JP2002044908A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2002044908A
JP2002044908A JP2000224045A JP2000224045A JP2002044908A JP 2002044908 A JP2002044908 A JP 2002044908A JP 2000224045 A JP2000224045 A JP 2000224045A JP 2000224045 A JP2000224045 A JP 2000224045A JP 2002044908 A JP2002044908 A JP 2002044908A
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博昭 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転動体の軸方向の移動を規制するためのストッ
パを有するクラッチを備えたモータにおいて、ストッパ
の固定構造がギヤハウジングの短手方向厚さを厚くして
しまうことがないモータを提供する。 【解決手段】クラッチは、転動体32をカラー内に保持
すべく該転動体32の軸線方向の移動を規制するストッ
パ34を有する。ストッパ34には、ギヤハウジング2
1のモータ本体に固定される側端部の長手方向側端部に
固定部34cが形成され、その固定部43cにギヤハウ
ジング21に形成された係合突起21nが嵌入されるこ
とで、該ストッパ34がギヤハウジング21に固定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータ回転軸にウ
ォーム軸がクラッチを介して連結されたモータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーウィンド装置等に用いられ
るモータとしては、図9に示すものがある。このモータ
は、回転軸81を有する扁平型のモータ本体82と、ウ
ォーム軸83を有する扁平型の出力部84と、回転軸8
1からウォーム軸83に回転を伝達するとともに、ウォ
ーム軸83から回転軸81への回転伝達を阻止するクラ
ッチ85(図10参照)とを備えている。
【0003】図10に示すように、クラッチ85は、回
転軸81の先端に固定される駆動側回転体86と、ウォ
ーム軸83の基端に固定される従動側回転体87と、そ
れらの外周を囲って出力部84のギヤハウジング88に
固定されるカラー89と、従動側回転体87とカラー8
9との間に配置される転動体90とを備えている。
【0004】駆動側回転体86の軸中心には2面巾凹部
86aが形成されている。そして、該2面巾凹部86a
に回転軸81の先端に形成された2面巾凸部81aが嵌
合されることで、回転軸81と駆動側回転体86とが一
体回転するように連結されている。
【0005】駆動側回転体86のウォーム軸83側の径
方向外側には、所定角度位置に径方向外側に延び、その
先端からウォーム軸83側に延びる突設部86bが形成
されている。その突設部86bの径方向内側の部分(ゴ
ムGが設けられる部分)は、従動側回転体87の径方向
外側の所定角度位置に形成された凹部87a内に、周方
向に所定の隙間を有して配置されている。従動側回転体
87の凹部87aが形成されていない位置の径方向外側
面には、カラー89の円筒部89aの内周面との距離が
周方向に変化する制御面87bが形成されている。そし
て、転動体90は、制御面87bと円筒部89aとの間
に配置されている。
【0006】カラー89の円筒部89aの一端(図10
中、上端)には径方向内側に延びる環状の円盤部89b
が形成されている。そして、円筒部89aの他端側(図
13中、下側)には、環状に形成されたカバープレート
91が内嵌され、該カバープレート91と前記円盤部8
9bにより駆動側回転体86、従動側回転体87及び転
動体90の軸線方向の移動が規制されている。即ち、円
盤部89bの内径は、駆動側回転体86の突設部86b
及び制御面87bの径方向外側に配置される転動体90
をカラー89内に保持すべく、該突設部86b及び転動
体90が抜けない大きさの径に設定されている。そし
て、カラー89は、円筒部89aの他端(図10中、下
端)がギヤハウジング88に形成された環状のセレーシ
ョン穴88aに嵌合固定されている。
【0007】このように構成されたモータは、カラー8
9内に、駆動側回転体86、転動体90及びウォーム軸
83が嵌合固定された従動側回転体87を組み付け、そ
れらが抜けないようにカバープレート91を組み付けた
後、ウォーム軸83をギヤハウジング88のウォーム軸
収容凹部88b内に挿入して組み付ける。
【0008】そして、モータ本体82のヨーク92を出
力部84のギヤハウジング88に組み付けるとともに、
2面巾凹部86aに2面巾凸部81aを嵌合して、回転
軸81と駆動側回転体86とを固定する。
【0009】このクラッチ85は、モータ本体82が駆
動され、回転軸81と共に駆動側回転体86が回転され
ると、突設部86bの径方向外側の部分により転動体9
0が押されるとともに突設部86bの径方向内側の部分
により従動側回転体87の凹部87aの回転方向壁面が
押され、従動側回転体87及びウォーム軸83が連れ回
りする。
【0010】一方、モータ本体82が停止している状態
で、ウォーム軸83と共に従動側回転体87が回転する
と、僅かに回転した時、転動体90が制御面87bとカ
ラー89の円筒部89aの内周面とで狭持され、従動側
回転体87のそれ以上の回転が阻止される(ロック状態
となる)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たモータでは、カラー89に各部材86,87,90,
91を組み付けた後、その組み付けたユニットをギヤハ
ウジング88に組み付けるため、その組み付け作業にお
いて、組み付ける基準となる部材が変わることとなり
(組み付け方向が逆になり)、該組み付け作業に手間が
かかる。
【0012】そこで、クラッチ85の各部材をギヤハウ
ジング88に順次組み付け可能に形成することが考えら
れるが、この場合、カラー89の円盤部89bを別部材
(ストッパ)とする必要が生じる。即ち、ギヤハウジン
グ88に円盤部89bが形成されていないカラー89
(円筒部89a)を組み付けた後、転動体90をその円
筒部89a内に組み付け、更に円盤部89bと同様の役
割(転動体90の抜け止め)を果たすストッパを組み付
けることになる。
【0013】しかし、そのストッパの固定構造(例え
ば、ストッパを、その外径が円筒部89aより大きい円
盤形状とし、その外縁全周でギヤハウジング88に固定
する)によっては、扁平型のギヤハウジング88の厚さ
を厚くしてしまう。
【0014】本発明の目的は、転動体の軸方向の移動を
規制するためのストッパを有するクラッチを備えたモー
タにおいて、ストッパの固定構造がギヤハウジングの短
手方向厚さを厚くしてしまうことがないモータを提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、請求項1回転軸を有する
扁平型のモータ本体と、前記モータ本体に固定されるハ
ウジング、及び前記ハウジング内で支持されるウォーム
軸を有する出力部と、前記回転軸と前記ウォーム軸間に
設けられ、該回転軸から該ウォーム軸に回転を伝達する
とともに、該ウォーム軸から該回転軸への回転伝達を阻
止するクラッチとを備えたモータにおいて、前記クラッ
チは、前記回転軸と一体回転可能に設けられる駆動側回
転体と、前記ハウジングに固定される略円筒形状のカラ
ーと、前記ウォーム軸と一体回転可能に設けられ、前記
カラーの内側に前記駆動側回転体と同軸上に配置され、
前記カラーとの距離が回転方向に変化する制御面を有し
前記駆動側回転体と回転方向に係合する従動側回転体
と、前記制御面と前記カラーとの間に配置され、前記駆
動側回転体側が回転した時には前記従動側回転体と共に
回転し、前記従動側回転体側が回転した時には前記制御
面と前記カラーとに狭持されて該従動側回転体の回転を
阻止する転動体と、前記ハウジングに固定され、前記転
動体を前記カラー内に保持すべく該転動体の軸線方向の
移動を規制するストッパとを有し、前記ストッパは、前
記ハウジングの前記モータ本体に固定される側端部の長
手方向に形成された固定部で該ハウジングに固定され
た。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記転動体及び前記制御面は、所定
角度間隔毎に複数設けられ、前記クラッチは、前記複数
の転動体の各間隔を保持するためのサポート部材を備
え、前記ストッパは、前記サポート部材の軸線方向の移
動を規制することで該転動体の軸線方向の移動を規制す
る。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のモータにおいて、前記サポート部材は、前記カラーの
軸線方向外側で該カラーの内周より径方向外側に延びた
外延部を有し、前記ストッパは、前記外延部が軸線方向
に当接することで前記サポート部材の軸線方向の移動を
規制する当接部を備えた。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のモータにおいて、前記外延部は、環状に形成され、前
記当接部は、前記外延部と略同径の環状に形成され、前
記固定部は、前記当接部から前記ハウジングの前記長手
方向に延びる延設部に形成された。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のモータにおいて、前記カラーは、前記ハウジングの前
記長手方向に延び該ハウジングと周方向に係合する係合
部を備え、前記ストッパは、前記延設部に前記係合部と
当接し前記カラーの軸線方向の移動を規制する規制部を
備えた。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項4又は5
に記載のモータにおいて、前記ストッパは、均一な厚さ
の板材からなる。請求項7に記載の発明は、請求項5に
記載のモータにおいて、前記ストッパは、均一な厚さの
板材からなり、前記規制部は、前記延設部の一部を切り
起こす、又は前記延設部の一部を折り曲げることにより
形成される。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項4乃至7
のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記固定部
は、前記ハウジングに設けられた係合突起と軸線方向に
移動不能となるように係合する斜めに切り起こされた弾
性片からなる。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8
のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記クラッチ
は、前記モータ本体と前記出力部との組み付け前に、各
部品を前記ハウジングに順次組み付け可能に形成され
た。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
9のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記ハウジ
ングの前記ストッパの近傍に、前記長手方向に沿った収
納スペースを形成し、その収納スペースに回路素子を配
置した。
【0024】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ストッパは、ハウジングのモータ本体に固定される側端
部の長手方向に形成された固定部を備え、該固定部が該
ハウジングに固定されることでハウジングに固定され
る。よって、ストッパは、ハウジングのモータ本体に固
定される側端部の短手方向に大型化しない。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、複数の転
動体の各間隔はサポート部材にて保持され、そのサポー
ト部材はストッパにてその軸線方向の移動が規制され
る。請求項3に記載の発明によれば、サポート部材は、
カラーの軸線方向外側で該カラーの内周より径方向外側
に延びた外延部を有し、その外延部がストッパの当接部
に当接することでその軸線方向の移動が規制される。よ
って、転動体の軸線方向の移動を規制するストッパを、
カラーの内周より径方向外側に配置することができる。
これにより、例えば、カラー、転動体を保持したサポー
ト部材、及びストッパをハウジングに組み付けた後に、
駆動側回転体をカラー内に挿入することができる。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、サポート
部材の外延部は環状に形成され、ストッパは外延部と略
同径の環状に形成された当接部と、その当接部からハウ
ジングの前記長手方向に延び固定部が形成された延設部
とを備える。よって、ストッパは、サポート部材の外延
部よりハウジングの前記短手方向に大型化しない。
【0027】請求項5に記載の発明によれば、カラー
は、ハウジングのモータ本体に固定される側端部の長手
方向に延び該ハウジングと周方向に係合する係合部を備
え、その係合部がストッパの延設部の規制部に当接され
て軸線方向の移動が規制される。よって、カラーを固定
するための部材がハウジングの前記短手方向に大型化し
ない。又、ストッパが、転動体の軸線方向の移動を規制
する部材と、カラーを固定するための部材とを兼ねるた
め、部品点数が少なくなる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、均一な厚
さの板材からなるため、低コストで製造することができ
る。請求項7に記載の発明によれば、ストッパは板状に
形成されるため、低コストで製造することができる。し
かも、規制部は、延設部の一部を切り起こす、又は延設
部の一部を折り曲げることにより形成されるため、板状
のストッパに容易に設けることができる。
【0029】請求項8に記載の発明によれば、固定部
は、ハウジングに設けられた係合突起と軸線方向に移動
不能となるように係合する斜めに切り起こされた弾性片
からなるため、容易に形成することができる。
【0030】請求項9に記載の発明によれば、クラッチ
は、モータ本体と出力部との組み付け前に、各部品を順
次ハウジングに組み付け可能に形成されるため、各部品
をハウジングを基準として組み付けることで、その組み
付けコストを低減することができる。
【0031】請求項10に記載の発明によれば、ハウジ
ングのストッパの近傍には、前記長手方向に沿った収納
スペースが形成され、その収納スペースには回路素子が
配置される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパワーウインド装
置用のモータに具体化した実施の形態について図1〜図
8を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるモ
ータ1の要部断面図を示す。モータ1は、扁平型のモー
タ本体2と出力部3とクラッチC(図2参照)とを備え
ている。
【0033】図1に示すように、上記モータ本体2は、
ヨークハウジング(以下、単にヨークという)4、1対
のマグネット5、回転軸6、アーマチャ(電機子)7、
コンミテータ(整流子)8、樹脂製のブラシホルダ9及
び給電用のブラシ10を備えている。
【0034】ヨーク4は、略有底扁平円筒状に形成され
ている。そして、ヨーク4の軸直交方向断面の長手方向
両端の内周面には、1対のマグネット5が対向して固着
されている。また、ヨーク4の底部には、その中心軸に
沿って上記回転軸6の基端部が回転可能に支持されてい
る。この回転軸6の先端部には、図2に示すように、円
柱形状から平行に面取りした2面巾凸部6aが形成され
ている。
【0035】上記マグネット5の位置に対応する上記回
転軸6の中間部には、前記アーマチャ7が固定されてい
る。また、上記回転軸6の上記アーマチャ7よりも先端
側には、コンミテータ8が固定されている。
【0036】上記ヨーク4の開口部には、該ヨーク4の
軸直交方向断面の長手方向の外側に延びるフランジ部4
a,4b(図3参照)が形成されている。一方(図1
中、左側)のフランジ部4aには、図3に示すように、
2つのネジ通し孔4cと、2つの位置決め用孔4dが形
成されている。各孔4c,4dは、ヨーク4の軸直交方
向断面の短手方向両端側にそれぞれ形成されている。他
方(図1中、右側)のフランジ部4bには、図3に示す
ように、1つのネジ通し孔4eと、1つの位置決め用孔
4fが形成されている。ネジ通し孔4eは、ヨーク4の
軸直交方向断面の短手方向一端側に形成されている。位
置決め用孔4fは、ヨーク4の軸直交方向断面の短手方
向中央部に形成されている。位置決め用孔4d,4f
は、ヨーク4の軸中心からの距離が、ネジ通し孔4c,
4eのそれより長く設定されている。
【0037】ヨーク4の開口部には、ブラシホルダ9が
嵌合固定されている。このブラシホルダ9は、ヨーク4
の開口部と対応し、同開口部を略覆う形状のホルダ本体
9aと、一方(図1中、左側)のフランジ部4aより回
転軸6の径方向外側に突出したコネクタ部9bとを備え
ている。ホルダ本体9aのヨーク4内部側にはコネクタ
部9bと図示しない配線で接続された一対のブラシ10
が配設されている。この1対のブラシ10は前記マグネ
ット5と同様にヨーク4の軸直交方向断面の長手方向に
沿って配置されている。又、ホルダ本体9aの略中央に
は軸受11が設けられ、その軸受11によって上記回転
軸6の先端側が回転可能に支持されている。
【0038】ホルダ本体9aのヨーク4外部側(出力部
3側)には、図3に示すように、回路素子12〜15を
備えた回路基板16が固定されている。詳述すると、ブ
ラシホルダ9には、コネクタ部9bからホルダ本体9a
のヨーク4外部側まで配線17が埋設されている。そし
て、ホルダ本体9aのヨーク4外部側には、突出した前
記配線17と接続される図示しない導体パターンを有す
る回路基板16が固定され、その回路基板16上に回路
素子12〜15が実装されている。本実施の形態の回路
素子12〜15は、サーミスタ12、コンデンサ13、
チョークコイル14、及びホールIC15である。サー
ミスタ12は、前記ホルダ本体9aの短手方向一端側
に、長手方向、即ち前記ヨーク4の軸直交方向断面の長
手方向に沿って配置されている。
【0039】ここで、上記ブラシ10は、上記コンミテ
ータ8に対応した位置に配置されて同コンミテータ8と
接触している。従って、コネクタ部9bに接続される図
示しない制御装置(外部電源)からブラシ10及びコン
ミテータ8を介してアーマチャ7に巻装したコイル導線
に電流が供給されると、同アーマチャ7、すなわちモー
タ本体2の回転軸6が回転駆動される。
【0040】出力部3は、ギヤハウジング21と、第1
及び第2軸受22a,22bと、ウォーム部材23と、
ウォームホイール24と、出力軸25とを備える。ギヤ
ハウジング21のモータ本体2に固定される側(図1
中、上側)端部(以下、上側端部という)は、ヨーク4
の開口部と対応した扁平型(略長方形)に形成されてい
る。ギヤハウジング21の上側端部には、図4及び図5
に示すように、ブラシホルダ9のホルダ本体9aが嵌合
される嵌合凹部21aが形成されている。又、ギヤハウ
ジング21の上側端部には、前記ヨーク4の各位置決め
用孔4d,4fと対応した位置に、該孔4d,4fに嵌
挿される位置決め用凸部21b,21cが形成されてい
る。又、ギヤハウジング21の上端部には、前記ヨーク
4の各ネジ通し孔4c,4eと対応した位置に、ネジ穴
21d,21eが形成されている。そして、ギヤハウジ
ング21は、位置決め用凸部21b,21cがヨーク4
の各位置決め用孔4d,4fに嵌挿され、ホルダ本体9
aが嵌合凹部21aに嵌合された状態で、ネジ通し孔4
c,4eを通してネジ穴21d,21eに螺合される図
示しないネジにてヨーク4にネジ止めされている。
【0041】ギヤハウジング21には、嵌合凹部21a
の底部中央から凹設した該嵌合凹部21aの長手方向、
即ち前記ヨーク4の軸直交方向断面の長手方向に長く開
口した凹部21fが形成されている。尚、前記回路素子
12〜15は、この凹部21f内に収容配置される(図
5参照)。サーミスタ12は、凹部21fの短手方向一
端側に形成される長手方向に沿った収納スペース26に
配置される。又、ギヤハウジング21には、凹部21f
の底部中央から凹設した円形のクラッチ収容凹部21
g、該クラッチ収容凹部21gの底部中央から回転軸6
の軸線方向に沿って延びるように凹設したウォーム軸収
容凹部21h(図2参照)が形成されている。又、ギヤ
ハウジング21には、ウォーム軸収容凹部21hの中間
部の軸線直交方向(図1中、右方向)に該ウォーム軸収
容凹部21hと連通するホイール収容部21iが形成さ
れている。
【0042】クラッチ収容凹部21gの開口部には、環
状のフランジ嵌合凹部21jが形成されている。フラン
ジ嵌合凹部21jにおける凹部21fの長手方向両端部
には、同長手方向に延びる係合凹部21kが連続して形
成されている。
【0043】又、凹部21fの底部には、2つの台座2
1mが形成されている。各台座21mは、前記係合凹部
21kの周囲にそれぞれ形成されている。即ち、台座2
1mは、係合凹部21kの壁面と連続する壁面を有する
ように略コ字状に形成されている。各台座21mの上面
における凹部21fの短手方向両端部には、円柱形状の
係合突起21nが形成されている。又、クラッチ収容凹
部21gの底部には、筒状の軸受保持部21pが凸設さ
れている。
【0044】第1及び第2軸受22a,22bは、金属
製で略円筒形状のすべり軸受(メタル軸受)であって、
第1軸受22aは軸受保持部21pに内嵌されている。
又、第2軸受22bは、ウォーム軸収容凹部21hの底
側(図1中、下側)に内嵌されている。
【0045】ウォーム部材23は、ウォーム軸28と、
ウォーム軸28のモータ本体2側に一体形成された従動
側回転体29とからなる(図4参照)。ウォーム軸28
は、その中間部にウォーム28aが形成され、その両端
部で第1及び第2軸受22a,22bに回転可能に支持
されてウォーム軸収容凹部21h内に収容されている。
【0046】ウォームホイール24は、ウォーム28a
と噛合され、ウォーム軸28と直交する方向(図1の紙
面直交方向)の軸中心で回転可能にホイール収容部21
i内に収容されている。そして、出力軸25は、ウォー
ムホイール24の回転に伴って同軸で回転するように該
ウォームホイール24に連結されている。この出力軸2
5は、公知の図示しないレギュレータを介して図示しな
いウインドガラスに連結される。
【0047】前記回転軸6は、クラッチCを介してウォ
ーム軸28に連結されている。クラッチCは、図2及び
図4に示すように、前記従動側回転体29と、カラー3
1と、複数(3つ)の転動体32と、サポート部材33
と、ストッパ34と、駆動側回転体35と、ボール36
とを備えている。カラー31は、円筒形状の外輪31a
と外輪31aの一端(図2中、上端)から径方向外側に
延びる環状のフランジ部31bと、フランジ部31bか
ら180度間隔を有して更に径方向外側に延びる一対の
係合部31cとからなる。
【0048】カラー31は、その外輪31aがクラッチ
収容凹部21gに嵌合され、フランジ部31bがフラン
ジ嵌合凹部21jに嵌合されている。そして、係合部3
1cが係合凹部21kに嵌合されることで、カラー31
の回り止めがなされている。このカラー31の内側に
は、前記従動側回転体29が配置されている。
【0049】前記従動側回転体29は、図4に示すよう
に、ウォーム軸28の基端部から拡径された円盤部29
aと、円盤部29aの軸中心からモータ本体2側(回転
軸6側)に延びる軸部29bと、軸部29bから等角度
(120°)間隔で径方向外側に延びる3つの係合凸部
29cとからなる。係合凸部29cは、径方向外側に向
かうほど周方向の幅が広がるように形成されている。
又、係合凸部29cの径方向外側面は、図6に示すよう
に、カラー31の外輪31aの内周面31dとの距離が
回転方向に変化するように略平面の制御面41とされて
いる。軸部29bのモータ本体2側(回転軸6側)の軸
中心部には、図2及び図4に示すように、円形の凹部2
9dが凹設されている。
【0050】各転動体32は、金属材料にて略円柱形状
に形成され、図6に示すように、係合凸部29cの制御
面41と外輪31aの内周面31dとの間に配置されて
いる。転動体32の直径は、制御面41の中央部(回転
方向中央部)41aと外輪31aの内周面31dの間隔
の長さより小さく、制御面41の側部(回転方向端部)
41b,41cと外輪31aの内周面31dの間隔の長
さより大きく設定されている。即ち、転動体32の直径
は、中央部41aと側部41b,41cとの間の中間部
41dと、外輪31aの内周面31dの間隔の長さと等
しく設定されている。
【0051】サポート部材33は、前記各転動体32を
回転可能にかつ略平行に等角度間隔で保持する。詳述す
ると、サポート部材33は、樹脂材よりなり、図2及び
図4に示すように、外延部としてのリング部33aと、
3つの内延部33bと、3対のローラサポート33c
と、3つの連結部33dとからなる。リング部33a
は、外輪31aより径の大きい円環状に形成されてい
る。3つの内延部33bは、リング部33aの内周から
径方向内側に等角度間隔で延設されている。各ローラサ
ポート33cは内延部33bの径方向内側の周方向両端
部から軸線方向に延設されている。各連結部33dは、
隣り合うローラサポート33cを連結するように円弧状
に形成されている。又、1対のローラサポート33cの
先端には周方向に向い合う係止凸部33eが形成されて
いる。そして、各転動体32は、各対のローラサポート
33c間で、且つ内延部33bと係止凸部33eとの間
で保持され、リング部33aに対して周方向及び軸線方
向に移動不能に保持される。このように転動体32を保
持したサポート部材33は、前述したように転動体32
が制御面41と外輪31aの内周面31dとの間に配置
されるように、各ローラサポート33cが外輪31aの
内側に挿入され、リング部33aがカラー31の軸線方
向外側でフランジ部31b上に当接されて配置される。
【0052】ストッパ34は、金属製の均一な厚さの板
材から形成されている、ストッパ34は、前記サポート
部材33のリング部33aと略同径の環状に形成された
当接部34aと、その当接部34aから180°間隔で
径方向外側に延びる延設部34bとを備えている。延設
部34bの幅は、前記台座21mと対応し(図5参
照)、当接部34aの外径より若干小さく設定され、ス
トッパ34全体は略長方形に形成されている。当接部3
4aの内外径は、図2に示すように、前記カラー31の
外輪31aの内外径と同径に設定されている。延設部3
4bには固定部34cが形成されている。固定部34c
は、前記ギヤハウジング21の係合突起21nと対応す
るように、ストッパ34の長手方向各端部において、ス
トッパ34の短手方向両端部、即ちストッパ34の四隅
に形成されている。本実施の形態の固定部34cは、斜
めに切り起こした4つの弾性片34dからなる。4つの
弾性片34dは、2つずつ弧状に並設され、その並設さ
れた群同士が対向して配置されている。そして、対向し
た弾性片34d群の先端の間隔は、ギヤハウジング21
の係合突起21nの直径より若干小さく設定されてい
る。これにより、弾性片34dは、対向した弾性片34
d群の間に係合突起21nが嵌入されると、該係合突起
21nが抜けないように(係合突起21nと軸線方向に
移動不能に)係合する。そして、ストッパ34は、固定
部34c、即ち、対向した弾性片34d群の間に係合突
起21nが嵌入されることで、該ギヤハウジング21に
固定されている。ストッパ34の当接部34aは、サポ
ート部材33のリング部33aの上部(図1中、上部)
に配置される。そして、ストッパ34は、サポート部材
33のリング部33aが当接部34aに当接すること
で、該サポート部材33と共に転動体32の軸線方向の
移動を規制している。
【0053】又、図2及び図4に示すように、各延設部
34bの略中央には、規制部34eが形成されている。
規制部34eは、延設部34bの一部を切り起こすこと
により形成されている。規制部34eは、その先端が前
記カラー31の係合部31cと当接し該カラー31の軸
線方向の移動を規制している。又、規制部34eは、そ
の先端が前記カラー31の係合部31cと当接すること
で、当接部34aとカラー31のフランジ部31bとの
距離を所定の長さに保ち、該当接部34aとフランジ部
31bにリング部33aが狭持されることを防ぐ。
【0054】前記駆動側回転体35は、樹脂材にて形成
され、軸部35aと、軸部35aよりも拡径された円盤
部35bと、円盤部35bの軸中心から軸線方向(図2
中、下方向)に延出した延出部35cとを有している。
駆動側回転体35には、延出部35cの先端からボール
収容凹部35dが凹設されている。ボール収容凹部35
dは、軸直交方向の壁面が球をくり貫いた形状に形成さ
れている。ボール収容凹部35dは、円盤部35bの途
中まで形成されている。このボール収容凹部35dに
は、ボール36が、その一部が延出部35cの先端から
突出した状態で保持されている。
【0055】又、駆動側回転体35の軸中心には、軸部
35aの基端(図2中、上端)から延び、断面に平行面
を有する2面巾凹部35eが前記ボール収容凹部35d
と連通するように形成されている。駆動側回転体35
は、2面巾凹部35eに回転軸6の2面巾凸部6aが嵌
合されることで、回転軸6に対して回転不能に連結され
ている。延出部35cは、従動側回転体29の凹部29
d内に略収容され、その延出部35cの先端から一部が
突出するボール36は、凹部29dの底部に当接されて
いる。
【0056】駆動側回転体35の円盤部35bの先端側
(図2中、下側)には、図4に示すように、径方向外側
及び軸線方向に突出する略扇形状の突設部42が等角度
間隔に複数(3つ)形成されている。各突設部42は、
図6に示すように、大きい円弧の面が外輪31aの内周
面31dより若干小さな径で同内周面31dに沿って形
成されている。即ち、駆動側回転体35は、その突設部
42がストッパ34の当接部34aの中心孔から軸線方
向に挿入可能に形成されている。突設部42には、径方
向内側から突設部42の中間まで径方向に延びる嵌合溝
42aが形成されている。突設部42は、外輪31a内
において、従動側回転体29の各係合凸部29c間であ
って、各転動体32(各ローラサポート33c)間に配
置されている。
【0057】嵌合溝42aには、ゴムよりなる緩衝部材
43が嵌合固定されている。緩衝部材43には、嵌合溝
42aから突設部42の径方向内側に突出し、周方向に
広がる緩衝部43aが形成されている。
【0058】緩衝部43aの周方向の幅は、図6に示す
ように、突設部42の内周面の周方向の幅より若干大き
く設定されている。緩衝部43aの一側面(反時計回り
側の面)43bは、駆動側回転体35が従動側回転体2
9に対して反時計回り方向(矢印X方向)に所定位置ま
で回転すると、係合凸部29cの時計回り側の面の径方
向内側に形成された第1緩衝面29eと当接する。又、
突設部42の径方向内側に形成される一側面(反時計回
り側の面)42bは、駆動側回転体35が前記所定位置
より更に反時計回り方向(矢印X方向)に回転すると、
係合凸部29cの時計回り側の面の径方向外側に形成さ
れた第1当接面29fと当接する。尚、駆動側回転体3
5は、緩衝部43aが周方向に撓む(潰れる)ことによ
り、前記所定位置より更に反時計回り方向(矢印X方
向)に回転する(図7参照)。
【0059】又、緩衝部43aの他側面(反時計回り側
の面)43cは、駆動側回転体35が従動側回転体29
に対して時計回り方向(矢印Y方向)に所定位置まで回
転すると、係合凸部29cの反時計回り側の面の径方向
内側に形成された第2緩衝面29gと当接する。又、突
設部42の径方向内側に形成される他側面(時計回り側
の面)42cは、駆動側回転体35が前記所定位置より
更に時計回り方向(矢印Y方向)に回転すると、係合凸
部29cの反時計回り側の面の径方向外側に形成された
第2当接面29hと当接する。尚、駆動側回転体35
は、緩衝部43aが周方向に撓む(潰れる)ことによ
り、前記所定位置より更に時計回り方向(矢印Y方向)
に回転する。
【0060】ここで、各部材32,42,29c,33
cの形状は、図7に示すように、突設部42の一側面4
2bが係合凸部29cの第1当接面29fと当接し、突
設部42の反時計回り側の面の径方向外側に形成された
第1押圧面42dがローラサポート33cと当接した状
態で、転動体32が制御面41の中央部41aと対応し
た位置に配置されるように設定されている。
【0061】又、各部材32,42,29c,33cの
形状は、突設部42の他側面42cが係合凸部29cの
第2当接面29hと当接し、突設部42の時計回り側の
面の径方向外側に形成された第2押圧面42eがローラ
サポート33cと当接した状態で、転動体32が制御面
41の中央部41aと対応した位置に配置されるように
設定されている。
【0062】図2に示すように、前記ホールIC15と
共に回転センサSを構成する環状のセンサマグネット5
1は、前記駆動側回転体35の軸部35aの外周に固定
されている。そして、前記ホールIC15は、このセン
サマグネット51の外縁一部と軸線方向に対向した位置
に配置され、センサマグネット51の回転速度、即ち回
転軸6の回転速度に応じたパルス信号を発生し、前記制
御装置に出力する。制御装置は、パルス信号に応じて供
給する電流を制御する。
【0063】上記のように構成されたモータ1(クラッ
チC)は、以下のように組み付けられる。まず、ギヤハ
ウジング21にウォーム部材23(ウォーム軸28と従
動側回転体29)、カラー31、転動体32を保持した
サポート部材33、及びストッパ34をこの順で順次組
み付ける。詳述すると、ウォーム部材23のウォーム軸
28を第1及び第2軸受22a,22bに挿入しウォー
ム軸収容凹部21h内に収容する。次に、カラー31の
外輪31aをクラッチ収容凹部21gに嵌合させるとと
もに、係合部31cを係合凹部21kに嵌合させる。次
に、転動体32をサポート部材33に保持させ、該サポ
ート部材33を外輪31aの内側に挿入する。次に、ス
トッパ34を、固定部34cにギヤハウジング21の係
合突起21nを嵌入する(弾性片34dに係合突起21
nを係合させる)ことで、ギヤハウジング21に固定す
る。
【0064】一方、駆動側回転体35をモータ本体2の
回転軸6に固定する。詳しくは、駆動側回転体35の2
面巾凹部35eに回転軸6の2面巾凸部6aを嵌合固定
する。尚、本実施の形態では、この前に、駆動側回転体
35の軸部35aにセンサマグネット51を固定する。
【0065】次に、モータ本体2を出力部3に固定する
とともに、駆動側回転体35をクラッチCの他の構成部
品に連結する。詳しくは、ヨーク4の位置決め用孔4
d,4fにギヤハウジング21の位置決め用凸部21
b,21cを嵌挿して位置決めを行うとともに、駆動側
回転体35の突設部42をストッパ34の当接部34a
を通してカラー31の外輪31aの内側(従動側回転体
29の各係合凸部29c間であって、各転動体32間)
に挿入する。そして、図示しないネジをヨーク4のネジ
通し孔4c,4eを通してギヤハウジング21のネジ穴
21d,21eに螺合させ該ヨーク4と該ギヤハウジン
グ21をネジ止めする。
【0066】上記のように構成されたパワーウインド装
置(モータ1)は、以下のように動作する。モータ本体
2が駆動され回転軸6が図6の反時計回り方向(矢印X
方向)に回転されると、回転軸6と共に駆動側回転体3
5(突設部42)が同方向(矢印X方向)に一体回転す
る。そして、図7に示すように、突設部42の一側面4
2bが係合凸部29cの第1当接面29fと当接し、第
1押圧面42dがローラサポート33cと当接すると、
転動体32が制御面41の中央部41aと対応した位置
(以下、中立位置という)に配置される。
【0067】尚、突設部42の一側面42bが第1当接
面29fに当接する前に、緩衝部43aの一側面43b
が係合凸部29cの第1緩衝面29eに先に接触するた
め、該当接時の衝撃は小さくなる。
【0068】この中立状態では、転動体32は係合凸部
29cの制御面41と外輪31aの内周面31dにて挟
持されないため、従動側回転体29はカラー31に対し
て回転可能となる。従って、駆動側回転体35が更に反
時計回り方向に回転すると、その回転力が突設部42か
ら従動側回転体29に伝達され、従動側回転体29が連
れ回りする。尚、このとき転動体32には第1押圧面4
2dから同方向(矢印X方向)の回転力が伝達され、転
動体32は同方向に移動する。
【0069】逆に、回転軸6が図6の時計回り方向(矢
印Y方向)に回転されると、上記と同様に、突設部42
により転動体32が中立位置に配置される。この状態で
は、転動体32は係合凸部29cの制御面41と外輪3
1aの内周面31dにて挟持されないため、従動側回転
体29はカラー31に対して回転可能となる。従って、
駆動側回転体35の回転力が突設部42から従動側回転
体29に伝達され、従動側回転体29が連れ回りする。
【0070】すると、従動側回転体29と共にウォーム
軸28が回転し、その回転に応じてウォームホイール2
4及び出力軸25が回転する。従って、出力軸25に連
結されるウインドガラスが開閉される。
【0071】一方、モータ1が停止している状態で、出
力軸25側に負荷がかかると、その負荷は従動側回転体
29を回動させようとする。そして、従動側回転体29
が図6の時計回り方向(矢印Y方向)に回転されると、
転動体32は係合凸部29cの制御面41の側部41b
側(中間部41d側)に相対移動する。やがて、図8に
示すように、転動体32が中間部41dまで相対移動す
ると、転動体32は、制御面41と外輪31aの内周面
31dで挟持される(ロック状態となる)。そして、外
輪31aが固定されているため、従動側回転体29のそ
れ以上の回転は阻止され、駆動側回転体35を連れ回り
させることはない。
【0072】逆に、従動側回転体29が図6の反時計回
り方向(矢印X方向)に回転されると、駆動側回転体3
5が停止しているため、転動体32は係合凸部29cの
制御面41の側部41c側(中間部41d側)に相対移
動する。やがて、転動体32が中間部41dまで相対移
動すると、転動体32は、制御面41と外輪31aの内
周面31dで挟持される(ロック状態となる)。そし
て、外輪31aが固定されているため、従動側回転体2
9のそれ以上の回転は阻止され、駆動側回転体35を連
れ回りさせることはない。
【0073】このように、出力軸25側に大きな負荷を
かけても、従動側回転体29の回転は阻止される。従っ
て、出力軸25に連結されるウインドガラスが自重や、
外力により開閉されることは防止される。
【0074】次に、本実施の形態の特徴的な効果を以下
に記載する。 (1)ストッパ34は、扁平型のギヤハウジング21の
上側端部の長手方向に形成された固定部34cを備え、
該固定部34cにギヤハウジング21の係合突起21n
が嵌入(弾性片34dに係合突起21nが係合)される
ことで、ギヤハウジング21に固定される。よって、ス
トッパ34は、ギヤハウジング21の上側端部の短手方
向に大型化しない。これにより、ギヤハウジング21を
その上側端部の短手方向に大型化(厚く)することがな
く、ひいてはモータ1の薄型化を図ることができる。
又、ギヤハウジング21に前記長手方向に沿ったサーミ
スタ12等を配置するための収納スペース26を確保す
ることができる。
【0075】(2)各転動体32の各間隔を保持するサ
ポート部材33は、カラー31の軸線方向外側で該カラ
ー31の内周面31dより径方向外側に延びた外延部と
してのリング部33aを有し、そのリング部33aがス
トッパ34の当接部34aに当接することでその軸線方
向の移動が規制される。よって、転動体32の軸線方向
の移動を規制するストッパ34を、カラー31の外輪3
1aの内周面31dの径方向外側に配置することができ
る。これにより、カラー31、転動体32を保持したサ
ポート部材33、及びストッパ34をギヤハウジング2
1に組み付けた後に、駆動側回転体35をストッパ34
の当接部34aを通してカラー31の外輪31a内に挿
入することができる。
【0076】(3)ストッパ34は、サポート部材33
のリング部33aと略同径の環状に形成された当接部3
4aと、その当接部34aからギヤハウジング21の上
側端部の長手方向に延び固定部34cが形成された延設
部34bとからなる。よって、ストッパ34は、リング
部33aよりギヤハウジング21の上側端部の短手方向
に大型化しない。又、ストッパ34は一部品で簡単な構
成となる。
【0077】(4)カラー31は、ギヤハウジング21
の上側端部の長手方向に延びギヤハウジング21の係合
凹部21kに嵌合され周方向に係合する係合部31cを
備え、その係合部31cがストッパ34の延設部34b
の規制部34eに当接されて軸線方向の移動が規制され
る。よって、カラー31を固定するための部材(ストッ
パの規制部34e)がギヤハウジング21の上側端部の
短手方向に大型化しない。又、カラー31自身に、ギヤ
ハウジング21に固定するための構造が不用となる。
又、ストッパ34が、転動体32の軸線方向の移動を規
制する部材と、カラー31を固定するための部材とを兼
ねるため、部品点数が少なくなる。
【0078】(5)ストッパ34は、均一な厚さの板材
から形成されるため、低コストで製造することができ
る。 (6)ストッパ34の規制部34eは、延設部34bの
一部を切り起こすことにより形成されるため、容易に形
成することができる。
【0079】(7)ストッパ34の固定部34cは、ギ
ヤハウジング21に設けられた係合突起21nと軸線方
向に移動不能となるように係合する斜めに切り起こされ
た弾性片34dからなるため、容易に形成することがで
きる。又、その組み付け作業が容易となる。
【0080】(8)クラッチCは、モータ本体2と出力
部3との組み付け前に、各部品を順次ギヤハウジング2
1に組み付け可能に形成され、各部品をギヤハウジング
21を基準として組み付けるため、その組み付けコスト
を低減することができる。
【0081】(9)ストッパ34を固定するための固定
部34cをギヤハウジング21の上側端部の長手方向に
形成し、ギヤハウジング21の凹部21f内の前記スト
ッパ34が配置される位置の近傍に、該凹部21fの長
手方向に沿った収納スペース26を確保し、その収納ス
ペース26にサーミスタ12等を配置した。よって、サ
ーミスタ12等の細長い素子を配置するための収納スペ
ースを他の箇所に設ける必要がない。
【0082】(10)延設部34bを当接部34aを中
心とした180°間隔で形成し、各延設部34bに固定
部34cを形成したたため、ストッパ34は当接部34
aを中心とした180°間隔でギヤハウジング21に固
定される。よって、ストッパ34をギヤハウジング21
に強固に固定することができる。
【0083】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ・上記実施の形態では、サポート部材33は、カラー3
1の軸線方向外側で該カラー31の内周面31dより径
方向外側に延びた外延部としての環状のリング部33a
を有し、そのリング部33aがストッパ34に当接され
てその軸線方向の移動が規制されるとしたが、リング部
33aを環状でない外延部に変更してもよい。例えば、
前記各内延部33bから径方向外側に延びる外延部に変
更してもよい。このようにしても上記実施の形態の効果
と同様の効果を得ることができる。
【0084】・上記実施の形態では、ストッパ34は、
リング部33aと略同径の環状に形成された当接部34
aと、その当接部34aからギヤハウジング21の上側
端部の長手方向に延び固定部34cが形成された延設部
34bとからなるとしたが、リング部33aと当接して
その軸線方向の移動を規制する当接部と、当接部から前
記長手方向に延びギヤハウジング21に固定される固定
部を備えれば他の構成に変更してもよい。例えば、非環
状の当接部をリング部33aに対して180°間隔で2
つ設け、それぞれに前記長手方向に延びギヤハウジング
21に固定される固定部を形成して構成してもよい。こ
のようにしても上記実施の形態の効果(1),(2),
(4)〜(10)と同様の効果を得ることができる。
【0085】・上記実施の形態では、カラー31は、ギ
ヤハウジング21の上側端部の長手方向に延びギヤハウ
ジング21の係合凹部21kに嵌合され周方向に係合す
る係合部31cを備え、その係合部31cがストッパ3
4の延設部34bの規制部34eに当接されて軸線方向
の移動が規制されるとしたが、カラー31が独自でギヤ
ハウジング21に固定されるように変更してもよい。こ
のようにしても上記実施の形態の効果(1)〜(3),
(5),(7)〜(10)と同様の効果を得ることがで
きる。尚、この場合、カラー31をギヤハウジング21
に固定するための他の構造が必要となる。
【0086】・上記実施の形態では、ストッパ34を均
一な厚さの板材から形成したが、同様の機能を有すれば
他の形状に変更してもよく、例えば、厚みの異なる鍛造
品等に変更してもよい。尚、この場合、固定部34c及
び規制部34eと同様の機能を有する部分を型にて同時
に成形することができる。このようにしても、上記実施
の形態の効果(1)〜(4),(8)〜(10)と同様
の効果を得ることができる。
【0087】・上記実施の形態では、ストッパ34の規
制部34eを、延設部34bの一部を切り起こすことに
より形成したが、単に折り曲げることにより形成しても
よい。又、規制部34eを、固定部34cが形成された
延設部34bとは別に当接部34aから延設され折り曲
げられたものとしてもよい。このようにしても、規制部
を容易に形成することができる。
【0088】・上記実施の形態では、ストッパ34に弾
性片34dからなる固定部34cを形成し、該固定部3
4cにギヤハウジング21の係合突起21nを嵌入(弾
性片34dに係合突起21nを係合)することで、該ス
トッパ34を該ギヤハウジング21に固定したが、固定
部34c及び係合突起21nはストッパ34をギヤハウ
ジング21に固定することができれば、他の構造に変更
してもよい。例えば、ストッパ34の延設部34bに固
定部としてのネジ通し孔を形成し、ギヤハウジング21
の台座21mにネジ溝を形成し、ストッパ34をネジ止
めしてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効
果(1)〜(6),(8)〜(10)と同様の効果を得
ることができる。又、例えば、ストッパ34の延設部3
4bに固定部としての嵌合孔を形成し、ギヤハウジング
21の台座21mに嵌合突起を形成し、嵌合孔に嵌合突
起を嵌合固定することでストッパ34を固定してもよ
い。このようにしても、固定部を容易に形成することが
できる。又、ストッパとギヤハウジングの組み付け作業
が容易となる。
【0089】・上記実施の形態では、ギヤハウジング2
1の係合突起21n及びストッパ34の固定部34cを
それぞれ4つずつ設けたが、個数を変更してもよい。例
えば、対角線上の係合突起21n及び固定部34cを2
つ削除して、2つのみ形成してもよい。このようにする
と、加工する固定部34c(弾性片34d)の数が少な
くなり、ストッパ34を更に低コストで製造することが
できる。
【0090】・上記実施の形態では、クラッチCは、モ
ータ本体2と出力部3との組み付け前に、各部品を順次
ギヤハウジング21に組み付け可能に形成され、各部品
をギヤハウジング21を基準として組み付けたが、各部
品を組み付ける際の基準が異なるものに変更してもよ
い。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜
(7),(9),(10)と同様の効果を得ることがで
きる。
【0091】・上記実施の形態では、ギヤハウジング2
1の凹部21f内の前記ストッパ34が配置される位置
の近傍に、該凹部21fの長手方向に沿った収納スペー
ス26を確保し、その収納スペース26にサーミスタ1
2等を配置したが、例えばクラッチCに対してモータ1
全体が小さい場合等、特に収納スペース26を確保しな
くてもよい。このようにしても、ギヤハウジングをその
上側端部の短手方向に大型化(厚く)することがない。
【0092】・上記実施の形態では、固定部34cが形
成された延設部34bを当接部34aを中心とした18
0°間隔で形成したが、延設部34bは当接部34aか
らギヤハウジング21の上側端部の長手方向に延びるよ
うに形成すれば、片方のみとしてもよいし、4箇所に形
成してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効
果(1)〜(9)と同様の効果を得ることができる。
【0093】・上記実施の形態では、転動体32は略円
柱形状に形成されるとしたが、球体に変更してもよい。
尚、この場合サポート部材33の形状も変更する必要が
ある。このようにしても上記実施の形態の効果と同様の
効果を得ることができる。
【0094】・上記実施の形態では、従動側回転体29
はウォーム軸28に一体形成されるとしたが、ウォーム
軸28と一体回転可能に設けられれば、別部材としても
よい。このようにしても上記実施の形態の効果と同様の
効果を得ることができる。
【0095】・上記実施の形態では、パワーウインド装
置用のモータ1に具体化したが、他の装置に使用される
モータに具体化してもよい。上記実施の形態から把握で
きる請求項記載以外の技術的思想について、以下に記載
する。
【0096】(イ)請求項1乃至4のいずれか1項に記
載のモータにおいて、前記カラーは、前記ハウジングの
前記長手方向に延び該ハウジングと周方向に係合する係
合部を備え、前記ストッパは、前記係合部と当接し前記
カラーの軸線方向の移動を規制する規制部を備えたこと
を特徴とするモータ。このようにすると、カラーを固定
するための部材がハウジングの前記短手方向に大型化し
ない。又、ストッパが、転動体の軸線方向の移動を規制
する部材と、カラーを固定するための部材とを兼ねるた
め、部品点数が少なくなる。
【0097】(ロ)請求項4に記載のモータにおいて、
前記延設部は、前記当接部を中心とした180°間隔で
形成されたことを特徴とするモータ。このようにする
と、ストッパは、当接部を中心とした180°間隔で形
成される延設部の固定部でハウジングに固定される。よ
って、ストッパをハウジングに強固に固定することがで
きる。
【0098】(ハ)請求項4乃至7のいずれか1項に記
載のモータにおいて、前記固定部は、凸部を嵌合固定可
能な嵌合孔であって、前記ハウジングは、前記嵌合孔と
嵌合する嵌合凸部を備えたことを特徴とするモータ。こ
のようにすると、固定部を容易に形成することができ
る。又、ストッパとハウジングの組み付け作業が容易と
なる。
【0099】(ニ)請求項1乃至10、上記(イ)〜
(ハ)のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記ス
トッパの前記ハウジングの前記短手方向の長さは、前記
カラーの外径以下であることを特徴とするモータ。この
ようにすると、ストッパの前記短手方向の長さが、カラ
ーの外径以下となる。
【0100】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜10に
記載の発明によれば、転動体の軸方向の移動を規制する
ためのストッパを有するクラッチを備えたモータにおい
て、ストッパの固定構造がギヤハウジングの短手方向厚
さを厚くしてしまうことがないモータを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のモータの要部断面図。
【図2】本実施の形態のモータの要部拡大断面図。
【図3】本実施の形態のモータ本体の出力部側端面図。
【図4】本実施の形態のクラッチの分解斜視図。
【図5】本実施の形態のクラッチの一部を備えた出力部
の上側端面図。
【図6】図2のA−A断面図。
【図7】本実施の形態のクラッチの動作を説明するため
の断面図。
【図8】本実施の形態のクラッチの動作を説明するため
の断面図。
【図9】従来技術のモータの要部断面図。
【図10】従来技術のモータの要部拡大断面図。
【符号の説明】
2…モータ本体、3…出力部、6…回転軸、12…サー
ミスタ(回路素子)、21…ギヤハウジング(ハウジン
グ)、26…収納スペース、28…ウォーム軸、29…
従動側回転体、31…カラー、32…転動体、33…サ
ポート部材、34…ストッパ、35…駆動側回転体、4
1…制御面、21n…係合突起、31c…係合部、33
a…リング部(外延部)、34a…当接部、34b…延
設部、34c…固定部、34d…弾性片、34e…規制
部、C…クラッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 健吾 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 3D127 DF04 5H607 AA12 BB01 BB04 BB14 BB26 CC03 DD19 EE05 EE32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(6)を有する扁平型のモータ本
    体(2)と、 前記モータ本体に固定されるハウジング(21)、及び
    前記ハウジング内で支持されるウォーム軸(28)を有
    する出力部(3)と、 前記回転軸と前記ウォーム軸間に設けられ、該回転軸か
    ら該ウォーム軸に回転を伝達するとともに、該ウォーム
    軸から該回転軸への回転伝達を阻止するクラッチ(C)
    とを備えたモータにおいて、 前記クラッチは、 前記回転軸と一体回転可能に設けられる駆動側回転体
    (35)と、 前記ハウジングに固定される略円筒形状のカラー(3
    1)と、 前記ウォーム軸と一体回転可能に設けられ、前記カラー
    の内側に前記駆動側回転体と同軸上に配置され、前記カ
    ラーとの距離が回転方向に変化する制御面(41)を有
    し、前記駆動側回転体と回転方向に係合する従動側回転
    体(29)と、 前記制御面と前記カラーとの間に配置され、前記駆動側
    回転体側が回転した時には前記従動側回転体と共に回転
    し、前記従動側回転体側が回転した時には前記制御面と
    前記カラーとに狭持されて該従動側回転体の回転を阻止
    する転動体(32)と、 前記ハウジングに固定され、前記転動体を前記カラー内
    に保持すべく該転動体の軸線方向の移動を規制するスト
    ッパ(34)とを有し、 前記ストッパは、前記ハウジングの前記モータ本体に固
    定される側端部の長手方向に形成された固定部(34
    c)で該ハウジングに固定されたことを特徴とするモー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記転動体及び前記制御面は、所定角度間隔毎に複数設
    けられ、 前記クラッチは、前記複数の転動体の各間隔を保持する
    ためのサポート部材(33)を備え、 前記ストッパは、前記サポート部材の軸線方向の移動を
    規制することで該転動体の軸線方向の移動を規制するこ
    とを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のモータにおいて、 前記サポート部材は、前記カラーの軸線方向外側で該カ
    ラーの内周より径方向外側に延びた外延部(33a)を
    有し、 前記ストッパは、前記外延部が軸線方向に当接すること
    で前記サポート部材の軸線方向の移動を規制する当接部
    (34a)を備えたことを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のモータにおいて、 前記外延部は、環状に形成され、 前記当接部は、前記外延部と略同径の環状に形成され、 前記固定部は、前記当接部から前記ハウジングの前記長
    手方向に延びる延設部(34b)に形成されたことを特
    徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のモータにおいて、 前記カラーは、前記ハウジングの前記長手方向に延び該
    ハウジングと周方向に係合する係合部(31c)を備
    え、 前記ストッパは、前記延設部に前記係合部と当接し前記
    カラーの軸線方向の移動を規制する規制部(34e)を
    備えたことを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のモータにおい
    て、 前記ストッパは、均一な厚さの板材からなるとこを特徴
    とするモータ。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のモータにおいて、 前記ストッパは、均一な厚さの板材からなり、 前記規制部は、前記延設部の一部を切り起こす、又は前
    記延設部の一部を折り曲げることにより形成されること
    を特徴とするモータ。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7のいずれか1項に記載の
    モータにおいて、 前記固定部は、前記ハウジングに設けられた係合突起
    (21n)と軸線方向に移動不能となるように係合する
    斜めに切り起こされた弾性片(34d)からなることを
    特徴とするモータ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    モータにおいて、 前記クラッチは、前記モータ本体と前記出力部との組み
    付け前に、各部品を前記ハウジングに順次組み付け可能
    に形成されたことを特徴とするモータ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    のモータにおいて、 前記ハウジングの前記ストッパの近傍に、前記長手方向
    に沿った収納スペース(26)を形成し、その収納スペ
    ースに回路素子(12)を配置したことを特徴とするモ
    ータ。
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