JP3081041U - 配管通線ガイドパイプ - Google Patents

配管通線ガイドパイプ

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guide pipe
pipe
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直樹 西村
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株式会社ジェイコス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、建物内のMDF(主配線盤)、ID
F(中間配線板)、プルBOX内配管設備への配線工事
作業において、ケーブル等が密集した状態で敷設されて
いる配管内に新たなケーブル等を敷設する際に、新たに
スチールワイヤを挿入して導線として使用して配線作業
を容易に行うことを目的とする。 【解決手段】ガイドパイプを所望の外径に形成し、該ガ
イドパイプの配線導入側の先端部を漏斗状に形成する。
また、前記ガイドパイプの配線送出側の先端である挿入
部は所望の位置にて一定角度折曲させて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術】
本考案は、建物内のMDF(主配線盤)、IDF(中間配線板)、プルBOX 内配管設備等への配線工事作業時に工具として使用するスチールワイヤの挿入を ガイドするためのガイドパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物内のMDF(主配線盤)、IDF(中間配線板)、プルBOX内配管設備 への配線工事作業は、まず、壁面や床面や天井の内部に配置された配管内に導線 用のスチールワイヤーを通し、該スチールワイヤの先端へ通信設備として必要な ケーブル等の線類を結び付けてスチールワイヤを引っ張り、配管内へ引き込んで 敷設する。
【0003】 建物内の配管設備への配線工事作業においては、スチールワイヤをケーブル等 の導線として配管内に通す上記のような方法が一般に使用されるが、新規に建造 された建物内の配管に対しては、この方法は容易に使用される。一方で既設の建 物内の配管に対してこの方法を使用する際には、配管の内部には必要なケーブル 等が既に敷設されている。この場合、ケーブル等の多くは密集した状態で敷設さ れているために、配管の内部には余分な空間は少なく、新たな配線工事ごとに、 密集して敷設されているケーブル等の間を縫って導線を引き上げてケーブル等を 結び付けなければならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
実際の配線工事では、平ペンチ等の工具の先端をケーブル等が密集した配管の 中に挿入して導線が引き上げられるが、配管内の入り組んだケーブル等から導線 のみを引き上げることは困難である。
【0005】 また、導線であるスチールワイヤが確認できない場合や、初期の工事で使用さ れた導線が除去されている場合等は、配管から導線を引き上げることよりも導線 自体をケーブル等が密集している配管内に挿通することから始めなければならず 、この場合でもケーブル等が密集している配管内に新たな導線を挿通するには上 記のように平ペンチ等を使うか、作業者の手によって導線を把持して導線を押進 することにより挿通を行う必要があり、同様にこの作業は困難である。
【0006】 本考案は、建物内のMDF(主配線盤)、IDF(中間配線板)、プルBOX 内配管設備への配線工事作業において、ケーブル等が密集した状態で敷設されて いる配管内に新たなケーブル等を敷設する際に、新たにスチールワイヤを挿入し て導線として使用して配線作業を容易に行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の配管通線ガイドパイプは、所望の外径であるガイドパイプであり、既 設の建物内のケーブル等が密集している配管内に新たにスチールワイヤを挿入し て導線として使用して配線作業を行う際に、前記ガイドパイプの先端部を配管内 のケーブル等の間に挿入し、導入側から前記ガイドパイプの空洞部分にスチール ワイヤを挿通して配管内に新たにスチールワイヤを挿通して導線として配線作業 を行うことを特徴とする。また、前記ガイドパイプの配線導入側を漏斗状にして 形成して、前記ガイドパイプの空洞部分にスチールワイヤを挿通することを容易 にしたことを特徴とする。さらに、前記ガイドパイプの挿入側を所望の位置にて 一定角度に折曲させて形成することにより、前記ガイドパイプ内の空洞部分を滑 らかに通過して配管内にスチールワイヤを挿入することを容易にしたことを特徴 とする。
【0008】
【作用】
本考案は、建物内のMDF(主配線盤)、IDF(中間配線板)、プルBOX 内配管設備への配線工事作業において、ケーブル等が密集した状態で敷設されて いる配管内に新たなケーブル等を敷設する際に、新たにスチールワイヤを挿入し て導線として使用するために所望の外径に形成したガイドパイプを使用し、前記 ガイドパイプの先端部を配管の内部に密集して敷設されたケーブル等の間に挿入 し、導入側から前記ガイドパイプの空洞部分にスチールワイヤを挿通して配管内 に新たにスチールワイヤを挿通することによって、スチールワイヤを導線として 使用して配線作業を行うことを容易に可能とする。尚、本考案において特に限定 するものではないが、壁内部に配置された配管の適用管径は通常22mm以上で あることが多いため、ガイドパイプの外径は16mm程度が望ましい。
【0009】 また、前記ガイドパイプの配線導入側の先端部を漏斗状に形成したことによっ て、ガイドパイプの空洞部分へスチールワイヤを挿通することを容易に可能とし ている。配線導入側の先端部は、漏斗形状を成すものであって所望の効果を有す るものであれば良く、例えばガイドパイプ本体とは別に漏斗状の口金をガイドパ イプ本体の導入側に装着して使用しても良い。
【0010】 さらに、前記ガイドパイプの配線送出側の先端である挿入部は所望の位置にて 一定角度折曲させて構成した。これにより、前記ガイドパイプの空洞部分をスチ ールワイヤが滑らかに通過することが可能となり、スチールワイヤは配管の内部 に達した際に配管の内壁と直角に衝突せずに、配管の内壁と略平行方向に進行さ せてより滑らかに挿入することが可能となる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例について説明する。図1は、本考案の実施例を表す側面 図であり、図2は、実施例の壁面における使用状態を説明する図であり、図3は 、実施例の配管における使用状態を説明する図である。
【0012】 本考案の配管通線ガイドパイプの実施例を図を用いて説明する。本考案の配管 通線ガイドパイプ1は、建物内のMDF(主配線盤)、IDF(中間配線板)、 プルBOX内配管設備への配線工事作業において、ケーブル等が密集した状態で 敷設されている配管7の内部に新たなケーブル等を敷設する際に、新たにスチー ルワイヤ5を配管7に挿入して導線として使用するために所望の外径に形成した ガイドパイプ1を使用し、前記ガイドパイプ1の先端部を配管7の内部のケーブ ル等の間に挿入し、導入側から前記ガイドパイプ1の空洞部分にスチールワイヤ 5を挿通して配管内に新たにスチールワイヤ5を挿通することによって、該スチ ールワイヤ5を導線として使用して配線作業を行うことを容易に可能とする。尚 、図中の4で表される部分は把持部であり、本考案のガイドパイプ1を使用する して作業を行う際に該把持部4を把持することができる。
【0013】 前記ガイドパイプ1の配線導入側の端部は漏斗状の口金2を装着している。こ れにより、ガイドパイプ1の空洞部分へスチールワイヤ5を挿入することは容易 に可能となり、スチールワイヤ5を配管7に挿入する一連の作業において遅滞な く行うことを可能とする。また、本実施例では、漏斗状の口金2をガイドパイプ 1に装着しているが、ガイドパイプ1の配線導入側の端部を漏斗状に形成しても 良い。
【0014】 前記ガイドパイプ1の配線送出側の先端である挿入部3は所望の位置で約30 度に折曲するように形成した。これにより、前記ガイドパイプ1の空洞部分をス チールワイヤ5が滑らかに通過することが可能となり、スチールワイヤ5は配管 7の内部に達した際に配管7の内壁と直角に衝突せずに、配管7の内壁に沿って 進行して、より滑らかに挿入することが可能となる。
【0015】 上記のように形成された配管通線ガイドパイプの使用手順を説明する。まず、 本考案のガイドパイプ1の把持部4を把持し、ガイドパイプ1の配線送出側の先 端である挿入部3を壁面の開口6より挿入する。次に、挿入部3を壁面内部に配 置されている配管7に挿入し、配管7の内部に密集して敷設されているケーブル 群8の間に挿入し、その後ガイドパイプ1の配線導入側先端部に装着した口金2 からスチールワイヤ5をガイドパイプ1の空洞部分を通過して配管7の内部に挿 通して、新たなケーブル等の配線作業に使用する導線の敷設が完了する。
【0016】 また、別の使用方法として、まず、ガイドパイプ1の把持部4を把持してガイ ドパイプ1の配線導入側の端部に装着した口金2からガイドパイプ1の空洞部分 にスチールワイヤ5を挿入しておき、その後スチールワイヤ5をガイドパイプ1 の空洞部分に挿入した状態でガイドパイプ1の挿入部3を壁面の開口6より挿入 する。次に、挿入部3を壁面内部に配置されている配管7に挿入し、該挿入部3 を配管7の内部に密集して敷設されているケーブル群8の間に挿入し、その後ガ イドパイプ1の空洞部分に挿入した状態のスチールワイヤ5を配管7の内部に向 かって押進して、新たなケーブル等の配線作業に使用する導線の敷設が完了する 。
【0017】
【考案の効果】
上記の通り、本考案は、建物内のMDF(主配線盤)、IDF(中間配線板) 、プルBOX内配管設備への配線工事作業において、ケーブル等が密集した状態 で敷設されている配管内に新たなケーブル等を敷設する際に、新たにスチールワ イヤを挿入して導線として使用するために所望の外径に形成したガイドパイプを 使用し、前記ガイドパイプの先端部を配管の内部に密集して敷設されたケーブル 等の間に挿入し、導入側から前記ガイドパイプの空洞部分にスチールワイヤを挿 通して配管内に新たにスチールワイヤを挿通することによって、スチールワイヤ を導線として使用して配線作業を行うことを容易に可能とする。
【0018】 また、前記ガイドパイプの配線導入側の先端部を漏斗状に形成することによっ てガイドパイプの空洞部分へスチールワイヤを挿通することを容易に可能とする 。尚、配線導入側の先端部は、漏斗形状を成すものであって所望の効果を有する ものであれば良く、例えばガイドパイプ本体とは別に漏斗状の口金をガイドパイ プ本体の導入側に装着して使用しても良い。
【0019】 さらに、前記ガイドパイプの配線送出側の先端である挿入部は所望の位置にて 一定角度折曲させて構成することにより、前記ガイドパイプの空洞部分をスチー ルワイヤが滑らかに通過することが可能となり、スチールワイヤは配管の内部に 達した際に配管の内壁と直角に衝突せずに、配管の内壁に沿って進行して、より 滑らかに挿入することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を表す側面図
【図2】実施例の壁面における使用状態を説明する図
【図3】実施例の配管における使用状態を説明する図
【符号の説明】
1 ガイドパイプ 2 口金 3 挿入部 4 把持部 5 スチールワイヤ 6 開口 7 配管 8 ケーブル群

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物内の配線工事作業時に壁面から壁内部
    の配管に配線を案内するガイドパイプにおいて、前記ガ
    イドパイプの配線導入側を漏斗状に形成したことを特徴
    とする配管通線ガイドパイプ。
  2. 【請求項2】前記ガイドパイプの配線送出側の先端であ
    る挿入部が所望の位置で、所望の角度に折曲させて形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の配管通線ガイド
    パイプ。
JP2001003110U 2001-04-12 2001-04-12 配管通線ガイドパイプ Expired - Fee Related JP3081041U (ja)

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