JP2002035456A - ボタン穴かがり縫いミシン - Google Patents

ボタン穴かがり縫いミシン

Info

Publication number
JP2002035456A
JP2002035456A JP2001193821A JP2001193821A JP2002035456A JP 2002035456 A JP2002035456 A JP 2002035456A JP 2001193821 A JP2001193821 A JP 2001193821A JP 2001193821 A JP2001193821 A JP 2001193821A JP 2002035456 A JP2002035456 A JP 2002035456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
needle
tension
looper
sewing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001193821A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugutoshi Kubota
次勇 窪田
Shoichi Shibuya
彰一 澁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2001193821A priority Critical patent/JP2002035456A/ja
Publication of JP2002035456A publication Critical patent/JP2002035456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボタン穴かがり縫い目を形成する針糸の張力
を縫い始めの糸からみに必要な糸を繰り出し可能な低張
力に調整可能とすることにより、糸繰り出し装置や糸繰
り出し調節腕などを不要として、従来構成よりも大幅な
構成部品を削減することができ、コスト低廉化と信頼性
を向上させる。 【解決手段】下端部に設けられた縫い針12を上下動さ
せる針棒11と、針棒11の下方に対向して配置され、
針棒11による上下動に併せて駆動するルーパとの協働
により、被縫製物のボタン穴部分に沿ってボタン穴かが
り縫い目を施すボタン穴かがり縫いミシン10におい
て、針糸Y1の経路に設けられ該針糸Y1に対する張力
の負荷を電気的に調整可能とする針糸調子装置50を制
御して針糸Y1の張力を縫い始めの糸からみに必要な糸
を繰り出し可能な低張力に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布送りと同調して
針振りを行いながら布にボタン穴かがり縫い目を形成す
るボタン穴かがり縫いミシンに関し、特に鳩目穴かがり
縫いを自動的に行うための糸張力発生手段を備えたボタ
ン穴かがり縫いミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業用ミシン、特に紳士服、婦人服、作
業着、ジーンズなどに、2本の糸を用い環縫いの縫い目
をもって鳩目穴かがり縫いを形成する鳩目穴かがり縫い
ミシンとしては、従来、図11〜図14に示す構成のも
のがある。図11は従来の鳩目穴かがり縫いミシンの糸
経路を示す図、図12は同ミシンの針棒11下端部の要
部拡大図であり、(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。従来の鳩目穴かがり縫いミシン1は、図示しない送
り台にセットされた被縫製布に、直線部と鳩目部とから
なる鳩目穴かがり縫い目を、針棒11と、針棒11の下
方にそれぞれ設けられたルーパ土台3のルーパ(図参
照)及びルーパを補佐するスプレッダー(図示省略)と
を協動させることにより形成するものである。
【0003】図11に示すように、鳩目穴かがり縫いミ
シン1は、針棒上下駆動機構2、下端部に縫い針12が
設けられた針棒11、ルーパを備えたルーパ土台3,ジ
グザグの縫い目を形成させるため針棒11を左右に振る
図示しない針振り機構、図示しない送り台装置、縫い針
12に針糸を供給する天秤4、針糸調子装置5、針棒1
1を旋回させるとともに針棒11の旋回とルーパの旋回
とを同調させるための旋回機構7等を備えている。
【0004】針棒11は、下端部に備えた縫い針12が
上下動可能となるように、図示しないミシンフレームの
アーム部に鉛直方向に延在するように配置され、針棒上
下駆動機構2を介して図示しない駆動源、例えばミシン
モータの駆動により上下動可能となっている。被縫製物
がセットされる送り台には、送り装置が設けられ鳩目穴
の切り込み形状に沿わせた送り駆動が与えられる。ま
た、針棒11はアーム部に設けた図示しない針振り機構
によって、縫い針12の針落ち点を1針毎に左右に振ら
せるように構成されている。この針棒11の上下動及び
針振り動に併せて、ベッド部に設けた図示しないルーパ
ー駆動機構がルーパーを動作させ、両者の協働により鳩
目穴に沿ってかがり縫いが施される。なお、図示しない
が、ベッド部には、メスとハンマーとからなる布切り装
置が設けられ、これにより被縫製物に所望のタイミング
で鳩目穴が切り込まれる。
【0005】天秤4は、針棒11の下端部に設けられた
縫い針12に針糸Y1を供給するためのものであり、針
棒11の上下動に伴い、天秤4の揺動により後述する針
糸調子装置5から所定量の針糸Y1を導出して針棒11
を通して縫い針12へ送り出す。針糸調子装置5は、補
助針糸調子皿52、針糸調子皿53、針棒糸案内55、
針糸繰り出し調節腕56を備え、図示しない糸供給装置
と針棒11との間の糸経路に設けられている。この針糸
繰り出し調節腕56は、針棒11及び天秤4の駆動によ
り上下に移動して針糸調子皿53から針糸を繰り出すも
のである。また針糸繰り出し調節腕56は未縫製時に揺
動して、針糸Y1が挿通され高い張力が与えられている
針糸調子皿53の対向する皿どうしを離間させ、針糸調
子皿53から針糸Y1を浮かせる。そして針糸Y1に張
力を与える部材を補助針糸調子皿52のみの状態にさ
せ、針糸Y1を針棒11に繰り出し易くする。
【0006】補助針糸調子皿52、針糸調子皿53はそ
れぞれテンションダイヤル52a,53aを有し、これ
らテンションダイヤル52a,53aの回動により、針
糸Y1が通過している、それぞれの対向する皿間の間隔
を調整し、針糸の長さ、針糸の張力を決めることができ
るようになっている。
【0007】ルーパは、図示しないベッドフレームのベ
ッド下部の機枠に設けられたルーパ土台3の上部に、針
棒11の直下に位置するように2個設けられている。こ
れらルーパーは、ルーパーが取り付けられたルーパ土台
3及び針棒11は旋回機構7を介して連結されており、
針棒11とルーパ土台3とが同期して垂直な回転軸廻り
を回転するようになっている。これは、布の鳩目穴の鳩
目部(鳩目穴の滴状の孔部の半円状の部分)をかがり縫
いする際に縫い目を放射状とするための機構である。上
記のような構成でルーパは、針棒11の上下動及び針振
り動と同期して作動し、これにより縫い針12と協働し
て送り台上に載置される被縫製物に鳩目穴かがり縫い目
を形成する。
【0008】図13はルーパへの糸案内を示す斜視図で
あり、図14はルーパへのルーパ糸の経路を示す概略糸
経路図である。このルーパにルーパ糸を案内するルーパ
糸案内構造は、図13及び図14に示すように、上部に
糸案内孔を併設したルーパ土台3に上下に配設されたル
ーパ糸案内軸32,33、ルーパ糸案内軸32に固定さ
れたルーパ糸取りばね35、下側のルーパ糸案内軸33
の下方に設けられ、糸調子ダイヤル(テンションダイヤ
ル)36を有する糸調子棒に遊嵌されているとともに糸
調子バネ36aにより押圧されるルーパ糸調子皿37か
ら概略構成されている。
【0009】ここで、図11及び図12を参照して、縫
い針12の先端から導出される針糸Y1の経路について
説明する。針糸Y1は、糸巻きなどの針糸供給装置から
導出され、補助針糸調子皿52,針糸調子皿53、針棒
糸案内55、針糸繰り出し調節腕56、天秤4を経て針
棒上端部から針棒11に入り、図12に示すように針棒
11の下部に形成された糸出口孔11aから外部に出て
糸調子皿13、糸案内部14、糸案内孔14aを通り縫
い針12の孔に至っている。
【0010】また、針糸Y1とともに鳩目穴縫い目を形
成するルーパ糸Y2は、図示しない機枠に取り付けられ
ているルーパ糸案内38から図示しないスプレッダーを
駆動させるためのスプレッダー駆動軸39に入り、図1
3及び図14に示すようにスプレッダー駆動軸39の出
口39aから出てルーパ土台3に取り付けられているル
ーパ糸案内軸32,33を通り、ルーパ糸調子皿37で
折り返して再びルーパ糸案内軸33,ルーパ糸案内軸3
2を経て、ルーパ糸取りばね35を通ってルーパへ導入
されている。また、図13に示すように、ルーパ土台3
には、ルーパ糸Y2を繰り出すために、先端部34aに
ルーパ糸取りばね35を経たルーパ糸Y2が挿通され、
リンク機構34b,34c等により先端部34aを揺動
させるルーパ糸繰り出しリンク腕34が設けられ、この
ルーパ糸繰り出しリンク腕34の揺動によりルーパへル
ーパ糸Y2が所定量繰り出されるようになっている。
【0011】ところで、上述した鳩目穴かがり縫いミシ
ンでは、針糸Y1及びルーパ糸Y2の張力を変化させる
ことで、縫製される縫い目を緩くしたり、締め固めて見
た目が一本の筋状となるようにしたりして、この緩い縫
いと締め固める縫いとの間で任意の締めを行うことによ
り被縫製物の用途やデザインに対応できる縫い目を形成
できるようになっている。また、被縫製物に対応させて
使用する糸も、伸縮性や表面の摩擦抵抗等が複雑なもの
が用いられている。
【0012】このような点を考慮し適当な糸張力を発生
させるため、従来の鳩目穴かがり縫いミシンにおいて、
針糸Y1の縫い針12までの糸経路は、補助針糸調子皿
52,針糸調子皿53、針棒糸案内55、針糸繰り出し
調節腕56、天秤4、針棒11下部の糸出口孔11aか
ら糸調子皿13、糸案内部14を経るといった複雑な経
路をたどるものとなっている(図11,図12参照)。
また、ルーパ糸Y2のルーパ糸巻きからルーパまでの糸
経路は、図11〜図14に示すように、ルーパ糸案内3
8、スプレッダー駆動軸39、ルーパ糸案内軸32,3
3、ルーパ糸調子皿37を通り、折り返して再びルーパ
糸案内軸33,32、ルーパ糸取りばね35を経るとい
った複雑な経路を辿る構成となっている。そして、これ
ら針糸Y1及びルーパ糸Y2の張力の調整は、針糸Y1
に関しては、針糸長さを決める補助糸調子皿52のテン
ションダイヤル52a、針糸の張力を決める糸調子皿5
3のテンションダイヤル53a、また、ルーパ糸Y2に
関しては、ルーパ糸調子皿37のテンションダイヤル3
6をそれぞれ作業者が回動して調節することによって行
っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、縫い始めの
針からの糸残り長さは、被縫製物の取り回しや、縫製時
針糸を押さえて縫いを行うことによる針曲がり及び針折
れの防止のため、短くする必要がある。一方、縫い始め
の糸からみを行わせるために、縫い始めには針糸を多く
繰り出す必要がある。このため、従来では、糸繰り出し
装置や糸繰り出し調節腕などがが必要であり、部品点数
が多く構成が複雑でコストの低減化と信頼性の向上の妨
げになっていた。
【0014】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、針糸の張力を、縫い始めの糸からみに
十分な糸張力、つまり、糸を容易に繰り出し可能な低張
力に調節可能にすることにより、糸繰り出し装置や糸繰
り出し調節腕などを不要として、従来構成よりも大幅な
構成部品を削減することができ、コスト低廉化と信頼性
を向上させることができるボタン穴かがり縫いミシンを
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、下
端部に設けられた縫い針12を上下動させる針棒11
と、針棒11の下方に対向して配置され、前記針棒11
による上下動に併せて駆動するルーパ(例えば、図3に
示すルーパ30)との協働により、被縫製物のボタン穴
部分に沿ってボタン穴かがり縫い目を施すボタン穴かが
り縫いミシン10において、前記針棒11へ導入される
針糸Y1の経路に設けられ、該針糸Y1に対する張力の
負荷を電気的に調整可能とする針糸張力発生手段(例え
ば、針糸調子装置50)と、縫いの糸締まりに応じて、
前記針糸張力発生手段50を制御する制御手段(例え
ば、CPU100、ROM101、RAM102、X送
りカウンタ103、Y送りカウンタ104、旋回カウン
タ105、割り込みコントローラ108、インターフェ
イス109等)とを備え、前記制御手段(100等)に
より針糸張力発生手段50を制御して、前記針糸Y1の
張力を縫い始めの糸からみに必要な糸を繰り出し可能な
低張力に調節可能としたものである。
【0016】請求項1記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、前記針糸張力発生手段により、電気的に未縫
製時の糸張力を調整して、糸張力を変更できるので、未
縫製時に、針糸やルーパ糸の張力を低くすることがで
き、従来の糸調子装置と異なり、未縫製時に、高い張力
が与えられている針糸調子皿を離間させる針糸繰り出し
調節腕や、補助針糸調子皿等を備える必要がない。ま
た、縫い始めの針からの糸残り長さは、被縫製物の取り
回しや、縫製時針糸を押さえて縫いを行うことによる針
曲がり及び針折れの防止のため、短くする必要がある。
一方、縫い始めの糸からみを行わせるために、縫い始め
には針糸を多く繰り出す必要がある。このため、従来で
は、糸繰り出し装置が必要であるが、本発明によれば、
縫い始めに糸からみに十分な糸張力、つまり、糸を容易
に繰り出し可能な低張力に調節することができるので、
糸繰り出し装置や糸繰り出し調節腕などが不要となり、
これに伴い従来構成よりも大幅な構成部品を削減するこ
とができ、コスト低廉化と信頼性を向上させることがで
きる。
【0017】ここで、具体的には、ボタン穴かがり縫い
目としては、被縫製物に鳩目穴が形成される部位に沿っ
て施される鳩目穴かがり縫い目等がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る鳩目穴かが
り縫いミシンの実施の形態例を図1から図10に基づい
て説明する。先ず、図1は本発明に係る一例としての鳩
目穴かがり縫いミシン(ボタン穴かがり縫いミシン)の
糸経路を示す鳩目穴かがり縫いミシンの要部構造を示す
図、図2は図1のボタン穴かがり縫いミシンにおけるル
ーパ糸経路を示すルーパ土台の斜視図、図3はルーパ土
台の上部拡大図、図4は針糸及びルーパ糸のそれぞれの
糸張力発生手段の一例を示す第1の糸調子装置の部分断
面図、図5は図4の糸張力発生手段の変形例としての第
2の糸調子装置を示す図である。
【0019】鳩目穴かがり縫いミシン10は、図示しな
い送り台にセットされた被縫製布に、直線部と鳩目部と
からなる鳩目穴かがり縫い目を、針棒11と針棒11の
下方に設けられたルーパ土台3のルーパ30及びルーパ
30を補佐するスプレッダー(図示省略)とを協動させ
ることにより形成するものである。図1に示すように、
鳩目穴かがり縫いミシン10は、針棒上下駆動機構2、
下端部に縫い針12が設けられた針棒11、ルーパを備
えたルーパ土台3,ジグザグの縫い目を形成させるため
針棒11を左右に振る図示しない針振り機構、図示しな
い送り台装置、縫い針12に針糸を供給する天秤4、ル
ーパ糸調子装置(ルーパ糸張力発生手段)8、針棒11
を旋回させるとともに針棒11の旋回とルーパ土台3の
旋回とを同調させるための旋回機構7、針糸調子装置
(針糸張力発生手段)50等を備えている。
【0020】まず、針棒11を上下動させる針棒上下駆
動機構2について説明する。針棒上下駆動機構2は、プ
ーリ21、歯車22、針棒駆動カム23、連結リンク2
4、針棒上下腕25、針棒上下二又25a、針棒上下リ
ンク26等を備えている。プーリ21は、機枠(図示省
略)に回転自在に取り付けられた軸28に固定され、図
示しない駆動源、例えば、ミシンモータに直接またはベ
ルトを介して接続されている。このミシンモータは図示
しない制御回路により回転制御され、このミシンモータ
の駆動によりプーリ21は軸28を中心に矢印方向に回
転駆動可能である。歯車22は、プーリ21と、後述す
る天秤4を駆動させる天秤駆動カム41とともに軸28
に固定されている。
【0021】針棒駆動カム23は、歯車22と歯合する
歯車部23aと、該歯車部23aと一体に形成された偏
心カム部23bとを有し、軸28の上部で、機枠に軸2
8と平行に設けられた軸23dを中心に回動自在に取り
付けられている。そして、この偏心カム部23bには、
針棒駆動カム23の回転により揺動する連結リンク24
が設けられ、この連結リンク24は、軸24aで、針棒
上下腕25の一端部25bに回動可能に軸着されてい
る。針棒上下腕25は、ほぼ水平に配置され、中央部で
軸29に回動可能に取り付けられており、連結リンク2
4の揺動により他端部即ち針棒上下二又25aが上下方
向に揺動可能となっている。
【0022】針棒上下二又25aの先端部は、針棒11
のほぼ中央に固定されているスラストカラー16,17
に両端を挟まれ回転自在に取り付けられた針棒上下リン
ク26に、針棒上下リンク26が回動自在となるように
取り付けられている。このように針棒11は、プーリ2
1を介してミシンモータの駆動により針棒上下腕25が
上下に回動すれば、針棒上下二又25a、針棒上下リン
ク26を介して上下動するように構成されている。
【0023】天秤4は、上下方向に延在する状態で配置
され、その中央部で機枠(図示省略)に取り付けられた
天秤軸42を中心に回動可能に支持され、上端部に針糸
Y1が通る穴部43が形成され、下端部に後述する軸2
8に固定された天秤駆動カム41の周縁に沿って転動自
在なコロ44が取り付けられている。このコロ44は、
天秤4の上方で接続されたバネ46の付勢力により天秤
駆動カム41に押圧された状態となっている。これによ
り、プーリ21が回転(軸28が回転)すると、コロ4
4が天秤駆動カム41の形状に沿って転動する。すなわ
ち、天秤4はプーリ21の回転により前後方向(両矢印
C方向)に揺動可能に設けられており、針棒11の上下
動に同調して揺動し、針糸Y1が縫い針12に繰り出さ
れたり縫い針12から引き上げられたりする。縫い針1
2は、旋回機構7により、上部のルーパを旋回させるた
めにルーパ土台3の旋回に同調されて旋回するようにな
っている。
【0024】図2及び図3に示すように、ルーパ土台3
には、プーリ21の回転と連動して上下動するルーパ駆
動軸31が設けられ、このルーパ駆動軸31中をスプレ
ッダーを駆動させるためのスプレッダー駆動軸39(従
来と同様の構成)が上下動可能に配設されている。な
お、このスプレッダー駆動軸39は、上下動することに
より図示しないレバーを介してスプレッダーを動作させ
るようになっている。
【0025】ルーパ駆動軸31及びスプレッダー駆動軸
39は、プーリ21に接続され、プーリ21の回転によ
りカム等(図示省略)を用いて揺動するように構成され
た揺動アーム(図示省略)により上下動するようにルー
パ土台3に設けられている。これらルーパ駆動軸31及
びスプレッダー駆動軸39の上下動は、図3に示すルー
パ土台3の上部に設けられたルーパ取付台支点軸35a
に揺動自在に取り付けられたルーパ取付台35及び図示
しないスプレッダ作動カムを連結する図示しない各リン
クを介して、ルーパ30と右ルーパ(図示省略)、左ス
プレッダー(図示省略)及び右スプレッダー(図示省
略)が各々別個に揺動するようになっている。
【0026】また、旋回機構7は、軸にスプロケットが
設けられたパルスモータ(図示しない)と、パルスモー
タのスプロケット、ルーパ土台3下部に一体的に固定さ
れているルーパスプロケット71、パルスモータのスプ
ロケットとルーパスプロケット71に掛け渡されてこれ
らを連動させる下タイミングベルト72、下端部に下タ
イミングベルト72に掛けられて回転する下スプロケッ
ト73bと上端部に上スプロケット73aとが設けられ
た伝動軸73、針棒11を旋回させる針棒旋回プーリ7
5、伝動軸73の上スプロケット73aと、針棒旋回プ
ーリ75とに掛け渡されてこれらを連動させる上タイミ
ングベルト74等を有する。
【0027】針糸調子装置50及びルーパ糸調子装置8
は図4に示す第1の糸張力付与装置200によりそれぞ
れ構成されている。この図4は、軸線方向に動作する動
作軸に糸調子皿を設けた低イナーシャモータとしてのボ
イスコイルモータによる第1の糸張力付与装置200の
要部を示した部分断面図である。この図4において、2
01は糸調子皿、202は外皿(可動皿)、203は内
皿(固定皿)、205は動作軸、206は外皿202に
外面で当接し、動作軸205の動作により外皿202を
移動させる当接部、206aは当接部206から周囲に
張り出して外皿202に当接する当接片、207は内皿
203を固定している機枠の内皿固定部、211は低イ
ナーシャモータ(ボイスコイルモータ)、212は磁気
回路、213は円筒型ヨーク、214は永久磁石(外
極)、215は鉄心(中央極)、216は可動コイル、
217は補償銅管、218はコイル、219はコイルヘ
ッドである。
【0028】図4に示すように、図示しない機枠、特に
アーム部に備えられる糸調子皿201は、対をなす外皿
202及び内皿203からなるもので、この実施の形態
例では、機枠の内皿固定部207に内皿203を組み付
けて、この固定皿である内皿203と対向する可動皿で
ある外皿202をスライド自在に組み付けている。つま
り、外皿202は、内皿203のほぼ中央に、スライド
自在に挿入された動作軸205の先端部の当接部206
に固定された状態となっており、動作軸205がスライ
ド移動することにより、外皿202と、該外皿202と
対向する内皿203との間の間隔を変更することができ
るものである。なお、この実施の形態例とは逆に、内皿
203を可動皿として、外皿202を可動皿としてもよ
く、その場合には、当接部206を可動皿となる内皿2
03と一体に設けて、その当接部206に動作軸205
の先端部を係合等により接続することで、動作軸205
により当接部206が押し出されるようにしておく。
【0029】糸調子皿201の内皿203の中央に挿通
される動作軸205は、低イナーシャモータであるリニ
ア直流モータとしてのボイスコイルモータ211により
駆動される。このボイスコイルモータ211は、磁気回
路212を構成する円筒型ヨーク213、その端部内周
に設けた永久磁石による外極214、前記円筒型ヨーク
213の中心部に一体的に設けた鉄心による中央極21
5と、この中央極215と外極214との間に配設され
る円筒状の可動コイル216とからなるものである。ま
た、可動コイル216は、補償銅管217の外周にコイ
ル218を設けたもので、その先端部のコイルヘッド2
19の中央部に前記動作軸205を一体的に備えてい
る。
【0030】以上のボイスコイルモータ211は、磁気
回路212の中央極(鉄心)215の外周におかれた外
極(永久磁石)214から可動コイル216に磁界が作
用しており、この磁界中にある可動コイル(コイル21
8)216に制御電流供給回路(CC:図示省略)から
供給される制御電流によって、可動コイル216に推力
(または吸引力)が生じ、コイルヘッド219に備えた
動作軸205が固定皿である内皿203の中央部を前進
(または後退)する。
【0031】なお、このボイスコイルモータ211は、
インダクタンスが小さくて応答が早いという特性、移動
体が可動コイル216だけなので、慣性が小さくて応答
が早いという特性を具備する他、可動コイル216の吸
引力(推力)が距離に関係なく一定で、電流に比例した
線形の吸引力(推力)が取り出せるといった特性を具備
するものである。このような特性を具備するボイスコイ
ルモータ211なので、その可動コイル216と一体の
動作軸205の前進(または後退)動作によって、当接
部206を介して外皿(可動皿)202が軸線方向に移
動して、内皿(固定皿)203との間の隙間を変えて、
糸調子皿201を通る糸に対する把持力を変えることが
できる。すなわち、針糸Y1やルーパ糸Y2に対する糸
張力の付与を電気的に調節可能となっており、これによ
り、針糸Y1及びルーパ糸Y2によって形成される縫い
目の糸締まりを緩めたり、糸締まりを固くしたりするこ
とが可能となる。なお、ボイスコイルモータ211はコ
アレスモータやその特性に近い直線駆動マグネット、電
磁ソレノイド等が直接または間接的に連結されていても
把持力つまり糸張力を変化させることができるものであ
る。
【0032】また、針糸調子装置50及びルーパ糸調子
装置8を図5に示すような第2の糸張力付与装置300
で構成してもよい。図5は針糸調子装置50及びルーパ
糸調子装置8の変形例としての第2の糸張力付与装置を
示す図であり、(a)は、ミシンの縫糸に対する張力の
付加を可能とする回転体である糸車を回転子の軸に設け
た電磁ブレーキとしてのヒステリシスブレーキによる糸
張力付与装置の要部を示した部分断面図であり、(b)
はそのヒステリシスブレーキの内部構成を示す部分断面
図である。
【0033】図5(a)、(b)において、301は回
転体(糸車)、302a,302bは糸車半体、303
a,303bはスポーク部、304は噛み合い部、31
1は電磁ブレーキ(ヒステリシスブレーキ)、312は
ステータ、312aは外側磁極、312bは内側磁極、
313は出力軸、314は励磁コイル、315は回転子
(カップ状の永久磁石)である。
【0034】図5に示すように、回転体である糸車30
1は、各々の糸車半体302a,302bにそれぞれ輻
射状に設けられた弧状のスポーク部303a,303b
が互いに噛み合わされていて、その噛み合い部304に
は、針糸Y1が1回巻き付けられる。以上の糸車301
は、電磁ブレーキであるヒステリシスブレーキ311に
固着されている。このヒステリシスブレーキ311は、
図5に示したように、ステータ312、外側磁極312
a、内側磁極312b、出力軸313、励磁コイル31
4および回転子である永久磁石315から構成されてい
る。
【0035】即ち、ヒステリシスブレーキ311におい
ては、図示のように、ステータ312の内部には、出力
軸313と同心円上に励磁コイル314が配置されてお
り、この励磁コイル314への制御電流の供給により発
生した磁力は、ステータ312に出力軸313と同心円
上に設けた外側磁極312a及び内側磁極312bにそ
れぞれ導かれる。これら外側磁極312a及び内側磁極
312bの間には、回転子であるカップ状の着磁されて
いない永久磁石315が入っている。なお、外側磁極3
12a及び内側磁極312bは、図5(b)に示した例
では各々12極ずつ有している。
【0036】例えば、針糸調子装置50に、上記第2の
糸張力付加装置300を用いた場合、縫糸である針糸Y
1の糸巻等の糸供給装置(図示省略)と天秤4との間の
糸経路に、制動装置であるヒステリシスブレーキ311
の出力軸313に設けた糸車301を配置する。具体的
には、針糸Y1が糸巻から繰り出されて天秤4に至る経
路において、糸車301による針糸Y1の繰り出し量を
ヒステリシスブレーキ311で規制するものである。糸
車301に針糸Y1を1回巻き付け、矢印P方向(図1
参照)に針糸Y1を引く時に、糸車301が矢印R方向
(図1参照)に回転して、ヒステリシスブレーキ311
の制動トルクが針糸Y1の引き出し方向に対する張力を
与えるようになっている。
【0037】そして、縫い針12が図示しない布に刺し
通されて、天秤4の動作により針糸Y1が糸車301を
通過すると、その移動量に応じて糸車301が回転する
ようになっている。また、ヒステリシスブレーキ311
の制御電流は制御電流供給回路(CC:図示省略)によ
り供給される。この制御電流供給回路(CC)からの制
御電流の供給によりヒステリシスブレーキ311の励磁
コイル314に通電すると、この励磁コイル314で発
生した磁力が、ステータ312に出力軸313と同心円
上に設けた外側磁極312a及び内側磁極312bにそ
れぞれ導かれてその間の空隙に磁場が発生し、これら外
側磁極312a及び内側磁極312bの間の空隙に置か
れた回転子である着磁されていない永久磁石315も磁
化される。
【0038】この状態で糸車301を回そうとすると、
永久磁石315にはヒステリシス特性があり、その極性
の変化は回転子である永久磁石315の回転よりも遅
れ、その結果、制動力が発生する。この制動力は磁石の
極性の連続的な変化により発生するので、制動力に変化
が生じず、また、停止から動き出す時のトルクと高回転
時のトルクにも差がない。なお、励磁コイル314の励
磁電流に対する制動トルクは励磁電流の増大につれて非
線形的に増大するものである。このようにして、第2の
糸張力付与装置300を針糸調子装置50やルーパ糸調
子装置8として用いても、針糸Y1やルーパ糸Y2に対
する糸張力の付与を電気的に調節可能であり、これによ
り、針糸Y1及びルーパ糸Y2によって形成される縫い
目の糸締まりを緩めたり、糸締まりを固くしたりするこ
とが可能となる。
【0039】上記のように構成された鳩目穴かがり縫い
ミシンにおける針糸Y1及びルーパ糸Y2の糸経路につ
いて図1を参照して説明する。この実施の形態では、針
糸調子装置50及びルーパ糸調子装置8として第1の糸
張力付与装置200をそれぞれ用いたものとして説明す
る。なお、針糸調子装置50及びルーパ糸調子装置8と
して、第1の糸張力付与装置200の代わりに第2の糸
張力付与装置300を適用してもよいことは勿論であ
る。また、針糸調子装置50及びルーパ糸調子装置8の
一方を第1の糸張力付与装置200、他方を第2の糸張
力付与装置300としてもよい。
【0040】本実施の形態の鳩目穴かがり縫いミシンに
おいて、針糸Y1は、糸巻きなどの針糸供給手段から導
出され、第1の糸張力付与装置200の糸調子皿201
を構成している、対をなす外皿202及び内皿203間
を通り、天秤4の穴部43を挿通して、針棒11の上端
部から針棒内に入る、つまり針棒11へ導入されるよう
に構成されている。この針棒11内に入った針糸Y1
は、従来例と同様に針棒11の下端部の糸出口孔11a
から外部に出て縫い針12に導かれる。上記のように針
糸Y1の張力発生及びその調整は第1の糸張力付与装置
200により行われるので、針糸Y1の経路は上述した
ように、従来と異なり、補助針糸調子皿52,針糸調子
皿53、針棒糸案内55、針糸繰り出し調節腕56等を
通ることがなく、簡易な経路で天秤4から針棒11に至
り、補助針糸調子皿52,針糸調子皿53、針棒糸案内
55、針糸繰り出し調節腕56等を設ける必要がなく、
簡易な構成となる、
【0041】また、ルーパ糸Y2は、図1及び図2に示
すように、ルーパ糸巻きから導出されて、第2の糸張力
付与装置200における糸調子皿201の対をなす外皿
202及び内皿203間を通る。そして、この糸調子皿
201から出たルーパ糸Y2は、図2及び図3に示すよ
うに、スプレッダー駆動軸39に入り、スプレッダー駆
動軸39から出てルーパ糸案内軸32、ルーパ糸取りば
ね35を通ってルーパ土台3上部のルーパ30に導かれ
ている。
【0042】上記のようにルーパ糸Y2の張力発生及び
その調整は第1の糸張力付与装置200により行われる
ので、ルーパ糸Y2の経路は上述したように、従来と異
なり、ルーパ糸案内軸32、33、ルーパ糸調子皿37
で折り返して再びルーパ糸案内軸33,ルーパ糸案内軸
32を経るといった複雑な経路を取ることがなく、ルー
パ糸案内軸33やルーパ糸調子皿37をルーパ土台3に
設ける必要がなく、構成を簡単なものとすることができ
る。
【0043】以上の鳩目穴かがり縫いミシンは、図6に
示した制御ブロック構成図に従って制御される。図6は
鳩目穴かがりミシンの制御ブロック構成図である。即
ち、図示のように、CPU(Central Processing Uni
t)100には、バスを介して、ROM(Read Only Mem
ory)101、RAM(Random Access Memory)10
2、X送りカウンタ103、Y送りカウンタ104、旋
回カウンタ105、割込みコントローラ108、I/O
インターフェイス109が接続されている。なお、これ
らCPU100、ROM101、RAM102、X送り
カウンタ103、Y送りカウンタ104、旋回カウンタ
105、割込みコントローラ108、I/Oインターフ
ェイス109等により制御手段が構成されている。
【0044】ROM101には、鳩目穴かがり縫いに関
する各処理に対応する各種制御プログラム及び各種デー
タ(糸調子制御のためのデフォルトデータを含む)が格
納されている。また、ROM101には、針糸調子装置
50としての第1の糸張力付与装置200(図6中、上
糸張力ソレノイドと記す)およびルーパ糸調子装置8と
しての第1の糸張力付与装置200(図6中、下糸張力
ソレノイドと記す)への供給電流と張力との関係の相関
関係データも記憶されている。例えば、供給電流と張力
との関係の相関関係データは実験的に求めたデータであ
る。
【0045】RAM102には、制御のための各種変数
等が格納されており、例えば、縫いデータ、針振りデー
タ等が格納されている。X送りカウンタ103、Y送り
カウンタ104、旋回カウンタ105は、各カウント値
を書き込み、カウンタ起動コマンドを書き込むことで、
カウント値に比例した時間経過後、1パルスのカウント
信号を出力し、カウンタ停止コマンドを書き込むまで
は、一定周期でカウンタ出力を繰り返すものである。
【0046】割込みコントローラ108は、各割込み信
号入力により各割込み信号に対応した割込み処理を自動
的にCPU100が実行するためのものである。I/O
インターフェイス109は、CPU100が外部の入出
力装置とのインターフェイスを取るものである。つま
り、ROM101中に書き込まれている制御プログラム
や制御データに従いI/Oインターフェイス109に接
続された各種機器を制御するようになっている。また、
X送りカウンタ103、Y送りカウンタ104、旋回カ
ウンタ105の各カウント出力は、割込みコントローラ
108に接続されており、各カウンタのカウント出力
で、各カウンタに対応した割込み処理が実行される。
【0047】そして、図6において、操作パネル(糸張
力設定操作手段)9は、図8に示すように、表示部と各
種キーにより構成され、オペレータが、縫製に必要な各
種設定/操作を行うためのものである。X送りパルスモ
ータドライバ111は、X送りカウンタ103のX送り
カウンタ出力信号とI/Oインターフェイス109から
のX送り方向+/−信号とにより、1回のカウンタ出力
で1パルス分、X送り方向の+/−に従いX送りパルス
モータ150を回転させる。1パルス分のX送りパルス
モータ150の駆動により、図示しない送り台が例えば
0.1mm移動する。
【0048】Y送りパルスモータドライバ112は、Y
送りカウンタ104のY送りカウンタ出力信号とI/O
インターフェイス109からのY送り方向+/−信号と
により、1回のカウンタ出力で1パルス分、Y送り方向
の+/−に従いY送りパルスモータ151を回転させ
る。1パルス分のY送りパルスモータ151の駆動によ
り、図示しない送り台が例えば0.1mm移動する。旋
回パルスモータドライバ113は、旋回カウンタ105
の旋回カウンタ出力信号とI/Oインターフェイス10
9からの旋回方向+/−信号とにより、1回のカウンタ
出力で1パルス分、旋回方向の+/−に従い旋回パルス
モータ152を回転させる。1パルス分の旋回パルスモ
ータ152の駆動により、針棒11及びルーパ土台3が
例えば1度回転する。
【0049】ミシンモータドライバ115は、I/Oイ
ンターフェイス109からのミシン起動/停止信号とミ
シンスピード信号とにより、ミシン起動時には所定回転
数でミシンモータ153を回転させ、ミシン停止時には
針上位置センサ116の検出に基づいて周知の定位置停
止手段(説明省略)によりミシンモータ153を停止さ
せる。針上位置センサ116は、前記針棒11の上位置
を検出するものである。つまり、縫い針12位置が上に
あるかを検出するものである。また、前記針上位置セン
サ116の上位置検知出力は針数カウント入力として使
用される。
【0050】そして、ミシンモータドライバ115は、
ミシンが停止か回転中かの状態を、I/Oインターフェ
イス109にミシンステータス停止/回転中信号として
出力し、また、針上位置センサ116からの信号を、割
込みコントローラ108に針上位置割込み信号として出
力する。さらに、ミシンモータドライバ115は、送り
基準位置センサ117、TG(タコ・ジェネレータ)発
生器118からの信号を、割込みコントローラ108に
送り基準割り込み、TG割り込みとしてそれぞれ出力す
る。送り基準位置センサ117及びTG発生器118
は、X送りモータ/Y送りモータ/旋回モータ等の駆動
制御に使用されるものであり、具体的には、1針内の針
位置を検出して各モータ150,151,152を縫い
針12と同期して駆動させるものである。
【0051】糸張力ドライバ120は、常にはI/Oイ
ンターフェイス109を介して入力したRAM102か
らのデータにより張力を付与するように針糸調子装置5
0のボイスコイルモータ211(図中、上糸張力ソレノ
イド)を制御し、ミシンモータドライバ115からのミ
シンステータス停止/回転中信号、送り基準信号、TG
信号の発生時、即ち、ミシン回転中の所定時期に張力を
変化するように針糸調子装置(詳細にはボイスコイルモ
ータ211、図中では上糸張力ソレノイド)50を制御
する。また、糸調子ドライバ120は、常にはI/Oイ
ンターフェイス109を介して入力したRAM102か
らのデータにより張力を付与するようにルーパ糸調子装
置8のボイスコイルモータ211(図中、下糸張力ソレ
ノイド)を制御し、ミシンモータドライバ115からの
ミシンステータス停止/回転中信号、送り基準信号、T
G信号の発生時、即ち、ミシン回転中の所定時期に張力
を変化するようにルーパ糸調子装置(詳細にはボイスコ
イルモータ211、図中下糸張力ソレノイド)8を制御
する。布押さえドライバ121は、I/Oインターフェ
イス109からの押え下降/上昇信号により、布押えソ
レノイド122を駆動するものである。
【0052】X送り原点センサ155は、X送りパルス
モータ150の原点位置を検出するためのものである。
Y送り原点センサ156は、Y送りパルスモータ151
の原点位置を検出するためのものである。旋回原点セン
サ157は、旋回パルスモータ152の原点位置を検出
するためのものである。布押えスイッチ124は、オペ
レータが、布(被縫製物)をセット時、布押え(図示省
略)を上昇/下降させるための操作スイッチである。ス
タートスイッチ125は、オペレータが、布(被縫製
物)をセットした後、該布に穴かがり縫製を開始させる
ための操作スイッチである。
【0053】図7は本実施の形態のボタン穴かがり縫い
ミシンを駆動して縫製する際の各制御ブロックにより発
生される各信号のタイミングチャートである。図7に示
すように、ミシンモータドライバ115は、I/Oイン
ターフェイス109からのミシン起動出力のオン信号に
よりミシンモータ153を駆動し始め、同時に、ミシン
ステータスを回転中にする。また、I/Oインターフェ
イス109からのミシン停止出力信号により、針上位置
センサ116により、そこから針上状態を検出した所で
ミシンモータ153を停止し、ミシンステータスを停止
する。I/Oインターフェイス109からのX送り出
力、Y送り出力、旋回出力は、1針毎に、送り基準割り
込み、TG割り込みにより針位置を算出し、針と同期し
て出力される。上糸(針糸)張力値、下糸(ルーパ糸)
張力値は1針毎に、針上位置に同期して出力されるもの
である。
【0054】そして、操作パネル(糸張力設定操作手
段)9は、図8に示すように、各種キー及び表示部を備
えている。即ち、鳩目穴かがり縫い目の糸張力を設定す
る糸張力設定部90、準備キー91、リセットキー9
2、縫製速度係数キー93、未縫製キー94、空送りキ
ー95等を備えている。
【0055】糸張力設定部90には、鳩目穴かがり縫い
目における針糸及びルーパ糸の糸張力を設定するための
設定部分選択部910、基準糸張力入力部920、個別
糸張力入力部930が設けられている。設定部分選択部
910は、被縫製物に形成される鳩目穴かがり縫い目を
構成する各部位を部分的に選択するものであり、中央に
被縫製物に形成される鳩目穴かがり縫い目の概略図が表
示され、この鳩目穴かがり縫い目の概略図に対応して配
置され、押すことで鳩目穴かがり縫い目を構成する各部
位を個別に選択して設定する各キー(始めキー911、
終わりキー912、流れ右キー913、直線右キー91
4、鳩目右下キー915、鳩目キー916、鳩目左下キ
ー917、直線左キー918、流れ左キー919)を有
している。これら各キー(911〜919)に対応する
実際の鳩目穴かがり縫い目の各部位を図10で示す。図
10は実際の鳩目穴かがり縫い目の各部位を示す図であ
り、この図では反時計回りに形成される鳩目穴かがり縫
い目が示されている。また、この図における矢印は運針
方向を示す。これら各キーを入力することで対応する部
分の縫いを図6に示した制御ブロック構成図に基づいて
行うことができるようになっている。なお、図10中、
Hは鳩目穴であり、Haは孔部、Hbは直線部である。
【0056】すなわち、始めキー911をオンすると、
図10において実際の縫いに対応する部分stの糸張力
補正を、流れ右キー913をオンすれば実際の縫いに対
応する部分krの流れ閂右糸張力補正を、直線右キー9
14をオンすれば実際の縫いに対応する部分lrの直線
右糸張力補正を、鳩目右下キー915をオンすれば実際
の縫いに対応する部分erの鳩目右下糸張力補正を行う
ことができる。
【0057】また、鳩目キー916を押せば実際の縫い
に対応する部分eyの鳩目糸張力補正を、鳩目左下キー
917をオンすれば実際の縫いに対応する部分elの鳩
目左下糸張力補正を行うことができる。さらに、直線左
キー918をオンすれば実際の縫いに対応する部分ll
の直線左糸張力補正を、流れ左キー919をオンすれば
実際の縫いに対応する部分klの流れ閂左糸張力補正
を、終わりキー912をオンすれば実際の縫いに対応す
る部分edの終わり糸張力補正を行うことができるよう
に構成されている。なお、各キー911〜919のいず
れかを押すと、各キー911〜919にそれぞれ設けら
れているLED表示部911a,912a,913a,
914a,915a,916a,917a,918a,
919aが点灯し、この点灯により表示されている数値
が、押したキーの部位の糸張力が設定中であることを確
認できる。
【0058】基準糸張力入力部920には、縫製される
鳩目穴かがり縫い目の全体の基準となる糸張力値として
入力された基準糸張力値が表示される基準糸張力表示部
921、基準糸張力表示部921の表示値を変更するダ
ウンキー922及びアップキー923、基準糸張力表示
部921に表示される値を上糸(針糸)設定か下糸(ル
ーパ糸)設定かを押すことで選択する基準上糸キー92
4、基準下糸キー925を備えている。なお、上糸(針
糸)の基準値が基準糸張力表示部921に表示されてい
る場合は、基準上糸キー924に設けられているLED
924aが点灯し、下糸(ルーパ糸)の基準値が基準糸
張力表示部921に表示されている場合は、基準下糸キ
ー925に設けられているLED925aが点灯する。
ダウンキー922及びアップキー923は、押すこと
で、基準糸張力表示部921に表示された値を変更する
ことができるものである。
【0059】個別糸張力入力部930は、設定部分選択
部910で選択された鳩目穴かがり縫い目を構成する部
位における針糸及びルーパ糸の糸張力値を入力により変
更できるものであり、選択された部位の糸張力値を表示
する部位糸張力表示部931、選択された部位の上糸
(針糸)張力値を部位糸張力表示部931に表示させる
上糸キー932、下糸(ルーパ糸)張力値を部位糸張力
表示部931に表示させる下糸キー933、部位糸張力
表示部931の表示値を変更するアップキー935、ダ
ウンキー936などを備える。
【0060】上糸キー932を入力すると、上糸キー9
32に隣接して配置されたLED932aが点灯し、下
糸キー933を入力すると、下糸キー933に隣接して
配置されたLED933aが点灯する。これにより、鳩
目穴かがり縫い目を構成する部位における糸張力の設定
が、上糸(針糸)であるか下糸(ルーパ糸)であるかを
確認することができる。準備キー91は、鳩目穴かがり
縫い目を縫製可能な状態にするものであり、押すと針棒
11、ルーパ30及び布送り台(図示省略)を原点位置
に戻す。縫製速度係数キー93は、縫い速度を変更した
際に全体の張力に係数を掛けて張力を変更するためのも
のであり入力することで任意の係数が掛けられた張力に
変更することができる。未縫製キー94は未縫製時に所
定の張力を与えるものである。空送りキー95は縫製位
置から原点位置に戻る際の張力設定を行うためのもので
あり主に縫い終わりに用いる。
【0061】次にこの操作パネル9による設定を図9の
フローチャートを参照して説明する。電源をオンすると
操作パネル設定処理が呼び出され、操作パネルによる鳩
目穴かがり縫い目の糸張力に関する各設定が行われる。
【0062】まずステップS1で、基準上糸(針糸)張
力設定及び基準下糸(ルーパ糸)設定を行う。このと
き、基準糸張力表示部921には、基準上糸キー924
及び基準下糸キー925のうち入力されている方の予め
ROM101に記憶されたデフォルト値が表示されてい
る。任意の糸張力にする場合、アップキー923やダウ
ンキー922を押すことによって基準糸張力表示部92
1の数値を±1ずつの増減を行い、所定の数値を表示さ
せて糸張力を設定する。また、基準上糸キー924及び
基準下糸キー925のうち入力されていないキーを押す
ことにより、押されて入力された側の基準糸張力値が表
示され、アップキー923及びダウンキー922により
表示された基準糸張力値の増減を行って任意の数値を表
示させ、ステップS2に移行する。
【0063】ステップS2では、縫製時の詳細設定が必
要か否かを判別し、必要があればステップS3に移行
し、必要でなければステップS4に移行する。ステップ
S3では、縫製時の詳細設定、つまり形成される鳩目穴
かがり縫い目を構成する各部位をそれぞれ個別の部分的
な設定を行う。すなわち、設定部分選択部910におい
て鳩目穴かがり縫い目を形成する各部位のうち所望の部
位、例えば、鳩目右下部分の糸張力設定を行う際、鳩目
右下キー915を押して、鳩目右下設定モードにする。
【0064】その際に個別糸張力入力部930の部位糸
張力表示部931に表示されている数値は、上糸キー9
32が入力されていれば、入力されたキー(例えば、鳩
目右下キー915)の部位の上糸張力値、つまりは針糸
張力値であり、下糸キー933が入力されていれば入力
されたキー(例えば、鳩目右下キー915)の下糸張力
値、つまりはルーパ糸張力値である。そしてアップキー
935やダウンキー936を押して部位糸張力表示部9
31に表示されている数値の増減を行い、所望の数値を
表示させる。また直線右部分の糸張力設定を行う場合、
直線右キー914をオンして直線右部分設定モードに
し、個別糸張力入力部930において、上糸キー932
や下糸キー933を入力してそれぞれの糸張力値を部位
糸張力表示部931に表示させて所定の数値にすること
で、直線右部分の上糸(針糸)及び下糸(ルーパ糸)の
糸張力を設定することができる。
【0065】また、部分stの糸張力設定を行う場合、
始めキー911をオンして始め部分モードにし、上糸キ
ー932または下糸キー933のうちオンしている方の
糸張力値が部位糸張力表示部931に表示される。この
表示された数値をアップキー935やダウンキー936
により変更することで、部分stの針糸張力値とルーパ
糸張力値を設定することができる。このように設定部分
選択部910に設けられた各キー911〜919をオン
することで、鳩目穴かがり縫い目を構成する各部位毎に
糸張力値を設定することができる。また、それぞれの部
位において上糸(針糸)張力と下糸(ルーパ糸)張力と
を別個に設定することができ、これにより、各部位毎の
縫いの糸締まりの度合いを調整することができる。
【0066】このように被縫製物に形成される鳩目穴か
がり縫い目の各部位毎の糸張力を設定して、ステップS
4に移行する。ステップS4では、縫製時以外に糸張力
設定が必要か否かを判別して、縫製時以外の糸張力設定
が必要でなければ設定終了、必要で在れば、ステップS
5やステップS6に移行する。ステップS5では空送り
キー95をオンして、空送り時における糸張力値を設定
したり、未縫製キー94をオンして未縫製時における糸
張力値を設定し、鳩目穴かがり縫い目形成に関する糸張
力設定を終了する。ステップS6では縫製速度係数キー
93をオンすることで設定された各糸張力値に所定の係
数を掛けた数値に変更し、鳩目穴かがり縫い目形成に関
する糸張力設定を終了する。
【0067】上記のようにして入力された鳩目穴かがり
縫い目を形成する各部位の針糸及びルーパ糸の糸張力設
定により、縫製時に、設定された糸張力に対応するRO
M101の供給電流と張力との関係の相関関係データに
基づいて、針糸調子装置50である第1の糸張力付与装
置200と、ルーパ糸調子装置8である第1の糸張力付
与装置200に制御電流回路を介して供給電流が流れ、
これら針糸調子装置50及びルーパ糸調子装置8によっ
て針糸Y1及びルーパ糸Y2に張力を与えることでそれ
ぞれに設定された張力を発生させることができる。つま
り、供給電流量が多ければ、糸張力付与装置200の糸
張力は大きくなり、該糸張力付与装置200から繰り出
される糸量は少なくなって縫い目が締められることにな
る。また、供給電流量が少なければ、糸張力付与装置2
00の糸張力は小さくなり、該糸張力付与装置200か
ら繰り出される糸量は多くなって縫い目が緩くなる。こ
れにより針糸Y1及びルーパ糸Y2により形成されるか
がり縫い目の糸締まりを調節することができる。
【0068】上記構成によれば、針糸調子装置50及び
ルーパ糸調子装置8により、電気的に未縫製時の糸張力
を調整して、糸張力を変更できるので、未縫製時に、針
糸Y1やルーパ糸Y2の張力を低くすることができ、従
来の糸調子装置と異なり、未縫製時に針糸Y1に高い張
力が与えられている針糸調子皿53(従来構成を示す図
11参照)を離間させる針糸繰り出し調節腕56(図1
1参照)や、補助針糸調子皿52(図11参照)等を備
える必要がない。また、縫い始めの縫い針12からの糸
残り長さは、被縫製物の取り回しや、縫製時に針糸Y1
を押さえて縫いを行うことによる針曲がり及び針折れの
防止のため、短くする必要がある。一方、縫い始めの糸
からみを行わせるために、縫い始めには針糸Y1を多く
繰り出す必要があり、このため、従来では、糸繰り出し
装置が必要であったが、上記構成の鳩目穴かがり縫いミ
シンによれば、糸からみに十分な糸張力、つまり、糸を
容易に繰り出し可能な低張力に調節することができるの
で、糸繰り出し装置や針糸繰り出し調節腕などが不要と
なり、これに伴い従来構成よりも大幅な構成部品を削減
することができ、コスト低廉化と信頼性を向上させるこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るボタン穴かがり縫いミシンによれば、針糸張力発生手
段により針糸の張力を、縫い始めに糸からみに十分な糸
張力、つまり、糸を容易に繰り出し可能な低張力に調節
することができるので、糸繰り出し装置や針糸繰り出し
調節腕などが不要となり、従来構成よりも大幅な構成部
品を削減することができ、コスト低廉化と信頼性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一例としての鳩目穴かがり縫いミ
シン(ボタン穴かがり縫いミシン)の糸経路を示す鳩目
穴かがり縫いミシンの要部構造を示す図である。
【図2】図1のボタン穴かがり縫いミシンにおけるルー
パ糸経路を示すルーパ土台の斜視図である。
【図3】ルーパ土台の上部拡大図である。
【図4】針糸及びルーパ糸のそれぞれの糸張力発生手段
の一例を示す第1の糸調子装置の部分断面図である。
【図5】図4の糸張力発生手段の変形例としての第2の
糸調子装置を示す図である。
【図6】鳩目穴かがり縫いミシンの制御ブロック構成図
である。
【図7】本実施の形態のボタン穴かがり縫いミシンを駆
動して縫製する際の各制御ブロックにより発生される各
信号のタイミングチャートである。
【図8】操作パネルの正面図である。
【図9】操作パネルによる糸調子の設定を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】実際の鳩目穴かがり縫い目の各部位を示す図
である。
【図11】従来の鳩目穴かがり縫いミシンの糸経路を示
す図である。
【図12】同ミシンの針棒11下端部の要部拡大図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図13】同ミシンのルーパ糸経路を示すルーパ土台の
斜視図である。
【図14】同ミシンにおけるルーパへのルーパ糸の経路
を示す概略糸経路図である。
【図15】鳩目穴かがり縫い目により被縫製物に形成さ
れる鳩目穴かがり縫い目の運針図である。
【符号の説明】
3 ルーパ土台 8 ルーパ糸調子装置(ルーパ糸張力発生手段) 9 操作パネル(糸張力設定操作手段) 10 鳩目穴かがり縫い目ミシン 11 針棒 30 ルーパ 50 針糸調子装置(針糸張力発生手段) 90 糸張力設定部 100 CPU(制御手段) 101 ROM(制御手段) 102 RAM(制御手段) 103 X送りカウンタ(制御手段) 104 Y送りカウンタ(制御手段) 105 旋回カウンタ(制御手段) 108 割り込みコントローラ(制御手段) 109 インターフェイス(制御手段) 200 第1の糸張力付加装置(針糸張力発生手段、ル
ーパ糸張力発生手段) 300 第2の糸張力付加装置(針糸張力発生手段、ル
ーパ糸張力発生手段) 910 設定部分選択部 920 基準糸張力入力部 921 基準糸張力表示部 930 個別糸張力入力部 931 部位糸張力表示部 H 鳩目穴 Y1 針糸 Y2 ルーパ糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA24 BA06 CB03 CD01 CE01 CE06 CE17 CE23 CE27 FD07 FD09 GF02 GF03 HA10 JA03 JA07 LA05 LA51 LA73 LB02 NA05 NA64 NB07 NB15 NC03 NC06 QA01 QA04 QA06 QA07 QA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部に設けられた縫い針を上下動させ
    る針棒と、針棒の下方に対向して配置され、前記針棒に
    よる上下動に併せて駆動するルーパとの協働により、被
    縫製物のボタン穴部分に沿ってボタン穴かがり縫い目を
    施すボタン穴かがり縫いミシンにおいて、 前記針棒へ導入される針糸の経路に設けられ、該針糸に
    対する張力の負荷を電気的に調整可能とする針糸張力発
    生手段と、 縫いの糸締まりに応じて、前記針糸張力発生手段を制御
    する制御手段とを備え、 前記制御手段により針糸張力発生手段を制御して、前記
    針糸の張力を縫い始めの糸からみに必要な糸を繰り出し
    可能な低張力に、調節可能としたことを特徴とするボタ
    ン穴かがり縫いミシン。
JP2001193821A 2001-06-27 2001-06-27 ボタン穴かがり縫いミシン Pending JP2002035456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001193821A JP2002035456A (ja) 2001-06-27 2001-06-27 ボタン穴かがり縫いミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001193821A JP2002035456A (ja) 2001-06-27 2001-06-27 ボタン穴かがり縫いミシン

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35995199A Division JP2001170385A (ja) 1999-12-17 1999-12-17 ボタン穴かがり縫いミシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002035456A true JP2002035456A (ja) 2002-02-05

Family

ID=19032036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001193821A Pending JP2002035456A (ja) 2001-06-27 2001-06-27 ボタン穴かがり縫いミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002035456A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029433A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Brother Ind Ltd 穴かがり縫いミシン
JP2007061417A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Brother Ind Ltd ミシン及び鳩目穴かがりミシン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029433A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Brother Ind Ltd 穴かがり縫いミシン
JP4702608B2 (ja) * 2005-07-27 2011-06-15 ブラザー工業株式会社 穴かがり縫いミシン
JP2007061417A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Brother Ind Ltd ミシン及び鳩目穴かがりミシン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5339110B2 (ja) ミシンの糸供給装置
JP2001170385A (ja) ボタン穴かがり縫いミシン
JP4973010B2 (ja) 電子ミシン及びミシンモータ制御プログラム
JP2010194235A (ja) ミシン
JP2700557B2 (ja) 自動糸調子ミシン
JP5170914B2 (ja) 刺繍機
JP2002035456A (ja) ボタン穴かがり縫いミシン
TW201128013A (en) Sewing machine
JP2006230465A (ja) 穴かがりミシン
JP2019166039A (ja) ミシン
JP4255644B2 (ja) ミシン
JPH1147472A (ja) ミシンの制御方法
JPH0522557B2 (ja)
JP2002177679A (ja) 根巻きボタン付けミシンおよびミシンの糸調子装置
JP2649797B2 (ja) 二色縫いミシン
JP3974460B2 (ja) 糸張力制御装置
JP5519309B2 (ja) 根巻きボタン付けミシン
JP2009160263A (ja) ボタン穴かがりミシン
WO2023053506A1 (ja) ミシンの針板構造及びミシン
JPH0510796Y2 (ja)
JP2910121B2 (ja) ミシンの糸繰出し装置
JP3022651B2 (ja) ミシンの制御装置
JPS6047869B2 (ja) ミシンの自動糸調子装置
JPH0246854Y2 (ja)
JPH07136368A (ja) ミシンの糸繰出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303