JP2002031892A - 電子線用レジスト組成物 - Google Patents

電子線用レジスト組成物

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JP2002031892A JP2000218855A JP2000218855A JP2002031892A JP 2002031892 A JP2002031892 A JP 2002031892A JP 2000218855 A JP2000218855 A JP 2000218855A JP 2000218855 A JP2000218855 A JP 2000218855A JP 2002031892 A JP2002031892 A JP 2002031892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度や解像度に優れるとともに、良好なプロ
ファイル及び高い残膜率を与えるなど、優れた特性を有
する電子線用レジスト組成物を提供する 【解決手段】 下式(I)及び下式(II) (式中、R1及びR3は互いに独立に、水素又は炭素数1
〜4のアルキルを表し、R2及びR4は互いに独立に、水
素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキ
シ、全炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、全炭素数
1〜5のアシル、全炭素数1〜5のアシルオキシ、ニト
ロ、シアノ、フッ素、塩素又は臭素を表す)で示される
各構造単位を有する樹脂(A)及び電子線の作用により
酸を発生する酸発生剤(B)を含有することを特徴とす
る、電子線用フォトレジスト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の樹脂を用い
た電子線用レジスト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路の高集積化に伴い、サブ
ミクロンのパターン形成が要求されるようになってい
る。かかるパターン形成にはフォトレジストが用いられ
ており、その光源としては、波長436nmのg線、波長
365nmのi線、波長248nmのKrFエキシマ光、波
長193nmのArFエキシマ光、さらには電子線等が用
いられている。この中で、波長が短いために微細加工が
可能である点、さらにはパターンを直接形成することが
できるためにマスクを必要としない点で、電子線リソグ
ラフィーは重要な技術である。かかる電子線リソグラフ
ィープロセスに適したレジストとして、酸触媒及び化学
増幅効果を利用した、いわゆる化学増幅型レジストが提
案されている。化学増幅型レジストは、放射線の照射部
で酸発生剤から発生した酸を触媒とする反応により、照
射部のアルカリ現像液に対する溶解性を変化させるもの
であり、これによってポジ型又はネガ型のパターンが得
られる。
【0003】化学増幅型レジストは、放射線照射部で発
生した酸が、その後の熱処理(postexposure bake:以
下、PEBと略す)によって拡散し、照射部の現像液に
対する溶解性を変化させるための触媒として作用するも
のである。このような化学増幅型レジストには、環境の
影響を受けやすいという欠点がある。
【0004】特に電子線リソグラフィーは真空系を伴う
特殊な環境のため、従来のエキシマレーザーリソグラフ
ィーで用いられていた、エトキシエチル基などに代表さ
れるアセタール基を樹脂官能基として用いた場合は、現
像液に溶けにくい層がレジスト膜の表面に形成し、最悪
の場合は、隣接するレジストパターンの上部が繋がって
しまい、パターンを解像することができなくなるという
問題があった(特開平11−282167)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感度
や解像度に優れるとともに、良好なプロファイル及び高
い残膜率を与えるなど、優れた特性を有する電子線用レ
ジスト組成物を提供することにある。本発明者らは、か
かる目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、樹脂成分
として特定の単位を有する重合体を用いることにより、
優れた結果が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下式
(I)及び(II)
【0007】
【0008】(式中、R1及びR3は互いに独立に、水素
又は炭素数1〜4のアルキルを表し、R2及びR4は互い
に独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜
4のアルコキシ、全炭素数2〜5のアルコキシカルボニ
ル、全炭素数1〜5のアシル、全炭素数1〜5のアシル
オキシ、ニトロ、シアノ、フッ素、塩素又は臭素を表
す)で示される各構造単位を有する樹脂(A)及び電子
線の作用により酸を発生する酸発生剤(B)を含有する
ことを特徴とする、実用的に優れた電子線用フォトレジ
スト組成物を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳しく説明
する。 上記式(I)及び(II)中、R1及びR3は互
いに独立に、水素又は炭素数1〜4のアルキルを表す。
なかでも水素が好ましい。
【0010】また式(I)及び(II)中、 R2及びR
4は互いに独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル、炭
素数1〜4のアルコキシ、全炭素数2〜5のアルコキシ
カルボニル、全炭素数1〜5のアシル、全炭素数1〜5
のアシルオキシ、ニトロ、シアノ、フッ素、塩素又は臭
素でありうるが、一般には水素であるのが好ましい。さ
らに式(I)中の-OH に相当する基、及び(II)中の
-OR に相当する基は、重合体主鎖に結合したベンゼン
環のo−位、m−位及びp−位のいずれに位置すること
もできるが、原料面などからすれば、p−位に位置する
のが一般的である。
【0011】式(I)及び式(II)で示される各構造
単位を有する樹脂(A)は、例えば、次のような方法に
よって製造することができる。すなわち、式(I)で示
される核置換していてもよいヒドロキシスチレン単位を
有する重合体、具体的には、下式 (III)
【0012】
【0013】(式中、R1 及びR2は前記したとおりで
ある)に相当する核置換していてもよいヒドロキシスチ
レンの単独重合体又は、このヒドロキシスチレンと他の
重合性ビニル化合物の1種以上との共重合体を、エチル
プロペニルエーテルと反応させた後、式(I)で示され
る単位中の水酸基の少なくとも一部を1−エトキシプロ
ピル基に変換する方法により、式(II)の単位が導入
された重合体を製造することができる。この変換反応は
通常、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート又はメチルイソブチルケトンのような
溶媒中で、例えば蓚酸等の酸触媒の存在下に行われ、式
(I)の単位を有する重合体を溶媒に溶解又は分散し、
20〜60℃程度の温度で行うのが有利である。
【0014】そこでもちろん、前記式(I)で示される
核置換していてもよいヒドロキシスチレン単位中の水酸
基の一部を1−エトキシプロピル基に変換するととも
に、残りの水酸基の一部を他の基で修飾した重合体とす
ることもできる。水酸基を修飾する基としては、当該水
酸基の水素に置換する基で表して、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル
のようなアルキル基、アセチル、プロピオニル、ピバロ
イル、ベンゾイルのようなアシル基、メシル、フェニル
スルホニル、トシルのようなスルホン酸残基、tert−ブ
トキシカルボニルなどが挙げられる。
【0015】この重合体はさらに、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エステル、フマ
ル酸エステル、イタコン酸エステルのような不飽和カル
ボン酸エステルの単位、スチレンの単位、無水マレイン
酸の単位、1,3−ブタジエンの単位、アクリロニトリ
ルの単位、メタクリロニトリルの単位、塩化ビニルの単
位、酢酸ビニルの単位など、エチレン性不飽和化合物か
ら導かれる他の単位を有することもできる。なかでもア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステルが好ましい。
これらのエチレン性不飽和化合物から導かれる単位は、
一般に共重合によって導入される。
【0016】以上のようにして、式(I)及び式(I
I)で示される各構造単位を有する樹脂(A)を製造す
ることができるが、この重合体は、重量平均分子量が
2,000〜32,000程度の範囲にあるのが好まし
い。 また、この重合体の重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分散
度は、1.01〜2.0程度の範囲にあるのが好ましい。
ここでいう重量平均分子量及び数平均分子量は、ポリス
チレンを標準品として、ゲルパーミェーションクロマト
グラフィー(GPC)により測定される値である。
【0017】本発明では式(I)及び式(II)で示さ
れる各構造単位を有する樹脂(A)と併用して別の重合
体を用いることも有効である。かかる別の重合体として
は、例えば、ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン
の部分アルキルエーテル化物や、先に樹脂(A)の重合
単位として例示した各種の単位とヒドロキシスチレンと
の共重合体が挙げられる。例えば、ヒドロキシスチレン
とメタクリル酸エステルとの共重合体などが、本発明で
特定する樹脂(A)とともに樹脂成分として有利に用い
られる。このような重合体も、2,000〜32,000
程度の範囲の重量平均分子量及び1.01〜2.0程度の
範囲の分散度を有するのが好ましい。
【0018】次に、本発明のもう一つの成分である酸発
生剤(B)について説明すると、この酸発生剤(B)
は、化学増幅型レジスト組成物に通常用いられるもので
よい。すなわち、化学増幅型レジスト組成物は、放射線
を当該組成物に照射することにより酸を発生させ、その
酸の触媒作用を利用するものであり、本発明において
は、電子線の照射により酸を発生する化合物が、酸発生
剤(B)として用いられる。
【0019】酸発生剤(B)としては、例えば、ヨード
ニウム塩化合物、スルホニウム塩化合物等のオニウム
塩、有機ハロゲン化合物(特にハロアルキル−s−トリ
アジン化合物)、スルホネート化合物、ジスルホン化合
物、ジアゾメタン化合物、N−スルホニルオキシイミド
化合物などが用いられうる。これらに包含される化合物
をそれぞれ単独で、又は必要により2種以上混合して使
用することができる。より具体的には、酸発生剤とし
て、以下のような化合物を例示することができる。
【0020】(1) ヨードニウム塩化合物 ジフェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネ
ート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウム
ヘキサフルオロアンチモネート、4−メトキシフェニル
フェニルヨードニウム トリフルオロメタンスルホネー
ト、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム
テトラフルオロボレート、ビス(4−tert−ブチルフェ
ニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、ビ
ス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサ
フルオロアンチモネート、ビス(4−tert−ブチルフェ
ニル)ヨードニウム トリフルオロメタンスルホネー
ト、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム
10−カンファースルホネート、ビス(4−tert−ブチ
ルフェニル)ヨードニウム p−トルエンスルホネート
など。
【0021】(2) スルホニウム塩化合物 シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)ス
ルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート、メチ
ルジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスル
ホネート、トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロ
ホスフェート、トリフェニルスルホニウム ヘキサフル
オロアンチモネート、トリフェニルスルホニウム トリ
フルオロメタンスルホネート、4−メトキシフェニルジ
フェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネー
ト、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム ト
リフルオロメタンスルホネート、4−メチルフェニルジ
フェニルスルホニウム メタンスルホネート、4−メチ
ルフェニルジフェニルスルホニウム パーフルオロオク
タンスルホネート、4−メチルフェニルジフェニルスル
ホニウム トリフルオロメタンスルホネート、2,4,
6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム トリ
フルオロメタンスルホネート、4−tert−ブチルフェニ
ルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホ
ネート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニ
ウム ヘキサフルオロホスフェート、4−フェニルチオ
フェニルジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアン
チモネート、1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウ
ム ヘキサフルオロアンチモネート、1−(2−ナフ
トイルメチル)チオラニウム トリフルオロメタンスル
ホネート、4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスル
ホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−ヒドロ
キシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム トリフルオ
ロメタンスルホネートなど。
【0022】(3) 有機ハロゲン化合物 2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(トリクロロ
メチル)−1,3,5−トリアジン、2−フェニル−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリア
ジン、2−(4−クロロフェニル)−4,6−ビス(ト
リクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4
−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メトキシ−
1−ナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
1,3,5−トリアジン、2−(ベンゾ[d][1,
3]ジオキソラン−5−イル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−メ
トキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
1,3,5−トリアジン、2−(3,4,5−トリメト
キシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
1,3,5−トリアジン、2−(3,4−ジメトキシス
チリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,
3,5−トリアジン、2−(2,4−ジメトキシスチリ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5
−トリアジン、2−(2−メトキシスチリル)−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−ブトキシスチリル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4−ペ
ンチルオキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−1,3,5−トリアジンなど。
【0023】(4) スルホネート化合物 1−ベンゾイル−1−フェニルメチル p−トルエンス
ルホネート(通称ベンゾイントシレート)、2−ベンゾ
イル−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル p−トル
エンスルホネート(通称α−メチロールベンゾイントシ
レート)、1,2,3−ベンゼントリイル トリスメタ
ンスルホネート、2,6−ジニトロベンジル p−トル
エンスルホネート、2−ニトロベンジル p−トルエン
スルホネート、4−ニトロベンジル p−トルエンスル
ホネートなど。
【0024】(5) ジスルホン化合物 ジフェニル ジスルホン、ジ−p−トリル ジスルホン
など。
【0025】(6) ジアゾメタン化合物 ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−
クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−
トリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−tert−ブ
チルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4
−キシリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘ
キシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチル
スルホニル)ジアゾメタン、(ベンゾイル)(フェニル
スルホニル)ジアゾメタンなど。
【0026】(7) N−スルホニルオキシイミド化合物 N−(エチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−
(イソプロピルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N
−(ブチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−
(10−カンファースルホニルオキシ)スクシンイミ
ド、N−(フェニルスルホニルオキシ)スクシンイミ
ド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スク
シンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキ
シ)フタルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニ
ルオキシ)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシ
イミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)
ナフタルイミド、N−(10−カンファースルホニルオ
キシ)ナフタルイミドなど。
【0027】これらのなかでも、本発明で規定する樹脂
との組合せで好ましい酸発生剤としては、ビス(4−te
rt−ブチルフェニル)ヨードニウム 10−カンファー
スルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨード
ニウム p−トルエンスルホネート、シクロヘキシルメ
チル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム パー
フルオロオクタンスルホネート、メチルジフェニルスル
ホニウム パーフルオロオクタンスルホネート、4−メ
チルフェニルジフェニルスルホニウム メタンスルホネ
ート、4−メチルフェニルジフェニルスルホニウム ト
リフルオロメタンスルホネート、4−メチルフェニルジ
フェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネ
ート、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、
ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス
(p−トリルスルホニル)ジアゾメタン、などを挙げる
ことができる。
【0028】また、化学増幅型のレジスト組成物を用い
たリソグラフィーでは一般に、露光により発生した酸を
触媒として連鎖的に化学反応を進行させるために露光後
ベーク(ポスト・エクスポージャ・ベーク)を行うが、
露光から露光後ベークまでの時間が長くなると、酸の失
活に伴う性能劣化を引き起こすことが知られている。さ
らに、発生した酸がレジスト塗膜中で必要以上に拡散す
ることにより、未露光部にまで化学反応が広がり、パタ
ーン形状等の性能が劣化することがある。このような露
光後の引き置きに伴う酸の失活による性能劣化を防止
し、あるいは、酸の拡散を制御し、未露光部での反応を
抑えるために、塩基性化合物、特に塩基性含窒素有機化
合物、例えばアミン類をクェンチャーとして少量配合す
るのが有効であることが知られており、本発明において
も、このような塩基性含窒素有機化合物をクェンチャー
として含有するのが好ましい。
【0029】クェンチャーに用いる含窒素有機化合物
は、1級アミン、2級アミン、3級アミン、不飽和環状
アミン、4級アンモニウム塩などであることができ、よ
り具体的には、以下のような化合物が例示される。
【0030】(8) 1級アミン ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノ
ニルアミン、デシルアミン、アニリン、2−,3−又は
4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、1−又は2
−ナフチルアミン、エチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、 4,4′−ジア
ミノ−1,2−ジフェニルエタン、4,4′−ジアミノ
−3,3′−ジメチルジフェニルメタン、4,4′−ジ
アミノ−3,3′−ジエチルジフェニルメタンなど。
【0031】(9) 2級アミン ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミ
ン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルア
ミン、ジデシルアミン、N−メチルアニリン、ピペリジ
ン、ジフェニルアミン、N−ベンジルイソプロピルアミ
ンなど。
【0032】(10)3級アミン トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘ
キシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミ
ン、トリノニルアミン、トリデシルアミン、 メチルジ
ブチルアミン、メチルジペンチルアミン、メチルジヘキ
シルアミン、メチルジシクロヘキシルアミン、メチルジ
ヘプチルアミン、メチルジオクチルアミン、メチルジノ
ニルアミン、メチルジデシルアミン、エチルジブチルア
ミン、エチルジペンチルアミン、エチルジヘキシルアミ
ン、エチルジヘプチルアミン、エチルジオクチルアミ
ン、エチルジノニルアミン、エチルジデシルアミン、ト
リス〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、
トリイソプロパノールアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジイソプロピルアニリンなど。
【0033】(11)不飽和環状アミン イミダゾール、ピリジン、4−メチルピリジン、4−メ
チルイミダゾール、ビピリジン、2,2′−ジピリジル
アミン、ジ−2−ピリジルケトン、1,2−ジ(2−ピ
リジル)エタン、1,2−ジ(4−ピリジル)エタン、
1,3−ジ(4−ピリジル)プロパン、1,2−ジ(2
−ピリジル)エチレン、1,2−ジ(4−ピリジル)エ
チレン、1,2−ビス(4−ピリジルオキシ)エタン、
4,4′−ジピリジルスルフィド、4,4′−ジピリジ
ルジスルフィド、2,2′−ジピコリルアミン、3,
3′−ジピコリルアミンなど。
【0034】(12)4級アンモニウム塩 水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトライソプ
ロピルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム
など。
【0035】これらのなかでも、2級アミン、3級アミ
ン、4級アンモニウムが好ましく、N−ベンジルイソプ
ロピルアミン 、トリス〔2−(2−メトキシエトキ
シ)エチル〕アミン、トリイソプロパノールアミン、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジイソプロピルア
ニリン、水酸化テトラメチルアンモニウム が好まし
い。また、クェンチャーとして用いる塩基性含窒素有機
化合物は、基板上に形成されたレジスト膜のプリベーク
後も、レジスト膜中に残存して効果を発揮するよう、プ
リベークの温度で蒸発しにくいものが好ましく、具体的
には150℃以上の沸点を有する化合物が好ましい。
【0036】本発明のレジスト組成物は通常、式(I)
及び式(II)で示される各構造単位を有する樹脂
(A)を合計で60〜90重量%、そして酸発生剤を5
〜30重量%の範囲で含有する。中でも樹脂成分を70
〜80重量%、そして酸発生剤を20〜30重量%の範
囲とするのが好ましい。また、クェンチャーを含有させ
る場合は、同じくレジスト組成物の全固形分量を基準
に、0.01〜1.0重量%の範囲で用いるのが好まし
い。また本発明のレジスト組成物は、必要に応じて、増
感剤、溶解抑止剤、界面活性剤、安定剤、染料など、各
種の添加物を少量含有することもできる。
【0037】このレジスト組成物は通常、全固形分濃度
が10〜50重量%となるよう、上記各成分を溶剤に混
合してレジスト溶液とされ、シリコンウェハなどの基板
上に塗布される。ここで用いる溶剤は、各成分を溶解
し、適当な乾燥速度を有するものであればよく、この分
野で通常用いられているものが使用できる。例えば、エ
チルセロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
トのようなグリコールエーテルエステル類、エチルセロ
ソルブ、メチルセロソルブ、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテルのような
グリコールモノ又はジエーテル類、乳酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、ピルビン酸エチル、γ−ブチロラク
トンのようなエステル類、2−ヘプタノン、シクロヘキ
サノン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、キ
シレンのような芳香族炭化水素類、N−メチル−2−ピ
ロリドンのようなラクタム類などが挙げられる。これら
の溶剤は、それぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて
用いることができる。
【0038】このレジスト組成物は通常、全固形分濃度
が10〜50重量%となるよう、上記各成分を溶剤に混
合してレジスト溶液とされ、シリコンウェハなどの基板
上に塗布される。ここで用いる溶剤は、各成分を溶解
し、適当な乾燥速度を有するものであればよく、この分
野で通常用いられているものが使用できる。例えば、エ
チルセロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
トのようなグリコールエーテルエステル類、エチルセロ
ソルブ、メチルセロソルブ、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテルのような
グリコールモノ又はジエーテル類、乳酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、ピルビン酸エチル、γ−ブチロラク
トンのようなエステル類、2−ヘプタノン、シクロヘキ
サノン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、キ
シレンのような芳香族炭化水素類、N−メチル−2−ピ
ロリドンのようなラクタム類などが挙げられる。これら
の溶剤は、それぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて
用いることができる。
【0039】本発明のレジスト組成物は、例えば以下の
ようにして用いることができる。すなわち、上記のよう
に溶剤に溶解したレジスト溶液を、スピンコーティング
などの常法によって基板上に塗布し、乾燥(プリベー
ク)し、パターニングのための露光処理を施し、次いで
化学反応を促進するための加熱処理を行った後、アルカ
リ現像液で現像することにより、レジストパターンを形
成することができる。ここで用いるアルカリ現像液は、
この分野で通常用いられているものでありうる。例え
ば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドや(2−ヒ
ドロキシエチル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド
(通称コリン)の1〜10重量%水溶液などが挙げられ
る。またこれらのアルカリ水溶液に、メタノールやエタ
ノールのような水溶性有機溶剤、ある種の界面活性剤な
どを適当量添加して用いることも可能である。
【0040】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものではない。例中、含有量ないし使用量を
表す%及び部は、特記ないかぎり重量基準である。ま
た、重量平均分子量及び分散度は、ポリスチレンを標準
品として、ゲルパーミェーションクロマトグラフィーに
よって測定された値である。
【0041】合成例1 ポリビニルフェノールの水酸基部分の部分1−エトキシ
プロピル化(樹脂RA)フラスコに、 リビングアニオン
重合により合成したポリビニルフェノール(重量平均分
子量15000、分散度1.2)のメチルイソブチルケ
トン溶液600部(固形分27.7%)とメチルイソブ
チルケトン563部を仕込んで攪拌均一化し、パラトル
エンスルホン酸1水和物0.032部を加え、20℃に
温調し、エチル−1−プロペニルエーテル67.7部
(水酸基に対して0.57当量)を10分かけて滴下し
た。25℃で3時間撹拌後、20℃に冷却し、イオン交
換水291部を加えて分液した。得られた有機層を、イ
オン交換水291部で5回水洗分液した。この有機層か
ら溶媒を留去して濃縮した後、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテートを1700部加えてさらに
溶媒を留去することにより溶媒置換し、樹脂のプロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液589
部を得た。この樹脂溶液の固型分濃度を加熱質量減量法
により求めたところ、35.1%であった。また、核磁
気共鳴(NMR)分光計により、 p−1−エトキシプ
ロポキシスチレンユニットの比率を求めたところ、2
9.7%であった。この樹脂を樹脂RAとする。
【0042】合成例2 合成例1に準じて、下記の樹脂を合成した。
【0043】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 樹脂 使用原料 固型分 p-1-エトキシフ゜ロホ゜キシスチレン 番号 重量平均 分散度 濃度 ユニットの比率(測定値) 分子量 ────────────────────────────────── RB 15000 1.2 34.3% 16.1% RC 10000 1.2 31.5% 32.4% RD 10000 1.2 26.3% 15.1% RE 21000 1.2 34.2% 10.4% RF 21000 1.2 30.0% 33.8% RG 21000 1.2 30.1% 27.5% RH 15000 1.2 23.0% 20.6% RI 15000 1.2 27.3% 35.9% ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0044】合成例3 ヒドロキシスチレン−シクロヘキシルメタクリレート共
重合体(樹脂RJ)フラスコに、 ブトキシスチレン2
4.1部、イソプロパノール26.1部、メタノール1
3.05部を仕込んで攪拌均一化し、1時間窒素バブリ
ングを行い、系内の酸素を除去した。この溶液を75℃
まで昇温し、シクロヘキシルメタクリレート2.0部を
仕込んだ。この液に、ジメチル2,2’−アゾビス(2
−メチルプロピオネート)1.37部をイソプロパノー
ル3.00部に混合した液を滴下した。75℃で約8時
間保温して重合反応を行った後、この重合液に濃塩酸
4.65部とイソプロパノール4.65部を滴下した。
更に75℃で5時間保温して、脱ブチル化反応を行った
後、室温まで冷却した。この反応マスを、ヘプタン13
0.5部に攪拌しながら滴下した。上層をデカンテーシ
ョンにより除去し、残った樹脂にアセトン13.05部
を仕込み溶解した。この樹脂液を再度ヘプタン130.
5部に攪拌しながら滴下した。上層をデカンテーション
により除去し、残った樹脂にメチルイソブチルケトン1
56.6部を仕込み溶解した。この液をイオン交換水で
洗浄した。洗浄後の有機層を30部まで濃縮し、そこに
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート1
20部を加えて、さらに43.9部まで濃縮した。その
結果、加熱重量減少法により求めた固形分含量が31.
89%の樹脂溶液を得た。GPC測定の結果、重量平均
分子量は15100、分散度は1.5であった。この樹
脂のこの樹脂を樹脂RJする。
【0045】また、実施例で用いる酸発生剤およびクエンチ
ャーの記号は以下のものである。 PA: 4−メチルフェニルジフェニルスルホニウム パー
フルオロオクタンスルホネート PB: 4−メチルフェニルジフェニルスルホニウム トリ
フルオロメタンスルホネート PC: ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン PD: シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシ
ル)スルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PE: メチルジフェニルスルホニウム パーフルオロオク
タンスルホネート QA: N−ベンジルイソプロピルアミン QB:トリス〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕ア
ミン QC:トリイソプロパノールアミン QD:N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジイソプロピ
ルアニリン QE:水酸化テトラメチルアンモニウム
【0046】実施例1 以下の各成分を、樹脂溶液からの持ち込み分を含めて約
108部のプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート及び2.2部のγ−ブチロラクトンと混合し、
さらに孔径0.1μmのフッ素樹脂製フィルタで濾過し
て、レジスト液を調製した。
【0047】 樹脂 RH(固形分量)12.29 部 樹脂 RI(固形分量) 1.22 部 酸発生剤 PA 3.00 部 酸発生剤 PB 1.00 部 クエンチャー QD 0.01 部 クエンチャー QC 0.06 部
【0048】常法により洗浄したシリコンウェハに、ス
ピンコーターを用いて上記のレジスト液を塗布し、次い
で、ホットプレート上にて110℃で60秒間プリベー
クして、厚さ0.4μmのレジスト膜を形成させた。プリ
ベーク後の塗膜に、電子線描画装置(加速電圧50k
V)を用い、露光量を段階的に変化させて露光した。露
光後、ウェハをホットプレート上にて120℃で90秒
間加熱(ポスト・エクスポージャ・ベーク)した。これ
を水酸化テトラメチルアンモニウムの2.38%水溶液
で現像して、ポジ型パターンを得た。
【0049】形成されたパターンを電子顕微鏡で観察
し、0.20μmのラインアンドスペースパターンの断面
が1:1になる露光量(実効感度)を求めたところ、
9.8μC/cm2 であった。また残膜率、すなわち、プ
リベーク後の塗膜の膜厚を基準として、現像後に残るレ
ジストパターンの膜厚の相対値を求めたところ、98.
7%であった。
【0050】実施例2〜11 樹脂RH及び樹脂RIの代わりに、表2の「樹脂」の欄に示
した樹脂を同欄に示した量用いて、酸発生剤PA及びPBの
代わり表2の「酸発生剤」の欄に示した酸発生剤を同欄
に示した量用いて、クエンチャーQD及びクエンチャーQC
の代わりに表2の「クエンチャー」の欄に示したクエン
チャーを同示した量用いて、実施例1と同様の操作でレ
ジスト液を調製し、ウェハ上にレジスト膜を形成させ
た。その後、実施例1と同様の条件でポスト・エクスポ
ージャ・ベーク及び現像を行い、同様の方法で実効感度
を求めた。また一部の例では、実施例1と同様の方法で
残膜率を求めた。それらの結果を、実施例1における組
成の変量及び結果とともに表2〜4に示す。表中、残膜
率の欄に「−」とある例は、残膜率を測定しなかったも
のである。
【0051】
【表2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 No. 樹脂 酸発生剤 クエンチャー 実効感度 残膜率 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 RH/12.29部 PA/3.00部 QD/0.01部 9.8μC/cm2 98.7% RI/ 1.22部 PB/1.00部 QC/0.06部 〃 2 RH/12.29部 PA/4.50部 QA/0.02部 9.0μC/cm2 − RI/ 1.22部 PD/0.50部 QB/0.06部 〃 3 RB/ 7.70部 PA/4.50部 QA/0.02部 3.0μC/cm2 − RA/ 5.81部 PE/0.50部 QB/0.06部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0052】
【表3】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 No. 樹脂 酸発生剤 クエンチャー 実効感度 残膜率 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〃 4 RB/ 6.14部 PA/4.00部 QA/0.035部 11.4μC/cm2 94.0% RA/ 7.36部 QC/0.030部 QE/0.005部 〃 5 RB/ 4.05部 PA/5.00部 QA/0.020部 10.6μC/cm2 94.9% RA/ 7.70部 QC/0.030部 RJ/ 1.76部 QE/0.005部 QB/0.025部 〃 6 RC/ 5.67部 PA/5.00部 QA/0.020部 9.0μC/cm2 92.4% RD/ 6.08部 QC/0.030部 RJ/ 1.76部 QE/0.005部 QB/0.025部 〃 7 RB/ 4.05部 PA/5.00部 QA/0.020部 9.8μC/cm2 94.8% RA/ 7.70部 PC/0.50部 QC/0.030部 RJ/ 1.76部 QE/0.005部 QB/0.025部 〃 8 RB/ 3.51部 PA/5.00部 QA/0.020部 10.2μC/cm2 94.5% RA/ 8.24部 PC/0.50部 QC/0.030部 RJ/ 1.76部 QE/0.005部 QB/0.025部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0053】
【表4】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 No. 樹脂 酸発生剤 クエンチャー 実効感度 残膜率 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〃 9 RB/ 4.05部 PA/5.00部 QA/0.020部 9.8μC/cm2 94.1% RA/ 7.70部 PC/0.50部 QC/0.030部 RJ/ 1.76部 QE/0.004部 QB/0.025部 〃 10 RB/ 4.05部 PA/5.00部 QA/0.015部 10.2μC/cm2 97.2% RA/ 7.70部 PC/0.50部 QC/0.030部 RJ/ 1.76部 QE/0.005部 QB/0.030部 〃 11 RB/ 3.44部 PA/3.60部 QA/0.02部 13.0μC/cm2 99.2% RA/ 8.37部 PC/0.40部 QB/0.06部 RJ/ 1.69部 QE/0.005部 ───────────────────────────────────
【0054】比較例1(アセタール樹脂を用いたKrF
用レジストの電子線露光) 以下の各成分を、樹脂溶液からの持ち込み分を含めて約
120部のプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート及と混合し、さらに孔径0.1μmのフッ素樹脂
製フィルタで濾過して、レジスト液を調製した。なお、
樹脂RKは、リビングアニオン重合により合成したポリ
(p−ヒドロキシスチレン)〔重量平均分子量15,0
00、分散度1.2〕の水酸基の一部を1−エトキシエ
チル化した樹脂であって、ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)中の全ユニットモルに対する1−エトキシエチル化
率が35モル%である樹脂を30.0%濃度で含むプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を
表す。
【0055】 樹脂 RK(固形分量) 13.5 部 酸発生剤 ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン 0.5 部 クエンチャー メチルジオクチルアミン 0.02 部
【0056】常法により洗浄したシリコンウェハに、ス
ピンコーターを用いて上記のレジスト液を塗布し、次い
で、ホットプレート上にて90℃で60秒間プリベーク
して、厚さ0.4μmのレジスト膜を形成させた。プリベ
ーク後の塗膜に、電子線描画装置(加速電圧50kV)
を用い、露光量を段階的に変化させて露光した。露光
後、ウェハをホットプレート上にて110℃で60秒間
加熱(ポスト・エクスポージャ・ベーク)した。これを
水酸化テトラメチルアンモニウムの2.38%水溶液で
現像した。
【0057】形成されたパターンを電子顕微鏡で観察
し、0.20μmのラインアンドスペースパターンの断面
が1:1になる露光量(実効感度)を求めようとした
が、34.5μC/cm2 露光しても何も解像しなかっ
た。
【0058】参考例1(アセタール樹脂を用いたKrF
用レジストのKrF露光) 常法により洗浄したシリコンウェハに、厚さ60nmの有
機反射防止膜を設け、その上にスピンコーターを用いて
比較例1で用いたと同じレジスト液を塗布し、次いで、
ホットプレート上にて90℃で60秒間プリベークし
て、厚さ0.4μmのレジスト膜を形成させた。プリベー
ク後の塗膜に、ラインアンドスペースパターンを有する
クロムマスクを介して、248nmの露光波長を有するK
rFエキシマレーザーステッパ〔(株)ニコン製の“NS
R-2205 EX12B”、NA=0.55〕を用い、露光量を段階的に
変化させて露光した。露光後、ウェハをホットプレート
上にて110℃で60秒間加熱(ポスト・エクスポージ
ャ・ベーク)した。これを水酸化テトラメチルアンモニ
ウムの2.38%水溶液で現像して、ポジ型パターンを
得た。
【0059】形成されたパターンを電子顕微鏡で観察
し、0.20μmのラインアンドスペースパターンの断面
が1:1になる露光量(実効感度)を求めたところ、3
2mJ/cm2 であった。また残膜率を求めたところ、9
8.5%であった。
【0060】参考例2(実施例4で用いた電子線用レジ
ストのKrF露光) 常法により洗浄したシリコンウェハに、厚さ60nmの有
機反射防止膜を設け、その上にスピンコーターを用いて
実施例4で用いたと同じレジスト液を塗布し、次いで、
ホットプレート上にて120℃で60秒間プリベークし
て、厚さ0.4μmのレジスト膜を形成させた。プリベー
ク後の塗膜に、ラインアンドスペースパターンを有する
クロムマスクを介して、248nmの露光波長を有するK
rFエキシマレーザーステッパ〔(株)ニコン製の“NS
R-2205 EX12B”、NA=0.55〕を用い、露光量を段階的に
変化させて露光した。露光後、ウェハをホットプレート
上にて120℃で60秒間加熱(ポスト・エクスポージ
ャ・ベーク)した。これを水酸化テトラメチルアンモニ
ウムの2.38%水溶液で現像して、ポジ型パターンを
得た。
【0061】形成されたパターンを電子顕微鏡で観察
し、0.20μmのラインアンドスペースパターンの断面
が1:1になる露光量(実効感度)を求めたところ、1
2mJ/cm2 であった。また残膜率を求めたところ、8
7.31%と低い値であった。
【0062】
【発明の効果】本発明の組成物は、特定の重合体を樹脂
成分として含むことにより、高い残膜率を与え、感度や
パターンプロファイルにも優れており、また塗布性や解
像度も良好である。この組成物は、電子線を用いた露光
に適しており、電子線を用いたリソグラフィにおいて、
微細なレジストパターンを高い精度で形成することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 502R (72)発明者 太田 義輝 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA01 AA02 AA03 AB16 AC06 BE00 BE07 BG00 CC20 FA03 FA12 FA17 4J002 BC121 EB116 EQ016 EU186 EV216 EV246 EV296 EY026 FD200 FD206 GP03 HA05 4J100 AB07P AB07Q BA02Q BA06Q CA04 FA03 JA37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式(I)及び下式(II) (式中、R1及びR3は互いに独立に、水素又は炭素数1
    〜4のアルキルを表し、R2及びR4は互いに独立に、水
    素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキ
    シ、全炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、全炭素数
    1〜5のアシル、全炭素数1〜5のアシルオキシ、ニト
    ロ、シアノ、フッ素、塩素又は臭素を表す)で示される
    各構造単位を有する樹脂(A)及び電子線の作用により
    酸を発生する酸発生剤(B)を含有することを特徴とす
    る、電子線用フォトレジスト組成物。
  2. 【請求項2】樹脂(A)に占める式(I)で示される構
    造単位の割合が50〜90ユニットモル%であり、式
    (II)で示される構造単位の割合が10〜25ユニッ
    トモル%である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】R2及びR4が水素である請求項1または2
    に記載の組成物。
  4. 【請求項4】酸発生剤(B)がオニウム塩である請求項
    1〜3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】全固形分に占める酸発生剤(B)の割合が
    20〜30wt%である請求項1〜4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】さらに有機塩基化合物を含有する請求項1
    〜5に記載の組成物。
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