JP2000174988A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JP2000174988A
JP2000174988A JP10348595A JP34859598A JP2000174988A JP 2000174988 A JP2000174988 A JP 2000174988A JP 10348595 A JP10348595 A JP 10348595A JP 34859598 A JP34859598 A JP 34859598A JP 2000174988 A JP2000174988 A JP 2000174988A
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Koichi Nakagome
浩一 中込
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成部品の数を削減し、簡単かつ安価な構成で
原稿用紙の先端が読み取り位置に来たことを正確に検知
して、その原稿用紙に対する画像の読み取りを正しく行
う。 【解決手段】搬送ローラ26の位置を読み取り位置とし
て、CCD22にて、その位置での画像を1ライン毎に
読み取る。ここで、CCD22にて読み取った1ライン
の画像データに基づいて原稿用紙20の先端によって搬
送ローラ26上に生じた影を検出したとき、原稿用紙2
0の先端が読み取り位置に到達したものと判断し、それ
以降で読み取られる画像データを原稿用紙20に対応す
る正しい画像データとして1ライン毎に読み込む。これ
により、原稿用紙20の画像のみを正しく取り込むこと
ができ、また、構成部品の数を削減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿用紙を搬送し
ながら、その原稿用紙の画像をイメージセンサにて読み
取る原稿読取装置に係り、特に画像の読み取りタイミン
グに特徴を有する原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原稿読取装置の概略構造を図12
に示す。
【0003】この装置の読取りユニット11の内部に、
イメージセンサを構成する光電変換素子(以下、CCD
と称す)12が主走査方向にライン状に設けられ、その
焦点がレンズ13を通してカバーガラス14に合わせて
ある。また、この読取りユニット11の内部には、カバ
ーガラス14に向けて光を照射するための光源15が設
置されている。
【0004】ここで、従来の原稿読取装置では、原稿用
紙10を副走査方向(矢印A方向)に搬送するための搬
送ローラとして、一対の搬送ローラ16a,16bと搬
送ローラ17a,17bを持つ。搬送ローラ16a,1
6bは読取りユニット読取りユニット11の上流側に設
けられ、搬送ローラ17a,17bは読取りユニット1
1の下流側に設けられている。また、上流側の搬送ロー
ラ16a,16bの前段には、発光部18aと受光部1
8bからなる用紙センサ18が設けられており、装置に
原稿用紙10が挿入され、その先端を用紙センサ18が
検知したときのタイミングで、前記搬送ローラ16a,
16bおよび搬送ローラ17a,17bを同時に回転さ
せて、原稿用紙10を搬送している。
【0005】そして、従来の原稿読取装置では、原稿用
紙10の搬送が開始されてから搬送ローラ16a,16
bを駆動する用紙搬送用モータのステップ数が所定数に
なったときに、原稿用紙10の先端が読み取り位置(C
CD12の焦点位置)に到達したものと判断して、CC
D12による画像の読み取りを開始している。このよう
に原稿の読取りの開始を制御することにより、原稿用紙
10のみを読み取ることができ、原稿用紙10が読取り
位置に搬送される前に無駄な読み取り行なうことがな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
原稿読取装置では、原稿用紙10の搬送機構の上流側に
装置に挿入される原稿用紙10の先端を検知する用紙セ
ンサ18を設けなければならず、また、CCD12から
なる読み取り部の上流及び下流に、原稿用紙10を装置
内に搬入し、また装置外に搬出するための夫々一対のロ
ーラからなる搬送ローラ16a,16b及び搬送ローラ
17a,17bをそれぞれ設ける必要があった。
【0007】このため、従来の原稿読取装置では、これ
らの構成部品によって装置が大型化してしまう等の問題
があった。
【0008】本発明は前記のような問題を解決するため
になされたもので、構成部品の数を削減し、簡単かつ安
価な構成で原稿用紙の先端が読み取り位置に来たことを
正確に検知して、その原稿用紙に対する画像の読み取り
を正しく行うことのできる原稿読取装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の原稿読取装置
は、主走査方向に設けられ、原稿用紙を副走査方向に搬
送する搬送ローラと、この搬送ローラに対向して配設さ
れ、前記搬送ローラとの間で前記原稿用紙を挟んで前記
搬送ローラと協働して前記原稿用紙を搬送する押さえ部
材と、前記原稿用紙の搬送方向の上流側で前記搬送ロー
ラに対向し、前記押さえ部材と同一側に配置され、前記
搬送ローラに向けて光を照射する光源と、主走査方向に
ライン状に設けられ、前記搬送ローラ上の位置で画像を
読み取って画像信号を出力するイメージセンサと、この
イメージセンサから出力された画像信号をA/D変換し
て画像データを出力するA/D変換器と、このA/D変
換器から出力された1ラインの画像データに基づいて前
記原稿用紙の先端によって前記搬送ローラ上に生じた影
を検出する検出手段と、この検出手段によって1ライン
の画像データに前記原稿用紙の先端の影が検出されたと
きに、それ以降で読み取られる画像データを記憶する画
像データ記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明では、搬送ローラの位置
を読み取り位置として、イメージセンサにて、その位置
での画像を1ライン毎に読み取る。搬送ローラは主走査
方向に設けられ、透明部材で構成された押さえ部材と共
に原稿用紙を挟持して副走査方向に搬送する。この搬送
ローラの表面はイメージセンサの読み取り感度の高い色
で形成されている。
【0011】ここで、イメージセンサにて読み取った1
ラインの画像データに基づいて原稿用紙の先端によって
搬送ローラ上に生じた影を検出することにより、原稿用
紙の先端が読み取り位置つまり搬送ローラに到達したも
のと判断する。
【0012】具体的には、1ラインの画像データの平均
値を算出し、この算出された平均値と予め設定された基
準値と比較し、この比較結果に基づいて原稿用紙の先端
の影を判断する。その際、原稿用紙の先端の影が検出さ
れなかった場合に、画像メモリに記憶される1ラインの
画像データを次の1ラインの画像データに書き換えるこ
とで、メモリ空間が不要画像によって無駄に消費される
ことを防ぐ。
【0013】また、1ラインの画像データの平均値を算
出する際に、1ラインの画像データのうち、イメージセ
ンサの所定の読み取り位置、特に中央部に対応する複数
画素の画像データの平均値を算出することで、原稿用紙
が傾いて挿入された場合でも1ラインの画像データとし
ての正しい平均値を取得できるようにする。
【0014】このような原稿用紙の先端の影の検出によ
って、原稿用紙の先端が読み取り位置つまり搬送ローラ
に到達したものと判断すると、それ以降で読み取られる
画像データを原稿用紙に対応する正しい画像データとし
て1ライン毎に順次画像データ記憶手段に読み込んでい
く。これにより、原稿用紙が読み取り位置に来る前の不
要な画像データを取り込むことなく、原稿用紙の画像の
みを正しく取り込むことができる。
【0015】また、実際の原稿用紙の先端部を検知する
ことで、原稿用紙を送る速度に関係なく、原稿用紙が読
み取り位置に達したことを正しく判断でき、また、その
際に用紙センサは必ずしも必要ではなく、さらに、原稿
用紙を搬送するための搬送ローラについても読み取り位
置に1つだけあれば良いため、従来方式に比べて構成部
品を減らして、装置のコンパクト化を図ることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態に係る原稿読取
装置の概略構成を示す図である。
【0018】本装置の読取り部(読取りユニット)21
の内部には、イメージセンサを構成するCCD22が主
走査方向にライン状に設けられており、その焦点がセル
フォックスアレイ(レンズ)23を通してカバーガラス
24の下面(搬送ローラ26の表面)に合わせてある。
そのCCD22の焦点位置でカバーガラス24と当接す
るように搬送ローラ26が設けられている。
【0019】この搬送ローラ26は主走査方向に設けら
れ、原稿用紙20を副走査方向(矢印A方向)に搬送す
るためのローラであって、その表面はCCD22の読み
取り感度の高い色で形成されている。CCD22の読み
取り感度の高い色とは、例えば白あるいは白に近い色で
ある。逆に、読み取り感度の低い色とは、例えば黒ある
いは黒に近い色である。
【0020】カバーガラス24は、読取りユニット21
の搬送ローラ26との対向面全体に配設されている。こ
のカバーガラス24は、搬送ローラ26との間で原稿用
紙20を挟持するための押さえ部材として用いられ、搬
送ローラ26と協働して原稿用紙20を搬送するもので
ある。また、この読取りユニット21の内部には、原稿
用紙20の搬送方向(副走査方向)の上流側で、搬送ロ
ーラ26に向けて光を照射するための光源25が設けら
れている。この光源25は例えばLED(Light Emitti
ng Diode)で構成され、搬送ローラ26と対向して設け
られており、特に本実施形態では、上流側から送られて
くる原稿用紙10の先端の影が搬送ローラ26に投影さ
れるような位置に配置されている。すなわち、原稿用紙
10の搬送方向の上流側で、カバーガラス24と同一
側、かつ搬送ローラ26と対向する位置に配置されてい
る。これにより、原稿用紙20の搬送方向の斜め後方か
ら光が照射されて読み取り位置の直下に原稿用紙20が
到達すると、その先端の影が搬送ローラ26上に投影さ
れることになる。
【0021】また、用紙センサ27は発光部27aおよ
び受光部27bから構成される光センサであり、図示し
ない原稿挿入口の近部に設置される。本実施形態では、
用紙センサ27により装置への原稿用紙20の挿入が検
知されたときに、搬送ローラ26を回転駆動するととも
に、読取りユニット21による画像の読み取りを開始す
る。
【0022】なお、用紙センサ27は、単に搬送ローラ
26の回転駆動と読取りユニット21の読み取りを始動
するためのものであるため、用紙センサ27を設けずに
装置本体に所定のスイッチを設け、このスイッチの操作
により搬送ローラ26と読取りユニット21の駆動を開
始させるようにしてもよい。
【0023】ここで、図2に原稿用紙20を挿入してか
ら原稿用紙20の画像の読み取りが開始されるまでの状
態を示す。
【0024】装置本体に設けられた図示せぬスタートス
イッチを押下するか、あるいは、パソコンなどから開始
コマンドを本装置に与えることにより、本装置がレディ
状態となる。このとき、搬送ローラ26はまだ回転して
おらず、また、CCD22も駆動されていない。なお、
光源25は、原稿読み取り時に逐次点灯するものとす
る。
【0025】本装置がレディ状態にあるときに、ユーザ
が読み取り対象となる原稿用紙20を手差しにより装置
本体内に挿入する。この場合、原稿用紙20の先端が搬
送ローラ26に当接するまで挿入するものとする。
【0026】図2(a)に示すように、装置本体内に挿
入された原稿用紙20が用紙センサ27を構成する発光
部27aと受光部27bとの間を通過すると、発光部2
7aから受光部27bに向けて発せられた光が原稿用紙
20によって遮られる。この用紙センサ27からの出力
により原稿用紙20の挿入が検知されると、搬送ローラ
26が駆動され、矢印B方向に回転すると共に、光源2
5が点灯してCCD22が駆動される。
【0027】また、同図(b)に示すように、ユーザに
よって挿入された原稿用紙20の先端が搬送ローラ26
に当接すると、搬送ローラ26の回転によって、原稿用
紙20は矢印A方向(副走査方向)に搬送され、その間
にCCD22によって原稿用紙20の画像が読み取られ
る。
【0028】ここで、CCD22によって原稿用紙20
の画像を読み取る場合に、その原稿用紙20の先端が読
取りユニット21の読み取り位置(CCD22の焦点位
置)に到達したことを検知する必要がある。本実施形態
では、搬送ローラ26の位置を読み取り位置としてお
り、この読み取り位置で搬送ローラ26上に生じる原稿
用紙20の先端の影を検知することで、原稿用紙10の
読み取りの開始を制御している。
【0029】この様子を図3にて説明する。
【0030】図3は図2(b)の搬送ローラ26の周辺
部分の拡大図である。原稿用紙20の先端が搬送ローラ
26に達すると、読取りユニット21の上流側の所定位
置に配置された光源25から搬送ローラ26上に光が斜
めに照射されることによって、搬送ローラ26上に、原
稿用紙20の厚みに応じた原稿用紙20の先端(先端端
面部分D)の影ができる(矢印Cで示す部分)。この原
稿用紙20の先端の影の画像をCCD22で読み取った
ときに、原稿用紙20が読み取り位置に来たものと判断
し、以後、原稿用紙20に対する通常の画像の読み取り
を開始するものである。
【0031】図4に、本装置の回路構成を示す。
【0032】本装置の制御は、例えばマイクロプロセッ
サなどからなる制御部31によって行われる。この制御
部31は、用紙搬送制御、CCD駆動制御、画像読み込
み制御などを実行する。
【0033】すなわち、制御部31は、用紙センサ27
から出力される用紙検知信号に基づいて原稿用紙10が
装置本体内に挿入されたことを判断することにより、モ
ータ駆動回路32を通じてステップモータ33を駆動す
る。ステップモータ33は、搬送ローラ26を回転駆動
するためのモータであり、制御部31の制御の下でモー
タ駆動回路32から出力されるステップ信号に基づい
て、搬送ローラ26を原稿読み取りの1ラインに対応さ
せて回転させる。この搬送ローラ26には、エンコーダ
34が連結されており、制御部31はエンコーダ34か
ら発生するタイミングパルスを基準として、CCD22
での画像の読取り処理や読み取った画像の画像メモリ3
7への格納を制御する。
【0034】また、制御部31は、用紙センサ27から
出力される用紙検知信号に基づいて原稿用紙20が装置
本体内に挿入されたことを判断することにより、CCD
22の駆動を開始する。CCD22には、複数の光電変
換素子が所定ドット間隔で主走査方向にライン状に設け
られている。このCCD22と光学系であるセルフォッ
クスアレイ(レンズ)23とでイメージセンサを構成し
ている。
【0035】CCD22は、光源25の反射光を各光電
変換素子の光電変換特性により電圧信号に変えて、これ
を画像信号として出力する。そして、CCD22の各光
電変換素子から出力されるモノクロの輝度データを画像
データとして得ている。CCD22から出力される画像
信号(モノクロの輝度信号)は、アンプ35にて増幅さ
れてA/D変換器36に与えられる。A/D変換器36
は、これを8ビットの多値のデジタル信号に変換して画
像メモリ37に出力する。制御部31は、CCD22に
よって読み取られA/D変換器36から出力されるデジ
タル信号を画像データとして画像メモリ37に記憶す
る。
【0036】次に、本装置の処理動作について説明す
る。
【0037】図5は本装置の画像読取処理の動作を示す
フローチャートである。
【0038】まず、装置本体に設けられた図示せぬスタ
ートスイッチを押下するなどしてレディ状態とし、読み
取り対象となる原稿用紙20を装置本体内に挿入する。
この場合、図2(b)に示すように、原稿用紙20の先
端が搬送ローラ26に当接するまで挿入するものとす
る。
【0039】原稿用紙20が装置本体内に挿入される
と、本体の挿入口付近に設置された用紙センサ27によ
って、原稿用紙20が挿入されたことが検知される(ス
テップA11)。
【0040】原稿用紙20の挿入が検知されると、その
検知信号が用紙センサ27から制御部31に出力され
る。これにより、制御部31はモータ駆動回路32を通
じてステップモータ33を駆動して搬送ローラ26を回
転させると共に光源25を点灯しCCD22の駆動を開
始する(ステップA11→A12,A13)。CCD2
2が駆動されると、光源25の反射光がCCD22の各
光電変換素子にて読み取られ、CCD22から画像信号
が出力される。この画像信号はA/D変換器36で8ビ
ットのデジタル信号(輝度信号)に変換されて画像メモ
リ37の先頭部に格納される(ステップA14)。
【0041】ここで、制御部31は、1ラインの画像デ
ータの読み取り毎に以下のような処理を行って、原稿用
紙20の先端が読み取り位置、つまりCCD22の読み
取り位置に相当する搬送ローラ26上に到達したか否か
を判断する。
【0042】すなわち、制御部31は、まず、画像メモ
リ37の先頭部に格納された1ラインの画像データを読
み出して、その中央部n画素分の平均値を算出する(ス
テップA15)。なお、CCD22から出力される1ラ
インの画像データは、CCD22が持つ各光電変換素子
の数に対応する画素数分のデータからなる。これらの画
素全てのデータから平均値を求めて良いし、予め決めら
れ範囲の画素のデータが平均値を求めて良い。ここで
は、図9に示すように、原稿用紙20が少し斜行して搬
送された場合を考慮して、1ラインの中央部n画素分の
平均値を求めるようにしている。
【0043】具体的には、1ラインの全体が960画素
あるとすると、その中央部の50画素のデータから平均
値を求める。すなわち、原稿用紙20が少し斜行して搬
送されるときに、読み取り位置に先に到達する原稿用紙
20の搬送方向先端の一端側の読み取り位置への到達を
もって読み取りを開始すると、原稿用紙20の搬送方向
先端の他端側は未だ読み取り位置に到達しておらず、そ
の他端側では原稿を読み取る以前に搬送ローラ26の表
面を読み取ることになる。そこで、CCD22の1ライ
ンの中央部の画素のデータに基づいて原稿先端の読み取
り位置への到達を判断することで、無駄な読み取りを少
なくするものである。
【0044】次に、制御部31はこのようにして求めた
CCD出力の平均値と予め設定された閾値Mとを比較
し、CCD出力の平均値が閾値Mより低いか否かを判断
する(ステップA16)。例えば、CCD22の最高出
力は1000mV程度であり、8ビットのデジタル信号
に変換すると、「255」といった値を取る。また、搬
送ローラ26の反射光を読み取った場合のCCD22の
出力(原稿用紙20がない場合のCCD出力)は900
mV程度であり、8ビットのデジタル信号に変換する
と、「240」といった値を取る。原稿用紙20のコバ
部(先端の端面)の反射光を読み取った場合のCCD2
2の出力(原稿用紙20の先端の影が搬送ローラ26上
に生じた場合のCCD出力)は500mV程度であり、
8ビットのデジタル信号に変換すると、「130」とい
った値を取る。したがって、閾値Mとして、「180」
といった値を設定しておけば、CCD出力の平均値がこ
の閾値Mより低い場合(閾値Mより下に超えた場合)
に、原稿用紙20の先端の影であると判断できる。ま
た、CCD出力の平均値が閾値M以上であれば、CCD
22はまだ搬送ローラ26自体の反射光を読み取ってい
ることになる。
【0045】前記ステップA16において、CCD出力
の平均値が閾値M以上のとき、制御部31は原稿用紙2
0が読み取り位置に達していないものと判断し、続けて
次のラインの読み取りを行い、そのとき得られた1ライ
ン分の画像データを画像メモリ37の先頭部にオーバー
ライトする(ステップA16→A12〜A14)。つま
り、画像メモリ37の同じ領域にデータをオーバーライ
トすることにより、前回得られた1ライン分の画像デー
タを不要画像として破棄し、画像メモリ37の空間が無
駄に消費されることを防ぐ。このときの原稿用紙20の
状態が図2(a)である。
【0046】また、前記ステップA16において、CC
D出力の平均値が閾値Mより低いとき(閾値Mより下に
超えた場合)、制御部31は原稿用紙20が読み取り位
置に達したと判断する。このときの原稿用紙20の状態
が図2(b)である。この図に示すように、原稿用紙2
0の先端が搬送ローラ26に当接すると、原稿用紙20
はカバーガラス24と搬送ローラ26に挟持されなが
ら、搬送ローラ26の矢印B方向の回転によって、矢印
A方向に1ライン毎に順次搬送される。制御部31はこ
のときCCD22から出力される画像データを原稿用紙
20の読み取り画像として取得し、これをアンプ35に
て増幅し、A/D変換器36にて8ビットのデジタル信
号に変換して画像メモリ37の先頭部から1ライン毎に
順に格納していく(ステップA17)。そして、予め決
められた規定ライン数分の画像データの読み取りが終了
した時点で、ここでの画像読取処理を終える(ステップ
A18)。
【0047】このように、CCD22から得られる1ラ
インの画像データの中央部n画素の値に基づいて、原稿
用紙20の先端によって搬送ローラ26上に生じた影を
検出することにより、原稿用紙20の先端が読み取り位
置つまり搬送ローラ26に達したものと判断し、それ以
降でCCD22から読み取られる1ライン毎の画像デー
タを原稿用紙20に対応する正しい画像として画像メモ
リ37に順次格納していく。これにより、画像メモリ3
7の先頭部に不必要な画像データ(つまり、原稿用紙2
0が読み取り位置に来る前の画像データ)を取り込むこ
となく、原稿用紙20の画像のみを正しく取り込むこと
ができる。
【0048】また、本発明の方式は、従来のように用紙
センサ27からのディレイタイムではなく、実際の原稿
用紙20の先端部を検知する方式であるため、ユーザが
原稿用紙20をゆっくり挿入しても、早く挿入しても、
それらの速度に関係なく、原稿用紙20が読み取り位置
に達したことを正しく判断できる。
【0049】また、本発明の方式によれば、用紙センサ
27は必ずしも必要ではなく、さらに、原稿用紙20を
搬送するための搬送ローラ26についても読み取り位置
に1つだけあれば良い。したがって、従来方式に比べて
構成部品を減らして、装置のコンパクト化を図ることが
できる。
【0050】なお、前記図5に示した処理では、原稿用
紙10が図9に示すように傾いて挿入された場合を考慮
し、その用紙先端の中央部の影に相当する画像データを
検知してから、それ以降に得られる画像データを取り込
むようにしたが、単に用紙先端の影に相当する画像デー
タを少なくとも1画素分検知したときのタイミングで画
像データの取り込みを開始するようにしても良い。この
ときの処理を図6に示す。
【0051】図6は本装置の画像読取処理の他の実施形
態として動作を示すフローチャートである。
【0052】まず、装置本体に設けられた図示せぬスタ
ートスイッチを押下するなどしてレディ状態とし、読み
取り対象となる原稿用紙20を装置本体内に挿入する。
この場合、図2(b)に示すように、原稿用紙20の先
端が搬送ローラ26に当接するまで挿入するものとす
る。
【0053】原稿用紙20が装置本体内に挿入される
と、その挿入口付近に設置された用紙センサ27によっ
て、原稿用紙20が挿入されたことが検知される(ステ
ップB11)。
【0054】原稿用紙20の挿入が検知されると、その
検知信号が用紙センサ27から制御部31に出力され
る。これにより、制御部31はモータ駆動回路32を通
じてステップモータ33を駆動し、搬送ローラ26を回
転させると共にCCD22の駆動を開始する(ステップ
B11→B12,B13)。CCD22が駆動される
と、光源25による光の照射によって、その反射光がC
CD22の各光電変換素子にて読み取られ、CCD22
からモノクロの輝度データが画像データとして出力され
る。この画像データはアンプ35にて増幅された後、A
/D変換器36で8ビットのデジタル信号に変換されて
画像メモリ37の先頭部に格納される(ステップB1
4)。
【0055】ここで、制御部31は画像メモリ37の先
頭部に格納された1ライン分の画像データから各画素の
データを順に読み出し(ステップB15)、これらを閾
値Mと比較することにより、閾値Mより低いか否かを判
断する(ステップB16)。前述したように、CCD2
2の最高出力は1000mV程度であり、8ビットのデ
ジタル値で「255」である。また、搬送ローラ26の
反射光を読み取った場合のCCD22の出力(原稿用紙
20がない場合のCCD出力)は900mV程度であ
り、8ビットのデジタル値で「240」、原稿用紙20
のコバ部の反射光を読み取った場合のCCD22の出力
(原稿用紙20の先端の影が搬送ローラ26上に生じた
場合のCCD出力)は500mV程度であり、8ビット
のデジタル値で「130」である。したがって、閾値M
を「180」に設定しておき、1ライン中の少なくとも
1画素の値がこの閾値Mより低い場合(閾値Mより下に
超えた場合)に、原稿用紙20の先端の影であると判断
できる。また、CCD出力の全ての画素の値が閾値M以
上であれば、CCD22はまだ搬送ローラ26自体の反
射光を読み取っていることになる。
【0056】CCD出力の全ての画素の値が閾値M以上
であるとき、制御部31は原稿用紙20が読み取り位置
に達していないものと判断し、続けて次のラインの読み
取りを行い、そのとき得られた1ライン分の画像データ
を画像メモリ37の先頭部にオーバーライトする(ステ
ップB17→B12〜B14)。この場合も画像メモリ
37の先頭部にデータをオーバーライトすることによっ
て、前回得られた1ライン分の画像データを不要画像と
して破棄し、画像メモリ37の空間が無駄に消費される
ことを防ぐ。
【0057】また、CCD出力の中で少なくとも1画素
の値が閾値Mより低いとき(閾値Mより下に超えた場
合)、制御部31は原稿用紙20が読み取り位置に達し
たと判断し、以降のCCD22から出力される画像デー
タを原稿用紙20の読み取り画像として取得し、これを
アンプ35にて増幅し、A/D変換器36にて8ビット
のデジタル信号に変換して画像メモリ37の先頭部から
1ライン毎に順に格納していく(ステップB18)。そ
して、予め決められた規定ライン数分の画像データの読
み取りが終了した時点で、ここでの画像読取処理を終え
る(ステップB19)。
【0058】このように、CCD22から得られる1ラ
インの画像データの中の少なくとも1画素の値に基づい
て、原稿用紙20の先端によって搬送ローラ26上に生
じた影を検出することでも、原稿用紙20が読み取り位
置に達したときのタイミングで、原稿用紙20に対応す
る正しい画像データを画像メモリ37に順次格納してい
くことができる。
【0059】なお、この方法では、図9に示すように原
稿用紙20が傾いて挿入された場合に、その原稿用紙2
0の先端の一方の角部P1の影に相当する画素の値が検
知されたときに、次ラインから通常の画像データの読み
込みが直ぐに実行されるため、当該原稿用紙20の他方
の角部P2が遅れて読み取り位置に入ってくるまでに、
多少余分な画像データを取り込んでしまうことになる
が、その量はごく僅かであり、問題にはならない。
【0060】ところで、図9に示すように原稿用紙20
が傾いて挿入された場合には、その原稿用紙20の画像
データの読み取り後に、画像メモリ37に格納された画
像データの各画素の位置をそのときの傾き状態に応じて
補正する必要がある。以下に、その画像補正処理につい
て説明する。
【0061】図7は本装置の画像補正処理の動作を示す
フローチャートである。なお、この画像補正処理は、前
記図5または図6に示す画像読取処理後に実行される。
【0062】規定ライン数分の画像データが画像メモリ
37に格納されると、制御部31は画像メモリ37を先
頭部から1ライン毎に順にサーチして、原稿用紙20の
先端の影のデータを対象として、原稿用紙20の先端で
先に検知された角部P1に対応する画素の位置を検出す
る(ステップC11)。続いて、制御部31は原稿用紙
20の先端の影のデータを対象として、原稿用紙20の
先端で前記角部P1に数ライン遅れて検知された角部P
2に対応する画素の位置を検出する(ステップC1
2)。
【0063】角部P1と角部P2の各位置を得ると、制
御部31はこの角部P1と角部P2を結ぶ線分の傾きを
主走査方向に対する原稿用紙20の傾き角度θとして求
める(ステップC13)。そして、制御部31はこの求
めた原稿用紙20の傾き角度θに基づいて、画像メモリ
37に格納された画像データの各画素の位置を補正する
(ステップC14)。
【0064】傾き角度θに応じた位置補正は、一般に以
下のような方法で行われる。
【0065】すなわち、図10に示すように、原点Oに
対して正常に走査された場合の画素の位置を点P(x,
y)とし、原稿用紙20が傾き角θで走査された場合の
画素の位置を点P′(x′,y′)とする。点Pと点
P′との間には、次の(1)式に示されるような関係式
が成り立つ。
【0066】
【数1】
【0067】したがって、前記(1)式から傾き角θで
走査された画素の位置を正常に走査された位置へ補正す
るためには、次の(2)式に示される変換処理を行えば
良い。
【0068】
【数2】
【0069】前記図7のステップC14において、制御
部31は原稿用紙20の傾き角度θに基づいて、画像メ
モリ37に格納された画像データの各画素の位置を前記
(2)式に従って変換処理することにより、各画素の位
置を正常に走査された位置へシフトして補正する(ステ
ップC14)。
【0070】このように、原稿用紙20の画像データを
読み取った後、画像メモリ37に格納された原稿用紙2
0の先端の影のデータを対象として、先に検知された角
部P1と数ライン遅れて検知された角部P2を検出する
ことにより、原稿用紙20の傾き角度θを求めて画像デ
ータの各画素の位置を補正することで、正常に走査され
た場合の画像データを得ることができる。
【0071】なお、この画像補正処理は、画像データの
各画素の全てに対して行わなくとも、主走査方向の1つ
の画素について補正量を求めれば、他のデータについて
は、同じ量だけシフトさせれば良い。
【0072】また、このような原稿用紙20の傾き角度
θに応じて画像データの各画素の位置を正確に補正する
方法の他に、簡略的に補正する方法もある。原稿読取装
置では、原稿用紙20は所定のガイド機構に案内されて
搬送されるため、斜行が生じることがあっても、その量
はごく僅かである。従って、以下の簡略補正手法を用い
るのが実用的である。この補正手法は、図11に示すよ
うに、原稿用紙20が傾いて挿入された場合に生じる原
稿用紙20の先端の一方の角部P1と他方の角部P2と
のライン数の差Tに応じて、1ラインの画素数G(96
0画素)を主走査方向にK等分し、これらの等分化され
た画素グループ毎に各画素をT/Kを最小単位として、
1T/K,2T/K,3T/K…KT/Kといったよう
に、段階的にシフト量を変えて補正する方法である。以
下に、この簡略的画像補正処理について説明する。
【0073】図8は本装置の簡略的画像補正処理の動作
を示すフローチャートである。なお、この画像補正処理
は、前記図5または図6に示す画像読取処理後に実行さ
れる。
【0074】規定ライン数分の画像データが画像メモリ
37に格納されると、制御部31は画像メモリ37を先
頭部から1ライン毎に順にサーチして、原稿用紙20の
先端の影のデータを対象として、原稿用紙20の先端で
先に検知された角部P1に対応する画素の位置を検出す
る(ステップD11)。続いて、制御部31は原稿用紙
20の先端の影のデータを対象として、原稿用紙20の
先端で前記角部P1に数ライン遅れて検知された角部P
2に対応する画素の位置を検出する(ステップD1
2)。
【0075】角部P1と角部P2の各位置を得ると、制
御部31はこの角部P1と角部P2との間のライン数T
を求める(ステップD13)。つまり、原稿用紙20の
先端の一方の角部P1が検知された後に、何ライン遅れ
て、他方の角部P2が検知されたかを原稿用紙20の先
端の影のデータから取得する。
【0076】次に、制御部31はこの求めた角部P1と
角部P2との間のライン数Tに応じて、1ライン全体の
G画素分(960画素)を主走査方向にK等分し(ステ
ップD14)、これらの等分化された画素グループ毎に
T/Kを最小単位として、1T/K,2T/K,3T/
K…KT/Kといったように、遅れ方向にT/Kずつ増
やした補正量を決定する(ステップD15)。
【0077】そして、制御部31は画像メモリ37内の
画像データにおける前記主走査方向に等分化された画素
グループの各画素を、それぞれの補正量(1T/K,2
T/K,3T/K…KT/K)に基づいて段階的にシフ
トして補正する(ステップD16)。これにより、例え
ばG=960、K=10とすると、1ラインのデータが
96画素間隔で、そのときの遅れライン数Tに応じて、
角部P1から角部P2に向けて1T/10,2T/1
0,3T/10…10T/10といった補正量でグルー
プ毎に左方向に順次シフトされることになる。逆に、角
部P1から角部P2に向けて段階的に小さなシフト量で
右方向にシフトしてもよい。
【0078】このように、原稿用紙20の先端の一方の
角部P1と他方の角部P2とのライン数の差Tに応じ
て、1ラインの画素数K(960画素)を主走査方向に
K等分し、これらの等分化された各画素毎にT/Kを最
小単位として段階的に補正すると、等分化された各画素
毎に多少段階的な位置ずれが生じるものの、略正常に走
査された場合の画像データを得ることができる。
【0079】なお、本実施形態では、読取りユニット2
1における搬送ローラ26との対向面の全面にカバーガ
ラス24を設けて、搬送ローラ26と共に原稿用紙20
を挟持する構成としたが、このようなカバーガラス24
に限らず、例えば原稿用紙20の副走査方向の両側に当
接して搬送ローラ26と共に原稿用紙20を挟持するよ
うな2本の透明ガイド部材を搬送ローラ26との対向面
に設けるような構成であっても良い。
【0080】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、搬
送ローラの位置を読み取り位置として、イメージセンサ
にて、その位置での画像を1ライン毎に読み取るものと
し、イメージセンサにて読み取った1ラインの画像デー
タに基づいて原稿用紙の先端によって搬送ローラ上に生
じた影を検出することにより、原稿用紙の先端が読み取
り位置つまり搬送ローラに到達したものと判断し、それ
以降で読み取られる画像データを原稿用紙に対応する正
しい画像データとして1ライン毎に順次画像データ記憶
手段に読み込んでいくようにしたため、原稿用紙が読み
取り位置に来る前の不要な画像データを取り込むことな
く、原稿用紙の画像のみを正しく取り込むことができ
る。
【0081】また、このような実際の原稿用紙の先端部
を検知する方式を用いることで、原稿用紙を送る速度に
関係なく、原稿用紙が読み取り位置に達したことを正し
く判断でき、また、その際に用紙センサは必ずしも必要
ではなく、さらに、原稿用紙を搬送するための搬送ロー
ラについても読み取り位置に1つだけあれば良いため、
従来方式に比べて構成部品を減らして、装置のコンパク
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る原稿読取装置の概略
構成を示す図。
【図2】前記原稿読取装置における原稿用紙を挿入して
から画像の読み取りが開始されるまでの状態を示す図で
あり、図2(a)は原稿用紙の挿入時の状態、同図
(b)は原稿用紙が読み取り位置にあるときの状態を示
す図。
【図3】前記図2(b)の搬送ローラの周辺部分を拡大
して示す図。
【図4】前記原稿読取装置の回路構成を示すブロック
図。
【図5】前記原稿読取装置における画像読取処理の動作
を説明するためのフローチャート。
【図6】前記原稿読取装置における画像読取処理の他の
実施形態として動作を説明するためのフローチャート。
【図7】前記原稿読取装置における画像補正処理の動作
を説明するためのフローチャート。
【図8】前記原稿読取装置における簡略的画像補正処理
の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】前記原稿読取装置における原稿用紙が傾いて挿
入された場合を示す図。
【図10】前記原稿読取装置における原稿用紙が傾いて
挿入された場合での画像補正方法を説明するための図。
【図11】前記原稿読取装置における原稿用紙が傾いて
挿入された場合での概略的画像補正方法を説明するため
の図。
【図12】従来の原稿読取装置の概略構成を示す図。
【符号の説明】
20…原稿用紙 21…読取りユニット 22…CCD 23…セルフォックスアレイ(レンズ) 24…カバーガラス 25…光源 26…搬送ローラ 27…用紙センサ 27a…発光部 27b…受光部 31…制御部 32…モータ駆動回路 33…ステップモータ 34…エンコーダ 35…アンプ 36…A/D変換器 37…画像メモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に設けられ、原稿用紙を副走
    査方向に搬送する搬送ローラと、 この搬送ローラに対向して配設され、前記搬送ローラと
    の間で前記原稿用紙を挟んで前記搬送ローラと協働して
    前記原稿用紙を搬送する押さえ部材と、 前記原稿用紙の搬送方向の上流側で前記搬送ローラに対
    向し、前記押さえ部材と同一側に配置され、前記搬送ロ
    ーラに向けて光を照射する光源と、 主走査方向にライン状に設けられ、前記搬送ローラ上の
    位置で画像を読み取って画像信号を出力するイメージセ
    ンサと、 このイメージセンサから出力された画像信号をA/D変
    換して画像データを出力するA/D変換器と、 このA/D変換器から出力された1ラインの画像データ
    に基づいて前記原稿用紙の先端によって前記搬送ローラ
    上に生じた影を検出する検出手段と、 この検出手段によって1ラインの画像データに前記原稿
    用紙の先端の影が検出されたときに、それ以降で読み取
    られる画像データを記憶する画像データ記憶手段とを備
    えることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記押さえ部材は、透明部材で構成され
    ることを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ローラの表面は、前記イメージ
    センサの読み取り感度の高い色で形成されていることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の原稿読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、 前記A/D変換器から出力された1ラインの画像データ
    を記憶するラインデータ記憶手段と、 このラインデータ記憶手段に記憶された画像データの平
    均値を算出する演算手段と、 この演算手段によって算出された平均値を予め設定され
    た基準値と比較する比較手段と、 この比較手段による比較結果に基づいて、前記原稿用紙
    の先端の影を判断する判断手段とを備えることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の原稿読取
    装置。
  5. 【請求項5】 前記判断手段により前記原稿用紙の先端
    の影が検出されなかった場合に、前記ラインデータ記憶
    手段に記憶される1ラインの画像データを次の1ライン
    の画像データに書き換えるデータ書換え手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項4記載の原稿読取装置。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、前記ラインデータ記憶
    手段に記憶された1ラインの画像データのうち、前記イ
    メージセンサの所定の読み取り位置に対応する複数画素
    の画像データの平均値を算出することを特徴とする請求
    項4又は請求項5に記載の原稿読取装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の読み取り位置は、前記イメー
    ジセンサの中央部であることを特徴とする請求項6記載
    の原稿読取装置。
  8. 【請求項8】 前記画像データ記憶手段を前記ラインデ
    ータ記憶手段として用いることを特徴とする請求項1乃
    至請求項7のいずれかに記載の原稿読取装置。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は、 前記A/D変換器から出力された1ラインの画像データ
    を記憶するラインデータ記憶手段と、 このラインデータ記憶手段に記憶された1ラインの全画
    素の画像データについして予め設定された基準値と比較
    する比較手段と、 この比較手段による比較結果、少なくとも1画素の画像
    データが前記基準値を超える場合に前記原稿用紙の先端
    の影であると判断する判断手段とを備えることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の原稿読取
    装置。
  10. 【請求項10】 前記原稿用紙が斜行した際に読み取ら
    れて前記画像データ記憶手段に記憶された画像データを
    補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1乃
    至請求項9のいずれかに記載の原稿読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6744540B1 (en) * 1999-09-03 2004-06-01 Sharp Kabushiki Kaisha Document end detecting unit, document reading unit, and facsimile apparatus
JP2011114780A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Brother Industries Ltd 画像読取装置
US10536599B2 (en) 2018-02-06 2020-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Original reading apparatus

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