JP2002041659A - 要介護者支援システムおよび方法 - Google Patents

要介護者支援システムおよび方法

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JP2002041659A
JP2002041659A JP2000221229A JP2000221229A JP2002041659A JP 2002041659 A JP2002041659 A JP 2002041659A JP 2000221229 A JP2000221229 A JP 2000221229A JP 2000221229 A JP2000221229 A JP 2000221229A JP 2002041659 A JP2002041659 A JP 2002041659A
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JP2000221229A
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Takeshi Iwazawa
剛 岩沢
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NEC Software Niigata Ltd
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NEC Software Niigata Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護事業者システムと救急システムとが連携
して要介護者を支援する要介護者支援システムおよび方
法を提供する。 【解決手段】 介護事業者システム1はサービスを提供
する在宅要介護者に関する情報を要介護者データベース
12に登録する。救急システム2はネットワーク4を介
して要介護者データベース12を参照して救急予防のた
めに利用する救急予防情報を救急予防データベース22
に格納する。介護事業者システム1は要介護者宅に設置
した端末装置3を通して要介護者を観察し、観察結果が
異常であれば、端末装置3を通して要介護者に呼びかけ
を送信すると共に救急システム2に救急出動を要請す
る。救急システム2は救急予防データベース22から要
介護者に関する救急予防情報を抽出し、出動した救急隊
に伝達する。救急隊は伝達された情報に基づき初期処置
を行い要介護者を収容先に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護を必要とする
要介護者を支援する要介護者支援システムに関し、特に
介護支援事業者や介護サービス事業者のシステムと地域
消防等のシステムが連携した要介護者支援システムおよ
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、要介護者に関わる情報は、担当す
る介護支援事業者や介護サービス事業者などの介護事業
者システムが個別に収集し、介護事業者システムが独自
の判断において要介護者対応を実施している。
【0003】また、地域消防等の救急システムでは、救
急自体が発生した時点で情報を収集し、その情報を基に
救急活動を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
技術では、以下のような問題点がる。
【0005】第1の問題点は、迅速かつ適切な救急措置
が困難なことである。
【0006】その理由は、各システムが持つ情報に関し
て、横の連携がなく、救急システムでは要介護者の容態
変化などの事案が発生した時点ではじめて対象者に対す
る情報収集が開始されるからである。
【0007】第2の問題点は、要介護者に対して日々の
サービスの適切性や容態の変化に迅速かつ適切に対応す
ることが困難であることである。
【0008】その理由は、介護支援事業者や介護サービ
ス事業者などの職員が要介護者宅を訪問している時間以
外の時間帯については、対象者の容態を把握することが
出来なかったからである。
【0009】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
介護事業者システムと救急システムとが連携して要介護
者を支援する要介護者支援システムおよび方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明の要介護
者支援システムは、介護支援事業者や介護サービス事業
者と地域消防が連携して在宅の要介護者を支援する要介
護者支援システムであって、在宅の要介護者の状態を観
察し要介護者の異常を検知した場合に救急システムに救
急出動を要請する介護事業者システムと、前記介護事業
者システムからの要請により救急隊を前記要介護者宅に
出動させる救急システムと、前記要介護者宅に設置され
前記要介護者の状態を前記介護事業者システムに送信す
る端末装置と、を備えることを特徴とする。
【0011】本願第2の発明の要介護者支援システム
は、第1の発明において前記介護事業者システムは、前
記要介護者に関する情報を要介護者データベースに登録
する要介護者情報登録手段と、前記端末装置から送信さ
れる前記要介護者の映像や音声を受信する要介護者状態
受信手段と、前記要介護者状態受信手段が受信した映像
や音声を再生して観察する再生観察手段と、前記再生観
察手段で観察した前記要介護者の状態から異常を検知し
た場合に前記端末装置に指示を送信するとともに前記救
急システムに救急出動を要請する救急指示手段と、を含
むことを特徴とする。
【0012】本願第3の発明の要介護者支援システム
は、第1または第2の発明において前記救急システム
は、前記介護事業者システムの要介護者データベースを
参照して救急予防に関する情報を救急予防データベース
に登録する救急予防情報登録手段と、前記介護事業者シ
ステムからの出動要請により前記救急予防データベース
から前記要介護者に関する情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した情報に基づき前記要介護者宅に
出動することを救急隊に指示する出動指示手段と、を含
むことを特徴とする。
【0013】本願第4の発明の要介護者支援システム
は、第1,第2または第3の発明において前記端末装置
は、前記要介護者の映像や音声を前記介護事業者システ
ムに送信する送信手段と、前記介護事業者システムから
の指示を受信し再生する指示受信手段と、を含むことを
特徴とする。
【0014】本願第5の発明の要介護者支援方法は、介
護支援事業者もしくは介護サービス事業者が運営する介
護事業者システムと地域消防が運営する救急システムと
がネットワークを介して連携し在宅の要介護者を支援す
る要介護者支援方法であって、要介護者宅に設置された
端末装置で採取した前記要介護者の状態を介護事業者シ
ステムに送信し、前記介護事業者システムは前記端末装
置から受信した前記要介護者の状態を再生して観察し前
記要介護者の異常を検知した場合に救急システムに救急
出動を要請し、前記救急システムは前記介護事業者シス
テムからの要請により救急隊を前記要介護者宅に出動さ
せることを特徴とする。
【0015】本願第6の発明の要介護者支援方法は、介
護支援事業者もしくは介護サービス事業者が運営する介
護事業者システムと地域消防が運営する救急システムと
がネットワークを介して連携し在宅の要介護者を支援す
る要介護者支援方法であって、介護支援事業者もしくは
介護サービス事業者は自らがサービスを提供する在宅要
介護者に関する情報を介護事業者システムの要介護者デ
ータベースに登録し、地域消防はネットワークを介して
前記要介護者データベースを参照して救急予防のに関す
る情報を救急システムの救急予防データベースに登録
し、前記要介護者宅に設置した端末装置が前記要介護者
の状態を撮影した映像と録音した周辺音声をネットワー
ク経由で前記介護事業者システムに送信し、前記介護事
業者システムは受信した画像と音声を再生して前記要介
護者の状態を観察し異常が発生しているかどうかを判断
し、前記介護事業者システムは要介護者に異常が発生し
たと認識した場合に前記要介護者に対して音声による呼
びかけを送信し、異常に対応するために事業者職員の派
遣可否を判断し必要な場合に事業者職員を前記要介護者
宅に派遣し、消防による救急救命措置の必要可否を判断
し必要な場合に救急システムに対し救急出動の要請を行
い、前記救急システムは前記介護事業者システムから救
急出動の要請を受けて救急隊に出動を指示し、前記救急
予防データベースから前記要介護者に関わる主治医情報
や日常容態情報を抽出して出動した救急隊に伝達し、前
記救急隊は伝達された情報を基に主治医と連絡を行いな
がら初期処置を行い前記要介護者を医療機関に搬送する
ことを特徴とする。
【0016】本願第7の発明の要介護者支援方法は、第
6の発明において前記出動した救急隊に伝達した情報に
要介護者の家族あるいは近親者の緊急連絡先を含み、前
記要介護者の居宅に家族が不在の場合に前記介護支援事
業者もしくは介護サービス事業者または前記救急隊が前
記要介護者に変化が発生した旨を前記家族あるいは近親
者に連絡することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の要介護者支援システムお
よび方法は、介護事業者がコンピュータネットワーク網
を利用した介護事業者システムにより独居あるいは老人
のみ世帯における要介護者の容態あるいは生活状況を把
握すること、および事業者職員と要介護者が相互に意思
伝達を行うこと、加えて地域消防などが救急救命事案の
予防情報の管理を行う救急システムの救急予防データベ
ース項目が介護事業者システムと連携した独居あるいは
老人のみ世帯における要介護者の居住地,疾病状況,主
治医医療機関情報および介護事業者情報などで構成され
ることを特徴としている。
【0018】本発明の実施の形態について、図面を用い
て説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態の構成を示す
図である。
【0020】図2は、介護事業者システムの構成例を示
す図である。
【0021】図3は、救急システムの構成例を示す図で
ある。
【0022】図4は、端末装置の構成例を示す図であ
る。
【0023】図1を参照すると、本発明の実施の形態
は、介護事業者システム1と、救急システム2と、端末
装置3と、ネットワーク4と、から構成される。
【0024】介護事業者システム1は、介護支援事業者
あるいは介護サービス事業者が運営し、要介護者の支援
を行う。
【0025】介護事業者システム1は、図2に示すよう
に、介護事業者サーバ11と要介護者データベース12
とから成る。
【0026】介護事業者サーバ11は、要介護者に関す
る情報を要介護者データベース12に登録する要介護者
情報登録手段と、要介護者宅に設置される端末装置3か
ら送信される要介護者の映像や音声を受信する要介護者
状態受信手段と、要介護者状態受信手段が受信した映像
や音声を再生して観察する再生観察手段と、再生観察手
段で観察した要介護者の状態から異常を検知した場合に
端末装置3に指示を送信するとともに救急システム2に
救急出動を要請する救急指示手段と、を含む。
【0027】介護支援事業者あるいは介護サービス事業
者は、自らがサービスを提供する独居あるいは老人のみ
世帯における在宅要介護者に関する情報を、提供する介
護サービス情報と関連づけを行い、介護事業者サーバ1
1を使用して要介護者データベース12に登録する。在
宅要介護者に関する情報として、在宅要介護者の氏名,
居住地,容態,介護上の留意事項,担当する主治医医療
機関および担当介護事業者などがある。なお、在宅要介
護者に関する情報は、再生観察手段により得られた情報
により更新される。
【0028】また、介護事業者システム1は、救急シス
テム2から送信される要介護者に関する情報により要介
護者データベース12を更新し、救急システム2が利用
する救急予防に関する情報を救急システム2に送信す
る。
【0029】救急システム2は、地域消防等が運営し、
救急予防の支援および救急隊の出動指示を行うシステム
である。
【0030】救急システム2は、図3に示すように、救
急サーバ21と救急予防データベース22と救急隊出動
指示装置23とから成る。
【0031】救急サーバ21は、救急予防情報を救急予
防データベース22に登録する救急予防情報登録手段
と、介護事業者システム1からの出動要請により救急予
防データベース22から要介護者に関する情報を抽出す
る抽出手段と、抽出手段が抽出した情報に基づき要介護
者宅に出動することを救急隊に指示する出動指示手段
と、を含む。
【0032】地域消防等は、介護事業者システム1が整
備した要介護者データベース12をネットワーク4を利
用して適宜参照し、救急予防のために利用する救急予防
情報を救急システム2の救急予防データベース22上に
整備する。救急予防情報として、在宅で疾病を持ち要介
護状態である老人世帯の世帯員,氏名,居住地,日常の
容態,介護上の留意事項,担当する主治医医療機関およ
び担当介護事業者などがある。
【0033】また、救急システム2は、介護事業者シス
テム1から送信される救急予防に関する情報により救急
予防データベース22を更新し、介護事業者システム1
が利用する要介護者に関する情報を介護事業者システム
1に送信する。
【0034】救急隊出動指示装置23は、救急サーバ2
1からの指示により、救急隊に対する出動指示を出力す
る。
【0035】端末装置3は、要介護者の自宅に設置され
る装置でネットワーク4経由で介護事業者システム1に
接続されており、一定の周期あるいは必要に応じて要介
護者に対する監視情報の送信や要介護者に対する指示情
報の受信を行い、対象者である要介護者の状態あるいは
意志等を映像と音声で取得する機能および介護事業者シ
ステム1から送る音声あるいは映像情報を再生表示する
機能を持つ。端末装置3が取得した情報は、介護事業者
システム1に送信され管理保存される。
【0036】端末装置3は、パソコンを主体としたシス
テム形態であり、図4に示すように、パソコン31に加
え、ネットワーク4との接続を実現する通信制御装置3
2,要介護者の状況容態などを逐次撮影して映像情報等
の取得を可能とする小型カメラ33および要介護者への
音声伝達および要介護者の発声もしくは周辺音を入出力
して音声情報の交換を実現する音声入出力装置34を周
辺装置として持ち、遠隔地からの映像による状況把握と
音声による相互応答を可能なシステム構成となってい
る。
【0037】パソコン31は、一定期間毎に或いは必要
に応じて要介護者の映像を小型カメラ33で撮影し音声
入出力装置34で音声を録音して介護事業者システム1
に通信制御装置32を介して送信することを制御する送
信制御手段と、介護事業者システム1からの指示を通信
制御装置32を介して受信し音声入出力装置34で再生
することを制御する受信制御手段と、を含む。
【0038】ネットワーク4は、介護事業者システム1
と救急システム2と端末装置3とを接続する通信網であ
る。例えば、インターネットなどである。
【0039】本発明の実施の形態の動作について、図1
〜図7を参照して詳細に説明する。
【0040】図5は、全体の動作を説明する図である。
【0041】図6は、介護事業者システムの運用手順を
示す図である。
【0042】図7は、救急システムの運用手順を示す図
である。
【0043】最初に、図5を参照して、全体の動作を説
明する。
【0044】(1)まず、介護支援事業者あるいは介護
サービス事業者は、自らがサービスを提供する独居ある
いは老人のみ世帯における在宅要介護者に関する情報
を、提供する介護サービス情報と関連づけを行い、予め
要介護者データベース12に登録する。
【0045】(2)次に、地域消防等は、介護事業者シ
ステム1が整備した要介護者データベース12をネット
ワーク4を利用して適宜参照し、救急予防のために利用
する救急予防情報を、予め自らの救急システム2が持つ
救急予防データベース22上に整備する。
【0046】(3)次に、介護支援事業者あるいは介護
サービス事業者は、自らのサービス提供対象となる独居
あるいは老人のみ世帯で要介護者が居る世帯に端末装置
3を設置する。
【0047】(4)次に、介護支援事業者あるいは介護
サービス事業者は、設置した端末装置3を通して要介護
者を観察して必要な処置を講ずる。また、必要に応じて
地域消防等に救急出動を要請する。
【0048】次に、図6を参照して、介護事業者システ
ム1の運用手順について詳細に説明する。
【0049】(1)まず、要介護者宅に設置した端末装
置3は、一定の周期で、要介護者の状態を撮影した映像
と周辺音声をネットワーク4経由で介護事業者システム
1に送信する(ステップS61)。
【0050】(2)介護事業者システム1は受信した画
像と音声を再生する(ステップS62)。
【0051】(3)事業者職員は再生した画像と音声か
ら要介護者の状態を観察し、異常が発生しているかどう
かを判断する(ステップS63)。
【0052】(4)異常がない場合、このサイクルを終
了する。
【0053】(5)事業者職員は要介護者に異常が発生
したと認識した場合、要介護者に対して音声等による呼
びかけを行う(ステップS64)。
【0054】(6)異常に対応するために、事業者職員
の派遣可否を判断し、必要であれば事業者職員を派遣す
る(ステップS65〜S66)。
【0055】(7)消防による救急救命措置の必要可否
を判断し、必要と判断した場合は救急システム2に対し
救急出動の要請を行う(ステップS67〜S68)。
【0056】以上のサイクルを一定の周期にて実施す
る。
【0057】次に、図7を参照して、救急システム2の
運用手順について説明する。
【0058】(1)救急システム2は介護事業者システ
ム1から救急出動の要請を受け、救急隊に出動を指示す
る(ステップS71)。
【0059】(2)救急出動要請を受けた救急システム
2は、救急システム2で管理する救急予防データベース
22から要介護者に関わる主治医情報、日常容態情報な
どの救急予防情報を抽出し、出動した救急隊に伝達する
(ステップS72)。
【0060】(3)救急隊は、伝達された情報を基に必
要に応じて主治医と連絡を行いながら初期処置を行い、
要介護者を収容先(医療機関)に搬送する(ステップS
73〜S74)。
【0061】更に、具体例を用いて、本実施の形態の動
作を説明する。
【0062】図4に示す端末装置3が自宅に設置されて
いる要介護者Aについて、事業者Bは図6に示す流れで
日常動態を一定周期で確認する。
【0063】ここで、要介護者Aの容態に変化が生じた
場合、確認処理周期到来時に、事業者Bは変化が生じた
要介護者Aの状況を画像と音声で把握する。
【0064】事業者Bは、音声呼びかけにより要介護者
Aの意識等を確認すると同時に、担当する職員の派遣、
および地域消防に対する救急出動要請を行う。
【0065】地域消防Cは、事業者Bから要介護者Aに
関わる救急出動要請を受けた時点で、要介護者Aに関わ
る救急予防情報を抽出して、出動した救急隊Dに対し情
報の伝達を行う。
【0066】救急隊Dは、地域消防Cから受け取った情
報を基に、担当主治医や日常容態情報を迅速に把握し、
担当主治医に医療上の留意事項を確認の上、初期救命措
置を実施し、救急医療機関に要介護者Aを搬送する。
【0067】このようにして、介護事業者システムと救
急システムとが連携して、要介護者に的確な対応を行う
ことができる。
【0068】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、説明する。
【0069】第2の実施の形態は、介護事業者システム
の要介護者データベースに登録する在宅要介護者に関す
る情報として、家族あるいは近親者などの緊急連絡先
(電話番号等)を追加した形態である。
【0070】救急システムは、ネットワークを介して介
護事業者システムの要介護者データベースを参照するこ
とにより、あるいは介護事業者システムからの通知によ
り、救急予防データベースに登録する救急予防情報とし
て、この家族あるいは近親者などの緊急連絡先(電話番
号等)を含む。
【0071】この場合、介護事業者システムの運用手順
は、第1の実施の形態において図6を参照して説明した
運用手順(1)〜(7)に、(8)として、要介護者に
変化が発生した時点で要介護者宅に家族が不在の場合に
家族あるいは近親者などの緊急連絡先情報を利用してそ
の家族あるいは近親者等に対し要介護者に変化が発生し
た旨の連絡を行う手順を追加したものである。なお、家
族あるいは近親者などの緊急連絡先への連絡は、介護事
業者システムの要介護者データベースに登録されている
要介護者の緊急連絡先を参照し、緊急連絡先として登録
されている電話番号で介護事業者システムが自動発信し
てもよいし、事業者職員が手動で電話してもよい。
【0072】救急システムの運用手順は、第1の実施の
形態において図7を参照して説明した運用手順(1)〜
(3)に、(4)として、要介護者を搬送時に家族が不
在であった場合に家族あるいは近親者などの緊急連絡先
情報を利用してその家族あるいは近親者等に要介護者に
変化が発生した旨の連絡を電話等で連絡する手順を追加
したものである。
【0073】更に、具体例を用いて、本実施の形態の動
作を説明する。
【0074】端末装置が自宅に設置されている要介護者
Aについて、事業者Bは要介護者Aの日常動態を一定周
期で確認する。
【0075】ここで、要介護者Aの容態に変化が生じた
場合、確認処理周期到来時に、事業者Bは変化が生じた
要介護者Aの状況を画像と音声で把握する。
【0076】事業者Bは、音声呼びかけにより要介護者
Aの意識等を確認すると同時に、担当する職員の派遣、
および地域消防に対し救急出動要請を行う。
【0077】また、その時点において同居家族が不在、
あるいは独居であった場合、予め把握し要介護者データ
ベースに格納されている家族あるいは近親者等緊急連絡
先情報を参照し、容態変化に関わる措置の実施を家族あ
るいは近親者等に電話等で伝達する。
【0078】地域消防Cは、事業者Bから要介護者Aに
関わる救急出動要請を受けた時点で要介護者Aに関わる
救急予防情報を抽出し、出動した救急隊Dに対し情報の
伝達を行う。
【0079】救急隊Dは、地域消防Cから受け取った情
報を基に、担当主治医、日常容態情報を迅速に把握し、
担当主治医に医療上の留意事項を確認の上初期救命措置
を実施し、救急医療機関に要介護者Aを搬送すると同時
に、家族あるいは近親者等の緊急連絡先に事案発生の旨
を電話等で伝達する。
【0080】このようにして、第2の実施の形態では、
要介護者宅に家族が不在の場合に、在宅要介護者の緊急
事態を緊急連絡先に通報することができる。
【0081】上述の実施の形態では、介護事業者システ
ムと救急システムがそれぞれ別個のデータベースを持ち
同じ情報を所有しているが、これは、緊急事態で一刻を
争う場合を考慮して、救急システムが必要な情報を抽出
する時間をできるだけ短縮するためである。救急システ
ムにおいて必要な情報をネットワーク経由で抽出するこ
とが救急活動の時間的支障にならないのであれば、救急
システムはデータベースを持たずに介護事業者システム
のデータベースをアクセスするようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】第1の効果は、容態が変化した場合には
即時に職員派遣を行い介護サービスを提供することが可
能なことである。
【0083】その理由は、事業者の職員が要介護者の自
宅に不在である場合でも遠隔地から逐次要介護者の容態
を把握できる手段を設けたからである。
【0084】第2の効果は、要介護者の救急活動におい
て適切かつ迅速な初期救急措置が可能なことである。
【0085】その理由は、介護事業者システムと救急シ
ステムが独居あるいは老人のみ世帯の要介護者情報につ
いて相互に連携を行い担当主治医あるいは容態に関わる
留意事項を即時に把握できる手段を設けたからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す図
【図2】介護事業者システムの構成例を示す図
【図3】救急システムの構成例を示す図
【図4】端末装置の構成例を示す図
【図5】全体の動作を説明する図
【図6】介護事業者システムの運用手順を示す図
【図7】救急システムの運用手順を示す図
【符号の説明】
1 介護事業者システム 2 救急システム 3 端末装置 4 ネットワーク 11 介護事業者サーバ 12 要介護者データベース 21 救急サーバ 22 救急予防データベース 23 救急隊出動指示装置 31 パソコン 32 通信制御装置 33 小型カメラ 34 音声入出力装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 介護支援事業者や介護サービス事業者と
    地域消防が連携して在宅の要介護者を支援する要介護者
    支援システムであって、在宅の要介護者の状態を観察し
    要介護者の異常を検知した場合に救急システムに救急出
    動を要請する介護事業者システムと、前記介護事業者シ
    ステムからの要請により救急隊を前記要介護者宅に出動
    させる救急システムと、前記要介護者宅に設置され前記
    要介護者の状態を前記介護事業者システムに送信する端
    末装置と、を備えることを特徴とする要介護者支援シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記介護事業者システムは、前記要介護
    者に関する情報を要介護者データベースに登録する要介
    護者情報登録手段と、前記端末装置から送信される前記
    要介護者の映像や音声を受信する要介護者状態受信手段
    と、前記要介護者状態受信手段が受信した映像や音声を
    再生して観察する再生観察手段と、前記再生観察手段で
    観察した前記要介護者の状態から異常を検知した場合に
    前記端末装置に指示を送信するとともに前記救急システ
    ムに救急出動を要請する救急指示手段と、を含むことを
    特徴とする請求項1記載の要介護者支援システム。
  3. 【請求項3】 前記救急システムは、前記介護事業者シ
    ステムの要介護者データベースを参照して救急予防に関
    する情報を救急予防データベースに登録する救急予防情
    報登録手段と、前記介護事業者システムからの出動要請
    により前記救急予防データベースから前記要介護者に関
    する情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出し
    た情報に基づき前記要介護者宅に出動することを救急隊
    に指示する出動指示手段と、を含むことを特徴とする請
    求項1または2記載の要介護者支援システム。
  4. 【請求項4】 前記端末装置は、前記要介護者の映像や
    音声を前記介護事業者システムに送信する送信手段と、
    前記介護事業者システムからの指示を受信し再生する指
    示受信手段と、を含むことを特徴とする請求項1,2ま
    たは3記載の要介護者支援システム。
  5. 【請求項5】 介護支援事業者もしくは介護サービス事
    業者が運営する介護事業者システムと地域消防が運営す
    る救急システムとがネットワークを介して連携し在宅の
    要介護者を支援する要介護者支援方法であって、要介護
    者宅に設置された端末装置で採取した前記要介護者の状
    態を介護事業者システムに送信し、前記介護事業者シス
    テムは前記端末装置から受信した前記要介護者の状態を
    再生して観察し前記要介護者の異常を検知した場合に救
    急システムに救急出動を要請し、前記救急システムは前
    記介護事業者システムからの要請により救急隊を前記要
    介護者宅に出動させることを特徴とする要介護者支援方
    法。
  6. 【請求項6】 介護支援事業者もしくは介護サービス事
    業者が運営する介護事業者システムと地域消防が運営す
    る救急システムとがネットワークを介して連携し在宅の
    要介護者を支援する要介護者支援方法であって、介護支
    援事業者もしくは介護サービス事業者は自らがサービス
    を提供する在宅要介護者に関する情報を介護事業者シス
    テムの要介護者データベースに登録し、地域消防はネッ
    トワークを介して前記要介護者データベースを参照して
    救急予防のに関する情報を救急システムの救急予防デー
    タベースに登録し、前記要介護者宅に設置した端末装置
    が前記要介護者の状態を撮影した映像と録音した周辺音
    声をネットワーク経由で前記介護事業者システムに送信
    し、前記介護事業者システムは受信した画像と音声を再
    生して前記要介護者の状態を観察し異常が発生している
    かどうかを判断し、前記介護事業者システムは要介護者
    に異常が発生したと認識した場合に前記要介護者に対し
    て音声による呼びかけを送信し、異常に対応するために
    事業者職員の派遣可否を判断し必要な場合に事業者職員
    を前記要介護者宅に派遣し、消防による救急救命措置の
    必要可否を判断し必要な場合に救急システムに対し救急
    出動の要請を行い、前記救急システムは前記介護事業者
    システムから救急出動の要請を受けて救急隊に出動を指
    示し、前記救急予防データベースから前記要介護者に関
    わる主治医情報や日常容態情報を抽出して出動した救急
    隊に伝達し、前記救急隊は伝達された情報を基に主治医
    と連絡を行いながら初期処置を行い前記要介護者を医療
    機関に搬送することを特徴とする要介護者支援方法。
  7. 【請求項7】 前記出動した救急隊に伝達した情報に要
    介護者の家族あるいは近親者の緊急連絡先を含み、前記
    要介護者の居宅に家族が不在の場合に前記介護支援事業
    者もしくは介護サービス事業者または前記救急隊が前記
    要介護者に変化が発生した旨を前記家族あるいは近親者
    に連絡することを特徴とする請求項6記載の要介護者支
    援方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006055388A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Toyama Prefecture 遠隔介護支援システム
JP2011022648A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Tateyama System Laboratory Ltd 見守り支援システム
EP4369319A1 (en) 2022-11-11 2024-05-15 Caretronic d.o.o. A household emergency call device

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