JP2002039954A - 蛍光発光方式探傷装置 - Google Patents

蛍光発光方式探傷装置

Info

Publication number
JP2002039954A
JP2002039954A JP2000225523A JP2000225523A JP2002039954A JP 2002039954 A JP2002039954 A JP 2002039954A JP 2000225523 A JP2000225523 A JP 2000225523A JP 2000225523 A JP2000225523 A JP 2000225523A JP 2002039954 A JP2002039954 A JP 2002039954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent
flaw detector
test object
optical sensor
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000225523A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunpei Kameyama
俊平 亀山
Tomonori Kimura
友則 木村
Shuzo Wadaka
修三 和高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000225523A priority Critical patent/JP2002039954A/ja
Publication of JP2002039954A publication Critical patent/JP2002039954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、被試験体の表面を高い分解能で撮像す
るための撮像装置が必要になり、装置が高価になってし
まうという課題があった。 【解決手段】 被試験体1に蛍光液を塗布する蛍光液塗
布部6と、前記被試験体にあるきず以外の部分に付着し
た前記蛍光液を除去する洗浄部7と、前記被試験体に対
して紫外線を照射して、洗浄後の被試験体に残った蛍光
液を蛍光発光させる紫外線灯2と、前記蛍光発光した光
信号を電気信号に変換する光センサ10と、前記光セン
サからの出力信号に基いて前記被試験体について合格か
不合格かを判定する判定部12等を備えた。 【効果】 検査に要する時間を短縮でき、装置全体を廉
価にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被試験体表面上
のきずを検出する探傷装置に関するもので、特に、蛍光
浸透探傷試験及び蛍光磁粉探傷試験において、紫外線灯
を用いて被試験体表面を照射し、被試験体表面上のきず
付近から蛍光発光した信号を測定し、その測定結果を処
理することから、上記被試験体の検査を自動的に行う方
式を採用した蛍光発光方式探傷装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の探傷装置としては、例え
ば特開昭63−82358号公報に記載されているよう
に、例えばテレビカメラのような撮像装置で取り込んだ
画像を画像処理することにより、被試験体の表面上にお
けるきずを検出する装置が知られている。
【0003】従来の蛍光発光方式探傷装置について図面
を参照しながら説明する。図5は、例えば特開昭63−
82358号公報に示された従来の蛍光発光方式探傷装
置の構成を示す図である。
【0004】図5において、1は被試験体、2は紫外線
灯、3は撮像装置、4は画像処理装置である。
【0005】つぎに、従来の蛍光発光方式探傷装置の動
作について図面を参照しながら説明する。
【0006】図5において、図示はされていないが、被
試験体1は、蛍光磁粉液が散布され、さらに磁化されて
いる。これにより、もし、被試験体1の表面にきずが存
在すれば、きず付近に漏洩磁束が生じ、それにより、蛍
光磁粉液がきず付近に集中する。
【0007】次に、紫外線灯2により、被試験体1を照
射する。もし、被試験体1の表面にきずが存在していれ
ば、きず付近に集中している蛍光磁粉液が蛍光発光す
る。撮像装置3は、被試験体1を撮像し、撮像した画像
を画像処理装置4で画像処理することにより、きずを検
出する。さらに、画像処理装置4は、きずの位置、きず
の長さ、きずの深さといったきずの性状を測定する。
【0008】上記探傷装置では、画像処理を行うことに
より、被試験体1の表面に存在するきずの位置や、きず
の長さ、きずの深さといった性状を測定することができ
る。このような装置において、きずの位置や、きずの長
さ、きずの深さといった性状を測定することは、その測
定結果をもとに、被試験体1を補修することができると
いう効果を持つ。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、きずの
位置や、きずの長さ、きずの深さといった性状を高精度
で測定するために、被試験体1の表面を高い分解能で撮
像するための撮像装置3が必要になり、装置が高価にな
ってしまうという問題点があった。
【0010】また、画像処理装置4において、複雑な画
像処理を行う必要があり、装置がさらに高価になってし
まうといった問題点や、画像処理を行う時間が長くなる
ことから、検査時間が膨大になってしまうという問題点
があった。特に、被試験体1が、小さい量産部品である
場合には、一つの部品の検査に許容される時間は短く、
この問題点は重大である。
【0011】ところで、被試験体1が、上記量産部品の
場合、きずの位置や、きずの長さ、きずの深さといった
性状を逐次測定してその結果を元に上記量産部品を補修
することはなく、検査の結果は、合格か、不合格かのど
ちらかの判定をしさえすればよく、きずの位置や、きず
の長さ、きずの深さといった性状を逐次測定する必要は
ない。しかしながら、従来の装置は、きずの性状を測定
するための複雑な画像処理を行うものであり、これによ
り検査に要する時間が膨大になると同時に装置が高価に
なるという問題点があった。
【0012】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、被試験体1の検査に対する合格
か、不合格かの判定を、短い検査時間で行うことがで
き、且つ廉価な蛍光発光方式探傷装置を得ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る蛍光発光方式探傷装置は、被試験体に蛍光液を塗布す
る蛍光液塗布部と、前記被試験体にあるきず以外の部分
に付着した前記蛍光液を除去する洗浄部と、前記被試験
体に対して紫外線を照射して、洗浄後の被試験体に残っ
た蛍光液を蛍光発光させる紫外線灯と、前記蛍光発光し
た光信号を電気信号に変換する光センサと、前記光セン
サからの出力信号に基いて前記被試験体について合格か
不合格かを判定する判定部とを備えたものである。
【0014】この発明の請求項2に係る蛍光発光方式探
傷装置は、前記被試験体を載せて回転し被試験面全体に
前記紫外線照射を施す回転台をさらに備えたものであ
る。
【0015】この発明の請求項3に係る蛍光発光方式探
傷装置は、前記回転台が回転動作している期間中に前記
光センサにより受信された受信信号強度を積算してその
積算値を前記判定部へ出力する処理部をさらに備えたも
のである。
【0016】この発明の請求項4に係る蛍光発光方式探
傷装置は、前記判定部が、前記処理部により積算された
受信信号強度が、所定の閾値より小さい場合は、前記被
試験体は合格であると判定し、前記所定の閾値より大き
い場合には、前記被試験体は不合格であると判定するも
のである。
【0017】この発明の請求項5に係る蛍光発光方式探
傷装置は、前記判定部により合格と判定された被試験体
と、不合格であると判定された被試験体をそれぞれ分別
して回収する回収ボックスをさらに備えたものである。
【0018】この発明の請求項6に係る蛍光発光方式探
傷装置は、前記被試験体を、前記蛍光液塗布部から前記
洗浄部へ、前記洗浄部から前記回転台へ、さらに前記回
転台から前記回収ボックスへ、それぞれ輸送する輸送機
構部をさらに備えたものである。
【0019】この発明の請求項7に係る蛍光発光方式探
傷装置は、外乱光をカットして前記蛍光発光した光を抽
出して前記光センサへ出力するフィルタをさらに備えた
ものである。
【0020】この発明の請求項8に係る蛍光発光方式探
傷装置は、前記光センサが、光信号を電気信号に変換す
る少なくとも一つの変換素子により構成されるものであ
る。
【0021】この発明の請求項9に係る蛍光発光方式探
傷装置は、前記光センサが、光信号を集光するレンズ
と、前記集光した光信号を電気信号に変換する変換素子
とにより構成されるものである。
【0022】この発明の請求項10に係る蛍光発光方式
探傷装置は、被試験体に蛍光磁粉を散布する蛍光磁粉散
布部と、前記被試験体を磁化する磁化部と、前記被試験
体に対して紫外線を照射して、磁化後の被試験体に残っ
た蛍光磁粉を蛍光発光させる紫外線灯と、前記蛍光発光
した光信号を電気信号に変換する光センサと、前記光セ
ンサからの出力信号に基いて前記被試験体について合格
か不合格かを判定する判定部とを備えたものである。
【0023】この発明の請求項11に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項10において、前記被試験体を載せ
て回転し被試験面全体に前記紫外線照射を施す回転台を
さらに備えたものである。
【0024】この発明の請求項12に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項11において、前記回転台が回転動
作している期間中に前記光センサにより受信された受信
信号強度を積算してその積算値を前記判定部へ出力する
処理部をさらに備えたものである。
【0025】この発明の請求項13に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項12において、前記判定部が、前記
処理部により積算された受信信号強度が、所定の閾値よ
り小さい場合は、前記被試験体は合格であると判定し、
前記所定の閾値より大きい場合には、前記被試験体は不
合格であると判定するものである。
【0026】この発明の請求項14に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項11において、前記判定部により合
格と判定された被試験体と、不合格であると判定された
被試験体をそれぞれ分別して回収する回収ボックスをさ
らに備えたものである。
【0027】この発明の請求項15に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項14において、前記被試験体を、前
記蛍光液塗布部から前記洗浄部へ、前記洗浄部から前記
回転台へ、さらに前記回転台から前記回収ボックスへ、
それぞれ輸送する輸送機構部をさらに備えたものであ
る。
【0028】この発明の請求項16に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項10において、外乱光をカットして
前記蛍光発光した光を抽出して前記光センサへ出力する
フィルタをさらに備えたものである。
【0029】この発明の請求項17に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項10において、前記光センサが、光
信号を電気信号に変換する少なくとも一つの変換素子に
より構成されるものである。
【0030】この発明の請求項18に係る蛍光発光方式
探傷装置は、請求項10において、前記光センサが、光
信号を集光するレンズと、前記集光した光信号を電気信
号に変換する変換素子とにより構成されるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係る蛍光発光方式探傷装置について図面を参照
しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に
係る蛍光浸透による蛍光発光方式探傷装置の構成を示す
図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分
を示す。
【0032】図1において、1は被試験体、2は被試験
体1に対して紫外線を照射し、洗浄後の被試験体1に残
った蛍光液を蛍光発光させるための紫外線灯、5は被試
験体1の表面上に存在するきずである。
【0033】また、同図において、6は被試験体1に蛍
光液を塗布するための蛍光液塗布部、7は被試験体1の
きず以外の部分に付着した余分な蛍光液を洗浄液により
除去するための洗浄部、8は被試験体1の被試験面全体
に紫外線照射を施すための回転台、9は外乱光をカット
し、蛍光発光した光を抽出するためのフィルタ、10は
受信信号である光信号を電気信号に変換する光センサで
ある。
【0034】さらに、同図において、11は受信信号を
信号処理する処理部、12は被試験体1が検査に対して
合格か不合格かを判定する判定部、13は被試験体1を
輸送するための輸送機構部、14は検査に対して合格と
判定された被試験体1と不合格であると判定された被試
験体1をそれぞれ分別して回収する回収ボックス、15
は蛍光液塗布部6、洗浄部7、紫外線灯2、回転台8、
処理部11、判定部12及び輸送機構部13の動作を司
るための制御部である。
【0035】図1に示すように、光センサ10は、処理
部11に接続され、処理部11は、判定部12に接続さ
れている。また、制御部15は、蛍光液塗布部6、洗浄
部7、紫外線灯2、回転台8、処理部11、判定部1
2、及び輸送機構部13にそれぞれ接続されている。
【0036】また、図1に示すように、被試験体1が回
転台8上にある状態を示しているが、被試験体1は、輸
送機構部13により、蛍光液塗布部6から洗浄部7へ、
次に洗浄部7から回転台8へ、さらに回転台8から回収
ボックス14へ、それぞれ輸送される。なお、回収ボッ
クス14は、検査に合格した被試験体1を回収するため
の合格品回収ボックス14aと、検査に不合格であった
被試験体1を回収するための不合格品回収ボックス14
bにより構成されている。
【0037】さらに、図示はしていないが、制御部15
には、蛍光液塗布部6における蛍光液の塗布条件、洗浄
部7における洗浄条件、回転台8の回転速度、判定部1
2において被試験体1が検査に対して合格か不合格かを
判定するための判定条件が予め設定入力されている。こ
の制御部15は、これらの条件にしたがって、蛍光液塗
布部6、洗浄部7、紫外線灯2、回転台8、処理部1
1、判定部12、及び輸送機構部13に対して制御信号
を送信し、これらの動作を司る。
【0038】また、輸送機構部13は、被試験体1を、
蛍光液塗布部6、洗浄部7、及び回転台8に輸送してこ
れらに被試験体1を配置し、蛍光液塗布部6、洗浄部
7、及び回転台8における所定の動作が完了した後に、
被試験体1をこれらから取り出す動作を行う。さらに、
判定部12において行われた結果をもとに、被試験体1
を回収ボックス14へ輸送する動作を行う。
【0039】なお、上述した、蛍光液塗布部6における
蛍光液の塗布条件、洗浄部7における洗浄条件、回転台
8の回転速度、及び判定部12における被試験体1が検
査に対して合格か不合格かを判定するための判定条件
は、予め目視検査等において、合格および不合格と予め
分かっている被試験体1について、予備実験を行い、最
適な条件、及び値が決定される。
【0040】つづいて、光センサの構成について、図2
及び図3を参照しながら説明する。図2は、この実施の
形態1に係る蛍光浸透による蛍光発光方式探傷装置の光
センサの構成を示す図である。
【0041】図2において、10aは受信信号である光
信号を電気信号に変換する変換素子、10bはリード線
である。各変換素子10aにより変換された各電気信号
は、リード線10bを介して足し合わされる。これによ
り、光センサ10からの出力信号の強度は、光センサ1
0を構成する各変換素子10aで受信した受信信号を足
し合わせたもの、つまり、光センサ10の受信面の全面
で受信した受信信号の強度となる。
【0042】なお、図2においては、光センサ10が複
数の変換素子10aにより構成されている場合を示して
いるが、変換素子10aの数は一つであってもかまわな
い。この変換素子10aの数は、被試験体1の大きさに
よって決められる。被試験体1の大きさが大きければ、
回転台8を1回転させることで被試験体1表面の全ての
位置から蛍光発光した光信号を受信できるように、変換
素子10aの数を多くする必要がある。
【0043】また、被試験体1が大きい場合には、光セ
ンサ10の構成を、図3のようにする方法もある。図3
は、この実施の形態1に係る蛍光浸透による蛍光発光方
式探傷装置の光センサの、図2とは別の構成を示す図で
ある。
【0044】図3において、10cは受信信号である光
信号を集光するためのレンズ、10aは受信信号である
光信号を電気信号に変換する変換素子、10bはリード
線である。
【0045】図3に示すように、変換素子10aは、レ
ンズ10cで集光した光を全て受信できる位置に配置さ
れている。受信信号である光信号は、レンズ10cによ
って変換素子10aの位置に集光され、変換素子10a
によって電気信号に変換される。これにより、レンズ1
0cの大きさを、被試験体1の大きさに応じて大きくす
ることにより、回転台8を1回転させることで被試験体
1表面の全ての位置から蛍光発光した光信号を受信する
ことができる。光センサ10からの出力信号の強度は、
レンズ10cの開口面の全面、つまり、光センサ10の
受信面の全面、で受信した受信信号の強度となる。
【0046】図2及び図3に示した光センサ10は、受
信面の全面で受信した受信信号の強度を出力するだけの
簡単な構成を持っている。このような構成の光センサ1
0を用いることは、例えばテレビカメラやCCDカメラ
のような高価な撮像装置を用いる従来の装置と比較し
て、装置全体を廉価にする効果を持つ。
【0047】つぎに、この実施の形態1に係る蛍光浸透
による蛍光発光方式探傷装置の動作について図面を参照
しながら説明する。
【0048】まず、制御部15は、輸送機構部13に、
被試験体1を蛍光液塗布部6に輸送するための制御信号
を送信して、被試験体1を蛍光液塗布部6に輸送する。
それと同時に、蛍光液塗布部6を動作させるための制御
信号を送信し、蛍光液塗布部6において、被試験体1に
蛍光液を塗布する。塗布の方法は、スプレーによる塗布
でも、刷毛による塗布でもよいし、さらには、蛍光液を
満たした液槽に被試験体1を漬ける方法を用いても良
い。
【0049】これにより、被試験体1の表面にきずが存
在する場合には、蛍光液がきずに浸透し、きず以外の部
分には、蛍光液が付着する。
【0050】次に、制御部15は、輸送機構部13に、
被試験体1を洗浄部7に輸送するための制御信号を送信
して、被試験体1を洗浄部7に輸送する。それと同時
に、洗浄部7を動作させるための制御信号を送信し、洗
浄部7において、被試験体1を洗浄する。洗浄に用いる
液体は、水、エタノール、アセトンといったものを用い
る。また、洗浄方法は、洗浄に用いる液体を、スプレー
により吹き付ける方法を用いても良いし、超音波洗浄器
を用いても良い。
【0051】これにより、被試験体1の表面にきずが存
在する場合には、きず以外の部分に付着していた蛍光液
は除去され、きずに浸透した蛍光液のみが残る。
【0052】なお、洗浄に用いる液体が水であり、蛍光
液の主成分が油であれば、洗浄の前の段階で乳化処理が
必要な場合がある。このような場合は、蛍光液に乳化剤
が予め含まれているものを用いることにより、乳化処理
を行う段階をなくすことができ、検査に要する時間を短
縮するとともに、装置全体を廉価にすることができると
いう効果がある。
【0053】また、洗浄部7において被試験体1を洗浄
した後、現像液を被試験体1の表面に塗布し、きずの奥
深くに浸透した蛍光液を被試験体1の表面付近まで吸い
上げるといういわゆる現像処理を行うことにより、きず
付近からの蛍光発光の発光量を増やすことができる。こ
の処理は、極微細なきずを検出する際には有効である
が、検出を要するきずから蛍光発光した光の強度が現像
処理を行わなくても受信できるレベルであれば、現像処
理を行う必要はない。現像処理を行う段階をなくすこと
は、検査に要する時間を短縮するとともに、装置全体を
廉価にすることができるという効果がある。
【0054】次に、制御部15は、輸送機構部13に、
被試験体1を回転台8に輸送するための制御信号を送信
して、被試験体1を回転台8に輸送する。それと同時
に、回転台8、紫外線灯2、処理部11を動作させるた
めの制御信号を送信し、回転台8の回転、紫外線灯2の
照射、及び処理部11の動作をそれぞれ開始する。
【0055】これにより、被試験体1の表面にきず5が
存在する場合には、きず5に浸透した蛍光液に紫外線照
射が施され、きず5の存在する部分から蛍光発光が生じ
る。蛍光発光した信号は、この信号の周波数帯域を通過
させるフィルタ9を通過した後、光センサ10で受信さ
れる。回転台8は、回転することにより被試験体1全面
に紫外線を照射することを可能にする効果を持つ。上記
フィルタ9は、外乱光をカットし、きず5の存在する部
分から蛍光発光した信号を、効率良く抽出する効果を持
つ。
【0056】なお、本明細書で用いる外乱光とは、紫外
線照射による蛍光発光した光信号以外の全ての光信号、
つまり、照射した紫外線の光信号そのものや、周囲が完
全に暗室でないことにより、周囲に存在する光信号のこ
とを指す。
【0057】光センサ10で受信した受信信号は、電気
信号に変換された後、処理部11に送られる。
【0058】次に、処理部11は、回転台8が動作して
いる時間中に受信された受信信号強度を積算する。ま
た、制御部15は、予め入力された回転台8の回転速度
から、回転台8が1回転するのに要する時間を割り出
し、回転台8が回転を開始してから1回転するのに要す
る時間が経過した時点で、回転を中止するための制御信
号を回転台8に送信する。それと同時に、処理部11の
動作、さらに紫外線灯2の照射も中止する。
【0059】これにより、被試験体1の全周に渡って紫
外線照射を施し、被試験体1の表面上のどの位置にきず
5が存在していても、きず5の位置から蛍光発光した信
号を受信することができる。また、回転台8が動作して
いる時間中に受信された受信信号強度の積算値を得るこ
とができる。
【0060】次に、制御部15は、処理部11により得
られた受信信号強度の積算値を判定部12に送信するた
めの制御信号を処理部11に、判定を開始するための制
御信号を判定部12に、それぞれ送信し、被試験体1の
検査に対する合格か不合格かの判定が開始される。
【0061】判定部12における被試験体1の検査に対
する合格か不合格かの判定は、受信信号強度の積算値に
関して予めある閾値を決めておき、その閾値との大小関
係により行う。つまり、判定部12は、積算された受信
信号強度が、上記閾値より小さければ、その被試験体1
は検査に対して合格であり、積算された受信信号強度
が、上記閾値より大きければ、その被試験体1は検査に
対して不合格である、という判定を行う。
【0062】以上のような処理部11と判定部12の動
作は、従来技術に見られるような複雑な画像処理を必要
とせず、装置全体を廉価にできるだけでなく、検査に要
する時間を短縮できるという効果も合わせ持つ。さら
に、被試験体1が、補修が必要なものでなく、検査に対
して合格か不合格かの判定さえすれば十分なものであれ
ば、検査に対して十分な検査結果を提供しうる。
【0063】判定部12における判定結果は、制御部1
5に送信される。制御部15は、判定結果をもとに、輸
送機構部13に対し、被試験体1を回収ボックス14に
輸送するための制御信号を送信する。輸送機構部13
は、制御部15から提供される判定結果に基き、被試験
体1を、検査に合格した被試験体1と、不合格であった
被試験体1とに分別して、合格品回収ボックス14aも
しくは不合格品回収ボックス14bに回収する。
【0064】この発明の実施の形態1においては、従来
の方式とは異なり、被試験体1の表面上のきず5に蛍光
液を浸透させ、紫外線照射して蛍光発光させ、被試験体
1全体から蛍光発光した信号を受信してその強度を積算
し、積算された受信信号強度の大小から、被試験体1の
検査に対する合格か不合格かの判定をしているので、撮
像装置により画像を取り込んで画像処理するといった複
雑な処理および構成を持つことなく、検査に要する時間
を短縮し、装置全体を廉価にすることが可能になる。
【0065】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係る蛍光発光方式探傷装置について図面を参照しながら
説明する。図4は、この発明の実施の形態2に係る蛍光
磁粉による蛍光発光方式探傷装置の構成を示す図であ
る。
【0066】図4において、1は被試験体、2は被試験
体1に対して紫外線を照射し、磁化後の被試験体1に残
った蛍光磁粉を蛍光発光させるための紫外線灯、5は被
試験体1の表面上に存在するきずである。
【0067】また、同図において、8は被試験体1の被
試験面全体に紫外線照射を施すための回転台、9は外乱
光をカットし、蛍光発光した光を抽出するためのフィル
タ、10は受信信号である光信号を電気信号に変換する
光センサ、11は受信信号を信号処理する処理部、12
は被試験体1が検査に対して合格か不合格かを判定する
判定部、13は被試験体1を輸送するための輸送機構
部、14は検査に対して合格と判定された被試験体1と
不合格であると判定された被試験体1をそれぞれ分別し
て回収する回収ボックス、15は後述する蛍光磁粉散布
部、同じく後述する磁化部、紫外線灯2、回転台8、処
理部11、判定部12及び輸送機構部13の動作を司る
ための制御部である。
【0068】さらに、同図において、16は被試験体1
に蛍光磁粉を散布するための蛍光磁粉散布部、17は被
試験体1を磁化するための磁化部である。
【0069】図4に示すように、光センサ10は、処理
部11に接続され、処理部11は、判定部12に接続さ
れている。制御部15は、蛍光磁粉散布部16、磁化部
17、紫外線灯2、回転台8、処理部11、判定部1
2、及び輸送機構部13にそれぞれ接続されている。
【0070】また、図4に示すように、被試験体1が回
転台8上にある状態を示しているが、被試験体1は、輸
送機構部13により、回転台8から回収ボックス14へ
輸送される。なお、回収ボックス14は、検査に合格し
た被試験体1を回収するための合格品回収ボックス14
aと、検査に不合格であった被試験体1を回収するため
の不合格品回収ボックス14bにより構成されている。
【0071】また、図示はしていないが、制御部15に
は、蛍光磁粉散布部16における蛍光磁粉の散布条件、
磁化部17における磁化条件、回転台8の回転速度、判
定部12における被試験体1が検査に対して合格か不合
格かを判定するための判定条件が予め設定入力されてい
る。この制御部15は、これらの条件にしたがって、蛍
光磁粉散布部16、磁化部17、紫外線灯2、回転台
8、処理部11、判定部12、及び輸送機構部13に対
して制御信号を送信し、これらの動作を司る。
【0072】なお、上述した、蛍光磁粉散布部16にお
ける蛍光磁粉の散布条件、磁化部17における磁化条
件、回転台8の回転速度、及び判定部12における被試
験体1が検査に対して合格か不合格かを判定するための
判定条件は、予め目視検査等において、合格および不合
格と予め分かっている被試験体1について、予備実験を
行い、最適な条件及び値が決定される。
【0073】光センサ10は、上記の実施の形態1で用
いた、図2、もしくは図3に示された構成のものを用い
る。
【0074】つぎに、この実施の形態2に係る蛍光磁粉
による蛍光発光方式探傷装置の動作について図面を参照
しながら説明する。
【0075】まず、制御部15は、輸送機構部13に、
被試験体1を回転台8に輸送するための制御信号を送信
して、被試験体1を回転台8に輸送する。それと同時
に、磁化部17を動作させるための制御信号を送信し、
磁化部17は、被試験体1を磁化する。
【0076】次に、制御部15は、蛍光磁粉散布部16
に、蛍光磁粉散布部16を動作させるための制御信号を
送信し、この蛍光磁粉散布部16は、被試験体1に蛍光
磁粉を散布する。
【0077】これにより、被試験体1の表面にきず5が
存在する場合、きず5の存在する部分に発生する漏洩磁
束により、蛍光磁粉がきず5付近に集中して吸着する。
【0078】蛍光磁粉の散布の方法は、蛍光磁粉をその
まま吹き付ける方法でもよいし、蛍光磁粉を液体と混合
した後にスプレーにより吹き付ける方法でもよいし、蛍
光磁粉を液体と混合した後に刷毛による塗布でもよい
し、さらには、蛍光磁粉を満たした槽に被試験体1を漬
ける方法を用いても良い。きず5以外の部分に散布され
た蛍光磁粉は、被試験体1に吸着することはないので、
図示はしないが、空気を吹き付けることにより、被試験
体1から除去すればよい。
【0079】次に、制御部15は、回転台8、紫外線灯
2、及び処理部11を動作させるための制御信号を送信
し、回転台8の回転、紫外線灯2の照射、および処理部
11の動作をそれぞれ開始する。
【0080】これにより、被試験体1の表面にきず5が
存在する場合には、きず5付近に集中した蛍光磁粉に紫
外線照射が施され、きず5の存在する部分から蛍光発光
が生じる。この蛍光発光した信号は、この信号の周波数
帯域を通過させるフィルタ9を通過した後、光センサ1
0で受信される。上記のフィルタ9は、外乱光をカット
し、きず5の存在する部分から蛍光発光した信号を、効
率良く抽出する効果を持つ。
【0081】光センサ10で受信した受信信号は、電気
信号に変換された後、処理部11に送られる。
【0082】次に、処理部11は、回転台8が動作して
いる時間中に受信された受信信号強度を積算する。ま
た、制御部15は、予め設定入力された回転台8の回転
速度から、回転台8が1回転するのに要する時間が割り
出され、回転台8が回転を開始してから1回転するのに
要する時間が経過した時点で、回転を中止するための制
御信号を回転台8に送信する。それと同時に、処理部1
1の動作、さらに紫外線灯2の照射も中止する。
【0083】これにより、被試験体1の全周に渡って紫
外線照射を施し、被試験体1の表面上のどの位置にきず
5が存在していても、きず5の位置から蛍光発光した信
号を受信することができる。また、受信信号強度の積算
値を得ることができる。
【0084】次に、制御部15は、処理部11における
受信信号強度の積算値を判定部12に送信するための制
御信号を処理部11に、判定を開始するための制御信号
を判定部12に、それぞれ送信し、被試験体1の検査に
対する合格か不合格かの判定が開始される。
【0085】判定部12における被試験体1の検査に対
する合格か不合格かの判定は、受信信号強度の積算値に
関して予めある閾値を決めておき、その閾値との大小関
係により行う。つまり、判定部12は、積算された受信
信号強度が、上記閾値より小さければ、その被試験体1
は検査に対して合格であり、積分された受信信号強度
が、上記閾値より大きければ、その被試験体1は検査に
対して不合格である、という判定を行う。
【0086】判定部12における判定結果は、制御部1
5に送信される。制御部15は、判定結果をもとに、輸
送機構部13に対し、被試験体1を回収ボックス14に
輸送するための制御信号を送信する。この輸送機構部1
3は、被試験体1を、検査に合格した被試験体1と、不
合格であった被試験体1とに分別して、合格品回収ボッ
クス14aもしくは不合格品回収ボックス14bに回収
する。
【0087】この実施の形態2においては、従来の方式
とは異なり、被試験体1の表面上のきず5に蛍光磁粉を
散布し、被試験体1を磁化することにより、きず5付近
に蛍光磁粉を集中させ、紫外線照射して蛍光発光させ、
被試験体1全体から蛍光発光した信号を受信してその強
度を積分し、積分された受信信号強度の大小から、被試
験体1の検査に対する合格か不合格かの判定をしている
ので、撮像装置により画像を取り込んで画像処理すると
いった複雑な処理および構成を持つことなく、検査に要
する時間を短縮し、装置全体を廉価にすることが可能に
なる。
【0088】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、被試験体に蛍光液を
塗布する蛍光液塗布部と、前記被試験体にあるきず以外
の部分に付着した前記蛍光液を除去する洗浄部と、前記
被試験体に対して紫外線を照射して、洗浄後の被試験体
に残った蛍光液を蛍光発光させる紫外線灯と、前記蛍光
発光した光信号を電気信号に変換する光センサと、前記
光センサからの出力信号に基いて前記被試験体について
合格か不合格かを判定する判定部とを備えたので、検査
に要する時間を短縮でき、装置全体を廉価にすることが
できるという効果を奏する。
【0089】この発明の請求項2に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、前記被試験体を載せて
回転し被試験面全体に前記紫外線照射を施す回転台をさ
らに備えたので、検査に要する時間を短縮でき、装置全
体を廉価にすることができるという効果を奏する。
【0090】この発明の請求項3に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、前記回転台が回転動作
している期間中に前記光センサにより受信された受信信
号強度を積算してその積算値を前記判定部へ出力する処
理部をさらに備えたので、検査に要する時間を短縮で
き、装置全体を廉価にすることができるという効果を奏
する。
【0091】この発明の請求項4に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、前記判定部が、前記処
理部により積算された受信信号強度が、所定の閾値より
小さい場合は、前記被試験体は合格であると判定し、前
記所定の閾値より大きい場合には、前記被試験体は不合
格であると判定するので、検査に要する時間を短縮で
き、装置全体を廉価にすることができるという効果を奏
する。
【0092】この発明の請求項5に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、前記判定部により合格
と判定された被試験体と、不合格であると判定された被
試験体をそれぞれ分別して回収する回収ボックスをさら
に備えたので、検査に要する時間を短縮でき、装置全体
を廉価にすることができるという効果を奏する。
【0093】この発明の請求項6に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、前記被試験体を、前記
蛍光液塗布部から前記洗浄部へ、前記洗浄部から前記回
転台へ、さらに前記回転台から前記回収ボックスへ、そ
れぞれ輸送する輸送機構部をさらに備えたので、検査に
要する時間を短縮でき、装置全体を廉価にすることがで
きるという効果を奏する。
【0094】この発明の請求項7に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、外乱光をカットして前
記蛍光発光した光を抽出して前記光センサへ出力するフ
ィルタをさらに備えたので、検査に要する時間を短縮で
き、装置全体を廉価にすることができるという効果を奏
する。
【0095】この発明の請求項8に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、前記光センサが、光信
号を電気信号に変換する少なくとも一つの変換素子によ
り構成されるので、検査に要する時間を短縮でき、装置
全体を廉価にすることができるという効果を奏する。
【0096】この発明の請求項9に係る蛍光発光方式探
傷装置は、以上説明したとおり、前記光センサが、光信
号を集光するレンズと、前記集光した光信号を電気信号
に変換する変換素子とにより構成されるので、検査に要
する時間を短縮でき、装置全体を廉価にすることができ
るという効果を奏する。
【0097】この発明の請求項10に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、被試験体に蛍光磁粉
を散布する蛍光磁粉散布部と、前記被試験体を磁化する
磁化部と、前記被試験体に対して紫外線を照射して、磁
化後の被試験体に残った蛍光磁粉を蛍光発光させる紫外
線灯と、前記蛍光発光した光信号を電気信号に変換する
光センサと、前記光センサからの出力信号に基いて前記
被試験体について合格か不合格かを判定する判定部とを
備えたので、検査に要する時間を短縮でき、装置全体を
廉価にすることができるという効果を奏する。
【0098】この発明の請求項11に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項10におい
て、前記被試験体を載せて回転し被試験面全体に前記紫
外線照射を施す回転台をさらに備えたので、検査に要す
る時間を短縮でき、装置全体を廉価にすることができる
という効果を奏する。
【0099】この発明の請求項12に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項11におい
て、前記回転台が回転動作している期間中に前記光セン
サにより受信された受信信号強度を積算してその積算値
を前記判定部へ出力する処理部をさらに備えたので、検
査に要する時間を短縮でき、装置全体を廉価にすること
ができるという効果を奏する。
【0100】この発明の請求項13に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項12におい
て、前記判定部が、前記処理部により積算された受信信
号強度が、所定の閾値より小さい場合は、前記被試験体
は合格であると判定し、前記所定の閾値より大きい場合
には、前記被試験体は不合格であると判定するので、検
査に要する時間を短縮でき、装置全体を廉価にすること
ができるという効果を奏する。
【0101】この発明の請求項14に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項11におい
て、前記判定部により合格と判定された被試験体と、不
合格であると判定された被試験体をそれぞれ分別して回
収する回収ボックスをさらに備えたので、検査に要する
時間を短縮でき、装置全体を廉価にすることができると
いう効果を奏する。
【0102】この発明の請求項15に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項14におい
て、前記被試験体を、前記蛍光液塗布部から前記洗浄部
へ、前記洗浄部から前記回転台へ、さらに前記回転台か
ら前記回収ボックスへ、それぞれ輸送する輸送機構部を
さらに備えたので、検査に要する時間を短縮でき、装置
全体を廉価にすることができるという効果を奏する。
【0103】この発明の請求項16に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項10におい
て、外乱光をカットして前記蛍光発光した光を抽出して
前記光センサへ出力するフィルタをさらに備えたので、
検査に要する時間を短縮でき、装置全体を廉価にするこ
とができるという効果を奏する。
【0104】この発明の請求項17に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項10におい
て、前記光センサが、光信号を電気信号に変換する少な
くとも一つの変換素子により構成されるので、検査に要
する時間を短縮でき、装置全体を廉価にすることができ
るという効果を奏する。
【0105】この発明の請求項18に係る蛍光発光方式
探傷装置は、以上説明したとおり、請求項10におい
て、前記光センサが、光信号を集光するレンズと、前記
集光した光信号を電気信号に変換する変換素子とにより
構成されるので、検査に要する時間を短縮でき、装置全
体を廉価にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る蛍光浸透によ
る蛍光発光方式探傷装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る蛍光発光方式
探傷装置の光センサの構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る蛍光発光方式
探傷装置の光センサの別の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る蛍光磁粉によ
る蛍光発光方式探傷装置の構成を示す図である。
【図5】 従来の蛍光発光方式探傷装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 被試験体、2 紫外線灯、5 きず、6 蛍光液塗
布部、7 洗浄部、8回転台、9 フィルタ、10 光
センサ、10a 変換素子、10b リード線、10c
レンズ、11 処理部、12 判定部、13 輸送機
構部、14回収ボックス、14a 合格品回収ボック
ス、14b 不合格品回収ボックス、15 制御部、1
6 蛍光磁粉散布部、17 磁化部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和高 修三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G051 GB02 GC01 GC02 GC15 GD05 2G053 AA11 AB22 DB19 DC03 DC11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験体に蛍光液を塗布する蛍光液塗布
    部と、 前記被試験体にあるきず以外の部分に付着した前記蛍光
    液を除去する洗浄部と、 前記被試験体に対して紫外線を照射して、洗浄後の被試
    験体に残った蛍光液を蛍光発光させる紫外線灯と、 前記蛍光発光した光信号を電気信号に変換する光センサ
    と、 前記光センサからの出力信号に基いて前記被試験体につ
    いて合格か不合格かを判定する判定部とを備えたことを
    特徴とする蛍光発光方式探傷装置。
  2. 【請求項2】 前記被試験体を載せて回転し被試験面全
    体に前記紫外線照射を施す回転台をさらに備えたことを
    特徴とする請求項1記載の蛍光発光方式探傷装置。
  3. 【請求項3】 前記回転台が回転動作している期間中に
    前記光センサにより受信された受信信号強度を積算して
    その積算値を前記判定部へ出力する処理部をさらに備え
    たことを特徴とする請求項2記載の蛍光発光方式探傷装
    置。
  4. 【請求項4】 前記判定部は、前記処理部により積算さ
    れた受信信号強度が、所定の閾値より小さい場合は、前
    記被試験体は合格であると判定し、前記所定の閾値より
    大きい場合には、前記被試験体は不合格であると判定す
    ることを特徴とする請求項3記載の蛍光発光方式探傷装
    置。
  5. 【請求項5】 前記判定部により合格と判定された被試
    験体と、不合格であると判定された被試験体をそれぞれ
    分別して回収する回収ボックスをさらに備えたことを特
    徴とする請求項2記載の蛍光発光方式探傷装置。
  6. 【請求項6】 前記被試験体を、前記蛍光液塗布部から
    前記洗浄部へ、前記洗浄部から前記回転台へ、さらに前
    記回転台から前記回収ボックスへ、それぞれ輸送する輸
    送機構部をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載
    の蛍光発光方式探傷装置。
  7. 【請求項7】 外乱光をカットして前記蛍光発光した光
    を抽出して前記光センサへ出力するフィルタをさらに備
    えたことを特徴とする請求項1記載の蛍光発光方式探傷
    装置。
  8. 【請求項8】 前記光センサは、光信号を電気信号に変
    換する少なくとも一つの変換素子により構成されること
    を特徴とする請求項1記載の蛍光発光方式探傷装置。
  9. 【請求項9】 前記光センサは、光信号を集光するレン
    ズと、前記集光した光信号を電気信号に変換する変換素
    子とにより構成されることを特徴とする請求項1記載の
    蛍光発光方式探傷装置。
  10. 【請求項10】 被試験体に蛍光磁粉を散布する蛍光磁
    粉散布部と、 前記被試験体を磁化する磁化部と、 前記被試験体に対して紫外線を照射して、磁化後の被試
    験体に残った蛍光磁粉を蛍光発光させる紫外線灯と、 前記蛍光発光した光信号を電気信号に変換する光センサ
    と、 前記光センサからの出力信号に基いて前記被試験体につ
    いて合格か不合格かを判定する判定部とを備えたことを
    特徴とする蛍光発光方式探傷装置。
  11. 【請求項11】 前記被試験体を載せて回転し被試験面
    全体に前記紫外線照射を施す回転台をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項10記載の蛍光発光方式探傷装置。
  12. 【請求項12】 前記回転台が回転動作している期間中
    に前記光センサにより受信された受信信号強度を積算し
    てその積算値を前記判定部へ出力する処理部をさらに備
    えたことを特徴とする請求項11記載の蛍光発光方式探
    傷装置。
  13. 【請求項13】 前記判定部は、前記処理部により積算
    された受信信号強度が、所定の閾値より小さい場合は、
    前記被試験体は合格であると判定し、前記所定の閾値よ
    り大きい場合には、前記被試験体は不合格であると判定
    することを特徴とする請求項12記載の蛍光発光方式探
    傷装置。
  14. 【請求項14】 前記判定部により合格と判定された被
    試験体と、不合格であると判定された被試験体をそれぞ
    れ分別して回収する回収ボックスをさらに備えたことを
    特徴とする請求項11記載の蛍光発光方式探傷装置。
  15. 【請求項15】 前記被試験体を、前記蛍光液塗布部か
    ら前記洗浄部へ、前記洗浄部から前記回転台へ、さらに
    前記回転台から前記回収ボックスへ、それぞれ輸送する
    輸送機構部をさらに備えたことを特徴とする請求項14
    記載の蛍光発光方式探傷装置。
  16. 【請求項16】 外乱光をカットして前記蛍光発光した
    光を抽出して前記光センサへ出力するフィルタをさらに
    備えたことを特徴とする請求項10記載の蛍光発光方式
    探傷装置。
  17. 【請求項17】 前記光センサは、光信号を電気信号に
    変換する少なくとも一つの変換素子により構成されるこ
    とを特徴とする請求項10記載の蛍光発光方式探傷装
    置。
  18. 【請求項18】 前記光センサは、光信号を集光するレ
    ンズと、前記集光した光信号を電気信号に変換する変換
    素子とにより構成されることを特徴とする請求項10記
    載の蛍光発光方式探傷装置。
JP2000225523A 2000-07-26 2000-07-26 蛍光発光方式探傷装置 Pending JP2002039954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225523A JP2002039954A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 蛍光発光方式探傷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225523A JP2002039954A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 蛍光発光方式探傷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002039954A true JP2002039954A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18719283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000225523A Pending JP2002039954A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 蛍光発光方式探傷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002039954A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101423282B1 (ko) * 2012-11-21 2014-07-24 고영석 자외선을 이용한 손세정 검사 학습 장치
CN116295958A (zh) * 2023-05-17 2023-06-23 江苏广新重工有限公司 一种用于建筑钢结构的质量检测设备
CN117517332A (zh) * 2024-01-08 2024-02-06 石家庄铁道大学 一种车辆零部件无损探伤检测装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101423282B1 (ko) * 2012-11-21 2014-07-24 고영석 자외선을 이용한 손세정 검사 학습 장치
CN116295958A (zh) * 2023-05-17 2023-06-23 江苏广新重工有限公司 一种用于建筑钢结构的质量检测设备
CN116295958B (zh) * 2023-05-17 2023-09-01 江苏广新重工有限公司 一种用于建筑钢结构的质量检测设备
CN117517332A (zh) * 2024-01-08 2024-02-06 石家庄铁道大学 一种车辆零部件无损探伤检测装置
CN117517332B (zh) * 2024-01-08 2024-03-22 石家庄铁道大学 一种车辆零部件无损探伤检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7746458B2 (en) Diagnosing or determining parameters for an installation for detecting open defects in the surfaces of parts by sweating
US8761488B2 (en) Image data processing method and image creating method
JP3938227B2 (ja) 異物検査方法および装置
JP4045742B2 (ja) 非破壊検査方法およびその装置
JP4618501B2 (ja) 蛍光探傷装置および蛍光探傷方法
KR20120069047A (ko) 블라인드원단 검사시스템 및 검사방법
JP2017020880A (ja) 膜厚ムラ検査装置
JP2000249665A (ja) タイヤの内部検査方法及び装置
JP4469047B2 (ja) 表面検査装置
JPH10282063A (ja) 表面疵自動検査装置
JP2002039954A (ja) 蛍光発光方式探傷装置
JPH11219990A (ja) 半導体ウェーハの検査方法およびその装置
JP2010038723A (ja) 欠陥検査方法
JP3366517B2 (ja) 筒状物欠陥検出装置
JP4074837B2 (ja) 鋼片のマーキング位置検出方法及び装置
JPH0518901A (ja) ウエーハ表面検査装置
JP3442199B2 (ja) 表面検査装置
JP2007183283A (ja) 異物検査方法および装置
JP5484953B2 (ja) 磁粉探傷試験方法
JPH09113674A (ja) 遠隔検査装置及びその検査方法
JPH11287764A (ja) 欠陥検査方法
JPS6133091A (ja) 表面疵位置を決定する方法及び装置
JPH03165534A (ja) 欠陥検査装置
JP3389692B2 (ja) 磁粉探傷方法及びその装置
JP2000055834A (ja) ビアホールの導電性ペースト充填状態検査方法