JP2002044374A - 原稿読取り装置 - Google Patents

原稿読取り装置

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JP2002044374A
JP2002044374A JP2000219626A JP2000219626A JP2002044374A JP 2002044374 A JP2002044374 A JP 2002044374A JP 2000219626 A JP2000219626 A JP 2000219626A JP 2000219626 A JP2000219626 A JP 2000219626A JP 2002044374 A JP2002044374 A JP 2002044374A
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JP2000219626A
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Tomoyuki Katayama
知之 片山
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿に記載される画像と同一の正確な画像を
得る原稿読取り装置を提供する。 【解決手段】 原稿読取り装置31は、搬送手段33、
原稿基準センサ34、読取り手段35、マイコン36、
カウント値記憶部38および表示部39を有する。試験
用原稿40bを搬送手段33によって搬送して、読取り
開始基準値および読取り終了基準値を求め、カウント値
記憶部38に記憶し、読取り開始基準値が設計値に基づ
いて設定される読取り開始値範囲内にないとき、および
読取り終了基準値が設計値に基づいて設定される読取り
終了値範囲内にないときには、表示部39によって表示
される。実原稿40aを読取るとき、マイコン36は記
憶されている読取り開始基準値および読取り終了基準値
に基づいて搬送手段33および読取り手段35を制御す
ることによって、実原稿40aに記載されている画像を
欠くことなく正確に読取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばファクシ
ミリ装置などに設けられる原稿読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来技術である原稿読取り装置
1の構成を示すブロック図である。原稿読取り装置1
は、原稿挿入センサ2、搬送手段3、原稿基準センサ
4、読取り手段5、マイコン6および出力部7を有す
る。搬送手段3は、一対の挿入ローラ8,9、イメージ
センサローラ10、一対の排出ローラ11,12および
モータ13を有する。モータ13はステッピングモータ
で実現でき、マイコン6によってパルス信号を与えられ
ることで制御される。モータ13の回転駆動力は各ロー
ラ8〜12に伝達され、実原稿16を搬送方向Aに搬送
する。読取り手段5は、イメージセンサ14、画像処理
回路15を有する。画像処理回路15は、イメージセン
サ14が読取った画像の画像データを出力部7に出力す
るか否かをマイコン6によって制御される。
【0003】原稿読取り装置1に設けられる実原稿16
の搬送経路17の最上流に位置する原稿挿入領域21に
ある原稿挿入センサ2は、実原稿16が原稿挿入領域2
1に挿入されているか否かを検出する。原稿挿入領域2
1の搬送方向Aの下流側には搬送経路17に臨んで、挿
入ローラ8,9が設けられている。挿入ローラ8,9の
さらに下流側の基準位置20には、原稿基準センサ4が
設けられている。原稿基準センサ4は、基準位置20に
おける実原稿16の有無を検出する。原稿基準センサ4
のさらに下流側には、搬送経路17に臨む読取り位置1
8を有し、読取り位置18を通過する実原稿16の読取
りを行うイメージセンサ14が設けられ、搬送経路17
に臨みイメージセンサ14に対向してイメージセンサロ
ーラ10が設けられている。イメージセンサローラ10
およびイメージセンサ14のさらに下流側には、搬送経
路17に臨んで排出ローラ11,12が設けられてい
る。
【0004】実原稿16が、原稿読取り装置1の原稿挿
入領域21に挿入され、原稿挿入センサ2によって検出
されると、マイコン6は搬送手段3を制御して実原稿1
6を搬送方向Aへ搬送する。図8(a)に示すように、
実原稿16の先端が基準位置20に配置され実原稿16
が原稿基準センサ4によって検出されると、マイコン6
は予め定められたパルス数P1のパルス信号をモータ1
3に与えてモータ13を回転駆動させて実原稿16をさ
らに搬送した後、読取り手段5を制御して実原稿16の
読取りを開始させる。この予め定められたパルス数P1
とは、図8(b)に示すように実原稿16が原稿基準セ
ンサ4によって検出されてから実原稿16の先端がイメ
ージセンサ14の読取り位置18に搬送されるまでの搬
送距離xと実原稿16の先端からの所定の読み飛ばし量
yとを足した距離だけ実原稿16を搬送するのに必要な
パルス信号のパルス数の設計上の値である。たとえば、
実原稿16が原稿基準センサ4によって検出されてから
実原稿16の先端がイメージセンサ14の読取り位置1
8に搬送されるまでの搬送距離xを15mm、実原稿1
6の先端からの所定の読み飛ばし量yを1mm、マイコ
ン6が1パルスのパルス信号をモータ13に与えたとき
に搬送される実原稿16の搬送距離を1/15.4mm
とすると、予め定められたパルス数P1は、 P1 =(x+y) ÷(1/15.4) =(15+1)÷(1/15.4)≒ 246 になる。
【0005】このようにして実原稿16を搬送しながら
読取りを行い、図8(c)に示すように実原稿16の後
端が基準位置を通過して実原稿16が原稿基準センサ4
によって検出されなくなると、マイコン6は予め定めら
れたパルス数P2のパルス信号をモータ13に与えてモ
ータ13を回転駆動させて実原稿16をさらに搬送し、
読取り手段5を制御して実原稿16の読取りを終了させ
る。この予め定められたパルス数P2とは、図8(d)
に示すように実原稿16が原稿基準センサ4によって検
出されなくなってから実原稿16の後端がイメージセン
サ14の読取り位置18に搬送されるまでの搬送距離z
から原稿16の後端からの所定の読み飛ばし量wを引い
た距離だけ実原稿16を搬送するのに必要なパルス信号
のパルス数の設計上の値である。たとえば、実原稿16
が原稿基準センサ4によって検出されなくなってから実
原稿16の後端がイメージセンサ14の読取り位置18
に搬送されるまでの搬送距離zを15mm、実原稿16
の後端からの所定の読み飛ばし量wを1mm、マイコン
6が1パルスのパルス信号をモータ13に与えたときに
搬送される実原稿16の搬送距離を1/15.4mmと
すると、予め定められたパルス数P2は、 P2 =(z−w) ÷(1/15.4) =(15−1)÷(1/15.4)≒ 216 になる。
【0006】読取りが終了すると、実原稿16は搬送手
段3によって排出される。このようにして実原稿16が
読取られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した実原稿16を
読取るときのマイコン6による搬送手段3および読取り
手段5の制御は、原稿基準センサ4およびイメージセン
サ14の設計上の動作性能および取付位置に基づいて行
われる。実際の原稿読取り装置1においては、イメージ
センサ14の読取り位置18は図9(a)のように設計
どおりのイメージセンサローラ10に向かう位置である
場合だけでなく、図9(b)および図9(c)のように
設計上の位置から搬送方向Aの上流側および下流側にず
れている場合がある。また原稿基準センサ4のオン/オ
フの切換タイミングが設計上のタイミングと異なる場合
ならびに原稿基準センサ4およびイメージセンサ14の
取付位置が設計上の位置と異なる場合がある。このよう
に原稿基準センサ4およびイメージセンサ14の動作性
能および取付位置が設計上の性能および位置と異なる場
合、実原稿16における読取り開始位置および読取り終
了位置の精度が低下し、実原稿16を読取って得られる
画像に不所望な縁取りができたり、また実原稿16の画
像の一部を欠いた画像になったりするおそれがある。
【0008】本発明の目的は、原稿に記載される画像と
同一の正確な画像を得ることができる原稿読取り装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿を予め定
める搬送方向に搬送する搬送手段と、原稿の搬送経路に
臨む読取り位置を有し、読取り位置を通過する原稿を読
取る読取り手段と、読取り位置よりも搬送方向上流側の
基準位置に原稿の先端が配置されたことを検出する検出
手段と、読取り手段によって先端の検出が可能な試験用
原稿を搬送手段によって搬送し、検出手段によって試験
用原稿の先端が基準位置に配置されたことを検出してか
ら読取り手段によって試験用原稿の先端を検出するまで
の搬送手段の動作量に対応する読取り開始基準値を記憶
する記憶手段と、実原稿を搬送手段によって搬送して読
取り手段によって読取るとき、実原稿の先端が基準位置
に配置されたことを検出手段によって検出してから記憶
手段に記憶される読取り開始基準値に基づいた動作量だ
け搬送手段が動作して実原稿を搬送した後、読取り手段
によって実原稿の読取りを開始するように、読取り手段
を制御する制御手段とを含むことを特徴とする原稿読取
り装置である。
【0010】本発明に従えば、搬送手段によって原稿を
搬送し、原稿が搬送経路の読取り位置を通過するとき
に、その原稿を読取り手段によって読取ることができ
る。本発明の原稿読取り装置では、実原稿の読取りの前
に、試験用原稿が搬送手段によって搬送され、試験用原
稿の先端が基準位置に配置されて検出手段によって検出
されてから試験用原稿の先端が読取り位置に達して読取
り手段によって検出されるまでの実際の搬送手段の動作
量に対応する値が、読取り開始基準値として記憶手段に
記憶される。この読取り開始基準値の測定の後で実原稿
を読取るとき、搬送手段によって実原稿が搬送され、実
原稿の先端が基準位置に配置されて検出手段によって検
出されてから、記憶手段に記憶されている読取り開始基
準値に基づいた動作量だけ搬送手段が動作して実原稿を
搬送した後、制御手段は読取り手段を制御して実原稿の
読取りを開始させる。実原稿を読取るときに実原稿の先
端が基準位置に配置されてから読取り手段によって読取
りを開始するまでの搬送手段の動作量は、試験用原稿を
用いて得られた読取り開始基準値に基づいており、実際
の各手段の動作および取付位置に対応するので、各手段
の精度の影響を受けることなく実原稿の先端または先端
から所定の読み飛ばし領域をあけた位置からの読取りを
開始することができる。したがって、設計上の各手段の
取付位置および各手段の個々の動作に基づいて読取り開
始の制御をするのではなく、原稿読取り装置における実
際の各手段の取付位置および各手段の個々の動作に基づ
いて読取り開始の制御をすることによって、原稿読取り
装置における搬送手段、検出手段および読取り手段の個
々の動作ならびに検出手段および読取り手段の取付位置
に起因する原稿の読取り開始位置の精度の低下を防止す
ることができる。
【0011】また本発明は、試験用原稿を搬送手段によ
って搬送して求めた読取り開始基準値が、設計値に基づ
いて設定される読取り開始値範囲外にあるとき、求めた
読取り開始基準値が読取り開始値範囲外にあることを表
示する表示手段を含むことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、求めた読取り開始基準値
が読取り開始値範囲外にあるとき、読取り開始基準値が
読取り開始値範囲外にあることが表示手段によって表示
される。読取り開始値範囲は、試験用原稿の先端が基準
位置に配置されたことが検出されてから試験用原稿の先
端が読取り位置に搬送されるまでの搬送手段の動作量の
設計値に基づいて設定される範囲である。これによっ
て、試験用原稿の先端が基準位置に配置されてから読取
り位置に搬送されるまでの搬送手段の動作量が、実際の
動作量と設計上の動作量との間で大きく異なっているこ
とが表示される。
【0013】また本発明は、複数枚の試験用原稿に関し
て、検出手段によって試験用原稿の先端が基準位置に配
置されたことを検出してから読取り手段によって試験用
原稿の先端を検出するまでの搬送手段の動作量をそれぞ
れ測定し、各動作量の平均値に対応した値が読取り開始
基準値として記憶手段に記憶されることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、複数枚の試験用原稿を用
いて試験用原稿の先端が基準位置から読取り位置まで搬
送されるまでの搬送手段の動作量がそれぞれ測定され、
これら複数枚の試験用原稿を用いて測定された動作量の
平均値に対応する値が読取り開始基準値として記憶手段
に記憶される。これによって試験用原稿の個々に起因す
る誤差を小さくし、可及的に高い精度で実際の搬送手段
の動作量を測定することができ、この値に基づいて読取
り開始基準値を求めることができる。
【0015】また本発明は、試験用原稿には、先端部に
マークが記されており、このマークを読取ることによっ
て読取り手段による試験用原稿の先端の検出が可能であ
り、読取り手段によって先端部のマークを検出している
間の搬送手段の動作量を測定し、この動作量が設計値に
基づいて設定される先端マーク値範囲外にあるとき、測
定された先端部のマークを検出している間の動作量が予
め定める先端マーク値範囲外にあることを表示する表示
手段を含むことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、試験用原稿を搬送して求
めた先端部のマークを読取り手段によって検出している
間の搬送手段の動作量の測定値が先端マーク値範囲外に
あるとき、その搬送手段の動作量が先端マーク値範囲外
にあることが表示手段によって表示される。先端マーク
値範囲は、読取り手段が先端部のマークを検出している
間の搬送手段の動作量の設計値に基づいて設定される範
囲である。この搬送手段の動作量の測定値が先端マーク
値範囲外にあるとき、試験用原稿が実際に移動した移動
量と、この移動量に対応すべき搬送手段の動作量の測定
値とが大きく異なっており、このように実際の移動量と
測定される移動量との間に大きな差が生じていることを
表示することができる。
【0017】また本発明は、原稿を予め定める搬送方向
に搬送する搬送手段と、原稿の搬送経路に臨む読取り位
置を有し、読取り位置を通過する原稿を読取る読取り手
段と、読取り位置よりも搬送方向上流側の基準位置に原
稿の後端が配置されたことを検出する検出手段と、読取
り手段によって後端の検出が可能な試験用原稿を搬送手
段によって搬送し、検出手段によって試験用原稿の後端
が基準位置に配置されたことを検出してから読取り手段
によって試験用原稿の後端を検出するまでの搬送手段の
動作量に対応する読取り終了基準値を記憶する記憶手段
と、実原稿を搬送手段によって搬送して読取り手段によ
って読取るとき、実原稿の後端が基準位置に配置された
ことを検出手段によって検出してから記憶手段に記憶さ
れる読取り終了基準値に基づいた動作量だけ搬送手段が
動作して実原稿を搬送するまで読取り手段によって実原
稿の読取りをし、実原稿の読取りを終了するように、読
取り手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする
原稿読取り装置である。
【0018】本発明に従えば、搬送手段によって原稿を
搬送し、原稿が搬送経路の読取り位置を通過するとき
に、その原稿を読取り手段によって読取ることができ
る。本発明の原稿読取り装置では実原稿の読取りの前
に、試験用原稿が搬送手段によって搬送され、試験用原
稿の後端が基準位置に配置されて検出手段によって検出
されてから、試験用原稿の後端が読取り手段によって検
出されるまでの実際の搬送手段の動作量に対応する値が
読取り終了基準値として記憶手段に記憶される。この読
取り終了基準値の測定の後で実原稿を読取るとき、搬送
手段によって実原稿が搬送され、実原稿の後端が基準位
置に配置されて検出手段によって検出されてから、記憶
手段に記憶されている読取り終了基準値に基づいた動作
量だけ搬送手段が動作して実原稿を搬送した後、制御手
段は読取り手段を制御して実原稿の読取りを終了させ
る。実原稿を読取るときに実原稿の後端が基準位置に配
置されてから読取り手段によって読取りを終了するまで
の搬送手段の動作量は、試験用原稿を用いて得られた読
取り終了基準値に基づいており、実際の各手段の動作お
よび取付位置に対応するので、各手段の精度の影響を受
けることなく実原稿の後端または後端から所定の読み飛
ばし領域をあけた位置で読取りを終了することができ
る。したがって、設計上の各手段の取付位置および各手
段の個々の動作に基づいて読取り終了の制御をするので
はなく、原稿読取り装置における実際の各手段の取付位
置および各手段の個々の動作に基づいて読取り終了の制
御をすることによって、原稿読取り装置における搬送手
段、検出手段および読取り手段の個々の動作ならびに検
出手段および読取り手段の取付位置に起因する原稿の読
取り終了位置の精度の低下を防止することができる。
【0019】また本発明は、試験用原稿を搬送手段によ
って搬送して求めた読取り終了基準値が、設計値に基づ
いて設定される読取り終了値範囲外にあるとき、求めた
読取り終了基準値が読取り終了値範囲外にあることを表
示する表示手段を含むことを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、求めた読取り終了基準値
が読取り終了値範囲外にあるとき、読取り終了基準値が
読取り終了値範囲外にあることが表示手段によって表示
される。読取り終了値範囲は、試験用原稿の後端が基準
位置に配置されたことが検出されてから、試験用原稿の
後端が読取り位置に搬送されるまでの搬送手段の動作量
の設計値に基づいて設定される範囲である。これによっ
て、試験用原稿の後端が基準位置に配置されてから読取
り位置に搬送されるまでの搬送手段の動作量が実際の動
作量と設計上の動作量との間で大きく異なっていること
が表示される。
【0021】また本発明は、複数枚の試験用原稿に関し
て、検出手段によって試験用原稿の後端が基準位置に配
置されたことを検出してから読取り手段によって試験用
原稿の後端を検出するまでの搬送手段の動作量をそれぞ
れ測定し、各動作量の平均値に対応した値が読取り終了
基準値として記憶手段に記憶されることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、複数枚の試験用原稿を用
いて試験用原稿の後端が基準位置から読取り位置まで搬
送されるまでの搬送手段の動作量がそれぞれ測定され、
これら複数枚の試験用原稿を用いて測定された動作量の
平均値に対応する値が読取り終了基準値として記憶手段
に記憶される。これによって試験用原稿の個々に起因す
る誤差を小さくし、可及的に高い精度で実際の搬送手段
の動作量を測定することができ、この値に基づいて読取
り終了基準値を求めることができる。
【0023】また本発明は、試験用原稿には、後端部に
マークが記されており、このマークを読取ることによっ
て読取り手段による試験用原稿の後端の検出が可能であ
り、読取り手段によって後端部のマークを検出している
間の搬送手段の動作量を測定し、この動作量が設計値に
基づいて設定される後端マーク値範囲外にあるとき、測
定された後端部のマークを検出している間の動作量が予
め定める後端マーク値範囲外にあることを表示する表示
手段を含むことを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、試験用原稿を搬送して求
めた後端部のマークを読取り手段によって検出している
間の搬送手段の動作量の測定値が後端マーク値範囲外に
あるとき、その搬送手段の動作量が後端マーク値範囲外
にあることが表示手段によって表示される。後端マーク
値範囲は、読取り手段が後端部のマークを検出している
間の搬送手段の動作量の設計値に基づいて設定される範
囲である。この搬送手段の動作量の測定値が後端マーク
値範囲外にあるとき、試験用原稿が実際に移動した移動
量と、この移動量に対応すべき搬送手段の動作量の測定
値とが大きく異なっており、このように実際の移動量と
測定される移動量との間に大きな差が生じていることを
表示することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
原稿読取り装置31の構成を示すブロック図である。原
稿読取り装置31は、原稿40の1つである実原稿40
aを読取って、実原稿40aに記録されている文字およ
び図形などの画像と同一の画像を表す画像データを得る
ための装置であって、たとえばファクシミリ装置に設け
られる。この装置は、原稿挿入センサ32、搬送手段3
3、検出手段である原稿基準センサ34、読取り手段3
5、制御手段であるマイコン36、出力部37、記憶手
段であるカウント値記憶部38および表示手段である表
示部39を含む。原稿40は、実原稿40aと試験用原
稿40bとを含み、総称するときには原稿40という。
【0026】原稿挿入センサ32は、原稿読取り装置3
1に設けられる原稿挿入領域53に原稿40が挿入され
ているか否かを検出する。この原稿挿入センサ32は、
たとえば原稿挿入領域53のうちの1箇所に出没自在な
操作片と、この操作片の出没動作に対応してオン/オフ
状態が切換わるセンサ本体とを有する。センサ本体はフ
ォトセンサによって実現されてもよい。操作片は、外力
が作用していない状態では原稿挿入領域53に突出して
おり、このときセンサ本体はオフ状態である。原稿40
が原稿挿入領域53に配置されると、操作片は原稿40
に押圧されて原稿挿入領域53から没入して退避し、こ
のときセンサ本体はオン状態となる。原稿挿入センサ3
2は、このセンサ本体のオン/オフ状態の切換わりによ
って、原稿挿入領域53における原稿40の有無を検出
することができ、原稿40が原稿挿入領域53に挿入さ
れていることを検出したときに、原稿40が挿入されて
いることを表す挿入検出信号をマイコン36に与える。
【0027】搬送手段33は、予め定めるほぼ水平に延
びる搬送経路54を移動するように原稿40を搬送経路
54に沿った搬送方向Bに搬送する手段であって、一対
の挿入ローラ43,44、イメージセンサローラ45、
一対の排出ローラ46,47およびモータ48を有す
る。搬送経路54は原稿挿入領域53を含み、この原稿
挿入領域53は搬送経路54の最上流に位置している。
各挿入ローラ43,44は原稿挿入領域53において、
搬送経路54の上下方向両方側から原稿40を挟持可能
に設けられる。イメージセンサローラ45は、各挿入ロ
ーラ43,44よりも搬送方向B下流域に設けられ、搬
送経路54に下側から臨んでいる。各排出ローラ46,
47は、イメージセンサローラ45よりも搬送方向B下
流側に搬送経路54の上下方向両側から原稿40を挟持
可能に設けられる。
【0028】モータ48は、ステッピングモータによっ
て実現され、マイコン36によってパルス信号を与えら
れることで制御される。このモータ48の出力軸から出
力される回転駆動力は、動力伝達機構を介して、下側の
挿入ローラ44、イメージセンサローラ45、排出ロー
ラ47に伝達され、これによってこれらのローラ44,
45,47が回転駆動される。上側の挿入ローラ43は
下側の挿入ローラ44の回転に従って回転する従動ロー
ラであり、上側の排出ローラ46は下側の排出ローラ4
7の回転に従って回転する従動ローラである。このよう
な搬送手段33は、モータ48によって各ローラ44,
45,47を回転駆動して各ローラ43〜47を回転さ
せて、各ローラ43〜47によって挟んだ原稿40を搬
送することができる。
【0029】原稿基準センサ34は、搬送経路54の各
挿入ローラ43,44とイメージセンサローラ45との
間に設けられ、この各挿入ローラ43,44とイメージ
センサローラ45との間の基準位置100における原稿
40の有無を検出する。この原稿基準センサ34が、た
とえば搬送経路54の基準位置100において出没自在
な操作片と、この操作片の出没動作に対応してオン/オ
フ状態が切換わるセンサ本体とを有する。センサ本体
は、フォトセンサによって実現されてもよい。操作片
は、外力が作用していない状態では搬送経路54の基準
位置100に突出しており、このときセンサ本体はオフ
状態である。原稿40が搬送経路54の基準位置100
に配置されると、操作片は原稿40に押圧されて搬送経
路54から没入して退避し、このときセンサ本体はオン
状態となる。原稿基準センサ34は、このセンサ本体の
オン/オフ状態の切換わりによって基準位置100にお
ける原稿40の有無を検出することができ、原稿40が
基準位置100に存在していることを表す検出信号をマ
イコン36に与える。この原稿基準センサ34は、基準
位置100における原稿40の有無を検出することによ
り、原稿40の先端が基準位置100に配置されたこと
を検出することができるとともに、原稿40の後端が基
準位置100に配置されたことを検出することができ
る。
【0030】読取り手段35は、イメージセンサ49、
画像処理回路50およびマーク検出部51を有する。イ
メージセンサ49は、たとえばフォトダイオードから成
る受光素子および電荷結合素子を用いた密着式イメージ
センサであって、複数の受光素子が一直線上に並んでい
る撮像素子を有している。イメージセンサ49は密着式
ではあるが、図解を容易にするために搬送経路54から
離間して示されているが、実際にはレンズアレイが搬送
経路54に臨み、原稿40に密着可能である。このイメ
ージセンサ49は、搬送経路54を挟んでイメージセン
サローラ45に対向して設けられ、イメージセンサ49
とイメージセンサローラ45とは搬送経路54の上下方
向両側から原稿40を挟持可能である。
【0031】イメージセンサ49は、基準位置100よ
りも搬送方向B下流側となり、かつ各排出ローラ46,
47よりも搬送方向B上流側に読取り位置52を有す
る。このイメージセンサ49は、読取り位置52を通過
する原稿40からの光がレンズアレイを通り、受光素子
で受光されて光電変換され、その電荷が電荷結合素子に
おいて蓄積され、一定時間に蓄積された電荷量に基づい
て画像を生成することができる。このようにしてイメー
ジセンサ49は、イメージセンサローラ45とによって
挟持した原稿40を読取り、一定時間毎に繰返し画像デ
ータを生成することによって、搬送手段によって搬送さ
れる原稿40の画像と同一の2次元の画像を得ることが
できる。生成される画像データを表す信号は、画像処理
回路50およびマーク検出部51に与えられる。
【0032】画像処理回路50は、イメージセンサ49
によって読取られた原稿40の画像データに関して、読
取り時に生じる歪みや劣化を補正して原稿40に記録さ
れている画像と同一の画像を表す画像データに変換す
る。また画像処理回路50は、マイコン36からの出力
指令が与えられると、変換後の画像データを出力部37
に与える。
【0033】図2は、試験用原稿40bを示す図であ
る。試験用原稿40bの搬送方向下流側端部である先端
部および搬送方向上流側端部である後端部には、厚み方
向一方の表面に先端および後端が識別できるような先端
マーク71および後端マーク72がそれぞれ記されてい
る。先端マーク71は3個のマーク部分71a,71
b,71cから成り、後端マーク72は2個のマーク部
分72a,72bから成る。各マーク部分71a,71
b,71c,72a,72bは、試験用原稿40bの幅
方向(先端から後端に向かう方向に垂直な方向)に長辺
が延びる全て同形状の矩形であり、かつ黒色である。マ
ーク部分71a,71b,71c,72a,72bの長
辺の長さkは、試験用原稿40bの幅方向寸法の5分の
1の長さであり、長辺が先端および後端と、すなわち試
験用原稿40bの幅方向と平行になっており、各マーク
部分71a,71b,71c,72a,72bの試験用
原稿40bの短辺の長さは長さkより短い所定の長さで
ある。
【0034】マーク部分71aは、一方の長辺が試験用
原稿40bの先端と一致し、試験用原稿40bの幅方向
一端部に配置される。マーク部分71cは、一方の長辺
が試験用原稿40bの先端と一致し、試験用原稿40b
の幅方向他端部に配置される。マーク部分71bは、一
方の長辺が試験用原稿40bの先端と一致し、マーク部
分71aとマーク部分71cの中央にマーク部分71a
とマーク部分71bとの間隔およびマーク部分71bと
マーク部分71cとの間隔がともに長さkとなるように
配置される。
【0035】マーク部分72aは、一方の長辺が試験用
原稿40bの後端と一致し、試験用原稿40bの幅方向
一端からの間隔が長さkになるように配置される。マー
ク部分72bは、一方の長辺が試験用原稿40bの後端
と一致し、試験用原稿40bの幅方向他端からの間隔が
長さkになるように配置される。マーク部分72aとマ
ーク部分72bとの間隔は、長さkである。先端マーク
71および後端マーク部分72を除く試験用原稿40b
の表面は、全て白色である。
【0036】マーク検出部51は、イメージセンサ49
によって読取られた試験用原稿40bに記されている先
端マーク71および後端マーク72を識別することがで
きる。このマーク検出部51は、イメージセンサ49の
読取り位置52における試験用原稿40bの先端マーク
71の有無を検出することにより、試験用原稿40bの
先端がイメージセンサ49の読取り位置52に配置され
たことを検出し、これを表す読取り検出信号をマイコン
36に与えることができるとともに、イメージセンサ4
9の読取り位置52における試験用原稿40bの後端マ
ーク72の有無を検出することにより、試験用原稿40
bの後端がイメージセンサ49の読取り位置52に配置
されたことを検出し、これを表す読取り検出信号をマイ
コン36に与えることができる。
【0037】具体的には、試験用原稿40bを読取ると
き、イメージセンサ49は図2のA,B,C,D,Eの
5箇所の画像だけを読取るように制御される。マーク部
分71aはAの箇所でのみ、マーク部分71bはCの箇
所でのみ、マーク部分71cはEの箇所でのみ、マーク
部分72aはBの箇所でのみ、マーク部分72bはDの
箇所でのみイメージセンサ49によって読取られ、マー
ク検出部51は、イメージセンサ49から与えられた画
像データを、明度レベルが所定のしきい値以上であれば
白、明度レベルが所定のしきい値未満であれば黒として
2値化処理し、白を「1」および黒を「0」として符号
化する。マーク検出部51はイメージセンサ49の読取
り位置52におけるA,B,C,D,Eの5箇所の読取
り結果を表す符号化された読取り検出信号をマイコン3
6に与える。イメージセンサローラ45のローラ部の少
なくとも外周表面は、白色である。
【0038】試験用原稿40bがイメージセンサ49の
読取り位置52にないときは、イメージセンサ49はイ
メージセンサローラ45の白色外周表面を読取るので、
マーク検出部51が検出する読取りパターンは読取り箇
所A,B,C,D,Eの順に「11111」となり、マ
ーク検出部51は、この読取りパターンを表す読取り検
出信号をマイコン36に与える。搬送手段33によって
試験用原稿40bが搬送されて、試験用原稿40bの先
端がイメージセンサ49の読取り位置52に配置される
と、イメージセンサ49は試験用原稿40bの先端マー
ク71を読取るので、マーク検出部51が検出する読取
りパターンは「01010」となり、マーク検出部51
は、この読取りパターンを表す読取り検出信号をマイコ
ン36に与える。このように読取り手段35は読取りパ
ターンの変化によって試験原稿の先端を検出することが
可能であり、この先端の検出が表される読取り検出信号
をマイコン36に与える。マイコン36は「0101
0」を表す読取り検出信号が与えられると、イメージセ
ンサ49が試験用原稿40bの先端マーク71を読取っ
ていると判断する。マイコン36は、読取手段35の検
出結果に基づいて読取り検出信号が「11111」から
「01010」に変化することにより、試験用原稿40
bの先端がイメージセンサ49の読取り位置52に配置
されたと判断する。
【0039】さらに試験用原稿40bが搬送されて、イ
メージサンサ49が先端マーク71を読取らなくなる
と、試験用原稿40bの表面の先端マーク71および後
端マーク72を除く白色の部分を読取るので、マーク検
出部51が検出する読取りパターンは「11111」と
なり、マーク検出部51は、この読取りパターンを表す
読取り検出信号をマイコン36に与える。
【0040】さらに試験用原稿40bが搬送されて、イ
メージサンサ49が試験用原稿40bの後端マーク72
を読取ると、読取りパターンは「10101」となり、
マーク検出部51は、この読取りパターンを表す読取り
検出信号をマイコン36に与える。マイコン36は、
「10101」を表す読取検出信号が与えられると、イ
メージセンサ49は試験用原稿40bの後端マーク72
を読取っていると判断する。さらに試験用原稿40bが
搬送されて、試験用原稿40bの後端がイメージセンサ
49の読取り位置52を通過すると、イメージセンサ4
9はイメージセンサローラ45の白色の外周表面を読取
るので、読取りパターンは「11111」となり、この
読取りパターンを表す読取り検出信号をマイコン36に
与える。このように読取り手段35は読取パターンの変
化によって試験用原稿40bの後端を検出することが可
能であり、この後端の検出が表される読取り検出信号を
マイコン36に与える。マイコン36は、読取り手段3
5の検出結果に基づいて、読取り検出信号が「1010
1」から「11111」に変化することにより、試験用
原稿40bの後端がイメージセンサ49の読取り位置に
配置されたと判断する。
【0041】マイコン36は、モータ48、画像処理回
路50、カウント値記憶部38および表示部39の動作
を制御する。
【0042】原稿40を読取るとき、マイコン36は原
稿挿入センサ32の挿入検出信号が与えられると、モー
タ48にパルス信号を与えて、モータ48に各ローラ4
3,44,45,46,47を回転駆動させる。マイコ
ン36は、原稿40が搬送されているときにモータ48
に与えたパルス信号のパルス数をカウントすることが可
能である。
【0043】試験用原稿40bを読取るとき、マイコン
36は試験用原稿40bの先端が基準位置100に配置
されたと原稿基準センサ34によって検出されてから、
試験用原稿40bの先端がマーク検出部51によって検
出されるまでにマイコン36がモータ48に与えたパル
ス信号をカウントし、そのカウント値を読取り開始基準
値とする。複数枚の試験用原稿に関してマイコン36
は、それぞれの試験用原稿について得られたカウント値
の平均値を読取り開始基準値とする。マイコン36は、
求めた読取り開始基準値が設計値に基づいて設定される
読取り開始値範囲内であるか否かを判断する。
【0044】マイコン36は、マーク検出部51が試験
用原稿40bの先端を検出してから先端マーク71の検
出を終了するまでにマイコン36がモータ48に与えた
パルス信号をカウントし、そのカウント値が設計値に基
づいて設定される先端マーク値範囲内であるか否かを判
断する。マイコン36は、試験用原稿40bの後端が基
準位置100に配置されたと原稿基準センサ34によっ
て検出されてから試験用原稿40bの後端がマーク検出
部51によって検出されるまでにマイコン36がモータ
48に与えたパルス信号をカウントし、そのカウント値
を読取り終了基準値とする。複数枚の試験用原稿に関し
てマイコン36は、それぞれの試験用原稿について得ら
れたカウント値の平均値を読取り終了基準値とする。マ
イコン36は、求めた読取り終了基準値が設計値に基づ
いて設定される読取り終了値範囲内であるか否かを判断
する。またマイコン36は、マーク検出部51が後端マ
ーク72の検出を開始してから試験用原稿40bの後端
を検出するまでにマイコン36がモータ48に与えたパ
ルス信号をカウントし、そのカウント値が設計値に基づ
いて設定される後端マーク値範囲内であるか否かを判断
する。
【0045】実原稿40aを読取るとき、マイコン36
は実原稿40aの先端が基準位置100に配置されたと
原稿基準センサ34によって検出されると、カウント値
記憶部38に記憶されている読取り開始基準値に基づい
て実原稿40aを搬送するのに必要な送りパルス数を設
定し、その送りパルス数だけモータ48にパルス信号を
与えて実原稿40aを搬送した後、画像処理回路50を
制御して実原稿40aの読取りを開始させる。実原稿4
0aを搬送しながら読取りを続け、実原稿40aの後端
が基準位置100に配置されたと原稿基準センサ34に
よって検出されると、マイコン36はカウント値記憶部
38に記憶されている読取り終了基準値に基づいて実原
稿40aを搬送するのに必要な送りパルス数を設定し、
その送りパルス数だけモータ48にパルス信号を与えて
実原稿40aを搬送した後、画像処理回路50を制御し
て実原稿40aの読取りを終了させる。
【0046】カウント値記憶部38は、原稿読取り装置
31において、試験用原稿40bを搬送することによっ
て求められた読取り開始基準値および読取り終了基準値
を記憶することができる。
【0047】表示部39は、試験用原稿40bを搬送し
て求めた読取り開始基準値が設計値に基づいて設定され
る読取り開始値範囲外であるとき、読取り開始基準値が
読取り開始値範囲外であることを表示し、求めた読取り
終了基準値が設計値に基づいて設定される読取り終了値
範囲外であるとき、読取り終了基準値が読取り終了値範
囲外であることを表示する。さらに、マーク検出部51
が試験用原稿40bの先端を検出してから先端マーク7
1の検出を終了するまでにマイコン36がモータ48に
与えたパルス信号のカウント値が設計値に基づいて設定
される先端マーク値範囲外であるとき、試験用原稿40
bの先端を検出してから先端マーク71の検出を終了す
るまでにマイコン36がモータ48に与えたパルス信号
のカウント値が先端マーク値範囲外であることを表示
し、マーク検出部51が試験用原稿40bの後端マーク
72を検出してから、試験用原稿40bの後端を検出す
るまでにマイコン36がモータ48に与えたパルス信号
のカウント値が設計値に基づいて設定される後端マーク
値範囲外であるとき、試験用原稿40bの後端マーク7
2を検出してから試験用原稿40bの後端を検出するま
でにマイコン36がモータ48に与えたパルス信号のカ
ウント値が後端マーク値範囲外であることを表示する。
【0048】出力部37は、たとえば原稿読取り装置3
1がファクシミリ装置に設けられているとき、モデムお
よび網制御装置を含んで構成される。モデムは、送信し
たい信号を電話回線を通じて電送するのに適した信号に
変換する変調、および変調された信号を元の信号に変換
する復調を行う。網制御装置は、電話回線の接続制御を
行う。画像処理回路50によって画像処理された画像デ
ータは、モデムによって変調され、網制御装置によって
確立された電話回線を通じて、ほかのファクシミリ装置
に送信される。
【0049】図3は、原稿読取り装置31において試験
用原稿40bを用いて読取り開始基準値および読取り終
了基準値を求め、カウント値記憶部38に記憶する動作
を示すフローチャートである。
【0050】試験用原稿40bが原稿読取り装置31の
原稿挿入領域53に配置され、原稿挿入センサ32がオ
ンになると、ステップa0で動作が開始され、ステップ
a1に進む。このステップa1では、マイコン36はモ
ータ48に1パルスのパルス信号を与えてモータ48を
回転駆動させて試験用原稿40bを搬送方向Bへ搬送
し、ステップa2に進む。
【0051】ステップa2では、原稿基準センサ34か
らの検出信号に基づいて原稿基準センサ34がオンであ
るか否かがマイコン36によって判断される。ステップ
a2でマイコン36によって原稿基準センサ34がオン
であると判断されるときにはステップa3に進み、オフ
であると判断されるときにはステップa1に戻る。ステ
ップa3では、パルスカウント用のカウント値を0に
し、ステップa4に進む。
【0052】ステップa4では、マイコン36はモータ
48に1パルスのパルス信号を与えてモータ48を回転
駆動させて試験用原稿40bを搬送方向Bに搬送すると
ともに、パルスカウント用のカウント値を1増やし、ス
テップa5に進む。ステップa5では、マーク検出部5
1からの読取り検出信号に基づいて、試験用原稿40b
の先端マーク71がマーク検出部51によって検出され
たか否かがマイコン36によって判断される。ステップ
a5で、試験用原稿40bの先端マーク71がマーク検
出部51によって検出されているとマイコン36によっ
て判断されるときにはステップa6に進み、検出されて
いないと判断されるときにはステップa4に戻る。ステ
ップa6では、試験用原稿40bの先端マーク71がマ
ーク検出部51によって検出されているとマイコン36
によって判断された時点でのカウント値を読取り開始基
準値M1としてカウント値記憶部38に記憶する。複数
枚の試験用原稿を用いる場合、それぞれの試験用原稿に
関するカウント値を平均したものを読取り開始基準値M
1としてカウント値記憶部38に記憶し、ステップa7
に進む。
【0053】ステップa7では、記憶された読取り開始
基準値M1が設計値に基づいて設定される読取り開始値
範囲内であるか否かがマイコン36によって判断され
る。ステップa7で読取り開始基準値M1が読取り開始
値範囲内であるとマイコン36によって判断されるとき
にはステップa8に進み、範囲内でないと判断されると
きにはステップa18に進む。ステップa8では、パル
スカウント用のカウント値を0にする。ステップa18
では、マイコン36は表示部39に表示させて動作を終
了する。
【0054】ステップa9では、マイコン36はモータ
48に1パルスのパルス信号を与えてモータ48を回転
駆動させて試験用原稿40bを搬送方向Bに搬送すると
ともにパルスカウント用のカウント値を1増やし、ステ
ップa10に進む。
【0055】ステップa10では、マーク検出部51か
らの読取り検出信号に基づいて試験用原稿40bの先端
マーク71がマーク検出部51によって検出されている
か否かがマイコン36によって判断される。ステップa
10で、試験用原稿40bの先端マーク71が検出され
ていないとマイコン36によって判断されるときにはス
テップa11に進み、検出されていると判断されるとき
にはステップa9に戻る。ステップa11では、試験用
原稿40bの先端マーク71が検出されていないと判断
された時点でのパルスカウント用のカウント値が設計値
に基づいて設定される先端マーク値範囲内にあるか否か
マイコン36によって判断される。ステップa11にお
いて、カウント値が先端マーク値範囲内であるとマイコ
ン36によって判断されるときにはステップa12に進
み、範囲内でないと判断されるときにはステップa18
に進む。ステップa18では、マイコン36は表示部3
9に表示させて、動作を終了する。
【0056】試験用原稿40bを搬送しながら読取りを
続ける。ステップa12では、原稿基準センサ34から
の検出信号に基づいて原稿基準センサ34がオフである
か否かがマイコン36によって判断される。ステップa
12で、マイコン36によって原稿基準センサ34がオ
フであると判断されるときには、ステップa13に進
む。ステップa13では、パルスカウント用のカウント
値を0にし、ステップa14に進む。
【0057】ステップa14では、マイコン36はモー
タ48に1パルスのパルス信号を与えてモータ48を回
転駆動させて試験用原稿40bを搬送方向Bに搬送する
とともに、パルスカウント用のカウント値を1増やし、
ステップa15に進む。
【0058】ステップa15では、マーク検出部51か
らの読取り検出信号に基づいて、試験用原稿40bの後
端マーク72のマーク検出部51による検出が終了した
か否かがマイコン36によって判断される。ステップa
15で、試験用原稿40bの後端マーク72の検出が終
了した、すなわち試験用原稿40bの後端が検出された
とマイコン36によって判断されるときにはステップa
16に進み、検出が終了していないと判断されるときに
はステップa14に戻る。ステップa16では、試験用
原稿40bの後端マーク72のマーク検出部51による
検出が終了したとマイコン36によって判断された時点
でのカウント値を読取り終了基準値M2としてカウント
値記憶部38に記憶し、ステップa17に進む。複数枚
の試験用原稿を用いる場合、それぞれの試験用原稿に関
するカウント値を平均したものを読取り終了基準値M2
としてカウント値記憶部38に記憶する。
【0059】ステップa17では、記憶された読取り終
了基準値M2が設計値に基づいて設定される読取り終了
値範囲内であるか否かがマイコン36によって判断され
る。ステップa17で読取り終了基準値M2が予め定め
る読取り終了値範囲内であるとマイコン36によって判
断されるときには、動作を終了し、範囲内でないと判断
されるときにはステップa18に進み、マイコン36は
表示部39に表示させて動作を終了する。
【0060】図4は、原稿読取り装置31のカウント値
記憶部38に記憶されている読取り開始基準値M1およ
び読取り終了基準値M2を用いる実原稿40aの読取り
動作を示すフローチャートである。
【0061】実原稿40aが原稿読取り装置31の原稿
挿入領域53に配置され、原稿挿入センサ32がオンに
なるとステップb0で動作が開始され、ステップb1に
進む。このステップb1では、マイコン36はモータ4
8に1パルスのパルス信号を与えてモータ48を回転駆
動させて実原稿40aを搬送方向Bへ搬送し、ステップ
b2に進む。
【0062】ステップb2では、原稿基準センサ34か
らの検出信号に基づいて原稿基準センサ34がオンであ
るか否かがマイコン36によって判断される。ステップ
b2で、マイコン36によって原稿基準センサ34がオ
ンであると判断されるときにはステップb3に進み、オ
フであると判断されるときにはステップb1に戻る。ス
テップb3では、マイコン36はカウント値記憶部38
に記憶されている読取り開始基準値M1を読込み、ステ
ップb4に進む。ステップb4では、マイコン36はス
テップb3で読込んだ読取り開始基準値M1に基づいて
原稿基準センサ34が実原稿40aを検出してから実原
稿40aの読取りを開始するまでに実原稿40aを搬送
するのに必要な送りパルス数P3を設定し、ステップb
5に進む。図5(b)に示すように、実原稿40aの先
端からの読み飛ばし量がtのとき、送りパルス数P3
は、読取り開始基準値M1と実原稿40aをtだけ搬送
するのに必要なパルス数とを足したものである。たとえ
ば、読取り開始基準値M1を231パルス、先端からの
読み飛ばし量tを1mm、マイコン36が1パルスのパ
ルス信号をモータ48に与えたときに搬送される実原稿
40aの搬送距離を1/15.4mmとすると、送りパ
ルス数P3は P3 = M1+t ÷(1/15.4) = 231+1÷(1/15.4)≒ 246 となる。
【0063】ステップb5では、マイコン36はモータ
48に1パルスのパルス信号を与えてモータ48を回転
駆動させて実原稿40aを搬送方向Bに搬送するととも
に、ステップb4で設定した送りパルス数P3を1減ら
し、ステップb6に進む。
【0064】ステップb6では、減らされた送りパルス
数P3が0であるか否かがマイコン36によって判断さ
れる。ステップb6で0であるとマイコン36によって
判断されるときにはステップb7に進み、0でないと判
断されるときにはステップb5に戻る。ステップb7で
は、マイコン36は画像処理回路50を制御して実原稿
40aの読取りを開始し、ステップb8に進む。
【0065】ステップb8では、実原稿40aを搬送し
ながら読取りを行い、ステップb9に進む。ステップb
9では、原稿基準センサ34からの検出信号に基づいて
原稿基準センサ34がオフになったか否かマイコン36
によって判断される。ステップb9で原稿基準センサ3
4がオフであるとマイコン36によって判断されるとき
にはステップb10に進み、オフであると判断されると
きにはステップb8に戻る。ステップb10では、マイ
コン36はカウント値記憶部38に記憶されている読取
り終了基準値M2を読込み、ステップb11に進む。
【0066】ステップb11では、マイコン36はステ
ップb8で読込んだ読取り終了基準値M2に基づいて原
稿基準センサ34が実原稿40aを検出しなくなってか
ら実原稿40aの読取りを終了するまでに実原稿40a
を搬送するのに必要な送りパルス数P4を設定し、ステ
ップb12に進む。図5(d)に示すように、実原稿4
0aの先端からの読み飛ばし量がvのとき、送りパルス
数P4は、読取り終了基準値M2から実原稿40aをv
だけ搬送するのに必要なパルス数を引いたものである。
たとえば、読取り終了基準値M2を231パルス、後端
部の読み飛ばし量vを1mm、マイコン36が1パルス
のパルス信号をモータ48に与えたときに搬送される実
原稿40aの搬送距離を1/15.4mmとすると、送
りパルス数P4は P4 = M2−v ÷(1/15.4) = 231−1÷(1/15.4)≒ 216 となる。
【0067】ステップb12では、実原稿40aを搬送
しながら読取りを行い、ステップb13に進む。ステッ
プb13では、マイコン36はモータ48に1パルスの
パルス信号を与えてモータ48を回転駆動させて実原稿
40aを搬送方向Bに搬送するとともに、ステップb1
1で設定された送りパルス数P4を1減らし、ステップ
b14に進む。
【0068】ステップb14では、減らされた送りパル
ス数P4が0であるか否かがマイコン36によって判断
される。ステップb14で0であるとマイコン36によ
って判断されるときにはステップb15に進み、0でな
いと判断されるときにはステップb12に戻る。ステッ
プb15では、マイコン36は画像処理回路50を制御
して実原稿40aの読取りを終了させる。読取りが終了
すると、マイコン36は実原稿40aを搬送手段33に
よって排出する。
【0069】図6は、本発明の実施の他の形態の原稿読
取り装置31Aにおいて、試験用原稿40bを用いて読
取り開始基準値および読取り終了基準値を求めて、カウ
ント値記憶部38Aに記憶する動作を示すフローチャー
トである。原稿読取り装置31Aは、上述の図1、図
3、図4および図5に示される原稿読取り装置31と類
似している。原稿読取り装置31Aにおいて、図6に示
されるステップc0からステップc13までの動作は、
原稿読取り装置31において図3に示されるステップa
0からステップa13までの動作とほぼ同様の動作を行
う。図3においてステップa7では、記憶された読取り
開始基準値が設計値に基づいて設定される読取り開始値
範囲内でないとマイコン36によって判断されるときに
はステップa18に進み、ステップa18では表示部3
9によって表示されて動作が終了するのに対して、図6
においてステップc7では、記憶された読取り開始基準
値が設計値に基づいて設定される読取り開始値範囲内で
ないとマイコン36Aによって判断されるときにはステ
ップc25に進み、ステップc25では表示部39Aに
よって表示されて動作が終了する。図3においてステッ
プa11では、試験用原稿40bの先端マーク71が検
出されていないとマイコン36によって判断された時点
におけるパルスカウント用のカウント値が設計値に基づ
いて設定される先端マーク値範囲内でないとマイコン3
6に判断されるときにはステップa18に進み、ステッ
プa18では表示部39によって表示されて動作が終了
するのに対して、図6においてステップc11では試験
用原稿40bの先端マーク71が検出されていないとマ
イコン36Aによって判断された時点におけるパルスカ
ウント用のカウント値が設計値に基づいて設定される先
端マーク値範囲内でないとマイコン36Aによって判断
されるときにはステップc25に進み、ステップc25
では表示部39Aによって表示されて動作が終了する。
以上で図6に示すステップc0からステップc13まで
の説明とする。
【0070】ステップc14では、マイコン36Aはモ
ータ48Aに1パルスのパルス信号を与えてモータ48
Aを回転駆動させて試験用原稿40bを搬送方向Bに搬
送するとともに、パルスカウントのカウント値を1増や
し、ステップc15に進む。
【0071】ステップc15では、マーク検出部51A
からの読取り検出信号に基づいて、試験用原稿40bの
後端マーク72がマーク検出部51Aによって検出され
たか否かがマイコン36Aによって判断される。ステッ
プc15で、試験用原稿40bの後端マーク72が検出
されているとマイコン36Aによって判断されるときに
はステップc16に進み、検出されていないと判断され
るときにはステップc14に戻る。ステップc16で
は、試験用原稿40bの後端マーク72がマーク検出部
51Aによって検出されているとマイコン36Aによっ
て判断された時点でのカウント値をN1としてカウント
値記憶部38Aに記憶し、ステップc17に進む。
【0072】ステップc17では、パルスカウント用の
カウント値を0にし、ステップc18に進む。ステップ
c18では、マイコン36Aはモータ48Aに1パルス
のパルス信号を与えてモータ48Aを回転駆動させて試
験用原稿40bを搬送方向Bに搬送するとともに、パル
スカウント用のカウント値を1増やし、ステップc19
に進む。
【0073】ステップc19では、マーク検出部51A
からの読取り検出信号に基づいて、試験用原稿40bの
後端マーク72がマーク検出部51Aによって検出され
ているか否かがマイコン36Aによって判断される。ス
テップc19で、試験用原稿40bの後端マーク72が
検出されていないとマイコン36Aによって判断される
ときにはステップc20に進み、検出されていると判断
されるときにはステップc18に戻る。ステップc20
では、試験用原稿40bの後端マーク72が検出されて
いないと判断された時点でのカウント値をN2としてカ
ウント値記憶部38Aに記憶し、ステップc21に進
む。
【0074】ステップc21では、ステップc20にお
いて記憶されたカウント値N2が設計値に基づいて設定
される後端マーク値範囲内であるか否かマイコン36A
によって判断される。ステップc21において、カウン
ト値N2が後端マーク値範囲内であるとマイコン36A
によって判断されるときにはステップc22に進み、範
囲内でないと判断されるときにはステップc25に進
む。マイコン36Aは表示部39Aに表示させて動作を
終了する。ステップc22では、マイコン36Aはカウ
ント値記憶部38Aに記憶されているカウント値N1お
よびN2を読込み、N1とN2との和を読取り終了基準
値M2として、ステップc23に進む。ステップc23
では、読取り終了基準値M2をカウント値記憶部38A
に記憶し、ステップc24に進む。ステップc25で
は、マイコン36Aは表示部39Aに表示させて動作を
終了する。
【0075】ステップc24では、記憶された読取り終
了基準値M2が設計値に基づいて設定される読取り終了
値範囲内にあるか否かがマイコン36Aによって判断さ
れる。ステップc24で読取り終了基準値M2が読取り
終了値範囲内であるとマイコン36Aによって判断され
るときには動作を終了し、範囲内でないと判断されると
きにはステップc25に進み、マイコン36Aは表示部
39Aに表示させて動作を終了する。
【0076】実施の形態の原稿読取り装置31によれば
搬送手段33によって原稿40を搬送し、原稿40が搬
送経路54の読取り位置52を通過するときに、その原
稿40を読取り手段35によって読取ることができる。
本発明の原稿読取り装置31では、実原稿40aの読取
り前に、試験用原稿40bが搬送手段33によって搬送
され、試験用原稿40bの先端が読取り位置52に達し
て読取り手段35によって検出されるまでの実際の搬送
手段33の動作量に対応する値が、読取り開始基準値と
してカウント値記憶部38に記憶される。さらに試験用
原稿40bが搬送され、試験用原稿40bの後端が読取
り位置に達して読取り手段35によって検出されるまで
の実際の搬送手段33の動作量に対応する値が、読取り
終了基準値としてカウント値記憶部38に記憶される。
実原稿40aを読取るとき、搬送手段33によって実原
稿40aが搬送され、実原稿40aの先端が基準位置1
00に配置されて原稿基準センサ34によって検出され
てから、カウント値記憶部38に記憶されている読取り
開始基準値に基づいた動作量だけ搬送手段33が動作し
て実原稿40aを搬送した後、マイコン36は読取り手
段35を制御して実原稿40aの読取りを開始させる。
搬送手段33によって実原稿40aを搬送しながら読取
りを続け、実原稿40aの後端が基準位置100に配置
されて原稿基準センサ34によって検出されてから、カ
ウント値記憶部38に記憶されている読取終了基準値に
基づいた動作量だけ搬送手段33が動作して実原稿40
aを搬送した後、マイコン36は読取り手段35を制御
して実原稿40aの読取りを終了させる。実原稿を読取
るときに、実原稿40aの先端が基準位置100に配置
されてから読取り手段35によって読取りを開始するま
での搬送手段33の動作量、および実原稿40aの後端
が基準位置100に配置されてから読取り手段35によ
って読取りを終了するまでの搬送手段33の動作量は、
試験用原稿40bを用いて得られた読取り開始基準値お
よび読取り終了基準値に基づいており、実際の搬送手段
33、原稿基準センサ34および読取り手段35の動
作、ならびに原稿基準センサ34およびイメージセンサ
49の取付位置に対応するので、搬送手段33、原稿基
準センサ34および読取り手段35の精度の影響を受け
ることなく、実原稿40aの先端および先端から所定の
読み飛ばし領域をあけた位置からの読取りの開始、なら
びに後端および後端から所定の読み飛ばし領域をあけた
位置での読取り終了を行うことができる。したがって、
設計上の原稿基準センサ34およびイメージセンサ49
の取付位置ならびに搬送手段33、原稿基準センサ34
および読取り手段35の個々の動作に基づいて、読取り
開始および読取り終了の制御をすることによって、原稿
読取り装置31における搬送手段33、原稿基準センサ
34および読取り手段35の個々の動作ならびに原稿基
準センサ34およびイメージセンサ49の取付位置に起
因する実原稿40の読取り開始位置および読取り終了位
置の精度の低下を防止することができる。
【0077】したがって、読取り位置52の設計上の位
置と実際の位置とのずれなどの影響を受けることなく、
実原稿40aを先端および先端から所定の読み飛ばし領
域をあけた位置から、後端および後端から所定の読み飛
ばし領域をあけた位置まで読取ることができるので、得
られる画像が不所望な縁取りを有することを防ぐことが
できるだけでなく、この縁取りを防ぐための読み飛ばし
領域を小さくすることができ、実原稿40aの先端部お
よび後端部の画像が欠けることなく実原稿40aを読取
ることができる。またイメージセンサ49および原稿基
準センサ34の精度が低く、この精度が原稿40の先端
および後端が基準位置100に配置されたと検出されて
からマーク検出部51によって検出されるまでの搬送手
段33の動作量に影響しても、この影響を受けることな
く実原稿40aの先端および先端から所定の読み飛ばし
領域をあけた位置から、後端および後端から所定の読み
飛ばし領域をあけた位置まで読取りができるので、精度
の低い安価な部品を用いてイメージセンサ49および原
稿基準センサ34を構成することが可能になり、コスト
ダウンが可能になる。さらに原稿基準センサ34および
イメージセンサ49の取付誤差を小さくする工夫および
手間を要する作業が必要なく、設計が容易になるととも
に組立作業が容易になる。
【0078】実施の形態の原稿読取り装置31によれ
ば、求めた読取り開始基準値が読取り開始値範囲外にあ
るとき、読取り開始基準値が設計値に基づいて設定され
る読取り開始値範囲外にあることが表示部39によって
表示され、さらに求めた読取り終了基準値が設計値に基
づいて設定される読取り終了値範囲外にあるとき、読取
り終了基準値が読取り終了値範囲外にあることが表示部
39によって表示される。これによって試験用原稿40
bの先端および後端が基準位置100に配置されてから
読取り位置52に搬送されるまでの搬送手段33の動作
量が、実際の動作量と設計上の動作量との間で大きく異
なっていることが表示される。
【0079】したがって、試験用原稿40bの先端およ
び後端が基準位置100に配置されたことが検出されて
から試験用原稿40bの先端および後端が読取り位置5
2に搬送されるまでの搬送手段33の実施の動作量と設
計上の動作量とが大きく異なっていることが表示される
ので、原稿読取り装置31を操作する操作者は表示を確
認することによって、搬送手段33の動作量が実際の動
作量と設計上の動作量との間で大きく異なることを容易
に認識することができる。
【0080】実施の形態の原稿読取り装置31によれ
ば、複数枚の試験用原稿を用いて試験用原稿の先端およ
び後端が基準位置100から読取り位置52まで搬送さ
れるまでの搬送手段33の動作量がそれぞれ測定され、
これら複数枚の試験用原稿を用いて測定された動作量の
平均値に対応する値が読取り開始基準値および読取り終
了基準値としてカウント値記憶部38に記憶される。こ
れによって試験用原稿の個々に起因する誤差を小さく
し、可及的に高い精度で実際の搬送手段33の動作量を
測定することができ、この値に基づいて読取り開始基準
および読取り終了基準値を求めることができる。
【0081】したがって、読取り開始基準値および読取
り終了基準値を高い測定精度で測定される値とすること
ができ、実原稿40aを読取るとき高精度の読取り開始
基準値および読取り終了基準値に基づいて実原稿40a
を搬送して実原稿40aの読取りを開始できるので、実
原稿40aを先端および先端から所定の読み飛ばし領域
をあけた位置から正確に読取り開始することができ、後
端および後端から所定の読み飛ばし領域をあけた位置で
正確に読取り終了することができるので、実原稿40a
の先端部および後端部の画像を正確に読取ることができ
る。
【0082】実施の形態の原稿読取り装置31によれ
ば、試験用原稿40bを搬送して求めた先端マーク71
および後端マーク72をマーク検出部51によって検出
している間の搬送手段33の動作量の測定値が先端マー
ク値範囲外および後端マーク値範囲外にあるとき、その
搬送手段33の動作量が先端マーク値範囲外および後端
マーク範囲外にあることが表示部39によって表示され
る。この搬送手段33の動作量の測定値が先端マーク値
範囲外および後端マーク値範囲外にあるとき、試験用原
稿40bが実際に移動した移動量と、この移動量に対応
すべき搬送手段33の動作量の測定値とが大きく異なっ
ており、このように実際の移動量と測定される移動量と
の間に大きな差が生じていることを表示することができ
る。
【0083】したがって、試験用原稿40bが実際に移
動した移動量と、この移動量に対応すべき搬送手段33
の動作量の測定値とが大きく異なることを表示すること
によって確認することができるので、原稿読取り装置3
1を操作する操作者は、表示を確認することによって搬
送手段の動作の不具合を容易に認識することができる。
【0084】本発明に従う原稿読取り装置31の実施形
態について、図3および図6で示される試験用原稿40
bを用いて読取り開始基準値および読取り終了基準値を
記憶する操作、ならびに図4で示される実原稿40aを
読取る操作は、たとえば原稿読取り装置31をファクシ
ミリ装置に組込む前に、ファクシミリ装置の生産過程に
おける読取り検査として実施されてもよい。従来の原稿
読取り装置1を備えるファクシミリ装置の生産過程にお
ける読取り検査では、数種類の複数枚の実原稿を用いて
行われるが、この複数枚の実原稿のうちの約半分程度を
試験用原稿40bに置き換え、残りの約半分を実原稿4
0aとして本発明の原稿読取り装置31を備えるファク
シミリ装置の読取り検査に用いると、複数枚の試験用原
稿40bを用いて読取り開始基準値および読取り終了基
準値を求めて記憶させた後、複数枚の実原稿40aを用
いて読取りの確認をするという一連の操作を読取り検査
として行うことができ、生産時の工程を増やすことなく
実施することができる。また、この読取り検査におい
て、原稿読取り装置31の表示部39の表示により、読
取り検査実施者は原稿読取り装置31の動作の不具合を
認識することができる。
【0085】このような原稿読取り装置31は、複数の
原稿読取り装置31を生産したときに、個々の原稿読取
り装置の読取り精度が良好かつ均一であり、原稿読取り
装置の品質がばらつくことがない。
【0086】図3および図6で示される試験用原稿40
bを用いて読取り開始基準値および読取り終了基準値を
求めてカウント値記憶部38に記憶させる操作は、本発
明の原稿読取り装置31の生産時だけでなく、たとえば
本発明の原稿読取り装置31およびこれを設けるファク
シミリ装置が生産されてから長期間経過した後に、実原
稿40aを読取る前に実行し、経年変化による搬送動作
の変化を補正するようにしてもよい。これによって、生
産時に求めて記憶されている読取り開始基準値および読
取り終了基準値に対応する動作量と、長期間経過して経
年変化した実際の装置の動作量の間にずれが生じた場合
に、このずれを補正することができる。
【0087】またモータ48としてステッピングモータ
が用いられるので、マイコン36から搬送距離に対応す
るパルス数のパルス信号をモータに与えることによっ
て、原稿40を所望の搬送距離だけ搬送することができ
る。このようにモータ48のオープンループ制御が可能
となり、原稿40の位置を検出するセンサおよびローラ
の回転角度を検出するセンサは不必要であり、原稿読取
り装置31の構成を簡単にすることができる。
【0088】本発明に従う原稿読取り装置31の実施の
形態において、イメージセンサ49として、密着式イメ
ージセンサが用いられるので、原稿40からの受光素子
までの距離を小さくすることができるので、装置を小形
化することができる。また密着式イメージセンサである
イメージセンサ49は、固体光源、導光系および光電変
換部を一体化しているので、原稿読取り装置31の組立
てが容易になる。
【0089】試験用原稿40bの各マーク部71a,7
1b,71c,72a,72bは、全て同形状の矩形で
あり、先端マーク71の各マーク部71a,71b,7
1cの長さkの一方の長辺は、試験用原稿40bの先端
と一致し、マーク部分71aは試験用原稿40bの幅方
向一端部に配置され、マーク部分71cは試験用原稿4
0bの幅方向の他端部に配置され、マーク部分71bは
マーク部分71aとマーク部分71cの中央に、マーク
部分71aとマーク部分71bとの間隔およびマーク部
分71bとマーク部分71cとの間隔がともに長さkと
なるように配置される。これによって、各マーク部分7
1a,71b,71cの他方の長辺は試験用原稿40b
の先端と平行になり、試験用原稿40bを読取るとき、
イメージセンサ49の読取り箇所A,B,C,D,E
が、イメージセンサ49および搬送手段33などの取付
位置誤差ならびに搬送手段33の送り誤差によってずれ
ても、マーク検出部51は試験用原稿40bの先端を正
確に検出することができるとともに、試験用原稿40b
の先端マーク71の検出を正確に終了することができ
る。後端マーク72の各マーク部分72a,72bの長
さkの一方の長辺は、試験用原稿40bの後端と一致
し、マーク部分72aは試験用原稿40bの幅方向一端
からの間隔が長さkとなるように配置され、マーク部分
72bは試験用原稿40bの幅方向他端からの間隔が長
さkになるように配置され、マーク部分72aとマーク
部分72bとの間隔が長さkとなる。これによって、各
マーク部分72a,72bの他方の長辺は試験用原稿4
0bの先端と平行になり、試験用原稿40bを読取ると
き、イメージセンサ49の読取り箇所A,B,C,D,
Eが、イメージセンサ49および搬送手段33などの取
付位置誤差ならびに搬送手段33の送り誤差によってず
れても、マーク検出部51は試験用原稿40bの後端を
正確に検出することができるとともに、試験用原稿40
bの後端マーク72の検出を正確に開始することができ
る。
【0090】試験用原稿40bの先端マーク71のマー
ク部分の個数および配置と、後端マーク72のマーク部
分の個数および配置とが互いに異なることによって、原
稿読取り装置31の操作者が試験用原稿40bを原稿読
取り装置31に挿入するときに、誤って試験用原稿40
bの後端から挿入してしまうことを防ぐことができる。
またマーク検出部51は、先端マーク71と後端マーク
72とを確実に識別することができる。
【0091】上述の実施の形態は、本発明の例に過ぎ
ず、構成を変更することができる。たとえば、モータ4
8としてステッピングモータが用いられたが、サーボモ
ータなどの他のモータを用いてもよい。このような場
合、ローラおよびモータの出力軸の少なくともいずれか
1つの回転角度を検出して、その回転角度を搬送手段3
3の動作量に対応する読取り開始基準値および読取り終
了基準値として用いてもよい。またイメージセンサ49
として密着式イメージセンサを用いたが、原稿40の幅
方向の一列の画像を読取るような非密着式イメージセン
サであってもよい。また原稿挿入センサ32、原稿基準
センサ34は、原稿40によって直接光路の開閉をする
構成のセンサなど他の構成のセンサであってもよい。
【0092】上述の実施の形態では、試験用原稿40b
の先端マーク71および後端マーク72ならびにイメー
ジセンサ49の読取り箇所は、図2に示されるものであ
るが、先端マークと後端マークとを確実に識別すること
ができれば、マークの形状、個数および配置ならびにイ
メージセンサ49の読取り箇所の位置は、どのようなも
のでもよい。
【0093】本発明に従う原稿読取り装置31は、実原
稿40aに記録されている画像と同一の画像を表す画像
データを得るための装置であり、ファクシミリ装置に代
えて、スキャナ装置および複写装置などの他の機器に設
けられてもよい。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、読取り位
置の設計上の位置と実際の位置とのずれなどの影響を受
けることなく、実原稿を先端および先端から所定の読み
飛ばし領域をあけた位置から読取ることができるので、
得られる画像が不所望な縁取りを有することを防ぐこと
ができるだけでなく、この縁取りを防ぐための読み飛ば
し領域を小さくすることができ、実原稿の先端部の画像
が欠けることなく実原稿を読取ることができる。このよ
うに原稿読取り装置は、読取り精度を高くすることがで
きるので、複数の原稿読取り装置を生産したときに、個
々の原稿読取り装置の読取り精度が良好かつ均一であ
り、原稿読取り装置の品質がばらつくことがない。また
読取り手段および検出手段の精度が低く、この精度が原
稿の先端が基準位置に配置されたと検出されてから読取
り手段によって検出されるまでの搬送手段の動作量に影
響しても、この影響を受けることなく実原稿の先端およ
び先端から所定の読み飛ばし領域をあけた位置からの読
取りができるので、精度の低い安価な部品を用いて読取
り手段および検出手段を構成することが可能になり、コ
ストダウンが可能になる。さらに検出手段および読取り
手段の取付誤差を小さくする工夫および手間を要する作
業が必要なく、設計が容易になるとともに組立作業が容
易になる。
【0095】また本発明によれば、試験用原稿の先端が
基準位置に配置されたことが検出されてから試験用原稿
の先端が読取り位置に搬送されるまでの搬送手段の実際
の動作量と設計上の動作量とが大きく異なっていること
が表示されるので、原稿読取り装置を操作する操作者は
表示を確認することによって搬送手段の実際の動作量と
設計上の動作量とが大きく異なることを容易に認識する
ことができる。
【0096】また本発明によれば、読取り開始基準値を
高い測定精度で測定される値とすることができ、実原稿
を読取るとき高精度の読取り開始基準値に基づいて実原
稿を搬送して実原稿の読取りを開始できるので、実原稿
を先端および先端から所定の読み飛ばし領域をあけた位
置から正確に読取り開始することができ、実原稿の先端
部の画像を正確に読取ることができる。
【0097】また本発明によれば、試験用原稿が実際に
移動した移動量と、この移動量に対応すべき搬送手段の
動作量の測定値とが大きく異なることを表示によって確
認することができるので、原稿読取り装置を操作する操
作者は、表示を確認することによって搬送手段の動作の
不具合を容易に認識することができる。
【0098】また本発明によれば、読取り位置の設計上
の位置と実際の位置とのずれの影響を受けることなく実
原稿を後端および後端から所定の読み飛ばし領域をあけ
た位置まで読取ることができるので、得られる画像が不
所望な縁取りを有することを防ぐことができるだけでな
く、この縁取りを防ぐための読み飛ばし領域を小さくす
ることができ、実原稿の後端部の画像が欠けることなく
実原稿を読取ることができる。このように原稿読取り装
置は、読取り精度を高くすることができるので、複数の
原稿読取り装置を生産したときに、個々の原稿読取り装
置の読取り精度が良好かつ均一であり、原稿読取り装置
の品質がばらつくことがない。また読取り手段および検
出手段の精度が低く、この精度が原稿の後端が基準位置
に配置されたと検出されてから読取り手段によって検出
されるまでの搬送手段の動作量に影響しても、この影響
を受けることなく実原稿の後端および後端からの所定の
読み飛ばし領域をあけた位置までの読取りができるの
で、精度の低い安価な部品を用いて検出手段および読取
り手段を構成することが可能になり、コストダウンが可
能になる。さらに検出手段および読取り手段の取付誤差
を小さくする工夫および手間を要する作業が必要なく、
設計が容易になるとともに組立作業が容易になる。
【0099】また本発明によれば、試験用原稿の後端が
基準位置に配置されたことが検出されてから試験用原稿
の後端が読取り位置に搬送されるまでの搬送手段の実際
の動作量と設計上の動作量とが大きく異なっていること
が表示されるので、原稿読取り装置を操作する操作者は
表示を確認することによって搬送手段の実際の動作量と
設計上の動作量とが大きく異なることを容易に認識する
ことができる。
【0100】また本発明によれば、読取り終了基準値を
高い測定精度で測定される値とすることができ、実原稿
を読取るとき高精度の読取り終了基準値に基づいて実原
稿を搬送して実原稿の読取りを終了できるので、実原稿
を後端および後端から所定の読み飛ばし領域をあけた位
置で正確に読取り終了することができ、実原稿の後端部
の画像を正確に読取ることができる。
【0101】また本発明によれば、試験用原稿が実際に
移動した移動量と、この移動量に対応すべき搬送手段の
動作量の測定値とが大きく異なることを表示によって確
認することができるので、原稿読取り装置を操作する操
作者は、表示を確認することによって搬送手段の動作の
不具合を容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の原稿読取り装置31の
構成を示すブロック線図である。
【図2】原稿読取り装置31において用いる試験用原稿
40bを示す図である。
【図3】原稿読取り装置31において、試験用原稿40
bを用いて読取り開始基準値および読取り終了基準値を
求めて、カウント値記憶部38に記憶する動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】原稿読取り装置31において、カウント値記憶
部38に記憶されている読取り開始基準値および読取り
終了基準値を用いた実原稿40aの読取り動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】原稿読取り装置31における、原稿基準センサ
34とイメージセンサ49の読取り位置52と原稿40
との位置関係ならびに実原稿40aの読取り開始時およ
び読取り終了時の位置を示す図である。
【図6】本発明の実施の他の形態の原稿読取り装置31
Aにおいて、試験用原稿40bを用いて読取り開始基準
値および読取り終了基準値を求めて、カウント値記憶部
38Aに記憶する動作を示すフローチャートである。
【図7】従来技術である原稿読取り装置1の構成を示す
ブロック図である。
【図8】原稿読取り装置1における原稿基準センサ4と
イメージセンサ14の読取り位置18と実原稿16との
位置関係ならびに実原稿16の読取り開始時および読取
り終了時の位置を示す図である。
【図9】イメージセンサ14の読取り位置18のずれの
例を示す図である。
【符号の説明】
31 原稿読取り装置 33 搬送手段 34 原稿基準センサ 35 読取り手段 36 マイコン 38 カウント値記憶部 39 表示部 40 原稿 40a 実原稿 40b 試験用原稿 43,44,45,46,47 ローラ 48 モータ 49 イメージセンサ 50 画像処理回路 51 マーク検出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を予め定める搬送方向に搬送する搬
    送手段と、 原稿の搬送経路に臨む読取り位置を有し、読取り位置を
    通過する原稿を読取る読取り手段と、 読取り位置よりも搬送方向上流側の基準位置に原稿の先
    端が配置されたことを検出する検出手段と、 読取り手段によって先端の検出が可能な試験用原稿を搬
    送手段によって搬送し、検出手段によって試験用原稿の
    先端が基準位置に配置されたことを検出してから読取り
    手段によって試験用原稿の先端を検出するまでの搬送手
    段の動作量に対応する読取り開始基準値を記憶する記憶
    手段と、 実原稿を搬送手段によって搬送して読取り手段によって
    読取るとき、実原稿の先端が基準位置に配置されたこと
    を検出手段によって検出してから記憶手段に記憶される
    読取り開始基準値に基づいた動作量だけ搬送手段が動作
    して実原稿を搬送した後、読取り手段によって実原稿の
    読取りを開始するように、読取り手段を制御する制御手
    段とを含むことを特徴とする原稿読取り装置。
  2. 【請求項2】 試験用原稿を搬送手段によって搬送して
    求めた読取り開始基準値が、設計値に基づいて設定され
    る読取り開始値範囲外にあるとき、求めた読取り開始基
    準値が読取り開始値範囲外にあることを表示する表示手
    段を含むことを特徴とする請求項1記載の原稿読取り装
    置。
  3. 【請求項3】 複数枚の試験用原稿に関して、検出手段
    によって試験用原稿の先端が基準位置に配置されたこと
    を検出してから読取り手段によって試験用原稿の先端を
    検出するまでの搬送手段の動作量をそれぞれ測定し、各
    動作量の平均値に対応した値が読取り開始基準値として
    記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1または
    2記載の原稿読取り装置。
  4. 【請求項4】 試験用原稿には、先端部にマークが記さ
    れており、このマークを読取ることによって読取り手段
    による試験用原稿の先端の検出が可能であり、読取り手
    段によって先端部のマークを検出している間の搬送手段
    の動作量を測定し、この動作量が設計値に基づいて設定
    される先端マーク値範囲外にあるとき、測定された先端
    部のマークを検出している間の動作量が予め定める先端
    マーク値範囲外にあることを表示する表示手段を含むこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の原稿読
    取り装置。
  5. 【請求項5】 原稿を予め定める搬送方向に搬送する搬
    送手段と、 原稿の搬送経路に臨む読取り位置を有し、読取り位置を
    通過する原稿を読取る読取り手段と、 読取り位置よりも搬送方向上流側の基準位置に原稿の後
    端が配置されたことを検出する検出手段と、 読取り手段によって後端の検出が可能な試験用原稿を搬
    送手段によって搬送し、検出手段によって試験用原稿の
    後端が基準位置に配置されたことを検出してから読取り
    手段によって試験用原稿の後端を検出するまでの搬送手
    段の動作量に対応する読取り終了基準値を記憶する記憶
    手段と、 実原稿を搬送手段によって搬送して読取り手段によって
    読取るとき、実原稿の後端が基準位置に配置されたこと
    を検出手段によって検出してから記憶手段に記憶される
    読取り終了基準値に基づいた動作量だけ搬送手段が動作
    して実原稿を搬送するまで読取り手段によって実原稿の
    読取りをし、実原稿の読取りを終了するように、読取り
    手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする原稿
    読取り装置。
  6. 【請求項6】 試験用原稿を搬送手段によって搬送して
    求めた読取り終了基準値が、設計値に基づいて設定され
    る読取り終了値範囲外にあるとき、求めた読取り終了基
    準値が読取り終了値範囲外にあることを表示する表示手
    段を含むことを特徴とする請求項5記載の原稿読取り装
    置。
  7. 【請求項7】 複数枚の試験用原稿に関して、検出手段
    によって試験用原稿の後端が基準位置に配置されたこと
    を検出してから読取り手段によって試験用原稿の後端を
    検出するまでの搬送手段の動作量をそれぞれ測定し、各
    動作量の平均値に対応した値が読取り終了基準値として
    記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項5または
    6記載の原稿読取り装置。
  8. 【請求項8】 試験用原稿には、後端部にマークが記さ
    れており、このマークを読取ることによって読取り手段
    による試験用原稿の後端の検出が可能であり、 読取り手段によって後端部のマークを検出している間の
    搬送手段の動作量を測定し、この動作量が設計値に基づ
    いて設定される後端マーク値範囲外にあるとき、測定さ
    れた後端部のマークを検出している間の動作量が予め定
    める後端マーク値範囲外にあることを表示する表示手段
    を含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載
    の原稿読取り装置。
JP2000219626A 2000-07-19 2000-07-19 原稿読取り装置 Pending JP2002044374A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8253995B2 (en) 2008-01-17 2012-08-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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