JP2002044822A - ケーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッド - Google Patents
ケーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッドInfo
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- JP2002044822A JP2002044822A JP2000227716A JP2000227716A JP2002044822A JP 2002044822 A JP2002044822 A JP 2002044822A JP 2000227716 A JP2000227716 A JP 2000227716A JP 2000227716 A JP2000227716 A JP 2000227716A JP 2002044822 A JP2002044822 A JP 2002044822A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 曲がりの多い管路でケーブルが多条俵積みで
布設された既設の管路内でも、吸引機等を用いずに簡単
な構成でスムーズに通線用ロッドをケーブル既設管路内
に挿通できるケーブル布設済み管路内引き入れ用ロッド
を提供する。 【解決手段】 曲げ剛性が3.5×106kg/mm2〜
5.5×106kg/mm2である通線ロッド16を多条
俵積みケーブル既設の管路12内に挿通させるので、管
路12内でロッドがうねりにくく、通線ロッド16の挿
通が容易にでき、また、通線ロッド12の外径12mm
〜15mmとするので、ケーブル既設管路12内で挿通
し易いほか、作業中に作業者が手で取り扱いやすく、マ
ンホールなどの狭い作業場所での取り扱いが容易であ
る。
布設された既設の管路内でも、吸引機等を用いずに簡単
な構成でスムーズに通線用ロッドをケーブル既設管路内
に挿通できるケーブル布設済み管路内引き入れ用ロッド
を提供する。 【解決手段】 曲げ剛性が3.5×106kg/mm2〜
5.5×106kg/mm2である通線ロッド16を多条
俵積みケーブル既設の管路12内に挿通させるので、管
路12内でロッドがうねりにくく、通線ロッド16の挿
通が容易にでき、また、通線ロッド12の外径12mm
〜15mmとするので、ケーブル既設管路12内で挿通
し易いほか、作業中に作業者が手で取り扱いやすく、マ
ンホールなどの狭い作業場所での取り扱いが容易であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路内に、電力ケ
ーブルあるいは通信ケーブル等の電気ケーブルが既に3
条等多条俵積みで引き入れられているケーブル布設済の
管路にさらに追加して電気ケーブルあるいは光ファイバ
ーケーブルまたはその引き入れ用のパイプを引き入れる
ために通線用ロープの先端に取り付ける通線ロッドに関
する。
ーブルあるいは通信ケーブル等の電気ケーブルが既に3
条等多条俵積みで引き入れられているケーブル布設済の
管路にさらに追加して電気ケーブルあるいは光ファイバ
ーケーブルまたはその引き入れ用のパイプを引き入れる
ために通線用ロープの先端に取り付ける通線ロッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中に埋設された管路内に、電
力ケーブルあるいは通信ケーブル等のケーブルが既に引
き入れられている場合に、そのケーブル布設済の管路内
の空いた空間に後から追加して電気ケーブルあるいは光
ファイバーケーブルまたはその引き入れ用のパイプを引
き入れたり、その他、管路内の状況を監視するためファ
イバースコープまたはテレビカメラ等を挿通したりする
場合がある。この場合において、未だ通線されていない
管路内に電気ケーブルを通線するのと同様に、ケーブル
布設済み管路内の残されている空間に通線用ロープを引
き入れ、このロープに電気ケーブルやファイバースコー
プを連結して、その後にそのロープを引っ張ることによ
り引き入れて、挿通していた。
力ケーブルあるいは通信ケーブル等のケーブルが既に引
き入れられている場合に、そのケーブル布設済の管路内
の空いた空間に後から追加して電気ケーブルあるいは光
ファイバーケーブルまたはその引き入れ用のパイプを引
き入れたり、その他、管路内の状況を監視するためファ
イバースコープまたはテレビカメラ等を挿通したりする
場合がある。この場合において、未だ通線されていない
管路内に電気ケーブルを通線するのと同様に、ケーブル
布設済み管路内の残されている空間に通線用ロープを引
き入れ、このロープに電気ケーブルやファイバースコー
プを連結して、その後にそのロープを引っ張ることによ
り引き入れて、挿通していた。
【0003】従来、通線技術には、通線用ロープの先端
にパラシュート状やボール状の受風体を取付けて、この
受風体を取り付けた通線用ロープをケーブル既設管路内
の空いた空間内に挿入し、引き入れ方向端から正圧空気
で押し込むか、引き入れ方向反対側端から負圧空気で吸
引するかして、前記空間内に受風体を走行させて、通線
用ロープを引き入れる技術がある(特開平3−1123
11号、特開平6−133426号等参照)。
にパラシュート状やボール状の受風体を取付けて、この
受風体を取り付けた通線用ロープをケーブル既設管路内
の空いた空間内に挿入し、引き入れ方向端から正圧空気
で押し込むか、引き入れ方向反対側端から負圧空気で吸
引するかして、前記空間内に受風体を走行させて、通線
用ロープを引き入れる技術がある(特開平3−1123
11号、特開平6−133426号等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記技
術によりケーブル既設管路で通線を行おうとする場合
に、通線しようとする管路が曲がりが多いなどして、ケ
ーブルが管路内の下部だけに位置しているだけではな
く、管路内の上部や側面部に位置しているときには、受
風体特にパラシュートがその位置で開かない等して受風
体が進まなくなる恐れがあった。特に複数の電力ケーブ
ルを布設したものでは、複数のケーブル同士間に谷間が
できて全体的に表面に凹凸が存在し、その凹凸と管路内
壁との間に受風体が引っ掛かって、通線がスムーズにで
きない恐れも強い。また、既設のケーブルはその通線時
にケーブルに潤滑剤を塗布している通線をしやすくして
いるが、その潤滑剤がパラシュートやロープにベタつ
き、受風体の進行の妨げになって、円滑な作業がしにく
かった。また、負圧空気や正圧空気を発生するための空
気吸引機や空気送風機を必要とするため、通線工事用の
設備が大掛かりになりかつ作業工程も多くなって、コス
トが高くなるという問題点があった。また、管路におい
て、曲がり部では多条俵積みしたケーブルでもゆるやか
にうねりや撚りが生じたり、俵積み配置が崩れてクレー
ドル配置になったりして、ケーブル管路内壁との隙間が
変化するので、ケーブルと管路内壁との間隙が最小にな
る部分では前記パラシュートによる通線工法ではほとん
ど通線が不可能であった。また、管路では管路接続箇所
に段差ができ、その段差に通線ロッド先端が引っ掛かる
とロッドがそれ以上前進できなくなるので、この点でも
対策が必要である。
術によりケーブル既設管路で通線を行おうとする場合
に、通線しようとする管路が曲がりが多いなどして、ケ
ーブルが管路内の下部だけに位置しているだけではな
く、管路内の上部や側面部に位置しているときには、受
風体特にパラシュートがその位置で開かない等して受風
体が進まなくなる恐れがあった。特に複数の電力ケーブ
ルを布設したものでは、複数のケーブル同士間に谷間が
できて全体的に表面に凹凸が存在し、その凹凸と管路内
壁との間に受風体が引っ掛かって、通線がスムーズにで
きない恐れも強い。また、既設のケーブルはその通線時
にケーブルに潤滑剤を塗布している通線をしやすくして
いるが、その潤滑剤がパラシュートやロープにベタつ
き、受風体の進行の妨げになって、円滑な作業がしにく
かった。また、負圧空気や正圧空気を発生するための空
気吸引機や空気送風機を必要とするため、通線工事用の
設備が大掛かりになりかつ作業工程も多くなって、コス
トが高くなるという問題点があった。また、管路におい
て、曲がり部では多条俵積みしたケーブルでもゆるやか
にうねりや撚りが生じたり、俵積み配置が崩れてクレー
ドル配置になったりして、ケーブル管路内壁との隙間が
変化するので、ケーブルと管路内壁との間隙が最小にな
る部分では前記パラシュートによる通線工法ではほとん
ど通線が不可能であった。また、管路では管路接続箇所
に段差ができ、その段差に通線ロッド先端が引っ掛かる
とロッドがそれ以上前進できなくなるので、この点でも
対策が必要である。
【0005】本発明は、前記の問題点を解消するためな
されたものであって、曲がりの多い管路等で多条俵積み
で布設されたケーブル既設管路内でも、吸引機等を用い
ずに簡単な構成でスムーズに通線用ロッドをケーブル既
設管路内に挿通できるケーブル布設済み管路内引き入れ
用ロッドを提供することを目的とする。
されたものであって、曲がりの多い管路等で多条俵積み
で布設されたケーブル既設管路内でも、吸引機等を用い
ずに簡単な構成でスムーズに通線用ロッドをケーブル既
設管路内に挿通できるケーブル布設済み管路内引き入れ
用ロッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。本発明は、多条俵積
みケーブルの布設済み管路内に管路内壁とケーブルとの
隙間に他のケーブルを引き入れるための通線ロッドにお
いて、ロッド先端部はロッド本体よりも大きい外径でか
つ管路内壁とケーブルとの隙間よりも小さいかつ段差を
スムーズに越えるために十分に大きい外径の概略球形状
を呈していると共に、ロッド本体は曲げ剛性が3.5×
106kg/mm2〜5.5×106kg/mm2の可撓性
を有することを特徴とするケーブル布設済み管路内引き
入れ用通線ロッドである。
達成するため、次の構成を有する。本発明は、多条俵積
みケーブルの布設済み管路内に管路内壁とケーブルとの
隙間に他のケーブルを引き入れるための通線ロッドにお
いて、ロッド先端部はロッド本体よりも大きい外径でか
つ管路内壁とケーブルとの隙間よりも小さいかつ段差を
スムーズに越えるために十分に大きい外径の概略球形状
を呈していると共に、ロッド本体は曲げ剛性が3.5×
106kg/mm2〜5.5×106kg/mm2の可撓性
を有することを特徴とするケーブル布設済み管路内引き
入れ用通線ロッドである。
【0007】ロッド本体の先端に取り付けるロッド先端
部の半径tの好適例について、図1に示すように、3条
俵積みケーブル10の場合を例に取り説明する。管路1
2内半径Rとケーブル半径rとするとケーブル同士の外
面と管路内面でできる最も小さい隙間20にロッド先端
部16aが通るためには、ロッドの先端に取り付けられ
るヘッドは球形で外径はロッドの外径よりも大きく、次
式(1)で表される管路壁とケーブル10との隙間分よ
り小さく、図2に示すように管路の接続部に発生する段
差dに比べてヘッドの半径tが大きいほど、ヘッドがス
ムーズに段差を通過できるためヘッド半径は十分に大き
くなければならない。
部の半径tの好適例について、図1に示すように、3条
俵積みケーブル10の場合を例に取り説明する。管路1
2内半径Rとケーブル半径rとするとケーブル同士の外
面と管路内面でできる最も小さい隙間20にロッド先端
部16aが通るためには、ロッドの先端に取り付けられ
るヘッドは球形で外径はロッドの外径よりも大きく、次
式(1)で表される管路壁とケーブル10との隙間分よ
り小さく、図2に示すように管路の接続部に発生する段
差dに比べてヘッドの半径tが大きいほど、ヘッドがス
ムーズに段差を通過できるためヘッド半径は十分に大き
くなければならない。
【数1】
【0008】また、本発明において、多条俵積みケーブ
ル布設済み管路は、その内径が200mm〜350mm
であるのが好適である。また、本発明において、通線ロ
ッドは、先端部外径が10mm以上であることを特徴と
する請求項1または2に記載のケーブル布設済み管路内
引き入れ用通線ロッド。また、本発明において、通線ロ
ッドは、外周面に潤滑剤を塗ったことが好適である。
ル布設済み管路は、その内径が200mm〜350mm
であるのが好適である。また、本発明において、通線ロ
ッドは、先端部外径が10mm以上であることを特徴と
する請求項1または2に記載のケーブル布設済み管路内
引き入れ用通線ロッド。また、本発明において、通線ロ
ッドは、外周面に潤滑剤を塗ったことが好適である。
【0009】本発明によれば、通線用ロッドの先端部は
ロッド本体よりも大きくかつ管路内壁とケーブルとの隙
間よりも小さい外径の概略球形状を呈しているので、管
路とケーブルとの間の隙間を引っ掛かることなく進める
ことができる。また、段差をスムーズに越えるために十
分に大きいので、管路内段差を乗り越えて引っかかるこ
とがない。また、曲げ剛性が3.5×106kg/mm2
〜5.5×106kg/mm2である通線ロッドをケーブ
ル既設の管路内に挿通させるので、管路内でロッドがう
ねりにくく、通線ロッドの挿通が容易にできる。また、
通線ロッドの先端部外径を10mm以上とするので、ケ
ーブル既設管路内で管路接続部の段差に引っ掛かる事が
なく、挿通し易いほか、作業中に作業者が手で取り扱い
やすく、マンホールなどの狭い作業場所での取り扱いが
容易である。なお、ケーブル布設済み管路は、その内径
が200mm〜350mmであり、複数条の電力ケーブ
ルが管路内に布設されている場合に通線が容易にでき
る。また、通線ロッドの外周面に潤滑剤を塗れば、管路
内で管路内壁やケーブル外面に当たっても滑りやすく、
より一層通線がしやすい。さらに、布設済みケーブルの
間で摩擦が小さくなるために熱の発生が小さくなり、摩
擦熱によるケーブルへの損傷を無くすことができる。
ロッド本体よりも大きくかつ管路内壁とケーブルとの隙
間よりも小さい外径の概略球形状を呈しているので、管
路とケーブルとの間の隙間を引っ掛かることなく進める
ことができる。また、段差をスムーズに越えるために十
分に大きいので、管路内段差を乗り越えて引っかかるこ
とがない。また、曲げ剛性が3.5×106kg/mm2
〜5.5×106kg/mm2である通線ロッドをケーブ
ル既設の管路内に挿通させるので、管路内でロッドがう
ねりにくく、通線ロッドの挿通が容易にできる。また、
通線ロッドの先端部外径を10mm以上とするので、ケ
ーブル既設管路内で管路接続部の段差に引っ掛かる事が
なく、挿通し易いほか、作業中に作業者が手で取り扱い
やすく、マンホールなどの狭い作業場所での取り扱いが
容易である。なお、ケーブル布設済み管路は、その内径
が200mm〜350mmであり、複数条の電力ケーブ
ルが管路内に布設されている場合に通線が容易にでき
る。また、通線ロッドの外周面に潤滑剤を塗れば、管路
内で管路内壁やケーブル外面に当たっても滑りやすく、
より一層通線がしやすい。さらに、布設済みケーブルの
間で摩擦が小さくなるために熱の発生が小さくなり、摩
擦熱によるケーブルへの損傷を無くすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態は、図3に
部分的に示すように、電力ケーブル10が多条俵積みで
布設済みの管路12において、管路12内壁とケーブル
10との隙間にケーブル等の通線対象物14(図4に示
す)を引き入れるための通線ロッド16であって、通線
ロッド16は曲げ剛性が3.5×106kg/mm2〜
5.5×10 6kg/mm2の可撓性を有し、外径12m
m〜15mmである。
施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態は、図3に
部分的に示すように、電力ケーブル10が多条俵積みで
布設済みの管路12において、管路12内壁とケーブル
10との隙間にケーブル等の通線対象物14(図4に示
す)を引き入れるための通線ロッド16であって、通線
ロッド16は曲げ剛性が3.5×106kg/mm2〜
5.5×10 6kg/mm2の可撓性を有し、外径12m
m〜15mmである。
【0011】ケーブル布設済み管路12は、その内径が
200mm〜350mmであり、3条の電力ケーブル等
の複数条の電力ケーブルが管路12内に俵積みで布設さ
れている。また、通線ロッド16は、図3に示すよう
に、先端部16aが概略球形状(球形状、楕円球形状、
涙的形状等)を呈しており、通線ロッド16aの先端部
からある程度の長さの部分は取り外し可能になっており
(図3(b)参照)、取り外した箇所には通線するべき
ケーブルなどを結び付ける孔16bが形成されている。
また、通線ロッド16にその先端16aからある末端部
まで、外周面に潤滑剤18を塗ると通線が滑らかに抵抗
なく行いやすいので、好ましい。この潤滑剤はシリコー
ン系の潤滑剤や、水溶性潤滑ポリマー(高分子ポリマー
合成)と水からなる潤滑剤など種々のものを使用でき
る。また、通線ロッド16はその材質としてカーボンフ
ァイバー、FRP等上記の曲げ剛性を発揮できればいず
れの材質のものも使用できる。また、通線対象物14
は、通信用電気ケーブル、光ファイバーケーブル、管路
内状況の監視用のファイバースコープ、ビデオカメラな
どを挿通するための通線ロープとすることができる。
200mm〜350mmであり、3条の電力ケーブル等
の複数条の電力ケーブルが管路12内に俵積みで布設さ
れている。また、通線ロッド16は、図3に示すよう
に、先端部16aが概略球形状(球形状、楕円球形状、
涙的形状等)を呈しており、通線ロッド16aの先端部
からある程度の長さの部分は取り外し可能になっており
(図3(b)参照)、取り外した箇所には通線するべき
ケーブルなどを結び付ける孔16bが形成されている。
また、通線ロッド16にその先端16aからある末端部
まで、外周面に潤滑剤18を塗ると通線が滑らかに抵抗
なく行いやすいので、好ましい。この潤滑剤はシリコー
ン系の潤滑剤や、水溶性潤滑ポリマー(高分子ポリマー
合成)と水からなる潤滑剤など種々のものを使用でき
る。また、通線ロッド16はその材質としてカーボンフ
ァイバー、FRP等上記の曲げ剛性を発揮できればいず
れの材質のものも使用できる。また、通線対象物14
は、通信用電気ケーブル、光ファイバーケーブル、管路
内状況の監視用のファイバースコープ、ビデオカメラな
どを挿通するための通線ロープとすることができる。
【0012】実施形態の通線ロッドを用いた通線の手順
を図4に基づき説明する。この場合、地中に埋設された
ケーブル既設管路12内に通線対象物14として光ファ
イバーケーブルを追加して通線するものである。
を図4に基づき説明する。この場合、地中に埋設された
ケーブル既設管路12内に通線対象物14として光ファ
イバーケーブルを追加して通線するものである。
【0013】まず、図4(a)に示すように、ケーブル
既設管路12内の両端にマンホール20、20があると
して、地表のリール22から巻きだした通線ロッド16
をマンホール20を介して、管路12内に一端側から通
して行く。この通線ロッド16は、管路12内において
挿通して行くと管路12内の曲がり部分12aとケーブ
ル外周面に引っ掛からずに進行して、管路12他端に向
かって挿通して行く。
既設管路12内の両端にマンホール20、20があると
して、地表のリール22から巻きだした通線ロッド16
をマンホール20を介して、管路12内に一端側から通
して行く。この通線ロッド16は、管路12内において
挿通して行くと管路12内の曲がり部分12aとケーブ
ル外周面に引っ掛からずに進行して、管路12他端に向
かって挿通して行く。
【0014】そして、図4(b)に示すように、通線ロ
ッド16の先端部16aが管路12他端から出たなら
ば、通線ロッド16の先端部16aを外して通線ロッド
16の孔16bに通線対象物14の光ファイバーケーブ
ルを接続具24で結ぶ。その後に、図4(c)に示すよ
うに、通線ロッド16を元の方向に引っ張り、リール2
2に通線ロッド16を巻戻して行くことにより、順次に
管路12内に通線対象物14を通線する。
ッド16の先端部16aが管路12他端から出たなら
ば、通線ロッド16の先端部16aを外して通線ロッド
16の孔16bに通線対象物14の光ファイバーケーブ
ルを接続具24で結ぶ。その後に、図4(c)に示すよ
うに、通線ロッド16を元の方向に引っ張り、リール2
2に通線ロッド16を巻戻して行くことにより、順次に
管路12内に通線対象物14を通線する。
【0015】実施形態によれば、曲げ剛性が3.5×1
06kg/mm2〜5.5×106kg/mm2である通線
ロッド16をケーブル既設の管路12内に挿通させるの
で、管路12内で該ロッド16がうねりにくく、通線ロ
ッド16の挿通が容易にできる。また、通線ロッド12
の外径12mm〜15mmとするので、ケーブル既設管
路12内で挿通し易いほか、作業中に作業者が手で取り
扱いやすく、前記のマンホール20、20などの狭い作
業場所での取り扱いが容易である。図5に示すように、
管路12内において、電力ケーブル10は、場所によっ
ては図5(a)に示すように、俵積み配置であったもの
がくずれてクレードル配置に変わり管路12内壁とケー
ブル10との隙間が狭くなるが、このような狭い隙間に
対しても、通線ロッド16は、上記のように外径が細く
かつうねりにくいことから挿通が容易にできる。
06kg/mm2〜5.5×106kg/mm2である通線
ロッド16をケーブル既設の管路12内に挿通させるの
で、管路12内で該ロッド16がうねりにくく、通線ロ
ッド16の挿通が容易にできる。また、通線ロッド12
の外径12mm〜15mmとするので、ケーブル既設管
路12内で挿通し易いほか、作業中に作業者が手で取り
扱いやすく、前記のマンホール20、20などの狭い作
業場所での取り扱いが容易である。図5に示すように、
管路12内において、電力ケーブル10は、場所によっ
ては図5(a)に示すように、俵積み配置であったもの
がくずれてクレードル配置に変わり管路12内壁とケー
ブル10との隙間が狭くなるが、このような狭い隙間に
対しても、通線ロッド16は、上記のように外径が細く
かつうねりにくいことから挿通が容易にできる。
【0016】なお、通線ロッド16は、先端16aが球
形状等の概略球形状を呈することにより、狭い箇所に入
りにくく管路12の曲がり等に対応が容易である。ま
た、通線ロッド16の外周面に潤滑剤を塗ることによ
り、管路12内で管路12内壁やケーブル10外面に当
たっても滑りやすくなるので、より一層通線がしやす
く、かつ、ケーブル外周面に疵をつけることもない。
形状等の概略球形状を呈することにより、狭い箇所に入
りにくく管路12の曲がり等に対応が容易である。ま
た、通線ロッド16の外周面に潤滑剤を塗ることによ
り、管路12内で管路12内壁やケーブル10外面に当
たっても滑りやすくなるので、より一層通線がしやす
く、かつ、ケーブル外周面に疵をつけることもない。
【0017】本発明の具体的な例として、通線ロッドは
直径13.5mm、曲げ弾性率12100kg/m
m2、曲げ剛性4.8×106kg/mm2を使用した。
そして、この通線ロッドを、下表のような、154kv
アルミ被OFケーブル(外径110mmφ)が3条俵積
みで布設済みの管路に光ファイバーケーブルを追加して
布設するのに用いた。
直径13.5mm、曲げ弾性率12100kg/m
m2、曲げ剛性4.8×106kg/mm2を使用した。
そして、この通線ロッドを、下表のような、154kv
アルミ被OFケーブル(外径110mmφ)が3条俵積
みで布設済みの管路に光ファイバーケーブルを追加して
布設するのに用いた。
【0018】
【表1】
【0019】この各実施例ではいずれも管路内壁面と電
力ケーブルに通線ロッドの先端は引っ掛かる事なくスム
ーズに挿通でき、短時間での追加ケーブルの敷設工事が
できた。
力ケーブルに通線ロッドの先端は引っ掛かる事なくスム
ーズに挿通でき、短時間での追加ケーブルの敷設工事が
できた。
【0020】なお、前記の実施形態では本発明の好適例
を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもち
ろんである。例えば、管路内のケーブルは、電力ケーブ
ルの他、通信ケーブル等の種々の電気ケーブルとするこ
とができる。また、既設の管路内に俵積みされるケーブ
ルは3条に限定されず、2条または4条以上でもよいも
のである。
を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもち
ろんである。例えば、管路内のケーブルは、電力ケーブ
ルの他、通信ケーブル等の種々の電気ケーブルとするこ
とができる。また、既設の管路内に俵積みされるケーブ
ルは3条に限定されず、2条または4条以上でもよいも
のである。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、曲
げ剛性が3.5×106kg/mm2〜5.5×106k
g/mm2である通線ロッドを多条俵積みケーブル既設
の管路内に挿通させるので、管路内でロッドが引っ掛か
りにくく、通線ロッドの挿通が容易にできる。また、通
線ロッドの外径12mm〜15mmとするので、ケーブ
ル既設管路内で挿通し易いほか、作業中に作業者が手で
取り扱いやすく、マンホールなどの狭い作業場所での取
り扱いが容易である。ロッドを挿通すれば通線できるの
で、従来のパラシュートやボールを用いたときのよう
に、空気吸引装置等の通風装置を用いる必要がないの
で、構成が簡単である。また、通線ロッドは、先端が概
略球形状を呈することにより、狭い箇所に入りにくく管
路の曲がり等に対応が容易である。また、通線ロッドの
外周面に潤滑剤を塗れば、管路内で管路内壁やケーブル
外面に当たっても滑りやすく、より一層通線がしやす
い。なお、電力ケーブルが布設された管路に光ファイバ
ー分布型温度センサーを通線できるため、電力ケーブル
の温度分布を測定できる。また、空管路がなく、既にケ
ーブルを布設した管路でも光ファイバーケーブルやメタ
ルケーブルが布設できるようになるため、管路の有効利
用ができる。
げ剛性が3.5×106kg/mm2〜5.5×106k
g/mm2である通線ロッドを多条俵積みケーブル既設
の管路内に挿通させるので、管路内でロッドが引っ掛か
りにくく、通線ロッドの挿通が容易にできる。また、通
線ロッドの外径12mm〜15mmとするので、ケーブ
ル既設管路内で挿通し易いほか、作業中に作業者が手で
取り扱いやすく、マンホールなどの狭い作業場所での取
り扱いが容易である。ロッドを挿通すれば通線できるの
で、従来のパラシュートやボールを用いたときのよう
に、空気吸引装置等の通風装置を用いる必要がないの
で、構成が簡単である。また、通線ロッドは、先端が概
略球形状を呈することにより、狭い箇所に入りにくく管
路の曲がり等に対応が容易である。また、通線ロッドの
外周面に潤滑剤を塗れば、管路内で管路内壁やケーブル
外面に当たっても滑りやすく、より一層通線がしやす
い。なお、電力ケーブルが布設された管路に光ファイバ
ー分布型温度センサーを通線できるため、電力ケーブル
の温度分布を測定できる。また、空管路がなく、既にケ
ーブルを布設した管路でも光ファイバーケーブルやメタ
ルケーブルが布設できるようになるため、管路の有効利
用ができる。
【図1】(a)、(b)は本発明を説明するための管路
内多条電力ケーブルと管内壁との隙間の説明図、通線ロ
ッドの説明図である。
内多条電力ケーブルと管内壁との隙間の説明図、通線ロ
ッドの説明図である。
【図2】図2は管内の段差と通線ロッドの半径の関係に
よる通線障害の説明図である。
よる通線障害の説明図である。
【図3】(a)は本発明の実施形態に係る通線ロッドの
通線状態の説明図、(b)はロッドである。
通線状態の説明図、(b)はロッドである。
【図4】(a)〜(c)は図1の通線ロッドの通線手順
の説明図である。
の説明図である。
【図5】(a)、(b)は、それぞれ、通線ロッドの挿
通の説明図である。
通の説明図である。
10 電力ケーブル 12 ケーブル布設済み管路 14 通線対象物 16 通線ロッド 16a 通線ロッドの先端 18 潤滑剤
Claims (4)
- 【請求項1】 多条俵積みケーブルの布設済み管路内に
管路内壁とケーブルとの隙間に他のケーブルを引き入れ
るための通線ロッドにおいて、 ロッド先端部はロッド本体よりも大きい外径でかつ管路
内壁とケーブルとの隙間よりも小さい、かつ段差をスム
ーズに越えるために十分に大きい外径の概略球形状を呈
していると共に、 ロッド本体は曲げ剛性が3.5×106kg/mm2〜
5.5×106kg/mm2の可撓性を有することを特徴
とするケーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッド。 - 【請求項2】 多条俵積みケーブル布設済み管路は、そ
の内径が200mm〜350mmであることを特徴とす
る請求項1の記載のケーブル布設済み管路内引き入れ用
通線ロッド。 - 【請求項3】 通線ロッドは、先端部外径が10mm以
上であることを特徴とする請求項1または2に記載のケ
ーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッド。 - 【請求項4】 通線ロッドは、外周面に潤滑剤を塗った
ことを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1
に記載のケーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000227716A JP2002044822A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | ケーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000227716A JP2002044822A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | ケーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002044822A true JP2002044822A (ja) | 2002-02-08 |
Family
ID=18721126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000227716A Pending JP2002044822A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | ケーブル布設済み管路内引き入れ用通線ロッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002044822A (ja) |
-
2000
- 2000-07-27 JP JP2000227716A patent/JP2002044822A/ja active Pending
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