JP2002050461A - 基板加熱装置 - Google Patents

基板加熱装置

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JP2002050461A JP2000233643A JP2000233643A JP2002050461A JP 2002050461 A JP2002050461 A JP 2002050461A JP 2000233643 A JP2000233643 A JP 2000233643A JP 2000233643 A JP2000233643 A JP 2000233643A JP 2002050461 A JP2002050461 A JP 2002050461A
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Makoto Nakao
誠 中尾
Katsuro Inoue
克郎 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の面内温度の均一性を確保しつつ、膜形
成工程に使用されて各種の薄膜を成膜する場合には成膜
性が良好であって良質の膜を成膜することが可能であ
り、所望の熱処理温度までの昇温を迅速に行うことがで
き、しかも、基板加熱装置の占有スペースの増大の原因
とならない基板加熱装置及びこの基板加熱装置に好適に
使用できる面状ヒータを提供する。 【解決手段】 第1の面状ヒーター11Aにおける発熱
体12Aは、内周部ほど幅WAが小さく外周部ほど幅WA
が大きい。第2の面状ヒーター11Bにおける発熱体1
2Bは、内周部ほど幅WBが大きく外周部ほど幅WBが小
さい。第1の面状ヒータ11Aと第2の面状ヒータ11
Bとは、互いに平行、かつ異なる平面にそれぞれ位置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状の基板、例え
ば、半導体ウエハ、プリント基板、ガラス基板等を加熱
する基板加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体ウエハの製造において
は、CVD膜形成工程、エピタキシャル膜形成工程、酸
化膜形成工程、拡散膜形成工程等、熱処理を必要とする
工程が数多く存在している。半導体ウエハ等板状の基板
を加熱する基板加熱装置としては、従来図4及び図5に
示す基板加熱装置が用いられていた。
【0003】図4及び図5は、面状ヒータを用いた基板
加熱装置の第1の従来例を示すものである。第1の従来
例に係る基板加熱装置20は、面状ヒータ21、給電用
電極23、23、及びヒータケース4とを備えている。
面状ヒータ21は、半円形の円弧を折り返すようにして
配置された帯状の発熱体22を備えている。発熱体22
の幅Wは、内周部中央に近づくほど大きく、外周部の外
側に近づくほど小さくなっている。そして、発熱体22
には給電用電極23、23が接続されている。また、面
状ヒータ21は、断熱性のヒーターケース4内に収容さ
れている。このヒータケース4は、例えば不透明石英等
で形成され、熱反射板としての作用を発揮すると共に、
その上部は、基板5を保持するための試料台6となって
いる。この基板加熱装置20はチャンバ7に収容されて
いる。そして、チャンバ7の上部にはプロセスガス導入
口8が、チャンバ7の下部にはプロセスガス排気口9が
設けられている。発熱体22に通電するための給電用電
極23、23は、気密シール部24を介して、チャンバ
9の外部に導出されている。
【0004】上記第1の従来例は、加熱の均一性の観点
で改善すべきものであった。すなわち、半導体ウエハの
製造工程等においては、半導体ウエハの高集積化、大口
径化がすすむにつれ、ウエハの面内温度の均一性をいか
に確保するかが重要な課題となっている。また、この温
度均一性は、真空度、プロセスガスなどの変化等の、い
わゆる熱処理条件が変化しても維持されていることが必
要である。
【0005】係る観点から、上記第1の従来例を改良し
た基板加熱装置として、図6及び図7に示す第2の従来
例に係る基板加熱装置が用いられていた。両図におい
て、図4及び図5に示す構成部材と同一の構成部材に
は、同一の符号を附してその説明を省略する。第2の従
来例に係る基板加熱装置30は、面状ヒータ31a、3
1b、給電用電極33a、33a、33b、33b及び
ヒータケース4とを備えている。この面状ヒータ31
a、31bは各々同一平面内の内周部と外周部とに配置
されており、共に、ヒーターケース4内に収容されてい
る。そして、各々半円形の円弧を折り返すようにして配
置された帯状の発熱体32a、32bを備えている。こ
の発熱体32a、32bの幅Wは、発熱体32aの方が
発熱体32bより大きく、また、各々の幅Wは、内周部
中心に近づくほど大きく、外周部の外側に近づくほど小
さくなっている。
【0006】発熱体32aに通電するための給電用電極
33a、33aは、気密シール部34aを介して、チャ
ンバ9の外部に導出されている。一方、発熱体32bに
通電するための給電用電極33b、33bは、気密シー
ル部34bを介して、チャンバ9の外部に導出されてい
る。図に示すように、給電用電極33a、33a及び気
密シール部34aは、チャンバ9の底部の略中央に配置
されている。一方、給電用電極33b、33b及び気密
シール部34bは、チャンバ9の底部の外周部に配置さ
れている。
【0007】第2の従来例に係る基板加熱装置30で
は、基板加熱装置を構成する面状ヒータが同一平面内に
おいて二つの面状ヒータに分割され、面状ヒーター31
aによって主として基板の内周部を加熱し、面状ヒータ
ー31bによって主として基板の外周部を加熱するよう
になっている。そして、給電用電極33a、33aと3
3b、33bへの供給電力の増減を行い、基板加熱装置
30の発熱分布の制御ができるようになっているもので
ある。
【0008】このように、基板加熱装置を構成する面状
ヒータを同一平面内においていくつかのゾーンに分割
し、内周部を主に加熱する面状発熱体への給電用電極は
中心部付近に、外周部を主に加熱する面状発熱体への給
電用電極は外周部に配設して、各面状発熱体への供給電
力の増減を行い、各ゾーン毎に加熱温度の調整を行うこ
とが従来から行われていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
2の従来例の基板加熱装置では、いわゆる熱処理環境が
変化しても基板の面内温度の均一性は充分確保されるも
のの、膜形成工程に使用されて各種の薄膜を成膜する場
合には、成膜性が悪く、良質の膜を成膜することが困難
であった。また、所望の熱処理温度まで急速に昇温する
のが困難であり、さらに、それぞれの給電用電極は分散
して配設されているので、基板加熱装置の占有スペース
が増大するという不都合があった。
【0010】本発明は、上記従来の技術が有する問題点
に鑑みてなされたものであり、いわゆる熱処理環境が変
化しても基板の面内温度の均一性は充分確保されるのは
もちろんのこと、膜形成工程に使用されて各種の薄膜を
成膜する場合には成膜性が良好であって良質の膜を成膜
することが可能であり、所望の熱処理温度までの昇温を
迅速に行うことができ、しかも、基板加熱装置の占有ス
ペースの増大の原因とならない基板加熱装置及びこの基
板加熱装置に好適に使用できる面状ヒータを提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
解決のため鋭意検討した結果、基板加熱装置を構成する
複数の面状ヒータを上下に多段に設置し、各面状ヒータ
毎に供給電力を調整し、しかも、基板加熱装置が設置さ
れたチャンバー内におけるプロセスガスの流れに乱れが
ないようにすれば上記課題を効率的に解決し得ることを
知見し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、請求項1に係る発明として、通
電により発熱する発熱体を備えた第1及び第2の面状ヒ
ータによって、基板を加熱する基板加熱装置であって、
前記第1の面状ヒータは、内周部の発熱量が外周部の発
熱量より大きく、前記第2の面状ヒータは、外周部の発
熱量が内周部の発熱量より大きく、かつ、前記第1の面
状ヒータと前記第2の面状ヒータとは、互いに平行、か
つ異なる平面にそれぞれ位置するよう配設されたことを
特徴とする基板加熱装置を提供する。
【0013】本発明の基板加熱装置によれば、2つの面
状ヒータを上下に設置し、各面状ヒータ毎に供給電力を
調整することにより、全体として基板の内周面と外周面
との何れかを重点的に加熱することができる。そのた
め、面全体の温度の均一性を図ることができる。また、
2つの面状ヒータを同時用いて加熱できるので、昇温速
度を上げることができる。
【0014】本発明の基板加熱装置において、面状ヒー
タは通電により発熱する帯状の発熱体を備えた面状ヒー
タであって、前記発熱体の幅が、面状ヒータの内周部に
配置される部分と外周部に配置される部分とで異なる面
状ヒータとすることが好ましい。すなわち、請求項2に
係る発明として、前記第1及び第2の面状ヒータの発熱
体は帯状であり、第1の面状ヒータの発熱体は、その幅
が内周部の中心部に近づくほど小さく、外周部の外側に
近づくほど大きく形成され、前記第2の面状ヒータの発
熱体は、その幅が内周部の中心部に近づくほど大きく、
外周部の外側に近づくほど小さく形成されたことを特徴
とする請求項1に記載の基板加熱装置を提供する。一般
に発熱体の発熱量は発熱体の断面積に反比例するので、
帯状の発熱体の場合、その発熱量は発熱体の幅に反比例
することになる。そこで、内周部と外周部とで、幅を異
なるものとすれば、それらの位置における発熱量を変え
ることが可能となるものである。なお、内周部と外周部
との発熱量に偏りを持たせた面状ヒータとしては、その
他、内周面と外周面とにおける発熱体の配線密度を変え
たもの等種々の構成の面状ヒータを適宜採用することが
できる。
【0015】本発明の基板加熱装置においては、各面状
ヒータの発熱体に通電するための給電用電極は、基板の
ほぼ中心部付近に配設することが望ましい。具体的には
請求項3に記載の如く、基板の中心から該基板の直径の
50%以内の円形領域内に位置することが好ましい。本
発明によれば、チャンバ内の基板加熱装置の凹凸が減少
し、かつ凹凸を加熱面裏面の中央に集中配置できるの
で、加熱装置が設置されたチャンバ内のプロセスガスの
流れに乱れが生ずることがなく、もって、成膜性が良好
となり、例えば膜厚の均一性等が向上し、良質の膜を成
膜することが可能となる。また、チャンバからの給電用
電極の取り出し部となる気密シール部を1ケ所に集中す
ることができるので、容器の形状を簡素化することがで
き、基板加熱装置の占有スペースを小さくすることがで
きる。
【0016】また、請求項4に記載の如く、各面状ヒー
タの面積は、何れも加熱される基板の面積と同等以上、
すなわち、基板と同等サイズまたは基板サイズよりも大
きいことが好ましい。本発明によれば、それぞれの面状
発熱体が、それぞれ基板全体に対し発熱するため、基板
の単位面積当たり、より多くの電力を投入可能となる。
そのため、昇温特性が向上して急速昇温が可能となり、
しかも、高い温度まで基板を加熱することが可能とな
る。
【0017】さらに、前記各面状ヒーターの発熱体は、
請求項5に記載の如く常温での熱伝導率が120W/m
・K以上で、かつ輻射率が0.75以上の導電性材料で
形成されてなることが好ましい。このように各面状ヒー
タの発熱体を優れた熱伝導率及び輻射率を持つ導電性材
料で構成することにより、基板に対し遠い位置に配置し
た面状ヒータの発熱体から輻射された熱を、基板とその
面状ヒータとの間にある他の面状ヒータに遮られること
なく、効率良く基板に伝えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1から図3を参照しつ
つ、本発明の実施形態を説明する。これらの図におい
て、図4及び図5に示す構成部材と同一の構成部材に
は、同一の符号を附してその説明を省略する。なお、こ
の実施形態は本発明の要旨を説明するためのものであ
り、特に限定のない限り本発明を限定するものではな
い。
【0019】本実施形態に係る基板加熱装置10は、面
状ヒータ11A、11B、絶縁板15、給電用電極13
A、13A、13B、13B及びヒータケース4とを備
えている。この面状ヒータ11A、11Bは、互いに平
行でかつ各々異なる平面に配置されており、共に、ヒー
ターケース4内に収容されている。そして、上下に配置
された各々の面状ヒータの間には絶縁板15が介装され
ている。絶縁板15は、例えば石英等で形成されてい
る。
【0020】面状ヒータ11A、11Bは、共に基板5
とほぼ同径でほぼ同面積に形成されている。そして、各
々その面積全面にわたって、半円形の円弧を折り返すよ
うにして配置された帯状の発熱体12A、12Bを備え
ている。上側に配置された面状ヒータ11A(第1の面
状ヒータ)の発熱体12Aは、その幅WAが内周部の中
心に近づくほど小さく、外周部に行くほど大きくなって
いる。すなわち、内周部が外周部に比べてより多く発熱
するように形成されている。一方下側に配置された面状
ヒータ11B(第2の面状ヒータ)の発熱体12Bは、
その幅WBが内周部の中心に近づくほど大きく、外周部
に行くほど小さくなっている。すなわち、外周部が内周
部に比べてより多く発熱するように形成されている。
【0021】発熱体12A、12Bは、常温下での熱伝
導率が120W/m・K以上でかつ、輻射率が0.75以
上の導電性材料で形成されている。このような優れた熱
伝導率及び輻射率を有する導電性材料としては、例えば
特許第2726694号公報に記載された炭化珪素材料
を例示することができる。なお、絶縁板15も高い熱伝
導率を有する材質を選択することが望ましい。
【0022】発熱体12A、12Bに通電するための給
電用電極13A、13Bは、いずれもチャンバ7の底面
中央に設けられた単一の気密シール部14を介して、チ
ャンバ9の外部に導出されている。そして、給電用電極
13A、13Aと13B、13Bへの供給電力の増減を
行い、基板加熱装置10の発熱分布の制御ができるよう
になっている。
【0023】本実施形態の基板加熱装置10によれば、
例えば、基板加熱装置10が設置されたチャンバー7
が、基板5の外周部の熱逃げが大きい雰囲気、例えば真
空雰囲気のときは、第2の面状ヒータ11Bの発熱体1
2Bに、第1の面状ヒータ11Aの発熱体12Aに比べ
てより多くの電力を供給するように通電制御して、全体
の加熱温度の均一化を図ることができる。また、基板5
の中心部の熱逃げが大きい雰囲気、例えばN2大気圧雰
囲気のときは、第1の面状ヒータ11Aの発熱体12A
に、第2の面状ヒータ11Bの発熱体12Bに比べてよ
り多くの電力を供給するように通電制御して、全体の加
熱温度の均一化を図ることができる。このように、基板
加熱装置10が設置されたチャンバ7内の熱処理条件が
変化しても、基板温度を所望の温度に均一性良く維持す
ることができる。
【0024】また、給電用電極13A、13A、13
B、13Bの発熱体12A、12Bへの接続部は面状ヒ
ータ11A、11Bの中心部付近に位置するよう構成さ
れており、気密シール部14から導出される位置までの
全体が基板5の中心近傍の領域に位置している。すなわ
ち、これらの給電用電極は、少なくとも基板5の中心か
ら基板5の直径の50%以内、好ましくは30%以内の
円形領域内に位置している。その結果、チャンバ7内の
基板加熱装置10の凹凸が減少し、かつ凹凸を加熱面裏
面の中央に集中配置できるので、基板加熱装置10が設
置されたチャンバ7内のプロセスガスの流れに乱れが生
ずることがなく、もって、成膜性が良好となり、例えば
膜厚の均一性等が向上し、良質の膜を成膜することが可
能となる。また、チャンバ7からの給電用電極13A、
13A、13B、13Bの取り出し部となる気密シール
部14を1ケ所に集中することができるので、チャンバ
7全体形状の簡素化、占有スペースの最小化ができる。
【0025】更に、面状ヒータ11A、11Bは、共に
基板5とほぼ同径でほぼ同面積に形成されており、各々
その面積全面にわたって発熱体12A、12Bを備えて
いる。そのため、面状ヒータ11Aが主に内周部を加熱
し、面状ヒータ11Bが主に外周部を加熱するように構
成されているとはいえ、それぞれの面状ヒータの発熱体
は、それぞれ基板5全体に対し発熱するため、基板5の
単位面積当たりに対して、より多くの電力を投入可能と
なる。従って、昇温特性が向上して急速昇温が可能とな
り、しかも、高い温度まで基板5を加熱することが可能
となる。
【0026】また、発熱体12A、12Bが、優れた熱
伝導率及び輻射率を有する導電性材料で構成されている
ので、基板5に対し遠い位置に配置した面状ヒータ11
Bの発熱体12Bから輻射された熱は、基板5と面状ヒ
ータ11Bとの間に面状ヒータ11A等が介在していて
も、基板5に効率良く伝えられる。
【0027】なお、本実施形態においては、発熱体12
A、12Bは、それぞれ1個の帯状の発熱体で構成され
るものとして構成したが、それぞれ複数の帯状発熱体群
から構成されていてもよい。また、第1及び第2の面状
ヒータの他に、付加的にさらに他の面状ヒータを設けて
も差し支えない。この場合、より複雑な加熱制御を行う
ことが可能である。
【0028】
【実施例】「実施例」実施形態に係る基板加熱装置(図
1〜図3)を制作した。面状ヒータ11A、11Bの直
径は、いずれも240mmとし、互いに5mmの間隔を
空けて上下に配置した。発熱体12A、12Bの材質と
しては、常温下での熱伝導率が175W/m・Kで、か
つ、輻射率が0.9の導電性炭化珪素焼結体を用いた。
発熱体12Aの幅WAは内周部中央で6mmとし、徐々
に大きくして外周部の一番外側では24mmとした。ま
た、発熱体12Bの幅WBは内周部中央で24mmと
し、徐々に小さくして外周部の一番外側では6mmとし
た。各々の発熱体の厚さ(高さ方向の長さ)は3mmと
した。絶縁板15は、透明石英製とし、直径250m
m、厚さ3mmとした。ヒータケース4は不透明石英製
とし、直径270mm、高さ25mmとした。そして、
給電用電極13A、13Aは中心から30mmの位置
に、給電用電極13B、13Bは中心から20mmの位
置に配置した。
【0029】「比較例1」第1の従来例に係る基板加熱
装置20(図4〜図5)を制作した。面状ヒータ21の
直径は240mmとし、発熱体22の幅Wは内周部中央
で16mmとし、徐々に小さくして外周部の一番外側で
は10mmとした。給電用電極23は中心から20mm
の位置に配置した。この他の条件は実施例1と同一とし
た。
【0030】「比較例2」第2の従来例に係る基板加熱
装置30(図6〜図7)を制作した。面状ヒータ31a
の直径は185mmとし、面状ヒータ31bは内径19
0mm、外径240mmのドーナツ状とした。発熱体2
2の幅Wは、面状ヒータ31aの内周部中央で16mm
とし、徐々に小さくして、面状ヒータ31bの外周部の
一番外側では、10mmとした。給電用電極33aは中
心から20mmの位置に、給電用電極33bは中心から
200mmの位置に各々配置した。この他の条件は実施
例1と同一とした。
【0031】「基板温度の均一性評価」実施例、比較例
1、比較例2の各々について、基板温度の均一性評価を
行った。評価試験にあたり、K熱電対9対を均等に取り
付けたSi製8インチウェハ(厚さ2mm)を基板5とし
て試料台6上に載置し、基板温度750℃におけるSi製ウ
ェハの温度分布範囲(ΔT)を、真空雰囲気(1.33
×10―4Pa)及びN2大気圧雰囲気中でそれぞれ評価
した。その結果を表1に示す。なお、各々の供給電力
は、実施例と比較例2にあっては、Si製8インチウェハ
の全面が750℃の均一温度となるよう、具体的には該
ウエハの中心部と外周部が共に750℃となるように温
度コントローラで制御し、比較例1にあっては、該ウエ
ハの中心部が750℃となるように、温度コントローラ
で制御した。
【0032】「成膜性の評価」Si製8インチウェハ
(厚さ2mm)を基板5として試料台6上に載置し、プ
ロセスガス導入口8からチャンバ内にO2ガスを導入す
ると共に、Si製ウエハを1150℃に保持して、Si
製ウエハ上に酸化膜を成膜した。この生成した酸化膜の
膜厚を接触型表面粗さ計により50箇所測定し、そのバ
ラツキを下記式により算出した。
【数1】 その結果を表1に示す。なお、各々の供給電力は、実施
例と比較例2にあっては、Si製8インチウェハの全面が
1150℃の均一温度となるよう、具体的には該ウエハ
の中心部と外周部が共に1150℃となるように温度コ
ントローラで制御し、比較例1にあっては、該ウエハの
中心部が1150℃となるように、温度コントローラで
制御した。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示すように、比較例1では、N2
気圧における温度の均一性、膜厚のバラツキともに不十
分であった。これは、比較例1においては場所毎の加熱
調整ができないため、基板の中心部の熱逃げ等に対応で
きないためと考えられる。また、内周部と外周部との加
熱量を調整できる比較例2では、温度の均一性は良好と
なったが、膜厚のバラツキは却って増加してしまった。
これは、給電用電極が外周部にも配置されていて、O2
ガスの流れに乱れを生じさせているためと考えられる。
これに対して、実施例では、温度の均一性は比較例2と
同等であり、膜厚のバラツキは比較例1、比較例2のい
ずれよりも小さかった。これらの比較実験により本発明
の有用性が確認された。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の面状ヒー
タ及び基板加熱装置によれば、熱処理環境が変化しても
基板の面内温度の均一性は充分確保されるのは勿論のこ
と、成膜性が良好であり、良質の膜を成膜することが可
能であり、昇温速度を速めることもできる。しかも、基
板加熱装置の占有スペースを最小限に留めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る基板加熱装置の縦断面図であ
る。
【図2】 実施形態に係る基板加熱装置における第1の
面状ヒータの平面図である。
【図3】 実施形態に係る基板加熱装置における第2の
面状ヒータの平面図である。
【図4】 第1の従来例に係る基板加熱装置の縦断面図
である。
【図5】 第1の従来例に係る基板加熱装置における面
状ヒータの平面図である。
【図6】 第2の従来例に係る基板加熱装置の縦断面図
である。
【図7】 第2の従来例に係る基板加熱装置における面
状ヒータの平面図である。
【符号の説明】
4 ヒータケース 5 基板 6 試料台 7 チャンバ 10 基板加熱装置 11A、11B 面状ヒータ 12A、12B 発熱体 13A、13B 給電用電極 14 気密シール部 15 絶縁板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/14 H05B 3/14 C // C23C 16/46 C23C 16/46 (72)発明者 中尾 誠 千葉県市川市二俣新町22−1 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 井上 克郎 千葉県市川市二俣新町22−1 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 村上 嘉彦 千葉県市川市二俣新町22−1 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 Fターム(参考) 3K092 PP09 PP20 QA06 QB09 QB33 QB37 QB43 QC18 QC33 QC38 QC43 RF03 RF11 RF23 UC07 VV04 VV16 VV22 4K030 KA23 LA15 5F031 CA02 CA05 CA13 FA02 GA23 HA37 MA28 MA29 5F045 AA20 AB32 AC11 AF03 BB02 EK08 EK22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により発熱する発熱体を備えた第
    1及び第2の面状ヒータによって、基板を加熱する基板
    加熱装置であって、前記第1の面状ヒータは、内周部の
    発熱量が外周部の発熱量より大きく、前記第2の面状ヒ
    ータは、外周部の発熱量が内周部の発熱量より大きく、
    かつ、前記第1の面状ヒータと前記第2の面状ヒータと
    は、互いに平行、かつ異なる平面にそれぞれ位置するよ
    う配設されたことを特徴とする基板加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の面状ヒータの発熱
    体は帯状であり、第1の面状ヒータの発熱体は、その幅
    が内周部の中心部に近づくほど小さく、外周部の外側に
    近づくほど大きく形成され、前記第2の面状ヒータの発
    熱体は、その幅が内周部の中心部に近づくほど大きく、
    外周部の外側に近づくほど小さく形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の基板加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記各面状ヒータの発熱体に通電する
    ための給電用電極が、加熱される基板の中心から該基板
    の直径の50%以内の円形領域内に位置することを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の基板加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記各面状ヒータの面積が、共に、加
    熱される基板の面積と同等以上であることを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れかに記載の基板加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記各面状ヒータの発熱体は、常温で
    の熱伝導率が120W/m・K以上、かつ輻射率が0.
    75以上の導電性材料で形成されてなることを特徴とす
    る請求項1から請求項4の何れかに記載の基板加熱装
    置。
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