JP4257511B2 - Nc加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、加工部位に応じて、ワークの姿勢を変換して機械加工を行うことができるNC加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一例として、図11乃至図13に示すような自動車のサスペンション装置の構成部品であるナックル1の各部を機械加工する場合について説明する。ナックル1には、ショックアブソーバ取付部2、ブレーキキャリパ取付部3、ドライブシャフトベアリング取付部4、タイロッドボールジョイント連結部5、ロアアームボールジョイント連結部6及びABSセンサ取付部7が設けられている。
【0003】
ショックアブソーバ取付部2には、取付面2A及び取付穴2Bが平面及び穴加工されている。キャリパ取付部3には、取付面3A及び取付穴3Bが平面及び穴加工されている。ドライブシャフトベアリング取付部4には、ベアリング取付穴4A及びその外径部4Bが内面及び外面加工されている。タイロッドボールジョイント連結部5には、取付面5A及び取付穴5Bが平面及び穴加工されている。ロアアームボールジョイント連結部6には、取付面6A及び取付穴6Bが平面及び穴加工されている。また、ABSセンサ取付部7には、取付面7A及び取付ねじ穴7Bが平面及びねじ穴加工されている。
【0004】
これらの取付面、取付穴及び取付ねじ穴は、それぞれ軸方向が異なっているので、これらを1軸NC加工装置によって機械加工する場合、加工部位に応じて、ワークであるナックル1の粗形材の姿勢を変換する必要がある。この場合、ワークを位置決めする治具の段取換えによってワークの姿勢を変換すると、ワークの位置決め精度が低下し、また、各部位毎の加工時間の相違等によって加工待ち時間が生じるため、作業効率が低下することになる。
【0005】
そこで、従来は、1軸NC加工装置に、サーボモータ等からなる駆動装置によって水平軸及び垂直軸の2軸回りに回転可能な可動治具を組合わせることにより、加工部位に応じて、可動治具を作動させてワークを姿勢変換して機械加工を行うようにしている。これにより、位置決め治具の段取換えを行うことなく、1軸NC加工装置によってナックル1の各部を機械加工することができるので、加工精度の低下を防止するとともに、待ち時間の問題を解消して加工時間を短縮することができる。
【0006】
このように、サーボモータ等からなる駆動装置によって2軸回りに回転可能な可動治具を用いて、ワークを水平軸回りに回動(チルト)及び垂直軸回りに回転(ターン)させることができるようにしたワークの姿勢変換装置が特許文献1に記載されている。
【特許文献1】
特開平11−33855号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の駆動装置によって2軸回りに回転可能な可動治具を備えた1軸NC加工装置では、次のような問題がある。可動治具の回転軸(水平軸及び垂直軸)毎にサーボモータ等からなる駆動装置が必要であり、構造が複雑になるため、設備コストがかかり、また、可動治具側の寸法も大きくなる。さらに、可動治具側の寸法が大きくなると、NC加工装置の主軸がワークにアプローチしにくくなるので、工具の全長を長くする必要があり、工具の剛性が低下して、その分、加工条件の制約が大きくなる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、ワークの姿勢変換が可能な可動治具を備えたNC加工装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係るNC加工装置は、主軸の送り動作を数値制御可能なNC主軸ユニットと、ワークを固定する可動治具を移動及び位置決め可能に支持するワーク位置決めユニットとを備え、前記主軸の送り動作によって、前記可動治具の移動及び位置決めを行い、前記可動治具は、大径の開口を有し、前記ワークを前記開口に臨む位置で固定し、前記主軸が前記開口を通して前記ワークにアプローチ可能であることを特徴とする。
このように構成したことにより、主軸の送り動作によって、可動治具を移動及び位置決めして、ワークの姿勢を変換することができる。
また、請求項2の発明に係るNC加工装置は、上記請求項1の構成において、前記可動治具には、前記主軸に係合可能な位置決め機構が設けられており、前記主軸の送り動作によって前記位置決め機構を操作して、前記可動治具の移動及び位置決めを行い、前記位置決め機構は、位置決めピン及び位置決め穴を有し、前記主軸の送り動作によって前記位置決めピンを前記位置決め穴に係合、離脱することにより、前記可動治具の固定、固定解除を行うことを特徴とする。
このように構成したことにより、主軸の送り動作によって、位置決め機構を操作し、可動治具を移動及び位置決めして、ワークの姿勢を変換することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。
図1乃至図6に示すように、本実施形態に係るNC加工装置8は、図11乃至図13に示すナックル1の各部を機械加工するためのものであって、ベース(図示せず)上に、主軸ユニット9及びワーク位置決めユニット10が設置されている。
【0010】
1軸NC主軸ユニット9(NC主軸ユニット)は、数値制御装置によって、数値化された加工情報に基づいて、複数のサーボモータ等を駆動して、1つの主軸11を直交軸X−Y−Z方向に所定の軌跡で自由に送り動作可能なNC工作機である。1軸NC主軸ユニット9は、自動工具交換装置(ATC)を備えており、加工情報に応じて、工具マガジンから、加工に必要なドリル、リーマ、エンドミル、タップ等の工具を供給して、主軸11に自動的にセットできるようになっている。
【0011】
ワーク位置決めユニット10は、ベース上に垂直軸B回りに回転可能な可動パレット12を有している。可動パレット12には、サーボモータ等からなる駆動機構が設けられており、前述の数値制御装置によって、加工情報に基づいて、垂直軸回りに回転及び位置決めできるようになっている。
【0012】
パレット12には、垂直方向に沿って略矩形の支持プレート部13が立設されており、支持プレート部13には、大径の円形の開口部14が形成されている。開口部14には、大径の開口15Aを有する環状の可動治具15が挿入されて、クロスローラベアリング16によって水平軸C回りに回転可能に支持されている。可動治具15の一方の端面には、3つのクランプ機構17(図1及び図2には1つのみ図示する)が設けられており、これらのクランプ機構17によって、ワークであるナックル1の粗形材Wをクランプして、可動治具15上で固定する。このとき、粗形材Wは、そのドライブシャフトベアリング取付部4の中心軸と可動治具15の回転軸(水平軸C)とが平行となるように可動治具15に固定される。
【0013】
可動治具15の他方の端面には、位置決め機構18が取付けられている。位置決め機構18には、水平軸Cと平行に進退動可能な位置決めピン19が設けられている。また、支持プレート部13側には、位置決めピン19のテーパ状の先端部20が挿入可能な位置決め穴21が設けられており、位置決めピン19の先端部20を位置決め穴21に挿入することにより、可動治具15を支持プレート部13に対して固定することができるようになっている。位置決めピン19は、支持プレート部13側へ、常時、バネ付勢されており、通常は、位置決めピン19が位置決め穴21に挿入されて、可動治具15が支持プレート部13に固定されている。位置決めピン19の後端部には、フランジ状の係止部22が設けられており、係止部22を引張って、位置決めピン19をバネ付勢力に抗して後退させて、位置決め穴21から引抜くことにより、可動治具15が支持プレート部13に対して回転可能となる。位置決め穴21は、粗形材Wの各加工部位に対応して、支持プレート部13の周方向に沿って複数配置されている。
【0014】
一軸NC主軸ユニット9の主軸11には、位置決めピン19の係止部22に係脱可能な先端形状を有する姿勢変換工具23が装着可能となっている。姿勢変換工具23は、前述の自動工具変換装置の工具マガジンに装填されており、他の工具と同様、主軸11に自動的に着脱することができる。そして、主軸11に姿勢変換工具23を装着し、主軸11の送り動作によって、姿勢変換工具23を係止部21に係合させて、位置決めピン19を操作することによって、可動治具15を回転及び位置決めすることができる。
【0015】
姿勢変換工具23を用いて、可動治具15を回転させて、粗形材Wの姿勢を変換する工程について、図4及び図5を参照して説明する。先ず、図4(A)に示すように、自動工具交換装置によって、姿勢変換工具23を主軸11に装着する。次に、図4(B)に示すように、主軸11を移動させて、姿勢変換工具23を位置決めピン19の係止部22に係止する。次に、図4(C)に示すように、主軸11を後退させて、係止部22を引張って位置決めピン19を位置決め穴21から引抜き、可動治具15の固定を解除する。次に、図5(A)に示すように、主軸11を移動(円運動)させて、可動治具15を所望の位置まで回転させる。次に、図5(B)に示すように、主軸11を前進させ、位置決めピン19を位置決め穴21に挿入して、可動治具15を固定する。次に、図5(C)に示すように、主軸11を移動させて、姿勢変換工具23を位置決めピン19の係止部21から取外す。このようにして、主軸11の送り動作によって、可動治具15を水平軸C回りに回転させ、位置決めすることができ、粗形材Wの姿勢を変換することができる。
【0016】
以上のように構成したNC加工装置8を用いてナックル1の粗形材Wの各部を機械加工する工程について、図6を参照して説明する。なお、図6において、矢印Mは、主軸11の方向を示している。
【0017】
先ず、粗形材Wをクランプ機構17によって可動治具15に固定し、図6(A)に示す姿勢に位置決めする。この姿勢では、粗形材Wのショックアブソーバ取付部2の一方の取付面2A及び取付穴2Bを面加工及び穴あけ加工することができる。この姿勢から、駆動機構によって、パレット12を垂直軸B回りに適宜回転させて、位置決めし、自動工具交換装置によって、主軸11に適当な工具を装着することにより、ドライブシャフトベアリング取付部4のベアリング取付穴4A及びその外径部4Bを内面加工及び外面加工することができ、ブレーキキャリパ取付部3の取付面3A及び取付穴3Bを面加工及び穴あけ加工することができ、また、ショックアブソーバ取付部2の他方の取付面2Aを面加工することができる。
【0018】
次に、図4及び図5を参照して上述したように、主軸11に姿勢変換工具23を装着して、主軸11の送り動作によって、位置決めピン19を操作し、可動治具15を水平軸C回りに90°回転させて、粗形材Wを図6(B)に示す姿勢に位置決めする。そして、駆動機構によって、パレット12を垂直軸B回りに適宜回転させて、位置決めし、自動工具交換装置によって、主軸11に適当な工具を装着することにより、タイロッドボールジョイント連結部5の取付面5A及び取付穴5Bを面加工及び穴あけ加工することができ、また、ロアアームボールジョイント連結部6の取付面6A及び取付穴6Bを面加工及び穴あけ加工することができる。
【0019】
次に、再び図4及び図5を参照して上述したように、主軸11に姿勢変換工具23を装着して、主軸11の送り動作によって、位置決めピン19を操作し、可動治具15を水平軸C回りに所定角度回転させて、粗形材Wを図6(C)に示す姿勢に位置決めする。この姿勢では、ABSセンサ取付部7の取付面7A及び取付ねじ穴7Bを面加工及びねじ穴加工することができる。
【0020】
このようにして、主軸11の送り動作によって、可動治具15を水平軸C回りに回転させて位置決めし、パレット12を垂直軸B回りに回転させて粗形材Wの姿勢変換を行い、自動工具交換装置によって、主軸11に適当な工具を装着して、粗形材Wの各部を順次加工することにより、ナックル1を製造することができる。
【0021】
本実施形態に係るNC加工装置8によれば、粗形材Wクランプ機構17によって可動治具15に一回のクランプすることにより、全加工工程を行うことができるので、ワークの位置決め治具の段取換えによる加工精度の低下の問題を解消することができる。位置決めユニット10は、パレット12の垂直軸B回りの回転にのみ駆動機構を使用し、可動治具15の水平軸C回りの回転については、主軸11の送り動作を利用しているため、構造が簡単で小型化が可能であり、主軸11が粗形材Wにアプローチし易くなるので、工具の全長が短くてすみ、工具の剛性が高まって加工条件の制約が小さくなる。水平軸C回りの回転のための駆動機構がないので、可動治具15に大径の開口15Aを設けることができ、多方向からの加工が可能となっているので、工程の集約化を図ることができる。また、水平軸C回りの駆動機構がなく、構造が簡単であるため、設備コストがかからない。
【0022】
次に、本発明の第2実施形態について、図7乃至図10を参照して説明する。なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を付して、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0023】
図7乃至図10に示すように、第2実施形態に係るNC加工装置24は、上記第1実施形態と同様、ナックル1の各部を機械加工するためのものであって、ベース上に、主軸ユニット11及びワーク位置決めユニット25が設置されている。ワーク位置決めユニット25は、ベース上に垂直軸B回りに回転可能な可動パレット26を有している。可動パレット26は、上記第1実施形態のものと同様、サーボモータ等からなる駆動機構が設けられ、数値制御装置によって、加工情報に基づいて、垂直軸B回りに回転、位置決めすることができる。
【0024】
パレット26には、垂直方向に延びる一対の支柱27、28が立設され、支柱27、28間に、略矩形の可動治具29が回転可能に支持されている。可動治具29は、その両端部に形成された軸部30、31が支柱27、28に取付けられたベアリング32、33によって支持されて、水平軸C回りに回転可能となっている。可動治具29には、大径の開口29Aが設けられている。可動治具29上には、3つのクランプ機構34(図7及び図9には1つのみ図示する)が設けられており、これらのクランプ機構34によって、粗形材Wがクランプされて可動治具29上で固定される。このとき、粗形材Wは、そのドライブシャフトベアリング取付部4の中心軸と可動治具29の回転軸(垂直軸B)とが一致できるように固定される。
【0025】
可動治具29の一方の軸部30は、支柱27を貫通しており、その先端部に固定されたアーム部35に位置決め機構18が取付けられている。一方、支柱27側には、位置決めプレート36が固定され、位置決めプレート36には、位置決め機構18の位置決めピン19に対向させて複数の位置決め穴21が設けられている。そして、上記第1実施形態と同様、主軸11に姿勢変換工具23を装着して、位置決め機構18の位置決めピン19を操作することにより、可動治具29を水平軸C回りに回転及び位置決めすることができ、可動治具29にクランプされた粗形材Wを姿勢変換することができる。
【0026】
以上のように構成したNC加工装置24を用いてナックル1の粗形材Wの各部を機械加工するための工程について、図10を参照して説明する。なお、図10において、矢印Mは、主軸11の方向を示している。
【0027】
先ず、粗形材Wをクランプ機構34によって可動治具29に固定し、図10(A)に示す姿勢に位置決めする。この姿勢では、タイロッドボールジョイント連結部5の取付面5A及び取付穴5Bを面加工及び穴あけ加工することができる。この姿勢から、駆動機構によって、パレット26を垂直軸B回りに適宜回転させて、位置決めし、自動工具交換装置によって、主軸11に適当な工具を装着することにより、ABSセンサ取付部7の取付面7A及び取付ねじ穴7Bを面加工及びねじ穴加工することができ、ショックアブソーバ取付部2の一方の取付面2A及び取付穴2Bを面加工及び穴あけ加工することができ、また、ショックアブソーバ取付部2の他方の取付面2Aを面加工することができる。
【0028】
次に、パレット26を垂直軸B回りに回転させ、水平軸Cを主軸11(矢印M)の方向に向け、上記第1実施形態と同様、主軸11に姿勢変換工具23を装着して、位置決め機構18を操作し、主軸11の送り動作によって、可動治具29を水平軸回りに90°回転させて図10(B)に示す姿勢に位置決めする。この姿勢では、ドライブシャフトベアリング取付部4のベアリング取付穴4A及びその外径部4Bを内面加工及び外面加工することができ、また、ブレーキキャリパ取付部3の取付面3A及び取付穴3Bを面加工及び穴あけ加工することができる。
【0029】
次に、再度、パレット26を垂直軸B回りに回転させ、水平軸Cを主軸11(矢印M)の方向に向け、主軸11に姿勢変換工具23を装着して、位置決め機構18を操作して、主軸11の送り動作によって、可動治具29を水平軸C回りに所定角度回転させて図10(C)に示す姿勢に位置決めする。この姿勢では、ロアアームボールジョイント連結部6の取付面6A及び取付穴5Bを面加工及び穴あけ加工することができる。
【0030】
このようにして、主軸11の送り動作によって、可動治具29を水平軸C回りに回転させて位置決めし、パレット26を垂直軸B回りに回転させて、粗形材Wの姿勢変換を行うことにより、上記第1実施形態と同様、粗形材Wの各部を順次加工することができ、ナックル1を製造することができる。そして、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0031】
なお、上記第1及び第2実施形態では、一例としてナックル1の粗形材Wの各部を機械加工する場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、可動治具及びクランプの形状、並びに、工具等を適宜変更することにより、この他のワークについても同様に適用することをができる。上記第1及び第2実施形態においては、可動治具の位置決め機構として、位置決めピン及びピン穴を利用しているが、これに限らず、主軸の送り動作によって操作可能なものであれば、他の形式の位置決め機構を利用することもできる。また、位置決め機構の係脱方向は、主軸の方向と一致していなくてもよい。さらに、上記第1及び第2実施形態では、パレットの垂直軸回りの回転については、サーボモータ等からなる駆動機構を利用しているが、可動治具の水平軸回りの回転と同様、駆動機構を省略して、主軸の送り動作によって、回転及び位置決めを行うようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係るNC加工装置によれば、主軸の送り動作によって、可動治具を移動及び位置決めして、ワークの姿勢を変換することができるので、構造が簡単で小型化が可能であり、主軸をワークにアプローチし易くして加工性を向上させることができ、また、設備コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るNC加工装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す装置のワーク位置決めユニットの平面図である。
【図3】図1に示す装置のワーク位置決めユニットの正面図である。
【図4】図1の装置における主軸の送り動作によるワークの姿勢変換の工程を示す図である。
【図5】図1の装置における主軸の送り動作によるワークの姿勢変換の図4に続く工程を示す図である。
【図6】図1の装置におけるワークの各部の機械加工に対応する姿勢変換の工程を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るNC加工装置の概略構成を示す側面図である。
【図8】図7に示す装置のワーク位置決めユニットの平面図である。
【図9】図7に示す装置のワーク位置決めユニットの正面図である。
【図10】図7の装置におけるワークの各部の機械加工に対応する姿勢変換の工程を示す図である。
【図11】自動車のサスペンション装置の構成部品であるナックルの正面図である。
【図12】図11に示すナックルの側面図である。
【図13】図11に示すナックルの平面図である。
【符号の説明】
8 NC加工装置
9 1軸NC主軸ユニット(NC主軸ユニット)
10 ワーク位置決めユニット
11 主軸
15 可動治具
18 位置決め機構
W 粗形材(ワーク)

Claims (2)

  1. 主軸の送り動作を数値制御可能なNC主軸ユニットと、ワークを固定する可動治具を移動及び位置決め可能に支持するワーク位置決めユニットとを備え、前記主軸の送り動作によって、前記可動治具の移動及び位置決めを行い、前記可動治具は、大径の開口を有し、前記ワークを前記開口に臨む位置で固定し、前記主軸が前記開口を通して前記ワークにアプローチ可能であることを特徴とするNC加工装置。
  2. 前記可動治具には、前記主軸に係合可能な位置決め機構が設けられており、前記主軸の送り動作によって前記位置決め機構を操作して、前記可動治具の移動及び位置決めを行い、前記位置決め機構は、位置決めピン及び位置決め穴を有し、前記主軸の送り動作によって前記位置決めピンを前記位置決め穴に係合、離脱することにより、前記可動治具の固定、固定解除を行うことを特徴とする請求項に記載のNC加工装置。
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