JP2002034947A - マグネット装置、および、これを用いたmri装置 - Google Patents

マグネット装置、および、これを用いたmri装置

Info

Publication number
JP2002034947A
JP2002034947A JP29222397A JP29222397A JP2002034947A JP 2002034947 A JP2002034947 A JP 2002034947A JP 29222397 A JP29222397 A JP 29222397A JP 29222397 A JP29222397 A JP 29222397A JP 2002034947 A JP2002034947 A JP 2002034947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
static magnetic
magnet device
magnet
sources
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29222397A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kadokawa
角川  滋
Masaji Kitamura
正司 北村
Nobuhiro Hara
伸洋 原
Akiyoshi Komura
昭義 小村
Tokuaki Hino
徳昭 日野
Hajime Kawano
川野  源
Takao Honna
孝男 本名
Hirotaka Takeshima
弘隆 竹島
Takeshi Yao
武 八尾
Hiroshi Tazaki
寛 田崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP29222397A priority Critical patent/JP2002034947A/ja
Priority to US09/529,874 priority patent/US6600318B1/en
Priority to PCT/JP1998/003850 priority patent/WO1999021476A1/ja
Priority to JP2000517644A priority patent/JP4292261B2/ja
Publication of JP2002034947A publication Critical patent/JP2002034947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/3806Open magnet assemblies for improved access to the sample, e.g. C-type or U-type magnets

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストの増大を招くような大掛かりな装置
を用いることなく、ベッド上の患者の上方空間を広げる
ことができるマグネット装置、および、これを用いたM
RI装置を提供する。 【解決手段】被検体4を挟んで互いに対向するように配
置された2つの静磁場発生源14a、14bと、静磁場
発生源14aを収容した収容器15と、静磁場発生源1
4bを収容した収容器16を備え、収容器15、16
は、被検体4に関して非対称となる位置に配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに対向するよ
うに配置された2つの静磁場発生源を有するマグネット
装置、および、これを用いたMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の核磁気共鳴イメージング(MR
I)装置で多く使われてきた超電導マグネット装置の一
例を図10に示す。
【0003】MRI装置を構成する超電導マグネット装
置171は、円筒状の中空部174を有し、その中央部
付近に均一な静磁場を発生する。超電導マグネット装置
は、円筒形状のボビンに巻き回された分割ソレノイドコ
イルから構成される。コイルは、普通、NbTiを使用
した超電導線材によって作られ、液体ヘリウムによって
約4.2Kに冷却された状態で超電導電流を搬送する超
電導コイルとして機能する。液体ヘリウムは、図示省略
した低温容器に溜められる。
【0004】被検体である患者は、移動式ベッド173
により、円筒状の中空部174内に存在する均一磁場領
域まで搬入される。
【0005】しかし、このような構成のマグネット装置
を用いた従来のMRI装置は、狭くて小さい円筒状中空
部174に患者が入らなければならないため、患者に強
い閉所感を与えていた。このため、ときには、患者が装
置内に入ることを拒否する場合もあった。
【0006】また、医師等の検査者が撮像中の被検者に
アクセスすることが困難であり、いわゆるIVR(Inte
rventional Radiology)は不可能であった。
【0007】このような問題を解決する技術として、近
年、開放型MRI装置が開発されつつある。
【0008】この開放型MRI装置は、例えば、図11
に示すように、上部マグネットアセンブリ33や、下部
マグネットアセンブリ34を有して構成される。
【0009】同図において、超電導コイル44は、低温
容器46の中にあり、低温容器46は、真空容器45に
収容されている。下部マグネットアセンブリ34につい
ても、同様な構造になっている。
【0010】そして、この開放型MRI装置では、垂直
方向の均一な静磁場をマグネットの中心部に発生させ、
撮影部位が均一磁場領域42に入るよう、移動式ベッド
35で患者36を搬送する。
【0011】このような開放型MRI装置によれば、患
者は開放性の高い空間に挿入されるので強い閉所感を感
じることが無い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
開放型MRI装置は、前述したように、上下のマグネッ
トアセンブリから等距離にある領域42に均一な磁場が
発生するため、MRI画像を撮影するため際に、患者を
上下のマグネットアセンブリから等距離にある位置に搬
入する必要がある。
【0013】そのため、患者の下側の部分43がデッド
スペースになり、マグネットアセンブリ間の空間41が
有効に活かされていないという問題があった。
【0014】このような問題点に鑑み、本発明の目的
は、複雑な機構やコストの増大を招くことなく、高い開
放性を得られるMRI装置用マグネット装置及びこれを
用いたMRI装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の一態様によれば、被検体を挟んで互いに対向
するように配置された2つの静磁場発生源と、前記2つ
の静磁場発生源のうちの一方を収容した第一の収容器
と、前記2つの静磁場発生源のうちの他方を収容した第
二の収容器を備え、前記第一の収容器および前記第二の
収容器は、前記被検体に関して非対称となる位置に配置
されていることを特徴とするマグネット装置が提供され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の幾つか
を図面を参照しながら説明する。
【0017】図1には、本発明の第一の実施形態である
開放型MRI装置の部分断面の概略が示されている。図
2には、図1に示した開放型MRI装置を構成する超電
導マグネット装置のz−x平面における断面と、z−x
平面における磁場均一度を表わす等高線が示されてい
る。
【0018】この開放型MRI装置は、上下のマグネッ
トアセンブリ1、2によって、開放空間12に、垂直方
向の均一な磁場を発生させ、MRI画像の撮影を可能に
する。開放空間12とは、ベッド3の移動テーブル(患
者4を載せる部分3a)と、上部のマグネットアセンブ
リ1との間に存在する空間を指す。
【0019】均一磁場領域13は、上下のマグネットア
センブリ1、2間の空間の中央部より下方にずれた位置
に存在する。
【0020】ベッド3は、患者4を搬送するための移動
テーブル3aと、これを保持する支持台3bを有して構
成される。移動テーブル3aは、撮影部位が均一磁場領
域13に入るよう、床面からの高さがあらかじめ調整さ
れている。つまり、静磁場発生源14aを収容した収容
器15と、静磁場発生源14bを収容した収容器16に
着目した場合、収容器15、16は、患者4に関して非
対称となる位置に配置されていることになる。
【0021】以上のように構成すれば、図11に示す従
来の開放型MRI装置と比較して、患者の下方のデッド
スペース43が小さくなり、その分、開放空間を大きく
することができる。
【0022】この場合、ベッド上の患者4が受ける閉所
感が小さくなり、撮影に対する心理的な圧迫感が著しく
低減する。
【0023】また、医師(または検査技師)5は、ベッ
ド上の患者4に対するアクセスが容易となるため、IV
R(Interventional Radiology)への適用性が高まり、
医療の可能性を大きく広げることができる。
【0024】また、一般に、開放型MRI装置は、垂直
磁場型(静磁場の方向が人体の長手方向に対して垂直)
の装置であるため、NMRシグナルを受診するためのプ
ローブにソレノイドコイルを使用することができる。こ
のソレノイド型のプローブは、図10に示した水平磁場
型MRI装置に用いられる鞍型(またはバードケージ
型)のプローブと比較して、原理的に1.4倍感度が高
い。
【0025】したがって、中心磁場強度が同一の場合、
垂直磁場型である本MRI装置は、図10に示す従来装
置と比較して、より高精細な断層画像をより高速に撮影
することができる。
【0026】なお、患者の上方の空間を大きくすること
のみを考えれば、単純に、上下のマグネットアセンブリ
1、2間の間隔を大きくすればよい。
【0027】しかし、磁場均一度や中心磁場強度を設計
値に保ったまま上下のマグネットアセンブリ間の距離を
大きくしようとすると、全マグネットの起磁力の絶対値
和を、上下のマグネットアセンブリ間の距離の3乗に比
例して増大させなくてはならない。この場合、マグネッ
ト装置のコストを著しく増大させてしまうという問題が
発生する。
【0028】続いて、図2を用いて、マグネット装置の
具体的な構成を説明する。
【0029】超電導コイル21〜31は、マグネット装
置の中心軸(z軸)に関して、ほぼ軸対称に設置され、
垂直方向(すなわちz軸方向)の均一な磁場を発生させ
る。
【0030】上下の超電導コイルは、それぞれ、冷却容
器17、18の内部に設置され、上下の冷却容器17、
18はそれぞれ真空容器15、16の中に収容されてい
る。また、図示省略しているが、各超電導コイルは特定
の支持構造によって支持され、真空容器と冷却容器の間
には輻射熱の侵入を防ぐ熱シードが設けられている。冷
却容器の内部には、液体ヘリウムが溜められ、超電導コ
イルを極低温の4.2Kに冷却する。上下の真空容器1
5、16は、所定の間隔をあけて連結管19、20に保
持されている。
【0031】なお、連結管19、20は、上下の真空容
器15、16を機械的に支え、かつ、上下の冷却容器1
7、18を熱的に接続するようなものであってもよい。
【0032】このようにすれば、冷凍機を上下に1台ず
つ設ける必要がなくなり、システムとして、1台の冷凍
機で間に合わせることができる。
【0033】また、連結管19、20や、後で述べる支
柱10、11の本数は、2本に限定されず、3本、4本
と増やしてもよい。また、さらなる開放感を得るため
に、片持ちの一本の支柱を用いるようにしてもよい。
【0034】つぎに、上部マグネットアセンブリ1と下
部マグネットアセンブリ2の構造を詳細に説明する。
【0035】上部マグネットアセンブリ1と下部マグネ
ットアセンブリ2は、図1、図2に示すように、マグネ
ット装置の中央面(マグネットアセンブリ1、2から等
距離にある仮想平面)に関して非対称な構造を持つ。
【0036】一方、従来の開放型MRI装置の上部、下
部マグネットアセンブリは、マグネット装置の中央面に
関して対称な構造を持っていた。
【0037】一般に、マグネット装置の中心軸をz軸、
r及びθをマグネット装置の中央を原点とする極座標、
Pn(cosθ)をn次のルジャンドル関数とすると、マ
グネット装置の中央部付近におけるz方向磁場は、(式
1)の形に展開して表すことができる。
【0038】
【数1】
【0039】ここに、d0は均一磁場であり、d1、d
2、d3、d4、d5、d6、…は磁場均一度を悪化さ
せる不整磁場である。
【0040】したがって、目的とする均一磁場を発生さ
せるには、(式1)による展開項のうち、不整磁場成分
d1、d2、d3、d4、d5、d6、…を低次の項か
ら順に消去していけばよい。
【0041】また、(式1)からわかるように、高次の
不整磁場まで消去すると、磁場が均一な空間が拡大す
る。
【0042】病院などで使用されるMRI装置のマグネ
ット装置は、直径が40cm〜50cmの領域に±10
ppm以内で均一な磁場を発生する必要がある。
【0043】そのため、通常は、(式1)において、1
次から8次(又は10次)の不整磁場、すなわち、d
1、d2、d3、…、d8、d9、d10がゼロになる
よう、上部、下部マグネットアセンブリを設計する。
【0044】なお、このとき、上記の不整磁場成分のう
ち、奇数次のd1、d3、d5、…については、上部、
下部マグネットアセンブリの構造が中央面に関して対称
な場合はゼロになる。
【0045】つまり、従来のマグネット装置では、上、
下のマグネットアセンブリの構造が中央面に関して対称
になっていたため、設計変数を約半分に減らすことがで
きた。
【0046】一方、本実施形態のマグネット装置では、
上部、下部マグネットアセンブリが中央面に関する対称
性を持たないので、奇数次の不整磁場d1、d3、d
5、…についても、設計変数によってゼロにする必要が
ある。
【0047】すなわち、本実施形態のマグネット装置で
は、奇数次、遇数次を問わず、1次から8次(又は10
次)の不整磁場成分を設計変数でゼロにし、かつ、均一
な磁場を下方のマグネットアセンブリに偏った領域に発
生させる必要がある。
【0048】以下、これを実現するための設計手法の一
例を説明する。
【0049】先ず、上部マグネットアセンブリの磁気モ
ーメントの絶対値を、下部マグネットアセンブリの磁気
モーメントの絶対値よりも大きくする。一般に、一つの
コイルから発せられる磁気モーメントは、コイルの半径
をrとすると、π×r2×(コイルの起磁力)で表わさ
れる。したがって、上部、下部マグネットアセンブリの
各コイルについて、これらのパラメータを調整し、上部
マグネットアセンブリの磁気モーメントの絶対値を、下
部マグネットアセンブリの磁気モーメントの絶対値より
も大きくする。
【0050】これにより、上部、下部マグネットアセン
ブリの磁気モーメントの方向が同じであれば、下部マグ
ネットアセンブリに近い位置に均一磁場領域が発生す
る。
【0051】なお、均一磁場領域の中心が下部マグネッ
トアセンブリに近くなると、図9に示すように、均一磁
場領域の中心から上部マグネットアセンブリと下部マグ
ネットアセンブリを見たときに、下部マグネットアセン
ブリの占める立体角αが、上部マグネットアセンブリの
占める立体角βよりも大きくなる。
【0052】不整磁場成分の振幅は、図3に示すよう
に、均一磁場領域57の中心からほぼ放射状に変化する
ため、均一磁場領域の中心から見た立体角が大きい方の
マグネットアセンブリ(つまり下部マグネットアセンブ
リ)は、立体角が小さい方のマグネットアセンブリ(つ
まり上部マグネットアセンブリ)よりも、消去すべき振
幅の数が多くなる。
【0053】したがって、均一磁場領域に近い方のマグ
ネットアセンブリ(下部マグネットアセンブリ)内のコ
イル数を他方の(上部マグネットアセンブリ)マグネッ
トアセンブリ内のコイル数よりも大きくする。
【0054】つぎに、各マグネットアセンブリ内におい
て、コイルの電流の方向が隣接するコイルに関して正負
交互に並ぶようにする。これにより、奇数次を含めた不
整磁場を最も少ないコイル数で消去することができる。
【0055】続いて、下部マグネットアセンブリ内のコ
イルの起磁力の絶対値和を、上部マグネットアセンブリ
内のコイルの起磁力の絶対値和よりも大きくする。下部
マグネットアセンブリでは、先程説明したように、上部
マグネットアセンブリよりも、正負の極性のコイルを密
集して配置する必要があるので、磁場を発生する効率が
悪くなる。従って、所定の磁気モーメントを発生させる
ために、このようにコイルの起磁力を調整する。
【0056】さらに、各マグネットアセンブリ内におい
て、半径の最も大きいコイルの起磁力の絶対値を他のコ
イルの起磁力の絶対値より大きくする。半径の最も大き
いコイルは、均一磁場領域から比較的遠い位置に存在す
るため、マグネット全体の効率を考えると、半径の最も
大きいコイルの起磁力の絶対値をその他のコイルの起磁
力の絶対値よりも大きくする方がよい。
【0057】以上が設計手法の一例であるが、ここで
は、この設計手法を計算機プログラムで実現し、図3に
示すマグネットアッセンブリを実際に設計した。
【0058】図3において、上下の超電導コイルの間隔
は0.9m、コイルの外径は1.6m、コイル電流密度
は170A/mm2、中心磁場強度は0.4Tであり、
均一磁場領域の中心はコイル間隔の中心から下方に5c
mずれている。また、図3には、磁場均一度の等高線5
7も示されている。等高線57は、内側から、±1、±
5、±10ppmを表示している。ここでは、均一磁場
領域の不整磁場成分を1次から10次までゼロにしてい
るので、同図では、11次の不整磁場が磁場均一度を主
に支配している。
【0059】そして、図3に示した上下マグネットアッ
センブリでは、前述した各条件を満足している。
【0060】第一に、上部メインコイル46、47、4
8、49、50の全磁気モーメントの絶対値が、下部メ
インコイル51、52、53、54、55、56の全磁
気モーメントの絶対値よりも大きい。
【0061】第二に、上部メインコイルは5個、下部メ
インコイルは6個であり、下部マグネットアセンブリ内
のコイルの数が上部マグネットアセンブリ内のコイルの
数より大きい。
【0062】第三に、各マグネットアセンブリ内では、
各コイルの電流の方向が正負交互に並ぶようにコイルが
配列されている。すなわち、メインコイル46、48、
50、51、53、55の電流の方向を正方向とすれ
ば、メインコイル47、49、52、54、56の電流
の方向が負方向となるように各コイルを通電する。
【0063】第四に、下部マグネットアセンブリ内の各
コイルの起磁力の絶対値和が、上部マグネットアセンブ
リ内の各コイルの起磁力の絶対値和より大きい。具体的
には、下部メインコイル51、52、53、54、5
5、56の起磁力の絶対値和は、上部メインコイル4
6、47、48、49、50の起磁力の絶対値和より大
きい。
【0064】第五に、各マグネットアセンブリ内におい
て、半径の最も大きいコイルの起磁力の絶対値が他のコ
イルの起磁力の絶対値より大きい。すなわち、上部メイ
ンコイル46の起磁力の絶対値は、他の上部メインコイ
ル47、48、49、50のそれぞれの起磁力の絶対値
より大きく、下部メインコイル51の起磁力の絶対値
は、他の下部メインコイル52、53、54、55、5
6のそれぞれの起磁力の絶対値より大きい。
【0065】このように設計すれば、図3に示すごと
く、均一磁場は、上下のマグネットアセンブリの間隔の
中心より下部マグネットアセンブリ側にずれた領域57
に発生する。なお、本実施形態では、以上の設計例とは
別に、図2に示すコイル配置を採用した。
【0066】コイル数等が異なるものの、ここでも、前
述と同様な条件を満たしている。
【0067】すなわち、上部マグネットアセンブリ1の
全磁気モーメントの絶対値は、下部マグネットアセンブ
リ2の全磁気モーメントの絶対値より大きい。上部マグ
ネットアセンブリ内のコイル数は4個、下部マグネット
アセンブリ内のコイル数は7個である。各マグネットア
センブリ内において、各コイルは、電流の方向が正負交
互に並ぶように配列されている。すなわち、メインコイ
ル21、23、25、27、29、31の電流の方向を
正方向とすれば、メインコイル22、24、26、2
8、30の電流の方向が負方向となるように各コイルを
通電する。下部マグネットアセンブリ2内の各コイルの
起磁力の絶対値和は、上部マグネットアセンブリ1内の
各コイルの起磁力の絶対値和よりも大きい。また、各マ
グネットアセンブリについて、半径の最も大きな超電導
コイルの起磁力の絶対値が他の超電導コイルの起磁力の
絶対値より大きい。すなわち、上部メインコイル21の
起磁力の絶対値は、他の上部メインコイル22、23、
24のそれぞれの起磁力の絶対値より大きく、下部メイ
ンコイル25の起磁力の絶対値は、他の下部メインコイ
ル26、27、28、29、30、31のそれぞれの起
磁力の絶対値よりも大きい。なお、下部マグネットアセ
ンブリ2において半径が最も大きい超電導コイル25の
起磁力の絶対値については、上部マグネットアセンブリ
において半径が最も大きい超電導コイル21の起磁力の
絶対値より大きい。
【0068】上下の超電導コイルの間隔は、0.9m、
コイルの外径は1.6m、コイル電流密度は170A/
mm2、中心磁場強度は0.4Tである。
【0069】図2において、磁場均一度の等高線は、内
側から、±1,±5,±10ppmを表示している。均
一磁場領域の不整磁場成分は、先程と同様、1次から1
0次までをゼロにしているので、11次の不整磁場が磁
場均一度を主に支配している。
【0070】このようなコイル設計を行なった結果、上
下のマグネットアセンブリ間の中心部より10cm下方
の領域32に±10ppm/40cm dsvの均一な
磁場を発生させることができた。これは、全身用MRI
としてのスペックを十分に満足する。
【0071】以上、上下マグネットアセンブリの特徴に
ついて説明したが、本実施形態では、このほか、漏れ磁
場抑制材を具備している。漏れ磁場抑制材は、上下の静
磁場発生源を包囲して磁路を形成し、漏れ磁場を抑制す
る。
【0072】本実施形態では、漏れ磁場抑制材として、
円盤状の強磁性体6、7と、円筒状の強磁性体8、9
と、支柱状の強磁性体10、11を具備する。
【0073】前述したように、下部マグネットアセンブ
リ2内において半径が最も大きい超電導コイル25の起
磁力の絶対値は、上部マグネットアセンブリ内において
半径が最も大きい超電導コイル21の起磁力の絶対値よ
り大きい。
【0074】そこで、本実施形態では、シールド効果が
十分に発揮されるよう、漏れ磁場抑制材として設けた強
磁性体の形状を上下非対称にしている。
【0075】具体的には、超電導コイル25に近い強磁
性体の方が、上部の強磁性体よりも厚みが増している。
【0076】図4は、本発明の第二の実施形態である開
放型MRI用超電導マグネット装置の断面図である。
【0077】本実施形態では、超電導コイル77、78
と、磁極として機能する強磁性体73、74を備え、超
電導コイル77、78で起磁力をつくり、主に、強磁性
体73、74の形状により、偏った位置に均一磁場を発
生させる。
【0078】具体的には、上部の超電導コイル77は、
下部の超電導コイル78より起磁力が大きく、上部の磁
極73の直径は、下部の磁極74の直径より大きい。
【0079】このように構成しても、上下のマグネット
アセンブリ間の空間75の中央より下方の領域76に数
ppmで均一な磁場を発生することができる。
【0080】なお、本実施形態でも、漏れ磁場抑制材と
して、円盤状の強磁性体67、68と、円筒状の強磁性
体69、70と、支柱状の強磁性体71、72を具備す
る。
【0081】上下の超電導コイルは、それぞれ、冷却容
器63、64の内部に設置され、上下の冷却容器63、
64はそれぞれ真空容器61、62に収容されている。
上下の真空容器61、62は、所定の間隔をあけて連結
管65、66に保持されている。
【0082】図5は、本発明の第三の実施形態である開
放型MRI用超電導マグネットの断面図である。
【0083】本実施形態では、偏った位置に均一磁場を
発生させるため、磁極として機能する強磁性体93、9
4が、主に、中心磁場強度を強める働きをし、均一な磁
場を、主に、コイルの配置で実現する。強磁性体93、
94で中心磁場強度を強めれば、コイルが負担すべき起
磁力を低減させることができる。
【0084】上部マグネットアセンブリ内のコイルは3
個、下部マグネットアセンブリ内のコイルは5個であ
り、図2に示した第一の実施形態と同様、下部マグネッ
トアセンブリの方がコイルが多い。各超電導コイルの電
流の方向は、正方向と負方向のコイルが半径方向に交互
に並ぶように決められている。すなわち、メインコイル
97、99、100、102、104の電流の方向を正
方向とすれば、メインコイル98、101、103の電
流の方向が負方向となるように各コイルを通電する。
【0085】このように構成しても、上下のマグネット
アセンブリ間の空間95の中央より下方の領域96に均
一な磁場を数ppmで発生させることができる。
【0086】なお、本実施形態でも、漏れ磁場抑制材と
して、円盤状の強磁性体87、88と、円筒状の強磁性
体89、90と、支柱状の強磁性体91、92を具備す
る。
【0087】上下の超電導コイルは、それぞれ、冷却容
器83、84の内部に設置され、上下の冷却容器83、
84はそれぞれ真空容器81、82に収容されている。
上下の真空容器81、82は、所定の間隔をあけて連結
管85、86に保持されている。
【0088】図6は、本発明の第四の実施形態である開
放型MRI用超電導マグネットの断面図である。
【0089】ここでは、低温容器の内部に強磁性体を配
置した。この強磁性体は、コイルで発生させるべき起磁
力を低減させると共に、磁界形成を補助する役目を果た
す。
【0090】上部マグネットアセンブリ内のコイルは3
個、下部マグネットアセンブリ内のコイルは5個であ
り、図2に示した第一の実施形態と同様、下部マグネッ
トアセンブリの方がコイルが多い。
【0091】強磁性体123、124、125は、それ
ぞれ円環形状を為し、超電導コイルの間に配置されてい
る。
【0092】本実施形態では、上部のマグネットアセン
ブリ内に1個、下部のマグネットアセンブリ内に2個の
内部強磁性体を具備している。ただし、設計によって
は、上部のマグネットアセンブリ内の強磁性体の数を下
部マグネットアセンブリ内の強磁性体の数より大きくし
てもよい。
【0093】各超電導コイルの電流の方向は、正方向と
負方向のコイルが半径方向に交互に並ぶように決められ
ている。
【0094】このように構成しても、上下のマグネット
アセンブリ間の空間126の中央より下方の領域127
に均一な磁場を数ppmで発生させることができる。
【0095】なお、本実施形態でも、漏れ磁場抑制材と
して、円盤状の強磁性体117、118と、円筒状の強
磁性体119、120と、支柱状の強磁性体121、1
22を具備する。
【0096】上下の超電導コイルは、それぞれ、冷却容
器113、114の内部に設置され、上下の冷却容器1
13、114はそれぞれ真空容器111、112に収容
されている。上下の真空容器111、112は、所定の
間隔をあけて連結管115、116に保持されている。
【0097】図7は、本発明の第五の実施形態である開
放型MRI用超電導マグネットの断面図である。
【0098】ここでは、漏れ磁場抑制材を配置するかわ
りに、シールドコイルで漏れ磁場をシールドする方式
(いわゆるアクティブシールド方式)を採用する。
【0099】図7に示すように、上部マグネットアセン
ブリは、4個のメイン超電導コイル149、150、1
51、152と、1個のシールド超電導コイル160を
具備する。
【0100】一方,下部グネットアセンブリは、7個の
メイン超電導コイル153、154、155、156、
157、158、159と、1個のシールド超電導コイ
ル161を具備する。
【0101】各コイルアセンブリ内において、各メイン
超電導コイルの通電電流の方向は、正方向と負方向のコ
イルが半径方向に交互に並ぶように決められている。
【0102】上下の超電導コイルの間隔は0.9m,コ
イルの外径は1.6m,コイル電流密度は170A/m
2,中心磁場強度は0.4Tである。磁場均一度の等
高線148は、内側から、±1、±5、±10ppmを
表示している。
【0103】均一磁場領域の不整磁場成分は、先程と同
様、1次から10次までをゼロにしており、図7では、
11次の不整磁場が磁場均一度を主に支配している。
【0104】また、下部マグネットアセンブリ内のメイ
ン超電導コイル153、154、155、156、15
7、158、159の起磁力の絶対値和が、上部マグネ
ットアセンブリ内のメイン超電導コイル149、15
0、151、152の起磁力の絶対値和より大きい。
【0105】また、上部マグネットアセンブリ内のメイ
ン超電導コイル149、150、151、152による
全磁気モーメントの絶対値は、下部マグネットアセンブ
リ内のメイン超電導コイル153、154、155、1
56、157、158、159による全磁気モーメント
の絶対値より大きい。
【0106】また、各マグネットアセンブリについて、
半径の最も大きなメイン超電導コイルの起磁力の絶対値
が他のメイン超電導コイルの起磁力の絶対値より大き
い。すなわち、上部メインコイル149の起磁力の絶対
値は、他の上部メインコイル150、151、152の
それぞれの起磁力の絶対値より大きく、下部メインコイ
ル153の起磁力の絶対値は、他の下部メインコイル1
54、155、156、157、158、159のそれ
ぞれの起磁力の絶対値より大きい。
【0107】また、上部マグネットアセンブリ内のシー
ルド超電導コイル160の起磁力の絶対値は、下部マグ
ネットアセンブリ内のシールド超電導コイル161の起
磁力の絶対値より大きい。
【0108】また、上部マグネットアセンブリ内のシー
ルド超電導コイル160による磁気モーメントの絶対値
は、下部マグネットアセンブリ内のシールド超電導コイ
ル161による磁気モーメントの絶対値より大きい。
【0109】このように構成しても、上下のマグネット
アセンブリの間の空間147の中心部より10cm下方
の領域に±10ppm/40cm dsvの均一な磁場
を発生させることができる。これは、全身用MRIとし
て十分なスペックを達成している。
【0110】図8には、本実施形態のマグネット装置の
漏れ磁場の等高線が示されている。
【0111】同図に示すように、漏れ磁場は非常に小さ
くなっており、シールド効果が十分に発揮されている。
【0112】以上、本発明の実施形態を幾つか説明した
が、各実施形態では、コイルは全て超電導コイルであっ
た。
【0113】しかしながら、本発明は、超電導コイルに
限定されるものではなく、例えば、銅線等を用いたコイ
ルであってもよい。つまり、電流を搬送可能なものであ
れば、特に限定されない。
【0114】また、各実施形態では、静磁場の方向が鉛
直方向を向くように、各マグネットアセンブリの中心軸
がほぼ鉛直方向を向いているが、これに限定されるわけ
でなく、本発明は、マグネットアセンブリの中心軸が水
平方向または他の方向を向くようなものにも適用可能で
ある。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、製造コストの増大を招
くような大掛かりな装置を用いることなく、ベッド上の
患者の上方空間を広げることができる。
【0116】患者の上方空間が広がれば、撮影時の患者
の閉所感が取り除かれ、また、患者へのアクセスが容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の開放型MRI装置の
部分断面の概略図。
【図2】図1のMRI装置を構成するマグネット装置の
z−x平面における断面と、磁場均一度の等高線を示し
た説明図。
【図3】本発明を説明するためのコイル配置と磁場均一
度の等高線を示した説明図。
【図4】本発明の第二の実施形態のマグネット装置のz
−x平面における断面の概略図。
【図5】本発明の第三の実施形態のマグネット装置のz
−x平面における断面の概略図。
【図6】本発明の第四の実施形態のマグネット装置のz
−x平面における断面の概略図。
【図7】本発明の第五の実施形態のマグネット装置のz
−x平面における断面と、磁場均一度の等高線を示した
説明図。
【図8】本発明の第五の実施形態のマグネット装置の漏
れ磁場の分布を表わす説明図。
【図9】本発明を説明するためのマグネットアッセンブ
リの占める立体角を示す説明図。
【図10】従来の水平磁場型のMRI装置の斜視図。
【図11】従来の開放型MRI装置の部分断面の概略
図。
【符号の説明】
1,33…上部マグネットアセンブリ, 2,34…下
部マグネットアセンブリ, 3,35,173…ベッ
ド, 4,36,172…患者, 5,37…医師また
は検査技師, 6,7,38,67,68,87,8
8,117,118…円盤状外部強磁性体, 8,9,
39,69,70,89,90,119,120…円筒
状外部強磁性体, 10,11,40,71,72,9
1,92,121,122…支柱状外部強磁性体, 1
2,41,75,95,126,147…空間, 1
3,42,76,96,127…均一磁場領域, 1
4,44…超電導コイル, 15,16,45,61,
62,81,82,111,112,141,142…
真空容器, 17,18,46,63,64,83,8
4,113,114,143,144…低温容器, 1
9,20,65,66,85,86,115,116,
145,146…連結管, 21,22,23,24,
48,49,50,51,52,77,97,98,9
9,128,129,130,149,150,15
1,152…上部メイン超電導コイル, 25,26,
27,28,29,30,31,53,54,55,5
6,57,58,78,100,101,012,10
3,104,131,132,133,134,13
5,153,154,155,156,157,15
8,159…下部メイン超電導コイル, 32,59,
148…磁場均一度の等高線, 43…デッドスペー
ス, 73,74,93,94…磁極(強磁性体),
123,124…内部強磁性体, 160…上部シール
ド超電導コイル, 161…下部シールド超電導コイ
ル, 171…超電導マグネット, 174…円筒状中
空部
フロントページの続き (72)発明者 北村 正司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 原 伸洋 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小村 昭義 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 日野 徳昭 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 川野 源 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 本名 孝男 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 竹島 弘隆 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 八尾 武 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 田崎 寛 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 4C096 AB36 AB47 CA02 CA15 CA38 CA40 CA63

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を挟んで互いに対向するように配置
    された2つの静磁場発生源と、 前記2つの静磁場発生源のうちの一方を収容した第一の
    収容器と、 前記2つの静磁場発生源のうちの他方を収容した第二の
    収容器を備え、 前記第一の収容器および前記第二の収容器は、前記被検
    体に関して非対称となる位置に配置されていることを特
    徴とするマグネット装置。
  2. 【請求項2】互いに対向するように配置された2つの静
    磁場発生源を備えた、MRI装置用のマグネット装置に
    おいて、 前記2つの静磁場発生源は、どちらか一方の静磁場発生
    源に偏った位置に均一磁場を発生させることを特徴とす
    るマグネット装置。
  3. 【請求項3】MRI装置用のマグネット装置において、 互いに対向するように配置された第一、第二の静磁場発
    生源を備え、 前記第一の静磁場発生源の全磁気モーメントの絶対値が
    前記第二の静磁場発生源の全磁気モーメントの絶対値よ
    りも大きいことを特徴とするマグネット装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のマグネット装置におい
    て、 前記第一、第二の静磁場発生源は、それぞれ、電流を搬
    送するための電流搬送手段を有して構成され、 前記第二の静磁場発生源の電流搬送手段の数が、前記第
    一の静磁場発生源の電流搬送手段の数よりも大きいこと
    を特徴とするマグネット装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載のマグネット装置におい
    て、 前記第一、二の静磁場発生源は、それぞれ、電流を搬送
    するための電流搬送手段と、磁極として機能する強磁性
    体を有して構成され、 前記第一の静磁場発生源の強磁性体と、前記第二の静磁
    場発生源の強磁性体は、形状が異なることを特徴とする
    マグネット装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載のマグネット装置
    において、 前記第二の静磁場発生源を構成する電流搬送手段の起磁
    力の絶対値和が、前記第一の静磁場発生源を構成する電
    流搬送手段の起磁力の絶対値和よりも大きいことを特徴
    とするマグネット装置。
  7. 【請求項7】請求項3、4、5または6に記載のマグネ
    ット装置において、 前記第一、二の静磁場発生源は、それぞれ、磁界の形成
    を補助する強磁性体を有して構成されることを特徴とす
    るマグネット装置。
  8. 【請求項8】請求項3、4、5、6または7に記載のマ
    グネット装置において、 前記第一の静磁場発生源側に設けられた、洩れ磁場を抑
    制するための第一の洩れ磁場抑制材と、 前記第二の静磁場発生源側に設けられた、洩れ磁場を抑
    制するための第二の洩れ磁場抑制材を備え、 前記第一の洩れ磁場抑制材と前記第二の洩れ磁場抑制材
    は、形状が異なることを特徴とするマグネット装置。
  9. 【請求項9】請求項3、4、5、6または7に記載のマ
    グネット装置において、 前記第一、二の静磁場発生源は、それぞれ、漏れ磁場を
    抑制するためのシールド電流を搬送するシールド電流搬
    送手段を備えていることを特徴とするマグネット装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のマグネット装置におい
    て、 前記第一の静磁場発生源のシールド電流搬送手段の磁気
    モーメントの絶対値が、前記第二の静磁場発生源のシー
    ルド電流搬送手段の磁気モーメントの絶対値よりも大き
    いことを特徴とするマグネット装置。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9または10に記載のマグネット装置を備えたMR
    I装置。
  12. 【請求項12】互いに対向するように配置された2つの
    静磁場発生源を備えたマグネット装置と、 前記2つの静磁場発生源の間の、一方の静磁場発生源に
    偏った位置に被検体を挿入するための移動式テーブルを
    備えたことを特徴とするMRI装置。
JP29222397A 1997-10-24 1997-10-24 マグネット装置、および、これを用いたmri装置 Pending JP2002034947A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29222397A JP2002034947A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 マグネット装置、および、これを用いたmri装置
US09/529,874 US6600318B1 (en) 1997-10-24 1998-08-28 Open MRI system with a vertical static field and an imaging volume closer to the lower than to the upper magnet assembly
PCT/JP1998/003850 WO1999021476A1 (fr) 1997-10-24 1998-08-28 Dispositif magnetique et appareil d'irm l'utilisant
JP2000517644A JP4292261B2 (ja) 1997-10-24 1998-08-28 マグネット装置、およびこれを用いたmri装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29222397A JP2002034947A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 マグネット装置、および、これを用いたmri装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002034947A true JP2002034947A (ja) 2002-02-05

Family

ID=17779102

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29222397A Pending JP2002034947A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 マグネット装置、および、これを用いたmri装置
JP2000517644A Expired - Fee Related JP4292261B2 (ja) 1997-10-24 1998-08-28 マグネット装置、およびこれを用いたmri装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000517644A Expired - Fee Related JP4292261B2 (ja) 1997-10-24 1998-08-28 マグネット装置、およびこれを用いたmri装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6600318B1 (ja)
JP (2) JP2002034947A (ja)
WO (1) WO1999021476A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8134433B2 (en) 2003-09-30 2012-03-13 Hitachi, Ltd. Superconducting magnet apparatus

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPQ978700A0 (en) * 2000-08-30 2000-09-21 Nmr Holdings No. 2 Pty Limited Asymmetric zonal shim coils for magnetic resonance
JP2004509721A (ja) * 2000-09-26 2004-04-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 主磁石中に配置された円錐傾斜コイルを有する垂直磁場型mri装置
JP2004509720A (ja) * 2000-09-26 2004-04-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 主磁石中に位置する円錐状の空隙を備える垂直磁界タイプのmri装置
JP2003329756A (ja) * 2002-05-08 2003-11-19 Hitachi Ltd 超高感度核磁気共鳴イメージング装置
US7242191B2 (en) * 2002-11-25 2007-07-10 General Electric Company Cold mass support structure and helium vessel of actively shielded high field open MRI magnets
US6914431B2 (en) * 2003-03-14 2005-07-05 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc MRI system with pulsed readout magnet
GB2408345B (en) * 2003-11-18 2006-09-13 Univ Queensland Bi-planar coil assemblies for producing specified magnetic fields
US7109708B2 (en) * 2004-08-19 2006-09-19 General Electric Company Systems, methods and apparatus of a magnetic resonance imaging magnet to produce an asymmetrical stray field
JP4639763B2 (ja) 2004-11-12 2011-02-23 三菱電機株式会社 磁気共鳴イメージング装置
JP4921935B2 (ja) * 2006-11-22 2012-04-25 株式会社日立製作所 電磁石装置及び磁気共鳴撮像装置
JP5224888B2 (ja) * 2008-04-15 2013-07-03 ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社 超電導マグネットおよびそれを備えたマグネット装置
ITGE20090059A1 (it) * 2009-07-28 2011-01-29 Esaote Spa Macchina per il rilevamento di immagini mri
CN107205687B (zh) * 2015-02-25 2020-09-01 株式会社日立制作所 静磁场均匀度调整方法、静磁场均匀度调整装置以及计算机

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8500248D0 (en) * 1985-01-04 1985-02-13 Oxford Magnet Tech Solenoids
US4952877A (en) * 1989-08-11 1990-08-28 General Electric Company RF synthesizer or an NMR instrument
JP2803306B2 (ja) 1990-03-31 1998-09-24 株式会社島津製作所 Mri用マグネット装置
US5245283A (en) * 1991-08-07 1993-09-14 Picker International, Inc. Technique for shifting out-of-slice artifacts to the edge of the field of view
US5307039A (en) * 1992-09-08 1994-04-26 General Electric Company Frustoconical magnet for magnetic resonance imaging
JP3266355B2 (ja) 1993-02-05 2002-03-18 住友特殊金属株式会社 超電導型mri用磁界発生装置
US5386191A (en) * 1993-03-01 1995-01-31 The Regents Of The University Of California RF coil providing reduced obstruction access to image volume in transverse magnet MRI system
US5646532A (en) * 1993-09-20 1997-07-08 Bruker Medizintechnik Gmbh Partial body tomograph
JP3731231B2 (ja) * 1995-11-30 2006-01-05 株式会社日立メディコ 超電導磁石装置
JPH09190913A (ja) * 1996-01-10 1997-07-22 Hitachi Medical Corp 超電導磁石装置及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置
US5864236A (en) 1996-07-05 1999-01-26 Toshiba America Mri, Inc. Open configuration MRI magnetic flux path
WO1998019317A1 (fr) * 1996-10-30 1998-05-07 Hitachi Medical Corporation Dispositif magnetique supraconducteur
US6157278A (en) * 1997-07-23 2000-12-05 Odin Technologies Ltd. Hybrid magnetic apparatus for use in medical applications
DE19736884A1 (de) * 1997-08-25 1999-03-18 Siemens Ag Erweitertes diagnostisches Magnetresonanzgerät mit Operationsfunktionalität
US6230040B1 (en) * 1997-11-21 2001-05-08 Cornell Research Foundation, Inc. Method for performing magnetic resonance angiography with dynamic k-space sampling
JP3034841B2 (ja) * 1998-06-05 2000-04-17 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 Mri用コイル、クレードル及びmri装置
US6294915B1 (en) * 1999-03-23 2001-09-25 General Electric Company Interior alignment light for open magnet MRI
JP3284243B2 (ja) 1999-05-14 2002-05-20 国土交通省中部地方整備局長 擁壁用ブロック、敷設方法並びに擁壁及びその構築方法。
US6208144B1 (en) * 1999-05-18 2001-03-27 Picker International, Inc. Magnetic resonance operating room magnet
US6064290A (en) * 1999-05-21 2000-05-16 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Short bore-length asymmetric electromagnets for magnetic resonance imaging
US6335670B1 (en) * 2000-04-14 2002-01-01 Marconi Medical Systems Finland, Inc. Mri system with split rose ring with high homogeneity

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8134433B2 (en) 2003-09-30 2012-03-13 Hitachi, Ltd. Superconducting magnet apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4292261B2 (ja) 2009-07-08
US6600318B1 (en) 2003-07-29
WO1999021476A1 (fr) 1999-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2960194C (en) Ferromagnetic augmentation for magnetic resonance imaging
JP4247948B2 (ja) 磁石装置及びmri装置
JP2002034947A (ja) マグネット装置、および、これを用いたmri装置
US5414399A (en) Open access superconducting MRI magnet having an apparatus for reducing magnetic hysteresis in superconducting MRI systems
JP2007203032A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH021238A (ja) 磁場勾配コイル装置およびそれを用いる磁気共鳴イメージングシステム
EP0965305A1 (en) Mri magnetic field generator
JP2002143124A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4541092B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置の超伝導磁石装置
JP2004509721A (ja) 主磁石中に配置された円錐傾斜コイルを有する垂直磁場型mri装置
KR20140031637A (ko) 자기공명영상장치 및 그 제조방법
US6812702B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus
US7898257B2 (en) Open yoke magnet assembly
JP2000083924A (ja) 磁気共鳴映像法
JP2004529692A (ja) 埋込み形磁界成形コイルを有する開放型磁石
JP4040334B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
Sekino et al. Fabrication of an MRI model magnet with an off-centered distribution of homogeneous magnetic field zone
JP2005160842A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3372098B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置用静磁場発生装置
JP2008130947A (ja) 超電導磁石装置及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置
JP4651236B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4004661B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3906418B2 (ja) Mri用磁界発生装置
JP2002102205A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3469436B2 (ja) 分割型mri用磁場発生装置