JP2002048717A - 放射源の照度分布を変える方法および装置 - Google Patents
放射源の照度分布を変える方法および装置Info
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Abstract
を照射した時の、光源からの照度分布を変更する方法お
よび装置。 【解決手段】 放射線に対して基本的に透過性のある複
数の透過性プレート4を、各プレート4の間に空間を介
して、放射源1とターゲット面6との間でターゲット面
6より放射源1に近い方に設置して、透過性プレート4
の反射および吸収を利用して所望領域への放射量を減衰
させる。
Description
ーゲット面を放射源を用いて直接照射する際に放射源の
照度分布を変える方法と装置に関するものである。本発
明の好ましい1つの用途は大型の平らなターゲット面上
での放射源の照度分布を均一にすることにある。
野では大型平面を均一に照射することが望まれており、
また必要である。等方性点放射源から平面上に向かった
放射線の照明強度は下記の式で表される:
0は円形照射パターンの対称軸上の照度である) 例えば、直径1.6mの平らな面積上での強度変化を±
5%以下にするには点放射源を4.3mの距離に位置し
なければならない。対応するランバート(Lambertian)
の面光源の式は下記で表される: I=I0cos4(θ) (2) 同一強度変動距離は5.0mである。実際にはランプは
点放射源で、ランプ反射器はランバート面光源の式を有
すると仮定する。
アレーとその後方に配置した反射器とを用いたり(例え
ば米国特許第3,763,348号、第4,027,1
51号)、光源と平面との間にレンズを用いたり(例え
ば米国特許第5,555,190号)、光源で平面を走
査している。しかし、光源アレーと面−面照射系と組み
合せたものは場所をとり、高価になり、電力浪費が大き
くなるため大抵の用途では使えない。後方反射器の主た
る欠点は得られる照度分布が光源および反射器の寸法、
特に反射器に対する光源の位置に影響されることであ
る。このことはレンズ系の場合にも当てはまる。レンズ
系は大抵の用途でコストが高くなり過ぎるというさらに
別の欠点がある。走査法が適用できる用途は限定され、
走査に複雑な機構が必要になる。
来法の欠点を克服した、放射源からのパワー分布を変え
る方法および装置を提供することにある。
プレートおよび/または吸収プレートを組み合わせて、
光学軸の近傍領域へ入射する放射線の反射および/また
は吸収によって、光学軸の近傍領域の照射量を減衰さ
せ、光学的拡散板を用いて光源からの入射光を拡散させ
且つプレートからの反射光を広角度の分布にして戻すこ
とによって達成される。本発明方法の特徴は請求項1の
特徴部分に記載され、本発明装置の特徴は請求項6の特
徴部分に記載されている。
では、後方に反射器を用いない点光源の論理モデルが用
いられるが、実際のシステム設計ではさらに別のファク
ターも考慮しなければならないということは理解できよ
う。本発明では純粋に反射するプレートと、部分的に吸
収するプレートとを適当に組み合わせて光源と平面との
間に設置する。各プレートは、距離の関数で選択的に組
み合せられた光源/拡散器からの光を、反射および/ま
たは減衰させるような寸法になっている。このプレート
に適した材料は例えば鉄を含まないソーダガラスおよび
ポリカーボネートである。ガラス板は空気中で入射光の
8%を反射し、ポリカーボネート板は10%を反射す
る。点放射源を用いる場合はプレートを円形にし、各プ
レートを光源からの同一光学軸上に同心状且つそれに直
角に配置しなければならない。
を変ることができるが、同じ目的はプレートの直径およ
び厚さを調整しても達成することができる。実際には各
プレートを互いに接近して設置する。各プレート毎に確
実に反射させるためにプレート間には小さい空隙を開け
なければならない。プレートの厚さが均一でない場合に
は大きな入射角の光が完全反射されないように、積層プ
レートの距離と最大プレートの最大直径とを決める。ガ
ラスおよびポリカーボネートの場合の完全反射角度は約
45°である。また、入射角を小さくするために例えば
プレートの端部を湾曲させることもできる。プレートの
全体数および直径は均一照射の度合いおよび式(1)お
よび(2)で与えられる放射密度の減衰度を考慮して決
める。ガラス板での点光源論理を用いた場合、1枚のプ
レートのエッジに起因して平面での照度段階に8%の段
階がある。実際の系では光源が一定の大きさを有する点
を考慮しなければならない。その結果、光源が各プレー
トのエッジの後方で徐々に「見える」ようになるため強
度段階はなだらかになる。例えば、点光源を用いた場
合、面上での照度は45°の入射角で角度0°の強度の
35%である。式(1)を用いて直径が規定された12
枚のガラス板を用いることによって平面照度の最小変化
度を9%未満に滑らかにすることができる。ポリカーボ
ネート板を用いて得られ最小照度変化は9枚のプレート
で10%である。以下、添付図面を参照して本発明の実
施例をさらに詳細に説明する。
を示している。図示した例では光源1は後方に反射器2
を有する円形放電管である。図では光源からの光はター
ゲットパネル6に向かって右側を向いて出る。図示した
場合、ターゲットパネル6はソーラーパネル(日光浴パ
ネル)6である。放電管1の最も近くには拡散器3が配
置されている。この拡散器3は放電管1の強度を近距離
で均一にするためのものである。拡散器3は拡散管5で
取り囲まれている。本発明では拡散器の使用は任意であ
る。拡散管5の最後(右端)の拡散器3を通った放射線
は透過性、吸収性および反射性を有するプレート群4へ
進む。プレート群4は各面からの反射が確実に行なえる
ように互いに離れている。反射板4の形は光源の形に依
存する。ターゲット面6から見た反射板4の形は、例え
ば論理的点光源の場合には円形になり、細長い光源の場
合は楕円形であり、正確な形は構造と形状に依存する。
必要である。反射器2の形を変えることによって放電管
1/反射器2ユニットからの非回転対称分布を回転対称
分布に変えることによって、拡散器3を用いる必要を無
くすこともできる。放射照度の回転対称分布は反射板4
を円錐状に重ねることによって任意に変更することがで
きる。円錐状とは反射板4を積み重ねた時の断面での形
状分布が円錐状であることを意味する。図1では、積み
重ねた最も大きな反射板4が光源1に最も近い所にある
が、本発明では積み重ねた反射板4の順番は光学上また
は構造上の要求から自由に選択することができる。ま
た、原理的には積層吸収体は1枚の厚さが可変な吸収体
に代えることができる。
する: a:反射器2の直径 b:光源1の直径 c:光源1と最後の拡散器3との間の距離 d:光源1と第1のプレート4との間の距離 e:光源1とターゲット面6との間の距離 f:拡散器3の直径 g:最大プレート4の直径
特にeの約10%である。 3) fはbより大きく、一般には2aより小さい。 4) gはbより大きく、一般には2aより小さい。
を説明する。この実施例が主として図1と異なる点は拡
散器が2つしかない点である。反射器2の直径は150
mmである。円形放電管1は外径が70mmで、厚さ
(管の直径)が10mmで、放電管1と反射器2との距
離は20mmである。拡散器管5は150mmの内径の
艶消し白色内面を有する。放電管1と最も近い拡散器3
との距離は30mmであり、2番目に近い拡散器3と放
電管1との距離は50mmである(2つの拡散器の
み)。拡散器管5は第2の拡散器で終わる(ここが図1
とは異なる)。放電管1と吸収プレート4との距離は2
20mmである。プレート4の材料はSchott NG12であ
るが、吸収が十分な他の任意の材料を用いることができ
る。プレート4は以下の寸法を有する(第1のプレート
が放電管1に最も近い): 第1のプレート:直径150mm、厚さ1.5mm 第2のプレート:直径100mm、厚さ2.0mm 第3のプレート:直径70mm、厚さ3.0mm プレート4間の間隙は約0.5mmである。
ット面積6との距離が240mmとなるように配置し
た。ターゲット面積の直径180cmの円形領域を測定
した。本発明装置では放射照度が中心で最も高くなる対
称円形パターンを生じる。反射板および吸収板4が無い
場合、試験円の中心部と端部との照度差は約35%であ
るが、反射板および吸収板4を用いると照度差は6%ま
で下がった。装置、特にプレート4の寸法は放電管1の
形状に大きく影響されることは明らかである。一般に
は、物理法則(式1、式2)によって最大強度を受ける
領域の光を減衰させるために、放電管1がターゲット面
6に近くなる程、光学軸に近い光線をより強力に吸収す
るように積層プレート4を配置する。
ン、白熱電球、赤外線源等の任意の種類のものにするこ
とができるが、ソーラーパネルのテスト用のフラッシュ
ガンで有利な利点が得られた。放射源は連続放射または
パルス放射のいずれでもよい。本発明の複数のプレート
4で全放射量の75%までを吸収できるが、積層プレー
トの典型的な最大吸収率は入射放射線の5〜40%であ
る。本発明で透過性という用語は基本的に不拡散性で、
75%以下の吸収率を有すことを意味する。
の中心からの距離(メートル単位)を表し、縦軸がター
ゲット面での照度の減衰度を表している。図2の線10
は吸収体を用いない場合のコンピュータシミュレーショ
ンを表し、線11は直径/厚さが70mm/3mm、1
00mm/2mmおよび150mm/1.5mmの吸収
板を用いた時のシミュレーションを表す。線12は線1
0に対応する実際の測定値を表し、線13は線11に対
応する実際の測定値をそれぞれ表す。シミュレーション
した放射照度は実測値に対応して湾曲し、本発明の効果
は拡散板による拡散光の角度分布を用いた単純物理モデ
ルによって正確に表されるということがこの図を示して
いる。本発明ではプレート4の相互の順序を自由に選択
でき、また、プレート4の放射源1からの距離とその直
径とを変えることができる。
の中心からの距離(メートル単位)を表し、縦軸がター
ゲット面での照度の減衰量を表している。図3では図2
の実施例にさらに3枚のプレートを用いる。これらのプ
レートは下記の通りである:(直径/厚さ):100m
m/1mm、120mm/3mmおよび150mm/6
mm。線14は吸収体を用いない時のシミュレーション
を示し、線15は直径/厚さが100mm/1mm、1
20mm/3mmおよび150mm/6mmの吸収板を
用いた時のシミュレーションを表している。
用いることで、光学軸から0〜900mmの範囲での照
度分布を±2%以内の平坦なものにすることができる。
本発明では各プレートの直径および厚さを適切に組み合
わせることによって、ほぼ任意の合成照度分布を得るこ
とができる。特に、プレート材料が光を吸収する、しな
いに関わらず各プレートが反射によって光を減衰するた
め、完全透過性のプレートおよび/または部分吸収性の
プレートを適切に組み合せて用いることによって距離の
関数として所望の減衰度を得ることができる。また、積
層プレートの形を変えることによって任意の所望対称度
の照度分布を得ることもできる。
との間の距離を実質的に短くすることができる。この特
徴によって、ソーラーパネルの試験装置を小型にするこ
とができ、使用空間を大幅に節約することができる。透
過性部品を主として用いることによって光のパターンを
均等にすると光エネルギーの損失は最小になる。光源と
ターゲット面との間の距離を短くすることによってより
低エネルギーの光源を用いることができる。
合との光源からの相対照度を表す本発明の一つの実施例
の光分布を示すグラフ。
ラフ。
Claims (12)
- 【請求項1】 基本的に平らなターゲット面(6)を放射
源(1)を用いて直接照射する際に放射源の照度分布を
変える方法において、 透過性プレート(4)の反射および吸収を利用して所望
領域への放射量を減衰させるために、放射線に対して基
本的に透過性のある複数の透過性プレート(4)を、各
プレート(4)の間に空間を介して、放射源(1)とタ
ーゲット面(6)との間でターゲット面(6)より放射
源(1)に近い方に設置することを特徴とする方法。 - 【請求項2】 透過性プレートをターゲット面(6)に
対してほぼ平行に配置する請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 放射源と透過性プレートとの間に少なく
とも1枚の拡散器(3)を配置する請求項1または2に
記載の方法。 - 【請求項4】 放射源としてストロボ(1)を用い、タ
ーゲット面(6)をソーラーパネルにする請求項1、2
または3に記載の方法。 - 【請求項5】 透過性プレート(4)を放射源(1)と
ターゲット面(6)との間に円錐状に積み重ねて配置す
る請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 放射源(1)に1番近い透過性プレート
(4)を放射源(1)から放射源(1)とターゲット面
(6)との間の距離(e)の5〜20%の距離(d)、
一般には10%の距離(d)の所に配置する請求項1〜
5のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 基本的に平らなターゲット面上へ放射線
を送る放射源(1)の照度分布を変える装置において、 透過性プレート(4)の反射および吸収を利用して所望
領域への放射量を減衰させるために、放射線に対して基
本的に透過性のある複数の透過性プレート(4)を各プ
レート(4)の間に空間を介して、放射源(1)とター
ゲット面(6)との間でターゲット面(6)より放射源
(1)に近い方に設置したことを特徴とする装置。 - 【請求項8】 透過性プレートをターゲット面(6)に
対してほぼ平行に配置する請求項7に記載の装置。 - 【請求項9】 放射源と透過性のプレートとの間に少な
くとも1つの拡散器(3)を配置する請求項7または8
に記載の装置。 - 【請求項10】 放射源としてストロボ(1)を用い、
ターゲット面(6)をソーラーパネルにする請求項7、
8または9に記載の装置。 - 【請求項11】 透過性プレート(4)を放射源(1)
とターゲット面(6)の間に円錐状に積み重ねて配置す
る請求項7〜10のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項12】 放射源(1)に1番近い透過性プレー
ト(4)を放射源(1)から放射源(1)とターゲット
面(6)との間の距離(e)の5〜20%の距離
(d)、一般には10%の距離(d)に配置する請求項
7〜11のいずれか一項に記載の装置。
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