JP2002047323A - 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 - Google Patents
硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法Info
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Abstract
題のない硬質ポリウレタンフォームにおいて、原料配合
液の相分離の発生及び配合液の内圧の上昇の問題がな
く、比較的多量のHFCを配合して、安価にフォームの
低密度化と断熱性、難燃性の向上を図ることができる硬
質ポリウレタンフォーム及びその製造方法を提供するこ
とこと。 【解決手段】 ポリイソシアネート成分、ポリオール成
分、発泡剤、触媒、及びその他の助剤を混合、発泡させ
て得られる硬質ポリウレタンフォームにおいて、フッ素
系界面活性剤を用い、発泡剤がハイドロフルオロカーボ
ンであることを特徴とする硬質ポリウレタンフォームで
ある。
Description
ォーム及びその製造方法に係り、特に、ポリオール成
分、発泡剤、触媒及びその他の助剤を混合した配合液と
ポリイソシアネート成分とを、ミキシングへッドで混合
して発泡させるエアレススプレー発泡に好適な硬質ポリ
ウレタンフォームであって、オゾン層破壊の問題のない
ハイドロフルオロカーボン(HFC)を発泡剤として用
い、しかも、難燃性と断熱性にも優れた硬質ポリウレタ
ンフォームとその製造方法に関する。
び自己接着性に優れることから、住宅、冷蔵庫等の断熱
材として広く利用されている。
ンフォームは、一般にポリオール成分、発泡剤、触媒、
整泡剤及びその他の助剤を混合した配合液とポリイソシ
アネート成分とを、ミキシングへッドで混合して発泡さ
せるエアレススプレー発泡で得られ、この方法であれ
ば、施行対象物に直接吹き付け施行するという簡単な作
業で、良好な硬質ポリウレタンフォームの断熱層を形成
することができる。
在、主たる発泡剤として用いられているジクロロモノフ
ルオロエタン(HCFC-141b)にはオゾン層破壊の
問題がある。このため、これに代る次世代の発泡剤とし
て、オゾン層を破壊することのないハイドロフルオロカ
ーボン(HFC)が候補に挙げられている。HFC類には
テトラフルオロエタン(HF-134a)、1,1,1,
3,3−ぺンタフルオロプロパン(HFC-245f
a)、1,1,1,3,3−ぺンタフルオロブタン(HF
C-365mfc)などがあり、これらのなかには、オゾ
ン破壊性がなくHCFC全廃後の発泡剤として有力視さ
れる化合物もある。
のHFCもポリオール成分及びイソシアネート成分に対
して溶解し難いという性質を持つために、単独で使用し
た場合、原料配合液の相分離が生じたり、配合液の内圧
が上昇して容器の破裂や液の沸騰などが起こったり、可
燃性をもつものもあり、取り扱い上の安全性が確保でき
ないという欠点がある。
れ、この結果、得られるフォームの難燃性が低下した
り、密度が上昇して経済性が損なわれるなどの問題があ
った。
剤としてHFCを用いたオゾン破壊の問題のない硬質ポ
リウレタンフォームにおいて、原料配合液の相分離の発
生及び配合液の内圧の上昇の問題がなく、比較的多量の
HFCを配合して、安価にフォームの低密度化と断熱
性、難燃性の向上を図ることができる硬質ポリウレタン
フォーム及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
ンフォーム及びその製造方法は、ポリイソシアネート成
分、ポリオール成分、発泡剤、触媒、及びその他の助剤
を混合、発泡させて得られる硬質ポリウレタンフォーム
において、フッ素系界面活性剤を用いた硬質ポリウレタ
ンフォームであって、発泡剤がハイドロフルオロカーボ
ンであることを特徴とする。
系、カチオン系、ノニオン系等があり、硬質ポリウレタ
ンフォーム製造用として効果のあるものは全て使用でき
る。
原料配合液の表面張力を低下させ、配合液の相分離と内
圧の上昇を生じさせることなく、発泡剤としてハイドロ
フルオロカーボン(HFC)を用いても、気泡の細かい
断熱性能に優れた硬質ポリウレタンフォームが得られ、
低密度で難燃性に優れた硬質ポリウレタンフォームが提
供される。
はフタル酸誘導体をエステル化反応させて得られるポリ
エステルポリオール化合物を用いたイソシアヌレート変
性硬質ポリウレタンフォームであれば、より一層難燃性
に優れる。
或いはフタル酸誘導体をエステル化反応させて得られる
ポリエステルポリオール化合物の含有量は5〜80重量
%であることが好ましい。
いて、発泡剤として使用されるハイドロフルオロカーボ
ンは、1,1,1,3,3―ペンタフルオロプロパン、
1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタン、1,1,
1,2―テトラフルオロエタンのいずれでも良い。
オロブタンを単独で用いるよりは、1,1,1,3,3
―ペンタフルオロプロパンと1,1,1,3,3―ペン
タフルオロブタンとを、又は、1,1,1,3,3―ペ
ンタフルオロブタンと1,1,1,2―テトラフルオロ
エタンとを併用する方が、発泡剤を混合した配合液の内
圧の上昇を抑え、高難燃性で低密度の硬貿ポリウレタン
フォームを安価に得ることができ好ましい。この場合に
は、比較的沸点の高い1,1,1,3,3−ぺンタフル
オロブタンと比較的沸点の低い他のHFCとを併用する
ことで両者の共沸混合物により、配合液の内圧の上昇が
抑制される。
3,3−ぺンタフルオロプロパンと95〜5重量%の
1,1,1,3,3−ぺンタフルオロブタンとの併用が
好ましくは、さらに1,1,1,3,3−ぺンタフルオ
ロプロパンを20〜80重量%、1,1,1,3,3−
ぺンタフルオロブタンを80〜20重量%とすることが
より好ましい。
3,3―ペンタフルオロブタンと5〜10重量%の1,
1,1,2―テトラフルオロエタンとの併用が好まし
く、さらに1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタン
を98〜88重量%、1,1,1,2―テトラフルオロ
エタンを2〜12重量%とすることがより好ましい。
分、ポリオール成分、発泡剤、触媒及びその他の助剤か
らなる反応性ポリウレタン原料に対して1〜20重量
%、特に5〜15重量%含有されていることが好まし
い。
にポリイソシアネート成分と、ポリオール成分、発泡
剤、触媒及びその他の助剤を混合した配合液とをミキシ
ングへッドで混合して発泡させるエアレススプレー発泡
で得られる硬質ポリウレタンフォームに好適である。
方法は、1,1,1,3,3−ぺンタフルオロブタン以
外の発泡剤として常温常圧で沸点が0℃以下の低沸点H
FCを用いて、このようなエアレススプレー発泡にて硬
質ポリウレタンフォームを製造する方法において、該低
沸点HFCをミキシングヘッド内又はミキシングへッド
への他成分の導入管路に直接注入することを特徴とする
ものであり、常温常圧で沸点0℃以下の低沸点HFCを
効率的に注入して、高品質の硬質ポリウレタンフォーム
を得ることができる。
は、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分、発泡
剤、触媒及びその他の助剤からなる反応性ポリウレタン
原料に対して0.5〜10重量%であることが好まし
い。また、低沸点HFCとしては1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンが好適である。
に説明する。硬質ポリウレタンフォームの原料について
説明する。
ネート成分としては、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシ
アネート化合物、イソホロンジイソシアネート等の脂環
族系ポリイソシアネート類、へキサメチレンジイソシア
ネート等の脂肪族系ポリイソシアネート類等の1種又は
2種以上を使用することができる。なお、ポリイソシア
ネート成分のイソシアネート指数は100〜250であ
ることが好ましい。即ち、三量化触媒の存在の下、イソ
シアヌレート発泡体を得ることが好ましい。
は、好ましくはo−フタル酸、m−フタル酸、p−フタ
ル酸及びこれらの誘導体よりなる群から選ばれる1種又
は2種以上のフタル酸又はその誘導体をエステル化反応
させて得られるフタル酸系ポリエステルポリオールを用
いることが好ましい。ポリオール成分として、このよう
に芳香族を含むフタル酸系ポリエステルポリオール化合
物を用いることにより、安定な難燃性を得ることができ
る。
形成するヒドロキシ化合物としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、フェノール及びその誘導体
等が拳げられ、フタル酸誘導体としてはフタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジメチル等が挙げられ、フタル酸ポリエス
テルポリオールの好ましい水酸基価は150〜450で
ある。
ポリエステルポリオールの割合は、過度に少ないと十分
な難燃性が得られず、過度に多いとフォーム強度が低下
するので、ポリオール成分中に5〜80重量%含有され
ていることが好ましい。
リエステルポリオールの他、フェノール及び/又はその
誘導体をマンニッヒ変性して得られたポリエーテルポリ
オール(以下「マンニッヒ変性ポリオール」と称す)、即
ち、フェノール、或いはノニルフェノール、アルキルフ
ェノール等のフェノール誘導体をホルムアルデヒドとジ
エタノールアミン等の2級アミンやアンモニア、1級ア
ミン等を用いてマンニッヒ変性し、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを
開環付加重合して得られるポリエーテルポリオールを用
いても良い。このようなマンニッヒ変性ポリオールは、
自己反応活性が高く、かつ難燃性も比較的高いため、マ
ンニッヒ変性ポリオールを用いることによリ、例えば、
エアレススプレー発泡型硬質ポリウレタンフォームにお
いて、吹き付け発泡時に難燃性能を著しく損なうことな
く、速やかに反応を進めることができる。ただし、ポリ
オール成分中のマンニッヒ変性ポリオールが80重量%
を超えると難燃性能が悪化してくるため、マンニッヒ変
性ポリオールを使用する場合、そのポリオール成分中の
割合は70重量%以下、特に20〜50重量%とするの
が好ましい。
及びマンニッヒ変性ポリオールの他、本発明の目的を損
なわない範囲でエチレンジアミン、トリレンジアミン、
シュークロース、アミノアルコール、ジエチレングリコ
ール等のマンニッヒ変性ポリオールとは異なる開始剤の
ポリオール化合物をポリオール成分中30重量%以下の
範囲で併用しても良い。
ミン、ぺンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチ
ルへキサメチレンジアミン、1−メチルイミダゾール、
1−イソブチル−2−メチルイミダゾール等のアミン系
触媒や、ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸鉛、スタ
ナスオクトエート、オクチル酸カリウム(2−エチルへ
キシル酸カリウム)、酢酸カリウムなどの有機金属系触
媒の1種又は2種以上を使用することができる。
オロカーボン(HFC)が用いられる。HFCとして
は、1,1,1,3,3―ペンタフルオロプロパン、
1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタン、1,1,
1,2―テトラフルオロエタンの内少なくとも1種、好
ましくは、1,1,1,3,3―ペンタフルオロプロパ
ンと1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタンの併
用、或は、1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタン
と1,1,1,2―テトラフルオロエタンの併用が好適
に用いられる。
パンと1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタンを併
用する場合には、5〜95重量%の1,1,1,3,3
−ぺンタフルオロプロパンと95〜5重量%の1,1,
1,3,3−ぺンタフルオロブタンを併用する、特に2
0〜80重重%の1,1,1,3,3−ぺンタフルオロ
プロパンと80〜20重量%の1,1,1,3,3−ぺ
ンタフルオロブタンを併用するのが好ましい。
ロブタンと1,1,1,2―テトラフルオロエタンを併
用する場合には、95〜90重量%の1,1,1,3,
3―ペンタフルオロブタンと5〜10重量%の1,1,
1,2―テトラフルオロエタンを併用する、特に98〜
88重量%の1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタ
ンと2〜12重量%の1,1,1,2―テトラフルオロ
エタンを併用するのが好ましい。
ンタフルオロブタンが多いと難燃性の低下、価格の高
騰、共沸成分としての沸点の上昇の問題があり、逆に上
記範囲を超えて1,1,1,3,3−ぺンタフルオロブ
タンが少ないと、低沸点発泡剤の濃度増大による配合液
の内圧の上昇、配合液粘度の上昇がみられる。また、
1,1,1,2−チトラフルオロエタンは、1,1,
1,3,3−ぺンタフルオロブタンと混合して配合液中
に投入しても良いし、第3成分として直接ミキシングへ
ッドなどに混合しても良い。
か、水を発泡剤として併用できる。即ち、水とイソシア
ネートとを反応させて生成する炭酸ガスを発泡剤として
併用することにより、フォームの低密度化を図ったり、
高価なHFCの投入量を抑えて経済性を高めることがで
きる。ただし、水を必要以上に投入すると炭酸ガスの生
成量が増えてフォームの断熱性が低下するので、ポリイ
ソシアネート成分、ポリオール成分、発泡剤、触媒及び
その他の助剤からなる反応性ポリウレタン原料中の水の
含有量は0.01〜3重量%、好ましくは0.01〜
1.5重量%とする。
るフッ素系界面活性剤とは、通常の界面活性剤の疎水基
の炭素原子(C)に結合した水素原子(H)の代わり
に、その一部又は全部をフッ素原子(F)で置換したも
のを言う。
系、カチオン系、ノニオン系等があり、硬質ポリウレタ
ンフォーム製造用として効果のあるものは全て使用でき
る。アニオン系のフッ素系界面活性剤としては、パーフ
ロロアルキルスルフォン酸塩、パーフロロアルキルカル
ボン酸塩やパーフロロアルキルリン酸エステル等、カチ
オン系としては、パーフロロアルキルトリメチルアンモ
ニウム塩等、ノニオン系としては、パーフロロアルキル
エチレンオキサイド付加物、パーフロロアルキル基含有
オリゴマー等に夫々代表される。各々は、単独あるいは
2種類以上を混合して使用することもできるし、またフ
ッ素系以外の界面活性剤とも混合して使用できる。
トリフルオロエタノール、アクリル酸トリフルオロエチ
ル、メタクリル酸トリフルオロエチル、N-プロピルーN
ーアクリロキシエチルーパーフルオロオクタンスルホン
アミド、N-プロピルーN-(メタクリロキシエチル)パーフ
ルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロオクタン
スルホン酸、パーフルオロカプリル酸、N-プロピルーN-
(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホン
アミド等の化合物単体及びこれらの付加(重合)化合物
や縮合(重合)化合物等が挙げられる。
p−フルオロベンゾニトリル、O-フルオロベンゾイック
酸、P-フルオロベンゾイック酸、O-フルオロフェノー
ル、P-フルオロフェノール、フルオロベンゼン、O-ジフ
ルオロベンゼン、m-ジフルオロベンゼン、P-ジフルオ
ロベンゼン、O-フルオロニトロベンゼン、P-フルオロニ
トロベンゼン、O-フルオロアニリン、P-フルオロアニリ
ン、O-フルオロベンゾニトリル、2,6-ジフルオロベ
ンゾニトリル、2,4-ジフルオロアニリン、3−クロ
ロー4−フルオロアニリン等の化合物単体及びこれらの
付加(重合)化合物や縮合(重合)化合物等が挙げられ
る。各々は、単独あるいは2種類以上を混合して使用す
ることもできるし、またフッ素系以外の界面活性剤とも
混合して使用できる。
加されて、その表面張力を低下させ濡れ性やレベリング
性を改良する効果がある、多数の市販工業用フッ素系界
面活性剤も使用できる。例えば、(株)トーケムプロダ
クツ社製のEFTOP商品シリーズのEF−102、E
F−103、EF−104、EF−105、EF−11
2、EF−121、EF−122A、EF−122B、
EF−122C、EF−123A、EF−123B、E
F−132、EF−204、EF−302、EF−35
1、EF−352、EF−700、EF−801、EF
−802等が例示される。
タンフォーム製造用として効果のあるものは全て使用で
きる。例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル等
のシリコーン系のもの等を用いることができる。
の成分、例えば難燃剤、充填剤等も本発明の目的を妨げ
ない範囲で使用することがてきる。
キシングへッドを用いたエアレススプレー発泡で製造す
る場合、上記ポリイソシアネート成分と、ポリオール成
分、発泡剤、触媒及びその他の助剤を混合した配合液と
を30〜50℃でミキシングへッドを用いて混合し、施
工対象面に吐出圧力3.9〜7.8×106Paで吹き
付け、所定の厚さとなるまで吹き付けを繰り返して発泡
させることにより製造することができる。
の製造に当たり、発泡剤としての1,1,1,3,3−
ぺンタフルオロブタンを含むHFCの使用量は、ポリイ
ソシアネート成分、ポリオール成分、発泡剤、触媒及び
その他の助剤からなる反応性ポリウレタン原料に対して
1〜20重量%、特に5〜15重量%とすることが好ま
しい。このHFCの使用量が上記範囲よりも少ないと発
泡が不十分でフォームの低密度化を十分に図ることがで
きず、上記範囲よりも多いと液の突沸や著しい泡立ちが
起きて取り扱い上の問題が起きる。
3,3−ぺンタフルオロブタン以外のHFCとして、常
温常圧で沸点が0℃以下のものを用いることにより、得
られるフォームの密度が更に低くなり経済性に優れると
いう効果が奏されるが、この場合、この低沸点HFC
は、ミキシングへッド内又はミキシングへッドへの他成
分の導入管路に直接注入することが、特にエアレススプ
レー発泡において、吹付時の作業性を確保する上で好ま
しい。
使用量は、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分、
発泡剤、触媒及びその他の助剤からなる反応性ポリウレ
タン原料に対して0.5〜10重量%であることが好ま
しい。この使用量が上記範囲よりも少ないとフォームの
低密度化や作業性向上とおける効果が十分に得られず、
多いと低沸点発泡剤の気化力が強すぎて気泡が安定しな
い。
の1,1,1,2−テトラフルオロエタンが好適に使用
される。
をより具体的に説明する。 <実施例1〜3、比較例1〜3>
(A)を調製すると共に、ポリイソシアネート(B)を
用意した。ポリイソシアネート(B)及び配合液(A)
に用いた原料は次の通りである。
ト)」 整 泡 剤:日本ユニカー(株)製 「L5420」(ジメチルシロキサンとポリエーテルの
ブロックコポリマー)」 触 媒 A:花王(株)製 テトラメチルへキサメチレンジアミン 触 媒 B:日本化学産業(株)製 オクチル酸カリウム溶液 発 泡 剤A:セントラル硝子(株)製 1,1,1,3,3−ぺンタフルオロプロパン(HFC
245fa) 発 泡 剤B:ソルべイ(株)製 1,1,1,3,3−ぺンタフルオロブタン(HFC3
65mfc) 発 泡 剤C:旭硝子製(株)製 1,1,1−ジクロロモノフルオロエタン(HCFC1
41b)
(A)とポリイソシアネート(B)を用意した。配合液
とポリイソシアネートは所定のイソシアネート指数とな
るように重量比を決め、液温20℃にてラボミキサーを
使用して6000〜9000rpmで5秒間攪拌して発泡
させて、硬質ポリウレタンフォームを製造した。
たり、配合液の内圧を、容量200ccのガラス製オート
クレーブに、液温40℃に調整した配合液を120cc充
填して測定し、結果を表1に示した。
ート指数は表1に示す通りであった。得られた硬質ポリ
ウレタンフォームについて、コア密度を測定すると共
に、下記方法により物性ないし特性を調べ、結果を表1
に示した。 <配合液内圧>原料配合液を20℃で混合して、液温を
40℃に調整し、容量200ccのガラス製オートクレ
ーブに120ccを充填して、配合液の内圧を測定し
た。 <発煙係数>JIS A1321表面試験に基づく測定
(燃焼時間6分、試験体厚味20mm)。 <熱伝導率>JIS A1412の平板熱流計法で測
定。 <気泡径>所定の区間(20mm)の気泡数を20倍のレン
ズを用いてカウント。 <独立気泡率>ASTM D2856により測定。 <酸素指数>幅6.5mm×厚さ3.0mm×長さ100mm
の試験体について、JIS K7201に従って測定。
オゾン層破壊の問題のないHFCを発泡剤として用いて
も、反応性ポリウレタン原料の配合液の相分離の発生お
よび内圧の上昇の問題を生じさせることなく、低密度で
難燃性と断熱性に優れた硬質ポリウレタンフォームを安
価に得ることができ、安定して製造することができる。
Claims (17)
- 【請求項1】 ポリイソシアネート成分、ポリオール成
分、発泡剤、触媒、及びその他の助剤を混合、発泡させ
て得られる硬質ポリウレタンフォームにおいて、 フッ素系界面活性剤を用いた硬質ポリウレタンフォーム
であって、 発泡剤がハイドロフルオロカーボンであることを特徴と
する硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項2】 請求項1において、フッ素系界面活性剤
が、アニオン系、カチオン系およびノニオン系の内少な
くとも1種である硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、ハイドロフル
オロカーボンが、1,1,1,3,3―ペンタフルオロ
プロパン、1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタ
ン、1,1,1,2―テトラフルオロエタンの内少なく
とも1種である硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項4】 請求項1又は2において、ハイドロフル
オロカーボンが、1,1,1,3,3―ペンタフルオロ
プロパンと1,1,1,3,3―ペンタフルオロブタン
である硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項5】 請求項1又は2において、ハイドロフル
オロカーボンが、1,1,1,3,3―ペンタフルオロ
ブタンと1,1,1,2―テトラフルオロエタンである
硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項6】 請求項4において、ハイドロフルオロカ
ーボンが、5〜95重量%の1,1,1,3,3−ぺン
タフルオロプロパンと95〜5重量%の1,1,1,
3,3−ぺンタフルオロブタンである硬質ポリウレタン
フォーム。 - 【請求項7】 請求項4において、ハイドロフルオロカ
ーボンが、20〜80重重%の1,1,1,3,3−ぺ
ンタフルオロプロパンと80〜20重量%の1,1,
1,3,3−ぺンタフルオロブタンとである硬質ポリウ
レタンフォーム。 - 【請求項8】 請求項5において、ハイドロフルオロカ
ーボンが、95〜90重量%の1,1,1,3,3―ペ
ンタフルオロブタンと5〜10重量%の1,1,1,2
―テトラフルオロエタンである硬質ポリウレタンフォー
ム。 - 【請求項9】 請求項5において、ハイドロフルオロカ
ーボンが、98〜88重量%の1,1,1,3,3―ペ
ンタフルオロブタンと2〜12重量%の1,1,1,2
―テトラフルオロエタンである硬質ポリウレタンフォー
ム。 - 【請求項10】 請求項1から3のいずれか1項におい
て、ポリオール成分として、フタル酸及び/又はフタル
酸誘導体をエステル化反応させて得られるポリエステル
ポリオール化合物を含むポリオール成分を用いたイソシ
アヌレート変性硬質ポリウレタンフォームである硬質ポ
リウレタンフォーム。 - 【請求項11】 請求項10において、ポリオール成分
中の前記ポリエステルポリオール化合物の含有量が5〜
80重量%である硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項12】 請求項1から11のいずれか1項にお
いて、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分、発泡
剤、触媒及びその他の助剤からなる反応性ポリウレタン
原料中のハイドロフルオロカーボンの含有量が1〜20
重量%である硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項13】 請求項1から11のいずれか1項にお
いて、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分、発泡
剤、触媒及びその他の助剤からなる反応性ポリウレタン
原料中のハイドロフルオロカーボンの含有量が5〜15
重量%である硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項14】 請求項1から13のいずれか1項にお
いて、ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分、発
泡剤、触媒及びその他の助剤を混合した配合液とをミキ
シングへッドで混合して発泡させるエアレススプレー発
泡で得られることを特徴とする硬質ポリウレタンフォー
ムの製造方法。 - 【請求項15】 1,1,1,3,3―ぺンタフルオロ
ブタン以外の発泡剤として常温常圧で沸点が0℃以下の
低沸点ハイドロフルオロカーボンを用いて、請求項14
の硬質ポリウレタンフォームを製造する方法において、
該低沸点ハイドロフルオロカーボンをミキシングへッド
内又はミキシングへッドへの他成分の導入管路に直接注
入する硬質ポリウレタンフォームの製造方法。 - 【請求項16】 請求項14において、該ミキシングヘ
ッド内又はミキシングへッドへの他成分の導入管路に直
接注入する低沸点ハイドロフルオロカーボンの量が、ポ
リイソシアネート成分、ポリオール成分、発泡剤、触媒
及びその他の助剤からなる反応性ポリウレタン原料に対
して0.5〜10重量%である硬質ポリウレタンフォー
ムの製造方法。 - 【請求項17】 請求項15又は16において、該低沸
点ハイドロフルオロカーボンが1,1,1,2−テトラ
フルオロエタンである硬質ポリウレタンフォームの製造
方法。
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---|---|---|---|---|
JP2005329616A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Nippon Light Metal Co Ltd | 不燃性断熱パネルの製造方法 |
JP2006518401A (ja) * | 2003-02-22 | 2006-08-10 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 不燃性プレミックス |
CN109880173A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-06-14 | 杭州捷尔思阻燃化工有限公司 | 磷氮型无卤膨胀阻燃剂的表面改性方法及其应用 |
-
2001
- 2001-05-15 JP JP2001144570A patent/JP2002047323A/ja active Pending
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