JP2002037317A - 蓋 材 - Google Patents
蓋 材Info
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Abstract
とする自動充填機において、表面材質の如何にかかわら
ず、かつ無菌充填の場合も適用可能な、充填機適性に優
れた蓋材の提供にある。 【解決手段】容器本体5の上端開口部をシール密封する
積層体で、前記積層体は、少なくとも表面がつや消し処
理されたポリエチレンテレフタレートフィルム10でな
り、裏面がシーラント層30でなり、前記表面のJIS
K 7105に規定されている光沢度が7〜100%
である蓋材1とするものである。
Description
ーグルト等を収納する容器の蓋材に関するものであり、
さらに詳細には、内容物の充填機内における供給適性を
考慮した蓋材に関する。
やプリン等を収納する容器で、上端に開口部を有しかつ
上端縁のフランジ部を有する容器本体を密封する蓋材
で、プラスチックフィルムや紙、アルミニウム箔などの
積層体でなり、裏面(最内面)が容器フランジ部にヒー
トシール等で密封するためのシーラント層でなる蓋材が
知られ、その開封は、フランジ部にシールされている蓋
材をその周縁のタブを持ち上げながら剥がして食する便
利な容器として広く普及している。
物の充填と蓋材をそれにシールして、商品とするその商
品専用の自動充填機があり、この自動充填機では、複数
枚重ね合わされた蓋材と容器本体が搭載されていて、走
行する容器本体に内容物を充填後、複数枚重ね合わされ
た蓋材より一枚づつ分離されてその容器本体のフランジ
部にヒートシールされて商品とするようになっている。
が、一枚づつ分離されずに(例えば2枚くっついた状態
で)一個の容器に供給されて、シール不良等の不良品と
なる事故が発生することがあった。それは蓋材の裏面
(シーラント層)とその下に重ね合わされている蓋材の
表面とが完全に密着して剥がれない状態となっているた
めであって、蓋材の表裏両面とも平滑性が良すぎること
がその要因の一つでもあった。
造中に蓋材と蓋材との間にデンプンやタルクなどの微粉
末を散布して重ね合わせる方法や、蓋材表面にエンボス
ローラー等によりエンボス加工を施したもの同志を重ね
合わせる方法などがとられていた。
従来技術である微粉の散布による方法では、内容物等に
もよるが、例えば無菌充填の場合は、不純物として混入
するので使用不可能であり、またエンボス加工等による
方法では、表面の見栄えの問題や内部の印刷が見え難い
などのほか硬質の材料には加工し難く、耐熱性のない材
料ではエンボスができないなどの問題があった。
するものであり、その課題とするところは、容器本体に
内容物の充填と蓋材のシールで商品とする自動充填機に
おいて、表面材質の如何にかかわらず、かつ無菌充填の
場合も適用可能な、1枚づつ分離して供給される充填機
適性に優れた蓋材を提供することにある。
を達成するために、まず請求項1の発明では、容器本体
の上端開口部をシール密封する積層体で、外周縁に開封
用タブを有する蓋材において、前記積層体は、少なくと
も表面がつや消し処理されたポリエチレンテレフタレー
トフィルム、もしくはつや消し剤が塗布されたポリエチ
レンテレフタレートフィルムでなり、裏面がシーラント
層でなることを特徴とする蓋材としたものである。
IS K 7105に規定されている光沢度が7〜10
0%であることを特徴とする蓋材としたものである。
ィルムの表面に既につや消し処理が均一に施されてい
て、かつその表面の光沢度で7〜100%の範囲内で
は、自動充填機内で安定して一枚づつ分離されて供給さ
れ、微粉を使用していないので無菌充填の場合もクリー
ンな状態で使用可能な充填機適性に優れた蓋材とするこ
とができる。その表面の光沢度が、7%に満たないと表
面の凹凸が大き過ぎて見栄えがせず、内部の印刷も見え
難くなり、また表面の光沢度が、100%を越えると1
枚づつ分離されず2枚差しによる不良品の発生の危惧が
あるので好ましくない。なお通常の平坦なポリエチレン
テレフタレートフィルムの光沢度は、160〜200%
である。
る。本発明の蓋材は、図1の側断面図に示すように、例
えば表面側から、表面につや消し処理されたポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(10)の裏面に、ドライラ
ミネーション用接着剤を介して、表面に印刷層(22)
を有する基材シート(20)をラミネートし、さらにド
ライラミネーション用接着剤を介して、容器本体(5)
のフランジ部(12)にヒートシールでシールするため
のシーラント層(30)を最内層として設けた積層体で
なり、外周縁に開封用タブ(14)を有する蓋材(1)
である。
に応じて必要な機能をもつもので、例えば即席麺用(熱
湯を注いで温めほぐしてから食す)には、図2の側断面
図に示すように、基材シート(20)として、印刷層
(22)を有する紙層(26)の裏面にドライラミネー
ション用接着剤を介してアルミニウム箔(28)をラミ
ネートし、それにシーラント層(30)が形成され、外
周縁に開封用タブ(14)を有する蓋材(1)で、デッ
トホールド性(開封用タブ(14)を引っ張り上げ、中
央まで剥離すると上にカールしたままの状態を保持する
性質で、この状態で熱湯を安全に注ぐことができる)や
遮光性を持たせた蓋材(1)とすることもできる。
レートフィルムに硝化綿、アクリル、ウレタンあるいは
ポリアミド系のつや消し剤をコートしてつや消し処理さ
れたポリエチレンテレフタレートフィルム(10)とす
ることもできる。
について説明する。まず本発明の蓋材(1)を構成する
つや消し処理されたポリエチレンテレフタレートフィル
ム(10)としては、例えば厚さ12μm程度のポリエ
チレンテレフタレートフィルムの表面に圧搾空気により
砂を吹きつけるサンドブラスト法によりつや消し処理を
行ったものが一般的に使用可能であり、そのつや消しの
度合いは、吹きつけ圧、砂の粒度、処理時間等でグレー
ド化したもので、プラスチックの光学的特性試験法とし
て、JIS K 7105に規定されている表面の光沢
度で、7〜100%の範囲のものが、本発明の蓋材とし
て好適である。その表面の光沢度が、7%に満たないと
表面の凹凸が大き過ぎて見栄えがせず、例えば図1ある
いは図2に示すような印刷層(22)も見え難くなり、
また100%を越えると、自動充填機内に積載された蓋
材が1枚づつ分離されず2枚差しになるなどの不良品の
発生の危惧があるので好ましくない。なお通常のつや消
し処理の施されていない平坦なポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの光沢度は、160〜200%である。
や消し剤としては、例えば無機顔料である酸化チタン等
が、硝化綿、アクリル、ウレタンあるいはポリアミド系
樹脂等のバインダーに分散された塗布液があり、その塗
布液をロールコート法等で5〜20g/m2 程度に塗布
乾燥されて得られる。この場合も無機顔料等の粒度や分
散量、バインダーの種類等によってその表面光沢度がグ
レード化されていて、7〜100%の範囲のものが好適
に使用される。
シート(20)としては、例えば二軸延伸されたポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム、高密度ポリ
エチレン(HDPE)フィルム、ナイロン(ONy)フ
ィルム、ポリプロピレン(OPP)フィルム等の単体フ
ィルムが挙げられ、内容物や蓋材の機能等を考慮して適
宜選定することができる。
面が白色で印刷適性を有する、例えば坪量50〜120
g/m2 程度の両アート紙、片アート紙、両、片面コー
ト紙等を紙層(26)とし、厚さ10μm程度のアルミ
ニウム箔(28)を接着剤等を介して積層されたものが
即席麺等を収納するカップのデッドホールド性や遮光性
に優れた蓋材の基材シート(20)として好適に使用す
ることもできる。
層としてのシーラント層(30)としては、ヒートシー
ル性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、
低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン
(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポ
リオレフィンが好適に用いられ、さらにこれらポリオレ
フィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、ポ
リオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものと
することもでき、これら樹脂のフィルムを基材シート
(20)にドライラミネーション用接着剤を介してラミ
ネートするか、あるいはこれら溶融樹脂を基材シート
(20)面にアンカーコート剤を介して、押し出しラミ
ネートして得られる。また、エチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂等からなるホ
ットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2 程度で設
けてもよく、これらシーラント層(30)によって容器
本体(5)のフランジ部(12)との十分な密封性と剥
離開封性(イージーピール性ともいう)を可能とするこ
とができる。
る。 〈実施例1〉図1に示すように、つや消し処理されたポ
リエチレンテレフタレートフィルム(10)として厚さ
12μmのマットPETフィルム:エンブレットPTH
−12(ユニチカ社製)の裏面に、ポリエステル・ウレ
タン系のドライラミネーション用接着剤:A−515/
A−50(武田薬品社製)をグラビア法にて3g/m 2
の塗布量で塗布、乾燥し、接着剤表面がまだ粘着状態時
に、表面に白色コートと絵柄印刷でなる印刷層(22)
を有する厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを基材シート(30)として、加圧接着して中間
製品としてのの積層体を得た。
層体の基材シート(30)裏面に、ポリエステル・ウレ
タン系のドライラミネーション用接着剤:A−515/
A−50(武田薬品社製)をグラビア法にて3g/m2
の塗布量で塗布、乾燥し、接着剤表面がまだ粘着状態時
に、ポリエチレンに不相溶性成分であるポリブデンを混
合した厚さ30μmのイージーピールフィルム:商品名
CF7601EA(東レ合成社製)をシーラント層(3
0)として加圧接着して蓋材用の積層体を得た。ここで
得られた積層体の平均表面光沢度は、70%であった。
トPETフィルムを、つや消し処理の施されていない平
滑な厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムとした以外は、実施例1と同様にして蓋材の積層体を
得た。この積層体の平均表面光沢度は、170%であっ
た。
層体を小断し、打ち抜いて、外周縁に開封用タブ(1
4)を有する100mmφの蓋材(1)とし、容器本体
(5)としてポリエチレンがコートされた紙カップと、
これら蓋材(1)を自動充填機に積載し、充填テストを
繰り返したところ、実施例1で得られた蓋材では、2枚
差しなどがなく良好なシール密封がなされた商品が得ら
れた。それに対し比較例1で得られた蓋材では、2枚差
しが発生し約10%の不良品(シール不良)ができた。
示す如き効果がある。即ち、容器本体の上端開口部をシ
ール密封する積層体で、外周縁に開封用タブを有する蓋
材において、比較的硬いPETフィルムの表面に既につ
や消し処理が均一に施されていて、かつその表面の光沢
度で7〜100%の範囲内とすることによって、自動充
填機内で安定して一枚づつ分離されて供給され、微粉を
使用していないので無菌充填の場合もクリーンな状態で
使用可能な充填機適性に優れた蓋材とすることができ
る。
ト等を収納する容器の蓋材において、特に内容物を充填
する自動充填機内における供給適性を考慮した蓋材とし
て、優れた実用上の効果を発揮する。
側断面概略図である。
めの側断面概略図である。
トフィルム 12‥‥フランジ部 14‥‥開封用タブ 20‥‥基材シート 22‥‥印刷層 26‥‥紙層 28‥‥アルミニウム箔 30‥‥シーラント層
Claims (2)
- 【請求項1】容器本体の上端開口部をシール密封する積
層体で、外周縁に開封用タブを有する蓋材において、前
記積層体は、少なくとも表面がつや消し処理されたポリ
エチレンテレフタレートフィルム、もしくはつや消し剤
が塗布されたポリエチレンテレフタレートフィルムでな
り、裏面がシーラント層でなることを特徴とする蓋材。 - 【請求項2】前記表面のJIS K 7105に規定さ
れている光沢度が7〜100%であることを特徴とする
蓋材。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009255980A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-11-05 | Ma Packaging:Kk | 食品容器用蓋材、食品容器、および飲食品包装体 |
JP2021075295A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | 福助工業株式会社 | 艶消し感を有する3層有色フィルム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0665261U (ja) * | 1993-02-18 | 1994-09-13 | 三菱アルミニウム株式会社 | 蓋 材 |
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- 2000-07-27 JP JP2000226781A patent/JP4529251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013234004A (ja) * | 2008-03-17 | 2013-11-21 | Ma Packaging:Kk | 食品容器用蓋材、食品容器、および飲食品包装体 |
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JP7211590B2 (ja) | 2019-11-07 | 2023-01-24 | 福助工業株式会社 | 艶消し感を有する3層有色フィルム |
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