JP2002044856A - 漏電リレー - Google Patents

漏電リレー

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JP2002044856A
JP2002044856A JP2000223962A JP2000223962A JP2002044856A JP 2002044856 A JP2002044856 A JP 2002044856A JP 2000223962 A JP2000223962 A JP 2000223962A JP 2000223962 A JP2000223962 A JP 2000223962A JP 2002044856 A JP2002044856 A JP 2002044856A
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Shinichi Okamoto
真一 岡本
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏電リレーと零相変流器との間の接続線の断
線を検出することができる断線検出回路を有する漏電リ
レーを得る。 【解決手段】 この装置は、零相変流器1の2次巻線1
aに誘導される電流を電圧に変換する負担抵抗2と、負
担抵抗2の両端の電圧により漏電を検出する漏電検出回
路4と、漏電検出回路4をリセットするリセット回路1
6と、漏電テストをするテストスイッチ5と、電源の出
力を整流するダイオードスタック9と、ダイオードスタ
ック9の出力を一定の直流電圧にする定電圧ダイオード
8と、零相変流器1と漏電リレー本体を接続する接続線
11と、接続線11或は零相変流器1の2次巻線1aの
断線を検知する断線検出回路17と、漏電検出と断線検
出を切り換える複数のトランジスタ回路14、15と、
トランジスタ回路14,15の状態を同期させて変える
波形発生器13と、漏電検出回路4及び断線検出回路1
7の出力により漏電及び断線の発生を外部に出力する出
力回路12から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電路の零相電流
を入力し漏電を検出したとき漏電の発生を外部に伝達す
る漏電リレーに関し、特に、零相変流器に漏電テスト電
流を流し漏電テストする漏電テスト回路と、零相変流器
の2次巻線に電圧を印加しその時の電圧降下によりこの
2次巻線の断線を検出する断線検出回路とを有する漏電
リレー。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の漏電リレーの接続図であ
る。図5において、1は図示しない電路が貫通する零相
変流器、2は抵抗である。3は増幅器であり、零相変流
器1の2次巻線と抵抗2は増幅回路3の入力部に並列に
接続されている。4は漏電検出回路、5はテストスイッ
チ、6はテスト抵抗、7はテスト巻線である。テスト巻
線7は零相変流器1を貫通して零相変流器1の2次巻線
の片端に接続されている。8は定電圧ダイオード、9は
ダイオードスタック、10は電源、11は接続線、12
は出力装置である。
【0003】次に動作について説明する。テストスイッ
チ5を押すと、電源10の電圧とテスト抵抗6により定
められるテスト電流がテスト巻線7を流れ、零相変流器
1を貫通する。テスト電流により零相変流器1のコアに
不平衡が生じるため、零相変流器1の2次巻線に電流が
誘導される。この電流は負担抵抗2により電圧に変換さ
れ、増幅器3により増幅されて漏電検出回路4に入力さ
れる。あらかじめ、テスト電流が漏電リレーの感度電流
より大きくなるようテスト抵抗6を調整しておくことで
漏電検出回路4から出力装置12に漏電発生の信号が出
力され出力装置12から警報が出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の漏電リレーのテ
スト装置は以上のように形成されているので、漏電が発
生した場合、またはテストスイッチ5を押した場合に
は、零相変流器1の2次巻線に電流が誘導され、漏電検
出回路4により、漏電テスト動作することができる。し
かしながら、零相変流器1と負担抵抗2を結んでいる接
続線11或は零相変流器の2次巻線1aが断線した場
合、テストスイッチ5を押しても漏電検出回路4まで信
号が届かず、漏電テスト動作することができない。この
とき初めて接続線11、2次巻線1aその他の箇所に異
常が発生していることを知ることができる。そして、テ
ストスイッチ5を押下げるまでは、出力装置12は平常
時と変わらず、漏電が発生していても警報を出力するこ
とができないという問題があった。
【0005】また、実開昭60−13476号公報(実
願昭58−103495号のマイクロフィルムの写)に
は、接点信号線に信号を発生させ、この信号を検出し接
点信号線の断線を検知する断線検知回路が記載されてい
る。しかしながら、この断線検知回路は接点信号線の断
線を検知するものであり、漏電リレーの零相変流器の2
次巻線に適用することはできない。即ち、漏電リレーの
零相変流器の2次巻線に適用すると、この2次巻線の断
線は検知できるもののこの2次巻線に発生させた断線検
出用の信号により漏電検出回路が誤動作する可能性があ
るという問題があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、零相変流器の2次巻線の断線を
検出でき、かつ漏電検出回路の漏電検出の精度が高い漏
電リレーを得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る漏電リレ
ーは、電路の零相電流を検出する零相変流器と、この零
相変流器の2次巻線に誘導された電流に基づいて、上記
電路の漏電を検出する漏電検出回路と、この漏電検出回
路が漏電を検出したとき、漏電の発生を外部に出力する
漏電リレーと、上記零相変流器に漏電テスト電流を通電
させ上記漏電検出回路の動作をテストする漏電テスト回
路と、上記漏電検出回路による漏電検出動作を停止させ
るとともに上記零相変流器の2次巻線に電圧を印加し、
この零相変流器の2次巻線による電圧降下に基づいてこ
の2次巻線の断線を検出する断線検出回路とを備えたも
のである。また、漏電検出回路は零相変流器の2次巻線
に誘導された電流を負担抵抗により電圧に変換し、この
電圧により電路の漏電を検出するように形成され、上記
負担抵抗に直列に接続されこの負担抵抗の動作を制御す
る第1の半導体スイッチング素子と、上記零相変流器の
2次巻線への断線検出用の電圧の印加を制御するととも
に上記第1の半導体スイッチング素子と導通が逆の状態
で同期する第2の半導体スイッチング素子と、上記第1
の半導体スイッチング素子が導通のとき、上記漏電検出
回路に漏電を検出させ、上記第1の半導体スイッチング
素子が非導通のとき、上記漏電検出回路に漏電の検出を
停止させるリセット回路と、上記第1、第2の半導体ス
イッチング素子のゲート及び上記リセット回路に動作状
態を切り換えるトリガ信号を出力するトリガ回路とを有
するものである。
【0008】また、電路の零相電流を検出する零相変流
器と、この零相変流器の2次巻線に誘導された電流に基
づいて、上記電路の漏電を検出する漏電検出回路と、こ
の漏電検出回路が漏電を検出したとき、漏電の発生を外
部に出力する漏電リレーと、上記零相変流器に漏電テス
ト電流を通電させ上記漏電検出回路の動作をテストする
漏電テスト回路と、上記電路に通電する電流の周波数よ
りも高い周波数の信号を上記零相変流器の2次巻線に注
入する高周波信号注入器と、上記高周波信号注入器によ
る注入信号が上記漏電検出回路の漏電検出動作に作用さ
せないローパスフィルタと上記零相変流器の2次巻線に
注入された高い周波数の信号を入力し、この注入時間が
所定の時間以上継続したとき、この2次巻線の断線を検
出する断線検出回路とを備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明の実
施の形態1について説明する。図1はこの発明の実施の
形態1に係る漏電リレーの接続図である。図2は図1の
漏電リレーの断線検出回路の動作を説明するタイミング
チャートであり、波形発生器13の出力に対応するトラ
ンジスタ回路14、15、リセット回路16、漏電検出
回路4のステータスを示している。
【0010】図1において、1〜12の構成は上記従来
装置と同様であるのでその説明を省略する。13は波形
発生器(トリガ回路)、14、15は複数のトランジス
タにより構成され後述するように動作するトランジスタ
回路(第1、第2の半導体スイッチング素子)、16は
プロセッサを有する漏電検出回路4の動作をリセットさ
せるリセット回路、17は断線検出回路であり、入力さ
れた電圧差が所定値、例えば定電圧ダイオード8が12
Vであり所定値として5Vを超えたとき断線を検出する
コンパレータを有している。17A、17Bは断線検出
をする際に定電圧ダイオード8から入力される直流電圧
を分圧する抵抗であり、断線検出回路17のコンパレー
タによる判別を可能とするため、2次巻線1aの抵抗値
(例えば数十Ω)よりも充分大きな抵抗値(例えば数十
kΩ)とする。
【0011】トランジスタ回路14、15は複数のトラ
ンジスタを含む電子回路により、次の動作を満たすよう
に構成されている。図2に示すように、波形発生器13
の出力L(low電圧)/H(high電圧)に同期して、ト
ランジスタ回路14はオン/オフ、トランジスタ回路1
5はオフ/オンし、リセット回路16は漏電検出回路4
をセット(漏電検出動作)/リセット(漏電検出不動
作)されるよう構成されている。また、波形発生器13
は、図示しないプロセッサからの指令を受け、H信号を
T1時間とL信号をT2次間交互に発生する(図2参
照)。時間T1は漏電を検出する期間であり、例えば1
00msである。100msは、例えば2周期分の波長
を入力したとき漏電を検出するアルゴリズムの漏電検出
回路4を商用周波50Hzの電路に適用したとき、その
漏電検出に要する時間は40msであるので、漏電検出
に充分な時間である。時間T2は、接続線11の零相変
流器1側或は零相変流器1の2次巻線1aの断線を検出
する期間であり、例えば5msである。
【0012】次に動作について説明する。 (漏電検出:時間T1)信号発生器13の出力信号がL
のとき、トランジスタ回路14がオン状態となり、負担
抵抗2が接続線11を介して零相変流器1の2次巻線に
並列に接続される。このとき、負担抵抗2の両端の電圧
は増幅器3により増幅され、漏電検出回路4はこの増幅
された電圧を入力し漏電を検出する。一方、トランジス
タ回路15はオフ状態であるので、零相変流器1の2次
巻線1aには、定電圧源の定電圧ダイオード8から断線
検出用の電圧は印加されず、断線検出回路17は断線を
検出しない。このとき、負担抵抗2の抵抗値を2次巻線
1aの抵抗値よりも充分に大きな値、例えば数百Ωとし
ておけば、漏電検出回路4により漏電が検出される程度
の零相電流が電路に流れたときであっても、断線検出回
路17のコンパレータには小さな電圧、例えば数百mV
が印加されるのみであるのでこの零相電流によって断線
検出回路17が誤動作することもない
【0013】(断線検出:時間T2)信号発生器13の
出力信号がHのとき、トランジスタ回路14がオフ状態
となり、負担抵抗2は零相変流器1の2次巻線1aの片
端から切断される。また、漏電検出回路4はリセット回
路16によりリセットされ、漏電検出動作は停止する。
一方、トランジスタ回路15はオン状態であるので、零
相変流器1の2次巻線1aの片端が抵抗17Aを介して
定電圧ダイオード8に接続される。このとき、2次巻線
1a或は接続線11の零相変流器側が断線していなけれ
ば、即ち回路が正常であれば、直流電圧が零相変流器1
の2次巻線1aに印加される。そして、その間の電圧降
下は、2次巻線1aの抵抗値よりも充分に大きな抵抗値
の抵抗17Bにより直流電圧が分担され、断線検出回路
17のコンパレータに入力される電圧差は小さく例えば
1V、コンパレータの所定値例えば5Vを超えず断線検
出回路17から出力装置12に出力しない。また、2次
巻線1a或は接続線11の零相変流器側が断線している
場合には、断線検出回路17には定電圧ダイオード8に
より、決定される電圧が抵抗17Aを介してそのまま入
力されるため、入力された電圧差は断線選出回路17の
コンパレータの所定値を超え、断線を検出し、出力装置
12に出力する。なお、断線検出時に、リセット回路1
6により漏電検出回路4をリセットするので、零相変流
器1の2次巻線での電圧降下により生じる電圧が漏電検
出回路4に入力されて漏電を誤検出することがない。
【0014】(漏電テスト)テストスイッチ5を押下す
ると、電源10の電圧とテスト抵抗6により定められる
テスト電流がテスト巻線7を流れ、零相変流器1を貫通
する。テスト電流により零相変流器1のコアに不平衡が
生じ、零相変流器1の2次巻線1aに電流が誘導され
る。この電流は負担抵抗2により電圧に変換され、増幅
器3により増幅されて漏電検出回路4に入力される。そ
して、期間T1において漏電検出の可能な時間、例えば
50Hzの交流を2周波分入力したとき漏電検出する回
路においては40ms以上継続して漏電検出回路4にテ
スト電流に基づく増幅電圧が漏電検出回路4に入力され
たとき、漏電検出回路4は漏電を検出する。即ち、漏電
の検出に40ms要し、断線検出に5ms(時間T1)
を要する漏電リレーの場合には、最長40ms+5ms
+40ms=85ms以上テストスイッチ5を継続して
押下すると、テスト電流に基づいて漏電検出回路4より
漏電が検出されることとなる。そして、漏電検出のテス
トに要する時間は、最長でも85ms以下であり特にテ
ストスイッチ5にディレーオフ機能を設けるまでもなく
テスト操作の際にレスポンスの悪さを感じることもな
い。
【0015】以上のように、断線検出時(時間T2)
に、リセット回路16により漏電検出回路4をリセット
させるので、漏電を誤検出することがなく漏電検出の精
度が高い。なお、漏電検出回路4をアナログ回路により
構成したときには、断線検出時に、このアナログ回路へ
の電源供給を停止するようにすれば同様の効果が得られ
る。また、2つのトランジスタ回路14、15の入り切
りにより、漏電検出と断線検出を切り換えるので、機械
的なスイッチにより構成する場合に比較し、信頼性が高
く、かつ切り換え時のタイムラグがほとんどなく好まし
い。また、断線検出回路17にコンパレータを使用する
とともに定電圧ダイオード8を断線検出用の印加電圧
し、漏電検出時間例えば40msに比較し断線検出時間
例えば5msを短時間としたので、断線検出をすること
により漏電検出動作に与える影響はほとんどない。さら
に、断線検出時に、負担抵抗2に電圧が印加されないよ
うにトランジスタ回路14を非導通としたので、断線検
出回路17を単純な構成とすることができる。また、抵
抗17B及び負担抵抗2の抵抗値を零相変流器1の2次
巻線1aの抵抗値よりも充分大きなものとしたので、漏
電検出時に、電路に零相電流が流れ零相変流器1の2次
巻線1aに誘導電流が流れたとしても、断線検出回路1
7のコンパレータには断線を検出する電圧差である所定
値を超える電圧は印加されず、断線を誤検出することも
ない。
【0016】実施の形態2.以下この発明の実施の形態
2について説明する。図3はこの発明の実施の形態2に
係る漏電リレーの接続図である。図3においてテスト巻
線7は負担抵抗2の片端に接続されている。その他の構
成は実施の形態1と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0017】実施の形態1では、零相変流器1の2次巻
線1aを流れる電流は零相変流器1を貫通するテスト電
流により誘導されていたが、実施の形態2では、テスト
抵抗6により定められる電流が直接流れる構成となって
いる。実施の形態1の場合と同様、テストスイッチ5を
押下することによりテスト動作させることができ、断線
が発生した時点で零相変流器1の2次巻線1a及び接続
線11の断線を検出することができる。そして、テスト
巻線7を零相変流器1に貫通させる必要がないため、よ
り簡単な構成とすることができる。
【0018】実施の形態3.以下この発明の実施の形態
3について説明する。図4はこの発明の実施の形態3に
係る漏電リレーの接続図である。図4において、20は
電路を通電する電流の周波数よりも充分に高い周波数、
例えば1kHzの高周波信号を零相変流器1の2次巻線
1aに注入する高周波信号注入器、21は電路を通電す
る周波数例えば商用周波50Hzの電流を通過させ、高
周波信号注入器20からの高周波信号は通過させないロ
ーパスフィルタ(LPF)、22は高周波信号注入器2
0からの高周波信号を受信し、零相変流器1の2次巻線
の断線を検出する断線検出回路である。その他の構成は
上述の実施の形態と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0019】次に動作について説明する。漏電検出及び
漏電テスト動作は上述の実施の形態と同様である。つま
り、漏電検出回路4は負担抵抗2に印加された電圧に基
づいて電路に漏電が発生したことを検出する。ついで、
断線検出について説明する。高周波信号注入器20によ
り接続線11を介して零相変流器1の2次巻線1aに高
周波信号を常時注入する。断線検出回路22は所定の時
間、好ましくは漏電検出回路4が漏電を検出するのに必
要な時間、例えば50Hzの交流を2周波分入力したと
き漏電検出する回路であれば40ms以上継続して高周
波信号が入力されないとき、零相変流器1の2次巻線1
a或は接続線11の零相変流器側の断線を検出し、出力
装置12に出力する。
【0020】以上のように、高周波信号を常時入力し零
相変流器1の2次巻線1aの断線を検出するとともに常
時電路の漏電を検出することができる。さらに、高調波
信号を通過させないローパスフィルタ21を設けたの
で、断線検出の伴う漏電検出回路4の誤動作がなく、漏
電検出の精度が高い漏電リレーを得ることができる。な
お、ローパスフィルタ21としてアナログ回路のものに
ついて説明したが、漏電検出回路4のプロセッサによる
演算によりフィルタリングするものであってもよい、ま
た、漏電検出回路4が漏電を検出するのに必要な時間以
上継続して高周波信号が入力されないとき断線を検出す
るので、零相変流器1を介して電路からノイズが侵入し
高周波信号を打消す場合にもこのようなノイズの継続時
間は上記漏電を検出するのに必要な時間に比し短いの
で、電路からのノイズによる断線の誤検出をすることが
ない。
【0021】
【発明の効果】この発明に係る漏電リレーは、電路の零
相電流を検出する零相変流器と、この零相変流器の2次
巻線に誘導された電流に基づいて、上記電路の漏電を検
出する漏電検出回路と、この漏電検出回路が漏電を検出
したとき、漏電の発生を外部に出力する漏電リレーと、
上記零相変流器に漏電テスト電流を通電させ上記漏電検
出回路の動作をテストする漏電テスト回路と、上記漏電
検出回路による漏電検出動作を停止させるとともに上記
零相変流器の2次巻線に電圧を印加し、この零相変流器
の2次巻線による電圧降下に基づいてこの2次巻線の断
線を検出する断線検出回路とを備えたので、零相変流器
の2次巻線の断線を検出でき、かつ漏電検出回路の漏電
検出の精度が高い。
【0022】また、漏電検出回路は零相変流器の2次巻
線に誘導された電流を負担抵抗により電圧に変換し、こ
の電圧により電路の漏電を検出するように形成され、上
記負担抵抗に直列に接続されこの負担抵抗の動作を制御
する第1の半導体スイッチング素子と、上記零相変流器
の2次巻線への断線検出用の電圧の印加を制御するとと
もに上記第1の半導体スイッチング素子と導通が逆の状
態で同期する第2の半導体スイッチング素子と、上記第
1の半導体スイッチング素子が導通のとき、上記漏電検
出回路に漏電を検出させ、上記第1の半導体スイッチン
グ素子が非導通のとき、上記漏電検出回路に漏電の検出
を停止させるリセット回路と、上記第1、第2の半導体
スイッチング素子のゲート及び上記リセット回路に動作
状態を切り換えるトリガ信号を出力するトリガ回路とを
有するので、機械的なスイッチに比較し信頼性が高く、
かつ単純に構成できる。
【0023】また、電路の零相電流を検出する零相変流
器と、この零相変流器の2次巻線に誘導された電流に基
づいて、上記電路の漏電を検出する漏電検出回路と、こ
の漏電検出回路が漏電を検出したとき、漏電の発生を外
部に出力する漏電リレーと、上記零相変流器に漏電テス
ト電流を通電させ上記漏電検出回路の動作をテストする
漏電テスト回路と、上記電路に通電する電流の周波数よ
りも高い周波数の信号を上記零相変流器の2次巻線に注
入する高周波信号注入器と、上記高周波信号注入器によ
る注入信号が上記漏電検出回路の漏電検出動作に作用さ
せないローパスフィルタと上記零相変流器の2次巻線に
注入された高い周波数の信号を入力し、この注入時間が
所定の時間以上継続したとき、この2次巻線の断線を検
出する断線検出回路とを備えたので、零相変流器の2次
巻線の断線を検出でき、かつ漏電検出回路の漏電検出の
精度が高く、さらに常時漏電検出と断線検出を同時に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る漏電リレーの
接続図である。
【図2】 実施の形態1の漏電検出及び断線検出の動作
を説明するタイミングチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る漏電リレーの
接続図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る漏電リレーの
接続図である。
【図5】 従来の漏電リレーの接続図である。
【符号の説明】
1 零相変流器、 1a 2次巻線、 2 負担抵
抗、 3 増幅器、 4 漏電検出回路、 5
テストスイッチ、 6 テスト抵抗、7 テスト巻
線、 8 定電圧ダイオード、 9 ダイオードス
タック、10 電源、 11 接続線、 12 出
力装置、 13 波形発生器、 14、15 トラ
ンジスタ回路、 16 リセット回路 17 断線
検出回路、 17A、17B 抵抗、 20 高周
波信号発生器、 21ローパスフィルタ、 22
断線検出回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電路の零相電流を検出する零相変流器
    と、 この零相変流器の2次巻線に誘導された電流に基づい
    て、上記電路の漏電を検出する漏電検出回路と、 この漏電検出回路が漏電を検出したとき、漏電の発生を
    外部に出力する漏電リレーと、 上記零相変流器に漏電テスト電流を通電させ上記漏電検
    出回路の動作をテストする漏電テスト回路と、 上記漏電検出回路による漏電検出動作を停止させるとと
    もに上記零相変流器の2次巻線に電圧を印加し、この零
    相変流器の2次巻線による電圧降下に基づいてこの2次
    巻線の断線を検出する断線検出回路とを備えたことを特
    徴とする漏電リレー。
  2. 【請求項2】 漏電検出回路は零相変流器の2次巻線に
    誘導された電流を負担抵抗により電圧に変換し、この電
    圧により電路の漏電を検出するように形成され、 上記負担抵抗に直列に接続されこの負担抵抗の動作を制
    御する第1の半導体スイッチング素子と、 上記零相変流器の2次巻線への断線検出用の電圧の印加
    を制御するとともに上記第1の半導体スイッチング素子
    と導通が逆の状態で同期する第2の半導体スイッチング
    素子と、 上記第1の半導体スイッチング素子が導通のとき、上記
    漏電検出回路に漏電を検出させ、上記第1の半導体スイ
    ッチング素子が非導通のとき、上記漏電検出回路に漏電
    の検出を停止させるリセット回路と、 上記第1、第2の半導体スイッチング素子のゲート及び
    上記リセット回路に動作状態を切り換えるトリガ信号を
    出力するトリガ回路とを有することを特徴とする請求項
    1記載の漏電リレー。
  3. 【請求項3】 電路の零相電流を検出する零相変流器
    と、 この零相変流器の2次巻線に誘導された電流に基づい
    て、上記電路の漏電を検出する漏電検出回路と、 この漏電検出回路が漏電を検出したとき、漏電の発生を
    外部に出力する漏電リレーと、 上記零相変流器に漏電テスト電流を通電させ上記漏電検
    出回路の動作をテストする漏電テスト回路と、 上記電路に通電する電流の周波数よりも高い周波数の信
    号を上記零相変流器の2次巻線に注入する高周波信号注
    入器と、 上記高周波信号注入器による注入信号が上記漏電検出回
    路の漏電検出動作に作用させないローパスフィルタと上
    記零相変流器の2次巻線に注入された高い周波数の信号
    を入力し、この注入時間が所定の時間以上継続したと
    き、この2次巻線の断線を検出する断線検出回路とを備
    えたことを特徴とする漏電リレー。
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