JP2011003475A - 擬似太陽光照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の発光スペクトルを有し、かつ、指向性が制御された擬似太陽光を被照射対象に照射する擬似太陽光照射装置を提供する。
【解決手段】導光体103は、光源101から照射された光を内部において透過させて、出射面から出射させる。反射ミラー104は、導光体103と密着し、導光体103の出射面から出射された光を反射させて出射させる。導光体105は、反射ミラー104と密着し、反射ミラー104から出射した光を内部において透過させて、出射面から出射させる。光学フィルタ106は、導光体105から出射した光の発光スペクトルを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、擬似太陽光を照射する擬似太陽光照射装置に関する。
近年、太陽光に近い人工光(擬似太陽光)を照射できる装置の需要が高まっている。特に、太陽電池技術の急速な発展と普及とに伴い、太陽電池の検査、測定、および実験に利用可能な、高精度の擬似太陽光を照射できる装置が特に求められている。
擬似太陽光照射装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の装置は、擬似太陽光の照射範囲より小面積の光放射面に光学フィルタを取付け、内部にキセノンランプ等のランプを設置しランプハウジングと、該ランプハウジングの光学フィルタに対向する側に配置した反射板を具備して成り、適宜の架台等に支持させた被照射対象を前記反射板の反射面に向けて配置し、前記ランプを点灯して光学フィルタを通過した擬似太陽光を、反射板で反射拡散させて前記被照射対象に照射するようにしたことを特徴としている。
この装置によれば、拡散光照射方式を用いた擬似太陽光照射装置において、光学フィルタの設置面積を著しく小さくして装置を小型化し、しかも照射分布を均一にするために必要な拡散光路長を長く取ることが可能になる。
さらに、各種の擬似太陽光照射装置に採用可能な導光体も開発されている。特許文献2には、4角柱状導光素子の端面に、斜面をAl蒸着によってAl反射面が形成された直角プリズムを設ける構成の導光体が開示されている。この導光体では、その導光部品の長さ等を調整することにより、略点光源と離れた所定の位置から高い指向性を有する光を高効率で出射することが可能な光源装置を実現することができる。
特開2003−28785号公報(公開日:2003年1月29日) 特開2003−98354号公報(公開日:2003年4月 3日)
しかし、上述した各従来技術では、光学フィルタを透過または反射する光の指向性(放射指向性)が、制御されていない。このため、多層膜で構成されており、かつ入射角度依存性を有する光学フィルタを放射する場合、光学フィルタの性能を充分に生かすことができない。したがって、所望の発光スペクトルを有する擬似太陽光を照射できない問題がある。
特に、特許文献2の技術では、直角プリズムの出射面と、導光体の入射面との間に一定の空隙がある(両者が分離している)ため、入射角度(放射角度)が大きい光までもが導光体に入射してしまう。したがって、導光体の内部を透過する光の指向性の制御が不十分になってしまう。この結果、被照射対象には指向性が十分に制御されない擬似太陽光が照射されてしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、所望の発光スペクトルを有し、かつ、指向性が制御された擬似太陽光を被照射対象に照射する擬似太陽光照射装置を提供することにある。
本発明に係る擬似太陽光照射装置は、上記の課題を解決するために、
擬似太陽光を照射する擬似太陽光照射装置であって、
光を照射する光源と、
前記照射された光を内部において透過させて、出射面から出射させる第1の導光部と、
前記第1の導光部と密着し、前記第1の導光部の出射面から出射された光を反射させて出射させる反射部材と、
前記反射部材と密着し、前記反射部材から出射した光を内部において透過させて、出射面から出射させる第2の導光部と、
前記第2の導光部から出射した光の発光スペクトルを調整するスペクトル調整部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、擬似太陽光照射装置において、第1の導光部、反射部材、および第2の導光部は一体化され、一つの光学系を形成している。すなわち、第1の導光部と反射部材とは密着しているので、両者の間には一切の空隙が無い。さらに、反射部材と第2の導光部とも密着しているので、同様に、両者の間にも一切の空隙がない。
したがって、光源から照射された光のうち、一定の範囲内にある放射角度(指向性)を有する成分は、第1の導光部から反射部材を経由して第2の導光部に向かう。そして、第2の導光部の内部を通過してスペクトル調整部まで到達する。一方、当該一定の範囲内にない放射角度(指向性)を有する成分は、光学系から漏れ出してしまい、スペクトル調整部には到達しない。
この結果、スペクトル調整部には指向性が制御された光が入射される。したがって、スペクトル調整部は入射された光の発光スペクトルを調整する際、その本来の性能を正しく発揮できる。具体的には、出射する光の発光スペクトルを、目標とする太陽光の発光スペクトルにより良く合致させることができる。
以上のように、本発明に係る擬似太陽光照射装置は、所望の発光スペクトルを有し、かつ、指向性が制御された擬似太陽光を被照射対象に照射できる。
さらに、前記第2の導光部における二対の側面のうち、少なくともいずれか一方の一致の側面間の幅は、当該第2の導光部の入射面から出射面に向かって徐々に増加することが好ましい。
上記の構成によれば、第2の導光体においても、放射角の指向性を制御できる。したがって、スペクトル調整部に入射される光の指向性を、より一層制御できる効果が得られる。
さらに、前記第2の導光部における二対の側面のうち、少なくともいずれか一方の一致の側面間の幅は、当該第2の導光体の入射面から出射面に向かって直線状に増加することが好ましい。
上記の構成によれば、単純な構造の光選択手段によって、光の放射指向性をより一層制御できる効果が得られる。
さらに、前記第2の導光部における二対の側面のうち、一方の一対の側面間の幅は、前記第2の導光部の入射面から出射面に向かって一定であり、
前記反射部材は、その入射面および出射面がいずれも前記一方の一対の側面と垂直になる状態で配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第2の導光体を小型化しつつ、かつ第2の導光体内部における光の指向性制御を実現できる。
さらに、一つの前記光源に対して、複数の前記第1の導光部、複数の前記反射部材、複数の前記第2の導光部が配置されており、
前記複数の第1の導光部がアレイ状に配置され、
前記複数の第2の導光部がアレイ状に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、より大量の光が導光板に入射される。したがって、より強度の高い擬似太陽光を被照射対象に照射できる効果が得られる。
さらに、前記第1の導光部は、
前記照射された光を内部において透過させて、出射面から出射させる第1の導光体と、
前記第1の導光体の出射面から出射された光を反射させて出射させる他の反射部材と、
前記反射された光を内部において透過させて、出射面から出射させる第2の導光体とを備え、
前記反射部材は、前記第2の導光体と密着していることが好ましい。
上記の構成によれば、光源からの光をより有効に利用できる効果が得られる。
さらに、前記スペクトル調整部は、特定の波長帯域における発光スペクトルを減衰させることが好ましい。
さらに、擬似太陽光照射装置は、
前記スペクトル調整部から出射された光が入射される導光板と、
前記導光板の内部に形成され、前記導光板に入射された光を反射させる光反射手段とをさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、スペクトル調整部を出射した光は導光板に入射され、導光板の内部において光反射手段によって反射されて、擬似太陽光として被照射対象に照射される。
以上のように、本発明に係る擬似太陽光照射装置は、所望の発光スペクトルを有し、かつ、指向性が制御された擬似太陽光を被照射対象に照射できる効果を奏する。
擬似太陽光照射装置の光学系を拡大した図である。 本発明の一実施形態に係る擬似太陽光照射装置の要部構成を示す図である。 導光体に入射された光が進む方向の例を示す図である。 (a)は、対向する対の面がテーパ形状になっている導光体を示す図であり、(b)は、対向する対の面がいずれもテーパ形状になっている導光体を示す図である。 棒状の光源を備えた光学系aを示す図である。 (a)〜(c)は、光学系100bの構造を示す図である。 アレイ状に並んだ各導光体の出射面における光の照射強度の分布の一例を示す図である。 目標とする基準太陽光スペクトルを示す図である。
〔実施形態1〕
本発明に係る一実施形態について、図1〜図7を参照して以下に説明する。本実施形態では、擬似太陽光を照射面601から被照射対象に向けて照射する擬似太陽光照射装置1について、詳細に説明する。擬似太陽光とは人工光の一種であり、自然光(太陽光)の発光スペクトルに限りなく似た発光スペクトルを有している。また、各図に示す「x」、「y」、および「z」は、それぞれ擬似太陽光照射装置1のx軸、y軸、およびz軸を個別に表す。
(擬似太陽光照射装置1の構成)
` 図2は、本発明の一実施形態に係る擬似太陽光照射装置1の要部構成を示す図である。この図に示すように、擬似太陽光照射装置1は、2つの光学系100、2つの反射ミラー200、および1つの導光板600を備えている。図1は、光学系100を拡大した図である。この図に示すように、各光学系100は、いずれも光源101、リフレクタ102、導光体103(第1の導光部)、反射ミラー104(反射部材)、導光体105(第2の導光部)、および光学フィルタ106(スペクトル調整部)を備えている。また、導光板600の内部には、複数の散乱溝500(光反射手段)が形成されている。
光源101は、リフレクタ102の内部に設けられ、所定の発光スペクトルを有する光を照射する。本実施形態では光源101は紙面奥行方向に長さを有する<L管状のキセノンランプ>である。光源101の数は1本であってもよいし、複数本であってもよい。光源101から照射された光のうち一部は、そのまま光10として直接導光体103に入射される。リフレクタ102は断面が半円形であり、光源101から照射された光の一部を反射させる。具体的には、光の放射角を制御する。このとき生じた反射光は、光12として導光体103に入射される。
(導光体103)
リフレクタ102の光出射面の近くに、導光体103が配置されている。図1および図2に示すように、導光体103は光を透過させる材料によって構成され、細長く、光の入射面と出射面とを有している。導光体103は、その入射面に入射された光を、内部において繰り返し反射させながら通過させ、最終的に出射面に導く。
(反射ミラー104による光の反射)
導光体103の出射面に、反射ミラー104が接続されている。反射ミラー104は略45傾斜型のプリズムの一種であり、導光体103の出射面から出射した光を略直角方向に反射(屈折)させて、導光体105の入射面に導く。
反射ミラー104の出射面には、導光体105が接続されている。図3は、導光体103に入射された光が進む方向の例を示す図である。この図に示すように、導光体103、反射ミラー104、および導光体105は一体化されている。すなわち、導光体103の出射面と反射ミラー104の出射面の間には一切の空隙(エアギャップ)がなく、両者は完全に密着されている。さらに、反射ミラー104の出射面と導光体105の入射面との間にも一切の空隙がなく、両者は完全に密着されている。
図3に示す構造によれば、導光体103に入射した光のうち、放射角が大きい成分(光の指向性を乱す成分)は、導光体105には入射されない。具体的には、ある一定範囲内の放射角を有する光14および光16は、反射ミラー104によってうまく反射されて、導光体105に入射し、そのまま導光体105の出射面に向かう。一方、当該一定範囲内にない放射角を有する光16および光18のうち、光18は、反射ミラー104によって反射されるが導光体105にうまく入射せずに光学系100の外部に漏れ出す。一方、光18は反射ミラー104によってまったく反射されずに、やはり光学系100の外部に漏れ出す。すなわち本実施形態の光学系100では、放射角がより大きい成分ほど外部に漏れ出す確率がより高くなる。
以上のように、本実施形態の擬似太陽光照射装置1では、放射角が大きいために光の指向性を乱す成分を、導光体105に入射させずに光学系100の外部に部分的に漏れ出させる。これにより、導光体105の出射面から光学フィルタ106に入射させる光の指向性をより高めることができる。
なお、光学系100から漏れ出た光は、光を吸収する性質を有する部材(遮光板等)によって吸収する。これにより、漏れ出た光が他の導光体等の光路に入り込み、照度ムラの原因となることを防ぎる。
(導光体105)
図4(a)は、対向する一対の面がテーパ形状になっている導光体105を示す図であり、(b)は、対向する二対の面がいずれもテーパ形状になっている導光体105を示す図である。これらの図に示ように、導光体105における対向する少なくとも一対の面は、いわゆるテーパ形状を有している。すなわち、導光体105の入射面から出射面に向かって、導光体105の幅(断面積)が徐々に増加する。この構造によって、導光体105の入射面に入射された光は、テーパ形状を有する面(テーパ面)において繰り返し反射しながら、出射面に向かって進む(図1の光20)。これにより、放射角が制御された光が、導光体105の出射面から出射される。このとき、導光体105の出射面から出射される光の放射角は、導光体105の側面(一対の面)の傾斜角と、導光体105における光の進行方向の長さによって制御される。
図4等では導光体105の幅は直線的に増加しているが、これに限らない。曲線的な増加、および階段状の増加であってもよい。いずれにせよ、導光体105の出射面の幅(面積)は、入射面の幅(面積)よりも大きくなる。
なお、導光体105のみを使用することによっても、光学フィルタ106に入射される光の指向性を、ある程度は制御できる。しかし、図3に示す構造の光学系100、すなわち導光体103、反射ミラー104、および導光体105が一体化されている構造の光学系100を採用することによって、指向性の制御効果を変えることなく、導光体105を小型化できる。
(光学フィルタ106)
導光体105の他端(出射面)には、光学フィルタ106が配置されている。本実施形態では、光学フィルタ106はたとえばエアマスフィルタである。光学フィルタ106には、誘電体多層膜が多く使用されており、かつ、入射角依存性を有している。したがって、その性能を充分に引き出すには、指向性を高めた光を光学フィルタ106に入射させる必要がある。望ましくは、光学フィルタ106を透過(または反射)した光の発光スペクトルを、図8に示す基準太陽光スペクトル(JIS C8941)に出来るだけ近づけることが好ましい。図8は、目標とする基準太陽光スペクトル(JIS C8941)を示す図である。
擬似太陽光照射装置1から照射される擬似太陽光の発光スペクトルと、自然の太陽光の発光スペクトルとの違いが、±5%未満に収まっていることが望ましい。また、被照射対象に照射される擬似太陽光の照度ムラは、被照射対象における照度範囲において±2%以内に収まることが望ましい。
光学フィルタ106には、導光体105の出射面から出射された、放射角が制御された光が入射される。光学フィルタ106は、入射光の発光スペクトルに最適化された透過特性を有している。具体的には、入射された光における、特定の波長帯域の発光スペクトルを減衰させる。これにより、導光体105の出射面から出射した光の発光スペクトルを調整する。光学フィルタ106を通過した光は、光学フィルタ106と45度の角度を置いて配置されている反射ミラー200に向かう。反射ミラー200は、入射された光を反射させて、導光板600の一端(入射面)に導く。
(擬似太陽光の照射)
擬似太陽光照射装置1は、最終的に、導光板600の表面から、被照射対象に向けて擬似太陽光を照射する。本実施形態では、擬似太陽光の照射方向は、導光体105の長軸の配置方向、すなわち図1等に示すz軸に並行である。擬似太陽光を照射する際、擬似太陽光照射装置1は、導光板600の内部における光の反射機構を利用する。導光板600の内部には、いずれも光を反射する性質を有する複数の散乱溝500が設けられている。図1に示すように、導光板600の内部に入射した光30は、散乱溝500によって反射され、照射面601から被照射対象に向けて照射される。
本実施形態では、擬似太陽光照射装置1は、上述のように導光板600を用いて被照射対象に擬似太陽光を照射している。しかし、本発明はこの限りではない。例えば、光学フィルタ106の上部にレンズ等の光拡散部材を配置することによって、均一に分散した光を被照射対象に照射しても良い。すなわち擬似太陽光照射装置1は、光学フィルタ106から出射した光を被照射対象に照射するための何らかの光照射部(光照射部)を備えていればよい。導光板600および光拡散部材は、このような光照射部の一具体例に過ぎない。
(複数の光学系100)
なお、図1に示すように、擬似太陽光照射装置1は光学系100を2つ備えている。具体的には、一方の光学系100を擬似太陽光照射装置1の筐体の一端(図1の左側)に備え、もう一方の光学系100は筐体の他端(図1の右側)に備えている。それぞれの光学系100からの光を、一方は導光板600の一端に入射し、もう一方は導光板600の他端に入射することによって、擬似太陽光照射装置1から照射する擬似太陽光の強度をより高めることができる。また、被照射対象に照射される光の照度ムラを制御しやすい。
擬似太陽光照射装置1は、紙面奥行方向にも一定の広がりを有する。そこで、被照射対象の面積に応じて、紙面奥行方向に光学系100を複数並べて配置することによって、図1に示す擬似太陽光照射装置1を構成することもできる。
(複数の導光体105)
本実施形態では、棒状の光源101を備えた光学系100aを利用することもできる。この例を図5に示す。図5は、棒状の光源101を備えた光学系100aを示す図である。この図に示すように、光学系100aは、棒状の光源101、リフレクタ102、導光体103、反射ミラー104、複数の導光体105、および各導光体105に対して個別に設けられる複数の光学フィルタ106を備えている。なお、複数の光学系100bに対して1つの長い光学フィルタ106を配置してもよい。
同図において導光体103および反射ミラー104は図示されていないが、実際には光源101の紙面奥に配置されている。また、図5では導光体105の数も反射ミラー104の数もいずれも3つであるが、これに限定されず、それぞれ2つずつであってもよく、または4つずつであってもよい。
擬似太陽光照射装置1は、図2に示す光学系100の代わりに、図5に示す光学系100aを備えることによって、より大量の光を導光板600に導くことができる。その結果、より強度の高い擬似太陽光を、被照射対象に向かって照射できる。
〔実施形態2〕
本発明に係る第2の実施形態について、図6および図7を参照して以下に説明する。なお、上述した第の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(光学系100bの構成)
図6(a)〜(c)は、光学系100bの構造を示す図である。この図に示すように、光学系100bは、棒状のリフレクタ102、複数の導光体103(第1の導光部)、複数の反射ミラー104(第1の導光部)、複数の導光体105(第1の導光部)、複数の反射ミラー107(他の反射部材)、および複数の導光体108(第2の導光部)を備えている。本実施形態では、導光体103、反射ミラー200、導光体105、反射ミラー107、および導光体108のいずれも3つである。
光源101からの光は、複数の導光体103のうちいずれに入射される。したがって、本実施形態では、光源101からの光は3つの導光体103によって3つに分割される。導光体103の出射面には反射ミラー104が配置されている。第1の実施形態と同様に、導光体103と反射ミラー104とは、密着されていてもよいし、されていなくてもよい。
反射ミラー104の出射面には導光体105が配置されている。第1の実施形態と同様に、反射ミラー104と導光体105とは、密着されていてもよいし、されていなくてもよい。
導光体105の出射面には、反射ミラー107が接続されている。導光体105と反射ミラー200とは互い密着されて、両者の間には空隙が一切存在しない。反射ミラー107は、入射された光を反射させて出射する。反射ミラー107の出射面には、導光体108が接続されている。反射ミラー200と導光体108とは互い完全に密着されていて、両者の間には一切の空隙が存在しない。以上のように、導光体105、反射ミラー107、および導光体108は、一体化されている。
導光体108において、互いに対向する一対の面は、テーパ形状を有している。すなわち、第1の実施形態に係る導光体103と同様の構造を取っている。導光体108は入射された光をその内部において繰り返し反射させながら通過させる。導光体108の出射面には光学フィルタ106が配置されており、導光体108の出射面から出射した光は、この光学フィルタ106を透過する。その際、光の発光スペクトルが調整される。
図6に示す構成では、導光体103、反射ミラー104、および導光体105によって、第1の導光部が構成されている。一方、導光体108によって、第2の導光部が構成されている。これらの構成によって、光源101から出射した光を、効率よく導光体108まで到達させることができる。したがって、指向性が制御された光を、効率よく光学フィルタ106に入射できる。
なお、本実施形態では、光源101の全長(図6の<A>)に対して、その中央のほぼ90%から出射された光を利用することが好ましい。光源101の両端では照射する光の光量が低下していることが多いためである。この工夫によって、両端以外の部分から出射される光が、アレイ状の導光体103にそれぞれ入射される。この結果、各導光体108から出射された光の照射強度は、互いにほぼ均一化される。したがって本実施形態の擬似太陽光照射装置1は、ムラの無い擬似太陽光を被照射対象に対して照射できる。
(光の照度分布)
各導光体108の出射面における光の照度強度分布の一例を、図7に示す。図7は、アレイ状に並んだ各導光体108の出射面における光の照射強度の分布の一例を示す図である。この図の例では、テーパ形状の導光体108がアレイ状に5つ並んでいる場合における光照射強度の分布を、コンピュータシミュレーションによって求めた結果を示している。縦軸は光の強度を示し、横軸は、導光体108の配置位置を相対的に数値化した値を示す。図7のグラフには5つのピークが存在し、それぞれが1つの導光体108の出射面における光の照射強度を示す。各ピークはいずれも互い同じ値を取っている。このことから、本実施形態において、アレイ状に並んでいる各導光体108から出射される光の照射強度は、導光体108の配置位置に関わらず同程度になることが分かる。
本実施形態の擬似太陽光照射装置1は、特許第3383412号公報に開示された技術に比べて、優れた効果を奏する。当該文献の技術では、テーパ形状の導光体を直線状またはアレイ状に配置して、指向性の制御された光を光学フィルタに入射させる。しかし、光源からの光を全て導光体に入射することができないため、光の利用効率が悪い。また、光源の中央部に配置された導光体と、端部に配置された導光体とでは、出射光の強度が互いに異なっている。したがって、照射される擬似太陽光に照度ムラが発生する。一方、本実施形態の擬似太陽光照射装置1では、これらの問題は全て解決されている。
(付記事項)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。当業者は、請求項に示した範囲内において、本発明をいろいろと変更できる。すなわち、請求項に示した範囲内において、適宜変更された技術的手段を組み合わせれば、新たな実施形態が得られる。
(その他の構成)
たとえば、本発明を、以下の構成としても実現できる。
(第1構成)
光源と、屈折素子と、スペクトル変調用部材と、第1の導光体および第2の導光体と、を備えた擬似太陽光照射装置であって、上記第1の導光体は、光源から入射した光を前記屈折素子に導き、当該屈折素子は、入射した光の進行方向を変えて上記導光体2へと照射し、当該第2の導光体は、入射した光を入射面からその内部へと導き、その側面に反射させて指向性が制御された光を出射面から出射し、当該第2の導光体は、入射面が出射面よりも小さく、上記スペクトル変調用部材は、指向性が制御された上記光における特定の波長帯域のスペクトルを減衰させることを特徴とする擬似太陽光照射装置。
(第2構成)
第2の導光体の二対の側面のうち一対は入射面から出射面に向けてその幅が一定で、幅が一定の側面に対して垂直な方向に屈折素子の屈折面が配置されることを特徴とする、前記第1の構成に係る擬似太陽光照射装置。
(第3構成)
1つの光源に対し、第1の導光体および第2の導光体が複数個設けられ、それらが並列に並んでいることを特徴とする、前記第1の構成に係る擬似太陽光照射装置。
(第4構成)
導光体1が2つの導光体と1つの反射ミラーで構成される、第1の構成に係る擬似太陽光照射装置。
本発明は、太陽電池の検査、測定、および実験に利用できる。また、化粧品、塗料、接着剤、各種材料の退色および耐光試験にも利用できる。さらに、光触媒の検査および実験、ならびに自然光を必要とするその他の各種実験にも利用できる。
1 擬似太陽光照射装置
100 光学系
100a 光学系
100b 光学系
101 光源
102 リフレクタ
103 導光体(第1の導光部)
104 反射ミラー(第1の導光部、反射部材)
105 導光体(第1の導光部、第2の導光部)
106 光学フィルタ(スペクトル調整部)
107 反射ミラー(他の反射部材)
108 導光体(第2の導光部)
200 反射ミラー
500 散乱溝(光反射手段)
600 導光板

Claims (8)

  1. 擬似太陽光を被照射対象に照射する擬似太陽光照射装置であって、
    光を照射する光源と、
    前記照射された光を内部において透過させて、出射面から出射させる第1の導光部と、
    前記第1の導光部と密着し、前記第1の導光部の出射面から出射された光を反射させて出射させる反射部材と、
    前記反射部材と密着し、前記反射部材から出射した光を内部において透過させて、出射面から出射させる第2の導光部と、
    前記第2の導光部から出射した光の発光スペクトルを調整するスペクトル調整部と、を備えていることを特徴とする擬似太陽光照射装置。
  2. 前記第2の導光部における二対の側面のうち、少なくともいずれか一方の一対の側面間の幅は、当該第2の導光部の入射面から出射面に向かって徐々に増加することを特徴とする請求項1に記載の擬似太陽光照射装置。
  3. 前記第2の導光部における二対の側面のうち、少なくともいずれか一方の一致の側面間の幅は、当該第2の導光体の入射面から出射面に向かって直線状に増加することを特徴とする請求項2に記載の擬似太陽光照射装置。
  4. 前記第2の導光部における二対の側面のうち、一方の一対の側面間の幅は、前記第2の導光部の入射面から出射面に向かって一定であり、
    前記反射部材は、その入射面および出射面がいずれも前記一方の一対の側面と垂直になる状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の擬似太陽光照射装置。
  5. 一つの前記光源に対して、複数の前記第1の導光部、複数の前記反射部材、複数の前記第2の導光部が配置されており、
    前記複数の第1の導光部がアレイ状に配置され、
    前記複数の第2の導光部がアレイ状に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の擬似太陽光照射装置。
  6. 前記第1の導光部は、
    前記照射された光を内部において透過させて、出射面から出射させる第1の導光体と、
    前記第1の導光体の出射面から出射された光を反射させて出射させる他の反射部材と、
    前記反射された光を内部において透過させて、出射面から出射させる第2の導光体とを備え、
    前記反射部材は、前記第2の導光体と密着していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の擬似太陽光照射装置。
  7. 前記スペクトル調整部は、特定の波長帯域における発光スペクトルを減衰させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の擬似太陽光照射装置。
  8. 前記スペクトル調整部から出射された光が入射される導光板と、
    前記導光板の内部に形成され、前記導光板に入射された光を前記被照射対象に向けて反射させる光反射手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の擬似太陽光照射装置。
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