前記原版走査
手段と前記基板ステージ走査手段と前記位置決め手段か
ら決定される単位時間あたりに処理することができる基
板枚数が最大となる走査速度:Vt
【0020】より具体的には、前記Vpは、前記転写パ
ターンの一部を照明する非走査方向の照明領域幅の前記
基板上での幅をWs、前記光源から発生するパルス光の
最大周波数をfmax 、露光量を前記基板上で均一とする
ために最低限積算が必要なパルス数をPmin としたとき
に、次式が成り立つように決定する。 Vp=Ws/Pmin ×fmax
【0021】また、前記Vdは、最大露光照度をImax
、感光材により決定される必要な露光量をDとしたと
きに、次式が成り立つように決定する。 Vd=Imax /D×Ws
【0022】また、前記Vtは、前記転写パターンサイ
ズと、前記基板上での前記転写パターンのレイアウト
と、前記マスク走査手段と前記基板ステージ走査手段と
前記搬送手段と前記位置決め手段における条件から単位
時間に処理することができる基板枚数が最大となるよう
に予めシミュレート計算されるか、もしくは、速度0か
ら前記Vtに加速するための平均加速度をαaccel 、前
記Vtから速度0に減速するための平均加速度をαdece
l 、1回の走査において等速度で走査する前記基板上で
の長さをLとしたときに、次式が成り立つように決定す
る。
【0023】
【数2】
【0024】この場合、Lは前記転写パターンサイズ
と、前記基板上での前記転写パターンのレイアウトによ
り転写パターン毎に可変となるため、前記Vtの最適値
は転写パターン毎に可変となるように決定する。さら
に、該Vtが露光すべきショット領域毎に1回の走査に
おいて等速度で走査する長さに応じて可変となるように
してもよい。このように走査速度を決定することによ
り、スループットを常に最大とすることができ、デバイ
スの生産性を高めることができる。
【0025】また、本発明は、上記露光装置を用いてデ
バイスを製造するデバイス製造方法にも適用でき、上記
いずれかに記載の露光装置を含む各種プロセス用の製造
装置群を半導体製造工場に設置する工程と、該製造装置
群を用いて複数のプロセスによって半導体デバイスを製
造する工程とを有する半導体デバイス製造方法にも適用
可能であり、前記製造装置群をローカルエリアネットワ
ークで接続する工程と、前記ローカルエリアネットワー
クと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの間
で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報をデ
ータ通信する工程とをさらに有することを特徴としても
よい。前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
データベースに前記外部ネットワークを介してアクセス
してデータ通信によって前記製造装置の保守情報を得
る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半導体製造工
場との間で前記外部ネットワークを介してデータ通信し
て生産管理を行うことが可能である。
【0026】また、本発明は、上記露光装置を含む各種
プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を接続するロ
ーカルエリアネットワークと、該ローカルエリアネット
ワークから工場外の外部ネットワークにアクセス可能に
するゲートウェイを有し、前記製造装置群の少なくとも
1台に関する情報をデータ通信することを可能にしたこ
とを特徴としてもよく、半導体製造工場に設置された請
求項1〜8のいずれかに記載の露光装置の保守方法であ
って、前記露光装置のベンダもしくはユーザが、半導体
製造工場の外部ネットワークに接続された保守データベ
ースを提供する工程と、前記半導体製造工場内から前記
外部ネットワークを介して前記保守データベースへのア
クセスを許可する工程と、前記保守データベースに蓄積
される保守情報を前記外部ネットワークを介して半導体
製造工場側に送信する工程とを有することを特徴とする
露光装置の保守方法にも適用できる。
【0027】また、本発明は、上記露光装置において、
ディスプレイと、ネットワークインタフェースと、ネッ
トワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータとをさ
らに有し、露光装置の保守情報をコンピュータネットワ
ークを介してデータ通信することを可能にしたことを特
徴としてもよく、前記ネットワーク用ソフトウェアは、
前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
能にすることが望ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)図1は本発
明に係る露光装置の実施の形態を示す概略図である。こ
こでは、露光光源として、エキシマレーザ等のパルスレ
ーザを用いる場合について説明する。エキシマレーザ等
のパルスレーザからなる光源1から射出された光束L
は、ビーム整形光学系2によって所定の形状に整形さ
れ、オプティカルインテグレータ3へ入射させる。オプ
ティカルインテグレータ3は複数の微少なレンズからな
る蝿の目レンズ等によって構成されおり、その光射出面
の近傍に複数の2次光源を形成する。オプティカルイン
テグレータ3の光射出面近傍の2次光源からの光束はコ
ンデンサーレンズ4より開口形状が可変の可動スリット
6を照明している。また、14は露光量検出器Aであ
り、ハーフミラー5によって分割された照明光の一部の
光量を検出し、露光量演算器102へ信号を出力する。
【0029】可動スリット6を照明した光束は結像レン
ズ7、ミラー8を介して、マスクステージ9に保持され
た原版としてのマスク10の上に形成された回路パター
ンの一部をスリット状に照明する。
【0030】マスク10を通過したスリット状の光束
は、投影レンズ11によりマスク10上の回路パターン
を表面上に感光材であるレジストが塗布されたウエハ1
2上に縮小投影する。被露光基板としてのウエハ12は
XYZ及びチルト方向に駆動可能なウエハステージ13
に保持されている。ウエハステージ13には露光量検出
器B(15)を設置してあり、これにより投影レンズ1
1を介して露光量のモニタをしている。露光工程の最初
において、投影レンズ11を通過したウエハステージ1
3上の露光量検出器B(15)で検出される露光量と露
光量検出器A(14)で検出される露光量の相関を求め
ておき、実際の露光中は、露光量検出器A(14)で検
出される露光量にて制御を行う。
【0031】101は、レーザ制御系であり、所望の設
定露光量に応じてトリガ信号、充電電圧信号を出力し
て、光源1の出力エネルギ及び発振周波数を制御してい
る。また、不図示の減光手段があり、光源1からの光束
の光量を調整できる構成となっている。
【0032】マスクステージ9の位置及びウエハステー
ジ13の位置は干渉計16,17によって測長され、主
制御系103からの指令に基づき、マスクステージ制御
系104、ウエハステージ制御系105により、マスク
パターンの一部をスリット状に照明した光束を、マスク
ステージ9とウエハステージ13が投影レンズ11の投
影倍率βと同じ比率の速度で正確に一定速度で互いに逆
方向へ走査させるように制御する。このようにして、図
2に示すようにスリット状の光束は、マスクパターンが
露光されるウエハ12上での露光領域(以下「ショット
領域」とする)全体を連続的に走査露光し、全マスクパ
ターンをウエハ12上に露光転写することができる。図
中斜線部eが実際にウエハ12に露光されている部分で
あり、点線部sがスリットを示している。ウエハ12上
の各ショット領域間の移動は、ウエハステージ13のX
Y駆動によって行われる。
【0033】ウエハ12上の所望のショット領域全部に
対する露光が終了した後、ウエハ12はウエハステージ
13からウエハ回収搬送系18を介して、露光装置外へ
搬送されると同時に、その次のウエハが同じくウエハ供
給搬送系19(図中、紙面の都合上ウエハ回収搬送系1
8と同一としている)を介して、ウエハステージ13上
に供給される。その後、不図示のアライメント系により
既にウエハ12に形成されたパターンとの位置決めが行
われる。アライメントの一方法として、ウエハ12上で
選択された複数のショット領域の主として周辺に設けら
れたアライメントマークの位置を計測してウエハ12の
回転、伸縮、シフトのオフセットなどを求め、ウエハ1
2の全てのショット領域の位置決めをする。またこの精
密なアライメントに先立って、アライメントマークを検
出するためのラフなアライメントを行うこともある。こ
のようにして各ショット領域の位置決めが行われた後、
上記露光動作が繰り返し行われる。
【0034】次に、スループットを最大にするための走
査速度を求める手順について説明する。以下、『スルー
プット』とは露光が適正に行われる条件の下での装置が
単位時間あたりに露光するウエハ枚数のことを意味し、
後述する『処理枚数』とは、露光が適正に行われるか否
かは問わない条件の下で装置が単位時間あたりに処理す
るウエハ枚数のことを意味する。
【0035】まず第一には、走査型露光装置には所望の
像性能、重ね合わせ精度を達成するために、構造的、機
構的な性能を含めたステージ制御システムの性能から決
定される最大走査速度Vmax が実質的に決定される。つ
まりこの速度以上で走査露光を行った場合は、所望の微
細な集積回路パターンが形成できないことや所望の重ね
合わせ精度を確保できないことが生じるため、走査速度
Vは次式を満足する必要がある。 V≦Vmax・・・(6)
【0036】第二には、使用されるレジストの種類や露
光プロセスにより、マスク10上の回路パターンを適正
に形成するための適正な露光量Dが定められている。そ
して、走査露光時には、ウエハ12上の各点での露光量
が、上記適正な露光量Dとなるように露光量制御が行わ
れる。従って、走査露光時の最大露光照度をImax 、ウ
エハ12上での走査方向のスリット幅をWsとした時
に、走査速度Vは次式を満足する必要がある。 Vd=Imax /D×Ws・・・(7) V≦Vd・・・(8)
【0037】ここで、走査速度VがVdよりも小さくし
なければならない場合は、照度を小さくする必要があ
る。その方法としては、レーザ1パルス当たりのエネル
ギを小さくすることによって照度を小さくする方法、光
路上に設けられたNDフィルタ等の減光手段でパルス光
を減光することによって照度を小さくする方法、パルス
発振周波数を小さくすることによって照度を小さくする
方法、またはこれらの組み合わせによる方法等がある。
【0038】第三には、ICパターンの微細化に伴い露
光光の照度均一性が露光装置の性能として必要となる。
しかしエキシマレーザのようなパルス光源からのパルス
光は、パルス毎のエネルギばらつきがあるため、ウエハ
上の各点に所定のパルス数Pmin 以上のパルスにて露光
を行うことで、パルスエネルギの積算を行い、所定の照
度の均一性を保つ必要がある。
【0039】従って、露光光源の最大発振周波数をfmax
とした時に、走査速度Vは次式を満足する必要がある。 Vp=Ws/Pmin ×fmax・・・(9) V≦Vp・・・(10)
【0040】第四には、第一から第三の条件を考慮しな
い場合に、装置が達成しうる単位時間あたりに処理され
るウエハ枚数(以下『処理枚数』という)が最大となる
走査速度Vtとすると、スループットを低下させないた
めには、走査速度Vは次式を満足する必要がある。 V≦Vt・・・(11)
【0041】次に、上記Vtについて説明をする。1枚
のウエハが処理されるのに要する時間をT(sec) とする
と、単位時間当たりの処理枚数Nは次式で規定される。 N=3600/T・・・(12)
【0042】1枚のウエハが処理されるのに要する時間
Tの内訳の一例として、おおむね次のように表現するこ
とができる。つまり、ウエハが供給されるのに要する時
間をTload(sec) 、アライメントに要する時間をTalig
n (sec) 、走査露光に要する時間をTscan(sec) 、ウエ
ハが回収されるのに要する時間をTunload(sec) 、とす
ると、次式で規定される。
【0043】
【数3】
【0044】ここで、簡略化するために、ウエハステー
ジ13及びマスクステージ9等の駆動を制御するソフト
ウェアの通信時間や演算時間、アライメントマーク計測
時間等は省略しており、各速度、加速度はウエハステー
ジ13、マスクステージ9の区別、及び走査方向、非走
査方向、加速時、減速時等の区別をすることなく、表記
している。
【0045】Talign が走査速度Vscan,走査加速度α
scanの関数となっているのは、アライメントの最終ショ
ットから第1露光ショットの走査開始位置への移動を含
めているからである。走査開始位置は、露光すべきショ
ット領域から所望の走査速度に達するまでに必要な加速
距離分離れた位置であり、その位置よりウエハステージ
13の走査が開始される。従って、走査加速度αscanが
同一である場合、走査速度Vscanが小さければ、その走
査速度Vscanに達するまでに必要な加速距離は短く、走
査速度Vscanが大きければ、必要な加速距離が長くな
り、アライメント最終計測位置から第1露光ショットの
開始位置への移動距離が異なるため、その移動時間も異
なる。そのためTalign が走査速度Vscan、走査加速度
αscanの関数となっている。同様の理由により、Tunlo
adが走査速度Vscan、走査加速度αscanの関数となって
いるのは、最終ショット領域走査露光終了位置からウエ
ハの回収位置への移動を含めているためである。
【0046】一方、ウエハ供給時のウエハステージ速
度、加速度はウエハが供給されるのに要する時間Tload
を最短にするため、装置能力の最大値が用いられ、Tlo
adは走査速度Vscanによらず一定値である。また、アラ
イメント時のウエハステージ速度、加速度もアライメン
トに要する時間Talign を最短にするため、装置能力の
最大値が用いられる。厳密には上述したようにTalign
は走査速度Vscanの関数であるが、アライメントは複数
ショット領域のアライメントマークを順次計測していく
ので、これらの時間に対して前述の走査速度Vscan、走
査加速度αscanの違いによる時間の寄与は小さく、実質
的に走査速度Vscanによらず一定値とみなすことが可能
である。さらにウエハ回収に要する時間Tunloadも厳密
には走査速度Vscanの関数であるが、同様に、実質的に
はVscanによらず一定値とみなすことが可能である。よ
って、単位時間あたりの処理枚数Nは走査露光するのに
要する時間Tscanによってほぼ決定される。
【0047】続いて、走査露光に要する時間とウエハス
テージ速度及びマスクステージ速度との関係を図3
(a)、図4を用いて説明する。図3(a)はショット
領域のレイアウトを模式的に示したものであり、矢印は
スリットの走査経路を示す。露光する順序はS→A→B
→C→・・・の順であり、ショット領域Aではスリット
が相対的に下から上に走査し、ショット領域Bでは反対
に、スリットが上から下に走査する。
【0048】この時の時刻とウエハステージ速度及びマ
スクステージ速度との関係の一例を示したのが図4であ
る。ここでは走査方向をY軸、非走査方向をX軸とし、
図中上から、ウエハステージ13のY軸方向の速度と時
間、ウエハステージ13のX軸方向の速度と時間、マス
クステージ9のY軸方向の速度と時間の関係を模式的に
示したものである。
【0049】ウエハステージ13が時刻t A0での速
度0より平均加速度αaccel で加速を開始し、t A1
にて走査速度Vscanに達し、ウエハステージ13と
マスクステージ9との同期誤差が所定の精度内に入るの
に要する時間tsettleを経て、時刻t A2より露光が
開始される。この露光が開始される時刻までにウエハス
テージ13が進む距離を助走距離として予め考慮し、時
刻t A0でのウエハステージ13の位置は設定されて
いる。図2に示すように、全ショット領域を走査するた
めに等速度で走査するのに必要な距離Lは、ショット領
域の走査方向の長さLyに加えてスリットの走査方向長
さWs分必要となるので、露光時間は、L/Vscan=
(Ly+Ws)/Vscanとなり、時刻t A3にて終了
し、続いて、平均加速度αdecel で減速を開始し、時刻
A4で速度0となる。その後ショット領域Bを露光
するための助走開始位置へウエハステージ13が駆動を
開始し、時刻t A6(=t B0)に駆動が終了す
る。一方、非走査方向については、露光が終了した時刻
A3よりショット領域の非走査方向の長さLxだけ
ウエハステージ13が駆動を開始し、時刻t A5で駆
動が終了する。簡単のため時刻t A5は、ショット領
域Bの露光開始時刻t B2よりも早い時刻とする。ま
た、マスクステージ9もウエハステージ13と同様に時
刻t A0から加速を開始し、時刻t A4で速度0と
する。ただし、マスクステージ9の走査速度Vscan
(R)は投影倍率β分だけ異なる。同様にショット領域
Bを露光するために時刻t B0からt B6まで、シ
ョット領域Cを露光するためには時刻t C0からt
C6までの時間がかかる。
【0050】ここで、走査方向のステップ時間t A4
からt A6、t B4からt B6、t C4からt
C6及び非走査方向のステップ時間t A3からt
A5、t B3からt B5はショットレイアウト及び
走査順序が決定されれば、走査速度Vscanに関係なく決
定される。また、走査開始時刻t A0から走査終了時
刻t A4までの時間は、次式で示される。
【0051】
【数4】
【0052】加速度αaccel 、αdecel は加速、減速時
間を短くするために、装置能力の最大値をとるため一定
値とみなせる。Vscanを変数とする2階微分は、次式の
ようになる。 ∂2 t/∂V2 scan=2×L/V3 ≧0
【0053】よって、tscan(Vscan)は下に凸の関数
であり、最小値が存在する。従ってショット領域の走査
開始から終了までの時間を最小とする走査速度Vscan.m
inは、次式のようになる。
【0054】
【数5】
【0055】走査方向のステップ時間t A4からt
A6、t B4からt B6、t C4からt C6・・
・の1ウエハ当たりの合計をTstepとし、1ウエハ当た
りのショット領域数をNshotとすると、走査露光に要す
る時間Tscanは次式のようになる。
【0056】
【数6】
【0057】ここまでにおいて説明してきたように、t
scan(Vscan)以外はすべて、Vscanの関数とみなす必
要がなく、一定値であるので、走査速度がVscan.minの
時に1枚のウエハが処理される時間Tは最小値を持つこ
とになる。すなわち最大処理枚数となる。
【0058】よって、最大処理枚数となる走査速度Vt
は次式となる。 Vt=Vscan.min・・・(16)
【0059】以上説明したきたように、走査速度Vは
(6)式、(8)式、(10)式、及び(11)式を満
足する必要があるので、実質的にスループットを最大と
する走査速度Vは、次式で求められる。 V=min (Vmax ,Vd,Vp,Vt) ここで、min ()は最小値を求める関数である。
【0060】走査速度とスループットの関係は(1
2)、(14)、及び(15)式より概略、図7(a)
に示すような形状となり、Vmax ,Vd,Vp,Vtの
大小関係が図に示されたような関係(Vt<Vp<Vma
x <Vd)の場合は、従来の最大処理枚数となる走査速
度Vtを考慮しない方法だと、走査速度も速く、同期誤
差も大きくなりやすい走査速度Vpで露光されることに
なり、その時のスループットはTP.Vp となる。一方、
本発明の方式だと走査速度がVpよりも遅く、同期精度
の面からもより有利な走査速度Vtで露光されることに
なり、その時のスループットはTP.Vt となる。図7
(a)より明らかなようにTP.Vp ≦TP.Vt であるた
め、生産性を向上させることができる。
【0061】(第二の実施の形態)また、本発明の第二
の実施の形態として、ウエハ上のショットレイアウト、
及びウエハステージ速度とマスクステージ速度との関係
が図3(b)、及び図5で示される場合について説明す
る。
【0062】ショット領域Bからショット領域Cに移動
する際に、図4においては、露光終了時刻t B3で減
速を開始しているが、ここでは露光が時刻t B3で終
了した後も、そのまま露光時と同じ速度で等速移動し、
ショット領域Cを露光するための助走開始位置で速度0
となるように時刻t B4で減速を開始するようにす
る。ショット領域Cを露光するための助走開始位置には
時刻t B6(t C0)で到達する。
【0063】この場合、1回の走査において等速度で走
査する長さLは図2で示すようなL=Ly+Wsではな
く、L>Ly+Wsとなり、ショット領域毎にLは異な
る値となり、ショット領域Aの走査開始から終了までを
最小とする走査速度Vscan.minAよりもショット領域B
でのVscan.minBの方が大きい値となる。
【0064】ところで実際の走査速度を決定する際に
は、(6)式、(8)式、(10)式も満足する必要が
あるため、(6)式、(8)式、(10)式を満足した
上でのショット領域Aの走査開始から終了までの時間を
最小にする走査速度V Aは
【0065】
【数7】
【0066】
【数8】
【0067】ショットの走査開始から終了までの時間t
(Vscan)と走査速度の関係が例えばショット領域Aの
場合は図7(b)、ショット領域Bの場合は図7(c)
となるとすると、前記V A、V Bは V A=Vscan.minA V B=Vp であり、それぞれ異なる走査速度となる。
【0068】よって、ショット領域毎に、1回の走査に
おいて等速度で走査する長さLに応じて、走査速度を可
変とすれば、各々のショット領域に要する時間を最小に
することができるため、結果としてスループットを最大
にすることができる。
【0069】ここでは、ショット領域のサイズが同じ場
合でショット領域の配列がY方向に関して異なるショッ
ト領域への移動を伴う場合について説明しているが、シ
ョット領域のサイズがウエハ内で異なる場合についても
等速度で走査する長さLが異なるので、同様なことが言
える。
【0070】ここまでは、一例としてウエハ内でのαac
cel 、αdecel .tsettleを一定値とし、露光順序もウ
エハの右上のショット領域よりS→A→B→C→・・・
なる順序にて行われていくとしている。また非走査方向
への移動終了時刻t A5、t B5が次ショット領域
の露光開始時刻t B2、t C2よりも早いとして、
非走査方向の移動が走査露光に要する時間Tscanに影響
を与えないとしている。
【0071】ところが、露光順序が異なる場合、非走査
方向の移動やマスクステージの移動が走査露光に要する
時間Tscanに影響を与える場合、さらにはウエハ内でα
accel 、αdecel 、tsettle、Vstep等が異なる場合、
加速度として図6(a)のようにP1、P2で速度が急
激に変化するような平均加速度αaccel 、αdecel を想
定するのではなく、実際のステージ制御に即した、例え
ば図6(b)のようにP1、P2で滑らかな速度変化を
することを考慮に入れた場合、加速度が走査速度そのも
のの関数となっている場合等は、必ずしも最大処理枚数
となる走査速度Vtは(16)式とはならないことが考
えられる。
【0072】このような場合、ウエハ内での代表的なα
accel 、αdecel を用いればおおよそ(16)式に似た
関係となる。より厳密には最大処理枚数となる走査速度
VtはVscan.minの関数として次式のように表すことが
可能である。 Vt=g(Vscan.min)・・・(17) ここでg()は任意の関数とする。
【0073】実際に関数g()を求める方法としては、
例えば1回の走査において等速度で走査する長さLや加
速度等いくつかの条件から、実際に最大処理枚数となる
走査速度Vt.1 、Vt.2 、Vt.3 ・・・を求め、これを
例えばVscan.minの多項式として近似してもよいし、条
件毎にVscan.minの定数倍として定め、テーブルとして
近似してもよい。
【0074】また、別の方法として、露光順序やウエハ
内での変動を含めた図6のような加減速パターン等が予
め既知であれば、1枚のウエハ処理される時間Tを算出
することが可能である。この場合は、先の説明では一定
値とみなしたアライメントに要する時間Talign やウエ
ハwo回収するのに要する時間Tunloadについても走査
速度Vscanの関数として厳密に算出してもよい。このよ
うに1枚のウエハ処理される時間Tが算出されれば、数
値計算によって最大処理枚数となる走査速度Vtを求め
ることができる。
【0075】ここまでは、パルスレーザを用いた場合に
ついて説明してきたが、水銀ランプのような連続光につ
いては、最小露光パルス数で律速されるVpを考慮する
必要がないことを除けば、同様に、スループットを最大
とする走査速度Vは、次式で求められる。 V=min (Vmax ,Vd,Vt) そして、上記各実施の形態に係る露光装置の各ショット
領域におけるショット毎の走査速度Vは図示しないディ
スプレイ上に表示される。
【0076】(半導体生産システムの実施の形態)次
に、本発明に係る露光装置を用いた半導体デバイス(I
CやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄
膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の生産システムの例
を説明する。これは半導体製造工場に設置された製造装
置のトラブル対応や定期メンテナンス、あるいはソフト
ウェア提供などの保守サービスを、製造工場外のコンピ
ュータネットワークを利用して行うものである。
【0077】図8は全体システムをある角度から切り出
して表現したものである。図中、101は半導体デバイ
スの製造装置を提供するベンダ(装置供給メーカ)の事
業所である。製造装置の実例としては、半導体製造工場
で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例えば、
前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッチン
グ装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装置、
平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査装置
等)を想定している。事業所1101内には、製造装置
の保守データベースを提供するホスト管理システム11
08、複数の操作端末コンピュータ1110、これらを
結んでイントラネット等を構築するローカルエリアネッ
トワーク(LAN)1109を備える。ホスト管理シス
テム1108は、LAN1109を事業所の外部ネット
ワークであるインターネット1105に接続するための
ゲートウェイと、外部からのアクセスを制限するセキュ
リティ機能を備える。
【0078】一方、1102〜1104は、製造装置の
ユーザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製
造工場1102〜1104は、互いに異なるメーカに属
する工場であっても良いし、同一のメーカに属する工場
(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっ
ても良い。各工場1102〜1104内には、夫々、複
数の製造装置1106と、それらを結んでイントラネッ
ト等を構築するローカルエリアネットワーク(LAN)
1111と、各製造装置1106の稼動状況を監視する
監視装置としてホスト管理システム1107とが設けら
れている。各工場1102〜1104に設けられたホス
ト管理システム1107は、各工場内のLAN1111
を工場の外部ネットワークであるインターネット110
5に接続するためのゲートウェイを備える。これにより
各工場のLAN1111からインターネット1105を
介してベンダ1101側のホスト管理システム1108
にアクセスが可能となり、ホスト管理システム1108
のセキュリティ機能によって限られたユーザだけにアク
セスが許可となっている。具体的には、インターネット
1105を介して、各製造装置1106の稼動状況を示
すステータス情報(例えば、トラブルが発生した製造装
置の症状)を工場側からベンダ側に通知する他、その通
知に対応する応答情報(例えば、トラブルに対する対処
方法を指示する情報、対処用のソフトウェアやデータ)
や、最新のソフトウェア、ヘルプ情報などの保守情報を
ベンダ側から受け取ることができる。各工場1102〜
1104とベンダ1101との間のデータ通信及び各工
場内のLAN1111でのデータ通信には、インターネ
ットで一般的に使用されている通信プロトコル(TCP
/IP)が使用される。なお、工場外の外部ネットワー
クとしてインターネットを利用する代わりに、第三者か
らのアクセスができずにセキュリティの高い専用線ネッ
トワーク(ISDNなど)を利用することもできる。ま
た、ホスト管理システムはベンダが提供するものに限ら
ずユーザがデータベースを構築して外部ネットワーク上
に置き、ユーザの複数の工場から該データベースへのア
クセスを許可するようにしてもよい。
【0079】さて、図9は本実施の形態の全体システム
を図8とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外部
ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介して
各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報を
データ通信するものであった。これに対し本例は、複数
のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装置
のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部ネ
ットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデータ
通信するものである。図中、1201は製造装置ユーザ
(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工場
の製造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここで
は例として露光装置1202、レジスト処理装置120
3、成膜処理装置1204が導入されている。なお図B
では製造工場1201は1つだけ描いているが、実際は
複数の工場が同様にネットワーク化されている。工場内
の各装置はLAN1206で接続されてイントラネット
を構成し、ホスト管理システム1205で製造ラインの
稼動管理がされている。
【0080】一方、露光装置メーカ1210、レジスト
処理装置メーカ1220、成膜装置メーカ1230など
ベンダ(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供
給した機器の遠隔保守を行うためのホスト管理システム
1211,1221,1231を備え、これらは上述し
たように保守データベースと外部ネットワークのゲート
ウェイを備える。ユーザの製造工場内の各装置を管理す
るホスト管理システム1205と、各装置のベンダの管
理システム1211,1221,1231とは、外部ネ
ットワーク1200であるインターネットもしくは専用
線ネットワークによって接続されている。このシステム
において、製造ラインの一連の製造機器の中のどれかに
トラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止してしま
うが、トラブルが起きた機器のベンダからインターネッ
ト1200を介した遠隔保守を受けることで迅速な対応
が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑えることがで
きる。
【0081】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行
するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモ
リやハードディスク、あるいはネットワークファイルサ
ーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフト
ウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例え
ば図10に一例を示す様な画面のユーザインタフェース
をディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理
するオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機
種1401、シリアルナンバー1402、トラブルの件
名1403、発生日1404、緊急度1405、症状1
406、対処法1407、経過1408等の情報を画面
上の入力項目に入力する。入力された情報はインターネ
ットを介して保守データベースに送信され、その結果の
適切な保守情報が保守データベースから返信されディス
プレイ上に提示される。またウェブブラウザが提供する
ユーザインタフェースはさらに図示のごとくハイパーリ
ンク機能1410〜1412を実現し、オペレータは各
項目の更に詳細な情報にアクセスしたり、ベンダが提供
するソフトウェアライブラリから製造装置に使用する最
新バージョンのソフトウェアを引出したり、工場のオペ
レータの参考に供する操作ガイド(ヘルプ情報)を引出
したりすることができる。ここで、保守データベースが
提供する保守情報には、上記説明した本発明に関する情
報も含まれ、また前記ソフトウェアライブラリは本発明
を実現するための最新のソフトウェアも提供する。
【0082】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図11は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立
て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程と後
工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工場毎
に上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされ
る。また前工程工場と後工程工場との間でも、インター
ネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や装
置保守のための情報がデータ通信される。
【0083】図12は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造
機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
されているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしト
ラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べて
半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
【0084】
【発明の効果】本発明によると、構造的、機構的な性能
を含めたステージ制御システムの性能から決定される最
大走査速度、露光量から決定される走査速度、最小露光
パルス数から決定される走査速度、ウエハ等の基板処理
枚数を最大にする走査速度を考慮することで走査速度を
決定するため、スループットを常に取り得る最大の値と
なるように走査露光をすることができる露光装置及びそ
れを用いたデバイスの製造方法を提供することができ、
走査速度に関する種々の制約条件を満たした状態にて、
スループットの向上を図ることができる。
【0085】また、転写パターンサイズと基板上での転
写パターンのレイアウト、搬送手段及び原版走査手段と
基板ステージ走査手段と位置決め手段から決定される単
位時間あたりに処理できる基板枚数が最大となる走査速
度Vtは、転写パターンサイズと基板上での転写パター
ンのレイアウト、搬送手段及び原版走査手段と基板ステ
ージ走査手段と位置決め手段における条件から単位時間
あたりに処理できる基板枚数が最大になるように予めシ
ュミレート計算されることにより、または転写パターン
サイズと基板上での転写パターンのレイアウトにより転
写パターン毎に可変となることにより、スループットの
確実な向上を図ることができる。さらに、露光すべきシ
ョット領域毎に、1回の走査において等速度で走査する
長さに応じて走査速度を可変とすることにより、スルー
プットの一層確実な向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る露光装置の構成概
略図である。
【図2】 走査露光時のショット領域と露光スリットの
説明図である。
【図3】 (a)は本発明の第一の実施の形態に係る露
光装置におけるウエハ上のショットレイアウトと露光順
序、(b)は本発明の第二の実施の形態に係る露光装置
におけるウエハ上のショットレイアウトと露光順序の説
明図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態に係る走査露光時
のウエハステージ速度と時刻の関係図である。
【図5】 本発明の第二の実施の形態に係る走査露光時
のウエハステージ速度と時刻の関係図である。
【図6】 ステージ速度の加速パターンの説明図であ
る。
【図7】 (a)は、走査速度とスループットの関係
図、(b),(c)は、走査速度とショットの走査開始
から終了までの時間の関係図である。
【図8】 本発明に係る露光装置を用いた半導体デバイ
スの生産システムをある角度から見た概念図である。
【図9】 本発明に係る露光装置を用いた半導体デバイ
スの生産システムを別の角度から見た概念図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係る露光装置を含む
半導体デバイスの生産システムにおけるユーザインタフ
ェースの具体例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係る露光装置による
デバイスの製造プロセスのフローを説明する図である。
【図12】 本発明の実施の形態に係る露光装置による
図11の工程中のウエハプロセスを詳細に示す図であ
る。
【符号の説明】
1:光源、2:ビーム整形光学系、3:オプティカルイ
ンテグレータ、4:コンデンサーレンズ、5:ハーフミ
ラー、6:可動スリット、7:結像レンズ、8:ミラ
ー、9:マスクステージ、10:マスク、11:投影レ
ンズ、12:ウエハ、13:ウエハステージ、14:露
光量検出器A、15:露光量検出器B、16,17:干
渉計、18:ウエハ回収搬送系、19:ウエハ供給搬送
系、ウエハ供給搬送系、101:レーザ制御系、10
2:露光量演算器、103:主制御系、104:マスク
ステージ制御系、105:ウエハステージ制御系、11
01:ベンダの事業所、1102,1103,110
4:製造工場、1105:インターネット、1106:
製造装置、1107:工場のホスト管理システム、11
08:ベンダ側のホスト管理システム、1109:ベン
ダ側のローカルエリアネットワーク(LAN)、111
0:操作端末コンピュータ、1111:工場のローカル
エリアネットワーク(LAN)、1200:外部ネット
ワーク、1201:製造装置ユーザの製造工場、120
2:露光装置、1203:レジスト処理装置、120
4:成膜処理装置、1205:工場のホスト管理システ
ム、1206:工場のローカルエリアネットワーク(L
AN)、1210:露光装置メーカ、1211:露光装
置メーカの事業所のホスト管理システム、1220:レ
ジスト処理装置メーカ、1221:レジスト処理装置メ
ーカの事業所のホスト管理システム、1230:成膜装
置メーカ、1231:成膜装置メーカの事業所のホスト
管理システム、1401:製造装置の機種、1402:
シリアルナンバー、1403:トラブルの件名、140
4:発生日、1405:緊急度、1406:症状、14
07:対処法、1408:経過、1410,1411,
1412:ハイパーリンク機能。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用パターンが形成された原版及び前
    記原版を走査する原版走査手段と、 前記転写用パターンを露光する感光材の塗布された被露
    光基板及び前記基板を積載する基板ステージを走査する
    基板ステージ走査手段と、 前記基板を前記基板ステージに供給、回収するための搬
    送手段と、 前記基板と前記原版の相対的な位置決めをする位置決め
    手段とを具備し、 光源から射出された光束を照明光学系を介し、前記転写
    パターンの一部を照明し、前記原版と前記基板を同期さ
    せて走査することにより、前記基板上に前記転写パター
    ンを露光し、 前記基板ステージを移動することにより前記基板上に前
    記転写パターンを逐次露光していく走査型露光装置にお
    いて、 単位時間あたりに露光することができる基板枚数が最大
    となるように走査速度を決定する走査速度決定手段を有
    していることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記走査速度決定手段において、以下に
    示される走査速度のうち最も速度の小さい走査速度を実
    際の露光時の走査速度として決定することを特徴とする
    請求項1に記載の露光装置。 装置性能から決定される最大走査速度:Vmax 露光照度と必要な露光量から決定される走査速度:Vd 前記転写パターンサイズと、前記基板上での前記転写パ
    ターンのレイアウトと、前記搬送手段及び前記原版走査
    手段と前記基板ステージ走査手段と前記位置決め手段か
    ら決定される単位時間あたりに処理することができる基
    板枚数が最大となる走査速度:Vt
  3. 【請求項3】 前記光源はパルス光を発生させる光源で
    あり、また前記走査速度決定手段において、以下に示さ
    れる走査速度のうち最も速度の小さい走査速度を実際の
    露光時の走査速度として決定することを特徴とする請求
    項1に記載の露光装置。 装置性能から決定される最大走査速度:Vmax 露光照度と必要な露光量から決定される走査速度:Vd 露光量を均一にするために最低限積算が必要なパルス数
    から決定される走査速度:Vp 前記転写パターンサイズと、前記基板上での前記転写パ
    ターンのレイアウトと、前記搬送手段及び前記原版走査
    手段と前記基板ステージ走査手段と前記位置決め手段か
    ら決定される単位時間あたりに処理することができる基
    板枚数が最大となる走査速度:Vt
  4. 【請求項4】 前記Vpは、前記転写パターンの一部を
    照明する非走査方向の照明領域幅の前記基板上での幅を
    Ws、前記光源から発生するパルス光の最大周波数をf
    max 、露光量を前記基板上で均一とするために最低限積
    算が必要なパルス数をPmin としたときに、次式が成り
    立つことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。 Vp=Ws/Pmin ×fmax
  5. 【請求項5】 前記Vdは、最大露光照度をImax 、感
    光材により決定される必要な露光量をDとしたときに、
    次式が成り立つことを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    かに記載の露光装置。 Vd=Imax /D×Ws
  6. 【請求項6】 前記Vtは、速度0から前記Vtに加速
    するための平均加速度をαaccel 、前記Vtから速度0
    に減速するための平均加速度をαdecel 、1回の走査に
    おいて等速度で走査する前記基板上での長さをLとした
    ときに、次式が成り立つことを特徴とする請求項2〜5
    のいずれかに記載の露光装置。 【数1】
  7. 【請求項7】 前記Vtは、前記転写パターンサイズ
    と、前記基板上での前記転写パターンのレイアウトと、
    前記原版走査手段と前記基板ステージ走査手段と前記搬
    送手段と前記位置決め手段における条件から単位時間あ
    たりに処理することができる基板枚数が最大となるよう
    に予めシミュレート計算されたことを特徴とする請求項
    2〜5のいずれかに記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記転写パターンサイズと、前記基板上
    での前記転写パターンのレイアウトにより前記Vtが転
    写パターン毎に可変となることを特徴とする請求項2〜
    7のいずれかに記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記Vtが露光すべきショット領域毎に
    1回の走査において等速度で走査する長さに応じて可変
    となることを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の露光
    装置を用いてデバイスを製造することを特徴とするデバ
    イス製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の露光
    装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造工
    場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプロ
    セスによって半導体デバイスを製造する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  12. 【請求項12】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有することを特徴とする
    請求項11に記載の半導体デバイス製造方法。
  13. 【請求項13】 前記露光装置のベンダもしくはユーザ
    が提供するデータベースに前記外部ネットワークを介し
    てアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の保守
    情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半導
    体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデー
    タ通信して生産管理を行うことを特徴とする請求項12
    に記載の半導体デバイス製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜9のいずれかに記載の露光
    装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造装置
    群を接続するローカルエリアネットワークと、該ローカ
    ルエリアネットワークから工場外の外部ネットワークに
    アクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製造装置
    群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信すること
    を可能にしたことを特徴とする半導体製造工場。
  15. 【請求項15】 半導体製造工場に設置された請求項1
    〜9のいずれかに記載の露光装置の保守方法であって、
    前記露光装置のベンダもしくはユーザが、半導体製造工
    場の外部ネットワークに接続された保守データベースを
    提供する工程と、前記半導体製造工場内から前記外部ネ
    ットワークを介して前記保守データベースへのアクセス
    を許可する工程と、前記保守データベースに蓄積される
    保守情報を前記外部ネットワークを介して半導体製造工
    場側に送信する工程とを有することを特徴とする露光装
    置の保守方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜9のいずれかに記載の露光
    装置において、ディスプレイと、ネットワークインタフ
    ェースと、ネットワーク用ソフトウェアを実行するコン
    ピュータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコンピ
    ュータネットワークを介してデータ通信することを可能
    にしたことを特徴とする露光装置。
  17. 【請求項17】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
    保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
    ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
    ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
    能にすることを特徴とする請求項16に記載の露光装
    置。
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