JP2002040469A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

液晶装置および電子機器

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JP2002040469A JP2000231466A JP2000231466A JP2002040469A JP 2002040469 A JP2002040469 A JP 2002040469A JP 2000231466 A JP2000231466 A JP 2000231466A JP 2000231466 A JP2000231466 A JP 2000231466A JP 2002040469 A JP2002040469 A JP 2002040469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般的なプラスチック基板等を用いることが
でき、高コントラストによる高画質が得られ、かつ安価
な液晶装置を提供する。 【解決手段】 下側基板2の内面上に信号電極6が設け
られると共に、信号電極用引き廻し配線11が下側基板
2を貫通するスルーホール17を介して基板外面にわた
って設けられ、上側基板3の内面上に走査電極7が設け
られると共に、走査電極用引き廻し配線が基板間にわた
る上下導通部、さらに下側基板2を貫通するスルーホー
ルを介して下側基板2の外面にわたって設けられ、下側
基板2の外面側には、信号電極用引き廻し配線11およ
び走査電極用引き廻し配線と電気的に接続された駆動用
IC10が実装され、上側基板3の内面側には、走査電
極7、偏光層用配向層91、偏光層90、液晶層用配向
層36が順次積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置および電
子機器に関し、特に、安価なプラスチック基板の適用を
可能とする液晶装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来一般のパッシブマトリク
ス型液晶装置の概略構成を示す断面図である。図22に
おいて、符号100は、反射型液晶装置の液晶セルを示
しており、ガラス基板等からなる一対の基板101,1
02の間にSTN(Super Twisted Nematic)液晶等か
らなる液晶層103が挟持されている。
【0003】下側基板102の上側基板101との対向
面には、複数の電極104がストライプ状に形成されて
いる。この電極104は、アルミニウムなどの光反射率
の高い金属薄膜からなり、反射層を兼ねるものとなって
いる。そして、この電極104の上には、配向層105
が形成されている。
【0004】上側基板101の下側基板102との対向
面には、下側基板102の電極104と直交する方向に
延在する複数の電極106がストライプ状に形成され、
その上には配向層107が形成されている。また、液晶
セル100の上側基板101の外面側には、偏光板10
8が設置されている。
【0005】また、符号110は基板間の間隔(セルギ
ャップという)を基板面内で一定に保持するためのスペ
ーサ、符号111は両基板を貼り合わせるとともに液晶
を封入するためのシール材、である。
【0006】ところで、通常の液晶装置に使用される基
板としては、ガラス基板、石英基板等の複屈折を持たな
い基板が従来から選択されてきた。その理由は以下の通
りである。
【0007】図23は、従来の液晶装置のオフ状態の光
学的特性を説明するための図である。図23において、
符号Lは入射光を示している。入射光Lは、一般に自然
光であり、可視領域の全波長の光を含み、偏光方向もラ
ンダムである。
【0008】この入射光Lが偏光板108を透過する
と、偏光板108の偏光軸方向(白抜きの矢印で示す)
に偏光方向が整った直線偏光120b、120g、12
0rの集合となる。ここで、120b、120g、12
0rはそれぞれ波長450nm、550nm、650n
mの偏光を示す。実際には、これ以外の波長の直線偏光
も当然含まれるが、ここでは、青、緑、赤の三色の代表
的波長としてこれら三つの波長のみを示した。
【0009】これらの直線偏光120b、120g、1
20rは、次に液晶セル100に入射して、上側基板1
01と反射層を兼ねる電極104との間を往復する。こ
こで、液晶セル100を構成する一対の基板のうち、光
を透過する側の基板である上側基板101が仮に複屈折
を有するものとする。その場合、前記直線偏光120
b、120g、120rがこの液晶セル100を透過し
た後の偏光状態は、130b、130g、130rに示
すような楕円偏光となる。つまり、上側基板101が複
屈折を有しているために、波長分散が生じ、各波長によ
って楕円率が異なった楕円偏光130b、130g、1
30rが生じることになる。そして、これらの偏光13
0b、130g、130rは、再び偏光板108を透過
する。この時、各波長の偏光は、偏光板108の偏光軸
方向(白抜きの矢印で示す)に一致した成分140b、
140g、140rのみがそれぞれ偏光板108を透過
する。
【0010】その結果、例えば波長550nm(140
gに相当)の光量が多く、波長450nm(140bに
相当)、650nm(140rに相当)の光量が少ない
というように、液晶セル100側から偏光板108を透
過した後の光量(透過率)は波長によって異なるように
なる。
【0011】このように光を透過する側の基板に複屈折
を有する基板を用いた液晶装置では、白や黒を表示した
いときに波長分散による色味が生じ、コントラスト低下
を招くという問題があった。したがって、従来から通常
の液晶装置には複屈折を持たない基板が用いられてい
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年、小型携帯情報端
末等の携帯電子機器の普及に伴い、軽量化、薄型化が容
易、割れない、曲面表示が可能、等の利点を有するプラ
スチックフィルム基板を用いた液晶装置への要求が高ま
っている。ところが、一般的に2軸延伸のプラスチック
フィルムは複屈折を有しており、上記の理由から液晶装
置に使用できなかった。そこで、複屈折を持たないプラ
スチック基板を製造する方法も種々提案されているが、
複屈折を持たないプラスチック基板はその製法や用途が
特殊なものであり、液晶装置として使用するには性能が
充分でなかったり、高価なものであった。
【0013】その一方、例えば1軸延伸のプラスチック
フィルムであれば、多少の複屈折があっても、基板の諸
条件、偏光板の諸条件等を厳密に合わせ込むことによっ
て何とか使いこなすことはできた。しかしながら、この
場合、1枚のプラスチックフィルムから複数個の液晶パ
ネルを取る際にプラスチックフィルムの配向方向を基板
の所定方向に厳密に合わせる必要があるため、1枚のプ
ラスチックフィルムからの取り効率が悪くなるという問
題があった。さらに、プラスチックフィルムの配向方向
や複屈折の程度には製造ばらつきがあり、そのばらつき
に応じて各種条件の補正が必要になるため、あまり実用
的ではなかった。
【0014】その他、液晶装置として組み立てる際には
一対の基板の外面に偏光板を貼り合わせる必要がある
が、特にプラスチック基板を用いた場合には基板が可撓
性を有しているため、偏光板の反りや剥がれが生じやす
いという問題もあった。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、例えば一般的なプラスチック基板
等を用いることができ、高いコントラストによる高画質
が得られ、かつ安価な液晶装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の液晶装置は、互いに対向配置された一対
の基板間に液晶層が挟持された液晶装置であって、前記
一対の基板のうち、第1の基板においては前記液晶層に
面する内面上に第1の導電部が設けられ、光学的異方性
を有する第2の基板においては前記液晶層に面する内面
上に第2の導電部が設けられ、前記第1の基板の内面側
に光反射部が設けられるとともに前記第1の基板の外面
側には前記第1の導電部および前記第2の導電部と電気
的に接続された電子部品が実装され、前記第2の基板と
前記液晶層との間には偏光層が設けられたことを特徴と
する。
【0017】従来一般の液晶装置では、基板の外面側に
偏光板を外付けしていたのに対し、本発明の液晶装置に
おいては、基板の内面側に偏光層を形成したことを特徴
としている。従来の液晶装置では、液晶、基板、偏光板
の順で光が出射されるため、上述したように、基板に複
屈折があると、光が基板を透過する際に波長分散が生
じ、各波長で偏光状態が異なった楕円偏光が生じる。そ
のため、最後に偏光板を透過すると、各波長によって透
過光量が異なることがコントラストの低下につながって
いた。
【0018】これに対して、本発明の液晶装置は、液晶
層、偏光層、基板の順で光が出射される構成であり、液
晶層と偏光層との間に基板が介在していないため、液晶
層を透過した後の偏光が、その偏光状態を維持したまま
で偏光層を透過する。この時点で偏光層を透過した各波
長の光量(透過率)は決定してしまうため、その後、基
板を透過しても、もはや基板の複屈折の有無が各波長毎
の光量(透過率)に影響を及ぼすことがなく、基板の透
過によってコントラストが低下することはない。したが
って、本発明の液晶装置においては、光を透過する基板
に複屈折を有する基板、換言すると、光学的異方性を有
する基板を用いることができる。
【0019】このように、本発明の液晶装置の場合、基
板の複屈折の有無を考慮することなく、任意の基板を用
いることができる。このため、基板材料の選択の自由度
が上がり、例えば2軸延伸のプラスチックフィルム等、
高機能、低価格の基板材料を用いることができるので、
コントラストを低下させることなく製造コストの低減が
図れ、高画質、低価格の液晶装置を実現することができ
る。また、基板の内面側に偏光層を作り込む構成である
から、従来のように一対の基板の外面に偏光板を外付け
する必要はなく、偏光板の反りや剥がれの問題も発生し
ない。
【0020】また、本発明の液晶装置は、第1の基板の
外面側に、第1の基板内面の第1の導電部および第2の
基板内面の第2の導電部と電気的に接続された電子部品
が実装されたものである。ここで言う「第1の導電
部」、「第2の導電部」とは、具体的にはパッシブマト
リクス型液晶装置における走査電極、信号電極等の電
極、もしくはアクティブマトリクス型液晶装置における
走査線、データ線等の配線のことを指す。また、「電子
部品」とは、具体的には液晶装置の駆動回路に用いる駆
動用IC、コンデンサ等のことを指す。
【0021】ここで、本発明は、第1の基板の内面側に
光反射部が設けられ、第2の基板と液晶層との間に偏光
層が設けられた反射型液晶装置であるから、第1の基板
の外面側の表示領域に相当する領域内に配線を形成して
も表示上何ら支障はなく、これらの配線に接続される電
子部品を第1の基板の外面側の任意の位置に配置するこ
とができる。
【0022】したがって、本発明の構成によれば、FP
Cや電子部品の実装領域が不要となるので、その分だけ
従来に比べて大幅に表示領域外の領域である額縁部分を
狭くすることができる。
【0023】さらに、本発明においては、第1の基板は
必ずしも透光性基板である必要はないため、基板材料の
選択肢として従来から一般的なガラス基板、石英基板等
の透明基板の他、例えばポリイミド等の樹脂基板、セラ
ミック基板等を用いることもでき、第1の基板の材料選
択の自由度が向上する。別の表現をすれば、本発明の液
晶装置において、第1の基板は、液晶装置そのものを構
成する一方の基板として機能すると同時に、駆動回路の
搭載基板としても機能する。したがって、場合によって
は、フレキシブルテープ等の接続用部品の削減を図るこ
ともできる。
【0024】上述したように、本発明の液晶装置では、
第1の基板に使用可能な基板材料の選択肢が多くなって
いるが、さらに第1の基板、第2の基板ともに、例えば
復屈折を有する基板を用いることができ、プラスチック
フィルム基板等の可撓性を有する基板で構成しても良
い。
【0025】この構成にすると、液晶装置の薄型化、軽
量化が図れる、基板の割れ等の破損が生じにくくなる、
基板を湾曲させることで曲面表示が可能になる、等の利
点が得られ、携帯機器等の電子機器に好適なものとな
る。
【0026】また、上記の目的を達成するために、本発
明の液晶装置は、互いに対向配置された一対の基板間に
液晶層が挟持された液晶装置であって、前記一対の基板
のうち、第1の基板においては前記液晶層に面する内面
上に第1の導電部が設けられるとともに、該第1の導電
部と電気的に接続された第1の引き廻し導電部が前記内
面から基板内部を通り前記内面と反対側の外面にわたっ
て設けられ、光学的異方性を有する第2の基板において
は前記液晶層に面する内面上に第2の導電部が設けられ
るとともに、該第2の導電部と電気的に接続された第2
の引き廻し導電部が前記第2の基板の内面から前記第1
の基板の内面へ、さらに第1の基板の内面から基板内部
を通り第1の基板の外面にわたって設けられ、前記第1
の基板の内面側に光反射部が設けられるとともに前記第
1の基板の外面側には前記第1の引き廻し導電部および
前記第2の引き廻し導電部と電気的に接続された電子部
品が実装され、前記第2の基板と前記液晶層との間には
偏光層が設けられたことを特徴とする。
【0027】本発明の液晶装置は、第1の基板の外面側
に、第1の導電部および第2の導電部と電気的に接続さ
れた電子部品が実装されたものである。詳細には、第1
の導電部は、第1の基板の内面から基板内部を通り第1
の基板の外面にわたって設けられた第1の引き廻し導電
部を介して電子部品に電気的に接続されている。一方、
第2の導電部は、第2の基板の内面から基板間をわたっ
て第1の基板の内面へ、さらに第1の基板の内面から基
板内部を通り第1の基板の外面にわたって設けられた第
2の引き廻し導電部を介して電子部品に電気的に接続さ
れている。
【0028】よって、従来の構成で言えば、引き廻し配
線が第1の基板の内面上の電極形成領域(言い換えると
表示領域)の外側の領域(非表示領域)に引き廻されて
いたのに対し、本発明の基本的構成では、引き廻し配線
(引き廻し導電部)が第1の基板の内面側から基板内部
を通って外面側に引き廻されている。ここで、本発明
は、第1の基板の内面側に光反射部が設けられた反射型
液晶装置であるから、引き廻し配線を基板外面側に引き
廻した後はこれを表示領域内に配置しても表示上何ら支
障はない。
【0029】しかも、本発明の構成では、上記引き廻し
導電部の基本構成は、電子部品が実装された側の基板で
ある第1の基板上の第1の引き廻し導電部のみならず、
液晶層を挟んで対峙する第2の基板からの第2の引き廻
し導電部についても同様である。すなわち、一対の基板
の全ての引き廻し導電部が第1の基板の内部を通って最
終的に第1の基板の外面側に引き廻され、電子部品に接
続される構成になっている。
【0030】したがって、本発明の構成によれば、従来
の構成において第1の基板内面の表示領域外側に設けて
いた引き廻し領域が不要となるので、その分だけ従来に
比べて大幅に表示領域外の領域である額縁部分を狭くす
ることができる。また、表示領域内を含めて第1の基板
の外面側全面に引き廻し導電部をレイアウトすることが
でき、額縁部分を狭くしても引き廻し導電部間のピッチ
を余裕を持って設計することができ、引き廻し抵抗が増
大するという問題が生じることもない。
【0031】また、本発明の液晶装置においては、偏光
層と液晶層との間に光学補償層を介在させてもよい。光
学補償層を設けることにより、光が液晶層を透過するこ
とで発生した波長分散が補償されるので、より高コント
ラストの液晶装置を得ることができる。
【0032】前記偏光層としては、種々の材料を用いる
ことができ、例えばヨウ素系染料を含有したポリビニル
アルコール(PVA)等を使用することができるが、そ
の場合、偏光軸を一定方向に規定するのがやや難しい。
その他、2色性染料を添加した液晶、特にホモジニアス
構造を有し、常温で粘性の高い高分子液晶のような液晶
を使用することもできる。その場合、偏光層と基板との
間に配向層を設け、この配向層によって偏光層中の液晶
の配向方向を規制するようにすれば、液晶分子とともに
2色性染料分子が一定方向に配向するので、容易に偏光
軸を一定方向に規定することができる。
【0033】また、本発明の液晶装置においては、第1
の基板の外面側周縁部に、駆動用IC等の電子部品の入
力端子と電気的に接続した外部接続端子を設けることが
望ましい。
【0034】外部接続端子を周縁部に設けておけば、駆
動用ICに駆動信号を供給するためのFPCなどをさら
に実装するような場合、外部接続端子とFPCの端子を
接合する際の位置合わせを容易に行うことができる。ま
た、FPC接合時もしくは接合後、接合部分に応力が発
生する場合があるが、その位置が表示領域から外れた基
板周縁部であれば、前記応力が表示に悪影響を及ぼすこ
ともない。
【0035】また、本発明の液晶装置においては、第1
の基板上の第1の導電部が光反射性を有する材料で形成
され、該第1の導電部が前記光反射部を兼ねる反射電極
とされたものとしてもよい。
【0036】この構成とした場合、第1の導電部と光反
射部とを一工程で同時に形成することができるので、製
造工程を簡略化することが可能となる。
【0037】また、この構成とした場合、第1の導電部
の光反射部を兼ねる部分には光反射率の高い銀(または
銀を含有する合金)、アルミニウム等の金属材料を用
い、その他の部分には引き廻し抵抗低減のために低抵抗
材料である銅等の金属材料を用いるというように、各々
の機能に最適な導電材料を選択することができる。その
結果、製造工程の簡略化という上記の利点は得られない
代りに、表示品質を高めることができる。
【0038】本発明の電子機器は、上記本発明の液晶装
置を備えたことを特徴とする。
【0039】上記本発明の液晶装置を備えたことによ
り、高画質、高信頼性の液晶表示部を有する電子機器を
安価に提供することができる。また、狭額縁化による小
型の液晶装置を備えたことによって、装置全体が小型で
ある割に表示領域が広く、携帯性に優れた電子機器を実
現することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の第1の実施の形態を図1〜図14を参照して説明す
る。
【0041】本実施の形態は、本発明の液晶装置をパッ
シブマトリクス型液晶表示装置に適用した例であって、
光反射部を兼ねた表示電極、いわゆる反射電極を有する
液晶表示装置の例である。
【0042】図1は本実施の形態の液晶表示装置全体を
上面側から見た斜視図、図2は下面側から見た斜視図、
図3は下側基板の上面(電極形成面)図、図4は下側基
板を下面側から観た透過平面図(電子部品の実装面側か
ら観た透過平面図)、図5は上側基板の下面(電極形成
面)図、図6は上側基板と下側基板を重ね合わせた状態
を示す透過平面図、図7は図6のA−A’線に沿う断面
図、図8は図6のB−B’線に沿う断面図である。な
お、以下の全ての図面においては、各層や各部材を図面
上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材
毎に縮尺を異ならせてある。
【0043】本実施の形態の液晶表示装置1は、図1に
示すように、下側基板2(第1の基板)と上側基板3
(第2の基板)とが対向配置され、シール材(図1では
図示略)によって接着されるとともに基板間でシール材
に囲まれる領域に液晶層(図1では図示略)が挟持され
ている。本実施の形態では、下側基板2としてポリイミ
ド等からなる不透明基板が用いられ、上側基板3として
2軸延伸のポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムからなる透明基板が用いられている。なお、2軸延
伸のPETフィルムに代えて、ポリエチレンシートを用
いることも可能である。
【0044】以下の説明では、双方の基板の液晶層に面
する側の面を「内面」、それと反対側の面を「外面」と
いう。即ち、双方の基板において液晶層が配置される側
の面を「内面」、それと反対側の面を「外面」という。
【0045】下側基板2の内面上には多数の信号電極6
(第1の導電部)がストライプ状に設けられ、それと対
向する上側基板3の内面上には信号電極6と直交する方
向に延在する多数の走査電極7(第2の導電部)がスト
ライプ状に設けられている。そして、信号電極6と走査
電極7が交差する部分が個々の画素8となり、多数の画
素8がマトリクス状に配列した領域が表示領域9とな
る。なお、本実施の形態では下側基板2側の電極を信号
電極、上側基板3側の電極を走査電極として説明する
が、これは逆であっても一向にかまわない。
【0046】図2に示すように、下側基板2の外面上に
おいて、平面的に表示領域9に対応する領域内に駆動用
IC10(電子部品)が実装されている。この駆動用I
C10は、外部回路(図示せず)から外部接続端子26
を通じて入力された信号を受けて信号電極6に対しては
画像信号を、走査電極7に対しては走査信号を供給する
ものである。また、下側基板2の外面上には、後述する
信号電極用引き廻し配線(第1の引き廻し導電部)の一
部を構成する信号電極用接続配線12(第1の外面上接
続部)、および走査電極用引き廻し配線(第2の引き廻
し導電部)の一部を構成する走査電極用接続配線14
(第2の外面上接続部)がそれぞれ配設されており、駆
動用IC10の端子(図2、図4は図示省略)と電気的
に接続されている。
【0047】図3に示すように、下側基板2の内面上
に、アルミニウムや銀(または銀を含有する合金)など
の光反射率の高い金属薄膜からなる多数の信号電極6が
ストライプ状(帯状)に設けられている。これら信号電
極6は反射層を兼ねており、表示時には上側基板3の外
方から入射し、液晶層を透過した光が下側基板2の内面
に達してこれら信号電極6の表面で反射し、画像表示が
なされるようになっている。信号電極6の一端はそのま
ま電極の延在方向に細く延び、その先端が円形に形成さ
れ、後述する孔内接続部(第1の孔内接続部)と接続す
るためのランド16となっている。ランド16は下側基
板2において信号電極6の延在方向の基板辺に沿って端
部に配置されている。ランド16の中央には、下側基板
2の内面、外面間を貫通するスルーホールが形成されて
いる。信号電極6の端部のこの部分が、信号電極6と駆
動用IC10とを電気的に接続する信号電極用引き廻し
配線の一部を構成する信号電極用接続配線18となる。
【0048】本実施の形態の場合、信号電極用接続配線
18は、図3における最上部の信号電極6から順に、信
号電極6の左側、右側、左側、…というように交互に反
対側の領域に引き出されているため、上下方向に隣接す
る接続配線間の間隔が広く、接続配線同士が短絡しにく
く信頼性が確保されている。しかしながら、特に接続配
線間の間隔等に問題がなければ、全ての接続配線を同方
向に引き出したり、例えば上側半分の接続配線を左側、
下側半分の接続配線を右側と分けて引き出すなど、接続
配線の引き出し方向は任意で良い。また、スルーホール
を直線的に配置するのではなく、ジグザグ(千鳥配列)
に配置することで狭ピッチにも対応可能になる。さら
に、特に接続配線として信号電極6よりも細い部分を作
らなくても、単に信号電極6の端部にスルーホールを設
けた構成でも良い。
【0049】また、下側基板2においてランド16が端
部で配置された基板辺と隣接する他の一方の基板辺の端
部には、後述する上下導通部(基板間接続部)と孔内接
続部(第2の孔内接続部)との間を電気的に接続する多
数の走査電極用接続配線21(第2の内面上接続部)が
形成されている。これら走査電極用接続配線21は上側
基板3の各走査電極7とランド22で上下基板間の上下
導通により電気的に接続されるものである。本実施の形
態の場合、各走査電極用接続配線21の一端は上下導通
部に接する矩形のランド22、他端は孔内接続部に接す
る円形のランド23となっており、円形のランド23の
中央には下側基板2の内面、外面間を貫通するスルーホ
ールが形成されている。これら走査電極用接続配線21
も信号電極6と同じアルミニウムなどの材料で形成され
ている。
【0050】図4は、図3に示す下側基板2を裏返した
状態を示している。下側基板2の外面上には、図3に示
した信号電極用接続配線18のランド16の中に形成さ
れたスルーホール、走査電極用接続配線21のランド2
3の中に形成されたスルーホールの位置に対応して円形
のランド24,25がそれぞれ設けられている。更に下
側基板2の外面上には、信号電極用接続配線18のラン
ド16の中に形成されたスルーホールに対応する各ラン
ド24から駆動用IC10の実装領域に向けて信号電極
用接続配線12がそれぞれ設けられ、同様に走査電極用
接続配線21のランド23の中に形成されたスルーホー
ルに対応する各ランド25から駆動用IC10の実装領
域に向けて走査電極用接続配線14が設けられている。
【0051】下側基板2の周縁部の4辺(四つの基板
辺)のうち、3辺(三つの基板辺)に沿って上記多数の
ランド24,25が配置されており、上側基板3の内面
に形成された走査電極7との電気的接続(上下導通)が
なされる基板辺(ランド25が配置される基板辺)と対
向する残りの1辺に沿って多数の外部接続端子26が形
成されている。つまり、下側基板2の外面上に形成され
る外部接続端子26は、上側基板3の内面に形成された
走査電極7の延在方向に位置する下側基板2の基板辺に
沿って端部で配列形成されている。外部接続端子26
は、この液晶表示装置1と駆動用外部回路等をFPCや
異方性導電コネクター(またはラバーコネクター)など
の接続用部品を用いて接続する際にそのFPCの端子と
接続するための端子である。そして、これら外部接続端
子26の各々から駆動用IC10の実装領域に向けて、
駆動用IC10に駆動信号を供給するための信号入力用
配線41がそれぞれ設けられている。本実施の形態の場
合、下側基板2の外面に形成された信号電極用接続配線
12、走査電極用接続配線14、外部接続端子26、信
号入力用配線41等は全て、内面側の信号電極6、各接
続配線18,21等と同じく、アルミニウム等や銀(ま
たは銀を含有する合金)の材料から形成されている。つ
まり、上側基板3の内面に形成された走査電極7以外の
配線、及び電極は同じ材料から形成されている。
【0052】なお、下側基板2の外面は、駆動用IC1
0の実装領域および外部接続端子26の形成領域を除
く、配線が露出した領域をポリイミド、レジスト等の樹
脂を用いて被覆しておくことが望ましい。このような被
覆層を形成すると、信号電極用接続配線12、走査電極
用接続配線14、信号入力用配線41等の配線の腐食、
断線、ショート等の不具合を防止することができる。
【0053】図5に示すように、上側基板3の内面上
に、ITOなどの透明導電性薄膜からなる多数の走査電
極7がストライプ状(帯状)に設けられている。図5に
おける各走査電極7の長さ方向(配線形成方向)の端部
が上下導通部に接続される部分となる。なお、図示しな
い上側基板3の外面側は何も形成されていない平坦な面
となっている。
【0054】上記構成の下側基板2と上側基板3を重ね
合わせると、図6に示すようになる。図6において、2
点鎖線で示した符号27の部材は両基板を接着するとと
もに液晶層を基板間に封止するためのシール材である。
信号電極6と走査電極7が交差する部分が個々の画素8
となり、多数の画素8がマトリクス状に配列した領域が
表示領域9となる。本実施の形態の場合、下側基板2の
外形よりも上側基板3の外形の方が小さく、下側基板2
の周縁部は上側基板3の外側にはみ出している。下側基
板2の内面上の各信号電極用接続配線18の先端のラン
ド16の部分は、それぞれ上側基板3の外側にはみ出し
て位置している。つまり、各信号電極6から導出される
各信号電極用接続配線18はシール材の形成部を突き抜
け、更に上側基板3の外形(外周)よりも外側に延在し
て形成され、その先端部分にランド16が配置されてい
る。一方、下側基板2の内面上の各走査電極用接続配線
21については、上下導通部に接する矩形のランド22
の部分がシール材27の部分に位置し、スルーホールが
設けられた円形のランド23の部分が上側基板3の外側
にはみ出して位置している。
【0055】図7は図6のA−A’線に沿う断面図、す
なわち信号電極6に沿った方向に切断した断面図であ
る。この図に示すように、下側基板2と上側基板3との
間にシール材27が挟持され、下側基板2と上側基板3
とシール材27とにより密閉された空間に液晶層28が
挟持されている。ここでは、液晶層28として例えばS
TN(Super Twisted Nematic)液晶等の一般的な液晶
を用いることができる。
【0056】下側基板2の内面上に信号電極6および信
号電極6と一体形成された信号電極用接続配線18が形
成されるとともに、下側基板2の外面上には信号電極用
接続配線12が形成され、双方の信号電極用接続配線1
2,18の先端のランドの部分には基板を貫通するスル
ーホール17が形成されている。スルーホール17の内
部には銀ペースト等の導電性材料が充填されており、こ
の導電性材料が、内面側の信号電極用接続配線18と外
面側の信号電極用接続配線12とを電気的に接続する孔
内接続部15を構成している。
【0057】ここで、孔内接続部15のより詳細な構成
としては、例えば図11(a)に示すように、スルーホ
ール17の内部に銀ペースト等の導電性材料を埋め込ん
で孔内接続部15を形成した後、導電性材料の表面を絶
縁性の樹脂で被覆するなどして被覆層29を形成する
と、導電性材料の腐食を防止することができる。もしく
は、図11(b)に示すように、スルーホール17の内
部に導電性材料を埋め込んで孔内接続部15を先に形成
した後、孔内接続部15の上面および下面を覆うように
下側基板2の内面上および外面上にそれぞれ信号電極用
接続配線18,12を形成してもよい。
【0058】もしくは、孔内接続部は、内面側および外
面側の信号電極用接続配線同士を電気的に接続できれば
よいのであって、必ずしも孔の内部全体に埋め込まれて
いなくてもかまわない。したがって、図12に示すよう
に、電解メッキ法を用いてスルーホール17の内壁にの
み導電性材料を付着させ、孔内接続部30としてもよ
い。
【0059】また図7に示すように、下側基板2の外面
上に形成された信号電極用接続配線12のスルーホール
17が設けられた側と反対側の端部には、駆動用IC1
0の端子31が接続されている。以上のような配線構造
を採ることにより、駆動用IC10から出力された画像
信号は、下側基板2の外面上の信号電極用接続配線1
2、孔内接続部15、下側基板2の内面上の信号電極用
接続配線18を経由して各信号電極6に供給される。よ
って、これら下側基板2の外面上の信号電極用接続配線
12、孔内接続部15、下側基板2の内面上の信号電極
用接続配線18が信号電極用引き廻し配線11を構成す
ることになる。
【0060】図7に示す駆動用IC10の実装形態は、
ICの表面(端子形成面)側を基板側に向けた、いわゆ
るフェイスダウン実装(もしくはILB(Inner Lead B
onding)実装)と呼ばれるものであり、例えばマトリク
ス状に配置された半田ボールが端子31を構成するBG
A(Ball Grid Array)型半導体素子やバンプ電極をI
Cの外形周辺部に沿って配置された半導体素子などが用
いられる。
【0061】もしくは、図10に示すように、駆動用I
C32の裏面側を下側基板2上に固定し、IC表面側の
電極パッド33と信号電極用接続配線12とをワイヤー
34でボンディングした、いわゆるフェイスアップ実装
(もしくはOLB(Outer Lead Bonding)実装)と呼ば
れる実装形態により駆動用ICを実装してもよい。
【0062】また図7に示すように、上側基板3の内面
には多数の走査電極7が形成されている。そして、走査
電極7の上には、偏光層用配向層91、偏光層90、液
晶層用配向層36が順次積層されている。偏光層用配向
層91は、表面がラビング処理されたポリイミド膜から
なり、後述する偏光層90中の液晶分子を所定方向に配
向させるためのものである。液晶層用配向層36は、偏
光層用配向層91と同様にラビング等の配向処理が施さ
れたポリイミド膜からなり、液晶層28中の液晶分子を
所定方向に配向させるためのものである。また、下側基
板2の液晶層28に接する側の最上層にも、液晶層用配
向層35が形成されている。
【0063】本実施の形態の場合、偏光層90は、例え
ばアゾ系染料、アントラキノン系染料等に代表されるよ
うな2色性染料を添加したライオトロピック液晶から形
成されている。偏光層90の内部構造は、図14に示す
ように、棒状の分子構造を持つ2色性染料分子93と液
晶分子94とが混在した状態となっており、偏光層用配
向層91によって規定された配向方向に沿って液晶分子
94が水平配向し、その配向方向に一致するように2色
性染料分子93も水平配向する。この偏光層90は、2
色性染料分子93の長軸方向に平行な偏光は吸収し、垂
直な偏光は透過する特性を有しており、したがって、偏
光層用配向層91による2色性染料分子93の配向方向
によって偏光層としての偏光軸の方向が規定される。
【0064】また、下側基板2と上側基板3の間には基
板間の間隔(以下、セルギャップという)を一定に保持
するためのスペーサ37が散布されている。
【0065】図8は、図6のB−B’線に沿う断面図、
すなわち走査電極7に沿った方向に切断した断面図であ
り、走査電極用引き廻し配線13の構成が示されてい
る。この図に示すように、上側基板3の内面上に、シー
ル材27の上面と走査電極7の端部で接触するように走
査電極7が形成されている。また、下側基板2の内面上
には、多数の信号電極6が形成されるとともに、シール
材27の下面と接触するように走査電極用接続配線21
が形成されている。ここで、シール材27の内部には樹
脂等のバインダー中に金属粒子、プラスチックボールの
表面を金属めっきした粒子等の導電材が混入されてお
り、シール材27の上面および下面にそれぞれ接触した
走査電極7と走査電極用接続配線21とが異方性を有し
て電気的に接続されて上下導通部19を構成している。
【0066】以下、下側基板2の内面から外面にわたっ
て電気的に接続される構成は、信号電極用引き廻し配線
11の場合と同様である。すなわち、下側基板2の外面
上に走査電極用接続配線14が形成され、内面側、外面
側双方の走査電極用接続配線21,14の先端のランド
23,25の部分にスルーホール38が形成されてい
る。スルーホール38の内部には銀ペースト等の導電性
材料が充填され、この導電性材料が孔内接続部20を構
成し、内面側、外面側の走査電極用接続配線21,14
を互いに電気的に接続している。
【0067】また、下側基板2の外面上の走査電極用接
続配線14の一端にはスルーホール38が設けられ、反
対側の端部には駆動用IC10の端子31が接続されて
いる。以上のような配線構造を採ることにより、駆動用
IC10から出力された走査信号は、下側基板2の外面
上の走査電極用接続配線14、孔内接続部20、下側基
板2の内面上の走査電極用接続配線21、上下導通部1
9を経由して各走査電極7に供給される。よって、これ
ら下側基板2の外面上の走査電極用接続配線14、孔内
接続部20、下側基板2の内面上の走査電極用接続配線
21、および上下導通部19が走査電極用引き廻し配線
13を構成することになる。
【0068】なお、シール材27の内部に導電材を混入
してこの部分を上下導通部19とすることに代えて、例
えば図9に示すように、上側基板2の内面上でシール材
27外側の下側基板2のスルーホール38の上方にあた
る位置まで走査電極7を延在させ、下側基板2のスルー
ホール38の上方に任意の上下導通材39を形成し、こ
の部分を上下導通部40としてもよい。この上下導通材
39は、例えば銀ペースト等の印刷により形成すること
ができる。この構成の場合、シール材27の部分では電
気的導通がないが、上下導通材39の形成部分で基板間
の導通がなされ、導通経路としては図8の配置、及び接
続構造とほとんど同様になる。
【0069】以下、上記構成の液晶表示装置の製造方法
について説明する。
【0070】下側基板2の材料としてポリイミド基板を
用意し、基板の表裏両面にアルミニウム等の金属材料か
らなる導電性薄膜を成膜する。次に、基板両面の導電性
薄膜上に感光性レジストを塗布した後、基板両面上にフ
ォトマスクを配置し、同時に露光を行う。次いで、周知
のフォトリソグラフィー、エッチング技術を用いて下側
基板の表裏両面の導電性薄膜のパターニングを同時に行
うことにより、上述の下側基板2内面側の信号電極6、
各接続配線18,21、外面側の信号電極用接続配線1
2、走査電極用接続配線14、信号入力用配線41、外
部接続端子26等を一括して形成する。
【0071】次に、基板上の各接続配線端部の所定の箇
所にCO2レーザー等を照射することによって基板を貫
通するスルーホール17,38を形成する。スルーホー
ルの他の形成方法としては、レジストパターンをマスク
としたケミカルエッチング等を用いてもよい。その後、
スルーホール17,38の内部に銀ペースト等の導電性
材料を充填して孔内接続部15,20を形成し、下側基
板2両面の各接続配線間を電気的に導通させる。また、
孔内接続部の他の形成方法としては、電解メッキ処理等
を用いてスルーホールの内壁に導電性材料を付着させる
方法でもよい。いずれにしても、本実施の形態の場合、
基板の表裏両面の導電性薄膜材料を同じにしたことによ
って、1回のフォトリソグラフィー、エッチング工程で
下側基板2内面側の信号電極等と外面側の各種接続配線
等を同時に形成できるため、製造工程を大幅に簡略化す
ることができる。
【0072】一方、上側基板3の材料として2軸延伸の
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意
し、基板の一面(内面となる面)側にITO等の透明性
導電膜を成膜する。次いで、周知のフォトリソグラフィ
ー、エッチング技術を用いて透明性導電膜をパターニン
グし、ストライプ状の走査電極7を形成する。その上に
ポリイミド膜を形成し、ラビング処理して偏光層用配向
層91とする。この偏光層用配向層91の上に2色性染
料を添加したライオトロピック液晶をスピンコート法に
より塗布した後、180℃で等方処理し、偏光層90と
する。
【0073】次に、下側基板2、上側基板3双方の内面
上にポリイミド等を塗布、焼成した後、ラビング法等に
よる配向処理を施して液晶層用配向層35、36をそれ
ぞれ形成する。次いで、下側基板2、上側基板3のいず
れか一方の基板上にセルギャップを保持するためのスペ
ーサ37を散布し、シール材27となる樹脂材料を印刷
した後、下側基板2と上側基板3とを貼り合わせ、シー
ル材27を硬化させて、空セルを作製する。本実施の形
態の場合、シール材27の部分を上下導通部とするため
にシール材27となる樹脂材料の中に金属粒子等の導電
材を混入させておく。
【0074】次に、空セル内に、真空注入法等によりシ
ール材の液晶注入口から液晶を注入し、液晶注入口を封
止することで液晶セルが作製される。さらに、上側基板
3の外面側に位相差板4を貼着した後、下側基板2の外
面側にフェイスダウン実装、フェイスアップ実装等の形
態で駆動用IC10を実装する。以上の工程により、本
実施の形態の液晶表示装置1が完成する。
【0075】本実施の形態で上側基板3の材料として用
いた2軸延伸PETフィルムは光学的異方性を有してお
り、このフィルムに光を透過させると複屈折が生じる。
しかしながら、本実施の形態の液晶表示装置1の構成に
よれば、液晶層28と偏光層90との間に基板が介在し
ていないため、液晶層28を透過した後の偏光が、その
偏光状態を維持したままで偏光層90を透過する。この
時点で偏光層90を透過した各波長の光量(透過率)は
決定してしまうため、基板に複屈折があっても各波長毎
の光量(透過率)が変わることはなく、コントラストが
低下することはない。
【0076】このように、本実施の形態の液晶表示装置
1においては、基板材料として従来では使用できなかっ
た、価格の安い2軸延伸のPETフィルムを用いること
ができるので、コントラストを低下させることなく製造
コストの低減が図れ、高画質、低価格の液晶装置を提供
することができる。また、基板2,3の内面側に偏光層
90を作り込む構成であるから、従来のように偏光板の
反りや剥がれの問題も発生しない。
【0077】また、偏光層90の材料として2色性染料
を添加したライオトロピック液晶を用いるとともにライ
オトロピック液晶分子を配向させるための偏光層用配向
層91を設けた構成としているので、偏光軸が一定方向
に規定された偏光層を比較的容易に形成することができ
る。
【0078】さらに、偏光層90が液晶セルの内部に形
成されるため、使用時に視差が発生することがない。さ
らに、複屈折を有する基板を用いたことで光が液晶セル
から出射する際に偏光の解消が起こるため、偏光サング
ラスの使用時でも画像を容易に認識することができる。
【0079】また、本実施の形態の液晶表示装置1にお
いては、下側基板2の外面上に下側基板2内面の信号電
極6および上側基板3内面の走査電極7と電気的に接続
され、これら電極に対して信号を供給する駆動用IC1
0が実装されている。そして、従来の構成では、各電極
の引き廻し配線が例えば下側基板の内面上の表示領域の
外側に引き廻されていたのに対し、本実施の形態の構成
では、信号電極用引き廻し配線11、走査電極用引き廻
し配線13の双方が、下側基板2、上側基板3各々の内
面から下側基板2の内部を通って下側基板2の外面側に
引き廻されている。
【0080】したがって、本実施の形態によれば、従来
の構成において下側基板内面の表示領域の外側に設けて
いた引き廻し領域、さらにはFPCや電子部品の実装領
域が不要となるので、その分だけ従来に比べて大幅に額
縁を狭くすることができる。また、表示領域9内を含め
て下側基板2の外面側全面に多数の接続配線をレイアウ
トすることができ、接続配線間のピッチを余裕を持って
設計することができるので、引き廻し抵抗が増大すると
いう問題が生じることもない。
【0081】さらに、本実施の形態で下側基板2の材料
にポリイミドを用いたように、下側基板2は必ずしも透
明基板である必要はないため、液晶表示装置の基板材料
として従来から一般的なガラス、石英等の透明基板の
他、ポリイミド等の樹脂基板、セラミック基板等を用い
ることもでき、下側基板2の材料選択の自由度が向上す
る。例えば下側基板2にセラミック基板を用いた場合、
下側基板の剛性が向上するので、基板の変形が生じにく
くなり、セルギャップの均一性、ひいては表示の均一性
に優れた液晶表示装置が得られる。また、上下の基板と
もにプラスチックフィルム基板等の可撓性を有する基板
で構成しても良い。この構成にすると、液晶表示装置の
薄型化、軽量化が図れる、基板の割れ等の破損が生じに
くくなる、基板を湾曲させることで曲面表示が可能にな
る、等の利点が得られ、携帯機器等の電子機器に好適な
ものとなる。
【0082】また、下側基板2外面の周縁部に外部接続
端子26が設けられているので、駆動用IC10に駆動
信号を供給するためのFPCなどをさらに実装するよう
な場合、外部接続端子26とFPCの端子を接続する際
の位置合わせを容易に行うことができる。また、FPC
接合時もしくは接合後、接合部分に応力が発生する場合
があるが、その位置が表示領域9から外れた基板周縁部
であれば、前記応力が表示に悪影響を及ぼすこともな
い。
【0083】本実施の形態の場合、下側基板2のスルー
ホール17,38の位置をシール材27の外側に配置し
たため、スルーホール17,38の孔内接続部15,2
0の部分が下側基板2上で若干盛り上がった形状となっ
たとしても、その影響でシール材27内部の表示領域9
のセルギャップが変わるようなこともなく、画像表示上
何ら支障がない。
【0084】また本実施の形態では、上述したように、
下側基板2の内面側の信号電極6等と外面側の各種接続
配線等をアルミニウムなどの同じ材料で構成したため、
製造工程の簡略化を図ることができたが、下側基板2の
内面側の信号電極6等と外面側の各種接続配線等を異な
る材料で形成してもよい。例えば、内面側の信号電極6
には光反射率の高い銀(または銀を含有する合金)、ア
ルミニウム等の金属材料を用い、外面側の接続配線には
低抵抗材料である銅等の金属材料を用いるようにしても
良い。このようにすると、製造工程の簡略化という上記
の利点は得られない代りに、引き廻し抵抗のより一層の
低減を図ることができる。
【0085】また下側基板2の構成に関しては、基板の
内外面に導電層を形成し基板を貫通するスルーホールに
より、内外面の導電層の導通を図る基板だけでなく、例
えば図13に示すように、下側基板2の内部に1層以上
の内部導電層42を有する基板、いわゆる多層プリント
配線基板のような基板で構成してもよい。この場合に
は、下側基板2の内面と外面の間の電気的導通は、下側
基板2の内面と内部導電層42との間を貫通及び導通す
るビアホール43内の孔内接続部44、および下側基板
2の外面と内部導電層42との間を貫通及び導通するビ
アホール45内の孔内接続部46(もしくは内部導電層
が2層以上ある場合には相互の内部導電層間を貫通及び
導通するビアホール内の孔内接続部)によってなされる
ことになる。
【0086】下側基板2にこの種の基板を用いると、例
えば引き廻し配線の数が増え、下側基板の外面上だけで
多数の引き廻し配線を引き廻すことが難しくなった場合
に、一部の引き廻し配線を内部導電層を経由して引き廻
すこともできる。そうすれば、引き回しの自由度が向上
するので、表示容量の増大にも対応することが可能にな
る。
【0087】なお、本実施の形態では、下側基板を上側
基板の外形より大きくして、スルーホールをシール材の
外側に配置するとともに、外部接続端子を下側基板の外
面上で上側基板から下側基板が張り出した領域の基板辺
に沿って配置したが、上側基板と下側基板をほぼ等しい
大きさにして、スルーホールをシール材の直下に配置
(即ち、シール材の形成領域にスルーホールを配置)
し、外部接続端子を下側基板の外面上で上下両基板の重
なる領域に配置してもよい。この場合、さらに狭額縁化
を図ることができる。
【0088】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態を図15、図16を参照して説明する。
【0089】本実施の形態も第1の実施の形態と同様、
本発明の液晶装置をパッシブマトリクス型液晶表示装置
に適用した例である。しかしながら、第1の実施の形態
が反射電極を有するタイプの反射型液晶表示装置の例で
あったのに対して、本実施の形態の液晶表示装置は反射
層と表示電極とを別個に有するタイプの反射型液晶表示
装置の例である。
【0090】本実施の形態の液晶表示装置の全体構成
は、第1の実施の形態と共通であるため、共通な構成に
ついては図示および説明を省略する。図15は第1の実
施の形態の図7(図6のA−A’線に沿う断面図)に対
応する断面図、図16は第1の実施の形態の図8(図6
のB−B’線に沿う断面図)に対応する断面図である。
なお、これらの図面において、図7、図8と共通の構成
要素については同一の符号を付す。
【0091】本実施の形態の液晶表示装置58において
は、図15および図16に示すように、下側基板2上の
表示領域全域にアルミニウム、銀(または銀を含有する
合金)等の光反射率の高い金属薄膜からなる反射層59
が形成されている。そして、この反射層59を覆うよう
に絶縁膜60が形成され、その絶縁膜60上に多数の信
号電極6がストライプ状に形成されている。信号電極6
は、絶縁膜60および反射層59の形成領域外では下側
基板2上に直接形成された状態となっているため、スル
ーホール17,38の部分の接続構造は第1の実施の形
態と全く同様である。
【0092】また、図24示すように、信号電極用接続
配線18を反射層59を形成する際に同時に形成し、少
なくとも表示領域内の反射層59表面に絶縁膜60を形
成し、絶縁膜60上に多数の信号電極6をストライプ状
に形成し、信号電極6を延伸させて信号電極用接続配線
18と電気的に導通させる構成としてもよい。
【0093】本実施の形態の場合、信号電極6は光反射
層を兼ねておらず、信号電極6の下方に反射層59が別
個に形成されている。したがって、表示時には、光が2
軸延伸のPETフィルムからなる上側基板3の外方から
入射し、液晶層28を透過し、反射層59の表面で反射
して画像表示がなされるようになっている。このため、
反射層59の上方に位置する信号電極6は透明でなけれ
ばならない。したがって、本実施の形態では、信号電極
6は上側基板3の走査電極7と同様、ITO等の透明性
導電膜で形成されている。また第1の実施の形態と同
様、図16に示すように、下側基板2の内面上には、シ
ール材27の部分の上下導通部19とスルーホール38
の部分の孔内接続部20とを電気的に接続する走査電極
用接続配線21が設けられているが、この走査電極用接
続配線21は、反射層59と同じ材料であるアルミニウ
ム、銀(または銀を含有する合金)等の金属膜で形成し
てもよいし、信号電極6と同じ材料であるITO等の透
明性導電膜で形成してもよい。いずれにしろ、反射層5
9または信号電極6と同じ材料を用いる限り、製造工程
が増えることはない。
【0094】一方、下側基板2の外面側には、信号電極
用接続配線12、走査電極用接続配線14、信号入力用
配線等が設けられており、これら配線の引き廻しについ
ては第1の実施の形態と同様であるが、配線の材料とし
ては銅等の低抵抗金属材料が用いられている。
【0095】本実施の形態の液晶表示装置58において
も、液晶層28と偏光層90との間に基板が介在してい
ないため、液晶層28を透過した後の偏光が、その偏光
状態を維持したままで偏光層90を透過する。この時点
で偏光層90を透過した各波長の光量(透過率)は決定
してしまうため、基板に複屈折があっても各波長毎の光
量(透過率)が変わることはなく、コントラストが低下
することはない。
【0096】したがって、基板材料として第1の実施の
形態と同様に価格の安い2軸延伸のPETフィルムを用
いても、コントラストを低下させることがなく、高画
質、低価格の液晶表示装置を提供することが可能とな
る。また、基板2,3の内面側に偏光層90を作り込む
構成であるから、偏光板の反りや剥がれの問題も発生し
ない等、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0097】本実施の形態の液晶表示装置58において
も、下側基板2にスルーホール17,38を設け、信号
電極6、走査電極7それぞれの引き廻し配線11,13
を下側基板2の外面側に引き廻し、駆動用IC10を実
装したことにより、下側基板2の内面の表示領域外側に
設けていた引き廻し領域、さらにはFPCや電子部品の
実装領域が不要となる。よって、狭額縁化を図ることが
できるという第1の実施の形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0098】さらに本実施の形態の場合、反射層59と
信号電極6とを別個に設けているため、反射層として必
要な特性と信号電極として必要な特性とを分けて考える
ことができ、特に信号電極の設計の自由度を上げること
ができる。しかも本実施の形態の場合、下側基板2外面
の各種接続配線等には銅等の低抵抗金属材料を用いたた
め、内面側の導電層材料と異なることで製造プロセスが
若干複雑にはなるものの、引き廻し抵抗が低減し、表示
品質の向上を図ることができる。
【0099】[第3の実施の形態]以下、本発明の第3
の実施の形態を図17を参照して説明する。
【0100】本実施の形態も第1の実施の形態と同様、
本発明の液晶表示装置をパッシブマトリクス型液晶表示
装置に適用した例である。そして、第1の実施の形態と
異なる点は上側基板に光学補償層を設けた点である。
【0101】本実施の形態の液晶表示装置の全体構成
は、第1の実施の形態と共通であるため、共通な構成に
ついては図示および説明を省略する。図17は第1の実
施の形態の図7(図6のA−A’線に沿う断面図)に対
応する断面図である。なお、この図面において、図7と
共通の構成要素については同一の符号を付す。
【0102】本実施の形態の液晶装置50では、図17
に示すように、上側基板3の内面には、多数の走査電極
7が形成され、走査電極7の上に、偏光層用配向層9
1、偏光層90、光学補償層用配向層95、光学補償層
96、液晶層用配向層36が順次積層されている。本実
施の形態の場合、上側基板3は、1軸延伸のポリカーボ
ネート(PC)フィルムからなるものである。また、光
学補償層96は、ライオトロピック液晶から構成されて
いる。光学補償層用配向層95は、偏光層用配向層9
1、液晶層用配向層36と同様にポリイミド膜からなる
ものであり、光学補償層96中の液晶分子を所定方向に
配向させるためのものである。
【0103】上記構成の液晶装置を製造する場合、特に
上側基板3を製造する際には、まず1軸延伸PCフィル
ムを準備し、その上にストライプ状の走査電極7を形成
する。その上にポリイミド膜を形成し、ラビング処理し
て偏光層用配向層91とする。次に、偏光層用配向層9
1上に2色性染料を添加したライオトロピック液晶をス
ピンコート法により塗布した後、180℃で等方処理
し、これを偏光層90とする。次に、偏光層90上にポ
リイミド膜を形成し、ラビング処理して光学補償層用配
向層95とする。次に、ライオトロピック液晶をスピン
コート法により塗布し、これを光学補償層96とする。
【0104】なお、偏光層90と光学補償層95の双方
の材料となるライオトロピック液晶の等方転移温度は、
同等か、もしくは光学補償層用のライオトロピック液晶
の方が低いことが好ましい。その理由は、こうすること
により光学補償層95より偏光層90の方がより配向が
乱れにくくなるからである。仮に偏光層90の配向が乱
れた場合には偏光層の偏光度の低下等により表示のコン
トラストが低下し、表示品質の低下を招く。
【0105】次に、光学補償層95上にポリイミド膜を
形成し、ラビング処理して液晶層用配向層36とする。
このPCフィルムと別途作成した下側基板2とをシール
材27により貼り合わせて空セルを作製し、この空セル
内に液晶を注入することによって液晶セルとされる。
【0106】本実施の形態で用いた1軸延伸PCフィル
ムも2軸延伸PETフィルムと同様、光学的異方性を有
しており、光の透過により複屈折が生じるが、液晶層2
8と偏光層90との間に基板が介在していないため、基
板に複屈折があっても偏光層透過後の各波長の光量(透
過率)が変わることはなく、コントラストが低下するこ
とはない。さらに本実施の形態の場合、上側基板3の偏
光層90と液晶層28との間に光学補償層95を設けた
ことにより、光が液晶層28を透過したことで生じた波
長分散が補償されるので、コントラストをより向上させ
ることができる。
【0107】その他、価格の安い1軸延伸のPCフィル
ムの使用により製造コストの低減が図れる、偏光板の反
りや剥がれが発生しない、等の効果が得られることは第
1の実施の形態と同様である。
【0108】本実施の形態は、上側基板に光学補償層が
設けられたパッシブマトリクス型液晶表示装置の例であ
るが、この場合も上記第1および第2の実施の形態と同
様に、下側基板2の内面の表示領域外側に設けていた引
き廻し領域、さらにはFPCや電子部品の実装領域が不
要となる。よって、狭額縁化を図ることができるという
第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。ま
た、下側基板2の外面側全域を引き廻し配線のためのス
ペースとできるので、充分な配線ピッチを確保すること
ができ、引き廻し抵抗の増大を招くこともない。
【0109】[第4の実施の形態]以下、本発明の第4
の実施の形態を図18を参照して説明する。
【0110】本実施の形態も第1の実施の形態と同様、
本発明の液晶表示装置をパッシブマトリクス型液晶表示
装置に適用した例である。そして、第1の実施の形態と
異なる点は、下側基板2、上側基板3が同方向に湾曲し
て全体が一方向に湾曲している点である。
【0111】本実施の形態の液晶表示装置の構成自体
は、第1の実施の形態と全く同様であるため、共通な構
成については図示および説明を省略する。図18は第1
の実施の形態の図7(図6のA−A’線に沿う断面図)
に対応する断面図である。なお、この図面において、図
7と共通の構成要素については同一の符号を付す。
【0112】本実施の形態の液晶装置52は、図18に
示すように、下側基板2、上側基板3が同方向に湾曲し
て全体が一方向に湾曲している。
【0113】本構成の液晶装置を製造する際には、第1
の実施の形態と同様に、下側基板2および上側基板3を
作成し、一方の基板上にシール材として熱硬化型1液エ
ポキシ樹脂でパターンを形成した後、湾曲したホットプ
レート上で両基板を貼り合わせ、加圧を行えばよい。も
しくは、一方の基板上にシール材として光熱硬化型エポ
キシ樹脂でパターンを形成した後、湾曲した金属ステー
ジ上で両基板を貼り合わせ、加圧を行い、さらに光照射
によりシール材を硬化させてもよい。
【0114】本実施の形態においても、コントラスト低
下が少なく、高画質、低価格の液晶装置が実現できると
いう上記第1〜第3実施の形態と同様の効果を得ること
ができる。また、基板材料を選択する際の自由度が上が
ることでより可撓性の高い基板材料を選ぶことも可能に
なり、曲面表示型液晶装置の製造を容易にすることがで
きる。また、偏光板を外付けしていた従来の構造と異な
り、偏光層が液晶セルの内部に形成されているため、基
板を湾曲させても偏光板の反りや剥がれの問題もなく、
機械的強度が高く、信頼性に優れた曲面表示型液晶装置
を実現することができる。
【0115】また、本実施の形態においても上記第1〜
第3の実施の形態と同様に、下側基板2の内面の表示領
域外側に設けていた引き廻し領域、さらにはFPCや電
子部品の実装領域が不要となる。よって、狭額縁化を図
ることができる。また、上記第1〜第3の実施の形態と
同様に、下側基板2の外面側全域を引き廻し配線のため
のスペースとできるので、充分な配線ピッチを確保する
ことができ、引き廻し抵抗の増大を招くこともない。
【0116】[電子機器]上記実施の形態の液晶表示装
置を備えた電子機器の例について説明する。図19は、
携帯電話の一例を示した斜視図である。図19におい
て、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001
は上記の液晶表示装置を用いた液晶表示部を示してい
る。
【0117】図20は、腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。図20において、符号1100は時計
本体を示し、符号1101は上記の液晶表示装置を用い
た液晶表示部を示している。
【0118】図21は、ワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図21に
おいて、符号1200は情報処理装置、符号1202は
キーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置
本体、符号1206は上記の液晶表示装置を用いた液晶
表示部を示している。
【0119】図19〜図21に示す電子機器は、上記実
施の形態の液晶表示装置を用いた液晶表示部を備えてい
るので、狭額縁化による小型の液晶パネルを備えたこと
により装置全体が小型である割に表示領域が広く、携帯
性に優れた電子機器を実現することができる。
【0120】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0121】例えば第1の実施の形態では反射電極を有
するパッシブマトリクス型液晶表示装置の例、第2の実
施の形態では反射層と表示電極を別個に有する液晶表示
装置の例、第3の実施の形態では上側基板に光学補償層
を有する液晶表示装置の例、第4の実施の形態では全体
が一方向に湾曲している例をそれぞれ説明したが、これ
ら実施の形態の特徴点を適宜組み合わせたものであって
もよい。
【0122】また、上記実施の形態で例示した各液晶表
示装置の構成材料、形状、製造方法等の具体的な記載に
関しては、適宜変更が可能なことは勿論である。また、
本発明の液晶装置は、直視型のみならず、投射型液晶装
置(プロジェクタ)の液晶ライトバルブに適用すること
もできる。
【0123】また、上記実施の形態では、偏光層の構成
材料として2色性染料を添加したライオトロピック液晶
を用いたが、この種の液晶材料に限らず、ヨウ素系染料
を添加したPVAを基板上に塗布するなどしてもよい。
また、液晶装置を構成する各層の材料等は、上記実施の
形態で挙げたもの以外にも変更が可能である。基板材料
としても、上記実施の形態で挙げたPETフィルム、P
Cフィルム、ポリエチレンシートの他、ポリエーテルス
ルホン(PES)等を用いることもできる。さらに、上
記実施の形態ではパッシブマトリクス駆動の液晶装置の
例を挙げたが、本発明はアクティブマトリクス駆動の液
晶装置にも適用可能である。
【0124】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
液晶装置によれば、基板の複屈折の有無に係わらず、基
板中の光の透過に伴うコントラスト低下が生じないた
め、基板材料の選択の自由度が上がり、例えば2軸延伸
のプラスチックフィルム等、高機能、低価格の基板材料
を用いることができる。その結果、コントラストを低下
させることなく、製造コストの低減が図れ、高画質、低
価格の液晶装置を提供することができる。また、基板の
内面側に偏光層を形成する構成であるから、従来のよう
に偏光板の反りや剥がれの問題も発生せず、機械的強度
も向上する。その他、視差の発生がない、偏光サングラ
スの使用時でも画像を容易に認識できる、曲面表示型液
晶装置が作成しやすい、等の利点が得られ、実用性に優
れたものとなる。
【0125】さらに、従来、基板内面の表示領域外側に
設けていた引き廻し領域やFPC、電子部品等の実装領
域が不要となるので、従来に比べて大幅に額縁部分を狭
くすることができる。また、表示領域内を含めて第1の
基板の外面側全域に引き廻し導電部をレイアウトするこ
とができ、引き廻し導電部間のピッチを余裕を持って設
計することができ、引き廻し抵抗が増大するという問題
が生じることもない。さらに、一方の基板が駆動回路の
搭載基板としても機能するため、接続用部品の削減を図
ることもできる。このように、狭額縁による小型の液晶
装置を備えたことにより、装置全体が小型である割に表
示領域が広く、携帯性に優れた電子機器を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置全
体を上面側から見た斜視図である。
【図2】 同、液晶表示装置を下面側から見た斜視図で
ある。
【図3】 同、液晶表示装置を構成する下側基板の上面
(電極形成面)図である。
【図4】 同、下側基板を下面側から観た透過平面図
(電子部品の実装面側から観た透過平面図)である。
【図5】 同、液晶表示装置を構成する上側基板の下面
(電極形成面)図である。
【図6】 同、上側基板と下側基板を重ね合わせた状態
を示す透過平面図である。
【図7】 同、液晶表示装置の断面構造を示す図であっ
て、図6のA−A’線に沿う断面図である。
【図8】 同、図6のB−B’線に沿う断面図である。
【図9】 同、液晶表示装置の上下導通部の他の例を示
す断面図である。
【図10】 同、液晶表示装置の駆動用ICの実装形態
の他の例を示す断面図である。
【図11】 同、下側基板の孔内接続部の例を示す図で
ある。
【図12】 同、孔内接続部の他の例を示す図である。
【図13】 同、孔内接続部のさらに他の例を示す図で
ある。
【図14】 同、液晶表示装置における偏光層の構成を
示す断面図である。
【図15】 本発明の第2の実施の形態の液晶表示装置
の断面構造を示す図であって、図6のA−A’線に沿う
断面図である。
【図16】 同、液晶表示装置の断面構造を示す図であ
って、図6のB−B’線に沿う断面図である。
【図17】 本発明の第3の実施の形態の液晶表示装置
の断面構造を示す図であって、図6のA−A’線に相当
する断面図である。
【図18】 本発明の第4の実施の形態の液晶表示装置
の断面構造を示す図であって、図6のA−A’線に相当
する断面図である。
【図19】 本発明の電子機器の一例を示す斜視図であ
る。
【図20】 本発明の電子機器の他の例を示す斜視図で
ある。
【図21】 本発明の電子機器のさらに他の例を示す斜
視図である。
【図22】 従来一般のパッシブマトリクス型液晶装置
の概略構成を示す平面図である。
【図23】 従来の液晶装置のオフ状態の光学的特性を
説明するための図である。
【図24】 本発明の第2の実施の形態において、信号
電極と信号電極用接続配線との接続構造の他の例を示す
図であって、図6のA−A’線に相当する断面図であ
る。
【符号の説明】
1,50,52,58 液晶表示装置(液晶装置) 2 下側基板(第1の基板) 3 上側基板(第2の基板) 6 信号電極(第1の導電部) 7 走査電極(第2の導電部) 10,32 駆動用IC(電子部品) 11 信号電極用引き廻し配線(第1の引き廻し導電
部) 12 信号電極用接続配線(第1の外面上接続部) 13 走査電極用引き廻し配線(第2の引き廻し導電
部) 14 走査電極用接続配線(第2の外面上接続部) 15,30,44,46 孔内接続部(第1の孔内接続
部) 17,38 スルーホール 18 信号電極用接続配線 19,40 上下導通部(基板間接続部) 20 孔内接続部(第2の孔内接続部) 21 走査電極用接続配線(第2の内面上接続部) 26 外部接続端子 27 シール材 28 液晶層 42 内部導電層 43,45 ビアホール 59 反射層 90 偏光層(偏光手段) 91 偏光層用配向層 93 2色性染料分子 94 液晶分子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G09F 9/30 349E G09F 9/30 349 G02F 1/1335 530 (72)発明者 田中 孝昭 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 百瀬 洋一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 鈴木 信孝 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA28 BA37 BB42 BC04 BC22 2H090 JB03 JC04 LA04 LA06 LA09 LA20 2H091 FA08X FA11Y FA14Y FB02 FB08 FB12 FD06 FD10 GA06 GA11 LA11 LA12 LA13 2H092 GA06 GA29 GA45 GA60 HA04 HA05 NA26 PA06 PA10 PA11 5C094 AA06 AA15 AA43 AA44 BA03 BA43 CA19 DA05 EA04 EA06 EA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置された一対の基板間に液
    晶層が挟持された液晶装置であって、 前記一対の基板のうち、第1の基板においては前記液晶
    層に面する内面上に第1の導電部が設けられ、 光学的異方性を有する第2の基板においては前記液晶層
    に面する内面上に第2の導電部が設けられ、 前記第1の基板の内面側に光反射部が設けられるととも
    に前記第1の基板の外面側には前記第1の導電部および
    前記第2の導電部と電気的に接続された電子部 品が実装され、前記第2の基板と前記液晶層との間には
    偏光層が設けられたことを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】 互いに対向配置された一対の基板間に液
    晶層が挟持された液晶装置であって、 前記一対の基板のうち、第1の基板においては前記液晶
    層に面する内面上に第1の導電部が設けられるととも
    に、該第1の導電部と電気的に接続された第1の引き廻
    し導電部が前記内面から基板内部を通り前記内面と反対
    側の外面にわたって設けられ、 光学的異方性を有する第2の基板においては前記液晶層
    に面する内面上に第2の導電部が設けられるとともに、
    該第2の導電部と電気的に接続された第2の引き廻し導
    電部が前記第2の基板の内面から前記第1の基板の内面
    へ、さらに第1の基板の内面から基板内部を通り第1の
    基板の外面にわたって設けられ、 前記第1の基板の内面側に光反射部が設けられるととも
    に前記第1の基板の外面側には前記第1の引き廻し導電
    部および前記第2の引き廻し導電部と電気的に接続され
    た電子部品が実装され、 前記第2の基板と前記液晶層との間には偏光層が設けら
    れたことを特徴とする液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記偏光層と前記液晶層との間に光学補
    償層が介在していることを特徴とする請求項1または2
    に記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光層が、2色性染料が添加された
    液晶から構成されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか一項に記載の液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光層と前記第2の基板との間に、
    前記偏光層を構成する液晶の配向方向を規制する配向層
    が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれか一項に記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の基板の外面側周縁部に前記電
    子部品の入力端子と電気的に接続された外部接続端子が
    設けられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    か一項に記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の基板上の第1の導電部が光反
    射性を有する材料で形成され、該第1の導電部が前記光
    反射部を兼ねる反射電極とされたことを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれか一項に記載の液晶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか一項に記載
    の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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