JP2803306B2 - Mri用マグネット装置 - Google Patents

Mri用マグネット装置

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JP2803306B2
JP2803306B2 JP2085853A JP8585390A JP2803306B2 JP 2803306 B2 JP2803306 B2 JP 2803306B2 JP 2085853 A JP2085853 A JP 2085853A JP 8585390 A JP8585390 A JP 8585390A JP 2803306 B2 JP2803306 B2 JP 2803306B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、MRI装置(核磁気共鳴を利用した画像診
断装置)において、被検者が置かれる空間に静磁場を発
生するために用いるマグネット装置に関する。
【従来の技術】
従来のMRI用マグネット装置は、通常、第4図に示す
ように、円筒形の超電導コイル7を水平に置いて、その
両端開口よりベッドに載せられた被検者を挿入するよう
に構成されている。超電導コイル7は、ダブルヘルムホ
ルツを形成する巻線71と、それを囲むヘリウム槽72と、
さらにこのヘリウム槽72を囲む真空槽73とから構成され
る。ヘリウム槽72中の液体ヘリウムにより巻線71を低温
にして超電導状態を維持させ、真空槽73によって外部か
ら断熱する。そして、外側に円筒形の磁気シールド8を
設ける。静磁場は被検者の体軸に平行な方向に形成され
る。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のMRI用マグネット装
置の場合、発生した静磁場の均一性を得るため、円筒形
超電導コイル7は被検者の身長以上の長さが必要とな
り、磁気シールド8によっても効率的なシールドが困難
で漏洩磁場も大きいという問題がある。また、円筒形の
超電導コイル7が長くなることは、検査中の被検者に与
える不安感の増大という問題を生じさせる。 この発明は、漏洩磁場を減少させ、且つ検査中の被検
者に解放感を与えて無用な不安を与えないように改善し
た、MRI用マグネット装置を提供することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明によるMRI用マグ
ネット装置においては、所定の空間を挟んで対向する2
つの磁極と、該一方の磁極を取り囲むように配置された
超電導コイルと、上記2つの磁極を、上記の空間の反対
方向において連結し、この空間の間に流れる磁気の復路
をなす磁性部材とが具備されている。
【作用】
2つの磁極は、その間の空間の反対方向において磁性
部材で連結され、この磁性部材が上記の空間の間に流れ
る磁気の復路をなす。すなわち、磁気回路は、2つの磁
極の間の空間を除いて、磁性部材の中に形成されること
になる。そのため、磁気回路は2つの磁極の間の空間を
除いて閉回路となり、その結果漏洩磁場が少なくなる。 また、被検者は、円筒形の超電導コイルの中に挿入さ
れるのではなく、上記の2つの磁極の間の空間に挿入さ
れるだけなので、被検者の不安感を少なくすることがで
きる。 さらに、超電導コイルは単純構造でよくなるので、製
造原価を低下することができる。
【実 施 例】
つぎにこの発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。第1図はこの発明の一実施例の縦断面図で
ある。この図において、円柱状の2つの磁極1、2が所
定の空間を隔てて対向配置されている。この空間に静磁
場が形成され、この中に被検者がベッドなどに載せられ
て挿入される。 下側の磁極2には、その周囲を取り囲むように円筒状
の超電導コイル3が配置される。この超電導コイル3
は、巻線31と、これを覆うヘリウム槽32と、さらにこの
ヘリウム槽32を囲む真空槽33とからなる。ヘリウム槽32
に満たされた液体ヘリウムにより巻線31を低温状態に保
って超電導状態を維持する。真空槽33は外部からの断熱
を行うためのものである。 そして、これら磁極1、2は、それらが対面して形成
される空間に対して反対側で連結している、強磁性体材
料でなる磁性部材4に接続されている。すなわち、この
第1図の実施例では、磁性部材4は全体としては円筒形
となっており、その中心軸が鉛直方向となるようにして
配置されている。その円筒形磁性部材4の側面に開口4
1、42が設けられ、この開口41、42から被検者が挿入で
きるようにされる。 このような構造のMRI用マグネット装置の場合、超電
導コイル3に流れる電流により形成された磁束はまず下
側の磁極2に集中し、上側の磁極1に向かって流れ、磁
性部材4の外殻部を通って再び磁極2へと戻る。磁性部
材4が、磁極1、2の間の空間に流れる磁束の復路とな
るわけである。この磁気流路は、磁極1、2の間の空間
を除いて磁性部材4及び磁極1、2により形成されて閉
じられているため、外部に漏洩する磁場を少なくするこ
とが可能である。また、超電導コイル3は1つしか用い
なくてよいので、構成が簡単になるとともに、安価に製
造することができる。さらに、静磁場が鉛直方向に発生
し、被検者を横切る方向となるため、検出コイルとして
ソレノイド型の検出コイルを使用でき、感度を向上させ
ることができる。 第2図は第2の実施例にかかる磁性部材5を示すもの
で、この図に示すように強磁性体材料でなる磁性部材5
は円筒形ではなくロ字形に形成されている。磁極1、2
はこのロ字形磁性部材5の内側の上下に連結される。超
電導コイルは下側の磁極2の周囲に配置されるがこの図
では省略している。この場合、磁性部材5の両脇の鉛直
な枠の部分が磁気復路を形成する。このような磁性部材
5を用いると、全体の形状をX線CTのガントリと同様な
形状とすることができ、被検者は、この枠状の磁性部材
5の中に入ればよいので、従来の長い円筒形マグネット
の中に入る場合に比較して解放感が得られるとともに、
被検者のアクセスも容易である。 第3図は第3の実施例にかかる磁性部材6を示すもの
である。この実施例にかかる磁性部材6は、この図に示
すように側面が開放されていて全体としてコ字形に形成
されている。磁極1、2はこのコ字形磁性部材の内側の
上下に取り付けられる。超電導コイルは下側の磁極2の
周囲に配置されるがこの図では省略している。この場
合、磁性部材6の一方の側にのみ存在する鉛直な枠の部
分が磁気復路を形成する。このような磁性部材6を用い
ると、側面が開放されているため被検者のアクセスが非
常に容易になるとともに、検査中でも被検者に非常に大
きな解放感を与えることができる。また、設置面積を小
さくできる。
【発明の効果】
この発明のMRI用マグネット装置によれば、漏洩磁場
を減少させることができるとともに、被検者に無用の不
安感を与えることなく安心感を与えることができる。ま
た、超電導コイルが単純なものでよくなるので、低価格
化が実現できる。さらに、被検者の体軸に直角な方向に
静磁場が形成されるため、ソレノイド型検出コイルを使
用でき、感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の縦断面図、第2図は第2
の実施例の磁性部材のみを示す概略斜視図、第3図は第
3の実施例の磁性部材のみを示す概略斜視図、第4図は
従来例の縦断面図である。 1、2……磁極、3、7……超電導コイル、31、71……
巻線、32、72……ヘリウム槽、33、73……真空槽、4、
5、6……磁性部材、41、42……開口、8……磁気シー
ルド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の空間を挟んで対向する2つの磁極
    と、該一方の磁極を取り囲むように配置された超電導コ
    イルと、上記2つの磁極を、上記の空間の反対方向にお
    いて連結し、この空間の間に流れる磁気の復路をなす磁
    性部材とを備えることを特徴とするMRI用マグネット装
    置。
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JP3731231B2 (ja) * 1995-11-30 2006-01-05 株式会社日立メディコ 超電導磁石装置
JP2002034947A (ja) * 1997-10-24 2002-02-05 Hitachi Ltd マグネット装置、および、これを用いたmri装置
JP6714432B2 (ja) * 2016-05-30 2020-06-24 住友電気工業株式会社 磁場印加装置および半導体装置の製造装置

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