JP2002045156A - 新規加熱調理用食品 - Google Patents
新規加熱調理用食品Info
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Noodles (AREA)
Abstract
べる食品であって、米麦加工品の美味しさを得ることが
でき、又、簡単に調理できる新規な加熱調理用食品を得
るを得る。 【解決手段】 密閉された器状の容器内部に形成された
スープを凝固してなるスープ凝固層と、該スープ凝固層
の内部、上部又は下部に置かれた米麦加工品とからなる
もの。
Description
することで食すことのできる新規加熱調理用食品に関す
るものであり、より詳しくは、例えば、スープに、更
に、ご飯、おにぎり、麺、パンなどの米麦加工品を加え
て食べる新規加熱調理用食品に関する。
ニオンスープ、クラムチャウダ、ミネストローネ、ボル
シチ、コムタン、けんちん汁、のっぺ汁、豚汁等のよう
に、スープと中の米麦加工品とを一緒に食するものや、
米又は麦を主体とした調理済み食品からなる米麦加工品
をスープ等の汁物に浸して、これを食すものがある。
プ、ポタージュスープ、シチュー等にトースト、クルト
ン、バゲット、パイ、クラッカー等を入れて食すものが
あり、中華風の料理では、おこげ料理、あんかけ焼きそ
ば、中華粥に揚げパンを付けて食すもの等があり、和風
の料理では、お茶漬け、焼きおにぎりのお茶漬け、焼き
餅を入れたお汁粉、焼き餅を入れたお雑煮、天ぷらそ
ば、天ぷらうどん等が挙げられる。
にご飯、おにぎり、焼きおにぎり、パン等を加えて食べ
るもので、米麦加工品の美味しさ、特に焙焼、油ちょう
された米麦加工品の香ばしく、パリパリとした表面の状
態を残しながら、最外表がスープに少し浸ってしっとり
とした状態の米麦加工品の美味しさはこれら食品の醍醐
味の一つであるといえる。
食品をチルド等の完全調理済み食品として、調理器で加
熱したりするだけで食すことのできる食品とするには、
米又は麦を主体とする米麦加工品が、スープ等の汁物に
浸っていると吸水をし、所謂「のびた状態」、若しく
は、糊状となってしまい、製品化することは難しいもの
であった。
別に包装するものでは、調理器で加熱するだけで食すこ
とのできる食品とはならない。
品を加えて食べるので、のびていない、糊状になってい
ない米麦加工品の美味しさを得ることができ、又、簡単
に調理できる新規加熱調理用食品を得ることを目的とす
る。
明に係る新規加熱調理用食品は、密閉された器状の容器
内部に形成されたスープを凝固してなるスープ凝固層
と、該スープ凝固層の内部、上部又は下部に置かれた米
麦加工品とからなるものである。
調理用食品は、請求項1に記載された米麦加工品が米又
は麦を主体とした調理済み食品からなり、前記米麦加工
品の澱粉がβ化されているものである。
調理用食品は、請求項1に記載されたスープ凝固層が、
ゲル化剤で固められたものである。
調理用食品は、請求項1に記載された米麦加工品が、ご
飯、おにぎり、焼きおにぎり、揚げおにぎり、焼き餅、
揚げ餅、天ぷら、おこげ、揚げ蒸し麺、パン、パイ、パ
スタ、又はクラッカーの何れか1つ以上から選ばれてな
るものである。
状の容器内部に形成されたスープを凝固してなるスープ
凝固層と、該スープ凝固層の内部、上部又は下部に置か
れた米麦加工品とからなるものであるため、新規加熱調
理用食品を得ることができる。
調理済み食品からなり、この米麦加工品の澱粉がβ化さ
れているため、この米麦加工品が、密閉された器状の容
器内部に形成されたスープ凝固層の内部、上部又は下部
に置かれた状態でも、吸水し難く、のびたり、糊状にな
っていない米麦加工品の美味しさを得ることのできる新
規加熱調理用食品を得ることができる。
保持される温度であれば、澱粉がβ化された米又は麦を
主体とした調理済み食品からなる米麦加工品は吸水し難
く、のびたり、糊状にならない。従って、スープ凝固層
の上部又は下部、更には、スープ凝固層内部に保持され
ていても米麦加工品は吸水し難く、のびたり、糊状にな
らず、米麦加工品の美味しさを得ることができる新規加
熱調理用食品を得ることができる。
直火に耐えるものであれば、直火にかけることも可能で
ある。また、容器自体の密封性が高ければ、熱湯に浸し
て加熱することも可能である。更に、器状の容器が所謂
「電子レンジ」と呼ばれる高周波調理可能であれば、高
周波調理も可能であり、特に好ましい。
させ、加熱した際に、スープ凝固層が再溶解するように
したものであればよい。例えば、天然ではゼラチン分を
スープと共に煮出して煮凝り状としたスープ凝固層や、
ゲル化剤によってスープを凝固したスープ凝固層を得る
ことができる。好ましいゲル化剤としては、スープ等を
凝固させ、喫食に適した温度に加熱した際に、スープ凝
固層が再溶解するようにしたものであればよく、例え
ば、ゼラチン、寒天、カラギーナン、キサンタンガム等
のゲル化剤を単独又は混合したものが選ばれる。
としては、ゲル化剤の種類にもよるが、例えばカラギー
ナン単独の添加量では、0.5重量%以上、8重量%以
下である。0.5重量%より少なくては、スープは凝固
せず、又、凝固したとしても米麦加工品を支えられる程
度の硬度は得られない。8重量%を越えると、最溶解し
た際のスープが不要なとろみを与えるからである。より
好ましいカラギーナンの添加量としては、1重量%以
上、5重量%以下である。1重量%以上、5重量%以下
の範囲でカラギーナンを含むものは、スープに由来する
水分が離水し難く、米麦加工品を加湿しない利点がある
からである。尚、他のゲル化剤においても同程度の添加
量である。
ゲル化剤の種類にもよるが、時間の経過に伴い多少の離
水を生じる。この離水が米麦加工品に吸収されて、のび
たり、糊化する原因となる。本発明の米麦加工品として
は、離水により生じた水分を吸収し難くするために、澱
粉がβ化された米又は麦を主体とした調理済み食品を用
いる。
た食品を一旦加熱して澱粉質をα化した後、これを例え
ば10℃以下の冷蔵室で一晩放置して、β化すればよ
い。
部に保持されるスープ凝固層と米麦加工品とからなる食
品の種類に応じて、米麦加工品をスープ凝固層の内部、
上部又は下部に置くかは、適宜決定される。例えば、コ
ンソメスープ、ポタージュスープ、シチュー、オニオン
スープ、ビーフシチュー、クラムチャウダー、ボルシ
チ、ミネストローネ、コムタン、けんちん汁、のっぺ
汁、豚汁等にクルトン、トースト、バゲット、パイ、ク
ラッカー、おこげ、焼きそば、ご飯、おにぎり、焼き
餅、麺、パスタ等を入れて食す食品等では、米麦加工品
はスープ凝固層の上に置かれるのが好ましい。
の下に置かれる場合には、容器の外部で予めスープを凝
固させた上で容器内の米麦加工品の上におけばよい。
凝固されたスープの種類に応じて、このスープと共に食
するに適した米麦加工品が選ばれる。米麦加工品となる
調理済み食品としては、そのままの状態でも喫食可能で
あるが、加熱調理されてスープと共に食された場合に一
層美味しく食することのできる米麦加工品がスープの種
類に応じて選ばれる。
ージュスープ、シチュー、、オニオンスープ、ビーフシ
チュー、クラムチャウダー、ボルシチ、ミネストロー
ネ、コムタン、けんちん汁、豚汁などが選ばれ、米麦加
工品は、クルトン、トースト、バゲット、パイ、パス
タ、クラッカー、おこげ、油ちょう麺、ご飯、おにぎ
り、焼きおにぎり、焼き餅、揚げ持ち、麺等が任意の組
み合わせで選ばれる。
成を示す説明図である。図2は図1の正面構成を示す説
明図である。図に示す通り、上面開口を覆うフィルム(1
1)(図1では示さず)でシールされた椀状容器(12)があ
る。フィルム(11)のシールは上部開口を囲むシール端部
(15)で強くシールされる。開口の対向する位置には、取
手部(16)が形成されている。
を主体としたゲル化剤で凝固して形成されたスープ凝固
層(13)が底部に層状に充填されている。このスープ凝固
層(13)の上には、米麦を主体とした食品又はこの米麦を
主体とした食品から選ばれた米麦加工品(14)が載置され
ている。
のシールの一部を剥がし、容器(12)内部との通気を確保
した上で、高周波調理器で加熱する。高周波調理器での
加熱で、スープ凝固層が溶解され、米麦加工品がスープ
に浸ることとなる。これにより、スープに浸った直後
の、のびたり、糊状になっていない米麦加工品の美味し
さを楽しむことのできる食品を得ることができる。
加熱用ご飯入り根菜スープを作製した。大根、ニンジ
ン、キャベツ、油揚げ、里芋、絹さや、こんにゃくを、
醤油、みりん、食塩、砂糖、鰹節エキスで調味した鶏ガ
ラスープで煮込んで、澱粉でとろみを付けた根菜スープ
を得た。この根菜スープにカラギーナン2.5重量%を
溶解させた後、容器に深さ2/3程度になるように流し
込んだ。これを、冷却して凝固させ、スープ凝固層を得
た。
て、β化した。このご飯をしっかりと凝固したスープ凝
固層の上に載せ、フィルムで覆った後、容器の開口縁部
をしっかりとシールして電子レンジ加熱用ご飯入り根菜
スープを得た。
構成を示す説明図である。図4は図3の正面構成を示す
説明図である。図に示す通り、上面開口を覆うフィルム
(31)(図3では示さず)でシールされた椀状容器(32)が
ある。フィルム(31)のシールは上部開口を囲むシール端
部(35)で強くシールされる。開口の対向する位置には、
取手部(36)が形成されている。
を主体としたゲル化剤で凝固して形成されたスープ凝固
層(33)が上部に層状に充填されている。このスープ凝固
層(33)の下には、米麦を主体とした食品又はこの米麦を
主体とした食品から選ばれた米麦加工品(34)が載置され
ている。
のシールの一部を剥がし、容器(32)内部との通気を確保
した上で、高周波調理器で加熱する。高周波調理器での
加熱で、スープ凝固層が溶解され、米麦加工品がスープ
に浸ることとなる。これにより、スープに浸った直後
の、のびたり、糊状になっていない米麦加工品の美味し
さを楽しむことのできる食品を得ることができる。
加熱用パスタ入りオニオンスープを作製した。スープ用
深鍋にバターとサラダ油とを少量入れ、中火で溶かし、
底に薄切りの玉葱900gと食塩少量を入れ、かき混ぜ
ながら弱火で玉葱がきつね色になるまで、20〜30分
間炒めた。次に炒めた玉葱の上から少量の小麦粉を振り
かけ、練り合わせながら、2〜3分間炒め、鍋を火から
下ろし、別に作ったビーフストック1800mlを炒め
た玉葱に合わせ、30〜40分間弱火で煮込み、オニオ
ンスープを得た。
0gを冷蔵庫で一晩放置し、パスタをβ化し、350m
lの容器に入れた。パスタを入れた容器の途中の口径と
テーパとを備えた別の容器を用意し、オニオンスープに
カラギーナン2.7重量%を溶解させた後、この別の容
器に200mlに流し込み、冷却して凝固させ、スープ
凝固層を得た。
た容器に入れ、この容器の口をフィルムで覆った後、容
器の開口縁部をしっかりとシールして電子レンジ加熱用
パスタ入りオニオンスープを得た。
汁物に浸った直後の、米麦加工品の美味しさを堪能でき
る新規加熱調理用食品を得るという効果がある。
構成を示す説明図である。
面構成を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 密閉された器状の容器内部に形成された
スープを凝固してなるスープ凝固層と、該スープ凝固層
の内部、上部又は下部に置かれた米麦加工品とからなる
ことを特徴とする新規加熱調理用食品。 - 【請求項2】 前記米麦加工品が米又は麦を主体とした
調理済み食品からなり、 前記米麦加工品の澱粉がβ化されていることを特徴とす
る請求項1に記載された新規加熱調理用食品。 - 【請求項3】 前記スープ凝固層が、ゲル化剤で固めら
れたことを特徴とする請求項1に記載された新規加熱調
理用食品。 - 【請求項4】 前記米麦加工品が、ご飯、おにぎり、焼
きおにぎり、揚げおにぎり、焼き餅、揚げ餅、天ぷら、
おこげ、揚げ蒸し麺、パン、パイ、パスタ、又はクラッ
カーの何れか1つ以上から選ばれてなることを特徴とす
る請求項1に記載された新規加熱調理用食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000232860A JP4311700B2 (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 新規加熱調理食品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002045156A true JP2002045156A (ja) | 2002-02-12 |
JP4311700B2 JP4311700B2 (ja) | 2009-08-12 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020630A (ja) * | 2004-06-11 | 2006-01-26 | Ajinomoto Co Inc | 調味液付き冷凍食品 |
DE102013207644A1 (de) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | Santosh Ernst Gupta | Tiefkühlfertiggericht, Verfahren zu dessen Herstellung sowie Verfahren zur Zubereitung einer Fertigspeise mittels des Tiefkühlgerichts |
JP2015189509A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | キョーラク株式会社 | 電子レンジ用容器及び電子レンジ用包装体 |
-
2000
- 2000-08-01 JP JP2000232860A patent/JP4311700B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4654772B2 (ja) * | 2004-06-11 | 2011-03-23 | 味の素株式会社 | 調味液付き冷凍食品 |
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JP2015189509A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | キョーラク株式会社 | 電子レンジ用容器及び電子レンジ用包装体 |
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---|---|
JP4311700B2 (ja) | 2009-08-12 |
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