JP2002035920A - インサート用筒体の取付装置 - Google Patents

インサート用筒体の取付装置

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JP2002035920A JP2000224515A JP2000224515A JP2002035920A JP 2002035920 A JP2002035920 A JP 2002035920A JP 2000224515 A JP2000224515 A JP 2000224515A JP 2000224515 A JP2000224515 A JP 2000224515A JP 2002035920 A JP2002035920 A JP 2002035920A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業効率を高め、鋳造金型の構成を簡素に
し、かつ加工工数を減らすことができるインサート用筒
体の取付装置を提供する。 【解決手段】 インサート用筒体の取付装置10は、イ
ンサート用筒体12をしまりばめに必要な温度まで温め
る加熱炉20と、加熱炉20の内部並びに加熱炉20の
外部の待機位置P1までインサート用筒体12を搬送す
る搬送手段25と、搬送されてきたインサート用筒体1
2を待機位置P1にて位置決めする位置決め手段30
と、位置決めしたインサート用筒体12を可動金型15
へ押出し嵌合する嵌合手段40と、可動金型15を型閉
めする際に、可動金型15との干渉を避けるために、位
置決め手段30並びに嵌合手段40を退避させる移動手
段45とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造品に埋め込む
ためのインサート用筒体を、鋳造金型にしまりばめ法に
て取付けるインサート用筒体の取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車や自動車のなかには軽量化を
図るために、シリンダブロックやブレーキドラムをアル
ミ合金で製造したものがある。アルミ合金製のシリンダ
ブロックは、ピストンの摺動面となるシリンダ内周に筒
状の強化材を鋳包むことで耐摩耗性を高め、アルミ合金
製のブレーキドラムは、ブレーキシューを押し付けるド
ラム内周に筒状の強化材を鋳包むことで耐摩耗性を高め
る。
【0003】この強化材をアルミ合金で鋳包むために
は、強化材を金型に嵌合させる必要があり、強化材の嵌
合方法として、例えば特開平10−328811号公報
「成形体のボア入子への装着方法」が知られている。次
図で、同公報の成形体、すなわち筒状の強化材(以下、
「インサート用筒体」という)を金型に嵌合する方法を
説明する。
【0004】図16(a),(b)は従来のインサート
用筒体の金型への嵌合方法の説明図である。(a)にお
いて、予め予熱したインサート用筒体100を、例えば
ロボット(図示しない)で掴んで可動金型101の入子
102まで搬送し、インサート用筒体100を押込手段
(図示しない)で矢印方向に移動して入子102に嵌め
込む。入子102の外周102aを先細状のテーパ面に
形成し、インサート用筒体100の内周100aを入子
102の外周102aに対応するテーパ面に形成するこ
とで、インサート用筒体100を入子102に比較的簡
単に嵌め込むことができる。
【0005】(b)において、鋳造金型を型閉めするこ
とにより可動金型101の入子102を固定金型105
に押し付ける。固定金型105の押しピン106,10
6をばね107,107で押圧することにより、押しピ
ン106,106をインサート用筒体100に押し付
け、インサート用筒体100の抜け出しを防ぐ。この状
態で、金型のキャビティ108にアルミ溶湯を供給する
ことで、アルミ合金でインサート用筒体100を鋳包
む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
加熱炉で予熱したインサート用筒体100を、ロボット
で加熱炉から可動金型101の入子102まで搬送する
方法が知られている。インサート用筒体100をロボッ
トで搬送する場合、搬送手順を予めロボットにティーチ
ングする必要があり、その作業に手間がかかる。
【0007】また、ロボットは、加熱炉から可動金型1
01の入子102までインサート用筒体100を掴んで
搬送し、入子102にインサート用筒体100を嵌め込
んだ後、加熱炉まで空荷で戻り、新たなインサート用筒
体を加熱炉で掴んで入子102に搬送する。よって、ロ
ボットが空荷で入子102から加熱炉に戻る時間が必要
になり、作業時間が長くなる。従って、インサート用筒
体100を加熱してから入子102の嵌合するまでのサ
イクルタイムを短縮することは難しく、作業効率を高め
難い。
【0008】加えて、加熱炉から可動金型101の入子
102までインサート用筒体をロボットで搬送する間
に、インサート用部材が大気中で自然冷却される。この
ため、加熱炉の温度を必要以上に上げる必要があり、熱
エネルギの省力化を図ることが難しい。さらに、ロボッ
トは高価なので設備費が嵩み、加えてインサート用筒体
を可動金型101の入子102に押込む手段がロボット
の他に別途必要になる。よって、設備費がさらに嵩む。
【0009】また、インサート用筒体100を可動金型
101の入子102に嵌合しやすくするために、入子1
02の外周102aやインサート用筒体100の内周1
00aをテーパ面としたので、インサート用筒体100
が入子102から抜け出す虞れがある。このため、金型
を型閉めした際に、インサート用筒体100を押しピン
106で押さえ、インサート用筒体100が入子102
から抜け出さないようにする必要がある。従って、固定
金型105に押しピン106やばね107を設ける必要
があり、固定金型105の構成が複雑になる。
【0010】加えて、インサート用筒体100の内周1
00aをテーパ面としたので、インサート用筒体100
をアルミ合金で鋳包んだ後、インサート用筒体100の
内周100aを加工する作業が必要になり、加工工数が
多くなる。
【0011】そこで、本発明の目的は、作業効率を高
め、設備費を抑えることができ、熱エネルギの省力化を
図ることができ、鋳造金型の構成を簡素にし、かつ加工
工数を減らすことができるインサート用筒体の取付装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、鋳造品に埋め込むためのインサート用筒
体を、鋳造金型にしまりばめ法にて取付けるインサート
用筒体の取付装置において、この取付装置は、前記イン
サート用筒体をしまりばめに必要な温度まで温める加熱
炉と、この加熱炉内並びに炉外の待機位置まで前記イン
サート用筒体を搬送する搬送手段と、搬送されてきたイ
ンサート用筒体を待機位置にて位置決めする位置決め手
段と、位置決めしたインサート用筒体を鋳造金型へ押出
し嵌合する嵌合手段とからなる。
【0013】加熱炉でインサート用筒体をしまりばめに
必要な温度まで加熱し、加熱したインサート用筒体を搬
送手段で炉外の待機位置まで搬送し、搬送したインサー
ト用筒体を位置決め手段で待機位置に位置決めし、位置
決めしたインサート用筒体を嵌合手段で鋳造金型へ押出
し嵌合する。このように、インサート用筒体を加熱して
から鋳造金型に嵌合するまでの工程を自動的に継続させ
て行うことで、インサート用筒体を鋳造金型に嵌合する
作業のサイクルタイムを短縮することができる。
【0014】加えて、従来必要としたロボットを使用し
ないで、加熱炉から鋳造金型にインサート用筒体を搬送
し、かつ搬送したインサート用筒体を鋳造金型に嵌合す
ることができる。従って、高価なロボットを除去するこ
とができるので設備費を抑えることができる。
【0015】また、インサート用筒体を加熱することで
鋳造金型とのクリアランスを大きくし、このインサート
用筒体を位置決め手段で待機位置に位置決めした後、嵌
合手段で鋳造金型へ押出し嵌合する。この結果、インサ
ート用筒体を鋳造金型に簡単に嵌合することができるの
で、インサート用筒体の内周をテーパ面に形成する必要
はない。従って、鋳造工程の後工程で、インサート用筒
体のテーパ面を加工する手間を省くことができる。
【0016】さらに、インサート用筒体や鋳造金型をテ
ーパ面に形成する必要がないので、インサート用筒体の
抜けを防ぐための押しピン等を鋳造金型に設ける必要は
ない。従って、鋳造金型の構成を簡素にすることができ
る。
【0017】請求項2は、加熱炉の出口を位置決め手段
の近傍まで延したことを特徴とする。加熱炉の出口を位
置決め手段の近傍まで延すことで、加熱炉から位置決め
手段に搬送するまで間の温度低下を抑える。従って、加
熱炉の温度を必要以上に上げる必要はない。
【0018】請求項3は、位置決め手段並びに嵌合手段
を鋳造金型から退避させることにより、型閉めの際に鋳
造金型との干渉を避ける移動手段を備えたことを特徴と
する。位置決め手段並びに嵌合手段を鋳造金型から退避
させる移動手段を備えることで、型閉めの際に、位置決
め手段並びに嵌合手段を簡単に退避させることができ
る。
【0019】請求項4において、嵌合手段は、位置決め
したインサート用筒体を鋳造金型へ押出し嵌合する際
に、インサート用筒体を鋳造金型に対して同軸上に案内
するガイド部材を備えたことを特徴とする。インサート
用筒体をガイド部材で案内することにより、インサート
用筒体を鋳造金型と同軸上に保った状態で鋳造金型に向
けて案内することができる。従って、インサート用筒体
を好適な姿勢で鋳造金型に円滑に嵌合することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るインサート用筒体の取
付装置(第1実施の形態)の斜視図である。インサート
用筒体の取付装置10は、鋳造品に埋め込むためのイン
サート用筒体12を、鋳造金型(可動金型)15の凸部
(可動型凸部)16にしまりばめ法にて取付ける装置で
あって、インサート用筒体12をしまりばめに必要な温
度まで温める加熱炉20と、この加熱炉20の内部並び
に加熱炉20の外部の待機位置P1までインサート用筒
体12を搬送する搬送手段25と、搬送されてきたイン
サート用筒体12を待機位置P1にて位置決めする位置
決め手段30と、位置決めしたインサート用筒体12を
可動金型15へ押出し嵌合する嵌合手段40と、可動金
型15を型閉めする際に、可動金型15との干渉を避け
るために、位置決め手段30並びに嵌合手段40を退避
させる移動手段45とからなる。
【0021】加熱炉20は、インサート用筒体12を立
てた状態に収納可能に天井21の高さを設定し、両側壁
22(手前側の側壁のみ図示する)を遮熱部材で形成す
るとともに天井21を遮熱部材で覆い、両側壁22の内
面にヒータ(図示しない)を備え、出口20aを位置決
め手段30の近傍まで延した電熱炉である。
【0022】加熱炉20は、両側壁22をインサート用
筒体12の幅に近づけ、天井21をインサート用筒体1
2の頂部に近づけることで、加熱炉20とインサート用
筒体12との隙間を狭く設定した。これにより、ヒータ
をインサート用筒体12に近づけることができるので、
インサート用筒体12を効率よく加熱することができ、
加熱時間も短縮することができる。
【0023】加熱炉20の出口20aを位置決め手段3
0の近傍まで延したので、インサート用筒体12を加熱
炉20で加熱しながら、位置決め手段30の近傍まで搬
送することができる。このため、加熱炉20から位置決
め手段30に搬送するまでの間の温度低下を抑えること
ができる。従って、加熱炉20の温度を必要以上に上げ
る必要がないので、省エネルギ化を図ることができる。
【0024】搬送手段25は、加熱炉20の床部23に
複数のローラ26・・・を備え、ローラ26・・・で加熱炉2
0内のインサート用筒体12を加熱炉20の出口20a
に向けて矢印の如く搬送し、かつ出口20aから搬出し
たインサート用筒体12を待機位置P1まで搬送する手
段である。
【0025】図2は図1の2−2線断面図である。加熱
炉20の出口20aの天井21には第1ストッパ部27
を備える。第1ストッパ部27は、モータ28の駆動軸
28aにストッパ片29を備え、モータ28を90゜回
転することでストッパ片29を鉛直に向けた静止位置
(図示の位置)とストッパ片29を水平に向けた退避位
置との間で移動する。ストッパ片29を静止位置に配置
することで、インサート用筒体12を加熱炉20の出口
20aに静止させ、ストッパ片29を退避位置に配置す
ることで、インサート用筒体12を加熱炉20の出口2
0aから加熱炉20の外部に搬送することができる。
【0026】位置決め手段30は、インサート用筒体1
2を受入れる略コ字形のホルダ31を備え、受入口31
aを加熱炉20の出口20aに対向させた状態でホルダ
31をテーブル32に配置し、ホルダ31の天井33に
第2ストッパ部35を備える。第2ストッパ部35は、
モータ36の駆動軸36aにストッパ片37を備え、モ
ータ36を90゜回転することでストッパ片37を鉛直
に向けた静止位置(図示の位置)とストッパ片37を水
平に向けた退避位置との間で移動する。
【0027】ストッパ片37を静止位置に配置すること
で、インサート用筒体12を待機位置P1に保持し、ス
トッパ片37を退避位置に配置することで、インサート
用筒体12をホルダ31に受入れ可能とする。この位置
決め手段30は、インサート用筒体12を待機位置P1
に配置した際に、インサート用筒体12を可動金型15
の可動型凸部16と同軸38上に配置する。
【0028】図3は本発明に係るインサート用筒体の取
付装置(第1実施の形態)の一部断面を含む側面図であ
る。嵌合手段40は、テーブル32にブロック41を介
してエアシリンダ42を取り付け、エアシリンダ42の
ロッド42aの先端に押板43を取り付け、ガイド部材
としての一対のガイドバー44,44(図1、図2も参
照)をホルダ31から可動金型15に向けて延すように
テーブル32に取り付けたものである。
【0029】エアシリンダ42のロッド42aを前進す
ることで、インサート用筒体12を押板43で可動金型
15に向けて押圧する際に、インサート用筒体12を一
対のガイドバー44,44(図1、図2も参照)で案内
する。これで、インサート用筒体12を可動金型15の
可動型凸部16と同軸38上に維持した状態で可動型凸
部16に向けて案内することができる。
【0030】移動手段45は、基台46にガイド47・・
・を介して4本のロッド(図1も参照)48・・・を昇降自
在に取り付け、ガイドロッド48・・・の先端48a・・・を
テーブル32に連結し、基台46とテーブル32とを昇
降用の2本のエアシリンダ(図1も参照)49,49で
連結したものである。これにより、エアシリンダ(図1
も参照)49,49のロッド49a,49aを後退する
ことで位置決め手段30並びに嵌合手段40を鋳造金型
(可動金型)15から退避させ、金型を型閉めする際
に、位置決め手段30並びに嵌合手段40が可動金型1
5と干渉することを避ける。
【0031】本発明に係るインサート用筒体の取付装置
10によれば、図1で説明したように、加熱炉20でイ
ンサート用筒体12をしまりばめに必要な温度まで加熱
し、加熱したインサート用筒体12を搬送手段25で炉
外の待機位置P1まで搬送し、搬送したインサート用筒
体12を位置決め手段30で待機位置P1に位置決め
し、位置決めしたインサート用筒体12を嵌合手段40
で可動金型15の可動型凸部16へ押出し嵌合すること
ができる。これにより、インサート用筒体12を加熱し
てから可動型凸部16に嵌合するまでの工程を自動的に
継続させて行うことができるので、インサート用筒体1
2を可動型凸部16に嵌合する作業のサイクルタイムを
短縮することができる。
【0032】加えて、従来必要としたロボットを使用し
ないで、加熱炉20から可動型凸部16にインサート用
筒体12を搬送し、かつ搬送したインサート用筒体12
を可動型凸部16に嵌合させることができる。従って、
高価なロボットを除去することができるので設備費を抑
えることができる。
【0033】次に、このインサート用筒体の取付装置1
0を用いた自動二輪車用ブレーキドラムの製造工程につ
いて説明する。図4はブレーキドラムを備えた自動二輪
車用後輪の斜視図である。ブレーキドラム50は、リヤ
アクスルやフロントアクスル(図示しない)に取り付け
るボス51と、ボス51の右端に一体成形したフランジ
52と、フランジ52の外周に一体成形するとともにボ
ス51と同軸に配置したドラム本体53と、ドラム本体
53の外周に取り付けた一対のフランジ54,54と、
ドラム本体53の内周に取り付けた環状の摩擦材(以
下、「インサート用筒体」という)12とからなる。
【0034】ボス51、フランジ52、ドラム本体53
及び一対のフランジ54,54は、Al合金で一体に鋳
造することで(バックアップ材)ハブ55を構成する。
ハブ55をAl合金製とすることで軽量化を図ることが
できる。インサート用筒体12はアルミニウム基複合材
(以下、「Al基複合材」という)で成形した部材であ
る。インサート用筒体12をAl基複合材で成形するこ
とで軽量化を図ることができる。さらに、Al基複合材
は内部に強化材を含んでいるので、摩擦材として必要な
耐摩耗性を十分に確保することができる。
【0035】インサート用筒体12をAl基複合材で成
形することで、インサート用筒体12のマトリックスを
ドラム本体53と同様にAl合金にできる。このため、
インサート用筒体12の熱伝導性を、従来の鋳鉄に比べ
て高くできるので、制動時に発生する熱を放熱しやす
く、耐フェード性が向上する。
【0036】このブレーキドラム50によれば、一対の
フランジ54,54に複数の取付孔54a・・・(・・・は複
数個を示す)を形成し、取付孔54a・・・にスポーク5
6を取り付けることでブレーキドラム50にリム57を
取り付け、このリム57にタイヤ58を取り付け、ブレ
ーキドラム50の内部に一対のブレーキシュー(図示し
ない)を収納し、ブレーキシューをインサート用筒体1
2の内周に押し付けることでブレーキドラム50を制動
する。
【0037】次に、ブレーキドラム50の製造方法につ
いて説明する。図5は本発明に係るインサート用筒体の
取付装置(第1実施の形態)を用いたブレーキドラムの
製造工程を示すフローチャートであり、図中ST××は
ステップ番号を示す。 ST10;Al基複合材を製造する。 ST11;Al基複合材を、外周に凹凸を有し且つ内径
がブレーキドラムと同一の円筒状部材に押出し成形法で
形成する。 ST12;円筒状部材をブレーキドラムに対応した幅に
切断して、インサート用筒体を得る。 ST13;インサート用筒体をしまりばめに必要な温度
に加熱し、加熱したインサート用筒体を鋳造金型にしま
りばめ法にて取付ける。 ST14;鋳造金型にセットしたインサート用筒体をバ
ックアップ材としてのAl合金で鋳包む。 以下、ST10〜ST14の各工程を図6〜図14で詳
しく説明する。
【0038】図6(a)〜(c)は本発明に係るインサ
ート用筒体の取付装置(第1実施の形態)を用いたブレ
ーキドラムの第1製造工程図であり、(a)〜(c)は
ST10を示す。(a)において、雰囲気炉60内の第
1坩堝(るつぼ)61に、金属酸化物からなる強化材
(以下、「アルミナ(Al23)」として説明する)6
2を入れる。アルミナ62は、酸化物系セラミックスか
らなる多孔質成形体であって、ビレット(円柱体)に形
成したものである。このアルミナ62にAl合金63を
載せる。さらに、雰囲気炉60内の第2坩堝64にマグ
ネシウム(Mg)65を入れる。Al合金63は、例え
ばA6061であり、Mg65はMg合金でもよい。
【0039】次に、雰囲気炉60内の空気を除去するた
めに真空ポンプ66で真空引きして一定の真空度に達し
たとき真空ポンプ66を止める。次いで、アルゴンガス
ボンベ68からアルゴンガス(Ar:「×」で示す)6
8aを雰囲気炉60内に矢印の如く供給する。雰囲気
炉60がアルゴンガス68aの雰囲気になり、Al合金
63及びマグネシウム65が酸化することはない。
【0040】同時に、加熱コイル70で雰囲気炉60を
加熱することで、アルミナ62、Al合金63及びマグ
ネシウム65を所定温度(例えば、約750℃〜約90
0℃)まで高める。これにより、Al合金63を溶解す
ると共にマグネシウム65(「白抜き三角」で示す)を
矢印の如く蒸発する。ここで、雰囲気炉60内の温度
を温度センサ71で検知し、温度センサ71からの検知
信号に基いて制御部72で雰囲気炉60内の温度を設定
値に調整する。
【0041】(b)において、窒素ガスボンベ73から
窒素ガス(N2:「黒丸」で示す)73aを雰囲気炉6
0に矢印の如く供給する。同時に、雰囲気炉60の内
部を加圧(例えば、大気圧+約0.5kg/cm2)し
て、雰囲気炉60内の雰囲気を窒素ガス73aに置換す
る。雰囲気炉60が窒素ガス73aの雰囲気になると、
窒素ガス73aは、マグネシウム65と反応して窒化マ
グネシウム(Mg32:「黒三角」で示す)74を生成
する。
【0042】この窒化マグネシウム74は還元作用を有
するため、アルミナ62の少なくとも一部を金属(アル
ミニウム)に変える働きをなす。従って、アルミナ62
の少なくとも一部がアルミニウムを露出せしめた状態に
なる。アルミニウムを生成することで濡れ性を良好にす
ることができる。アルミナ62から変化したアルミニウ
ムにAl合金63の溶湯を浸透させ、浸透したAl合金
63を凝固させることにより、ビレット状のAl合金基
複合材75を製造する。
【0043】Al基複合材75を、アルミナ62を窒化
マグネシウムの還元作用によって金属化して濡れ性をよ
くすることで伸び性に優れたものとすることができる。
このため、Al基複合材75を成形性に優れ、塑性変形
がしやすい複合材料とすることができる。
【0044】なお、浸透過程において、雰囲気炉60を
加圧雰囲気にすると、浸透が早くなり、短時間でAl基
複合材75を得ることができる。また、雰囲気炉60を
真空ポンプ66で減圧し、減圧窒素雰囲気でも短時間で
浸透させることもできる。さらに、多孔質成形体のアル
ミナ62に、Mgを含んだAl合金を、予め含有させ、
その後、窒化マグネシウムを生成させてアルミナ62を
還元することも可能である。また、マグネシウム粉末を
含むアルミナ粒子の多孔質成形体にAl合金を載せ、複
合化処理を行うようにしてもよい。
【0045】(c)において、Al基複合材75の外周
75aを切削刃76で切削(いわゆる、皮むき加工)す
る。これにより、Al基複合材75を、後工程の押出し
成形に適した形状に加工する。Al基複合材75は、前
述したように成形性に優れ、塑性変形がしやすい材料で
ある。従って、次図の押出し成形が可能になる。
【0046】図7(a),(b)は本発明に係るインサ
ート用筒体の取付装置(第1実施の形態)を用いたブレ
ーキドラムの第2製造工程図であり、(a)はST11
を示し、(b)はST12を示す。(a)において、A
l基複合材75をコンテナ80に挿入し、ラム81で押
圧する。これにより、Al基複合材75をダイス82と
マンドレル83の間を通して押し出す。この押出し成形
法で、Al基複合材75を押出し成形することで、外周
85に凹凸((b)に図示する)を有し且つ内径D1が
ブレーキドラム50(図4に示す)と同一の円筒状部材
84を形成する。
【0047】ここで、普通のAl基複合材は、伸びが小
さいことから押出し成形することは難しいといわれてい
る。そこで、本発明のAl基複合材75は窒化マグネシ
ウムで金属酸化物とAl合金の溶湯との濡れ性を化学的
に改善した。このため、金属酸化物とAl合金との界面
状態を化学的に強固に結合することができる。従って、
普通のAl基複合材と比較すると優れた伸び性を示す。
このため、Al基複合材75の押出し成形が可能にな
る。
【0048】このように、Al基複合材75は優れた伸
び性があるので、押出し成形の際に、中実ビレットから
円筒状部材を押出し成形(いわゆる、ホローダイス製
法)することが可能になる。すなわち、Al基複合材7
5を押出し成形する際に、ホローダイスでAl基複合材
75を複数本に分割し、分割したAl基複合材75を押
出しながら圧着することができる。このため、円筒状部
材を押出し成形するために、中空状のビレットを準備す
る必要がないので、生産性を高めることができる。
【0049】この円筒状部材84は、図4に示すインサ
ート用筒体(摩擦材)12として使用するものであり、
インサート用筒体12の強度を保つために引張り強さや
耐力を所定値に確保することが望ましい。そのため、押
出し成形前のAl基複合材75の断面積S1を押出し成
形後の円筒状部材84の断面積S2で割った値を押出比
Rとしたときに、押出し成形法での押出比Rを10〜4
0に設定した。Al基複合材75に押出比R10〜40
による変形を加えることで、円筒状部材84は内部欠陥
もなく高品質であるため、複雑な品質管理工程も不要と
なる。押出比Rを10〜40に設定した理由については
図8で詳しく説明する。
【0050】(b)において、円筒状部材84をブレー
キドラム50(図4に示す)に対応した幅Wに切断す
る。切断した部材は、図4に示すブレーキドラム50の
インサート用筒体12である。インサート用筒体12
は、前述したように引張り強さや耐力を所定値に確保
し、かつ筒状(又は環状)に形成したのでインサート用
筒体12としての強度を保つことができる。ところで、
図6(c)に示すAl基複合材75は、強化材との界面
活性作用により複合化しているため、熱伝導性(熱ひけ
性)が非常によく、普通のAl基複合材に対して放熱性
に優れている。従って、インサート用筒体12の放熱性
をより高めることができる。
【0051】また、インサート用筒体12の外周12a
に凹凸を形成することにより、インサート用筒体12を
ブレーキドラム50(図4に示す)に確実に固着するこ
とができる。このインサート用筒体12の凹凸は、押出
し成形の際に同時に成形することができるので歩留りが
よくなる。従って、切削加工で凹凸を形成する場合と比
較してコストダウンを図ることができる。
【0052】図8は本発明に係るブレーキドラムを製造
する際の押出比と引張り強さ・耐力との関係を示したグ
ラフであり、横軸は押出比Rを示し、縦軸は円筒状部材
84(すなわち、インサート用筒体12)の引張り強さ
(MPa)及び耐力(MPa)を示す。なお、耐力は、
0.2%の永久歪が生じたときの応力である。押出比R
を10以下にすると、インサート用筒体12の引張り強
さが所定値(約380MPa)より小さくなり、耐力が
所定値(約240MPa)より小さくなる。このため、
インサート用筒体12は強度を保つことができない。ま
た、押出比Rが10以下では、Al基複合材製造時の鋳
造欠陥(引け巣など)が残留し、押出し後ブローホール
が発生する虞れがある。
【0053】押出比Rを10を超えるようにすると、イ
ンサート用筒体12の引張り強さが所定値(約380M
Pa)を確保し、耐力が所定値(約240MPa)を確
保することができる。このため、インサート用筒体12
は強度を保つことができ、内部品質も確保できる。従っ
て、Al基複合材の機械的特性の観点から押出比Rの下
限を10に設定した。しかし、押出比Rが40を超える
と、押出力が大きくなり押出速度が低下する。このた
め、サイクルタイムが低下し、生産コストが増加する
為、押出比Rの上限を40に設定した。
【0054】図9(a),(b)は本発明に係るインサ
ート用筒体の取付装置(第1実施の形態)を用いたブレ
ーキドラムの第3製造工程図であり、ST13の前段を
示す。なお、図9(b)は(a)のb−b線断面図であ
る。(a)において、前工程で製造したインサート用筒
体12を、加熱炉20でしまりばめに必要な温度(例え
ば、100℃)に加熱し、加熱したインサート用筒体1
2を搬送手段25で加熱炉20の出口20aまで矢印
の如く搬送する。
【0055】(b)において、加熱炉20の出口20a
まで到達したインサート用筒体12を第1ストッパ部2
7のストッパ片29で加熱炉20の出口20aに静止さ
せる。次に、第1ストッパ部27のモータ28を駆動し
て、ストッパ片29を加熱炉20の天井21まで上昇す
ることにより、第2ストッパ部35と同じ状態にセット
する。次いで、出口20aのインサート用筒体12を搬
送手段25で位置決め手段30に向けて移動する。
【0056】図10(a),(b)は本発明に係るイン
サート用筒体の取付装置(第1実施の形態)を用いたブ
レーキドラムの第4製造工程図であり、ST13の中段
を示す。(a)において、インサート用筒体12を位置
決め手段30のホルダ31に収容した後、第2ストッパ
部35のモータ36を駆動してストッパ片37を鉛直に
向けた静止位置(図示の位置)にセットする。これによ
り、ストッパ片37でインサート用筒体12を待機位置
P1に待機させる。この状態で、インサート用筒体12
は可動金型15の可動型凸部16と同軸38上に配置さ
れる。
【0057】(b)において、嵌合手段40のエアシリ
ンダ42を作動してロッド42aを前進させる。ロッド
42aとともに押板43が移動して、インサート用筒体
12を矢印の如く可動金型15の可動型凸部16に向
けて押出す。このとき、インサート用筒体12を嵌合手
段40の一対のガイドバー44,44((a)も参照)
で案内することにより、可動金型15の可動型凸部16
と同軸38上に維持した状態で可動型凸部16に向けて
案内する。
【0058】(a),(b)で説明したように、インサ
ート用筒体12を位置決め手段30で待機位置P1に位
置決めし、位置決めしたインサート用筒体12を嵌合手
段40で可動型凸部16へ押出し嵌合する。このため、
インサート用筒体12を傾かせることなく好適な姿勢
(すなわち、可動金型15の可動型凸部16と同軸38
上に維持した姿勢)で可動型凸部16に円滑に嵌合する
ことができる。このため、インサート用筒体12が傾い
た場合に生じるかじりや空隙の発生を防ぐことができ、
インサート用筒体12の内周の精度を高めることができ
る。
【0059】さらに、インサート用筒体12を傾かせる
ことなく好適な姿勢で可動型凸部16に嵌合すること
で、インサート用筒体12の内周をテーパ面にしなくて
も可動型凸部16への嵌合が可能になる。従って、イン
サート用筒体12を鋳包んだ後、インサート用筒体12
のテーパ面を加工する必要がないので、加工工数を減ら
すことができる。加えて、インサート用筒体12や可動
型凸部16をテーパ面に形成する必要がないので、イン
サート用筒体12の抜けを防ぐための押しピン等を固定
金型14に設ける必要がない。従って、金型13の構成
を簡素にできる。
【0060】図11(a),(b)は本発明に係るイン
サート用筒体の取付装置(第1実施の形態)を用いたブ
レーキドラムの第5製造工程図であり、ST13の後段
を示す。(a)において、可動金型15の可動型凸部1
6にインサート用筒体12を嵌合した後、エアシリンダ
42のロッド42aを後退させ、押板43を図示の位置
に戻す。次に、移動手段45のエアシリンダ49(図
1、図3も参照)を作動させてロッド49aを後退する
ことにより、位置決め手段30並びに嵌合手段40を鋳
造金型(可動金型)15から退避させる。これにより、
可動金型15を型閉めする際に、位置決め手段30並び
に嵌合手段40が鋳造金型(可動金型)15と干渉する
ことを避けることができる。
【0061】可動型凸部16は冷却手段17を備え、冷
却手段17の給水ホース18aから冷却水を矢印aの如
く銅パイプ18bに供給する。この冷却水は、銅パイプ
18bの先端から冷却水路19a内に流出して矢印の如
く折り返し、冷却水路19aを矢印の如く流れ、排水ホ
ース19bから矢印bの如く排出する。これにより、冷
却水が可動型凸部16の内部を循環して、可動型凸部1
6を約50℃に冷却する。このため、可動型凸部16を
収縮させて、可動型凸部16の外径D2を小さくするこ
とができる。一方、インサート用筒体12は100℃に
加熱してあるので、インサート用筒体12の内径D1を
可動型凸部16の外径D2より大きく膨張させることが
できる。従って、インサート用筒体12を可動型凸部1
6に簡単に嵌め込むことができる。
【0062】(b)おいて、インサート用筒体12を可
動型凸部16に嵌め込むことで、インサート用筒体12
(100℃)は可動型凸部16(50℃)に接触する。
このとき、可動型凸部16の熱容量がインサート用筒体
12に比べて大きいため、接触後、インサート用筒体1
2は可動型凸部16の温度と同じ温度まで冷却される。
このため、インサート用筒体12の温度は100℃から
50℃まで下がり、インサート用筒体12は収縮する。
従って、インサート用筒体12の内径D1が小さくな
る。
【0063】一方、可動型凸部16の温度は50℃に保
持される。従って、焼き嵌め(しまりばめ)状態にな
り、インサート用筒体12を可動型凸部16に密着させ
て、インサート用筒体12と可動型凸部16との間のク
リアランスをなくすことができる。インサート用筒体1
2を可動型凸部16に嵌め込んだ後、可動金型15を矢
印の如く固定金型14に向けて移動することにより、
インサート用筒体12を金型13にセットする。
【0064】図12は本発明に係るブレーキドラムのイ
ンサート用筒体と金型との熱変化量を示すグラフであ
り、横軸は温度を示し、縦軸はインサート用筒体12と
可動型凸部16とのクリアランスを示す。太実線は可動
型凸部16の熱膨張を示す直線であり、細実線及び破線
はインサート用筒体12の熱膨張を示す直線である。
【0065】インサート用筒体12の内径D1の寸法を
可動型凸部16と同じ温度となった時に、溶融が侵入し
ない程度のクリアランス(例えば、0.05mm)以下
になるように設定した。なお、インサート用筒体12の
内径D1の最小値をd1として細実線で示し、摩擦材の
内径D1の最大値をD1として破線で示した。インサー
ト用筒体12は前述したようにAl基複合材で製造した
ものである。一方、金型13(可動型凸部16)は、合
金工具鋼の熱間金型用材(SKD)で製造したものであ
る。
【0066】可動型凸部16(SKD)の線膨張係数
(熱膨張係数)は約13.5×10-6/℃であり、可動
型凸部16の温度を0℃から50℃まで加熱すると外径
D2は+0.05だけ大きくなる。さらに、可動型凸部
16の温度を75℃まで加熱すると外径D2は+0.0
75だけ大きくなり、100℃まで加熱すると外径D2
は+0.10だけ大きくなる。可動型凸部16は線膨張
係数が小さいので、外径D2は比較的緩やかに大きくな
る。
【0067】一方、インサート用筒体12(Al基複合
材)の線膨張係数(熱膨張係数)は約20×10-6/℃
であり、可動型凸部16と比べて大きい。従って、イン
サート用筒体12の温度を0℃から50℃まで加熱する
と最大内径D1は+0.10大きくなり、75℃まで加
熱すると+0.15大きくなる。さらに、インサート用
筒体12の温度を100℃まで加熱すると+0.20大
きくなる。インサート用筒体12の線膨張係数が大きい
ので、最大内径D1は急激に大きくなる。なお、インサ
ート用筒体12の最小内径d1も最大内径D1と同様に
急激に大きくなる。
【0068】このため、インサート用筒体12を100
℃まで加熱し、一方、可動型凸部16を50℃に加熱す
ると、(最大内径D1−外径D2)は+0.15にな
り、(最小内径d1−外径D2)は+0.05になる。
従って、可動型凸部16に対するインサート用筒体12
のクリアランスを大きく確保することができるので、イ
ンサート用筒体12を可動型凸部16に容易に嵌め込む
ことができる。
【0069】一方、インサート用筒体12を可動型凸部
16に嵌め込むと、インサート用筒体12は、熱容量が
可動型凸部16に比較し小さいため、可動型凸部16の
温度まで冷却される。このとき、(最大内径D1−外径
D2)は+0.15から+0.05まで小さくなり、
(最小内径d1−外径D2)は計算上では+0.05か
ら−0.05になる。このため、可動型凸部16に対す
るインサート用筒体12のクリアランスを小さく、又は
焼き嵌め(しまりばめ)効果でクリアランスをなくすこ
とができる。従って、可動型凸部16に対してインサー
ト用筒体12をずらさないように同軸に配置することが
でき、かつ注湯の際に溶湯が内周側に侵入することを防
ぐことができ、高精度の鋳造品を得ることができる。
【0070】また、インサート用筒体12の線膨張係数
(約20×10-6/℃)は、可動型凸部16の線膨張係
数(約13.5×10-6/℃)より大きいので、インサ
ート用筒体12の加熱温度をあまり高く上げなくても焼
き嵌め(しまりばめ)効果を得ることができる。このた
め、加熱炉20の設備コストを抑えることができる。
【0071】図13(a),(b)は本発明に係るイン
サート用筒体の取付装置(第1実施の形態)を用いたブ
レーキドラムの第6製造工程図であり、ST14を示
す。(a)において、金型13を型閉めした後、Al合
金の溶湯を固定金型14の湯口13aからキャビティ1
3bに矢印cの如く充填する。これにより、インサート
用筒体12をAl合金で鋳包む。インサート用筒体12
を鋳包んだAl合金はバックアップ材、すなわち図4に
示すハブ55となる。
【0072】ここで、Al合金の溶湯温度は約680℃
であるため、キャビティ13bに溶湯を充填することに
より、インサート用筒体12や可動型凸部16が溶湯で
加熱され、インサート用筒体12と可動型凸部16との
間に比較的大きなクリアランスが生じる可能性がある。
しかし、可動型凸部16の内部に冷却手段17を備えて
冷却水を循環させたので、可動型凸部16及びインサー
ト用筒体12の温度が上昇することを防ぐことができ
る。
【0073】(b)において、Al合金が凝固した後、
可動金型15を矢印の如く移動するとともに、スライ
ド型15aを矢印の如く開く。次に、鋳造品(すなわ
ち、ブレーキドラム50)を矢印の如く可動金型15
から取り出す。インサート用筒体12を可動型凸部16
に密着した状態で嵌め込むことができるので、インサー
ト用筒体12をブレーキドラム50の軸線50aと同軸
に鋳包むことができる。さらに、インサート用筒体12
の内周18にAl合金が付着することを防ぐことがで
き、又はインサート用筒体12の内周12bにAl合金
が付着しても少量に抑えることができる。なお、必要な
場合には、鋳造品のインサート用筒体12の内周12a
を所望の寸法に研削することにより、図4に示すブレー
キドラム50を得る。
【0074】図14は本発明に係るブレーキドラムの鋳
造工程を説明したグラフであり、横軸は鋳造工程を示
し、縦軸は可動型凸部16の温度を示す。なお、実線は
実施例、破線は比較例を示す。実施例は冷却手段17を
備えた実施の形態であり、比較例は冷却手段17を備え
ないものである。
【0075】比較例において、可動型凸部16にインサ
ート用筒体12を嵌め込むときの可動型凸部16の温度
は120℃である。可動型凸部16の温度が120℃と
高いので、可動型凸部16とインサート用筒体12との
クリアランスを大きくするために、インサート用筒体1
2の温度を120℃より高い温度に加熱する必要があ
る。従って、インサート用筒体12の加熱温度を高める
ために、加熱設備の設備費が嵩む。この加熱したインサ
ート用筒体12を可動型凸部16に嵌め込むことで、可
動型凸部16の温度は120℃より上昇する。
【0076】この状態で、金型13を型閉めした後、溶
湯(約680℃)を充填することで、可動型凸部16の
温度は約230℃まで上昇してしまう。このため、イン
サート用筒体12も約230℃まで加熱され、インサー
ト用筒体12と可動型凸部16との間に比較的大きな隙
間が生じてしまう。従って、注湯の際に、可動型凸部1
6に対してインサート用筒体12がずれることが考えら
れ、インサート用筒体12を可動型凸部16と同軸に鋳
包むことは難しい。
【0077】実施例において、可動型凸部16にインサ
ート用筒体12を嵌め込むときの可動型凸部16の温度
は50℃である。可動型凸部16の温度が50℃と低い
ので、インサート用筒体12の温度を100℃まで加熱
するだけでよい。従って、インサート用筒体12の加熱
温度を抑えることで、加熱設備の設備費が嵩むことを防
ぐ。
【0078】この状態で、金型13を型閉めした後、溶
湯(約680℃)を充填する。このとき、可動型凸部1
6の内部に冷却手段17で冷却水を循環させて、可動型
凸部16及びインサート用筒体12の温度上昇を約15
0℃に抑えることができる。このため、インサート用筒
体12と可動型凸部16との間のクリアランスを図12
の範囲と略同様に抑えることができる。従って、注湯の
際に、可動型凸部16とインサート用筒体12の間に溶
湯が侵入ことを防いで、図4に示すハブ55のドラム本
体53にインサート用筒体12を同軸に鋳包むことがで
きる。
【0079】次に、第2実施の形態について説明する。
図15は本発明に係るインサート用筒体の取付装置(第
2実施の形態)の側面図である。なお、第1実施の形態
と同一部材については同一符号を付して説明を省略す
る。インサート用筒体の取付装置90は、鋳造品に埋め
込むためのインサート用筒体12を、鋳造金型(可動金
型)15の凸部(可動型凸部)16にしまりばめ法にて
取付ける装置であって、インサート用筒体12をしまり
ばめに必要な温度まで温める加熱炉92と、この加熱炉
92並びに加熱炉92の外部の待機位置P2までインサ
ート用筒体12を搬送する搬送手段(図示せず)と、搬
送されてきたインサート用筒体12を待機位置P2にて
位置決めする位置決め手段96と、位置決めしたインサ
ート用筒体12を可動金型15へ押出し嵌合する嵌合手
段40(図1に示す)と、可動金型15を型閉めする際
に、可動金型15との干渉を避けるために、位置決め手
段96並びに嵌合手段40を退避させる移動手段45
(図1示す)とからなる。
【0080】加熱炉92は、鉛直方向に延びた炉であっ
て、炉内にインサート用筒体12を案内する一対のガイ
ドプレート93,93を備え、出口92aにシャッタ9
4を備える。インサート用筒体12を加熱炉92の炉内
で加熱しながら、図示しない搬送手段でガイドプレート
93,93に沿って下降し、出口92aまで下降したイ
ンサート用筒体12をシャッタ94で静止させる。
【0081】インサート用筒体12を待機位置P2に配
置する際には、シャッタ94を開けて、インサート用筒
体12を位置決め手段96のホルダ97に収容する。こ
れにより、インサート用筒体12を待機位置P2に配置
し、第1実施の形態と同様に、インサート用筒体12を
鋳造金型15の可動型凸部16と同軸38上に配置す
る。
【0082】なお、インサート用筒体12を可動型凸部
16と同軸38上に配置した後、第1実施の形態と同様
に、嵌合手段40(図1に示す)でインサート用筒体1
2を可動型凸部16に嵌合する。その後、移動手段45
で位置決め手段96並びに嵌合手段40を退避させ、可
動金型15を型閉めする際に、可動金型15との干渉を
避ける。これにより、インサート用筒体の取付装置90
によれば、第1実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0083】なお、前記第1実施の形態では、金属酸化
物からなる強化材としてアルミナ62を使用した例につ
いて説明したが、その他の酸化物系セラミックス等を金
属酸化物として使用してもよい。前記第1実施の形態で
は、インサート用筒体12を自動二輪車のブレーキドラ
ムに使用した例について説明したが、その他に自動車な
どのブレーキドラムに適用することもできる。さらに、
インサート用筒体12をシリンダブロックのボアなどの
その他の部材に適用することも可能である。
【0084】また、前記第1実施の形態では、移動手段
45を位置決め手段30及び嵌合手段40の下方に備え
て、これらの手段30,40を可動金型15から退避さ
せる例について説明したが、移動手段45を位置決め手
段30及び嵌合手段40の上方に備えてもよい。さら
に、位置決め手段30及び嵌合手段40を横方向に移動
させて可動金型15から退避させてもよい。
【0085】加えて、前記第1、第2実施の形態では、
インサート用筒体12を嵌合する可動型凸部16を可動
金型15に備えた例について説明したが、この凸部を固
定金型14に設けてもよい。前記第1、第2実施の形態
では、ガイド部材として一対のガイドバー44,44を
用いてインサート用筒体12を案内する例について説明
したが、その他のガイド部材として、例えば案内面を略
V字状や略円弧状に形成した部材を使用してもよい。
【0086】また、前記第1実施の形態では、インサー
ト用筒体12を加熱するとともに可動型凸部16を冷却
手段17で冷却し、この状態で可動型凸部16にインサ
ート用筒体12を嵌合する例について説明したが、可動
型凸部16を冷却せずに、インサート用筒体12を加熱
するだけで可動型凸部16に嵌合させることも可能であ
る。
【0087】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、加熱炉でインサート用筒体をしまり
ばめに必要な温度まで加熱し、加熱したインサート用筒
体を搬送手段で炉外の待機位置まで搬送し、搬送したイ
ンサート用筒体を位置決め手段で待機位置に位置決め
し、位置決めしたインサート用筒体を嵌合手段で鋳造金
型へ押出し嵌合する。この結果、インサート用筒体を加
熱してから鋳造金型に嵌合するまでの工程を自動的に継
続させて行うことができる。従って、インサート用筒体
を鋳造金型に嵌合する作業のサイクルタイムを短縮する
ことができるので、作業効率を高めることができる。
【0088】加えて、従来必要としたロボットを使用し
ないで、加熱炉から鋳造金型にインサート用筒体を搬送
し、かつ搬送したインサート用筒体を鋳造金型に嵌合す
ることができる。従って、高価なロボットを除去するこ
とができるので設備費を抑えることができる。
【0089】また、インサート用筒体を加熱することで
鋳造金型とのクリアランスを大きくし、このインサート
用筒体を位置決め手段で待機位置に位置決めした後、嵌
合手段で鋳造金型へ押出し嵌合することで、インサート
用筒体を鋳造金型に簡単に嵌合することができる。従っ
て、インサート用筒体の内周をテーパ面に形成する必要
はなく、鋳造工程の後工程で、インサート用筒体のテー
パ面を加工する手間を省くことができる。
【0090】さらに、インサート用筒体や鋳造金型をテ
ーパ面に形成する必要がないので、インサート用筒体の
抜けを防ぐための押しピン等を鋳造金型に設ける必要は
ない。従って、鋳造金型の構成を簡素にすることができ
る。
【0091】請求項2は、加熱炉の出口を位置決め手段
の近傍まで延すことで、加熱炉から位置決め手段に搬送
するまで間の温度低下を抑えることができる。従って、
加熱炉の温度を必要以上に上げる必要がないので、省エ
ネルギ化を図ることができる。
【0092】請求項3は、位置決め手段並びに嵌合手段
を鋳造金型から退避させる移動手段を備えることで、型
閉めの際に、位置決め手段並びに嵌合手段を簡単に退避
させることができる。このため、位置決め手段並びに嵌
合手段に鋳造金型を干渉させずに、型閉めすることがで
きる。
【0093】請求項4はインサート用筒体をガイド部材
で案内することにより、インサート用筒体を鋳造金型と
同軸上に維持した状態で鋳造金型に向けて案内すること
ができる。従って、インサート用筒体を好適な姿勢で鋳
造金型に円滑に嵌合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインサート用筒体の取付装置(第
1実施の形態)の斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係るインサート用筒体の取付装置(第
1実施の形態)の一部断面を含む側面図
【図4】ブレーキドラムを備えた自動二輪車用後輪の斜
視図
【図5】本発明に係るインサート用筒体の取付装置(第
1実施の形態)を用いたブレーキドラムの製造工程を示
すフローチャート
【図6】本発明に係るインサート用筒体の取付装置(第
1実施の形態)を用いたブレーキドラムの第1製造工程
【図7】本発明に係るインサート用筒体の取付装置(第
1実施の形態)を用いたブレーキドラムの第2製造工程
【図8】本発明に係るブレーキドラムを製造する際の押
出比と引張り強さ・耐力との関係を示したグラフ
【図9】本発明に係るインサート用筒体の取付装置(第
1実施の形態)を用いたブレーキドラムの第3製造工程
【図10】本発明に係るインサート用筒体の取付装置
(第1実施の形態)を用いたブレーキドラムの第4製造
工程図
【図11】本発明に係るインサート用筒体の取付装置
(第1実施の形態)を用いたブレーキドラムの第5製造
工程図
【図12】本発明に係るブレーキドラムのインサート用
筒体と金型との熱変化量を示すグラフ
【図13】本発明に係るインサート用筒体の取付装置
(第1実施の形態)を用いたブレーキドラムの第6製造
工程図
【図14】本発明に係るブレーキドラムの鋳造工程を説
明したグラフ
【図15】本発明に係るインサート用筒体の取付装置
(第2実施の形態)の側面図
【図16】従来のインサート用筒体の金型への嵌合方法
の説明図
【符号の説明】
10,90…インサート用筒体の取付装置、12…イン
サート用筒体、15…鋳造金型(可動金型)、16…可
動型凸部、20,92…加熱炉、20a,92a…加熱
炉の出口、25…搬送手段、30,96…位置決め手
段、38…同軸、40…嵌合手段、45…移動手段、5
0…鋳造品(ブレーキドラム)、P1,P2…待機位
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 19/08 B22D 19/08 E Z F02F 1/00 F02F 1/00 C F16D 65/10 F16D 65/10 // B23P 19/02 B23P 19/02 B (72)発明者 庄子 広人 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 越後 隆治 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C030 BB05 BC19 3G024 AA21 GA02 GA40 HA07 3J058 AA03 BA61 CB02 EA08 FA02 4E093 UA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造品に埋め込むためのインサート用筒
    体を、鋳造金型にしまりばめ法にて取付けるインサート
    用筒体の取付装置において、この取付装置は、前記イン
    サート用筒体をしまりばめに必要な温度まで温める加熱
    炉と、この加熱炉内並びに炉外の待機位置まで前記イン
    サート用筒体を搬送する搬送手段と、搬送されてきたイ
    ンサート用筒体を待機位置にて位置決めする位置決め手
    段と、位置決めしたインサート用筒体を鋳造金型へ押出
    し嵌合する嵌合手段と、からなるインサート用筒体の取
    付装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱炉の出口を前記位置決め手段の
    近傍まで延したことを特徴とする請求項1記載のインサ
    ート用筒体の取付装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段並びに嵌合手段を鋳造
    金型から退避させることにより、型閉めの際に鋳造金型
    との干渉を避ける移動手段を備えたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のインサート用筒体の取付装
    置。
  4. 【請求項4】 前記嵌合手段は、位置決めしたインサー
    ト用筒体を鋳造金型へ押出し嵌合する際に、インサート
    用筒体を鋳造金型に対して同軸上に案内するガイドバー
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のインサート用筒体の取付装置。
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