JP2002040569A - 写真フィルム撮像装置 - Google Patents

写真フィルム撮像装置

Info

Publication number
JP2002040569A
JP2002040569A JP2000227014A JP2000227014A JP2002040569A JP 2002040569 A JP2002040569 A JP 2002040569A JP 2000227014 A JP2000227014 A JP 2000227014A JP 2000227014 A JP2000227014 A JP 2000227014A JP 2002040569 A JP2002040569 A JP 2002040569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photographic film
undeveloped
transport
imaging
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000227014A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Ishikawa
正純 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2000227014A priority Critical patent/JP2002040569A/ja
Publication of JP2002040569A publication Critical patent/JP2002040569A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムを支持可能な支持手段と、支持
手段上の未現像写真フィルムを外部の光線から遮光する
暗箱と、現像処理剤を塗布された上で支持手段に支持さ
れた未現像写真フィルムに生じた画像を赤外線によって
撮像するための第1撮像機構とを備えた写真フィルム撮
像装置において、未現像写真フィルムと現像済み写真フ
ィルムのいずれの状態の写真フィルムでも、対象となる
写真フィルムにとって良好な撮像条件で撮像可能な写真
フィルム撮像装置を提供する。 【解決手段】 現像及び定着処理された上で支持手段6
に支持された現像済み写真フィルムFの画像を可視光に
よって撮像するための第2撮像機構30r,30g,3
0b,19,22を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影済みの未現像
写真フィルムに担持された画像を現像処理しながら赤外
線によって撮像可能な写真フィルム撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の写真フィルム撮像装置としては、
写真フィルムを支持可能な支持手段と、支持手段上の未
現像写真フィルムを外部の光線から遮光する暗箱と、現
像処理剤を塗布された上で支持手段に支持された未現像
写真フィルムに生じた画像を赤外線によって撮像する第
1撮像機構とで構成されたものが知られている(赤外線
によって撮像する理由は未現像写真フィルムに可視光線
によって「かぶり」を生じないためである)。
【0003】すなわち、上記の写真フィルム撮像装置を
用いれば、カメラなどによって撮影済みで未現像の写真
フィルムを、(現像薬剤と漂白定着薬剤とで処理し、更
に乾燥させるという手間の掛る操作を経て)一旦現像済
み写真フィルムとするまでもなく、即刻に撮像すること
ができる。撮像によって得られたデジタル画像情報は、
画像処理装置によってプリントデータに変換し、デジタ
ル露光ヘッド等を備えた写真プリンタやインクジェット
プリンタ等に送れば、写真プリントとして出力すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の写真フ
ィルム撮像装置に備えられた第1撮像機構では、未現像
の写真フィルムの撮像はできても、通常の現像済み写真
フィルムを従来の可視光を介した良好な条件で撮像する
ことはできない。したがって、写真フィルムから画像を
撮像して、得られた画像データからプリントその他を出
力するサービスを行うラボ乃至は店舗には、上記の未現
像写真フィルム用の写真フィルム撮像装置とは別に、更
に現像済み写真フィルム用の写真フィルム撮像装置を設
置する必要が生じる。
【0005】本発明の目的は、上に例示した従来技術に
よる写真フィルム撮像装置の持つ前述した欠点に鑑み、
未現像写真フィルムと現像済み写真フィルムのいずれの
状態の写真フィルムでも一台で撮像でき、且つ、対象と
なる写真フィルムにとって良好な撮像条件で撮像できる
写真フィルム撮像装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る写真フィルム撮像装置は、特許請求の
範囲の請求項1から7に記された特徴構成を備えてい
る。すなわち、本発明の特許請求の範囲の欄の請求項1
に係る写真フィルム撮像装置は、写真フィルムを支持可
能な支持手段と、前記支持手段上の前記未現像写真フィ
ルムを外部の光線から遮光する暗箱と、現像処理剤を塗
布された上で前記支持手段に支持された未現像写真フィ
ルムに生じた画像を赤外線によって撮像するための第1
撮像機構とを備えた写真フィルム撮像装置であって、さ
らに、現像及び定着処理された上で前記支持手段に支持
された現像済み写真フィルムの画像を可視光によって撮
像するための第2撮像機構が設けられていることを特徴
構成としている。
【0007】このような特徴構成を備えているために、
本発明の請求項1による写真フィルム撮像装置では、未
現像写真フィルムの支持用として暗箱内に設けられた支
持手段に支持された現像済み写真フィルムを、第2撮像
機構によって可視光によって撮像することができる。し
たがって、写真フィルムから画像を撮像して、プリント
出力等のサービスを行うラボ乃至は店舗は、本発明の請
求項1による写真フィルム撮像装置を設置すれば、未現
像写真フィルム用の撮像装置と現像済み写真フィルム用
の撮像装置との2種類の写真フィルム撮像装置を設置す
る必要がない。また、一つの支持手段が、未現像写真フ
ィルム用と現像済み写真フィルム用とを兼ねているの
で、よりコンパクトで設置面積の小さな写真フィルム撮
像装置が得られる。
【0008】さらに具体的には、暗箱内には、未現像写
真フィルムまたは現像済み写真フィルムを、各写真フィ
ルムの面に沿って搬送するための搬送機構が設けられて
おり、支持手段は、搬送機構の搬送経路の一部に配置さ
れており、搬送経路上の支持手段の上流側には、搬送機
構による搬送経路上での搬送に基づいて、未現像写真フ
ィルムに現像処理剤を塗布する塗布機構が設けられてい
る構成とすることができる。
【0009】このように構成すれば、例えば暗箱内に装
着されたカートリッジ乃至はパトローネから引き出され
た写真フィルムは、搬送機構によって支持手段まで運ば
れ、この支持手段上で画像の撮像を実施することができ
る。また、写真フィルムが未現像写真フィルムの場合に
は、塗布機構によって現像処理剤を塗布された上で支持
手段まで運ばれるので、塗布機構から支持手段までの搬
送速度を予め調査された量に制御すれば、現像反応が適
度に進行した状態で赤外線による画像の撮像を実施する
ことができる。尚、この場合、請求項1に記されるよう
に、未現像フィルムの撮像に用いられる光は、写真フィ
ルムの乳剤に含まれた感光物質、例えばハロゲン化銀に
影響を及ぼし難い赤外線で構成されているので、現像処
理剤の塗布からの経過時間に基づいて見られる現像の各
進行段階に合わせて、画像を損なうことなく撮像を複数
回行うことができる。そして、複数回の撮像によって得
られた複数の画像情報を合成することによって、より多
くの画像情報に基づく解像度の高い画像を得ることがで
きる。
【0010】さらに、塗布機構は、搬送機構による未現
像写真フィルムの搬送に応じて未現像写真フィルムの乳
剤面に現像処理剤を塗布する塗布モードと、現像済み写
真フィルムを現像処理剤を塗布することなく搬送機構に
よって搬送させる非塗布モードとの間で切り換える切り
換え機構を備えている構成とすることができる。
【0011】このように構成すれば、未現像写真フィル
ムの場合には、塗布機構を塗布モードとし、現像済み写
真フィルムの場合には、塗布機構を非塗布モードにする
ことができるので、現像済み写真フィルムに現像処理剤
が塗布される等の障害なく、双方のタイプの写真フィル
ムを共通の搬送機構及び共通の搬送経路に受け入れるこ
とができる。
【0012】尚、より具体的には、塗布機構は、未現像
写真フィルムの乳剤面に現像処理剤を供給する塗布ロー
ラと、塗布ローラと対向して未現像写真フィルムを挟着
する対向ローラとを備えており、切り換え機構は、塗布
ローラを未現像写真フィルムに押付けられた接触姿勢
と、塗布ローラを未現像写真フィルムから離間した位置
に保持された非接触姿勢との間で位置変更する位置切り
換え機構からなる構成とすることができる。
【0013】さらに、搬送機構に供給された写真フィル
ムが、未現像写真フィルムか現像済み写真フィルムかを
判定するフィルム判定機構と、前記塗布機構を前記フィ
ルム判定機構による判定結果に応じたモードに切り換え
る操作手段とを備えている構成とすることができる。
【0014】このように構成すれば、供給された写真フ
ィルムが未現像写真フィルムか現像済み写真フィルムか
をフィルム判定機構が自動的に判定し、さらに、塗布機
構は操作手段によってこの判定結果に応じたモードに切
り換えられるので、オペレータは、目視などで写真フィ
ルムの状態を判断して塗布機構のモードを切り換える等
の作業を行う必要がなく、ただ撮像対象となる写真フィ
ルムの先端が暗室内に供給されるように、写真フィルム
のカートリッジ乃至はパトローネをセットするだけで良
い。また、このように構成すれば、特に幅24mmの2
40フィルム(APSフィルムとも呼ばれる)など、未
現像写真フィルムと現像済み写真フィルムが同一形態の
カートリッジに収納されている様式の写真フィルムの場
合において、人的な判断の誤りによって、未現像写真フ
ィルムに第2撮像機構の可視光が注がれたり、現像済み
写真フィルムに現像処理剤が塗布される等の事態が防止
される。
【0015】より具体的には、フィルム判定機構は、搬
送機構に供給された写真フィルムの赤外線透過率を測定
するセンサと、前記センサを介して得られた赤外線透過
率の測定値を所定の閾値と比較する比較手段とからなる
構成とすれば良い。未現像写真フィルムと現像済み写真
フィルムの間では、赤外線の透過率が大きく異なるの
で、このような方法によって上記の判定を確実に実施で
きる。
【0016】尚、より具体的には、第1と第2撮像機構
は、主走査方向に沿って並べられた多数の撮像素子を有
し、搬送機構は、写真フィルムを主走査方向と交差する
副走査方向に沿って搬送する構成とすることができる。
【0017】このように構成すれば、撮像素子による主
走査と、搬送機構を利用した写真フィルムと撮像素子の
間の副走査との組み合わせによって、二次元の画像デー
タを撮像、蓄積することが出来る。しかも、主走査方向
に沿って並べられた多数の撮像素子からなる、言い換え
れば、副走査方向の寸法の小さな撮像素子を用いること
によって、コンパクトな撮像装置を実現することができ
る。
【0018】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に、本発明による写真フィル
ム撮像装置を含む写真処理システムの概略を示す。この
写真処理システムは、写真フィルム撮像装置1と、写真
プリンタ2と、画像データ処理装置としてのコンピュー
タ3とからなる。
【0020】(写真フィルム撮像装置の全体構成)図2
に示されるように、写真フィルム撮像装置1は、暗箱と
して形成された筐体4を備えている。筐体4内には、写
真フィルムFを収納したカートリッジFC(またはパト
ローネ)を装着可能な装着部4aと、撮像処理済みの写
真フィルムFを筐体4外に排出する排出孔4bとが形成
されている。ここで取り扱い対象とする写真フィルム
は、幅が約35mmの135フィルム、乃至は、幅が約
24mmの240フィルムである。いずれの写真フィル
ムも、多数の画像駒が長手方向に並ぶロール状のカラー
ネガ乃至はカラーポジの写真フィルムである。
【0021】(搬送機構の概略構造)筐体4内には、装
着部4a上のカートリッジFCから引き出された写真フ
ィルムFをフィルムの面に沿って横向きに搬送するため
の搬送機構6が設けられている。搬送機構6は、互いに
間隔を開けて並べられた第1、第2、第3、第4、第
5、第6、第7及び第8の各搬送ローラ対6a,6b,
6c,6d,6e,6f,6g,6hと、これらのロー
ラ対を基本的に同一の周速度で回転駆動するモータ手段
(不図示)とを有し、装着部4aから排出孔4bまで基
本的に横向きに延びた搬送経路6Rを形成している。搬
送機構6は、未現像写真フィルム乃至は現像済み写真フ
ィルムを、後述する撮像操作に際して支持する手段を兼
ねており、筐体4は、前記支持手段としての搬送機構6
上にある前記未現像写真フィルムを外部の光線から遮光
する暗箱の機能を果たしている。
【0022】(フィルム判定機構)搬送経路6R上の最
も上流側、すなわち、第1搬送ローラ対6aの直ぐ下流
側には、筐体4外から搬送経路6R上に供給された写真
フィルムFの赤外線透過率を測定するためのセンサ対8
が配置されている。センサ対8は、写真フィルムFの画
像領域以外の部位の一面側に、赤外線ビームを放射する
発光ダイオードと前記発光ダイオードから放射された赤
外線ビームを写真フィルムFの他面側で受ける受光素子
とを備えている。また、写真フィルム撮像装置1には、
センサ対8によって測定された赤外線透過率を、予め記
憶された閾値と比較するコンパレータ(比較手段の一
例、不図示)を含む制御部(不図示)が備えられてい
る。センサ対8と前記コンパレータは互いに協働して、
筐体4外から供給された写真フィルムFが未現像写真フ
ィルムかそれとも現像済み写真フィルムかを判定するフ
ィルム判定機構を構成している。
【0023】(塗布機構の構造)センサ対8の下流側に
隣接した位置、言い換えれば、第1搬送ローラ対6aと
第2搬送ローラ対6bの間には、供給された写真フィル
ムFに現像処理剤を塗布可能な塗布機構10が配置され
ている。塗布機構10は、現像処理剤を収納する容器1
2と塗布ローラ対14a,14bを備えている。また、
塗布機構10には、塗布ローラ対14a,14bを、供
給された写真フィルムFの水平に保持された面を上下か
ら挟着する接触姿勢と、写真フィルムFから上下に離れ
た非接触姿勢との間で切り換える切り換え機構が設けら
れている。また、塗布ローラ対14a,14bは、少な
くとも接触姿勢では、搬送機構6による写真フィルムF
の移動速度と一致した周速度で回転操作される。そし
て、写真フィルムFの面の下方に位置する塗布ローラ1
4aの一部は、常に容器12内の現像処理剤と接触して
いる。したがって、接触姿勢は、塗布ローラ14aが単
位面積当たり一定量の現像処理剤を容器12から引き出
しては写真フィルムFの下面(乳剤面に相当する)に塗
布する塗布モードである。逆に、非接触姿勢では、塗布
ローラ14aが写真フィルムFから離間しているので、
写真フィルムFには全く現像処理剤が供給されず、これ
は非塗布モードと言える。
【0024】このように、塗布モードにおいて回転に応
じて一定量の現像処理剤を容器12から引き出しては、
写真フィルムFの下面に供給するために、塗布ローラ1
2aの周面を僅かな弾性を備えた多孔質材料で構成する
ことができる。写真フィルムFの面の下方に位置する対
向ローラ12bは、塗布モード過程において写真フィル
ムFを上方から支持する機能を有する。尚、塗布機構1
0は、未現像写真フィルムの乳剤面側の、画像領域にの
み現像処理剤を塗布し、ベース面側には塗布しない、ま
た、乳剤面側でもパーフォレーション部には塗布しない
ように構成されている。
【0025】尚、前記制御部は、塗布ローラ対14a,
14bを、前記判定機構の判定結果に応じた姿勢をソレ
ノイド等のアクチュエータからなる操作手段(不図示)
を介して切り換える(前記制御部は、切り換え機構の一
例)。すなわち、前記判定機構による判定の結果、筐体
4外から搬送経路6R上に供給された写真フィルムFが
未現像写真フィルムであれば、塗布機構10を塗布モー
ドに、すなわち塗布ローラ対14a,14bを接触姿勢
に切り換えるので、未現像写真フィルムは、塗布ローラ
12aによって乳剤面に現像処理剤を塗布されながら下
流側に搬送される。他方、前記判定機構による判定の結
果、供給された写真フィルムFが現像済み写真フィルム
であれば、塗布機構10を非塗布モードに、すなわち塗
布ローラ対14a,14bを非接触姿勢に切り換えるの
で、現像済み写真フィルムは、現像処理剤を塗布される
ことなく下流側に搬送される。
【0026】(撮像ユニットの構造)図2と図3に示さ
れるように、塗布機構10の下流側には、搬送経路6R
に沿って、第1、第2、及び第3撮像ユニット16a,
16b,16cが配置されている。先ず、第3搬送ロー
ラ対6cと第4搬送ローラ対6dの間に配置された第1
撮像ユニット16aは、上部カメラボックス17と下部
カメラボックス18aとからなる。上部カメラボックス
17は、垂直な軸芯を備えたレンズ19を支持する保持
筐体20を有し、保持筐体20の内部上端には、搬送装
置6による写真フィルムFの搬送方向(副走査方向)と
直角な主走査方向に延びたラインCCD22が配置され
ている。また、保持筐体20の下端面には、レンズ19
の外周を包囲するような形で、複数の発光素子24が取
付けられている。この発光素子24は全て、主に赤外線
を放射する赤外LED24iRである。
【0027】下部カメラボックス18aは、垂直な軸芯
を備えたレンズ25を支持する保持筐体26を有し、保
持筐体26の内部下端には、主走査方向に延びたライン
CCD28が配置されている。また、保持筐体26の上
端面には、レンズ25の外周を包囲するような形で、複
数の発光素子30が取付けられている。この発光素子3
0の約半数は、主に赤外線を放射する赤外LED30i
Rであり、残りの約半数は、主に赤色の可視光を放射す
る赤色LED30rである。
【0028】次に、第5搬送ローラ対6eと第6搬送ロ
ーラ対6fの間に配置された第2撮像ユニット16b
は、上部カメラボックス17と下部カメラボックス18
bとからなる。上部カメラボックス17は、第1撮像ユ
ニット16aの上部カメラボックス17と共通の構造を
備えている。下部カメラボックス18bも、複数の発光
素子30の約半数が、主に赤外線を放射する赤外LED
30iRで、残りの約半数は、赤色ではなく主に緑色の
可視光を放射する緑色LED30gである点を除けば、
第1撮像ユニット16aの下部カメラボックス18aと
共通の構造を備えている。
【0029】最後に、第7搬送ローラ対6gと第8搬送
ローラ対6hの間に配置された第3撮像ユニット16c
は、上部カメラボックス17と下部カメラボックス18
cとからなる。上部カメラボックス17は、第1撮像ユ
ニット16aの上部カメラボックス17と共通の構造を
備えている。下部カメラボックス18cも、複数の発光
素子30の約半数が、主に赤外線を放射する赤外LED
30iRで、残りの約半数は、青色の可視光を放射する
青色LED30bである点を除けば、第1撮像ユニット
16aの下部カメラボックス18aと共通の構造を備え
ている。
【0030】尚、未現像写真フィルムと現像済み写真フ
ィルムとを共通の搬送機構で搬送する構成となっている
ため、前述した搬送機構6のローラ対の中で少なくとも
写真フィルムの下面(すなわち、乳剤面側)と接当する
下方のローラは、現像済み写真フィルムに現像処理剤が
付着することを防止する目的で、図4に示されるよう
に、基本的に写真フィルムFをそのパーフォレーション
部のみを介して搬送するように構成されている。特に、
塗布機構10よりも下流側で、最後の撮像ユニットであ
る第3撮像ユニット16cよりも上流側に位置する各搬
送ローラ対6b,6c,6d,6e,6f,6gの下方
のローラは、搬送に際して写真フィルムFの画像面、特
に乳剤面側の画像面とは接触しないように構成されてい
る。
【0031】(未現像写真フィルムの撮像方法)前記判
定機構による判定の結果、筐体4外から搬送経路6R上
に供給された写真フィルムFが未現像写真フィルムであ
れば、第1、第2、及び第3撮像ユニット16a,16
b,16cの上下のカメラボックスに設けられた各赤外
LED24iR,30iRは全て駆動されるが、第1、
第2、及び第3撮像ユニット16a,16b,16cの
下部カメラボックスに設けられた可視光を放射する各色
LED30r,30g,30bは全く駆動されない。
【0032】搬送機構6による写真フィルムFの搬送に
基づいて、写真フィルムF上の或る画像部位は、塗布機
構10によって現像処理剤を塗布されてから一定時間を
過ぎた時刻t1に、搬送機構の一部としての第3と第4
搬送ローラ6c,6dによって支持された状態で、第1
撮像ユニット16aの赤外LEDを介して撮像される。
次に、時刻t1から更に一定時間を過ぎた時刻t2に、
第5と第6搬送ローラ6e,6fによって支持された状
態で、第2撮像ユニット16bの赤外LEDを介して撮
像される。そして最後に、時刻t2から更に一定時間を
過ぎた時刻t3に、第7と第8搬送ローラ6g,6hに
よって支持された状態で、第3撮像ユニット16cの赤
外LEDを介して撮像される。
【0033】すなわち、塗布機構10によって未現像の
写真フィルムFの乳剤面に現像処理剤が塗布されると、
露光時に強い光りの当たった部位ほど多量の銀粒子が、
現像薬酸化体と共に乳剤層内に生成し始める(ハロゲン
化銀中の銀が還元される)現像過程が開始される。そし
て、前述の現像過程の中で平均的な露光条件で露光され
た標準的な写真フィルムに関して、現像の進行段階が最
適な(一般に「ノーマル現像」と呼ばれる現像の仕上が
り状態に類する)タイミングを時刻t2と設定してあ
る。また、同上の写真フィルムに関して、現像の進行段
階が僅かに不足気味(一般に「減感現像」と呼ばれ、ハ
イライト部のディテールが明瞭に見える現像の仕上がり
状態に類する)のタイミングを時刻t1、現像の進行段
階が僅かに過剰気味(一般に「増感現像」と呼ばれ、シ
ャドウ部のディテールが明瞭に見える現像の仕上がり状
態に類する)のタイミングを時刻t3と設定してある。
上記の各経過時間t1、t2、t3に獲得された各画像
情報は、画像データ処理装置3内の画像処理部3Aに送
られる。画像処理部3Aは、対象とする写真フィルムの
銘柄から決定される現像特性や個々の画像駒の露光条件
などに応じて、前記制御装置に予め格納された計算アル
ゴリズムによって、適宜に互いに合成、或いは、削除
し、基本的に画面の全体にわたって階調の高い画像を提
供可能な画像情報と、これに基づくプリントデータを作
成する。写真プリンタ2は、このようにして得られたプ
リントデータを画像処理部3Aから受け取り、写真プリ
ントを作成する。
【0034】尚、第1、第2、および第3の各撮像ユニ
ット16a,16b,16cでは、赤外線を介して乳剤
層側反射光データ、ベース層側反射光データ、および透
過光データという三種類の画像データが取得される。す
なわち、第1撮像ユニット16aを例に取れば、乳剤面
側反射光データは、下部カメラボックス18aの赤外L
ED30iRから放射されて写真フィルムFの乳剤層中
の青感層内部で反射されレンズ25を介してラインCC
D28に到達する赤外線によって取得される。次に、ベ
ース面側反射光データは、上部カメラボックス17の赤
外LED24iRから放射されて写真フィルムFの乳剤
層中のベース面側にある青感層内部で反射されレンズ1
9を介してラインCCD22に到達する赤外線によって
取得される。最後に、透過光データは、下部カメラボッ
クス18aの赤外LED30iRから放射されて写真フ
ィルムFの乳剤層とベース材層を透過してレンズ19を
介してラインCCD22に到達する赤外線によって取得
される。尚、上記の乳剤層側反射光データ、ベース層側
反射光データ、および透過光データという三種類の画像
データは、互いに影響を及ぼされることなく、分離され
た状態で取得される必要があるため、同時ではなく交互
に実施される。
【0035】したがって、第1撮像ユニット16aを例
に取れば、上部カメラボックス17の赤外LED24i
Rとレンズ19とラインCCD22とが、一組の第1撮
像機構を構成している。また、下部カメラボックス18
aの赤外LED30iRとレンズ25とラインCCD2
8とが、また別の一組の第1撮像機構を構成している。
そして、下部カメラボックス18aの赤外LED30i
R、および、上部カメラボックス17のレンズ19とラ
インCCD22とが、さらに別の一組の第1撮像機構を
構成している。上記の構成に関しては、残りの第2と第
3撮像ユニット16b,16cでも同様である。
【0036】(三種類の画像データについて)乳剤層側
反射光データ、ベース層側反射光データ、および透過光
データという三種類の画像データは、次のように用いら
れる。すなわち、例えば通常のカラーネガの写真フィル
ムでは、その乳剤層の中に、ベース層に最も近い赤感層
と、中間の緑感層と、ベース層から最も離れた青感層と
が形成されている。塗布機構10の塗布操作による現像
処理剤との反応により、例えば、赤感層には、露光した
光の内の赤色の波長成分に応じた銀粒子が析出してい
る。同様に、緑感層には緑色の波長成分に応じた銀粒子
が、青感層には青色の波長成分に応じた銀粒子が析出し
ている。
【0037】したがって、第1撮像ユニット16aを例
に取れば、乳剤層側反射光データは、下部カメラボック
ス18aの赤外LED30iRから放射され、写真フィ
ルムFの乳剤層の最も表面側(図では最も下方)付近に
位置する青感層の銀粒子で反射されて、ラインCCD2
8に到達する赤外線によって取得されるので、露光時の
撮影対象物の青色成分を代表するデータとして用いるこ
とができる。同様に、ベース層側反射光データは、上部
カメラボックス17の赤外LED24iRから放射さ
れ、写真フィルムFの乳剤面の最も基端部側(ベース材
層寄り)に位置する赤感層の銀粒子で反射されて、ライ
ンCCD22に到達する赤外線によって取得されるの
で、露光時の撮影対象物の赤色成分を代表するデータと
して用いることができる。そして、透過光データは、下
部カメラボックス18aの赤外LED30iRから放射
され、写真フィルムFの青感層の銀粒子と緑感層の銀粒
子と赤感層の銀粒子の側方を全て透過して上方のライン
CCD22に到達する赤外線によって取得されるので、
露光時の青色成分と赤色成分と緑色成分を足し合わせた
全光量を示すデータとして用いることができ、この全光
量を示すデータから、前述の乳剤層側反射光データとベ
ース層側反射光データとを差し引いた残りは、基本的に
は、露光時の撮影対象物の緑色成分を代表するデータと
して用いることができる。これによって、RGB三原色
の全データが取得され、カラー画像を復元するためのデ
ータが得られる。
【0038】因みに、例えば通常のカラーネガの写真フ
ィルムの乳剤層内に形成されている赤感層は、ハロゲン
化銀の他に、現像薬酸化体と反応してシアン色素になる
カプラーを備える。同様に、緑感層は、現像薬酸化体と
反応してマゼンタ色素になるカプラーを、青感層は、現
像薬酸化体と反応してイエロー色素になるカプラーを備
える。そして、従来から一般に行われている現像処理
(例えばC−41処理)においては、例えば、青色光で
露光された青色層では、現像処理によって銀粒子と共に
イエローの色素が形成されてネガのカラー画像を形成す
る。しかし、本発明に関る未現像写真フィルムの撮像方
法では、赤外線で撮像するためにカプラーから生じた色
素は利用する必要がない。また、銀粒子は、波長が78
0nmを超える赤外線を吸収するが、カプラーから生じ
た色素はこの波長領域の赤外線を吸収しないので、仮に
カプラーから色素が生じても、撮像データに影響を及ぼ
すことはない。勿論、本発明に関る撮像方法では、カプ
ラーを含まない専用の写真フィルムを用いることができ
る。
【0039】(ループ形成機構)また、第1、第2、及
び第3撮像ユニット16a,16b,16cの赤外LE
Dを介して撮像している間は、写真フィルムFは常に一
定の搬送速度で赤外LEDに対して副走査される必要が
あるが、ここでは、塗布機構10における写真フィルム
Fの搬送速度と一致した速度で副走査される。但し、現
像処理剤を塗布されてから、撮像すべき時刻までの最適
経過時間、言い換えればt1、t2、t3は、対象とす
る写真フィルムの特性(銘柄や露光条件などを含む)に
よって異なるので、このt1、t2、t3を調整するた
めの手段として、塗布機構10と第1撮像ユニット16
aの間、第1撮像ユニット16aと第2撮像ユニット1
6bの間、および、第2撮像ユニット16bと第3撮像
ユニット16cの間には、第1、第2、および第3のル
ープ形成機構40a,40b,40cが設けられてい
る。
【0040】第1ループ形成機構40aは、第2搬送ロ
ーラ対6bと第3搬送ローラ対6cおよびこれらの間に
介装されたテンションローラ41aとからなる。同様
に、第2ループ形成機構40bは、第4搬送ローラ対6
dと第5搬送ローラ対6eおよびこれらの間に介装され
たテンションローラ41bとからなる。第3ループ形成
機構40cは、第6搬送ローラ対6fと第7搬送ローラ
対6gおよびこれらの間に介装されたテンションローラ
41cとからなる。そして、第1、第2、及び第3の各
ループ形成機構40a,40b,40cで形成されるル
ープの長さを適宜調整できるように、第1と第2搬送ロ
ーラ対6a,6bを同期した速度で駆動するモータと、
第3と第4搬送ローラ対6c,6dを同期した速度で駆
動するモータと、第5と第6搬送ローラ対6e,6fを
同期した速度で駆動するモータと、第7と第8搬送ロー
ラ対6g,6hを同期した速度で駆動するモータとは、
必要に応じて互いに独立した形で駆動操作できるように
構成されている。
【0041】因みに、既に説明したように、塗布機構1
0によって現像処理剤を塗布された未現像フィルムの乳
剤層では現像が開始され、第1、第2、及び第3撮像ユ
ニット16a,16b,16cの通過に応じて、現像の
各段階で画像が撮像される。しかし、写真フィルム撮像
装置1には、現像を適当な段階で停止するための薬剤
や、銀粒子を漂白して未感光銀と共に除去するための漂
白定着剤を塗布する機構は設けられていないので、第3
撮像ユニット16cを通過した写真フィルムFは、現像
が極度に進行した状態で、排出孔4bから排出される。
【0042】(現像済みフィルムの撮像方法)他方、前
記判定機構による判定の結果、筐体4外から搬送経路6
R上に供給された写真フィルムFが現像済み写真フィル
ムであれば、第1、第2、及び第3撮像ユニット16
a,16b,16cの下部カメラボックス18a,18
b,18cに設けられた可視光を放射する各色LED3
0r,30g,30bは全て駆動されるが、上下のカメ
ラボックスに設けられた赤外LED24iR,30iR
は全く駆動されない。
【0043】搬送機構6による写真フィルムFの搬送に
基づいて、写真フィルムF上の或る画像部位は、現像処
理剤を塗布されることなく、第1、第2、及び第3撮像
ユニット16a,16b,16cの各第2撮像機構によ
って、可視光を介して撮像される。すなわち、先ず、第
1撮像ユニット16aでは、写真フィルムFが第3と第
4搬送ローラ6c,6dによって支持された状態で、下
部カメラボックス18aの赤色LED30rから赤色光
が放射され、写真フィルムFを透過した光が上部カメラ
ボックス17のレンズ19を介してラインCCD22に
達する。同様に、第2撮像ユニット16bでは、写真フ
ィルムFが第5と第6搬送ローラ6e,6fによって支
持された状態で、下部カメラボックス18bの緑色LE
D30gから緑色光が放射され、写真フィルムFを透過
した光が上部カメラボックス17のレンズ19を介して
ラインCCD22に達する。最後に、第3撮像ユニット
16cでは、写真フィルムFが第7と第8搬送ローラ6
g,6hによって支持された状態で、下部カメラボック
ス18cの青色LED30bから青色光が放射され、写
真フィルムFを透過した光が上部カメラボックス17の
レンズ19を介してラインCCD22に達する。これに
よって、RGB三原色の全データが取得され、カラー画
像を復元するための画像情報が得られる。このようにし
て獲得された各画像情報は、画像データ処理装置3内の
画像処理部3Aに送られる。画像処理部3Aは、受け取
った画像情報に基づくプリントデータを作成する。写真
プリンタ2は、このようにして得られたプリントデータ
を画像処理部3Aから受け取り、写真プリントを作成す
る。
【0044】このために、図1に示されるように、写真
プリンタ2は、ロール状の印画紙Pを格納する印画紙マ
ガジン42と、印画紙マガジン42から引き出され、副
走査方向に搬送される印画紙Pに対して画像処理部3A
から受け取ったプリントデータに基づいて順次露光する
ためのデジタル露光エンジン44と、露光された印画紙
Pを湿式で現像処理する現像処理部46とを備えてい
る。
【0045】したがって、第1撮像ユニット16aの赤
色LED30r、レンズ19、および、ラインCCD2
2が一組目の第2撮像機構を構成し、同様に、第2撮像
ユニット16bの緑色LED30g、レンズ19、およ
び、ラインCCD22が二組目の第2撮像機構を、第3
撮像ユニット16cの青色LED30b、レンズ19、
および、ラインCCD22が三組目の第2撮像機構を構
成している。尚、現像済み写真フィルムの搬送機構6に
よる搬送、および第2撮像機構による撮像に際しては、
各撮像ユニットの間に設置されたループ形成機構を用い
る必要はない。
【0046】以上の説明から理解されるように、本発明
による写真フィルム撮像装置の特徴の一つは、現像処理
剤を塗布された上で搬送経路上を搬送される未現像写真
フィルムに生じた画像を赤外線によって撮像するための
第1撮像機構と、現像及び定着処理された上で搬送経路
上を搬送される現像済み写真フィルムの画像を可視光に
よって撮像するための第2撮像機構とを同時に備えてお
り、且つ、上記の未現像写真フィルムと現像済み写真フ
ィルムとは、共通の搬送経路上を搬送されることであ
る。この共通の搬送経路は、未現像写真フィルムを外部
光から遮断するための暗箱内に設けられている。尚、装
着部4aと第1搬送ローラ対6aの間には、写真フィル
ムの後端を、搬送機構による引っ張り力がカートリッジ
乃至はパトローネ内に支持されたスプールに加えられる
前にスプールから切り離すためのカッター5が設けられ
ている。
【0047】〔別実施形態〕 <1>取り扱う写真フィルムが、240フィルムなど、
フィルムを収納しているカートリッジに、写真フィルム
Fが未現像写真フィルムかそれとも現像済み写真フィル
ムかをマーキングの形状によって示すインジケータが設
けられているフィルムに限られる場合、写真フィルムF
が未現像写真フィルムかそれとも現像済み写真フィルム
かを判定するフィルム判定機構としては、カートリッジ
に設けられたインジケータの状態を光学的、乃至は機械
的に読み取る機構でも良い。
【0048】<2>上記実施形態では、現像済み写真フ
ィルムを撮像する場合、第2撮像機構のみを用いたが、
これに加えて第1撮像機構の赤外線LEDを利用して写
真フィルムF上の疵や埃を検出し、第2撮像機構によっ
て得られた画像データからこれらの疵や埃の像を削除す
る構成としても良い。
【0049】<3>上記実施形態では、第3撮像ユニッ
ト16cを通過した写真フィルムFは、現像が極度に進
行した状態で、排出孔4bから排出されるが、第3撮像
ユニット16cと排出孔4bの間に、現像状態を前述し
た「増感現像」現像の段階で停止するための停止機構を
設けても良い。この停止機構は、現像処理剤が塗布され
た乳剤面を例えば約3%程度の酢酸によって洗浄する洗
浄部と、洗浄後の写真フィルムを乾燥させる乾燥分とで
構成されている。停止機構を備えた写真フィルム撮像装
置の排出孔4bから排出された写真フィルムは、通常の
漂白定着剤で(明室にて可)処理して、銀粒子を削除す
ることによって、通常の透過光による光学プリントに供
することができる。
【0050】<4>上記実施形態では、第2撮像機構を
構成するRGBの各LED30r,30g,30bを第
1、第2および第3の各撮像ユニット16a,16b,
16cに分散配置したが、図5のように、例えば、最も
上流側の撮像ユニット、すなわち、第1撮像ユニット3
6aのみに第2撮像機構を配置しても良い。図5の例で
は、第1撮像ユニット36aの下部カメラボックス38
aに白色光の光源としてのハロゲンランプ50が、同じ
く第1撮像ユニット36aの上部カメラボックス37に
RGBの三色のライン状CCD52が配置されている。
そして、第2および第3の撮像ユニット36b,36c
の下部カメラボックス38b,38cと上部カメラボッ
クス17,17は、未現像写真フィルムに生じた画像を
赤外線によって撮像するための第1撮像機構のみによっ
て構成されている。
【0051】さらに、上記のハロゲンランプを第1撮像
機構用の光源と第2撮像機構用の光源に兼ね備えさせて
も良い。すなわち、未現像写真フィルムの撮像に際して
は、ハロゲンランプと写真フィルムの間に、赤外線成分
を透過するが可視光成分を吸収する赤外線フィルタが介
入され、現像済み写真フィルムの撮像に際しては、赤外
線フィルタが取り除かれる構成とすることができる。
【0052】<5>図6は、図5の実施形態の変形例で
ある。ここでも、最も上流側の撮像ユニット、すなわ
ち、第1撮像ユニット36aのみに第2撮像機構が配置
されている。この第2撮像機構は、RGBの三色のLE
D54r,54g,54bで構成された光源と、共通の
一つのライン状CCD56とで構成されている。現像済
み写真フィルムを第2撮像機構によって撮像する際に
は、LED54r,54g,54bが高速で交互点灯さ
れ、これらの各色の光は写真フィルムFを透過後、ライ
ン状CCD56によって次々に受光される。搬送機構6
は、この点灯のタイミングに合わせた速度で写真フィル
ムを副走査するように構成されている。
【0053】<6>現像処理剤の塗布機構としては、上
記の実施形態に例示したローラ転写法の他に、容器12
内の現像処理剤に一部を浸漬された多孔質材料の毛細管
現象を利用し、写真フィルムの乳剤層に押付けられた同
多孔質材料の他端で塗布する方法や、インクジェットプ
リンタに用いられている吐出ノズルを応用して現像処理
剤を写真フィルムの乳剤層に吐出する方法など種々の実
施方法が適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理システムの概略図
【図2】本発明による写真フィルム撮像装置の概略的な
側面図
【図3】図2の写真フィルム撮像装置の要部を示す斜視
【図4】図3の写真フィルム撮像装置の搬送ローラの一
部を示す斜視図
【図5】図2の写真フィルム撮像装置の別実施形態を示
す側面図
【図6】図5の写真フィルム撮像装置の変形例を示す側
面図
【符号の説明】
F 未現像写真フィルムまたは現像済み写真フィルム FC カートリッジ(パトローネ) 1 写真フィルム撮像装置 2 写真プリンタ2 3 コンピュータ(画像データ処理装置) 4 筐体(暗箱) 6 搬送機構(支持手段) 6R 搬送経路 10 塗布機構 12 現像処理剤容器 16 撮像ユニット 17,37 上部カメラボックス 18,38 下部カメラボックス 19,25 レンズ 24iR、30iR 赤外線LED 30r 赤色LED 30g 緑色LED 30b 青色LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 H04N 1/00 G 5C072 1/04 1/12 Z Fターム(参考) 2H098 FA09 FA17 2H106 AA41 AB12 AB46 BA01 BA11 BH00 2H112 AA18 AA20 BA08 BB01 BB14 BC01 BC50 DA03 DA05 5B047 AA05 AB04 BA01 BB02 BC11 CB09 CB21 5C062 AA05 AB03 AB17 AB32 AC02 AD06 AE03 BD00 5C072 AA01 BA01 BA05 BA19 CA05 EA05 NA01 QA11 QA20 RA01 VA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムを支持可能な支持手段と、
    前記支持手段上の前記未現像写真フィルムを外部の光線
    から遮光する暗箱と、現像処理剤を塗布された上で前記
    支持手段に支持された未現像写真フィルムに生じた画像
    を赤外線によって撮像するための第1撮像機構とを備え
    た写真フィルム撮像装置であって、 さらに、現像及び定着処理された上で前記支持手段に支
    持された現像済み写真フィルムの画像を可視光によって
    撮像するための第2撮像機構が設けられている写真フィ
    ルム撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記暗箱内には、前記未現像写真フィル
    ムまたは前記現像済み写真フィルムを、各写真フィルム
    の面に沿って搬送するための搬送機構が設けられてお
    り、前記支持手段は、前記搬送機構の搬送経路の一部に
    配置されており、前記搬送経路上の前記支持手段の上流
    側には、前記搬送機構による前記搬送経路上での搬送に
    基づいて、前記未現像写真フィルムに現像処理剤を塗布
    する塗布機構が設けられている請求項1に記載の写真フ
    ィルム撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布機構は、前記搬送機構による前
    記未現像写真フィルムの搬送に応じて前記未現像写真フ
    ィルムの乳剤面に前記現像処理剤を塗布する塗布モード
    と、前記現像済み写真フィルムを前記現像処理剤を塗布
    することなく前記搬送機構によって搬送させる非塗布モ
    ードとの間で切り換える切り換え機構を備えている請求
    項2に記載の写真フィルム撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記塗布機構は、前記未現像写真フィル
    ムの乳剤面に前記現像処理剤を供給する塗布ローラと、
    前記塗布ローラと対向して前記未現像写真フィルムを挟
    着する対向ローラとを備えており、前記切り換え機構
    は、前記塗布ローラを前記未現像写真フィルムに押付け
    られた接触姿勢と、前記塗布ローラを前記未現像写真フ
    ィルムから離間した位置に保持された非接触姿勢との間
    で位置変更する位置切り換え機構からなる請求項3に記
    載の写真フィルム撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送機構に供給された写真フィルム
    が、前記未現像写真フィルムか前記現像済み写真フィル
    ムかを判定するフィルム判定機構と、前記塗布機構を前
    記判定機構による判定結果に応じたモードに切り換える
    操作手段とを備えている請求項2に記載の写真フィルム
    撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルム判定機構は、前記搬送機構
    に供給された写真フィルムの赤外線透過率を測定するセ
    ンサと、前記センサを介して得られた赤外線透過率の測
    定値を所定の閾値と比較する比較手段とからなる請求項
    5に記載の写真フィルム撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記第1と第2撮像機構は、主走査方向
    に沿って並べられた多数の撮像素子を有し、前記搬送機
    構は、前記写真フィルムを前記主走査方向と交差する副
    走査方向に沿って搬送するように構成されている請求項
    2から6のいずれか1項に記載の写真フィルム撮像装
    置。
JP2000227014A 2000-07-27 2000-07-27 写真フィルム撮像装置 Withdrawn JP2002040569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000227014A JP2002040569A (ja) 2000-07-27 2000-07-27 写真フィルム撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000227014A JP2002040569A (ja) 2000-07-27 2000-07-27 写真フィルム撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002040569A true JP2002040569A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18720531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000227014A Withdrawn JP2002040569A (ja) 2000-07-27 2000-07-27 写真フィルム撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002040569A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6461061B2 (en) System and method for digital film development using visible light
US6505977B2 (en) System and method for digital color dye film processing
JPH0934034A (ja) 写真フィルム検定装置
JP2002040569A (ja) 写真フィルム撮像装置
US6916125B2 (en) Method for film inspection and development
JP2002120407A (ja) 光プリンタ
JP2002040575A (ja) フィルムスキャナ
JPH09327945A (ja) 記録材料及び画像記録方法
JPH07248550A (ja) 画像形成装置
JP2899218B2 (ja) 撮影装置
JP2004350049A (ja) 画像読取装置
JP3799687B2 (ja) 画像処理システム
JP4196792B2 (ja) 画像読取装置
JPH0637410Y2 (ja) プリンタプロセサー
JP3581215B2 (ja) 感光材料処理方法
JP2002244219A (ja) 写真処理装置
JP2000214542A (ja) 写真プリント装置
JP2001033891A (ja) フィルムスキャナ
JP2005219919A (ja) フィルム搬送ユニット
JPH0637988A (ja) 画像形成装置
JPH04104151A (ja) 画像形成装置
JPH04338742A (ja) 自動現像プリント装置
JPH09179276A (ja) 露光装置及び、露光手段と現像処理手段とを有する装置
JP2002244227A (ja) 写真処理装置
JP2001144902A (ja) フィルム画像読取装置用調光フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002