JP2002039373A - 作業車両の油圧システム - Google Patents
作業車両の油圧システムInfo
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- JP2002039373A JP2002039373A JP2000219682A JP2000219682A JP2002039373A JP 2002039373 A JP2002039373 A JP 2002039373A JP 2000219682 A JP2000219682 A JP 2000219682A JP 2000219682 A JP2000219682 A JP 2000219682A JP 2002039373 A JP2002039373 A JP 2002039373A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/38—Control of exclusively fluid gearing
- F16H61/40—Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
- F16H61/4183—Preventing or reducing vibrations or noise, e.g. avoiding cavitations
Landscapes
- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行モータ停止時のキャビテーションの発生
を確実に防止することができるバックホーを提供する。 【解決手段】 走行装置3を駆動する油圧式の走行モー
タ10L,10Rを備え、この走行モータ10L,10
Rを停止させた際に、油圧機器からの戻りの油を作動油
タンク43に戻すリターン回路44から走行モータ10
L,10Rに油を供給可能とすると共に、該リターン回
路44の回路圧を、リターン回路44から走行モータ1
0L,10Rに至る回路の圧力損失以上に設定する圧力
設定弁49をリターン回路44に設ける。
を確実に防止することができるバックホーを提供する。 【解決手段】 走行装置3を駆動する油圧式の走行モー
タ10L,10Rを備え、この走行モータ10L,10
Rを停止させた際に、油圧機器からの戻りの油を作動油
タンク43に戻すリターン回路44から走行モータ10
L,10Rに油を供給可能とすると共に、該リターン回
路44の回路圧を、リターン回路44から走行モータ1
0L,10Rに至る回路の圧力損失以上に設定する圧力
設定弁49をリターン回路44に設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の作
業車両の油圧システムに関する。
業車両の油圧システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、バックホーにあっては、走行装
置として、前後一側に配置されたアイドラと、他側に配
置された駆動輪と、これらアイドラと駆動輪との間に配
置された複数の転輪とに亘って巻き掛けられたクローラ
ベルトを、油圧モータからなる走行モータによって駆動
するように構成したクローラ式走行装置が採用されてい
る。
置として、前後一側に配置されたアイドラと、他側に配
置された駆動輪と、これらアイドラと駆動輪との間に配
置された複数の転輪とに亘って巻き掛けられたクローラ
ベルトを、油圧モータからなる走行モータによって駆動
するように構成したクローラ式走行装置が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記バックホーにあっ
ては、油圧ポンプからの圧油は、走行モータを制御する
走行用制御弁を経た後、走行モータに供給される。ま
た、走行中、走行用制御弁を中立位置にして走行モータ
を停止した時に、バックホーの機体の慣性力により、走
行モータがまわろうとして、走行モータ内に負圧が発生
し、これによって、キャビテーションが発生するため、
走行用制御弁を中立位置にしたときに、走行モータ内が
負圧になっても、油圧機器を経た後の戻りの油をタンク
に戻す戻りの回路から走行モータに油が供給されるよう
に構成されている。
ては、油圧ポンプからの圧油は、走行モータを制御する
走行用制御弁を経た後、走行モータに供給される。ま
た、走行中、走行用制御弁を中立位置にして走行モータ
を停止した時に、バックホーの機体の慣性力により、走
行モータがまわろうとして、走行モータ内に負圧が発生
し、これによって、キャビテーションが発生するため、
走行用制御弁を中立位置にしたときに、走行モータ内が
負圧になっても、油圧機器を経た後の戻りの油をタンク
に戻す戻りの回路から走行モータに油が供給されるよう
に構成されている。
【0004】しかしながら、走行モータはクローラ式走
行装置の駆動輪の側方に配置され、走行用制御弁は、走
行装置上に旋回自在に支持された旋回台に設けられてお
り、走行用制御弁から走行モータにいたる回路(油圧ホ
ース等)の長さが比較的長いため、走行用制御弁から走
行モータにいたる回路の圧力損失のため、走行モータの
停止時に、該走行モータに油が十分に供給されず、キャ
ビテーションが発生し騒音が発生することがある。そこ
で、本発明は前記問題点に鑑みて、走行モータの停止時
のキャビテーションの発生を確実に防止できる作業車両
の油圧システムを提供することを目的とする。
行装置の駆動輪の側方に配置され、走行用制御弁は、走
行装置上に旋回自在に支持された旋回台に設けられてお
り、走行用制御弁から走行モータにいたる回路(油圧ホ
ース等)の長さが比較的長いため、走行用制御弁から走
行モータにいたる回路の圧力損失のため、走行モータの
停止時に、該走行モータに油が十分に供給されず、キャ
ビテーションが発生し騒音が発生することがある。そこ
で、本発明は前記問題点に鑑みて、走行モータの停止時
のキャビテーションの発生を確実に防止できる作業車両
の油圧システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための技術的手段は、走行装置を駆動する油圧式の走
行モータを備え、この走行モータを停止させた際に、油
圧機器からの戻りの油を作動油タンクに戻すリターン回
路から走行モータに油を供給可能とすると共に、該リタ
ーン回路の回路圧を、リターン回路から走行モータに至
る回路の圧力損失以上に設定する圧力設定弁をリターン
回路に設けたことを特徴とする。
のための技術的手段は、走行装置を駆動する油圧式の走
行モータを備え、この走行モータを停止させた際に、油
圧機器からの戻りの油を作動油タンクに戻すリターン回
路から走行モータに油を供給可能とすると共に、該リタ
ーン回路の回路圧を、リターン回路から走行モータに至
る回路の圧力損失以上に設定する圧力設定弁をリターン
回路に設けたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図6において、1は作業車両とし
て例示するバックホーであり、該バックホー1は上部の
旋回体2と下部の走行装置3とから主構成されている。
走行装置3は、前後一側に配置されたアイドラ4Aと、
他側に配置された駆動輪4Bと、これらアイドラ4Aと
駆動輪4Bとの間に配置された複数の転輪4Cとに亘っ
て巻き掛けられたクローラベルト4Dとを備えてなるク
ローラ走行体4を左右両側に備え、左右のクローラ走行
体4の駆動輪4Bをそれぞれ油圧モータを備えてなる
(又は油圧モータからなる)走行モータ10L,10R
によって駆動するように構成したクローラ式走行装置が
採用されている。
に基づいて説明する。図6において、1は作業車両とし
て例示するバックホーであり、該バックホー1は上部の
旋回体2と下部の走行装置3とから主構成されている。
走行装置3は、前後一側に配置されたアイドラ4Aと、
他側に配置された駆動輪4Bと、これらアイドラ4Aと
駆動輪4Bとの間に配置された複数の転輪4Cとに亘っ
て巻き掛けられたクローラベルト4Dとを備えてなるク
ローラ走行体4を左右両側に備え、左右のクローラ走行
体4の駆動輪4Bをそれぞれ油圧モータを備えてなる
(又は油圧モータからなる)走行モータ10L,10R
によって駆動するように構成したクローラ式走行装置が
採用されている。
【0007】なお、左右のクローラ走行体4は、それぞ
れ油圧シリンダによって左右方向に移動自在とされてお
り、左右のクローラ走行体4間の間隔が調節自在とされ
ている。また、走行装置3の前部には、油圧シリンダか
らなるドーザシリンダによって上下揺動されるドーザ5
を備えている。旋回体2は、走行装置3上に上下方向の
軸心回りに回動自在に支持されていて油圧モータからな
る旋回モータによって左右に旋回自在とされた旋回台6
と、旋回台6の前部に設けられた作業装置(掘削装置)
7と、旋回台6上に設けられた運転席8等とを備えて構
成されている。
れ油圧シリンダによって左右方向に移動自在とされてお
り、左右のクローラ走行体4間の間隔が調節自在とされ
ている。また、走行装置3の前部には、油圧シリンダか
らなるドーザシリンダによって上下揺動されるドーザ5
を備えている。旋回体2は、走行装置3上に上下方向の
軸心回りに回動自在に支持されていて油圧モータからな
る旋回モータによって左右に旋回自在とされた旋回台6
と、旋回台6の前部に設けられた作業装置(掘削装置)
7と、旋回台6上に設けられた運転席8等とを備えて構
成されている。
【0008】旋回台6の後部は、作業装置7等との重量
バランスを図るカウンタウエイト9によって構成され、
また、旋回台6の後部側にはエンジン、ラジエータ、油
圧ポンプ、エアクリーナ等が配置され、これらはボンネ
ット11によって覆われている。また、旋回台6の右側
部には、油圧機器作動用の油を貯留する作動油タンク、
油圧機器を制御するコントロールバルブ等が配置され、
これらはタンクカバー12によって覆われている。
バランスを図るカウンタウエイト9によって構成され、
また、旋回台6の後部側にはエンジン、ラジエータ、油
圧ポンプ、エアクリーナ等が配置され、これらはボンネ
ット11によって覆われている。また、旋回台6の右側
部には、油圧機器作動用の油を貯留する作動油タンク、
油圧機器を制御するコントロールバルブ等が配置され、
これらはタンクカバー12によって覆われている。
【0009】また、旋回台6の前部には、支持ブラケッ
ト13が設けられ、この支持ブラケット13には揺動ブ
ラケット14が上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支
持され、この揺動ブラケット14は油圧シリンダからな
るスイングシリンダによって左右に揺動される。作業装
置7は、基部側が前記揺動ブラケット14に揺動自在に
支持されたブーム15と、基部側がブーム15の先端側
に揺動自在に支持されたアーム16と、アーム16の先
端側にスクイ・ダンプ動作可能に支持されたバケット1
7とを備えて構成されており、それぞれ油圧シリンダか
らなるブームシリンダ18、アームシリンダ19、バケ
ットシリンダ20で作動可能とされている。
ト13が設けられ、この支持ブラケット13には揺動ブ
ラケット14が上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支
持され、この揺動ブラケット14は油圧シリンダからな
るスイングシリンダによって左右に揺動される。作業装
置7は、基部側が前記揺動ブラケット14に揺動自在に
支持されたブーム15と、基部側がブーム15の先端側
に揺動自在に支持されたアーム16と、アーム16の先
端側にスクイ・ダンプ動作可能に支持されたバケット1
7とを備えて構成されており、それぞれ油圧シリンダか
らなるブームシリンダ18、アームシリンダ19、バケ
ットシリンダ20で作動可能とされている。
【0010】運転席8の前方には、走行装置3の左右の
クローラ走行体4をそれぞれ操作する左右の走行操作レ
バー21が設けられている。図1及び図2はバックホー
1の油圧システムを左右分割して示したものであり、こ
の油圧システムは、エンジン22で4台の油圧ポンプP
1、P2、P3、P4を駆動し、2連式可変容量型のメ
イン油圧ポンプP1、P2からの圧油を、走行用制御弁
C1、C2を介して走行装置3の左右の走行モータ10
L,10Rにそれぞれ供給すると共に、ブーム用制御弁
C3、バケット用制御弁C4、アーム用制御弁C5、サ
ービス用制御弁C6を介してブームシリンダ18、バケ
ットシリンダ20、アームシリンダ19、サービスアク
チュエータ(アタッチメント)等の第1作業用アクチュ
エータへ供給している。
クローラ走行体4をそれぞれ操作する左右の走行操作レ
バー21が設けられている。図1及び図2はバックホー
1の油圧システムを左右分割して示したものであり、こ
の油圧システムは、エンジン22で4台の油圧ポンプP
1、P2、P3、P4を駆動し、2連式可変容量型のメ
イン油圧ポンプP1、P2からの圧油を、走行用制御弁
C1、C2を介して走行装置3の左右の走行モータ10
L,10Rにそれぞれ供給すると共に、ブーム用制御弁
C3、バケット用制御弁C4、アーム用制御弁C5、サ
ービス用制御弁C6を介してブームシリンダ18、バケ
ットシリンダ20、アームシリンダ19、サービスアク
チュエータ(アタッチメント)等の第1作業用アクチュ
エータへ供給している。
【0011】このサービスアクチュエータはブレーカ、
オーガ、カッタ等で、油圧容量は種々のものがあり、バ
ックホーのサービスポート14に着脱自在に接続される
ものである。メイン油圧ポンプP1、右側の走行モータ
10Rを制御する走行用制御弁C1、右側走行モータ1
0R、ブーム用制御弁C3、バケット用制御弁C4、ブ
ームシリンダ18、バケットシリンダ20等で第1油圧
回路を形成しており、メイン油圧ポンプP2、左側の走
行モータ10Lを制御する走行用制御弁C2、左側走行
モータ10L、制御弁C5、C6、アームシリンダ1
9、サービスアクチュエータ等で第2油圧回路を形成し
ている。
オーガ、カッタ等で、油圧容量は種々のものがあり、バ
ックホーのサービスポート14に着脱自在に接続される
ものである。メイン油圧ポンプP1、右側の走行モータ
10Rを制御する走行用制御弁C1、右側走行モータ1
0R、ブーム用制御弁C3、バケット用制御弁C4、ブ
ームシリンダ18、バケットシリンダ20等で第1油圧
回路を形成しており、メイン油圧ポンプP2、左側の走
行モータ10Lを制御する走行用制御弁C2、左側走行
モータ10L、制御弁C5、C6、アームシリンダ1
9、サービスアクチュエータ等で第2油圧回路を形成し
ている。
【0012】また、第3のサブ油圧ポンプP3からの圧
油を、伸縮用制御弁C7、旋回用制御弁C8、ドーザ用
制御弁C9、スイング用制御弁C10を介して、左右の
クローラ走行体4を左右に移動させる油圧シリンダ24
L,24R、旋回モータ25、ドーザシリンダ26及び
スイングシリンダ27等のアクチュエータに供給すると
共に、切り換え分流弁(切換弁)C11にも供給可能に
なっていて、これらによって第3油圧回路が形成されて
いる。切り換え分流弁C11は流通位置と分流供給位置
とに2位置切り換え式であり、分流供給位置に作動する
と2本の油路29、30と連通し、サブ油圧ポンプP3
の圧油を等分して油路29、30に供給可能になる。
油を、伸縮用制御弁C7、旋回用制御弁C8、ドーザ用
制御弁C9、スイング用制御弁C10を介して、左右の
クローラ走行体4を左右に移動させる油圧シリンダ24
L,24R、旋回モータ25、ドーザシリンダ26及び
スイングシリンダ27等のアクチュエータに供給すると
共に、切り換え分流弁(切換弁)C11にも供給可能に
なっていて、これらによって第3油圧回路が形成されて
いる。切り換え分流弁C11は流通位置と分流供給位置
とに2位置切り換え式であり、分流供給位置に作動する
と2本の油路29、30と連通し、サブ油圧ポンプP3
の圧油を等分して油路29、30に供給可能になる。
【0013】そして、サブ油圧ポンプP3の圧油の分流
した一流は、油路29を通ってブーム用制御弁C3、バ
ケット用制御弁C4を介してブームシリンダ18、バケ
ットシリンダ20に供給可能になり、また、分流した他
流は、油路30を通ってアーム用制御弁C5、サービス
用制御弁C6を介してアームシリンダ19、サービスア
クチュエータ等に供給可能になる。前記制御弁C3、C
4、C5、C8及び切り換え分流弁C11は油圧パイロ
ット切り換え式であり、パイロット圧用油圧ポンプP4
からの圧油が、走行モータ10L,10Rの斜板角変更
用走行速度切り換え弁31を経て左右の走行モータ10
L,10Rに供給可能とされると共に、アンロード弁3
2を経て左右のパイロット操作弁33を介して制御弁C
3、C4、C5、C7に供給可能とされ、また信号油路
34を介して切り換え分流弁C11に供給可能とされて
いる。
した一流は、油路29を通ってブーム用制御弁C3、バ
ケット用制御弁C4を介してブームシリンダ18、バケ
ットシリンダ20に供給可能になり、また、分流した他
流は、油路30を通ってアーム用制御弁C5、サービス
用制御弁C6を介してアームシリンダ19、サービスア
クチュエータ等に供給可能になる。前記制御弁C3、C
4、C5、C8及び切り換え分流弁C11は油圧パイロ
ット切り換え式であり、パイロット圧用油圧ポンプP4
からの圧油が、走行モータ10L,10Rの斜板角変更
用走行速度切り換え弁31を経て左右の走行モータ10
L,10Rに供給可能とされると共に、アンロード弁3
2を経て左右のパイロット操作弁33を介して制御弁C
3、C4、C5、C7に供給可能とされ、また信号油路
34を介して切り換え分流弁C11に供給可能とされて
いる。
【0014】切り換え分流弁C11の信号油路34には
パイロット圧制御油路が接続されている。なお、前記制
御弁C1〜11は一方向に重合され連結されて、前記コ
ントロールバルブが構成され、該コントロールバルブは
旋回台6に取付固定される。また、左右の走行用制御弁
C1,C2は、図1及び図3に示すように、スプールの
移動によって中立位置36と、正転位置37と、逆転位
置38とに切換え自在な、直動スプール形切換弁から構
成され、この左右の走行用制御弁C1,C2のスプール
は、左右の走行操作レバー21に連動機構を介して連動
連結され、左右の走行操作レバー21の揺動操作によ
り、左右の走行用制御弁C1,C2のスプールが移動
し、左右の走行用制御弁C1,C2が、それぞれ独立し
て中立位置36と、正転位置37と、逆転位置38とに
切換え可能とされている。
パイロット圧制御油路が接続されている。なお、前記制
御弁C1〜11は一方向に重合され連結されて、前記コ
ントロールバルブが構成され、該コントロールバルブは
旋回台6に取付固定される。また、左右の走行用制御弁
C1,C2は、図1及び図3に示すように、スプールの
移動によって中立位置36と、正転位置37と、逆転位
置38とに切換え自在な、直動スプール形切換弁から構
成され、この左右の走行用制御弁C1,C2のスプール
は、左右の走行操作レバー21に連動機構を介して連動
連結され、左右の走行操作レバー21の揺動操作によ
り、左右の走行用制御弁C1,C2のスプールが移動
し、左右の走行用制御弁C1,C2が、それぞれ独立し
て中立位置36と、正転位置37と、逆転位置38とに
切換え可能とされている。
【0015】メイン油圧ポンプP1,P2から吐出する
圧油を流通させる吐出回路42は、各種油圧機器を経た
後の戻り油を作動油タンク43に戻すリターン回路44
に接続されていると共に、該吐出回路42にはリリーフ
弁45が介装され、このリリーフ弁45によってメイン
油圧ポンプP1,P2とリリーフ弁45との間の回路圧
が設定される(例えば、210Kg/cm2)。また、
走行用制御弁C1,C2は、接続回路46を介して吐出
回路42のリリーフ弁45より上流側に接続されると共
に、連通回路47を介してリターン回路44に接続さ
れ、且つ、一対の油路から構成された給排回路48を介
して走行モータ10L,10Rに接続されている。
圧油を流通させる吐出回路42は、各種油圧機器を経た
後の戻り油を作動油タンク43に戻すリターン回路44
に接続されていると共に、該吐出回路42にはリリーフ
弁45が介装され、このリリーフ弁45によってメイン
油圧ポンプP1,P2とリリーフ弁45との間の回路圧
が設定される(例えば、210Kg/cm2)。また、
走行用制御弁C1,C2は、接続回路46を介して吐出
回路42のリリーフ弁45より上流側に接続されると共
に、連通回路47を介してリターン回路44に接続さ
れ、且つ、一対の油路から構成された給排回路48を介
して走行モータ10L,10Rに接続されている。
【0016】給排回路48の一方の油路は、図4及び図
5に示す、カウンタバランスバルブ40のK1ポートに
接続され、他方の油路は、図4及び図5に示す、カウン
タバランスバルブ40のK2ポートに接続されており、
一方の油路が圧油の供給油路となるときに、他方が圧油
の戻り油路となる。また、リターン回路44には、圧力
設定弁(リリーフ弁)49が介装され、該圧力設定弁4
9から上流側の回路の戻り油に若干の圧力が付与される
ようになっている。
5に示す、カウンタバランスバルブ40のK1ポートに
接続され、他方の油路は、図4及び図5に示す、カウン
タバランスバルブ40のK2ポートに接続されており、
一方の油路が圧油の供給油路となるときに、他方が圧油
の戻り油路となる。また、リターン回路44には、圧力
設定弁(リリーフ弁)49が介装され、該圧力設定弁4
9から上流側の回路の戻り油に若干の圧力が付与される
ようになっている。
【0017】走行用制御弁C1,C2を中立位置36に
している場合には、接続回路46が、制御弁C3〜11
を介してリターン回路44の圧力設定弁49よりも上流
側に連通されると共に、給排回路48が連通回路47に
連通される。また、走行用制御弁C1,C2を中立位置
36から正転位置37又は逆転位置38にすると、接続
回路46が給排回路48の一方の油路に連通されると共
に、接続回路46のリターン回路44への連通が遮断さ
れ、さらに給排回路48の他方の油路に連通回路47が
連通されるようになっている。
している場合には、接続回路46が、制御弁C3〜11
を介してリターン回路44の圧力設定弁49よりも上流
側に連通されると共に、給排回路48が連通回路47に
連通される。また、走行用制御弁C1,C2を中立位置
36から正転位置37又は逆転位置38にすると、接続
回路46が給排回路48の一方の油路に連通されると共
に、接続回路46のリターン回路44への連通が遮断さ
れ、さらに給排回路48の他方の油路に連通回路47が
連通されるようになっている。
【0018】前記左右の走行モータ10L,10Rは、
アキシャルピストンモータ等からなる駆動部39とカウ
ンタバランスバルブ40等とを備えて主構成されてお
り、走行モータ10L,10Rに流入する圧油の流量に
見合った速度で駆動部39が回転するようにカウンタバ
ランスバルブ40によって制御されるように構成されて
いる。すなわち、走行用制御弁C1,C2を中立位置3
6から例えば正転位置37にし、図4に示すように、メ
イン油圧ポンプP1,P2より吐出された圧油が走行用
制御弁C1,C2を経てカウンタバランスバルブ40の
K1ポートに導かれると、圧油はチェックバルブL1を
通りM1ポートに流れるのと同時にオリフィスO1を通
りB1室にも流れる。
アキシャルピストンモータ等からなる駆動部39とカウ
ンタバランスバルブ40等とを備えて主構成されてお
り、走行モータ10L,10Rに流入する圧油の流量に
見合った速度で駆動部39が回転するようにカウンタバ
ランスバルブ40によって制御されるように構成されて
いる。すなわち、走行用制御弁C1,C2を中立位置3
6から例えば正転位置37にし、図4に示すように、メ
イン油圧ポンプP1,P2より吐出された圧油が走行用
制御弁C1,C2を経てカウンタバランスバルブ40の
K1ポートに導かれると、圧油はチェックバルブL1を
通りM1ポートに流れるのと同時にオリフィスO1を通
りB1室にも流れる。
【0019】また、圧油はM1ポートから駆動部39へ
流入し、該駆動部39を回転させようとするが、駆動部
39からの戻り油はM2ポートへ流入しても、チェック
バルブL2で流れを阻止される為、K1ポート及びB1
室の圧力は上昇する。B1室の圧力がスプリングE1の
設定値より高くなると、プランジャFは左側に移動し、
M2ポートとK2ポートは通じるため、駆動部39は回
転することとなる。一方、図5に示すように、駆動部3
9の回転が速くなり過ぎ、M1ポートへ流入する圧油よ
り、M2ポートから流出する戻り油の方が多くなった場
合には、K1ポート及びB1室の圧力は低下する。
流入し、該駆動部39を回転させようとするが、駆動部
39からの戻り油はM2ポートへ流入しても、チェック
バルブL2で流れを阻止される為、K1ポート及びB1
室の圧力は上昇する。B1室の圧力がスプリングE1の
設定値より高くなると、プランジャFは左側に移動し、
M2ポートとK2ポートは通じるため、駆動部39は回
転することとなる。一方、図5に示すように、駆動部3
9の回転が速くなり過ぎ、M1ポートへ流入する圧油よ
り、M2ポートから流出する戻り油の方が多くなった場
合には、K1ポート及びB1室の圧力は低下する。
【0020】B室の圧力がスプリングE1の設定値より
低くなった時、プランジャFは右側に戻ろうとし、この
ため戻り油はD部で絞られるため、M2ポートに背圧を
発生させ、駆動部39の回転を遅くする。そして、駆動
部39の回転が遅くなると、K1ポート及びB1室の圧
力は再び上昇し、プランジャFは左側に移動する為、M
2ポートに発生した背圧はなくなる。なお、走行用制御
弁C1,C2を中立位置36から逆転位置38にする
と、今度は、メイン油圧ポンプP1,P2より吐出され
た圧油がK2ポートに導かれ、チェックバルブL2を通
りM2ポートに流れるのと同時にオリフィスO2を通り
B2室に流れる。
低くなった時、プランジャFは右側に戻ろうとし、この
ため戻り油はD部で絞られるため、M2ポートに背圧を
発生させ、駆動部39の回転を遅くする。そして、駆動
部39の回転が遅くなると、K1ポート及びB1室の圧
力は再び上昇し、プランジャFは左側に移動する為、M
2ポートに発生した背圧はなくなる。なお、走行用制御
弁C1,C2を中立位置36から逆転位置38にする
と、今度は、メイン油圧ポンプP1,P2より吐出され
た圧油がK2ポートに導かれ、チェックバルブL2を通
りM2ポートに流れるのと同時にオリフィスO2を通り
B2室に流れる。
【0021】そして、B2室の圧力がスプリングE2の
設定値より高くなると、プランジャFは右側に移動し、
M1ポートとK1ポートが通じ、駆動部39は前記とは
逆の方向に回転することとなる。また、走行モータ10
L,10R(バックホー1の走行)を停止させるべく、
走行用制御弁C1,C2を正転位置36又は逆転位置3
8から中立位置36に切り換えると、走行モータ10
L,10Rへの圧油の供給が停止されるが、走行モータ
10L,10Rはバックホー1の慣性力によってまわろ
うとするので、走行モータ10L,10R内に負圧が発
生し、キャビテーション発生の原因となるが、走行用制
御弁C1,C2の中立位置36において、給排回路48
が連通回路47を介してリターン回路44に連通するの
で、走行モータ10L,10R内に負圧が発生しても、
カウンタバランスバルブ40が閉じるまでは、リターン
回路44から油が供給されることとなり、キャビテーシ
ョンが発生しないように構成されている。
設定値より高くなると、プランジャFは右側に移動し、
M1ポートとK1ポートが通じ、駆動部39は前記とは
逆の方向に回転することとなる。また、走行モータ10
L,10R(バックホー1の走行)を停止させるべく、
走行用制御弁C1,C2を正転位置36又は逆転位置3
8から中立位置36に切り換えると、走行モータ10
L,10Rへの圧油の供給が停止されるが、走行モータ
10L,10Rはバックホー1の慣性力によってまわろ
うとするので、走行モータ10L,10R内に負圧が発
生し、キャビテーション発生の原因となるが、走行用制
御弁C1,C2の中立位置36において、給排回路48
が連通回路47を介してリターン回路44に連通するの
で、走行モータ10L,10R内に負圧が発生しても、
カウンタバランスバルブ40が閉じるまでは、リターン
回路44から油が供給されることとなり、キャビテーシ
ョンが発生しないように構成されている。
【0022】そして、このとき、リターン回路44から
走行モータ10L,10Rに至る回路の圧損が、圧力設
定弁49で設定されるリターン回路44の回路圧よりも
大きいと、走行モータ10L,10Rに十分に油が供給
されないので、走行モータ10L,10R停止時のキャ
ビテーションの発生を確実に防止するために、圧力設定
弁49で設定されるリターン回路44の回路圧(圧力設
定弁49のリリーフ圧)は、リターン回路44から走行
モータ10L,10Rに至る回路の圧損以上となるよう
に設定されている(例えば、圧損が5Kg/cm2であ
れば圧力設定弁49のリリーフ圧は5Kg/cm2以上
とされる)。
走行モータ10L,10Rに至る回路の圧損が、圧力設
定弁49で設定されるリターン回路44の回路圧よりも
大きいと、走行モータ10L,10Rに十分に油が供給
されないので、走行モータ10L,10R停止時のキャ
ビテーションの発生を確実に防止するために、圧力設定
弁49で設定されるリターン回路44の回路圧(圧力設
定弁49のリリーフ圧)は、リターン回路44から走行
モータ10L,10Rに至る回路の圧損以上となるよう
に設定されている(例えば、圧損が5Kg/cm2であ
れば圧力設定弁49のリリーフ圧は5Kg/cm2以上
とされる)。
【0023】前記構成のものにあっては、走行モータ1
0L,10R停止時のキャビテーション対策のための回
路を別途設ける必要がないという効果を奏する。また、
走行モータ10L,10Rの強度アップが図れるという
利点もある。なお、前記構成のものにおいて、連通回路
47もリターン回路44の一部とみることもできる。
0L,10R停止時のキャビテーション対策のための回
路を別途設ける必要がないという効果を奏する。また、
走行モータ10L,10Rの強度アップが図れるという
利点もある。なお、前記構成のものにおいて、連通回路
47もリターン回路44の一部とみることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上本発明によれば、走行装置を駆動す
る油圧モータからなる走行モータを備え、この走行モー
タを停止させた際に、油圧機器からの戻りの油をタンク
に戻すリターン回路から走行モータに油を供給可能とす
ると共に、該リターン回路の回路圧を、リターン回路か
ら走行モータに至る回路の圧力損失以上に設定する圧力
設定弁をリターン回路に設けたことにより、走行モータ
停止時のキャビテーションの発生を確実に防止すること
ができる。
る油圧モータからなる走行モータを備え、この走行モー
タを停止させた際に、油圧機器からの戻りの油をタンク
に戻すリターン回路から走行モータに油を供給可能とす
ると共に、該リターン回路の回路圧を、リターン回路か
ら走行モータに至る回路の圧力損失以上に設定する圧力
設定弁をリターン回路に設けたことにより、走行モータ
停止時のキャビテーションの発生を確実に防止すること
ができる。
【図1】本発明の作業車両の油圧システムの右半分を示
す油圧回路図である。
す油圧回路図である。
【図2】同油圧システムの左半分を示す油圧回路図であ
る。
る。
【図3】走行系の一部の油圧回路図である。
【図4】走行モータの概略構成図である。
【図5】走行モータの概略構成図である。
【図6】バックホーの全体側面図である。
3 走行装置 10L 走行モータ 10R 走行モータ 43 作動油タンク 44 リターン回路 49 圧力設定弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 BB03 CA05 DA03 3H089 BB11 CC01 DA03 DB02 DB47 DB49 GG02 JJ01 3J053 AA02 AA03 AB02 AB13 AB43 DA16 EA07 FB01
Claims (1)
- 【請求項1】 走行装置を駆動する油圧式の走行モータ
を備え、この走行モータを停止させた際に、油圧機器か
らの戻りの油を作動油タンクに戻すリターン回路から走
行モータに油を供給可能とすると共に、該リターン回路
の回路圧を、リターン回路から走行モータに至る回路の
圧力損失以上に設定する圧力設定弁をリターン回路に設
けたことを特徴とする作業車両の油圧システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000219682A JP2002039373A (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 作業車両の油圧システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000219682A JP2002039373A (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 作業車両の油圧システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002039373A true JP2002039373A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18714423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000219682A Pending JP2002039373A (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 作業車両の油圧システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002039373A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1767707A2 (en) | 2005-09-26 | 2007-03-28 | Kubota Corporation | Work machine |
JP2010223256A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Kubota Corp | 作業機 |
-
2000
- 2000-07-19 JP JP2000219682A patent/JP2002039373A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1767707A2 (en) | 2005-09-26 | 2007-03-28 | Kubota Corporation | Work machine |
US7430954B2 (en) | 2005-09-26 | 2008-10-07 | Kubota Corporation | Work machine |
JP2010223256A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Kubota Corp | 作業機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050524 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051011 |