JP2002033282A - 窒化物半導体基板及びその製造方法 - Google Patents
窒化物半導体基板及びその製造方法Info
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Abstract
ること。 【解決手段】 第1窒化物半導体層16は、第1保護膜
14を用いてELOG成長によって形成されている。こ
のため、欠陥密度は、第1保護膜14の開口部上におい
て高く、第1保護膜14上において低くなる。第1保護
膜の中央部15は、左右から横方向に成長してきた第1
窒化物半導体26が互いに接合するため、欠陥密度が高
くなる。2回目のELOG成長を行うための第2保護膜
18を、第1保護膜14のストライプ中央部15と第1
保護膜14の開口部とを覆うように形成する。これによ
り、第1窒化物半導体層26内を貫通して進行する転位
を第2保護膜18によって遮断して、第2窒化物半導体
層20の転位密度を、第1窒化物半導体層26よりも一
層低くすることができる。
Description
nxAlyGa1-x-yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を
表面に有する窒化物半導体基板に関する。
を製造するために、サファイア、スピネル、炭化ケイ素
のような窒化物半導体と異なる異種基板の上に、窒化物
半導体を基板に対して横方向に成長させる方法(以下、
ELOG成長法(EpitaxiallyLateral OverGrowh)と呼
ぶ)が種々検討されている。窒化物半導体が横方向に成
長する領域において、窒化物半導体の成長起点において
発生した転位は、窒化物半導体の成長と共に横方向にの
み進行するため、低転位密度の窒化物半導体を成長させ
ることができる。
s.Vol.37(1988)pp.L309−L31
2には、サファイア基板上に成長させた窒化物ガリウム
上にSiO2等の保護膜を部分的に形成し、この上に窒
化ガリウムを成長させることが開示されている。SiO
2上には窒化ガリウムが直接成長しないため、保護膜さ
れていない領域を成長起点として、窒化ガリウムが横方
向に成長する。したがって、SiO2上に低転位密度の
窒化ガリウムを成長させることができる。
は、SiO2保護膜を形成する代りに、シリコン基板上
に成長したAlGaN層をストライプ状にエッチングし
てシリコン基板を部分的に露出させ、この上に窒化ガリ
ウムを成長させる方法が開示されている。窒化ガリウム
はシリコン基板上にはエピタキシャル成長しないため、
AlGaN層をシード結晶として、窒化ガリウムが横方
向にエピタキシャル成長する。したがって、シリコン基
板の露出部分の上に低転位密度の窒化ガリウムを成長さ
せることができる。
バッファ層を用いて成長させた窒化物半導体層に比べ
て、結晶欠陥密度を2桁以上減少させることができる。
したがって、これらのELOG成長法によって製造され
た窒化物半導体基板に、LED素子、LD素子、受光素
子などの種々の窒化物半導体素子を形成することによ
り、窒化物半導体素子の寿命特性を飛躍的に向上させる
ことができる。例えば、ELOG成長させた窒化ガリウ
ム基板を用いて製造された窒化ガリウム系化合物半導体
レーザは、1万時間以上の連続発振を達成することがで
きる。
半導体素子、特に青色を発光可能な窒化ガリウム系化合
物半導体レーザには、さらなる寿命特性の向上が期待さ
れている。
長により製造された窒化物半導体基板よりも、さらに結
晶欠陥の少ない窒化物半導体基板を提供することを目的
とする。
に、本件の第1発明に係る窒化物半導体基板は、窒化物
半導体と異なる異種基板の上に、周期的なストライプ状
に形成された第1の保護膜と、前記第1の保護膜を覆っ
て、基板全面に形成された第1窒化物半導体層と、前記
第1窒化物半導体層上に、前記第1の保護膜のストライ
プ中央部分と前記第1の保護膜のない部分とを隠すよう
に形成された第2の保護膜と、前記第2の保護膜を覆っ
て、基板全面に形成された第2窒化物半導体層とを特徴
とする。
2等の保護膜を用いたELOG成長を2回行い、2回目
のELOG成長の保護膜開口部を、1回目のELOG成
長時の保護膜に対して特定の位置に配置することによ
り、より欠陥密度の小さな窒化物半導体基板を得る。
てELOG成長によって形成されている。このため、欠
陥密度は、第1保護膜の開口部上において高く、第1保
護膜上において低くなる。但し、第1保護膜の中央部
は、左右から横方向に成長してきた第1窒化物半導体が
互いに接合するため、欠陥密度が高くなる。
の第2保護膜を、第1保護膜のストライプ中央部の上と
開口部の上とに形成する。これにより、第1窒化物半導
体層内を貫通する転位は殆ど第2保護膜によって遮断し
て、第2窒化物半導体層の転位密度を、第1窒化物半導
体層よりも一層低くすることができる。
基板は、窒化物半導体と異なる異種基板の上に、エッチ
ングにより周期的なストライプ状に形成された窒化物半
導体から成るシード結晶と、前記シード結晶を覆って、
基板全面に形成された第1窒化物半導体層と、前記第1
窒化物半導体層上に、前記シード結晶と、隣接するシー
ド結晶同士の略中央部分とを隠すように形成された第2
の保護膜と、前記第2の保護膜を覆って、基板全面に形
成された第2窒化物半導体層とを有する。
にエッチングを用いたELOG成長、2回目にSiO2
等の保護膜を用いたELOG成長を行い、2回目のEL
OG成長の保護膜開口部を、1回目のELOG成長時の
エッチングパターンに対して特定の位置に配置すること
により、より欠陥密度の小さな窒化物半導体基板を得
る。
たELOG成長によって形成されており、その欠陥密度
は、シード結晶の上部の領域において高く、シード結晶
同士の間の領域であるシード間領域において低くなる。
但し、シード間領域の中央部は、左右から横方向に成長
してきた第1窒化物半導体が互いに接合するため、欠陥
密度が高くなる。
の保護膜を、シード結晶の上部と、シード間領域の中央
部の上部とに形成することにより、第1窒化物半導体層
内を貫通して進行してきた転位を殆ど保護膜によって遮
断して、第2窒化物半導体層の転位密度を、第1窒化物
半導体層よりも一層低くすることができる。
基板は、窒化物半導体と異なる異種基板の上に、周期的
なストライプ状、格子状又は島状に形成された第1の保
護膜と、前記第1の保護膜を覆って、基板全面に形成さ
れた第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層の
全面に形成された窒化物半導体から成る欠陥分散層と、
前記欠陥分散層上に、周期的なストライプ状、格子状又
は島状に形成された第2の保護膜と、前記第2の保護膜
を覆って、基板全面に形成された第2窒化物半導体層と
を有することを特徴とする。
2等の保護膜を用いたELOG成長を2回行い、1回目
のELOG成長と2回目のELOG成長の間に窒化物半
導体層の厚膜成長を行って、1回目のELOG成長時に
残っていた欠陥を分散させることにより、より欠陥密度
小さな窒化物半導体基板を得る。
LOG成長によって形成されており、欠陥密度は、第1
保護膜の開口部上において高く、第1保護膜上において
低くなる。また、第1保護膜の中央部は、左右から横方
向に成長してきた第1窒化物半導体が互いに接合するた
め、欠陥密度が高くなる。
は30μm以上の厚膜に形成されており、第1保護膜の
中央部及び開口部に集中している結晶欠陥を均一に分散
させる役割を果たす。この欠陥分散層の上に、2回目の
ELOG成長によって第2窒化物半導体層を形成する。
第2窒化物半導体層の成長起点には、欠陥分散層から進
行してきた転位が存在するが、その密度は1回目のEL
OG成長の時の成長起点の転位密度に比べて遥かに小さ
い。したがって、第2窒化物半導体層は、第1窒化物半
導体層に比べて、より欠陥密度の小さな良好な結晶とな
る。
って欠陥を分散・平均化するため、2回目のELOG成
長時の保護膜位置は任意となる。したがって、保護膜の
ストライプ幅と開口部幅の比をより大きく設定して、低
欠陥密度領域をより広面積に形成することが可能とな
る。また、1回目のELOG成長と2回目のELOG成
長との厳密な位置合わせが不用となるため、窒化物半導
体基板の製造も容易となる。
基板は、窒化物半導体と異なる異種基板の上に、周期的
なストライプ状、格子状又は島状に形成された窒化物半
導体から成るシード結晶と、前記シード結晶を覆って、
基板全面に形成された第1窒化物半導体層と、前記第1
窒化物半導体層の全面に形成された窒化物半導体から成
る欠陥分散層と、前記欠陥分散層上に、周期的なストラ
イプ状、格子状又は島状に形成された保護膜と、前記保
護膜を覆って、基板全面に形成された第2窒化物半導体
層とを有することを特徴とする。
は、1回目のELOG成長を、エッチングを用いた方法
によって行う他は、本件の第3発明と同様である。即
ち、1回目にエッチングを用いたELOG成長、2回目
にSiO2等の保護膜を用いたELOG成長を行い、1
回目のELOG成長と2回目のELOG成長の間に窒化
物半導体層の厚膜成長を行って、1回目のELOG成長
時に残っていた欠陥を分散させることにより、より欠陥
密度小さな窒化物半導体基板を得る。
成長起点には、欠陥分散層から進行してきた転位が存在
するが、その密度は1回目のELOG成長の時の成長起
点に存在した転位密度に比べて遥かに小さい。したがっ
て、第3窒化物半導体層は、第2窒化物半導体層に比べ
て、より欠陥密度の小さな良好な結晶となる。
層によって欠陥を分散・平均化するため、2回目のEL
OG成長時の保護膜の形状及び位置は任意となる。した
がって、保護膜のストライプ幅と開口部幅の比をより大
きく設定して、低欠陥密度領域をより広面積に形成する
ことが可能となる。また、1回目のELOG成長と2回
目のELOG成長との厳密な位置合わせが不用となるた
め、窒化物半導体基板の製造も容易となる。
200℃以上の金属、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化チ
タン、酸化ジルコニウム及びこれらの多層膜等を用いる
ことができる。
体層と第2窒化物半導体層の合計膜厚を十分に厚くすれ
ば、第2窒化物半導体層の形成後に異種基板を除去し
て、窒化物半導体のみから成る基板としても良い。
しながら説明する。実施の形態1 本実施の形態においては、SiO2等の保護膜を用いた
ELOG成長を2回行い、2回目のELOG成長の保護
膜開口部を、1回目のELOG成長時の保護膜に対して
特定の位置に配置することにより、より欠陥密度の小さ
な窒化物半導体基板を得る。
物半導体基板を示す模式断面図である。サファイア等の
異種基板10の上に、バッファ層を介して形成された窒
化物半導体層12と、第1保護膜14と、第1窒化物半
導体層16と、第2保護膜18と、第2窒化物半導体層
20が形成されている。窒化物半導体層12、第1窒化
物半導体層16、及び第2窒化物半導体層20は、いず
れも一般式InxAlyGa1-x-yN(0≦x、0≦y、x
+y≦1)によって表される組成を有する。但し、これ
らは互いに異なる組成であっても良い。
たELOG成長によって形成されている。即ち、第1保
護膜14は、窒化物半導体がエピタキシャル成長しにく
いSiO2等の材料によって周期的なストライプ形状に
形成されており、第1窒化物半導体層16は、第1保護
膜の開口部13から成長を開始して、第1保護膜14の
上においては横方向に成長する。
11は、開口部13においては、結晶の成長と共に縦方
向に進行する一方、第1保護膜14上においては、結晶
の成長と共に横方向にのみ進行する。このため、欠陥密
度は、開口部13上において高く、第1保護膜14上に
おいて低くなる。但し、第1保護膜14の中央部15
は、左右から横方向に成長してきた第1窒化物半導体1
6が互いに接合するため、欠陥密度が高くなる。
OG成長によって形成されている。即ち、第2保護膜1
8は、第1保護膜14と同様に、窒化物半導体がエピタ
キシャル成長しにくい材料によって周期的なストライプ
形状に形成されており、第2窒化物半導体層は、第2保
護膜18の開口部19から成長を開始して、第2保護膜
18上においては、横方向に成長する。
導体層16のうち貫通転位の存在する領域を全て覆うよ
うに、第1保護膜14のストライプ中央部15と開口部
13との上に形成されている。即ち、第2保護膜18
は、第1保護膜14上であって、第1保護膜14の中央
部15を除いた両サイドに開口部19を有するように形
成されている。したがって、第1窒化物半導体層16内
を貫通する転位は殆ど第2保護膜18によって遮断さ
れ、第2窒化物半導体層18に進行しない。また、第2
窒化物半導体層20は、第1窒化物半導体層16のう
ち、転位密度の低い領域を起点として成長を開始し、さ
らに第2保護膜18上で横方向に成長するため、第2保
護膜18上では、第1窒化物半導体層16よりも一層転
位密度が低くなる。
び好適な材料について説明する。まず、窒化物半導体と
異なる異種基板10を準備する。異種基板10には、サ
ファイア基板の他に、SiC基板、スピネル(=MgA
l2O4)基板、シリコン基板等を用いることができる。
中でも、その上に成長する窒化物半導体層の結晶性の観
点から、サファイア基板又はSiC基板を用いることが
好ましい。尚、これらの基板材料の主面をオフアングル
させた基板、より好ましくはステップ状にオフアングル
させた基板用いると結晶欠陥をより少なくすることがで
きる。
化物半導体層12を成長させる。バッファ層には、例え
ば、AlN、GaN、AlGaN、InGaN等を90
0℃以下の温度で膜厚数十Å〜数百Åに成長させて形成
する。尚、窒化物半導体の成長方法、基板の種類によっ
てはバッファ層を省略することもできる。窒化物半導体
層12は、例えば、アンドープGaN、Si等をドープ
したn型GaNを、900〜1100℃、好ましくは1
050℃で成長させて形成することができる、。窒化物
半導体層12の膜厚は、例えば、1〜20μm、好まし
くは2〜10μmとする。
護膜14を形成する。第1の保護膜14の材料には、表
面に窒化物半導体が成長しにくいか若しくは成長しない
材料を選択する。例えば、酸化ケイ素(SiOx)、窒
化ケイ素(SixNy)、酸化チタン(TiOx)、酸
化ジルコニウム(ZrOx)等の酸化物、窒化物、又は
これらの多層膜の他、1200℃以上の融点を有する金
属等を用いることができる。これらの材料は、窒化物半
導体の成長温度である600℃〜1100°の温度にも
耐え、その表面に窒化物半導体が成長しないか、成長し
にくい性質を有している。
周期的なストライプ形状に形成する。第1保護膜14の
ストライプ幅を、開口部13の幅よりも幅広に形成する
ことが好ましい。例えば、第1保護膜14のストライプ
幅を、開口部幅の1〜20倍に形成する。第1保護膜1
4のストライプ幅は、開口部の幅を5μm以下とする場
合は、2〜30μmであり、好ましくは5〜20μm、
より好ましくは5〜15μmとする。この範囲であれ
ば、その上に成長する窒化物半導体層16の結晶欠陥を
有効に減少させることができる。また、第1の保護膜1
4の膜厚は、例えば、0.01〜5μmであり、好まし
くは0.1〜3μm、より好ましくは0.1〜2μmと
する。第1の保護膜14は、例えば、蒸着、スパッタ又
はCVD等を適当な気相成長法用いて成長させることが
できる。第1保護膜14を所定の領域に選択的に形成す
るためには、予め所定形状のフォトレジストを形成して
おき、その上に第1保護膜14を気相成長させれば良
い。
面に第1窒化物半導体層16を成長させる。第1窒化物
半導体層16には、例えば、アンドープGaNや、Si
をドープしたn型GaNを用いることができる。前述の
通り、第1窒化物半導体層16は、開口部13にある窒
化物半導体層12の上から成長を開始し、第1保護膜1
4の上を横方向に成長して、第1保護膜14の略中央部
15で互いに接合する。したがって、第1保護膜14の
上において欠陥密度が小さくなる。第1窒化物半導体層
16の膜厚は、第1保護膜14の10倍以上に成長する
ことが好ましい。例えば、第1窒化物半導体層16の膜
厚は、1〜50μm、好ましくは2〜40μm、より好
ましくは5〜30μm、もっとも好ましくは膜厚10〜
20μmとする。
2保護膜18を形成する。第2保護膜18の形成前に、
第1窒化物半導体層16の表面を研磨してフラットな面
としておいても良い。第2保護膜18は、第1保護膜1
4のストライプ中央部15及び開口部13を覆うよう
に、ストライプ状に形成する。第2保護膜18は、図1
に示すように全て同一のストライプ幅に形成しても良い
が、第1保護膜14のストライプ中央部15を覆う部分
と開口部13を覆う部分とで異なる幅に形成しても良
い。例えば、第2保護膜18のうち、第1保護膜14の
ストライプ中央部15を覆う部分は、第1窒化物半導体
層15の接合部を覆うことができれば良いため、第1保
護膜14の開口部13を覆う部分に比べて幅を細くする
ことができる。尚、第2保護膜18に用いることのでき
る材料及び成長方法は、第1保護膜16と同様である。
保護膜18を覆って、基板全面に成長させる。第2窒化
物半導体層20には、例えば、アンドープGaNや、S
iをドープしたn型GaNを用いることができる。第2
窒化物半導体層20は、第1窒化物半導体層16のうち
欠陥の少ない領域から成長を開始し、第2保護膜18の
上を横方向に成長して、第2保護膜18の略中央部19
で互いに接合する。したがって、接合部17を除いて、
第2保護膜18の上において欠陥密度が一層小さくな
る。第2窒化物半導体層20の膜厚は、1〜50μm、
より好ましくは5〜30μmとする。
14と異種基板10の間に窒化物半導体層12を形成す
る場合を例に示したが、窒化物半導体層12の形成を省
略して、異種基板10の上に第1保護膜14を直接形成
しても良い。この場合、第1保護膜14の形成後、適当
なバッファ層を介して第1窒化物半導体層を形成するこ
とが好ましい。
ELOG成長、2回目にSiO2等の保護膜を用いたE
LOG成長を行い、2回目のELOG成長の保護膜開口
部を、1回目のELOG成長時のエッチングパターンに
対して特定の位置に配置することにより、より欠陥密度
の小さな窒化物半導体基板を得る。
物半導体基板を示す模式断面図である。サファイア等の
異種基板22の上に、バッファ層を介して形成され、ス
トライプ形状にエッチングされた窒化物半導体から成る
シード結晶24と、第1窒化物半導体層26と、保護膜
28と、第2窒化物半導体層30が形成されている。シ
ード結晶24、第1窒化物半導体層26、及び第2窒化
物半導体層30は、いずれも一般式InxAlyGa
1-x-yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)によって表され
る組成を有する。但し、これらは互いに異なる組成であ
っても良い。
用いたELOG成長によって形成されている。サファイ
ア等の異種基板22の上に形成されたシード結晶24
は、周期的なストライプ状にエッチングされており、第
1窒化物半導体層26はシード結晶24の上面又は側面
を成長起点として成長する。第1窒化物半導体層26
は、シード結晶24の上部の領域においては、縦方向に
成長する一方、シード結晶24同士の間の領域(以下、
シード間領域)においては、横方向に成長する。
4の界面において発生した転位25は、シード結晶24
上部の領域においては、結晶の成長と共に縦方向に進行
する一方、シード間領域においては、結晶の成長と共に
横方向にのみ進行する。このため、欠陥密度は、シード
結晶24の上部の領域において高く、シード間領域にお
いて低くなる。但し、シード間領域の中央部27は、左
右から横方向に成長してきた第1窒化物半導体層26が
互いに接合するため、欠陥密度が高くなる。
OG成長によって形成されている。即ち、保護膜28
は、窒化物半導体がエピタキシャル成長しにくい材料に
よって周期的なストライプ形状に形成されており、第2
窒化物半導体層30は、保護膜28の開口部29から成
長を開始して、保護膜28上においては、横方向に成長
する。
層26のうち貫通転位の存在する領域を全て覆うよう
に、シード結晶24の上部と、シード間領域の中央部2
7の上部とに形成されている。即ち、保護膜28は、シ
ード間領域の上部であって、シード間領域の中央部27
を除いた両サイドに開口部29を有するように形成され
ている。したがって、第1窒化物半導体層26内を貫通
して進行してきた転位は殆ど保護膜28によって遮断さ
れ、第2窒化物半導体層30に進行しない。また、第2
窒化物半導体層30は、第1窒化物半導体層26のう
ち、転位密度の低い領域を起点として成長を開始し、さ
らに保護膜28上で横方向に成長するため、保護膜28
上では、第1窒化物半導体層26よりも一層転位密度が
低くなる。
び好適な材料について説明する。まず、窒化物半導体と
異なる異種基板22を準備する。異種基板22には、サ
ファイア基板の他に、SiC基板、スピネル(=MgA
l2O4)基板、シリコン基板等を用いることができる。
中でも、その上に成長する窒化物半導体層の結晶性の観
点から、サファイア基板又はSiC基板を用いることが
好ましい。尚、これらの基板材料の主面をオフアングル
させた基板、より好ましくはステップ状にオフアングル
させた基板を用いると結晶欠陥をより少なくすることが
できる。
ード結晶24を成長させる。バッファ層には、例えば、
AlN、GaN、AlGaN、InGaN等を900℃
以下の温度で膜厚数十Å〜数百Åに成長させて形成す
る。尚、窒化物半導体の成長方法、基板の種類によって
はバッファ層を省略することもできる。シード結晶24
は、例えば、アンドープGaN、Si等をドープしたn
型GaNを、900〜1100℃、好ましくは1050
℃で成長させる。シード結晶24の膜厚は、少なくとも
500Å以上、好ましくは5μm以上、より好ましくは
10μm以上とする。
的なストライプ形状にエッチングして異種基板22を露
出させる。エッチングは、異種基板22の一部を取り除
く深さまで行うことが好ましい。異種基板22を削る深
さは、例えば、500〜3000Å、好ましくは100
0〜2000Åとする異種基板22の一部を削る深さま
でエッチングをしておくことにより、シード結晶24の
側面から成長する第2窒化物半導体26が異種基板22
に干渉を受けることを防止して、第1窒化物半導体層2
6の結晶性をより良好にすることができる。また、エッ
チングをする場合、エッチング面が、図2に示すように
異種基板に対して端面がほぼ垂直になる形状だけでな
く、順メサ形状や逆メサ形状、或いは階段状であっても
良い。
ード結晶24を覆って、基板全面に、第1窒化物半導体
層26を成長させる。第1窒化物半導体層26には、シ
ード結晶24と同様の材料を用いることができる。第1
窒化物半導体26を成長させる際に、不純物(例えば、
Si、Ge、Sn、Be、Zn、Mn、Cr、及びMg
等)をドープして成長させる、又は窒化物半導体の原料
となるIII族とV族の成分の供給モル比を、III族
が多くなるように調整することにより、横方向の成長を
縦方向の成長に比べて促進させることができるため好ま
しい。また、第1窒化物半導体層26の成長時の圧力
を、常圧以上で行うことが好ましい。例えば、常圧(=
ほぼ1気圧)〜2.5気圧、より好ましくは常圧〜1.
5気圧で行う。このような圧力条件で行うと、第1窒化
物半導体層26の表面の面状態を良好にできる点で好ま
しい。
護膜28を形成する。保護膜28の材料、形成法、膜厚
等は、実施の形態1における第1保護膜18と同様とす
ることができる。保護膜28の形成前に、第1窒化物半
導体層26の表面を研磨してフラットな面としておいて
も良い。保護膜28は、シード結晶24及びシード間領
域の中央部27を覆うように、ストライプ状に形成す
る。保護膜28は、図2に示すように全て同一のストラ
イプ幅に形成しても良いが、ストライプ状のシード結晶
24を覆う部分と、シード間領域の中央部27を覆う部
分とで異なる幅に形成しても良い。例えば、保護膜28
のうち、シード間領域の中央部27を覆う部分は、第1
窒化物半導体層26の接合部を隠すことができれば良い
ため、シード結晶24を覆う部分に比べて幅を細くする
ことができる。
第2窒化物半導体層30を成長させる。第2窒化物半導
体層30には、例えば、アンドープGaNや、Siをド
ープしたn型GaNを用いることができる。第2窒化物
半導体層30は、第1窒化物半導体層26のうち欠陥の
少ない領域から成長を開始し、保護膜28の上を横方向
に成長して、保護膜28の略中央部で互いに接合する。
したがって、接合部を除いて、保護膜28の上において
欠陥密度が一層小さくなる。第2窒化物半導体層30の
膜厚は、1〜50μm、より好ましくは5〜30μmと
する。
ストライプ状に保護膜形成等を行うことによりELOG
成長を行ったが、格子状又は島状に保護膜形成等を行う
ことによってもELOG成長は可能である。この場合に
も、実施の形態1又は2と同様の原理に基づいて、1回
目のELOG成長時の全ての高欠陥密度領域を覆うよう
に、2回目のELOG成長の保護膜形成を行うことによ
り、低欠陥密度の窒化物半導体基板を製造することがで
きる。しかし、保護膜形成等を格子状又は島状に行って
1回目のELOG成長をさせた場合、接合部の形状が複
雑となるため、2回目のELOG成長の保護膜位置の特
定が困難となる問題があり、好ましくない。
ELOG成長を2回行い、1回目のELOG成長と2回
目のELOG成長の間に窒化物半導体層の厚膜成長を行
って、1回目のELOG成長時に残っていた欠陥を分散
させることにより、より欠陥密度小さな窒化物半導体基
板を得る。
物半導体基板を示す模式断面図である。サファイア等の
異種基板10の上に、バッファ層を介して形成された窒
化物半導体層12と、第1保護膜14と、第1窒化物半
導体層16と、窒化物半導体から成る欠陥分散層32
と、第2保護膜34と、第2窒化物半導体層36が形成
されている。窒化物半導体層12、第1窒化物半導体層
16、欠陥分散層32、及び第2窒化物半導体層36
は、いずれも一般式InxAlyGa1-x-yN(0≦x、0
≦y、x+y≦1)によって表される組成を有する。但
し、これらは互いに異なる組成であっても良い。
と同様に、保護膜を用いたELOG成長によって形成さ
れている。欠陥密度は、保護膜の開口部13上において
高く、第1保護膜14上において低くなる。また、第1
保護膜14の中央部15は、左右から横方向に成長して
きた第1窒化物半導体16が互いに接合するため、欠陥
密度が高くなる。
に形成されており、第1保護膜14の中央部15及び開
口部13に集中している結晶欠陥を均一に分散させる役
割を果たす。こうして欠陥が分散された欠陥分散層32
は、窒化物半導体層12に比べて、欠陥密度が大きく減
少している。
導体層36が、2回目のELOG成長によって形成され
ている。即ち、第2保護膜34は、第1保護膜14と同
様に、窒化物半導体がエピタキシャル成長しにくい材料
によって周期的なストライプ形状に形成されており、第
2窒化物半導体層36は、第2保護膜18の開口部39
から成長を開始して、第2保護膜18上においては横方
向に成長する。第2窒化物半導体層36の成長起点とな
る開口部39には、欠陥分散層32から進行してきた転
位が存在するが、その密度は1回目のELOG成長の時
に比べて遥かに小さい。したがって、第2保護膜34上
の第2窒化物半導体層36は、第1保護膜14上の第1
窒化物半導体層16に比べて、より欠陥密度の小さな良
好な結晶となる。
によって欠陥を分散・平均化するため、2回目のELO
G成長時の保護膜位置は任意となる。即ち、実施の形態
1又は2の方法と異なり、2回目のELOG成長時の保
護膜位置及び寸法は、1回目のELOG成長時の保護膜
パターンに制約を受けることがない。したがって、保護
膜のストライプ幅と開口部幅の比をより大きく設定し
て、低欠陥密度領域をより広面積に形成することが可能
となる。また、1回目のELOG成長と2回目のELO
G成長との厳密な位置合わせが不用となるため、窒化物
半導体基板の製造も容易となる。
び好適な材料について説明する。まず、異種基板10の
上に1回目のELOG成長を行って第1窒化物半導体層
16を形成するまでは、実施の形態1と同様である。
2を形成する。欠陥分散層32には、例えば、アンドー
プGaNや、Siをドープしたn型GaNを用いること
ができる。欠陥分散層32の成長方法は特に限定されな
いが、厚膜に成長させるために、ハライド気相成長法
(HVPE)を用いることが好ましい。欠陥分散層32
は、欠陥をより均一に分散させる観点からは、厚い方が
有利であり、少なくとも10μm以上、好ましくは50
μm以上、さらに好ましくは200μm以上、最も好ま
しくは400μm以上であることが望ましい。
半導体層の総厚が厚くなる程、基板全体が反り易くな
り、その後の素子形成が困難となる。したがって、欠陥
分散層32の厚みは、その後の素子形成が可能な範囲に
止める必要がある。例えば、厚さ1mmで直径2インチ
のサファイア基板を異種基板として用いた場合、反り防
止の観点からは、窒化物半導体の総厚が少なくとも20
0μm以下、好ましくは150μm以下、さらに好まし
くは100μm以下とすることが望ましい。尚、異種基
板の厚さが厚く、直径が小さい程、反りが起き難くなる
ため、より厚い欠陥分散層32を形成することが可能と
なる。
34を形成する。第2保護膜34の形成位置及び寸法
は、第1保護膜14に関係なく定めることができるた
め、低欠陥密度領域ができるだけ広くなるように形成す
ることが好ましい。例えば、第2保護膜34を周期的な
ストライプ形状に形成し、ストライプ幅を、開口部幅の
1〜20倍に形成する。第2保護膜34のストライプ幅
は、開口部の幅を5μm以下とする場合は、2〜30μ
m、好ましくは5〜20μm、より好ましくは5〜15
μmとすることが望ましい。この範囲であれば、その上
に成長する窒化物半導体層36の結晶欠陥を有効に減少
させることができる。また、第2保護膜34の膜厚、材
料、形成法等は、実施の形態1における第1保護膜14
と同様である。
護膜34を覆って、基板全面に成長させる。第2窒化物
半導体層36には、例えば、アンドープGaNや、Si
をドープしたn型GaNを用いることができる。第2窒
化物半導体層36の膜厚は、1〜50μm、より好まし
くは5〜30μmとする。
成長を、エッチングを用いた方法によって行う他は、実
施の形態3と同様である。即ち、1回目にエッチングを
用いたELOG成長、2回目にSiO2等の保護膜を用
いたELOG成長を行い、1回目のELOG成長と2回
目のELOG成長の間に窒化物半導体層の厚膜成長を行
って、1回目のELOG成長時に残っていた欠陥を分散
させることにより、より欠陥密度小さな窒化物半導体基
板を得る。
物半導体基板を示す模式断面図である。サファイア等の
異種基板22の上に、バッファ層を介して形成され、ス
トライプ形状にエッチングされた窒化物半導体から成る
シード結晶24と、第1窒化物半導体層26と、窒化物
半導体から成る欠陥分散層32と、保護膜34と、第2
窒化物半導体層46が形成されている。シード結晶2
4、第1窒化物半導体層26、欠陥分散層32、及び第
2窒化物半導体層46は、いずれも一般式InxAlyG
a1-x-yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)によって表さ
れる組成を有する。但し、これらは互いに異なる組成で
あっても良い。
と同様に、エッチングを用いたELOG成長によって形
成されている。欠陥密度は、シード結晶24の上部の領
域において高く、シード間領域において低くなる。但
し、シード間領域の中央部27は、左右から横方向に成
長してきた第1窒化物半導体層26が互いに接合するた
め、欠陥密度が高くなる。
に形成されており、シード結晶24の上部及びシード間
領域の中央部27に集中している結晶欠陥を均一に分散
させる役割を果たす。こうして欠陥が分散された欠陥分
散層32は、シード結晶24中に比べて、欠陥密度が大
きく減少している。
導体層46が、実施の形態3と同様に、2回目のELO
G成長によって形成されている。即ち、保護膜44は、
周期的なストライプ形状に形成されており、第2窒化物
半導体層46は、保護膜44の開口部から成長を開始し
て、保護膜44上においては横方向に成長する。第2窒
化物半導体層46の成長起点となる開口部49には、欠
陥分散層32から進行してきた転位が存在するが、その
密度は1回目のELOG成長時の成長起点にある転位密
度に比べて遥かに小さい。したがって、保護膜44上の
第2窒化物半導体層46は、第1窒化物半導体層26に
比べて、より欠陥密度の小さな良好な結晶となる。
同様に、欠陥分散層32によって欠陥を分散・平均化す
るため、2回目のELOG成長時の保護膜位置は任意と
なる。したがって、保護膜のストライプ幅と開口部幅の
比をより大きく設定して、低欠陥密度領域をより広面積
に形成することが可能となる。また、1回目のELOG
成長と2回目のELOG成長との厳密な位置合わせが不
用となるため、窒化物半導体基板の製造も容易となる。
び好適な材料について説明する。まず、異種基板22の
上に1回目のELOG成長を行って第1窒化物半導体層
26を形成するまでは、実施の形態2と同様である。
2を形成する。欠陥分散層32に好適な材料、成長法、
膜厚等は、実施の形態3における欠陥分散層32と同様
である。
34を形成する。第2保護膜34の形成位置及び寸法
は、シード結晶24に関係なく定めることができるた
め、低欠陥密度領域ができるだけ広くなるように形成す
ることが好ましい。例えば、保護膜44を周期的なスト
ライプ形状に形成し、ストライプ幅を、開口部幅の1〜
20倍に形成する。開口部の幅を5μm以下とする場合
は、保護膜44のストライプ幅は、2〜30μm、好ま
しくは5〜20μm、より好ましくは5〜15μmとす
ることが望ましい。この範囲であれば、その上に成長す
る窒化物半導体層46の結晶欠陥を有効に減少させるこ
とができる。また、保護膜44の膜厚、材料、形成法等
は、実施の形態1における第1保護膜14と同様であ
る。
44を覆って、基板全面に成長させる。第2窒化物半導
体層46には、例えば、アンドープGaNや、Siをド
ープしたn型GaNを用いることができる。第2窒化物
半導体層46の膜厚は、1〜50μm、より好ましくは
5〜30μmとする。
異種基板を残して窒化物半導体基板を構成する例につい
て説明したが、本発明の方法に従って窒化物半導体層を
成長させた後に異種基板を除去して、窒化物半導体のみ
から成る基板としても良い。第1窒化物半導体層の成長
後に異種基板を除去する場合、第1窒化物半導体層の膜
厚が、70〜500μm、好ましくは100〜300μ
m、更に好ましくは100〜250μmとなるように形
成することが望ましい。この範囲であると研磨して第1
の窒化物半導体層のみとしてもクラックが入りにくくハ
ンドリングが容易となり好ましい。また、異種基板を除
去すると、素子構造を形成する際に窒化物半導体基板に
反りがなくなり、結晶性の良好な素子構造を得ることが
できる。尚、異種基板の除去は、欠陥分散層又は第2窒
化物半導体層の成長後に行っても良い。
G成長を2回行う場合についてのみ説明したが、ELO
G成長を3回以上行って窒化物半導体基板を構成しても
良い。その場合には、上記実施の形態1又は3において
用いた原理と同様の原理を、3回目以降のELOG成長
層に対して適用することができる。
OG成長を2回行い、2回目のELOG成長の保護膜開
口部を、1回目のELOG成長時のパターンに対して特
定の位置に配置するため、1回目のELOG成長時に残
存していた貫通転位を保護膜によって遮断して、2回目
のELOG成長膜中の転位密度を一層低くすることがで
きる。
ELOG成長を2回行い、1回目のELOG成長と2回
目のELOG成長の間に窒化物半導体層の厚膜成長を行
って、1回目のELOG成長時に残っていた欠陥を分散
させることにより、より欠陥密度小さな窒化物半導体基
板を得ることができる。
るため、2回目のELOG成長時の保護膜位置は任意と
なる。したがって、保護膜のストライプ幅と開口部幅の
比をより大きく設定して、低欠陥密度領域をより広面積
に形成することが可能となる。また、1回目のELOG
成長と2回目のELOG成長との厳密な位置合わせが不
用となるため、窒化物半導体基板の製造も容易となる。
半導体基板を模式的に示す断面図である。
半導体基板を模式的に示す断面図である。
半導体基板を模式的に示す断面図である。
半導体基板を模式的に示す断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 窒化物半導体と異なる異種基板の上に、 周期的なストライプ状に形成された第1の保護膜と、 前記第1の保護膜を覆って、基板全面に形成された第1
窒化物半導体層と、 前記第1窒化物半導体層上に、前記第1の保護膜のスト
ライプ中央部分と前記第1の保護膜のない部分とを隠す
ように形成された第2の保護膜と、 前記第2の保護膜を覆って、基板全面に形成された第2
窒化物半導体層とを有する窒化物半導体基板。 - 【請求項2】 窒化物半導体と異なる異種基板の上に、 周期的なストライプ状に形成された窒化物半導体から成
るシード結晶と、 前記シード結晶を覆って、基板全面に形成された第1窒
化物半導体層と、 前記第1窒化物半導体層上に、前記シード結晶と、隣接
するシード結晶同士の略中央部分とを隠すように形成さ
れた第2の保護膜と、 前記第2の保護膜を覆って、基板全面に形成された第2
窒化物半導体層とを有する窒化物半導体基板。 - 【請求項3】 窒化物半導体と異なる異種基板の上に、 周期的なストライプ状、格子状又は島状に形成された第
1の保護膜と、 前記第1の保護膜を覆って、基板全面に形成された第1
窒化物半導体層と、 前記第1窒化物半導体層の全面に形成された窒化物半導
体から成る欠陥分散層と、 前記欠陥分散層上に、周期的なストライプ状、格子状又
は島状に形成された第2の保護膜と、 前記第2の保護膜を覆って、基板全面に形成された第2
窒化物半導体層とを有する窒化物半導体基板。 - 【請求項4】 窒化物半導体と異なる異種基板の上に、 周期的なストライプ状、格子状又は島状に形成された窒
化物半導体から成るシード結晶と、 前記シード結晶を覆って、基板全面に形成された第1窒
化物半導体層と、 前記第1窒化物半導体層の全面に形成された窒化物半導
体から成る欠陥分散層と、前記欠陥分散層上に、周期的
なストライプ状、格子状又は島状に形成された保護膜
と、 前記保護膜を覆って、基板全面に形成された第2窒化物
半導体層とを有する窒化物半導体基板。 - 【請求項5】 前記欠陥分散層の厚さが、30μm以上
であることを特徴とする請求項3又は4記載の窒化物半
導体基板。 - 【請求項6】 前記保護膜が、融点1200℃以上の金
属、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコ
ニウム、及びこれらの多層膜から成る群から選択された
1種から成ることを特徴とする請求項1から4のいずれ
か1項に記載の窒化物半導体基板。 - 【請求項7】 窒化物半導体と異なる異種基板の上に、
第1の保護膜を周期的なストライプ状に形成する工程
と、 前記第1の保護膜を覆って、基板全面に、第1窒化物半
導体層を形成する工程と、 前記第1窒化物半導体層上に、前記第1の保護膜のスト
ライプ中央部分と前記第1の保護膜のない部分とを隠す
ように、第2の保護膜を形成する工程と、 前記第2の保護膜を覆って、基板全面に第2窒化物半導
体層を形成する工程とを備えた窒化物半導体基板の製造
方法。 - 【請求項8】 窒化物半導体と異なる異種基板の上に、
窒化物半導体から成るシード結晶を周期的なストライプ
状に形成する工程と、 前記シード結晶を覆って、基板全面に、第1窒化物半導
体層を形成する工程と、 前記第1窒化物半導体層上に、前記シード結晶と、隣接
するシード結晶同士の略中央部分とを隠すように、保護
膜を形成する工程と、 前記保護膜を覆って、基板全面に、第2窒化物半導体層
を形成する工程とを有する窒化物半導体基板。 - 【請求項9】 窒化物半導体と異なる異種基板の上に、
第1の保護膜を周期的なストライプ状、格子状又は島状
に形成する工程と、 前記第1の保護膜を覆って、基板全面に、第1窒化物半
導体層を形成する工程と、 前記第1窒化物半導体層の全面に、窒化物半導体から成
る欠陥分散層を形成する工程と、 前記欠陥分散層上に、第2の保護膜を周期的なストライ
プ状、格子状又は島状に形成する工程と、 前記第2の保護膜を覆って、基板全面に、第2窒化物半
導体層を形成する工程とを備えた窒化物半導体基板の製
造方法。 - 【請求項10】 窒化物半導体と異なる異種基板の上
に、窒化物半導体から成るシード結晶を周期的なストラ
イプ状、格子状又は島状に形成する工程と、 前記シード結晶を覆って、基板全面に、第1窒化物半導
体層を形成する工程と、 前記第1窒化物半導体層の全面に、窒化物半導体から成
る欠陥分散層を形成する工程と、 前記欠陥分散層上に、保護膜を周期的なストライプ状、
格子状又は島状に形成する工程と、 前記保護膜を覆って、基板全面に、第2窒化物半導体層
を形成する工程とを備えた窒化物半導体基板の製造方
法。 - 【請求項11】 さらに、前記異種基板を除去する工程
を備えた請求項7から10のいずれか1項に記載の窒化
物半導体基板の製造方法。
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