JP2002036009A - 刃先位置調整方法及び装置 - Google Patents
刃先位置調整方法及び装置Info
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Abstract
ことなく動作させる。 【解決手段】 X、Y軸駆動モータを駆動して、固定側
の係脱部材73と調整軸70との軸線を一致させて、係
脱部材73と調整軸70先端の6角孔71を嵌め込む。
その状態で、X、Y軸駆動モータを制御して、スピンド
ルヘッド8をX、Y軸方向で移動制御し、調整軸70の
軸線CL2回りにスピンドル8aを相対的に旋回させ、
これによりスライド体66を移動させて工具ホルダ60
の勾配面64、68の相互作用で、スリット65より先
端側を弾性変形させ、刃具Tの半径方向刃先位置を調整
する。
Description
て、刃先位置を自動的に調整する方法及び装置に関す
る。
摩耗などにより、刃先位置が基準位置からずれることが
ある。そのため、従来から刃具をスピンドル先端に半径
方向に移動可能に装着し、その刃具の刃先位置を、スピ
ンドル先端に設けた調整軸を回動させることで調整(補
正)することが広く行われている。例えば、特開平10
−15712号では、上下移動する工作機械のスピンド
ルヘッドにスピンドルを回転可能に設け、そのスピンド
ル先端に着脱自在な工具ホルダに調整軸(ドローバー)
をスピンドル軸線から偏心した位置に回動自在に設け、
そのドローバー先端の六角孔に、前後、左右移動するテ
ーブル上に設けた回転駆動装置の駆動軸を嵌め込んで駆
動軸を回転駆動装置が有するサーボモータで回転させ
て、ホルダ内部の伝達機構を介して、工具ホルダに半径
方向移動可能に設けた刃具を半径方向に移動させるもの
が開示されている。
ルダの調整軸を回転させるために、工作機械のテーブル
上に、工具ホルダの刃具位置調整のためのドローバーを
回転させる専用のサーボモータを内蔵した回転駆動装置
を備えているので、装置が高価になるなどの問題があっ
た。この発明の課題は、前述のような刃先位置調整を工
作機の本来備えている駆動モータを利用して行うこと
で、装置を安価に提供できるようにすることにある。
願では、ワークに対して、X、Y、Z軸駆動モータを制
御して、スピンドル先端の刃具による加工を行う工作機
械において、スピンドル先端部にZ軸方向のスピンドル
回転軸心から偏心した位置に調整軸を回転自在に備え、
その調整軸を回動することで、スピンドル先端部に半径
方向に位置変位可能に設けてある刃具の半径方向刃先位
置を調整する刃先位置調整方法であって、X、Y軸駆動
モータにより、調整軸とスピンドルとを調整軸の軸線回
りに相対的に回動することで、工具の刃先位置を調整す
ることを特徴とする(請求項1)。また、本願は、スピ
ンドル先端部にスピンドル回転軸心から偏心した位置に
調整軸を回転自在に備え、その調整軸を回動すること
で、スピンドル先端部に半径方向に位置変位可能に設け
てある刃具の半径方向刃先位置を調整する刃先位置調整
方法において、スピンドルをスピンドル回転軸線に対す
る直交2方向に移動するスピンドルヘッドに回転自在に
設け、調整軸先端を固定側の回転阻止部材に保持させた
状態で調整軸の軸線回りに前記スピンドルヘッドの直交
2軸方向の移動制御でスピンドルを旋回させて調整軸を
スピンドル先端部に対して相対的に回動することで、工
具の刃先位置を調整することを特徴とする(請求項
2)。
Y、Z軸駆動モータを制御して、スピンドル先端の刃具
による加工を行う工作機であって、スピンドルをスピン
ドルヘッドに回転自在に支持し、スピンドルには先端に
工具ホルダを着脱自在に装着し、その工具ホルダは、ス
ピンドル回転軸心から偏心した位置に調整軸を回転自在
に備え、その調整軸を回動することで、工具ホルダに半
径方向に位置変位可能に設けてある刃具の半径方向刃先
位置を調整するように構成されている工作機において、
工作機の固定側に調整軸と係脱する回転阻止部材を設
け、スピンドルヘッドを、前記X、Y軸駆動モータでス
ピンドル軸線と直交するX、Y軸方向に移動するように
し、回転阻止部材に調整軸を係止した状態で、スピンド
ルヘッドをX、Y軸方向に制御して調整軸の軸線回りに
スピンドルを旋回させる制御手段を備えていることを特
徴とする(請求項3)。請求項1の方法を実施するに
は,このようにスピンドルヘッドをX、Y軸駆動モータ
でX、Y軸方向に移動させるようにすることに代えて、
調整軸と係脱する回転阻止部材をX、Y軸駆動モータで
X、Y軸方向に移動させるようにしてもよいし、また、
スピンドルヘッドをX軸駆動モータでX軸方向に、回転
阻止部材をY軸駆動モータでY軸方向に移動させ、両者
の合成移動で調整軸とスピンドルとの相対回転を実現し
てもよい。調整軸の先端には係止部が設けてあり、回転
阻止部材は、スピンドル軸線方向から前記係止部に係脱
して係止部を回り止めする係脱部材である(請求項
4)。これらの構成より、調整軸とスピンドルとを、工
作機が本来持っているX軸、Y軸駆動源により相対的に
回動させるので、従来のように、調整軸駆動用に別途格
別な駆動装置を必要とせず、安価になる。
上の移動ベース2が、本体ベッド1後部に取付けたZ軸
駆動モータ3により回転駆動される送りねじ軸4で前後
(Z軸)方向へ移動するようにしてある。移動ベース2
上には移動コラム5が移動ベース2側部に取付けたX軸
駆動モータ6により回転駆動される送りねじ軸7で左右
(X軸)方向に移動するようにしてある。これにより、
移動コラム5は前後、左右に水平移動する。移動コラム
5にはスピンドル8aを回転自在に支持したスピンドル
ヘッド8が上下(Y軸)方向に移動自在に装架されてい
る。スピンドルヘッド8は移動コラム5内の上下の送り
ねじ軸9で上下移動され、この送りねじ軸9は移動コラ
ム5に出力軸を上方に向けて装着したY軸駆動モータ1
0とタイミングベルト11を介して接続されている。ス
ピンドル8aはブレーキ付きのスピンドル回転モータM
により回転駆動される。
され、この支柱上端にマガジン支持ベース13が固着さ
れ、前記移動コラム5の水平移動空間上方に位置されて
いる。このマガジン支持ベース13の下面には、前記移
動コラム5の頂部との間に僅かな隙間を持ってアーム装
置15が一体に装着してある。アーム装置15は例えば
特開昭62−282840号に開示のように複数のカム
要素の組合せにより両端に把持部16を持つ工具交換ア
ーム17が第1図に示す待機位置から時計方向に90°
旋回して後述の移送装置50の受渡位置Bの工具ホルダ
25とスピンドルの工具ホルダ(これらには工具が装着
してある)を同時に把持し、次いで工具交換アーム17
を軸方向へ移動して両工具ホルダ25を抜出し、180
度旋回の後、軸方向へ後退移動して工具交換を行い、そ
の後反時計方向へ90°旋回して元の待機位置へ戻るよ
うにしたものである。
支柱18とベース板19を組合せたマガジンベース20
が固着され、このマガジンベース20上に工具マガジン
30がモータ回転による公知のゼネバ機構(図示なし)
により割出し自在に装備されている。この工具マガジン
30において旋回割出しされるマガジンプレート31に
は、工具を保持した多数の工具ホルダ25が着脱自在に
保持されている。工具ホルダ25の中には、刃先位置調
整機能を有する後述の工具ホルダ60も含まれている。
ム17との間には、前記マガジンベース20内側に工具
マガジン30の割出位置(本実施例では鉛直下方位置、
図1のA位置)の工具ホルダ25を、その鉛直下方で工
具交換アーム17に受け渡す受渡位置Bへ移送する移送
装置50が配置してある。
調整用の工具ホルダ60を装着した状態を示す。この工
具ホルダ60は、例えば特開平10−15712号に記
載の構造のもので、スピンドル8a先端のテーパ孔8b
に嵌脱自在に嵌合されるテーパ軸部61を有した本体6
2に刃具台63の基端部が固設され、刃具台63先端の
半径方向外側部には刃具Tを取り付けた保持体63aが
取着されており、刃具台63の先端部内側面には先端側
から基端側へ向かって下がり勾配の勾配面64が設けら
れている。刃具台63の長手方向のほぼ中央部の内側面
にスリット65が設けられており、前記勾配面64に力
が加わるとこのスリット65部分より先端部分(Z軸前
進方向部分)が半径方向に弾性変形するようにしてあ
る。
ライド体66が凹状の案内溝67に回り止めされて軸線
方向にのみ前後摺動するように案内されている。そのス
ライド体66には前記刃具台63の勾配面64に当接す
る勾配面68を備え、かつ、工具ホルダ60の軸心(ス
ピンドル8aに装着状態ではスピンドル8a軸心と一致
する)CL1から偏心した位置に、調整軸70が回動自
在に螺合してある。調整軸70の先端部には係止部とし
ての6角孔71が設けてある。調整軸70はそのテーパ
シャンク方向端が本体62に図示しないスラスト軸受に
より回転自在に支承されている。72はスライド体66
を前方に付勢するばねであって、スライド体72と調整
軸70とのねじ結合が弛まないようにして、スライド体
72の移動位置を保持させる。従って、調整軸70を回
転させると調整軸70とスライド体66とのねじ結合に
よって、スライド体66が軸方向に摺動し、勾配面68
がこれに接する勾配面64に作用して、スリット65部
分から前方部分、即ち刃具装着部が弾性によって半径方
向に移動し、刃先位置が調整されることになる。
であって、ATC位置の直下となる位置に回転阻止部材
として前記6角孔71にスピンドル8aに対してその軸
線方向から嵌脱する6角断面の係脱部材73が固定配置
されている。また、工作機の背面には、前述のX,Y,
Z各軸用の駆動モータ6、10、3を制御する制御装置
80が搭載され、その制御装置80内には、ワーク加工
時の加工プログラムの他、前記刃先調整ホルダの刃先調
整を行わせる刃先調整プログラムが刃先位置の制御手段
81として組み込まれている。この刃先位置調整プログ
ラムは、以下の動作を制御する。
60が装着された状態で、刃先調整プログラムが起動す
ると、X、Y軸駆動モータ6、10を駆動して、スピン
ドル8aが3次元位置を制御され、係脱部材73と調整
軸70との軸線を一致させ、その後、Z軸駆動モータ3
によりスピンドル8aをZ軸方向で前進させて係脱部材
73に調整軸70先端の6角孔71を嵌め込む。その状
態で、スピンドル8aがスピンドルヘッド8に対して回
転自在となるようにスピンドル回転モータMのブレーキ
を解除し、X、Y軸駆動モータ6、10を制御して、ス
ピンドルヘッド8をX、Y軸方向で移動制御し、調整軸
70の軸線CL2回りに円Cに沿ってスピンドル8aを
相対的に旋回させる。これにより、旋回方向が正転であ
れば、スライド体66が軸方向に後退して、勾配面6
4、68の相互作用で刃先は半径方向外側に移動し、そ
の逆に回転されれば、半径方向内側に移動する。なお、
スピンドル8aのZ軸方向移動は、本実施形態では、コ
ラム5全体がZ軸方向に移動するもので説明したが、移
動コラムはX軸方向にのみ移動し、その移動コラムにY
軸方向に移動するように搭載されたスピンドルヘッド
に、スピンドルがZ軸方向に移動するようになっている
ものであってもよい。
加工のために本来備えているX軸、Y軸駆動モータによ
る駆動で、スピンドル先端に、スピンドル回転軸線と偏
心した位置にある刃先位置調整用の調整軸とスピンドル
とを、調整軸回りに相対回転させるようにして刃具の刃
先位置を調整するようにしたので、刃先位置調整用に、
格別に駆動元を必要とせず、構成が簡易、かつ、安価に
実施できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ワークに対して、X、Y、Z軸駆動モー
タを制御して、スピンドル先端の刃具による加工を行う
工作機械において、スピンドル先端部にZ軸方向のスピ
ンドル回転軸心から偏心した位置に調整軸を回転自在に
備え、その調整軸を回動することで、スピンドル先端部
に半径方向に位置変位可能に設けてある刃具の半径方向
刃先位置を調整する刃先位置調整方法であって、X、Y
軸駆動モータにより、調整軸とスピンドルとを調整軸の
軸線回りに相対的に回動することで、工具の刃先位置を
調整することを特徴とする刃先位置調整方法。 - 【請求項2】 スピンドル先端部にスピンドル回転軸心
から偏心した位置に調整軸を回転自在に備え、その調整
軸を回動することで、スピンドル先端部に半径方向に位
置変位可能に設けてある刃具の半径方向刃先位置を調整
する刃先位置調整方法において、スピンドルをスピンド
ル回転軸線に対する直交2方向に移動するスピンドルヘ
ッドに回転自在に設け、調整軸先端を固定側の回転阻止
部材に保持させた状態で調整軸の軸線回りに前記スピン
ドルヘッドの直交2軸方向の移動制御でスピンドルを旋
回させて調整軸をスピンドル先端部に対して相対的に回
動することで、工具の刃先位置を調整することを特徴と
する刃先位置調整方法。 - 【請求項3】 ワークに対して、X、Y、Z軸駆動モー
タを制御して、スピンドル先端の刃具による加工を行う
工作機であって、スピンドルをスピンドルヘッドに回転
自在に支持し、スピンドルには先端に工具ホルダを着脱
自在に装着し、その工具ホルダは、スピンドル回転軸心
から偏心した位置に調整軸を回転自在に備え、その調整
軸を回動することで、工具ホルダに半径方向に位置変位
可能に設けてある刃具の半径方向刃先位置を調整するよ
うに構成されている工作機において、工作機の固定側に
調整軸と係脱する回転阻止部材を設け、スピンドルヘッ
ドを、前記X、Y軸駆動モータでスピンドル軸線と直交
するX、Y軸方向に移動するようにし、回転阻止部材に
調整軸を係止した状態で、スピンドルヘッドをX、Y軸
方向に制御して調整軸の軸線回りにスピンドルを旋回さ
せる制御手段を備えていることを特徴とする工作機の刃
先位置調整装置。 - 【請求項4】 調整軸の先端には係止部が設けてあり、
回転阻止部材は、スピンドル軸線方向から前記係止部に
係脱して係止部を回り止めする係脱部材であることを特
徴とする請求項3記載の工作機の刃先位置調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000222136A JP4590697B2 (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 刃先位置調整方法及び装置 |
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Cited By (4)
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-
2000
- 2000-07-24 JP JP2000222136A patent/JP4590697B2/ja not_active Expired - Fee Related
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