JP2002041071A - イントロ当てクイズ出題機能を備えたカラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イントロ当てクイズ出題機能を備えたカラオ
ケ装置において、出題曲を自動的に選出する。 【解決手段】 イントロ当てクイズ出題機能を備えたカ
ラオケ装置であって、カラオケデータベースと、リクエ
スト曲の楽曲ＩＤを演奏予約の待ち行列で管理し、予約
順に各リクエスト曲の伴奏音楽と歌詞画像とを音響映像
出力するカラオケ演奏制御手段と、イントロ当てクイズ
の出題曲として複数の楽曲ＩＤを記憶する出題曲テーブ
ルと、出題曲の曲名を表示する出題曲表示手段と、この
表示手段に表示されている楽曲の中から指定された楽曲
を局部的に演奏するイントロ演奏手段と、ユーザ入力に
より出題曲テーブル作成モードに切り替える手段と、こ
のモードにおいて各楽曲に付帯されている属性データに
基づいて楽曲分類をユーザ入力により指定する手段と、
指定された楽曲分類に属する所定数の出題曲を選出して
その楽曲ＩＤを出題曲テーブルに記載する手段とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はカラオケ装置に関
し、特に、指定楽曲の一部区間のみを演奏して、その楽
曲を聴取者に当てさせるイントロ当てゲームのための機
能を備えたカラオケ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】カラオケ装置は高性能／多機能化の一途
を辿り、カラオケ伴奏音楽と歌詞画像とを音響映像出力
する基本演奏モードの他に、様々な演奏モードを備えて
いる。イントロ当てクイズ用の演奏モード（イントロ演
奏モード）もその一つである。このモードは、カラオケ
装置に楽曲の冒頭部分など一部区間のみを短時間だけ演
奏するモードであり、イントロ当てクイズは、そのイン
トロ演奏された楽曲名を聴取者が当てるという趣向であ
る。普通、カラオケ装置におけるイントロ演奏モード
は、一般のカラオケ装置とほぼ同様のハードウエア構成
によって動作する。イントロ当てクイズ機能を操作する
ためのユーザインタフェース環境とイントロ演奏モード
によって各種データを処理するためのソフトウエアとが
用意される点が異なる。

【０００３】図１はカラオケ装置の機能ブロック図を示
している。以下、この図によってカラオケ装置における
基本演奏モードとイントロ演奏モードとについて説明す
ることとする。中央制御部２は、内部にＣＰＵ、ＲＡ
Ｍ、ＲＯＭを含むマイコンであり、データバス１００や
制御バス１１０を介して周辺各構成部とデータ通信を行
い、このカラオケ装置１を統括している。ハードディス
ク装置３は、多数曲分のカラオケ楽曲について、ＭＩＤ
Ｉ形式によって記述されたカラオケ伴奏音楽の起源とな
る音楽生成データと、その楽曲演奏に同期して描出する
歌詞画像の生成起源となる歌詞描出データとを格納して
いる。

【０００４】歌詞描出データは、全歌詞文字を適宜な小
節ごとに区切って文字列とし、その文字列の表示／消去
順序（歌詞描出シーケンス）や文字列の表示位置などの
情報と、各文字列の表示／消去タイミングや文字列中の
各文字における色変えタイミング（歌唱時機指示）など
の各情報を記述している。

【０００５】また、ＣＤ−ＲＯＭチェンジャ１３は、歌
詞画像の背景として使用されるムード映像の生成起源と
なる長時間分の映像データ（ＭＰＥＧ１形式など）を多
数のＣＤ−ＲＯＭに分割して格納している。そして、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ駆動装置と映像データの復号回路とを含んだ
１系統あるいは複数系統のプレーヤを内蔵している。こ
のＣＤ−ＲＯＭチェンジャ１３は、中央制御部２の制御
の下、適宜なＣＤ−ＲＯＭを内蔵のプレーヤにて駆動
し、そのＣＤ−ＲＯＭの適宜な記録位置に記録されてい
る映像データを復号してムード映像の映像信号として出
力する動作を行う。

【０００６】＜基本演奏モード＞中央制御部２は、リモ
コン送信器５や操作パネル６などのユーザインタフェー
スにて指定入力されたリクエスト楽曲の楽曲番号（楽曲
ＩＤ）を操作制御部７を介して受け取ると、その入力順
と楽曲番号とを対応づけてＲＡＭに格納することでこの
楽曲の演奏予約の待ち行列（キュー：Queue）を管理す
る。待ち行列状態にある楽曲の演奏順番になると、ハー
ドディスク装置３より該当の音楽生成データと歌詞描出
データとを取り出して処理する。音楽生成データはシン
セサイザ８に順次転送され、ここで生成された伴奏音楽
のオーディオ信号とマイクロホン１１から入力されたオ
ーディオ信号はミキシングアンプ９に入力され、その混
合オーディオ信号がスピーカ１０に向けて出力される。

【０００７】一方、歌詞描出データを音楽生成データと
同期して処理し、伴奏音楽に同期した歌詞画像を生成し
てビデオＲＡＭ１２に順次ビットマップ展開する。映像
制御部１４は、この歌詞画像をＣＤ−ＲＯＭチェンジャ
１３が再生する適宜なムード映像の映像信号にスーパー
インポーズし、歌詞画像入りのムード映像をディスプレ
イ１５に表示出力する。また、映像制御部１４は複数の
映像信号出力系統を備え、複数台のディスプレイ１５対
して映像信号を供給したり、所定の系統に接続されてい
るディスプレイ１５ａにのみ映像信号を供給したりす
る。

【０００８】＜イントロ演奏モード＞リモコン送信器５
などによってイントロ演奏機能を起動する旨のユーザ入
力がなされると、中央制御部２は演奏モードをイントロ
演奏モードに切り替える。中央制御部２は、イントロ当
てクイズの出題曲が楽曲ＩＤによって次々に指定される
と、そのＩＤを内部のＲＡＭなどに出題曲テーブルとし
て登録していく。登録された出題曲については、その曲
名に相当する画像をビデオＲＡＭ１２に展開するととも
に、特定の映像信号出力系統にその画像を映像出力させ
るように映像制御部１４を制御する。この系統に接続さ
れたディスプレイ１５ａをクイズの出題者だけに見える
ように設置すれば、出題者だけがイントロ当てクイズの
出題曲一覧を見ることができる。

【０００９】出題曲として登録されているカラオケ楽曲
中から、適宜な１曲をイントロ演奏曲として演奏指示す
る旨のユーザ入力を受け取ると、その楽曲１曲分の音楽
生成データの一部区間のみをシンセサイザ８に転送して
伴奏音楽を局部的に音響出力させる。このとき、歌詞描
出データは処理せず、ＣＤ−ＲＯＭチェンジャ１３も非
動作状態にして歌詞画像やムード映像の表示出力を無効
化する。その一方で、出題中の曲名を前記特定の映像信
号出力系統にのみ出力させる処理や制御を行う。

【００１０】正解が得られたり時間切れとなったりした
場合など、出題者の判断によって、正解を開示する旨の
適宜なユーザ入力を行うと、音楽生成データ中であらか
じめ設定されている区間をシンセサイザ８に転送する。
普通、この区間はイントロ当てゲームとして演奏された
部分より充分長い時間分、あるいはサビの部分など、解
答者全員が正解できるように設定されている。

【００１１】正解を証すと、演奏済みの曲以外が表示さ
れた出題曲一覧、あるいは演奏済みの曲がわかるように
した先の出題曲一覧を前記出題者用のディスプレイ１５
ａに表示させる。このようにして、出題曲テーブルに記
載されている各出題曲を次々に指定してイントロ当てク
イズを進行させていく。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】イントロ当てクイズの
出題曲を指定するためには、出題者が曲名と楽曲ＩＤと
が記載された目次本を見ながら出題曲を選定し、その出
題曲の楽曲ＩＤをリモコン送信器などを使用して一曲ず
つ入力していく。この作業は面倒であり時間も掛かる。
クイズを行うその場で登録作業を行えば、クイズを始め
るまでの間（ま）が持たず参加者が飽きてしまい、場が
白けてしまう。

【００１３】また、出題曲を無作為に選出するよりも、
各出題曲に共通性（テーマ）を持たせた方がイントロ当
てクイズを娯楽性のあるゲームとして楽しむことができ
る。そのことも考慮すると、登録作業はさらに複雑なも
のとなる。出題者が楽曲のテーマを全て認識しているこ
とはまれであり、出題者の知識や嗜好だけでテーマを選
ばれる可能性が高くなる。しかも、そのテーマを解答者
が好んで受け入れるとは限らない。出題者が場の雰囲気
を見ながら適切なテーマを選ぶことで、イントロ当てク
イズによって場を盛り上げることができる。

【００１４】そこで本発明は、出題曲の選出を支援する
ことができるイントロ当てクイズ出題機能を備えたカラ
オケ装置を提供することを目的としている。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明は、多数のカラオ
ケ楽曲についての音楽生成データと歌詞描出データとを
集約したカラオケデータベースと、ユーザ入力により指
定されたリクエスト曲の楽曲ＩＤを演奏予約の待ち行列
で管理し、予約順に各リクエスト曲の前記音楽生成デー
タと歌詞描出データとを前記カラオケデータベースより
読み出して処理してカラオケ伴奏音楽と歌詞画像とを同
期的に音響映像出力するカラオケ演奏制御手段と、イン
トロ当てクイズとして出題する複数の楽曲ＩＤを一時記
憶する出題曲テーブルと、この出題曲テーブルに記載さ
れた複数の楽曲の曲名などを表示する出題曲表示手段
と、この出題曲表示手段に表示されている楽曲の中から
任意に指定された楽曲の指定部分を局部的に演奏するイ
ントロ演奏手段とを備えたカラオケ装置であって、その
第１の発明は、ユーザ入力により前記出題曲テーブルの
作成モードに切り替える手段と、前記出題曲テーブル作
成モードにおいて前記カラオケデータベースの各楽曲に
付帯されている属性データに基づいて楽曲分類をユーザ
入力により指定する手段と、この手段により指定された
楽曲分類に属する所定数の出題曲を適宜に選出してその
楽曲ＩＤを前記出題曲テーブルに記載する手段とを備え
たイントロ当てクイズ出題機能を備えたカラオケ装置と
している。

【００１６】第２の発明は、第１の発明に記載のイント
ロ当てクイズ出題機能を備えたカラオケ装置であって、
作成済みの前記出題曲テーブルを更新する旨のユーザ入
力を受け付けて、前記作成済みの出題曲テーブルの作成
起源となった前記指定分類に属し、かつ、当該作成済み
のテーブル中から出題曲として演奏された楽曲を除いた
楽曲を所定数選出してその楽曲ＩＤを出題曲テーブルに
記載する手段を備えている。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明のイントロ当てクイズ出題
機能を備えたカラオケ装置は、共通のテーマを持った所
定数の出題曲を自動的に選出する機能を備えている。こ
の出題曲選出機能を達成するためのハードウエア構成
は、図１に示したカラオケ装置１と同じである。本発明
の実施例では、楽曲ごとに付帯されている属性データ
と、その属性データに基づいて楽曲分類をユーザ入力に
より指定するためのユーザインタフェース環境と、その
ユーザ入力に従って中央制御部２が該当の所定数の出題
曲を選出するためのソフトウエアとによって出題曲選出
機能を実現している。

【００１８】図２は各楽曲に付帯する属性データの概略
を示している。各楽曲について楽曲ＩＤと曲名と属性デ
ータとが対応付けされた属性データテーブルがハードデ
ィスク装置３に格納されて用意されている。この実施例
では属性データとしてジャンルが設定されている。もち
ろんジャンルに限らず、発表年代や歌手など、適宜な属
性によって各楽曲を分類することができる。また、各楽
曲に複数の分類属性を付帯させることとしてもよい。

【００１９】なお、実施例では属性データが音楽生成デ
ータや歌詞描出データとは個別の属性データテーブルと
して各楽曲に付帯させているが、音楽生成データや歌詞
描出データなど楽曲ＩＤに対応付けされているデータ中
に属性データを含ませる形態も実施可能であろう。

【００２０】中央制御部２は、ユーザ入力により、出題
曲テーブルの作成モードが起動されると、属性データに
基づいて指定可能なジャンルを特定のディスプレイ１５
ａに一覧表示させる。あるジャンルを選択する旨のユー
ザ入力に応動して属性データテーブル中で指定のジャン
ルに属する楽曲から所定数を選出してその楽曲ＩＤを出
題曲テーブルに記載し、その記載内容に相当する出題曲
の曲名一覧を特定のディスプレイ１５ａに表示させる。
そして、表示中の出題曲一覧からある楽曲を指定する旨
のユーザ入力を受け付けて、その伴奏音楽を局部的に音
響出力（イントロ演奏）する。図３（Ａ）（Ｂ）に上述
の出題曲テーブルの作成手順におけるユーザインタフェ
ース環境の概略を示した。（Ａ）は選択可能なジャンル
が一覧表示されたときの画面であり、（Ｂ）は出題曲テ
ーブルに記載されている楽曲の曲名を一覧表示した状態
の画面を示している。

【００２１】なお、１楽曲に複数の属性データが対応付
けされている場合、複数の楽曲分類を指定するためのユ
ーザ入力を受け付けるとともに、指定された複数の楽曲
分類の全てに該当する楽曲を出題曲として選出すれば、
出題曲の共通性をより詳細に絞り込むことが可能とな
る。

【００２２】本実施例のカラオケ装置は、上述のように
して作成された出題曲テーブルに記載されている全楽曲
をイントロ演奏させる前に、出題曲テーブルを更新する
機能も備えている。図４（Ａ）（Ｂ）は、その出題曲テ
ーブルの更新手順において、特定のディスプレイ１５ａ
に表示される画面の遷移状態図を示している。この例で
は、イントロ演奏した楽曲が出題曲の曲名一覧表示画面
中で反転表示されている（Ａ）。ユーザ入力によって出
題曲テーブルを更新する旨の指示がなされると、中央制
御部２は、イントロ演奏済みの楽曲以外で、かつ、先の
出題曲テーブルの作成時に指定された楽曲分類に属する
楽曲から所定数の楽曲を再度選出し、その楽曲を出題曲
テーブルに記載してテーブルを更新する。そして、その
更新されたテーブルの内容を再度一覧表示する（Ｂ）。

【００２３】

【発明の効果】本発明のカラオケ装置におけるイントロ
当てクイズ出題機能によれば、各楽曲に付帯する属性デ
ータに基づいて出題曲を自動的に選出することができ
る。そのため、クイズの出題曲を逐一登録する煩雑な作
業を不要とし、クイズを迅速に進行させて場を白けさせ
ることがない。しかも、出題曲は共通の分類属性を有
し、テーマを決めたクイズとするなど、娯楽性を高め
て、場を大きく盛り上がらせることができる。

【００２４】また、出題曲テーブルを適時に素早く更新
することもできる。それによって、選出された出題曲が
場にそぐわない場合や、出題曲テーブルに記載されてい
る楽曲をイントロ演奏してみた時点での場の反応が思わ
しくない場合などに迅速に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明および従来のカラオケ装置の一例を機能
ブロック図として示している。

【図２】本発明の実施例におけるカラオケ装置にて処理
される属性データの概略構成図を示している。

【図３】上記実施例にて実行される出題曲テーブルの作
成処理において、ディスプレイに表示される画面の遷移
状態図を（Ａ）（Ｂ）に示している。

【図４】上記実施例にて実行される出題曲テーブルの更
新処理において、ディスプレイに表示される画面の遷移
状態図を（Ａ）（Ｂ）に示した。

【符号の説明】

１ カラオケ装置 ２ 中央制御部 ３ ハードディスク装置 ８ シンセサイザ １４ 映像制御部 １５、１５ａ ディスプレイ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数のカラオケ楽曲についての音楽生成
   データと歌詞描出データとを集約したカラオケデータベ
   ースと、ユーザ入力により指定されたリクエスト曲の楽
   曲ＩＤを演奏予約の待ち行列で管理し、予約順に各リク
   エスト曲の前記音楽生成データと歌詞描出データとを前
   記カラオケデータベースより読み出して処理してカラオ
   ケ伴奏音楽と歌詞画像とを同期的に音響映像出力するカ
   ラオケ演奏制御手段と、イントロ当てクイズとして出題
   する複数の楽曲ＩＤを一時記憶する出題曲テーブルと、
   この出題曲テーブルに記載された複数の楽曲の曲名など
   を表示する出題曲表示手段と、この出題曲表示手段に表
   示されている楽曲の中から任意に指定された楽曲の指定
   部分を局部的に演奏するイントロ演奏手段とを備えたカ
   ラオケ装置において、 ユーザ入力により前記出題曲テーブルの作成モードに切
   り替える手段と、前記出題曲テーブル作成モードにおい
   て前記カラオケデータベースの各楽曲に付帯されている
   属性データに基づいて楽曲分類をユーザ入力により指定
   する手段と、この手段により指定された楽曲分類に属す
   る所定数の出題曲を適宜に選出してその楽曲ＩＤを前記
   出題曲テーブルに記載する手段とを備えたことを特徴と
   するイントロ当てクイズ出題機能を備えたカラオケ装
   置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のイントロ当てクイズ出
   題機能を備えたカラオケ装置であって、作成済みの前記
   出題曲テーブルを更新する旨のユーザ入力を受け付け
   て、前記作成済みの出題曲テーブルの作成起源となった
   前記指定分類に属し、かつ、当該作成済みのテーブル中
   から出題曲として演奏された楽曲を除いた楽曲を所定数
   選出してその楽曲ＩＤを出題曲テーブルに記載する手段
   を備えたことを特徴とする。