JP2002047432A - 精製紫トウモロコシ色素 - Google Patents

精製紫トウモロコシ色素

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JP2002047432A JP2000233451A JP2000233451A JP2002047432A JP 2002047432 A JP2002047432 A JP 2002047432A JP 2000233451 A JP2000233451 A JP 2000233451A JP 2000233451 A JP2000233451 A JP 2000233451A JP 2002047432 A JP2002047432 A JP 2002047432A
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慎 坂田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫トウモロコシに含まれる夾雑物を除去し、香
気成分に由来する臭いがしないか若しくはそれが有意に
低減されてなる紫トウモロコシ色素並びに該色素を含有
する色素製剤を提供する。 【解決手段】紫トウモロコシ色素の色価をE10%1cm
= 60とした場合に、含まれる香気成分濃度が 150 ppm
以下である紫トウモロコシ色素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭いがしないか若
しくは有意に低減された、無臭若しくは微臭の紫トウモ
ロコシ色素及び該色素を含有する色素製剤に関する。ま
た本発明は、保存時の光や熱の影響によって生じ得る、
臭いの経時的な発現が有意に抑制されてなる無臭若しく
は微臭の紫トウモロコシ色素及び該色素を含有する色素
製剤に関する。さらに本発明は、フモニシンを含まない
無臭若しくは微臭の紫トウモロコシ色素及び該色素を含
有する色素製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アントシアニン系色素である紫トウモロ
コシ色素は、主に飲料などの食品の着色に広く使用され
ている色素である。しかしながら、当該紫トウモロコシ
色素は、原料の紫トウモロコシに起因する特有の香気成
分や夾雑物を有するため、食品その他の製品に使用する
際、その香気成分や夾雑物より生じる香気や沈澱物がこ
れら食品等の風味や味に悪影響を及ぼす場合がある。こ
のため、従来から紫トウモロコシに特有の香気成分や夾
雑物が有意に除去された紫トウモロコシ色素を含む色素
製剤が求められており、これまでに各種の精製方法が検
討されている。
【0003】しかしながら、今まで紫トウモロコシ色素
特有の臭いを有効に脱臭する方法は殆どなく、従来の紫
トウモロコシ色素製剤は、未だ紫トウモロコシに由来す
る特有の香気を有しているのが実情である。
【0004】また、従来の紫トウモロコシ色素製剤は、
長期保存時に熱や光等による経時変化によって徐々に臭
いが強くなる、所謂「匂い戻り現象」が生じるという問
題があるのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらのことから、本
発明は食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などの風味や
香味に長期にわたって影響を与えることなく、着色料と
して安心して配合使用できる紫トウモロコシ色素を提供
することを目的とするものである。
【0006】具体的には、本発明は第1に、紫トウモロ
コシに含まれる香気成分が除去されて該香気成分に由来
する臭いがしないか若しくはそれが有意に低減されてな
る紫トウモロコシ色素並びに該色素を含有する色素製剤
を提供することを目的とする。第2に本発明は、長期保
存時の熱や光の影響によっても所謂「匂い戻り」といっ
た経時変化のない紫トウモロコシ色素並びに該色素を含
有する色素製剤を提供することを目的とする。第3に本
発明は、香気成分や夾雑物が有意に低減され、さらにカ
ビ毒であるフモニシンを含まないか若しくはそれが有意
に低減されてなる紫トウモロコシ色素並びに該色素を含
有する色素製剤を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記紫ト
ウモロコシ色素製剤に関する従来の問題点を解決すべく
日夜鋭意検討した結果、本発明の目的に則した下記のト
ウモロコシ色素を開発するに至った。すなわち、本発明
は、下記(1)〜(4)に掲げる紫トウモロコシ色素で
ある (1) 色価を
【0008】
【数4】
【0009】とした場合に、含まれる香気成分濃度が
150 ppm以下である紫トウモロコシ色素。 (2) 上記香気成分が、酢酸、マロン酸ジエチルエス
テル、4-ビニル-2-メトキシフェノール及び 4-ビニルフ
ェノールよりなる群から選択されるいずれか少なくとも
一種である(1)記載の紫トウモロコシ色素。 (3)色価を
【0010】
【数5】
【0011】とした場合に、含まれる酢酸、マロン酸ジ
エチルエステル、4-ビニル-2-メトキシフェノール及び
/または4-ビニルフェノールの濃度が、総量で20ppm以
下である紫トウモロコシ色素。 (4) 色価を
【0012】
【数6】
【0013】とした場合に、フモニシンを含まないこと
を特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の紫ト
ウモロコシ色素。
【0014】さらに本発明は、上記いずれかに記載の紫
トウモロコシ色素を含有する色素製剤である。
【0015】また、本発明は、下記(a)〜(c)に掲
げる、上記紫トウモロコシ色素の製造方法に関する: (a) 紫トウモロコシ色素抽出液の吸着処理液に対し
て、吸着処理、イオン交換処理、酸処理、抽出処理及び
膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも一種の
処理を行うことを特徴とする、無臭、微臭若しくは夾雑
物の除去された紫トウモロコシ色素の製造方法。 (b)酸処理が食品添加物として使用される酸を用いた
処理である(a)記載の紫トウモロコシ色素の製造方
法。 (c)吸着処理後に膜分離処理を行うことを特徴とする
(a)又は(b)に記載の紫トウモロコシ色素の製造方
法。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、原料として用いる紫ト
ウモロコシに由来する香気成分及び夾雑物を含まないか
若しくはそれが有意に低減されてなる紫トウモロコシ色
素である。
【0017】本発明において、紫トウモロコシ色素と
は、主に飲料、菓子などの食品の着色に広く使用されて
いるアントシアニン系色素であり、紫トウモロコシ(Ze
a maysL.:イネ科)を原料として調製されている。
【0018】本発明において色価とは、当該対象の紫ト
ウモロコシ色素を含有する溶液(緩衝液pH3.0)の可
視部での極大吸収波長(510nm付近)における吸光度を
測定し、該吸光度を10w/v%溶液の吸光度に換算した数
値である。
【0019】また本発明において香気成分とは、異臭や
悪臭の原因となる紫トウモロコシ由来の揮発性香気成分
を意味するものであり、特に制限されないが、具体的に
は酢酸、マロン酸ジエチルエステル、4-ビニル-2-メト
キシフェノール、4-ビニルフェノールを挙げることがで
きる。また、夾雑物とは、難水溶性色素成分、ワック
ス、残留農薬、後発的に農作物に発生するカビ及びその
生成物(例えばフモニシン等)等が挙げられる。
【0020】尚、フモニシンにはフモニシンA1、フモ
ニシンA2、フモニシンB1、フモニシンB2及びフモ
ニシンB3等が含まれるが、これらはトウモロコシをは
じめとする穀類に発生するカビ(Fusarium moniliforme
やF.proliferatum) の生成物であって、該生成物には肝
発ガン性等の毒性があることが報告されている。
【0021】本発明が対象とする紫トウモロコシ色素
は、当該色素の色価を
【0022】
【数7】
【0023】に調整した場合に、該色素中に含まれる上
記香気成分の総濃度が 150ppm以下であることを特徴と
するものである。香気成分の濃度は色価にほぼ比例する
ものである。よって、本発明が対象とする紫トウモロコ
シ色素は、色素を上記色価に調整した場合に上記の香気
成分濃度の範囲にあるものであればよく、それ自体が上
記色価を有する必要はない。
【0024】本発明の紫トウモロコシ色素として好まし
くは、該色素の色価を上記のように調整した場合に、該
色素中に含まれる酢酸、マロン酸ジエチルエステル、4-
ビニル-2-メトキシフェノール及び/または4-ビニルフ
ェノールの濃度が、総量で50ppm程度以下、より好ま
しくは20 ppm程度以下であるものである。当該成分
は、悪臭の原因となる紫トウモロコシ由来の揮発性香気
成分である。
【0025】このように上記の香気成分の含有量が極め
て低減されることによって、無臭化若しくは臭いが低減
された本発明の紫トウモロコシ色素は、紫トウモロコシ
の色素抽出液の吸着処理液に対して、吸着処理、イオン
交換処理、pH調整処理、抽出処理または膜分離処理の
いずれか一種の処理を行うか、またはこれらの処理を任
意に2種以上組み合わせて行うことによって製造取得す
ることができる。なお、pH調整処理として好適には酸
処理を挙げることができる。
【0026】本発明において用いられる紫トウモロコシ
の色素抽出液としては、紫トウモロコシの植物体の溶媒
抽出物が用いられる。抽出に用いられる植物部位は、目
的とする色素、特にアントシアニン系色素が含まれる部
位であればよく、全草またはその一部(例えば雌花穂
(果粒、芯)等)の別を特に問うものではない。尚、上
記植物体には紫トウモロコシ植物のカルスも包含され
る。当該植物の全草又はその一部はそのまま(生)若し
くはその破砕物として抽出操作に付してもよいし、また
乾燥後、必要に応じて粉砕粉体状として抽出操作に付し
てもよい。
【0027】上記抽出に用いられる溶媒としては、紫ト
ウモロコシに含まれる色素を抽出できる溶媒であれば特
に制限されないが、好適にはアルコール、水またはこれ
らの混合液を用いることができる。なお、アルコールと
しては、メタノール、エタノール、プロパノール及びイ
ソプロピルアルコール、ブタノール等の炭素数1〜4の
低級アルコールを例示することができる。好ましくは酸
性水または含水アルコールである。尚、酸性水は、塩
酸、硫酸又はリン酸等の無機酸又はクエン酸やリンゴ酸
等の有機酸を用いて、pH約1〜4の範囲に調整されたも
のが好ましく、また含水アルコールに含まれるアルコー
ル量は40%容量以下であることが好ましい。
【0028】抽出方法としては、一般に用いられる方法
を採用することができる。制限はされないが、例えば溶
媒中に全草若しくは部分(そのまま若しくは粗末、細切
物)、又はそれらの乾燥破砕物(粉末など)を冷浸、温
浸等によって浸漬する方法、加温し攪拌しながら抽出を
行い、濾過して抽出液を得る方法、またはパーコレーシ
ョン法等を挙げることができる。
【0029】得られた抽出液は、必要に応じてろ過、共
沈または遠心分離によって固形物を除去した後、そのま
ま若しくは濃縮して、吸着処理に供される。吸着処理
は、常法に従って行うことができ、例えば活性炭、シリ
カゲルまたは多孔質セラミックなどによる吸着処理;ス
チレン系のデュオライト S-861(商標Duolite, U.S.A.
ダイヤモンド・シャムロック社製、以下同じ)、デュオ
ライト S-862、デュオライト S-863又はデュオライト S
-866;芳香族系のセパビーズ SP70(商標、三菱化学
(株)製、以下同じ)、セパビーズ SP700、セパビーズ
SP825;ダイアイオン HP10(商標、三菱化学(株)
製、以下同じ)、ダイアイオン HP20、ダイヤイオン HP
21、ダイアイオン HP40、及びダイアイオン HP50;ある
いはアンバーライト XAD-4(商標、オルガノ製、以下同
じ)、アンバーライト XAD-7、 アンバーライト XAD-20
00などの合成吸着樹脂を用いた吸着処理を挙げることが
できる。次いで、樹脂担体に吸着担持された紫トウモロ
コシ色素は、例えば含水アルコールなどの適当な溶媒で
該樹脂担体を洗浄することによって、回収することがで
きる。ここで含水アルコールとしては、通常10〜60
容量%のエタノールを含有するものを好適に例示するこ
とができる。
【0030】かくして得られる紫トウモロコシ色素抽出
液の吸着処理液は、再度吸着処理に付されるか、または
イオン交換処理、膜分離処理、抽出処理又はpH調整処
理(酸処理)等の各種の処理に供される。
【0031】吸着処理としては、前述する処理を挙げる
ことができる。
【0032】イオン交換処理は、特に制限されず慣用の
樹脂を用いて常法に従って陽イオン交換処理または陰イ
オン交換処理を行うことができる。例えば陽イオン交換
樹脂としては、制限されないがダイアイオン SK 1B(商
標、三菱化学(株)製、以下同じ)、ダイヤイオン SK
102 、ダイヤイオン SK 116 、ダイヤイオン PK 208、
ダイヤイオン WK10 、ダイアイオン WK20などが、また
陰イオン交換樹脂としては、制限されないがダイヤイオ
ン SA 10A(商標、三菱化学(株)製、以下同じ)、ダ
イヤイオン SA 12A 、ダイヤイオン SA 20A 、ダイヤイ
オン PA 306 、ダイヤイオン WA 10 、ダイヤイオン WA
20などが例示される。
【0033】また本発明でいう膜分離法とは、膜による
濾過方法を広く意味するものであり、例えばメンブレン
フィルター(MF)膜、限外濾過(UF)膜、逆浸透膜およ
び電気透析膜などの機能性高分子膜を用いた濾過処理を
挙げることができる。また膜分離法としてはこれらの膜
を利用した限外濾過法や逆浸透膜法などのほか、イオン
選別膜による濃度勾配を利用した透析法、隔膜としてイ
オン交換膜を使用し電圧を印加する電気透析法などが知
られている。工業的には逆浸透膜法による膜分離法が好
ましい。かかる膜分離法に用いられる膜材料としては、
天然、合成、半合成の別を問わず、例えばセルロース、
セルロース・ジ-アセテート若しくはトリ-アセテート、
ポリアミド、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリイミ
ド、ポリアクリロニトリルなどを挙げることができる。
【0034】本発明の膜分離法には、分画分子量が例え
ば104〜106の範囲にある膜を用いて高分子化合物を
分離除去する処理方法と分画分子量が約2000〜4000程
度、好ましくは3000程度の膜を用いて低分子化合物を分
離除去する処理方法が含まれる。前者の方法として具体
的にはNTU-3150膜, NTU-3250膜, NTU-3550膜, NTU-380
0 UF膜(以上、日東電工製);Cefilt-UF(日本ガイシ
製);AHP-2013膜, AHP-3013膜, AHP-1010膜(以上、旭
化成製);等を利用した限外濾過(UF)膜処理を挙げる
ことができ、また後者の方法として具体的にはNTR-7250
膜, NTR-7410膜,NTR-7430膜, NTR-7450膜(以上、日東
電工製)、AIP-3013膜, ACP-3013膜, ACP-2013膜, AIP-
2013膜, AIO-1010膜(以上、旭化成製)などの膜を利用
した逆浸透膜(ナノフィルトレーション膜、分画分子量
3000程度)処理を挙げることができる。これらは1種単
独で行ってもまた2種を組み合わせて実施してもよい。
【0035】本発明において抽出処理とは、特に制限は
されないが、炭酸ガス、エチレン、プロパン等を紫トウ
モロコシ色素抽出液の吸着処理液に臨界点以上の温度、
圧力下の密閉系装置内で接触させる方法を挙げることが
できる。
【0036】またpH調整処理(酸処理)は、紫トウモ
ロコシ色素抽出液の吸着処理液若しくは上記の各種処理
が施された処理液をpH1〜4に調整し、酸性条件下に
曝されることによって実施できる。好ましくはpH1.
5〜2の条件下に曝される酸処理である。酸処理は、具
体的には上記処理液に酸を添加配合することによって簡
便に行うことができる。かかる酸としては、食品添加物
として通常使用される酸であれば特に制限されず、かか
る中から任意に選択使用することができる。例えばクエ
ン酸、酢酸、リンゴ酸、乳酸等の有機酸または硫酸、塩
酸、リン酸、硝酸等の無機酸等を例示することができ
る。好ましくは食品添加物として通常使用される無機酸
を用いた酸処理である。
【0037】かかる酸処理を行う温度条件は特に制限さ
れず、通常5〜100℃の範囲から適宜選択使用すること
ができる。例えば20〜100℃や40〜100℃の範囲を例示す
ることができる。酸処理時間も特に制限されず、通常1
〜300分の範囲から適宜選択することができる。一般に
高温下での処理であればより短い処理時間で十分であ
り、よって例えば40〜100℃での処理の場合は5〜60分
の範囲から処理時間を採択することができる。なおこの
時、処理液は撹拌してもしなくても特に制限されない。
【0038】上記の各種処理は、紫トウモロコシ色素抽
出液の吸着処理液に対して1種単独で行っても、また任
意の2種以上の処理を任意の順番で組み合わせて行って
もよく、また同一処理を、同一もしくは異なる条件で、
繰り返し実施してもよい。
【0039】好ましい処理方法は、特に制限されない
が、紫トウモロコシ色素抽出液に対し吸着処理を行い、
脱吸着処理液後に、膜分離処理を行う方法である。ま
た、必要に応じて上記脱吸着処理後に更にイオン交換処
理(好ましくは陰イオン交換樹脂処理)を行うこともで
きる。なお、ここで膜分離処理は、好ましくは逆浸透膜
処理または限外濾過膜処理であり、より好ましくは逆浸
透膜処理である。また、当該膜分離処理は、分画分子量
が2000〜4000、好ましくは3000付近である膜を用いて行
うことが好ましい。
【0040】かくして得られる本発明の紫トウモロコシ
色素は、前述する紫トウモロコシ由来の香気成分並びに
夾雑物が効果的に除去されてなるものであって、これに
よって無臭か若しくは食品に配合してもその風味に殆ど
影響しない程度に臭いが低減されてなる微臭の紫トウモ
ロコシ色素を提供することができる。また、上記方法に
よって得られる本発明の紫トウモロコシ色素は、長期保
存時における熱や光の影響によっても所謂「匂い戻り」
といった経時変化を生じないものである。これは、上記
本発明の製造方法によって、異臭や悪臭を発現し得る、
夾雑物に含まれる香気成分の前駆体が分解されたかまた
は除去されたためと考えられる。
【0041】一般に、トウモロコシ等のイネ科の植物
は、カビ毒成分であるフモニシンに汚染されやすい。本
発明の色素の原料として用いる紫トウモロコシもトウモ
ロコシの1種であることからフモニシンに汚染される可
能性がある。本発明の方法によれば、たとえ原料として
用いる紫トウモロコシがフモニシンに汚染されていたと
しても、紫トウモロコシ色素からフモニシン等の毒成分
を効果的に除去することが可能であり、斯くしてフモニ
シンを含まない安全な紫トウモロコシ色素を提供するこ
とができる。なお、ここで言う「含まない」とは色素若
しくは色素製剤に含まれるフモニシン濃度がその検出限
界である0.2ppm以下であることを意味する。
【0042】かくして得られる本発明の紫トウモロコシ
色素は、水、アルコール(例えば、エタノール)、その
他の溶媒に溶解若しくは分散した溶液状態、若しくは乾
燥状態(粉状、顆粒状、錠剤状、丸剤状など)の色素製
剤として調製することができる。
【0043】よって本発明は、食品、医薬品、医薬部外
品、化粧品などの着色料として有用な、上記紫トウモロ
コシ色素を含有する色素製剤を提供するものである。当
該色素製剤は、上記本発明の紫トウモロコシ色素に加え
て、食品衛生上許容される担体や添加剤が配合されてい
てもよく、かかる担体及び添加剤として、具体的には、
例えばデキストリン、乳糖、粉末水飴の他、色素・色素
製剤に通常用いられる保存剤、安定剤または酸化防止剤
などの食品添加物を挙げることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の紫トウモロコシ色素は、高度に
精製されることによって、原料として用いる紫トウモロ
コシ、特にその雌花穂(芯又は果粒)に含まれる香気成
分や夾雑物に由来する悪臭若しくは異臭がしないか、ま
たは臭いが有意に低減されてなる、無臭若しくは微臭の
色素である。さらに、本発明の紫トウモロコシ色素は、
長期保存時の光や熱の影響によっても匂い戻り現象等の
経時変化が有意に抑制されてなるものである。このた
め、本発明の色素または当該色素を含有する色素製剤に
よれば、飲料その他の食品類、医薬品、医薬部外品、化
粧品などの着色に用いても、紫トウモロコシ色素特有の
香気成分の匂いに影響されることなく、風味の良い製品
を製造することができる。また、本発明の紫トウモロコ
シ色素の製造方法によれば、万が一原料として使用した
紫トウモロコシにカビ(例えば、Fusarium moniliforme
やF.proliferatum)が発生していたとしても、カビの毒
成分(フモニシン)を有意に除去することができるた
め、安全な紫トウモロコシ色素並びに色素製剤を提供す
ることができる。
【0045】
【実施例】以下に、本発明の構成ならびに効果をより明
確にするために、実施例および比較例を記載する。但し
本発明は、これらの実施例等に何ら影響されるものでは
ない。
【0046】比較例1 水16L、エタノール4Lと硫酸90 gの混合液(pH2.3)に
紫トウモロコシ乾燥物(雌花穂(芯と果粒))2kgを投
入し、室温下に一夜放置して、赤色素を抽出した。抽出
後、60メッシュ金網にて固液分離した液に濾過助剤及
び珪藻土を配合してろ紙濾過し、紫トウモロコシ色素抽
出液約16Lを得た。この紫トウモロコシ色素抽出液を合
成吸着樹脂アンバーライト XAD-7 (1.5L) を用いて吸着
処理し、水5Lで樹脂をよく洗浄した後、50%エチルア
ルコール水で紫トウモロコシ色素を溶出し、溶出液5Lを
得た。次いでこの溶出液を減圧濃縮して色価E10% 1cm =
100の色素液 800 gを得た。この色素液 800 gに水223
g、クエン酸(結晶) 30 g及びエチルアルコール267 gを
加えて色価E10% 1cm = 60の紫トウモロコシ色素製剤133
0 gを調製した。当該色素製剤は紫トウモロコシ由来の
特有の異臭を有していた。
【0047】実施例1 比較例1と同様の方法により紫トウモロコシ色素抽出液
15.8 Lを得、この紫トウモロコシ色素抽出液を合成吸着
樹脂アンバーライトXAD-7(1.5L) を用いて吸着処理し、
水5Lで樹脂をよく洗浄した後、0%および50%エチルア
ルコール水を用いてグラジエントをかけて目視にて赤色
画分を収得し、紫トウモロコシ色素溶出液4.8Lを得た。
この溶出液を、限外濾過膜(AHP-2013膜:旭化成
製、分画分子量50,000)を用いて3 kg/cm2, 20゜Cで処
理し限外ろ過透過液を得た。次いで、得られた限外ろ過
透過液に硫酸を加えてpH 2.0に調整し、水5 Lを加えて
逆浸透膜処理(NTR-7250膜:日東電工製、分画分子量
約3000程度)を行い、逆浸透膜処理液1 Lを得た。
この際、夾雑物は濾液として透過除去され、精製された
色素成分が残液として濃縮された。次いでこの逆浸透処
理液を、減圧下で濃縮して、色価E10% 1cm = 200の有意
に精製された色素液 80 gを得た。この色素液中には、
紫トウモロコシ色素の主色素成分であるシアニジン−3
−グルコシド(Cyanidin 3-O-β-D-glucoside)が3.1重
量%含まれていた。この色素液80 gに水130 gとエチル
アルコール40 g、クエン酸(結晶)10gを加えて色価E10%
1cm = 60の紫トウモロコシ色素製剤260 gを調製した。
当該色素製剤は無臭であった。
【0048】実験例1 GC-MS測定 比較例1で製造した紫トウモロコシ色素製剤(比較品)
および実施例1で製造した紫トウモロコシ色素製剤(本
発明品)に含まれる香気成分量を、ガスクロマトグラフ
ィー・質量分析計(GC-MS)を用いて比較した。具体的
には、それぞれの色素製剤(E10% 1cm =60) 30gを採取
し、内部標準物質としてメチルオクタノエート0.5 ppm
を含むジエチルエーテル200 mlで抽出し、次いでジエチ
ルエーテル溶液を蒸発乾燥し、得られた濃縮液を下記の
条件のガスクロマトグラフィー・質量分析計(GC-MS)
に供して、香気成分量を測定した。
【0049】<GC-MS測定条件> GC/MS: Hewlett-Packard 5973, Mass Selective Dete
ctor, カラム: J&W製 DB-WAX (0.25mm x 60m)、 温度条件:注入口250℃、インターフェース230℃、カラ
ム温度50℃(2分)−220℃、昇温3℃/分、 スプリット比: 70:1、 イオン化電圧: 70eV。
【0050】結果を図1に示す。図1のAで示すよう
に、本発明の紫トウモロコシ色素製剤(実施例1)のト
ータルイオンクロマトグラムによると、内部標準物質以
外の香気成分(酢酸、マロン酸ジエチルエステル、4-ビ
ニル-2-メトキシフェノール、4-ビニルフェノール)は
総量で極微量(111ppm以下)であった。それに対して、
図1のBで示すように、比較品の紫トウモロコシ色素製
剤(比較例1)には数多くの揮発性成分が多量に含まれ
ていること(総量215ppm)が観察された。この結果は、
比較例1の製剤は紫トウモロコシ由来の特有の異臭を有
していたのに対して、実施例1の紫トウモロコシ色素製
剤は無臭であったという比較例1及び実施例1の事実と
一致するものであった。
【0051】なお、図1中、のピークは酢酸、のピ
ークはマロン酸ジエチルエステル、のピークは4-ビニ
ル-2-メトキシフェノール、のピークは 4-ビニルフェ
ノールをそれぞれ示す。IS-1のピークは内部標準物質で
あるオクタン酸メチルである。
【0052】実験例2 香味評価および保存テスト 比較例1で製造した紫トウモロコシ色素製剤(比較品)
および実施例1で製造した紫トウモロコシ色素製剤(本
発明品)について、それぞれ製造直後の香味、並びに5
℃、25℃または38℃で15日乃至は30日保管した後の香味
を、良く訓練されたフレーバーリスト10名のパネラーで
評価を行った。また、それぞれの色素製剤を用いて飲料
タイプの溶液(色価E10% 1cm = 0.04、Brix.10゜、0.2%
クエン酸水溶液、フレーバー未添加)を調製し、当該
飲料溶液についても上記と同様にして、製造直後並びに
保管後の香味を比較評価した。結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1に示す製造直後の結果から分かるよう
に、本発明品は比較品に比べて有意に臭いが低減されて
おり、無臭の色素であると判断された。さらに比較品は
15〜30日間と保管(保存)時間が長くなるにしたがって
香気がしだいに強くなるのに対し、本発明品は、経時変
化を生じることなく、製造直後の無臭状態を維持してい
た。このことは実施例1の方法で製造された本発明の紫
トウモロコシ色素には、それ自体に臭気を発揮する香気
成分が全く若しくはほとんど含まれていないだけでな
く、当該香気成分の前駆体となる夾雑物も含まれていな
いことを示唆するものである。
【0055】実験例3 HPLCによるカビ毒(フモニシン)
の測定 水16L、エタノール4Lと硫酸90 gの混合液(pH2.3)に紫
トウモロコシ乾燥物(雌花穂(芯と果粒))2 kgを投入
し、室温下に一夜放置して、赤色素を抽出した。抽出
後、60メッシュ金網にて固液分離した液に濾過助剤及
び珪藻土を配合してろ紙濾過し、紫トウモロコシ色素抽
出液約16Lを得た。次いでこの紫トウモロコシ色素抽出
液約16L中に5ppm濃度になるようにフモニシンB1の標
準品を添加した。このフモニシン含有抽出液を出発原料
として、後の操作は上記比較例1及び実施例1の方法に
従って紫トウモロコシを精製して、それぞれ色価E10%
1cm =60の紫トウモロコシ色素製剤 823g(比較例2、比
較品2)及び色価E10% 1cm =60の紫トウモロコシ色素製
剤793g(実施例2、本発明品2)を調製した。
【0056】次いで、上記比較例2及び実施例2で調製
した紫トウモロコシ色素製剤(比較品2、本発明品2)
中のカビ毒(フモニシン)の含有量を、それぞれ液体クロ
マトグラフィー(HPLC)を用いて定量分析した。具体的
には、それぞれの色素(色価E10% 1cm = 60)1 gを、メ
タノール:水=3:1の混液50 mlで希釈し、1N水酸化
ナトリウムにて pH7.0 に調整後、0.5μmのメンブラン
ろ過する。このろ液を固相抽出カートリッジであるBond
Elut SAX (Varian CA 90710)カラムに自然流下してフ
モニシンを吸着させる。メタノール:水=3:1の混液
10ml、メタノール5mlにて洗浄した後、1%酢酸を含むメ
タノール 30〜40 mlでフモニシンを溶出する。このフモ
ニシン溶出液を減圧乾固し、0.1 M 硼酸緩衝液(pH8.7)
200μLにて溶解したものを分析供試サンプルとし、下記
のHPLC分析条件で、カビ毒(フモニシン)を測定した。
【0057】<HPLC測定条件> カラム:L-column ODS (φ4.6mm×250mm、化学品検査協
会製) カラム温度:35℃ 移動相:0.05%トリフルオロ酢酸を含むメタノール:水
=3:2の混液 移動相流速:1.0ml/min 反応チューブ:ID 0.25mm×5000mm (SUS)、カラム通
過後検出前に装填 反応チューブ温度:50℃ 反応液:0.08% o-フタルアルデヒド、0.1N-acetyl-L-cy
steine 0.4M 硼酸緩衝液pH10.0 溶液、カラム通過後反
応チューブ前に注液 反応液流速:0.4ml/min 検出波長:蛍光励起波長340nm、蛍光測定波長450nm。
【0058】<結果>比較品2から得られた分析供試サ
ンプルの分析結果(クロマトグラム)を図2のAに、本
発明品2から得られた分析供試サンプルの分析結果(ク
ロマトグラム)を図2のBに示す。図2のAからわかる
ように比較品2の紫トウモロコシ色素製剤には色価E
10% 1cm = 60当たり2.96ppmのフモニシンB1が検出さ
れたのに対して、本発明品2の紫トウモロコシ色素製剤
にはフモニシンが検出されなかった。このことから、本
発明の製法によれば、万一原料として使用する紫トウモ
ロコシにカビが発生していたとしても、その毒成分であ
るフモニシンを除去することができるので、安全な紫ト
ウモロコシ色素の色素製剤を提供することができること
がわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の紫トウモロコシ色素製剤(図A)と
比較例1の紫トウモロコシ色素製剤(図B)に含まれる
香気成分量を、ガスクロマトグラフィー・質量分析計
(GC-MS)で測定した結果を示す図である。 なお、図1
中、のピークは酢酸、のピークはマロン酸ジエチル
エステル、のピークは4-ビニル-2-メトキシフェノー
ル、のピークは 4-ビニルフェノールそれぞれ示す。
またIS-1のピークは 内部標準物質であるオクタン酸メ
チルである。
【図2】比較例2の紫トウモロコシ色素製剤(図A)及
び本発明による製造方法により処理した実施例2の紫ト
ウモロコシ色素製剤(図B)のHPLCによるフモニシンの
分析結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 61/14 500 B01D 61/14 500 C09B 67/54 C09B 67/54 A B Z // A61K 47/46 A61K 47/46 (72)発明者 青木 宏光 大阪府豊中市三和町1丁目1番11号 三栄 源エフ・エフ・アイ株式会社内 (72)発明者 香田 隆俊 大阪府豊中市三和町1丁目1番11号 三栄 源エフ・エフ・アイ株式会社内 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB08 MA02 MA07 MF01 4C076 EE58U FF53 4D006 GA06 GA07 KA01 KA03 KA52 KA55 KA57 KB12 KD11 KD14 KD15 MB05 MC11 MC18 MC24 MC39 MC54 MC58 MC62 PA01 PB12 PB70 PC11 4D017 AA01 BA03 CA03 CA05 CA13 4D056 AB15 AC02 AC21 AC24 BA16 CA31 CA39

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色価を 【数1】 とした場合に、含まれる香気成分濃度が150 ppm以下
    である紫トウモロコシ色素。
  2. 【請求項2】 上記紫トウモロコシ色素中の香気成分
    が、酢酸、マロン酸ジエチルエステル、4-ビニル-2-メ
    トキシフェノール及び 4-ビニルフェノールよりなる群
    から選択されるいずれか少なくとも一種である請求項1
    記載の紫トウモロコシ色素。
  3. 【請求項3】 色価を 【数2】 とした場合に、含まれる酢酸、マロン酸ジエチルエステ
    ル、4-ビニル-2-メトキシフェノール及び/または4-ビ
    ニルフェノールの濃度が、総量で20ppm以下である紫
    トウモロコシ色素。
  4. 【請求項4】 色価を 【数3】 とした場合に、フモニシンを含まないことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の紫トウモロコシ色
    素。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の紫ト
    ウモロコシ色素を含有する色素製剤。
  6. 【請求項6】 紫トウモロコシ色素抽出液の吸着処理液
    に対して、吸着処理、イオン交換処理、酸処理、抽出処
    理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも
    一種の処理を行うことを特徴とする香気成分の除去され
    た紫トウモロコシ色素の製造方法。
  7. 【請求項7】 酸処理が食品添加物として使用される酸
    を用いた処理である請求項6記載の紫トウモロコシ色素
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 膜分離処理が、逆浸透膜処理または限外
    濾過膜処理のいずれか少なくとも1種である請求項6ま
    たは7に記載の紫トウモロコシ色素の製造方法。
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