JP2002040608A - 感光材料処理装置及びその処理液の循環機構 - Google Patents

感光材料処理装置及びその処理液の循環機構

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JP2002040608A
JP2002040608A JP2000228726A JP2000228726A JP2002040608A JP 2002040608 A JP2002040608 A JP 2002040608A JP 2000228726 A JP2000228726 A JP 2000228726A JP 2000228726 A JP2000228726 A JP 2000228726A JP 2002040608 A JP2002040608 A JP 2002040608A
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tank
bath
cascade
sub
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JP2000228726A
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Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブタンクの小型化を図り、且つ、処理液の
成分濃度や温度のローカリゼーションを防止することを
課題とする。 【解決手段】 水洗槽22Dから水洗水が流れ込む後浴
側のカスケードタンク52Dと前浴側の循環パイプ54
Cがカスケード管68Dでつながれている。このため、
従来のように、カスケード管を接続するためにノズルを
サブタンクに設ける必要がない。また、カスケード管か
ら水洗水がサブタンクに流れ込まないので、サブタンク
の容量を小さくすることができる。さらに、カスケード
管を通じて流れた水洗水は直接循環系に取り込まれるの
で、比重差により水洗槽内で滞留することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムやカラー
ペーパー等の感光材料を現像処理する感光材料処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ラボ等で使用される感光材料処理装置
は、発色現像液、漂白定着液、水洗液が貯留された複数
の処理槽を備えており、この処理槽内へフィルムやカラ
ーペーパー等の感光材料を搬送することで現像処理を行
なう。
【0003】この各槽の処理液は、感光材料を現像処理
することにより、処理液の成分組成や貯留量が変化す
る。このため、各処理槽には感光材料の処理量に応じ
て、補充槽から新しい処理液や水を補充し、処理液の成
分組成や貯留量を維持している。
【0004】ところで、図11〜図13に示すように、
水洗槽などでは、カスケード方式が採用されている。こ
こでは、水洗槽84Cを例に採って説明する。水洗槽8
4Cは、オーバーフロー堰86Cをオーバーフローした
水洗水が流れ込むサブタンク88Cを備えており、この
サブタンク88Cには後浴側のサブタンク88Dからカ
スケードパイプ92Dを通じて水洗水が流れ、また、前
浴側のサブタンク88Bへカスケードパイプ92Cを通
じて水洗水を流す仕組みである。
【0005】これにより、水洗性能の高い水洗水を後浴
側へ補充し、前浴側へオーバーフローさせることで、水
洗槽全体の水洗性能を総合的に維持する仕組みである。
【0006】また、サブタンク88Cの底面には、水洗
水を循環させる循環ポンプ90Cを備えた循環パイプ9
4Cが接続されており、フィルター96で洗浄された水
洗水を温調して水洗槽84Cの底面の吹出し口98Cか
ら吹出すようにしている。これにより、水洗槽内の水洗
水の成分濃度や温度のローカリゼーションを無くす構成
である。
【0007】このように、サブタンク88Cには、循環
パイプ94C、カスケードパイプ92C、92Dが接続
されるので、大容量となり、それ故に液量も増えて液の
劣化耐性が低下してしまう。また、処理装置全体も大型
化してしまう。
【0008】一方、図14及び図15に示すように、カ
スケードパイプ106D,106Cをサブタンク100
D,100Cの反対側に配置して、サブタンク100
D,100Cの容量を低減させる方法も考えられるが、
例えば、カスケードパイプ106Dから水洗槽104C
へ直接流れた水洗水は循環し難く、水洗水の成分濃度や
温度のローカリゼーションが発生し易い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、サブタンクの小型化を図り、且つ、処理液の成
分濃度や温度のローカリゼーションを防止することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、感光材料が持ち出した処理液を補充するために、後
浴側の処理槽へ補充液を補充して、処理液の処理能力を
維持する。
【0011】また、処理槽からサブタンクへ処理液が流
れ込むようになっており、サブタンクへ流れ込んだ処理
液を循環系配管が処理槽へ循環させる。これにより、処
理液の成分濃度や温度のローカリゼーションを防止する
ことができる。
【0012】さらに、前浴側の処理槽と後浴側の処理槽
は、カスケード手段でつながっていおり、後浴側の処理
槽からオーバーフローした処理液が前浴側の処理槽へ送
られる。すなわち、後浴側の処理槽へ補充液を補充する
と、カスケード手段により後浴側から前浴側へと処理液
が流れ、処理槽全体の処理性能を総合的に維持する仕組
みである。
【0013】このカスケード手段の流出側は、循環系配
管に接続されているので、従来のように、カスケード手
段の流出側を接続するためにサブタンクにノズルを設け
る必要がない。また、カスケード手段から処理液がサブ
タンクに流れ込まないので、サブタンクの容量を小さく
することができる。さらに、カスケード手段を通じて流
れた処理液は直接循環系に取り込まれるので、比重差に
より処理槽内で滞留することがない。
【0014】請求項2に記載の発明では、カスケード手
段が、処理槽から処理液が流れ込むカスケードタンク
と、後浴側のカスケードタンクと前浴側の循環系配管を
つなぐカスケード管と、で構成されている。
【0015】この構成では、後浴側の処理槽から処理液
をカスケードタンクへ取り込んで、カスケード管を通じ
て循環系配管へ送液するようになっている。これによ
り、サブタンクを容量を小さくでき、カスケード管を通
して処理液を送ることで、処理液が酸素に触れず劣化し
難い。
【0016】請求項3に記載の発明では、カスケード管
の流路中に圧損部材が配置されている。このように、圧
損部材を配置することで、カスケード管中の圧損が増加
するので、循環系配管に設けられた循環ポンプが駆動し
たときの負圧によって、カスケードタンクの液面が低下
してエアを巻き込んだりしない。このため、処理液の劣
化が防止でき、また、カスケードタンク内の液面変動が
低減される。
【0017】さらに、圧損部材としてフィルタを使用し
た場合は、カスケード管を通して循環系配管へ入ろうと
するゴムや異物を除去することもできる。
【0018】請求項4に記載の発明では、カスケード手
段が、後浴側のサブタンクの液面近傍と前浴側のサブタ
ンクの液面近傍をつなぎ、後浴側から前浴側へ処理液が
流れる下り勾配の水路であることを特徴としている。
【0019】上記構成では、後浴側のサブタンクの液面
近傍と前浴側のサブタンクの液面近傍を水路でつなぐこ
とで、下り勾配の水路の底面には処理液が滞留しない。
このため、従来のように、サブタンクにノズルを設けて
カスケード管で接続した場合と比較しても、所定時間に
渡って処理液が空気に触れる面積はそれ程変わらず、処
理液の劣化を防止することができると共に、ノズルを省
略できる。
【0020】請求項5に記載の発明では、カスケード手
段が、サブタンクと反対側の処理槽の側面に設けられ、
後浴側の処理槽と前浴側の処理槽をつなぎ、後浴側から
前浴側へ処理液を送水する下り勾配のカスケード管で構
成されている。また、循環系配管の吹出し口が、サブタ
ンクと反対側の処理槽の側面に設けられている。
【0021】この構成では、サブタンクと反対側にカス
ケード管を配置することで、サブタンクの小型化を図る
ことができる。また、サブタンクと反対側の処理槽の側
面には、循環系配管の吹出し口が配置されているので、
吹出した循環処理液の勢いに乗って、カスケード管から
処理液が流れ易くなり、比重差があっても滞留すること
がなくなる。
【0022】請求項6に記載の発明では、循環系配管の
吹出し口が、サブタンクと反対側の処理槽の側面に設け
られたことを特徴としている。このため、感光材料の搬
送方向と直交する方向に処理液が流れ、処理槽内の処理
液の循環効率が良くなる。
【0023】請求項7に記載の発明では、吹出し口が複
数あることを特徴としている。このように、吹出し口を
複数設けることで、処理液のローカリゼーションが起き
ない。
【0024】請求項8に記載の発明では、処理槽内へ漬
浸され、感光材料を搬送する搬送ローラを支持するラッ
クの側板には、処理液の流れを許容する通過穴が形成さ
れている。このように、通過穴を設けることで、循環し
た処理液が通過し易く、循環効率が高くなる。
【0025】請求項9に記載の発明では、通過穴が、吹
出し口から吹出される処理液の流れを阻害しない数と位
置に設定されている。これにより、請求項8と比較する
と、処理液の循環効率がさらに良くなり、ローカリゼー
ションが生じにくくなる。
【0026】請求項10に記載の発明では、処理槽の深
さと感光材料の搬送方向の長さとの比率が、1:1〜
1:4とされている。処理槽の深さが感光材料の搬送方
向の長さと比較して深いと、ローカリゼーションが発生
し易くなるが、深さを制限することで、ローカリゼーシ
ョンが生じにくくなる。
【0027】請求項11に記載の発明では、感光材料の
搬送方式が、水平液中搬送ブレード方式とされている。
【0028】
【発明の実施の形態】図1に示すように、感光材料処理
装置12には、発色現像槽16、定着槽20、及びカス
ケード方式(滝のように後浴側から前浴側へ水洗水がオ
ーバーフローして流れる方式)が採用された水洗槽22
A、22B、22C、22Dが配設されている。
【0029】発色現像槽16、定着槽20の槽内には図
示しない処理ラックに軸支された搬送ローラ対24が配
設されており、それぞれ発色現像液、定着液に漬浸され
ている。この搬送ローラ対24が、感光材料10を上下
に湾曲搬送して現像処理する。
【0030】また、発色現像槽16の上流側には、感光
材料10を発色現像槽16内へ案内するガイドローラ2
8が配置されている。また、発色現像槽16と定着槽2
0との間には、スクイズローラ30が配置されており、
発色現像槽16から引き上げられた感光材料を後浴の定
着槽20へ案内する。
【0031】さらに、定着槽20と水洗槽22Aとの間
にはスクイズローラ14が配置されており、定着槽20
から引き上げられた感光材料10を後浴の水洗槽22A
へ案内する。
【0032】一方、水洗槽22A、22B、22C、2
2Dには、それぞれ水洗水が貯留されている。水洗槽を
仕切る隔壁18には、感光材料10を液中搬送可能とす
る搬送通路32が形成されている。この搬送通路32
は、シール手段としてブレード34で水密に仕切られて
おり、感光材料10の通過は許容するが、水洗水の通水
は阻止する構成とされている。
【0033】また、水洗槽22A、22B、22C、2
2Dには、ラック36(図8参照)が挿入されており、
このラック36に軸支された搬送ローラ38が感光材料
10を水平搬送する。そして、水洗槽で水洗処理された
感光材料10は、排出ローラ40で図示しない乾燥部へ
搬送される。
【0034】補充タンク42には、図示しない水源から
送水された水が貯留されている。補充タンク42には、
送水管44が接続されており、送水ポンプ46により所
定の水量(蒸発量、感光材料の処理量に見合った量)が
水洗槽22Dへ送られる。
【0035】次に、第1形態に係る感光材料処理装置に
用いられた水洗槽のカスケード方式について説明する。
なお、各水洗槽のカスケード方式の基本構造は同一であ
るので、水洗槽22Dと水洗槽22Cの関係を例に採っ
て説明する。
【0036】図2〜図5に示すように、水洗槽22D、
22Cの側壁にはサブタンク48D、48Cが設けられ
ている。水洗槽22D、22Cの側壁には取水口50
D、50Cが設けられており、この取水口50D、50
Cからサブタンク48D、48Cへ洗浄水がそれぞれ流
れ込む。なお、取水口50Dは取水口50Cよりも高い
位置にあり、水洗槽22Dの水位は、水洗槽22Cの水
位より高い。
【0037】また、サブタンク48D、48Cと隣接し
てカスケードタンク52D、52Cが配置されている。
このカスケードタンク52D、52Cへは、オーバーフ
ロー堰58D、58Cから水洗水が溢れ落ちる。このオ
ーバーフロー堰58Dと取水口50Dは同じ高さにあ
り、オーバーフロー堰58Cと取水口50Cは同じ高さ
にある。
【0038】サブタンク48D、48Cの底面には、ノ
ズル60D、60Cが設けられており、このノズル60
D、60Cには、それぞれ循環パイプ54D、54Cが
接続されている。そして、循環パイプ54D、54Cで
構成される循環系には、水洗水のゴミや異物を取り除く
フィルター62、水洗水を温調するヒータ64、水洗水
を循環する循環ポンプ66が配置されている。
【0039】循環パイプ54D、54Cの吹出し口は、
吹出し口56Dを例に採って説明すると、図5に示すよ
うに、水洗槽22Dの底壁に接続されており、水洗水下
層部から上層部へ向う循環流を作り出す。なお、本形態
では、吹出し口が中央と両側の3箇所に設けられている
が、中央部の一ヶ所でもよいことは無論である。
【0040】一方、カスケードタンク52D、52Cの
底面には、カスケード管68D、68Cが接続されてお
り、このカスケード管68Dの送水口70Dは、前浴側
の循環パイプ54Cに接続され、カスケード管68Cの
送水口は、前浴側の水洗槽22Bの循環パイプに接続さ
れている。このようにカスケード管を接続することで、
図1に示すように、水洗槽22の水位が後浴側から前浴
側へ行くに従って段々に低くなっていく。
【0041】そして、上記のような構成を採ることで、
カスケード管を接続するノズルをサブタンクに設ける必
要がなくなる。また、オーバーフローした水洗水がサブ
タンクに流れ込まないので、サブタンクの容量を小さく
することができる。結果として、水洗水の劣化耐性が向
上する。
【0042】さらに、カスケード管を通じて流れた水洗
水も直接循環系に取り込まれるので、比重差により処理
槽内で滞留することがなく、水洗水の成分濃度や温度の
ローカリゼーションを防止することができる。
【0043】すなわち、前浴側の水洗槽の水洗水は、後
浴側の水洗槽の水洗水より比重が大きいので、後浴側の
水洗水を前浴側の水洗槽へ直接流すと循環し難く、ロー
カリゼーションが発生し易いからであり、これを防止す
るのが上記の構成である。
【0044】また、カスケード管を通して水洗水を送る
ことで、水洗水が酸素に触れず劣化し難い。さらに、カ
スケード管の流路中に圧損部材としてフィルタ72する
ことで、カスケード管中の圧損が増加するので、循環パ
イプに設けられた循環ポンプが駆動したときの負圧によ
って、カスケードタンクの液面が低下してエアを巻き込
んだりしない。このため、処理液の劣化が防止でき、ま
た、カスケードタンク内の液面変動が低減される。
【0045】なお、本形態では、ゴムや異物を除去する
ためにフィルタ72を使用したが、オリフィス等の圧損
部材をカスケード管の流路中に配置してもよい。
【0046】次に、本形態に係る画像形成装置の水洗槽
での水洗水の流れについて説明する。
【0047】定着槽20から引き出された感光材料10
が、水洗槽22A、22B、22C、22Dで液中搬送
されて水洗処理されると、水洗水の成分組成や貯留量が
変化する。このため、感光材料10の処理量に応じて、
補充タンク42からから新しい水洗水を水洗槽22Dへ
補充する。
【0048】オーバーフロー堰58Dと取水口50Dは
同じ高さにあり、後浴側の水洗槽22Dの水位が、オー
バーフロー堰58Dと取水口50Dをオーバーすると、
サブタンク48Dへ流れた水洗水は、循環パイプ48D
を通じて温調され、水洗槽22Dの底面の吹出し口56
Dから吹出される。また、カスケードタンク52Dへ流
れた水洗水は、前浴側の循環パイプ54Cに流れて、前
浴側の水洗槽22Cの底面の吹出し口から吹出される。
【0049】本形態では、水洗槽22D、22Cとの関
係でしか説明していないが、最後浴側の水洗槽22Dへ
補充された水洗水は、上記のような流れで、順次前浴側
の水洗槽へ送液されていき、最前浴側の水洗槽22Aを
オーバーフローした水洗液は排水される。
【0050】次に、第2形態に係る感光材料処理装置に
用いられた水洗槽のカスケード方式について説明する。
なお、各水洗槽のカスケード方式の基本構造は同一であ
るので、水洗槽22Bと水洗槽22Cの関係を例に採っ
て説明する。
【0051】第2形態では、第1形態のようにカスケー
ドタンクを設けずに、図6〜図8に示すように、樋状の
水路74Dでサブタンク76Dとサブタンク76Cをつ
ないでいる。この水路74Dは、後浴側から前浴側に向
って下り勾配となっており、流入口側はオーバーフロー
堰58Dと同じ高さとなっており、流出口側は取水口5
0Cと同じ高さとなっている。
【0052】この構成により、水洗槽22Dをオーバー
フローした水洗水を水洗槽22Cへ流すことができ、ま
た、下り勾配の水路74Dには水洗水が滞留しないの
で、所定時間に渡って酸素に触れる面積は、サブタンク
76C、76Dの開口面積と変わらない。さらに、ま
た、カスケード管を用いずに水洗水を流すので、サブタ
ンクにノズルを設ける必要がない。なお、水洗槽22
A、22Bもサブタンクを備えており、水路でつながっ
ている。
【0053】次に、第3形態に係る感光材料処理装置に
用いられた水洗槽の循環系について説明する。なお、水
洗槽22Cを例に採って説明するが、他の水洗槽も同様
である。
【0054】第3形態では、図9に示すように、循環パ
イプ54Cの吹出し口56Cが、サブタンク48Cと反
対側の水洗槽22Cの側面21Cに設けられている。ま
た、カスケード管78Cも側面21Cに配置されおり、
このカスケード管78Cを通じて、後浴側の水洗槽22
Cから前浴側の水洗槽22Bへ直接水洗水を流す構造で
ある。
【0055】このように、吹出し口56Cを底面ではな
く、側面21Cに配置することで、感光材料10の搬送
方向と直交する方向に水洗水が流れ、水洗槽内の水洗水
の循環効率が良くなる。
【0056】また、サブタンク48Cと反対側にカスケ
ード管78を配置することで、サブタンク48Cの小型
化を図ることができる。さらに、カスケード管78から
前浴側へ流出する水洗水は、比重差があるので滞留しや
すいが、吹出し口56Cから吹出された水洗水の勢いに
乗って、カスケード管78Cからの水洗水の流れ易くな
り、滞留することがなくなる。
【0057】なお、本形態では、水洗槽22Cの側面2
1Cに1つの吹出し口56Cを設けたが、図10に示す
ように、吹出し口57Cを複数設けてもよい。これによ
り、循環効率が良くなり、水洗水のローカリゼーション
が起きない。
【0058】また、搬送ローラ38を軸支するラック3
6に通過穴80を形成することで、循環する水洗水が通
り易くなり、循環効率がよくなる。さらに、通過穴80
を吹出し口56C或は吹出し口57Cから吹出される処
理液の流れを阻害しない位置に形成することで、水洗水
の循環効率がさらに良くなり、ローカリゼーションが生
じにくくなる。
【0059】以上説明してきた水洗槽のカスケード方式
及び水洗水の循環方式は、液中水平搬送方式だけでな
く、感光材料を処理槽の上方で搬送するクロスオーバー
方式にも適用できる。しかし、水洗槽の深さhに比較し
て水洗槽の長さb(感光材料の搬送方向の長さ)が大き
い液中水平搬送方式では、ローカリゼーションが起き易
いので、特に威力を発揮する。
【0060】また、本形態で使用した水洗槽の深さhと
長さbとの比率を、1:1〜1:4とすることでローカ
リゼーションが発生し難くなり、好ましくは、1:1.
5以上がベストである。
【0061】なお、本形態では、水洗槽を例に挙げて説
明したが、他の定着槽のカスケード方式にも適用できる
ことは無論である。
【0062】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、サブタン
クの小型化を図り、且つ、処理液の成分濃度や温度のロ
ーカリゼーションを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態に係る感光材料処理装置を示す説明図
である。
【図2】第1形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す斜視図である。
【図3】第1形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す平面図である。
【図4】第1形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す側面図である。
【図5】第1形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す正面図である。
【図6】第2形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す斜視図である。
【図7】第2形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す平面図である。
【図8】第2形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す側面図である。
【図9】第3形態に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す正面図である。
【図10】変形例に係る感光材料処理装置のカスケード
方式の水洗槽を示す正面図である。
【図11】従来の感光材料処理装置の洗槽を示す斜視図
である。
【図12】従来の感光材料処理装置の水洗槽を示す平面
図である。
【図13】従来の感光材料処理装置の水洗槽を示す側面
図である。
【図14】従来の他の感光材料処理装置の水洗槽を示す
斜視図である。
【図15】従来の他の感光材料処理装置の水洗槽を示す
正面図である。
【符号の説明】
22 水洗槽(処理槽) 48 サブタンク 52 カスケードタンク(カスケード手段) 54 循環パイプ(循環系配管) 56 吹出し口 68 カスケード管(カスケード手段) 72 フィルター(圧損部材) 74 水路(流路) 76 サブタンク 78 カスケード管 80 通過穴

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一処理液が貯溜された複数の処理槽
    と、前記処理槽から処理液が流れ込むサブタンクと、前
    記サブタンクへ流れ込んだ処理液を処理槽へ循環させる
    循環系配管と、感光材料の後浴側の処理槽からオーバー
    フローした処理液を前浴側の処理槽へ送るカスケード手
    段と、を備えた感光材料処理装置において、 前記カスケード手段の流出側を前記循環系配管に接続し
    たことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記カスケード手段が、処理槽から処理
    液が流れ込むカスケードタンクと、後浴側の前記カスケ
    ードタンクと前浴側の循環系配管をつなぐカスケード管
    と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記カスケード管の流路中に圧損部材を
    配置したことを特徴とする請求項2に記載の感光材料処
    理装置。
  4. 【請求項4】 同一処理液が貯溜された複数の処理槽
    と、前記処理槽から処理液が流れ込むサブタンクと、前
    記サブタンクへ流れ込んだ処理液を処理槽へ循環させる
    循環系配管と、感光材料の後浴側の処理槽からオーバー
    フローした処理液を前浴側の処理槽へ送るカスケード手
    段と、を備えた感光材料処理装置において、 前記カスケード手段が、後浴側のサブタンクの液面近傍
    と前浴側のサブタンクの液面近傍をつなぎ、後浴側から
    前浴側へ処理液が流れる下り勾配の水路であることを特
    徴とする感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】 同一処理液が貯溜された複数の処理槽
    と、前記処理槽から処理液が流れ込むサブタンクと、前
    記サブタンクへ流れ込んだ処理液を処理槽へ循環させる
    循環系配管と、感光材料の後浴側の処理槽からオーバー
    フローした処理液を前浴側の処理槽へ送るカスケード手
    段と、を備えた感光材料処理装置において、 前記カスケード手段が、前記サブタンクと反対側の処理
    槽の側面に設けられ、後浴側の処理槽と前浴側の処理槽
    をつなぎ、後浴側から前浴側へ処理液を送る下り勾配の
    カスケード管であり、前記循環系配管の吹出し口が、前
    記サブタンクと反対側の処理槽の側面に設けられたこと
    を特徴とする感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】 同一処理液が貯溜された複数の処理槽
    と、前記処理槽から処理液が流れ込むサブタンクと、前
    記サブタンクへ流れ込んだ処理液を処理槽へ循環させる
    循環系配管と、感光材料の後浴側の処理槽からオーバー
    フローした処理液を前浴側の処理槽へ送るカスケード手
    段と、を備えた感光材料処理装置に用いられ、 前記循環系配管の吹出し口が、前記サブタンクと反対側
    の処理槽の側面に設けられたことを特徴とする処理液の
    循環機構。
  7. 【請求項7】 前記吹出し口が複数あることを特徴とす
    る請求項6に記載の処理液の循環機構。
  8. 【請求項8】 前記処理槽内へ浸漬され、感光材料を搬
    送する搬送ローラを軸支するラックの側板に、処理液の
    流れを許容する通過穴を形成したことを特徴とする請求
    項6又は請求項7に記載の処理液の循環機構。
  9. 【請求項9】 前記通過穴は、前記吹出し口から吹出さ
    れる処理液の流れを阻害しない数と位置に設定されてい
    ることを特徴とする請求項6〜請求項8の何れかに記載
    の処理液の循環機構。
  10. 【請求項10】 前記処理槽の深さと感光材料の搬送方
    向の長さとの比率が、1:1〜1:4であることを特徴
    とする請求項6〜請求項9の何れかに記載の処理液の循
    環機構。
  11. 【請求項11】 感光材料の搬送方式が、水平液中搬送
    ブレード方式であることを特徴とする請求項6〜請求項
    10の何れかに記載の処理液の循環機構。
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