JP4346356B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読取装置に係り、特に、搬送された原稿を所定の読取位置で読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナ等の原稿搬送ユニットが装着された画像読取装置では、原稿を読み取るイメージセンサを所定の読取位置に静止させ、原稿搬送ユニットで搬送されてきた原稿を、読取用ガラスを介して読み取ることで画像データを取得している(シートスルー方式)。すなわち、シートスルー方式では、原稿搬送ユニットは、給紙トレイ上に載置された原稿を分離した後、読取用ガラスに対し上流及び下流側にそれぞれ配設されたローラにより、分離された原稿を読取用ガラス上の読取位置に搬送する。読取位置で読み取られた原稿は、原稿搬送ユニット又は画像読取装置に固定された掬い上げ部材で読取用ガラス上から掬い上げられ下流側の排紙トレイに排出される。画像読取装置は、光源から光を照射し、読取位置に搬送されてきた原稿の画像記録面で反射された光をミラーやレンズ等の光学系を介してイメージセンサまで導き光電変換で画像データを取得する。
【0003】
しかし、原稿が読取用ガラス上から搬送される際に、原稿の先端が、固定された掬い上げ部材の表面又は読取用ガラスの下流側に配置された搬送ローラに突き当たるので、その瞬間、原稿は搬送方向とは逆方向の反力(衝撃)を受ける。この衝撃により、原稿は読取位置において瞬時的に停止したり加振され、読み取った画像データに位置の歪みが含まれてしまう。また、原稿の搬送方向後端が読取用ガラスの上流側に配置された搬送ローラを通過する際に、原稿に対するローラのグリップ(挟持)が解除された瞬間、読取位置における原稿がバタついてブレが生ずるため、読み取った画像データに位置の歪みが含まれ、画像データの質が低下する、という問題がある。特に、読取センサがRGB3原色の3ラインで構成されるカラー画像読取装置では、原稿を同時に読み取る位置が異なるため、時間差補正を行ってもRGB3原色間で位置が合わず、色滲み又は色ズレとして再現されてしまう。
【0004】
この問題を解決するために、取得した画像データから、RGB3原色の画像データ間で相関演算を利用して色の度合いを検出し、本来モノクロであるはずの白黒境界に色滲みがないかを検出して補正する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−139949号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、原稿に記録されたカラー画像は千差万別であり、上記特許文献の技術を用いても、例えば、エッジ部分や境界等の白から黒への高コントラスト部に正しく色が挿入された画像データに対して誤検出を行うことがあり、色の欠落という欠陥が生ずることがある。また、画像データの全ての無彩色(モノクローム)領域を彩度計算してカラー部分を検出する色滲み検出方法では、膨大な計算量からリアルタイムの色滲み検出処理に大きな演算性能が要求される。
【0007】
本発明は上記事案に鑑み、色滲み検出の演算量を抑え高コントラスト部に生じる色滲みを適正に補正することができる画像読取装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送される原稿面を照射する光源と、前記原稿面からの光をカラー画像データに変換するイメージセンサと、前記搬送手段で搬送される原稿を監視する監視センサからの出力により原稿搬送の変動量とその変動位置とを計測する計測手段と、前記メージセンサで変換されたカラー画像データの無彩色領域内の高コントラスト部における色滲みの有無および色滲み位置を検出する色滲み検出手段と、前記色滲み検出手段で検出された色滲み位置に対応したカラー画像データの補正を行う画像データ補正手段と、を備え、前記計測手段は、前記変動位置に対応する前記原稿搬送の変動量が予め設定された所定量を越えるか否かを判断し、前記色滲み検出手段は、前記計測手段が前記原稿搬送の変動量が予め設定された所定量を越えると判断したときに、その変動位置に対応するカラー画像データの無彩色領域内の高コントラスト部における色滲みの有無を検出し、色滲みがある場合はその色滲み位置を検出し、前記画像データ補正手段は、前記色滲み検出手段で検出された前記色滲み位置に対応したカラー画像データの補正を行う、ことを特徴とする。
【0009】
本発明では、搬送手段により原稿が搬送され、原稿面に光源から照射された光がイメージセンサに入光してカラー画像データに変換される。搬送手段で搬送される原稿は監視センサで搬送状態が監視されており、計測手段により監視センサの出力から原稿搬送の変動量とその変動位置が計測される。そして、色滲み検出手段によりメージセンサで変換されたカラー画像データの無彩色領域内の高コントラスト部における色滲みの有無および色滲み位置が検出され、画像データ補正手段により色滲み検出手段で検出された色滲み位置に対応したカラー画像データの補正が行われるが、その際、計測手段は、変動位置に対応する原稿搬送の変動量が予め設定された所定量を越えるか否かを判断し、色滲み検出手段は、計測手段が原稿搬送の変動量が予め設定された所定量を越えると判断したときに、その変動位置に対応するカラー画像データの無彩色領域内の高コントラスト部における色滲みの有無を検出し、色滲みがある場合はその色滲み位置を検出し、画像データ補正手段は、色滲み検出手段で検出された色滲み位置に対応したカラー画像データの補正を行う。本発明によれば、原稿の搬送変動が生じると当該箇所のカラー画像データに色滲みが発生するという原理に着目して、画像データ補正手段により色滲み検出手段で検出された色滲み位置のうち計測手段で計測された位置に対応したカラー画像データを計測手段で計測された変動量に基づいて補正するので、カラー画像データのみを解析する従来技術に比べて、正しく色が挿入された画像データに対して色滲みと誤判定することなく、カラー画像データの色滲みを補正することができる。
【0010】
本発明において、計測手段は、原稿の搬送方向の先端を検出する先端検出センサを有し、この先端検出センサが検出した原稿先端を基準とする位置情報に対応して原稿搬送の変動位置を計測してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像読取装置の実施の形態について説明する。
【0013】
(構成)
図1に示すように、本実施形態の画像読取装置は、原稿を読み取り、カラー画像データをパーソナルコンピュータ等の外部装置に出力可能な画像読取ユニット2と、この画像読取ユニット2に装着され、読み取り対象の原稿を搬送する原稿搬送ユニット1とを備えている。
【0014】
画像読取ユニット2は、略箱状のケーシング75を有している。ケーシング75の上部には、固定載置原稿を読み取るときの原稿載置台となる固定原稿プラテンガラス73と、原稿搬送ユニット1を用いたシートスルー(流し読み)モードによる原稿読み取り時に使用する流し読みプラテンガラス72とが固定されている。流し読みプラテンガラス72の両側近傍には、原稿搬送ユニット1側に突出し、搬送される原稿Sの画像記録面側を支持する断面略三角形状の原稿ガイド70、71がケーシング75と一体に形成されている(図2も参照)。
【0015】
また、画像読取ユニット2は、ステッピングモータ(不図示)の駆動力によりケーシング75内を副走査(イメージセンサの走査方向と垂直な)方向に移動可能な第1キャリッジ50と第2キャリッジ51とを有している。第1キャリッジ50は、原稿Sを照明するための照明用ランプ60と、照明用ランプ60からの光を原稿方向に反射させるリフレクタ64と、原稿からの反射光の光路を変更する第1ミラー61とを有しており、第2キャリッジ51は、第1ミラー61で変更された原稿からの反射光の光路を略垂直に変更する第2ミラー62と、第2ミラー62で変更された反射光の光路を略水平とする第3ミラー63とを有して構成されている。第3ミラー63の水平延長線上には、CCD等のライン状カラーイメージセンサ53のセンサ面に反射光を集光するレンズユニット52が配置されている。
【0016】
イメージセンサ53は、イメージセンサ53を作動させると共にイメージセンサ53からのアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ基板54にマウントされている。アナログ基板54はシェーディング補正処理や画像処理等を行う処理基板55に接続されており、処理基板55は、ケーシング75に固定され外部装置との接続を許容するインターフェースコネクタ56に接続されている。
【0017】
すなわち、図4に示すように、アナログ基板54には、イメージセンサ53の他、イメージセンサ53を作動させるクロックジェネレータ124及びA/Dコンバータ122がマウントされており、処理基板55には、画像読取ユニット2全体を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)120、画像データの濃度ムラ等を補正するシェーディング補正処理部123、画像データの時間差補正及び後述する色滲み補正等の画像処理を行う画像処理IC125、外部装置との通信を制御する通信IC126がマウントされている。なお、マイコン120はスキャナコネクタ128を介して原稿搬送ユニット1に接続されている。
【0018】
図1に示すように、原稿搬送ユニット1は、載置トレイ22上に載置された最上部の原稿Sを繰り出すピックアップローラ10を有している。ピックアップローラ10は、ピックアップローラ10の下流側に位置し原稿Sを分離する分離ローラ11と長板状の連接板で連接されている。また、ピックアップローラ10及び分離ローラ11のローラ軸にはそれぞれ図示しないプーリが固着されており、両プーリ間に図示しない無端ベルトが張架されている。このため、ピックアップローラ10は、自重によって分離ローラ11のローラ軸を中心に回動自在であり、載置トレイ22上に載置された最上部の原稿Sに当接して分離ローラ11側から無端ベルトを介して供給された回転駆動力で最上部の原稿Sを繰り出すことが可能である。分離ローラ11の底部周面には摩擦力を有するゴム製の分離パッド16が当接しており、分離パッド16はバネ17で上方(分離ローラ11の周面側)に付勢されている。なお、載置トレイ22には、原稿が載置されていない状態を検出するためのエンプティセンサ(不図示)が配置されている。
【0019】
原稿搬送ユニット1は、載置トレイ22から、画像読取ユニット2の固定原稿プラテンガラス73を覆うカバー3aと一体に構成され上部に緩やかな傾斜面を有する排紙トレイ3まで、画像読取ユニット2の設置面積内で原稿Sの搬送を許容する略U字状の搬送経路を有している。
【0020】
また、原稿搬送ユニット1には、流し読みプラテンガラス72を基準として上流及び下流側にそれぞれ原稿Sを流し読みプラテンガラス72の略中央部の読取位置Pr(図2参照)に向けて搬送する搬送ローラ12及び搬送ローラ12で搬送された原稿Sを受け取って排紙トレイ3に向けて原稿Sを搬送する排出ローラ14が配設されている。
【0021】
搬送ローラ12と排出ローラ14との間には、両側が湾曲し搬送される原稿Sの裏面(画像記録面の背面)側をガイドするガイド板21が配置されている。ガイド板21の搬送ローラ12近傍には、搬送される原稿Sの先端及び後端を検出する頭出しセンサ80が固着されている(図2参照)。
【0022】
この頭出しセンサ80の固着位置について詳述すると、図2に示すように、イメージセンサ53が原稿Sの画像記録面を読み取る読取位置Prの400ライン分前の位置に設定されている。上述したように、イメージセンサ53の原稿搬送方向の読み取り密度は400dpiのため、読取位置Prに対して1インチ(25.4mm)前に位置していることになる。実際には、取り付け誤差などから固着位置のバラツキが生じるため、図示しないディップスイッチによりオフセットのライン数の微調整がなされる。このため、原稿搬送ユニット1の組み立て工程でディップスイッチの値が設定され、オフセットのライン数が決定される。
【0023】
図1に示すように、搬送ローラ12は搬送シャフトに固着されており、搬送シャフトの一側には図示しないギアプーリが嵌着されている。搬送ローラ12の駆動源となる搬送モータ20のモータ軸には図示を省略したギアプーリが嵌着されており、図示しないギアプーリと図示を省略したギヤプーリとの間にはタイミングベルトが張架されている。搬送モータ20にはステッピングモータが用いられており、1ステップがイメージセンサ53による原稿読み取りの1ラインに相当するように設定されている。搬送ローラ12には、搬送ローラ12に従動し回転自在でシャフトに一定のクリアランスを持って支持された搬送コロ13が当接している。
【0024】
一方、排出ローラ14側も同様な構造が採られている。すなわち、排出ローラ14は排出シャフトに固着されている。排出シャフトに嵌着されたギアプーリ(不図示)と搬送モータ20のモータ軸に嵌着されたギアプーリ(不図示)との間にはタイミングベルトが張架されており、搬送モータ20からの回転駆動力は排出ローラ14にも伝達される。また、排出ローラ14には、排出ローラ14に従動し回転自在でシャフトに一定のクリアランスを持って支持された排出コロ15が当接している。
【0025】
図2に示すように、ガイド板21には、読取位置Prより上流側の位置に、原稿Sの搬送変動を監視する搬送計測ユニット30が固着されている。搬送計測ユニット30は、発光ダイオード34と、原稿Sの裏面で反射した光を集光するレンズ33、イメージセンサ32、イメージセンサ32を作動させる作動回路、イメージセンサ32からの出力を増幅するアンプ及びアンプからの出力を変換するA/Dコンバータ等がマウントされたユニット基板31を有しており、これらの構成部品は振動等による影響を抑制するためにユニットフレーム35に一体となって固定されている。
【0026】
本実施形態では、発光ダイオード34に光量を稼ぐため青色発光ダイオードが用いられているが、より光量のあるレーザダイオードを用いるようにしてもよい。発光ダイオード34から照射され原稿Sの裏面で反射した反射光はレンズ33で集光されイメージセンサ32に入射する。イメージセンサ32は、原稿Sの搬送方向(副走査方向)と交差する方向(主走査方向)に長い2本のモノクロームラインセンサを有している。2本のラインセンサ同士は1ライン以上離間している(本実施形態では、この離間距離を10ラインに設定している。)。
【0027】
発光ダイオード34の照度が最も高い位置を監視位置Pwとすると、監視位置Pwはイメージセンサ32を構成する2本のラインセンサ間の中心位置に設定されている。読取位置Pr及び監視位置Pwは、イメージセンサ53、32への発光ダイオード34及び照明用ランプ60によるそれぞれの干渉を避けるために、異なる位置に設定されている。なお、本実施形態では、監視位置Pwは読取位置Prの50ライン分上流側に設定されており、イメージセンサ32のうち一方の(上流側)ラインセンサは頭出しセンサ80が原稿Sの先端を検出する位置から345ライン目に配置されており、他方の(下流側)ラインセンサは頭出しセンサ80が原稿Sの先端を検出する位置から355ライン目に配置されている。
【0028】
図4に示すように、原稿搬送ユニット1は、原稿搬送ユニット1を制御するマイコン100を有している。マイコン100は、頭出しセンサ80、搬送モータ20を駆動するドライバ101及び変動量検出回路38に接続されており、ドライバ101は搬送モータ20に接続され、変動量検出回路38は搬送計測ユニット30に接続されている。また、マイコン100は、ADFコネクタ102を介して画像読取ユニット2に接続されている。なお、図4において、分離ローラ11及びピックアップローラ10を駆動するステッピングモータ並びにそのドライバ、及び、載置トレイ22に配置されたエンプティセンサ等は捨象されている。
【0029】
本実施形態の原稿読取装置は、公知の原稿読取装置と同様に原稿を固定原稿プラテンガラス73に載置して原稿を読み取ることも可能であり、固定原稿プラテンガラス73上に原稿を載置できるように、原稿搬送ユニット1は画像読取ユニット2に対して開閉(回動)可能に構成されている。
【0030】
(動作)
次に、本実施形態の画像読取装置のシートスルーモードでの動作について説明する。
【0031】
マイコン120は、通信IC126を介して外部装置から原稿のシートスルーモードでの読取命令を受信すると、照明用ランプ60を点灯させ、イメージセンサ53を作動させると共に、不図示のステッピングモータを駆動させ第1キャリッジ50及び第2キャリッジ51を読取位置Prに移動させる(図1の状態)。また、マイコン120は、読取命令があったことをマイコン100に報知する。
【0032】
マイコン120からの読取命令の報知を受けたマイコン100は、エンプティセンサからの出力により載置トレイ22上に原稿が載置されているか否かを判断する。原稿が載置されていないと判断したときには、その旨をマイコン120に報知し原稿が載置されるまで待機する。マイコン120は、通信IC126を介して外部装置に、載置トレイ22上に原稿を載置すべき旨を報知する。
【0033】
一方、載置トレイ22上に原稿が載置されていると判断したときは、マイコン100は、搬送計測ユニット30を作動させると共に、分離ローラ11に回転駆動力を供給する搬送モータ20を駆動させる。これにより、載置トレイ22の最上部に載置された原稿Sは、ピックアップローラ10で繰り出され(この時を便宜上、原稿繰出時という。)、分離ローラ11と分離パッド16の摩擦力により一枚に分離される。原稿Sは、分離ローラ11により下流側に搬送され、搬送ローラ12及び搬送コロ13でニップされて搬送されることで読取位置Prを経由して更に下流側に搬送される。
【0034】
マイコン100は、頭出しセンサ80が原稿Sの先端を検出したときに内部カウンタを0として、搬送モータ20を1ステップ回転させる(原稿Sを1ライン搬送する)毎に内部カウンタを1インクリメントし、内部カウンタの値が345か否か、すなわち、原稿Sの先端がイメージセンサ32のうち上流側ラインセンサの位置に搬送されたか否かを判断し、否定判断のときはこの判断を続行し、肯定判断のときはユニット基板31のA/Dコンバータを作動させる。A/Dコンバータの作動によりイメージセンサ32から出力されたモノクローム画情報は、変動量検出回路38に入力され、変動量検出回路38は、ライン毎に変動量をマイコン100に送信する。
【0035】
ここで、原稿Sの搬送監視について搬送計測ユニット30と変動量検出回路38との関係を説明する。上述したように、イメージセンサ32は上流側及び下流側の2本のラインセンサを有しており、両者は10ライン分離間している。従って、原稿Sが一定速度で搬送されれば、10ライン相当の時間補正をすることで、両者から出力される画情報は一致するが、原稿Sが一定速度で搬送されなければ(原稿搬送に変動があれば)、画情報は一致せずその差(変動量)が顕出されるはずである。このため、変動量検出回路38は、図5に示すように、1ライン毎に、上流側ラインセンサから出力された画情報を一時記憶し、10ライン相当の時間経過後、上流側ラインセンサから出力された画情報を基準として下流側ラインセンサから出力された画情報と比較し、両画情報の差異を変動量として検出する。
【0036】
また、マイコン100は、変動量検出回路38により検出された変動量が予め定められた(イメージセンサ53による画像データの取得に影響しない)閾値以下か否かを判断し、肯定判断のときは変動量を0とみなし、否定判断のときは検出された変動量を原稿搬送で生じた変動量とみなす。なお、図5では、否定判断されたときの変動量を挙動情報として示している。一方、マイコン100は、内部カウンタにより副走査方向での原稿Sの位置情報を有している。マイコン100は、例えば、原稿SがA4サイズの場合、内部カウンタの値が345となる原稿Sの先端から内部カウンタの値が5032となる原稿Sの後端まで、内部カウンタの値(位置情報)に対応した挙動情報(変動量)をズレ情報として生成し、マイコン120へ送出する。なお、マイコン100はマイコン120へ内部カウンタの値が345〜5032に対応する全ての変動量を送出してもよいが、本実施形態では通信負荷を小さくするために、位置情報に対応して挙動情報のみをマイコン120へ送出している(変動量0の場合はその位置情報を含めて送出していない。)。マイコン120は、マイコン100から受信したズレ情報を順次画像処理IC125へ送出する。
【0037】
更に、マイコン100は、内部カウンタの値が400か否か、換言すれば、原稿Sの先端が読取位置Prに搬送された否かを判断し、否定判断のときはこの判断を続行し、肯定判断のときは、読取開始指令をマイコン120に報知する。読取開始指令を受けたマイコン120は、A/Dコンバータ122によるA/D変換を開始させる。これにより、画像読取ユニット2のイメージセンサ53による原稿Sの画像記録面の読み取りが実行される。すなわち、照明用ランプ60から又はリフレクタ64を介して照射された光は、読取位置Prの原稿Sの画像記録面で反射し、流し読みプラテンガラス72を介して第1乃至第3ミラー61〜63で光路を変更され、レンズユニット52で集光されてイメージセンサ53に入光する。図4に示すように、イメージセンサ53からの出力は、A/Dコンバータ122で原稿Sの搬送方向にライン状に配列された光電変換素子の画素列分順次変換されて1ライン分の画像データとなり、ライン遅れを伴ってシェーディング補正処理部123でRGB毎に1ライン分の補正が行われた後、画像処理IC125に送出される。画像処理IC125はシェーディング補正処理後の画像データをRGB毎にページメモリに記憶する。なお、イメージセンサ53が1ライン読み取ると、搬送モータ20による原稿Sの搬送も1ステップ(1ライン)送られる。
【0038】
マイコン100の内部カウンタの値が800のときに、搬送ローラ12で搬送される原稿Sの先端が排出ローラ14又は排出コロ15に当接するように設定されている。また、マイコン100は、原稿SがA4サイズの場合に、内部カウンタの値が5032となったとき(原稿Sの後端が下流側ラインセンサの位置に位置するとき)に、ユニット基板31のA/DコンバータによるA/D変換を終了させる。更に、マイコン100は、内部カウンタの値が、頭出しセンサ80が原稿Sの後端を検出したときから内部カウンタが更に400増加したときに、搬送モータ20の搬送により原稿Sの後端が読取位置Prに到達したものとみなして読取終了指令をマイコン120に報知する。この読取終了指令を受けたマイコン120は、A/Dコンバータ122によるA/D変換を終了させる。
【0039】
ここで、図5を参照して、画像処理IC125が実行する色滲み検出について詳述する。色滲みは、画像中の無彩色(モノクローム)領域で目立ち、画像中の横方向エッジ部(図7(A)参照)や境界等の高コントラスト部に顕出される。図6(A)に示すように、スキャナ等の画像読取装置で読み取られた画像データは、カラー部分と無彩色部分とに分類される。そのいずれにも、高コントラスト部が存在する。読取エラーも同じように存在するが、色滲みが特に目立つ部分は図6(A)に示す斜線部の領域である。マイコン120は、シェーディング補正処理後の画像データがページメモリに格納されるのと並行して、順次検出されたズレ情報のうち位置情報を色滲み候補位置情報として画像処理IC125に報知する。画像処理IC125は、一言すれば、報知された色滲み候補位置情報に対応するシェーディング補正処理後の画像データ(RGB別データ)について、(1)CIEL変換、(2)無彩色領域の検出(カラーとモノクロームとの分離)、(2)無彩色領域内の高コントラスト部の検出、(4)色滲みの検出、を行うことで図6(A)に示す斜線部を検出するが、詳述すれば以下の手順を実行する。
【0040】
(1)まず、CIEで規格化されており、人の知覚色度に近いと云われるCIEL表色系への変換を行う。すなわち、色滲み候補位置情報に対応するシェーディング補正処理後の画像データについて、表色系を下式(1)によりXYZ色素系に変換して、下式(2)によりL表色系に変換する。なお、式(2)において、Xnには95.045、Ynには100.000、Znには108.892の値が用いられる。
【0041】
【数1】
Figure 0004346356
【0042】
(2)図6(B)に示すように、L表色系の色度図では、a軸とb軸が直交しており、直交点が無彩色点となる。a値、b値の範囲を決定することで、無彩色領域を抽出することができる。色滲みがないときは、カラーとモノクローム(以下、モノクロという。)との分離を行なうのは容易であるが、色滲みがあるときは、カラーと色滲みとの特徴が良く似ており、画素単位でカラーとモノクロとの分離を行なうのは難しい(色彩のみでカラーと色滲みとを分離することは難しい)ため、例えば、以下のアルゴリズムで無彩色領域を検出する。
【0043】
▲1▼ 画像データを、累積ヒストグラムを作成するために、m×m(例えば、8画素×8画素)毎の小領域に分割する。
▲2▼ ▲1▼の小領域において、主走査方向に相当する縦方向にa値とb値の累積ヒストグラムを作成する。ただし、累積値は累積画素数で正規化する。
▲3▼ ▲2▼での累積値が、TaSL<a<TaSH、かつ、TbSL<b<TbSHの値の範囲に入るものを無彩色領域として検出する。
▲4▼ ▲3▼で無彩色領域と判別されなかった部分についてのみ、副走査方向に相当する横方向にa値とb値の累積ヒストグラムを作成する。ここでも、累積値は累積画素数で正規化する。
▲5▼ ▲4▼での累積値が、TaML<a<TaMH、かつ、TbML<b<TbMHの値の範囲に入るものも無彩色領域として検出する。
【0044】
(3)色滲みは原稿Sの搬送方向(副走査方向)に生ずるため、図7(A)に示す3×3の垂直方向Sobelフィルタを用いて無彩色領域での横方向の高コントラスト部(エッジ部)を検出する。すなわち、画像データのマトリクスの中央をM(i,j)とすると、Sobelフィルタ処理後のマトリクスの中央の値M(i,j)’は、M(i,j)’=M(i−1,j−1)×(−1)+M(i,j−1)×(−2)+M(i+1,j−1)×(−1)+M(i−1,j)×0+M(i,j)×0+M(i+1,j)×0+M(i−1,j+1)×1+M(i,j+1)×2+M(i+1,j+1)×1として演算することができる。従って、例えば、図7(B)に示す画像データでは、左側のマトリクスの中央の値M(i,j)’は16として求められ、右側のマトリクスの中央の値M(i,j)’は0として求められる。なお、本実施形態の画像読取装置では、原稿Sの搬送方向に色滲みを生ずるため横方向の高コントラスト部を検出しているが、縦方向(副走査方向)にアルゴリズムを変更しても、両方を併用してもよい。
【0045】
(4)色滲みは、無彩色領域内の高コントラスト部(エッジ部)において、各画素におけるa値、b値がTaDL<a<TaDH、又は、TbDL<b<TbDHの範囲以外の画素に生じており、この画素を色滲み画素として判別することができ、画像データから色滲み画素の位置も特定することができる。つまり、無彩色領域内において対象画素周辺の画素(周辺画素)がカラーの場合には周辺画素が色滲みとして検出される。下表1には、色滲み検出で用いられる各閾値が纏められている。
【0046】
【表1】
Figure 0004346356
【0047】
マイコン120は画像処理IC125に色滲みが発生候補位置を色滲み候補位置情報として画像処理IC125に報知し、画像処理IC125は、色滲み候補位置に対して上述した(1)〜(4)を実行することで色滲みの検出を実行する。
【0048】
画像データの色滲みは、副走査方向におけるイメージセンサ53の走査が一定速度でなく、かつ、RGBの読み取りが時間的に同時でないことに起因する。つまり、ある時刻に原稿Sの搬送変動が発生した場合にRGBの画像データに影響(画像の一部の伸縮)が現れるが、同時に読み取っていない場合には、RGBそれぞれ別の位置に搬送変動の影響が現れる。例えば、白から黒に変化するエッジ部でRが伸びる場合には、エッジ部に赤い部分(色滲み)が発生する。これを補正するには、色滲みが発生した部分で画像が伸びたか、又は、縮んだかとその伸縮量(補正すべき伸縮量)とを計量し、伸びた場合は伸びた分の画像を縮め(副走査方向に縮小し)、縮んだ場合は縮んだ分を伸ばせばよい(副走査方向に拡大すればよい)。
【0049】
マイコン120は、マイコン100より受信したズレ情報のうち変動量から、補正すべき伸縮量を演算(決定)し、画像処理IC125に補正すべき位置及び補正すべき伸縮量を報知する。マイコン120のRAMに、予め変動量−伸縮量テーブルを展開しておき、RAMに記憶された当該位置に対応する変動量を読み出して、変動量−伸縮量テーブルを参照することで、補正すべき伸縮量を演算してもよい。
【0050】
この報知を受けた画像処理IC125は、RGB毎にマイコン120から報知された補正すべき位置及び補正すべき伸縮量に従って画像データを補正した後、イメージセンサ53を構成するカラーセンサ間の離間を是正する時間差補正及びRGBを重ね合わせてカラー画像データとする画像処理を行う。このように処理された画像データは、通信IC126を介して外部装置へ送出され、最終ラインの画像データの送信終了により1枚分の原稿Sの読み取りが終了する。なお、シートスルーモードによる原稿Sの読み取りは、載置トレイ22に原稿が存在しないことをエンプティセンサが検出するまで、又は、外部装置から読取中止命令を受信するまで、上述した原稿繰出時に戻って載置トレイ22に載置された次の原稿について続行される。
【0051】
(作用等)
次に、本実施形態の画像読取装置の作用等について説明する。
【0052】
本実施形態の画像読取装置では、マイコン120が、搬送計測ユニット30及びマイコン100の共働による原稿Sの搬送方向でのズレ情報(位置情報に対応する挙動情報)を把握し、ズレ情報のうち位置情報を色滲み候補位置情報として画像処理IC125に報知するので、画像処理IC125はRGB別の画像データの全領域につて色滲み検出を行う必要がなく、報知された領域に限定して色滲み検出を行う。つまり、本実施形態では、原稿Sの搬送変動を計測して異常な搬送を検出したときに、色滲みを発生させる要因があるとしてその色滲み候補位置を仮定し、この部分に対して画像データの色滲み検出を実行し、確かに色滲みが存在すればそこは正しい色滲み位置であるとみなすこととした。このため、従来技術のように、画像処理IC125がRGBの各画像データの全ての画素について色滲み検出を行う必要がない。従って、本実施形態の画像読取装置は、色滲み検出に膨大な計算負荷が掛からずリアルタイムに色滲み検出を行うことができる。
【0053】
また、本実施形態では、原稿Sの搬送変動が生じると当該箇所の画像データに色滲みが発生するという原理に着目して、マイコン100、120、変動量検出回路38及び画像処理IC125の共働により、RGBの各画像データに対し画像処理IC125で検出された色滲み位置に対応した、変動量検出回路38が生成したズレ情報のうち挙動情報(変動量)に応じて各画像データの色滲みを補正する。このため、カラー画像データのみを解析する従来技術のように、正しく色が挿入された画像データに対して色滲みと誤判定することない。従って、本実施形態の画像読取装置は、原稿Sの搬送変動に起因する画像データの色滲みを正しく補正することができる。
【0054】
更に、本実施形態では、搬送計測ユニット30のイメージセンサ32に10ライン離間した原稿Sの搬送方向と交差する方向(副走査方向)に長い2本のラインセンサを用い、1ライン毎に原稿Sの搬送変動を非接触で監視している。このため、原稿Sの搬送に影響を与えることなく搬送変動を正確に計測することができる。従って、マイコン120は、画像データの色滲みに対して補正すべき伸縮量を正しく決定でき、その結果、画像処理IC125による画像データの色滲みを正しく補正することができる。換言すれば、本実施形態の画像読取装置から通信IC126を介して外部装置に送出される画像データの質を高めることができる。
【0055】
また、本実施形態では、搬送計測ユニット30に発光ダイオード34を有したアクティブ方式のものを例示したが、図3に示すように、図2に示した発光ダイオード34に相当する構成を欠くパッシブ方式の搬送計測ユニット130を用いるようにしてもよい。すなわち、搬送計測ユニット130は、原稿Sを透過した透過光を集光するレンズ133、10ライン離間した2本のラインセンサを有するイメージセンサ132、イメージセンサ132を作動させる作動回路、イメージセンサ132からの出力を増幅するアンプ及びアンプからの出力を変換するA/Dコンバータ等がマウントされたユニット基板131を有しており、これらの構成部品は振動等による影響を抑制するためにユニットフレーム135に一体となって固定されている。この搬送計測ユニット130では、2本のラインセンサ間の中央が監視位置Pwとされており、監視位置Pwと読取位置Prとは一致している。従って、上流側及び下流側ラインセンサが10ライン離間している場合は、それぞれ、頭出しセンサ80が原稿Sの先端を検出する位置から395ライン目、405ライン目に配置される。このような構成では、透過光を用いることから原稿Sを構成する繊維も画情報に含まれるため、精度よく原稿Sの搬送変動を計測することができる。また、別の光源を必要としないため、読取画像に影響を与えないことと、読取位置での原稿の挙動が検出できるため正確に変動が検出できることも利点として上げられる。
【0056】
更に、本実施形態では、画像処理IC125が実行する色滲み検出にCIEL変換法を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、RGBのうち少なくとも1色の輝度値が他の多くとも2色の輝度値と大きく異なることに着目するRGB3原色からの色彩による色彩法や色の相関を使用する相関法等を用いるようにしてもよく、このような色滲み検出法でも「カラー画像データの無彩色領域内の高コントラスト部に存在する色滲みの位置を検出する」ことができる。これらの色滲み検出法の詳細については、本出願人が平成14年2月19日に出願した特願2002−089928に詳しい。
【0057】
また、本実施形態では、原稿搬送の変動量を2本のラインセンサからの出力を比較して画情報の差異により計測する例を示したが、本発明はこれに制限されず、例えば、原稿Sの速度を計測して速度差を原稿搬送の変動量とするようにしてもよい。また、本実施形態のようにアクティブ方式を用いる場合に、レーザー光を照射させ、あるいは、光に限定されず、超音波を含む音を発生させドップラー効果を利用した速度変化を検出するようにしてもよい。
【0058】
更に、本実施形態では、マイコン100、120、変動量検出回路38、画像処理IC125に分けて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、これらを1つのマイコンと1つの画像処理ICで行うようにしてもよく、変動量検出回路38、画像処理IC125が実行する画像処理をマイコンが実行するようにしてもよい。また、本実施形態では、マイコン100、120、変動量検出回路38、画像処理IC125の共動で行う例を示したが、これらマイコン100、120の処理も含めてハードウエアで構成するようにしてもよい。
【0059】
そして、本実施形態では、原稿搬送ユニット1と画像読取ユニット2とを別体構成とした例を示したが、固定原稿による読み取りを行わずシートスルーモードの読み取りのみを行うようにすれば、固定原稿プラテンガラス73は不要であり原稿読取装置全体の投影面積がかなり小さく構成でき、搬送障害の解除等は別とすると一体構成が可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、原稿の搬送変動が生じると当該箇所のカラー画像データに色滲みが発生するという原理に着目して、画像データ補正手段により色滲み検出手段で検出された色滲み位置のうち計測手段で計測された位置に対応したカラー画像データを計測手段で計測された変動量に基づいて補正するので、カラー画像データのみを解析する従来技術に比べて、正しく色が挿入された画像データに対して色滲みと誤判定することなく、カラー画像データの色滲みを補正することができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な画像読取装置の実施形態の概略正断面図である。
【図2】実施形態の画像読取装置の流し読みプラテンガラス近傍の正断面図である。
【図3】他の実施形態の画像読取装置の流し読みプラテンガラス近傍の正断面図である。
【図4】実施形態の画像読取装置の概略ブロック回路図である。
【図5】実施形態の画像読取装置の色滲み補正に関連する動作を模式的に示す動作説明図である。
【図6】(A)はイメージセンサで読み取った読取画像に含まれる画像データの分類を模式的に示す説明図、(B)はCIEL法での知覚色度と色との関係を模式的に示す説明図ある。
【図7】(A)はCIEL法での原稿搬送方向に対する色滲み発生エッジと垂直方向Sobelフィルタを示す説明図、(B)は画像データの例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 原稿搬送ユニット(画像読取装置の一部)
2 画像読取ユニット(画像読取装置の一部)
10 ピックアップローラ(搬送手段の一部)
11 分離ローラ(搬送手段の一部)
12 搬送ローラ(搬送手段の一部)
13 搬送コロ(搬送手段の一部)
14 排出ローラ(搬送手段の一部)
15 排出コロ(搬送手段の一部)
30 搬送計測ユニット(監視センサ)
32 イメージセン
33 レンズ(監視センサ)
60 照明用ランプ(光源)
80 頭出しセンサ(先端検出センサ)
100 マイコン(計測手段の一部)
120 マイコン(画像データ補正手段の一部)
125 画像処理IC(色滲み検出手段、画像データ補正手段の一部)
131 ユニット基板(監視センサ)
132 イメージセン
133 レンズ(監視センサ)
135 ユニットフレーム(監視センサ)
S 原稿
Pr 読取位置
Pw 監視位置

Claims (2)

  1. 原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送される原稿面を照射する光源と、
    前記原稿面からの光をカラー画像データに変換するイメージセンサと、
    前記搬送手段で搬送される原稿を監視する監視センサからの出力により原稿搬送の変動量とその変動位置とを計測する計測手段と、
    前記メージセンサで変換されたカラー画像データの無彩色領域内の高コントラスト部における色滲みの有無および色滲み位置を検出する色滲み検出手段と、
    前記色滲み検出手段で検出された色滲み位置に対応したカラー画像データの補正を行う画像データ補正手段と、
    を備え、
    前記計測手段は、前記変動位置に対応する前記原稿搬送の変動量が予め設定された所定量を越えるか否かを判断し、
    前記色滲み検出手段は、前記計測手段が前記原稿搬送の変動量が予め設定された所定量を越えると判断したときに、その変動位置に対応するカラー画像データの無彩色領域内の高コントラスト部における色滲みの有無を検出し、色滲みがある場合はその色滲み位置を検出し、
    前記画像データ補正手段は、前記色滲み検出手段で検出された前記色滲み位置に対応したカラー画像データの補正を行う、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記計測手段は、前記原稿の搬送方向の先端を検出する先端検出センサを有し、この先端検出センサが検出した原稿先端を基準とする位置情報に対応して前記原稿搬送の変動位置を計測することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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