JP2002031548A - 表示装置及びその表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 バーグラフ表示部を備えた表示装置におい
て、計測量の視認性を向上させることが可能な表示装置
及びその表示方法を提供する。 【解決手段】 バーグラフ表示部１３は、被測定対象か
らの状態信号に応じた計測量をバー表示する。指標部１
４ａは、バーグラフ表示部１３の表示領域において代表
的な数値を点灯表示する。制御手段は、前記計測量に基
づきバーグラフ表示部１３を動作させるとともに、その
動作時におけるバーグラフ表示部１３の指示位置に隣接
する位置のみに、指標部１４ａを点灯表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、被測定対象からの
状態信号に応じた計測量をバー表示するバーグラフ表示
部を備えた表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のバーグラフ表示部を備えた表示装
置としては、図４（ａ），（ｂ）に示すようなものがあ
る。表示装置は、例えば発光素子としてＬＣＤを用い、
この発光素子セグメントを列状に配列したバーグラフ表
示部１と、バーグラフ表示部１に対応して設けられ、表
示板２に印刷等によって形成される表示指標３とを表示
手段として備え、例えば車両に搭載されるイグニッショ
ンコイル（被測定対象）からのパルス信号（状態信号）
を入力し、この入力に応じたエンジン回転数（計測量）
を算出するとともに、算出結果のエンジン回転数をバー
グラフ表示部１によって表示させる制御部（図示しな
い）を備えてなるものである。

【０００３】この表示装置は、バーグラフ表示部１にお
ける表示領域Ｘにおいて、数値による表示指標３を所定
間隔にて形成するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】かかる表示装置は、バ
ーグラフ表示部１の表示領域Ｘに対し、表示指標３の数
が少なければ比較的問題にならないものの、表示指標３
の数が増えてくると表示指標３の文字の大きさを小さく
したり「図４（ａ）」、また、文字の間隔を狭くする
「図４（ｂ）」必要性があり、何れにしてもバーグラフ
表示部１におけるエンジン回転数の表示において、計測
量の視認性を低下させてしまうといった問題点を有して
いる。

【０００５】そこで、本発明は前記問題点に着目し、バ
ーグラフ表示部を備えた表示装置において、計測量の視
認性を向上させることが可能な表示装置及びその表示方
法を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、被測定対象からの状態信号に応じた計測量
をバー表示するバーグラフ表示部と、前記バーグラフ表
示部の表示領域において代表的な数値，文字及び記号等
を点灯表示する指標部と、前記計測量に基づき前記バー
グラフ表示部を動作させるとともに、その動作時におけ
る前記バーグラフ表示部の指示位置に隣接する位置のみ
に、前記指標部を点灯表示する制御手段と、を備えてな
る表示装置である。

【０００７】また、前記表示領域において、少なくとも
１つの指標部の表示パターンを他の指標部の表示パター
ンと異ならせて表示させてなる表示装置である。

【０００８】また、被測定対象からの状態信号に応じた
計測量をバー表示するバーグラフ表示部を動作させ、そ
の動作時における前記バーグラフ表示部の指示位置に隣
接する位置のみに、前記バーグラフ表示部の表示領域に
おける代表的な数値，文字及び記号等の指標部を点灯表
示させる表示装置の表示方法である。

【０００９】また、前記表示領域において、少なくとも
１つの指標部の表示パターンを他の指標部の表示パター
ンと異ならせて表示させてなる表示装置の表示方法であ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に記載した実施例に基づき説明するが、従来例と同
一もしくは相当箇所には同一符号を付してその詳細な説
明は省く。

【００１１】以下、本発明の実施の形態の表示装置を説
明するが、従来例同様に車両に搭載されるエンジン回転
数を表示する表示装置を例に挙げ説明する。図１におい
て、表示装置は、制御手段１０と、駆動回路１１と、表
示手段１２とから構成されている。

【００１２】制御手段１０は、マイクロコンピュータか
らなるもので、所定のプログラムを記憶するＲＯＭ，演
算処理を実行するためのＣＰＵ及び演算処理されたデー
タ等を一時的に記憶するＲＡＭ等を備えるもので、後で
詳述する表示手段１２を制御する。制御手段１０は、車
両に搭載される車両のイグニッションコイルから発せら
れるエンジンの状態信号（以下、ＴＡパルスという）を
所定の周期で入力し、所定の演算処理を行うことによっ
てエンジン回転数を算出し、このエンジン回転数に応じ
た処理信号を駆動回路１１を介し表示手段１２に出力す
ることで、表示手段１２を制御するものである。

【００１３】表示手段１２は、図２に示すように、制御
手段１０によって求められたエンジン回転数をバーグラ
フ表示するバーグラフ表示部１３と、バーグラフ表示部
１３の表示領域Ｘにおける代表的な数値を表示する指標
部１４ａを点灯表示する数値表示部１４とを備える構成
であって、バーグラフ表示部１３及び数値表示部１４に
おける指標部１４ａは、例えばドットマトリクス型液晶
からなる。尚、図中において、数値表示部１４における
中抜き文字にて示される指標部１４ａは非点灯状態を示
している。

【００１４】次に、図３を用いて、表示手段１２の表示
方法について説明する。

【００１５】制御手段１０は、ＴＡパルスを入力する
と、計測量であるエンジン回転数を算出するとともに、
このエンジン回転数をバーグラフ表示部１３でバーグラ
フ表示させるとともに、その動作時におけるバーグラフ
表示部１３の指示位置に隣接する位置のみに、エンジン
回転数を示す代表的な指標部１４ａを点灯表示させるも
のである。

【００１６】即ち、制御手段１０は、エンジン回転数で
ある指標部１４ａをバーグラフ表示部１３の指示位置に
隣接する位置に、１０００ｒｐｍ単位で「０」〜「８」
（図３（ａ）〜（ｉ））にて表示するものである。即
ち、バーグラフ表示部１３により表示されるエンジン回
転数が、０ｒｐｍ以上１０００ｒｐｍ未満である場合や
１０００ｒｐｍ以上２０００ｒｐｍ未満等の場合にバー
グラフ表示部１３における指示位置に隣接するように
「０」，「１」・・・「８」なる代表的な指標部１４ａ
が点灯表示されることになる。つまり数字表示部１４に
よる表示は、エンジン回転数の代表的な指標部１４ａを
点灯表示すことで、バーグラフ表示部１３におけるエン
ジン回転数の目安になる補助表示部として作用する。

【００１７】かかる表示装置は、エンジン回転数をバー
表示するバーグラフ表示部１３と、バーグラフ表示部１
３の表示領域Ｘにおいてエンジン回転数の代表的な数値
（０〜８０００ｒｐｍ）を表示する指標部１４ａを有す
る数字表示部１４とを備え、エンジン回転数に基づきバ
ーグラフ表示部１３を動作させるとともに、その動作時
におけるバーグラフ表示部１３の指示位置に隣接する位
置のみに、指標部１４ａを点灯表示させるものである。
つまり表示装置は、バーグラフ表示部１３の指示位置に
沿うように１つの指標部１４ａを点灯させることによっ
て、数字表示部１４による指標部１４ａの大きさも大き
く確保でき、しかも従来の表示装置ような表示指標３を
不要とすることから、エンジン回転数を視認性良く表示
することが可能となる。

【００１８】また、本発明の実施の形態の表示装置のよ
うにエンジン回転数を表示する場合において、バーグラ
フ表示部１３の指示位置に隣接する位置のみに指標部４
ａを点灯表示させることで、車両におけるギアミッショ
ンのシフトアップ／シフトダウンのタイミングを容易に
判断することが可能となる。

【００１９】また、本発明の実施の形態における表示装
置では、数字表示部１４の指標部１４ａによって、エン
ジン回転数の最大値（例えば、８０００ｒｐｍ）の表示
「８」を、他の数字（「８」以外の数字）の表示パター
ンと異ならせて表示することも可能である。例えば、最
大値である数値「８」を、点滅表示させたり、あるいは
他の数値と異なる色で点灯表示させることで、車両運転
者へ運転状態の警告を促すことが可能であり、表示装置
としての商品価値を高めることができる。

【００２０】また、外部より設定可能な外部入力手段を
備え、この外部入力手段による設定値によって、例えば
点滅表示する指標部１４ａの位置（値）を任意に変更す
ることが可能となり、更に商品価値を高めることが可能
となる。

【００２１】尚、本発明の実施の形態では、表示手段１
２をドットマトリクス型液晶によって構成したが、本発
明にあっては、ＬＣＤやＶＦＤを発光素子として用い、
この発光素子セグメントを列状に配列してバーグラフ表
示部を構成し、また前記発光素子セグメントを日の字状
に形成して指標部を構成するものであっても良い。

【００２２】また、本発明の実施の形態では、エンジン
の回転数を表示する表示装置を例に挙げたが、例えば吸
気圧計，燃料計及び温度計等の車両用計器における補助
表示装置や車両用以外の他の表示装置にも適用可能であ
り、本発明は、前述した実施の形態の表示装置に限定さ
れるものではない。

【００２３】また、本発明の実施の形態では、バーグラ
フ表示部１３の指示位置の隣接する位置のみに、数字か
らなる指標部１４ａを点灯させるようにしたが、本発明
における指標部は、数字だけでなく、文字及び記号等で
あっても良い。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、被測定対象からの状態信号に
応じた計測量をバー表示するバーグラフ表示部を備えた
表示装置及びその表示方法に関し、前記バーグラフ表示
部を動作させ、その動作時における前記バーグラフ表示
部の指示位置に隣接する位置のみに、前記バーグラフ表
示部における代表的な数値，文字及び記号等の指標部を
点灯表示させるものであり、前記バーグラフ表示部の表
示領域において、前記指標部の大きさを大きく確保で
き、しかも従来の表示装置ような表示指標を不要とする
ことから、前記計測量を視認性良く表示することが可能
となる。

【００２５】また、前記表示領域において、少なくとも
１つの指標部の表示パターンを他の指標部の表示パター
ンと異ならせて表示させることで警告表示を可能とし、
表示装置としての商品価値を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す表示装置のブロック
図。

【図２】同上実施の形態の表示手段を示す図。

【図３】同上実施の形態の表示手段による表示方法を示
す図。

【図４】従来の表示装置を示す図。

【符号の説明】

１０ 制御手段 １２ 表示手段 １３ バーグラフ表示部 １４ 数字表示部 １４ａ 指標部 Ｘ 表示領域

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 正志 新潟県長岡市藤橋１丁目190番地１ 日本 精機株式会社アールアンドデイセンター内 Ｆターム(参考） 2F041 JA02 JA05 JA07 JB05 JC04 KA03 3D044 BA21 BB01 BD01 BD13

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被測定対象からの状態信号に応じた計測
   量をバー表示するバーグラフ表示部と、前記バーグラフ
   表示部の表示領域において代表的な数値，文字及び記号
   等を点灯表示する指標部と、前記計測量に基づき前記バ
   ーグラフ表示部を動作させるとともに、その動作時にお
   ける前記バーグラフ表示部の指示位置に隣接する位置の
   みに、前記指標部を点灯表示する制御手段と、を備えて
   なることを特徴とする表示装置。
2. 【請求項２】 前記表示領域において、少なくとも１つ
   の指標部の表示パターンを他の指標部の表示パターンと
   異ならせて表示させてなることを特徴とする請求項１に
   記載の表示装置。
3. 【請求項３】 被測定対象からの状態信号に応じた計測
   量をバー表示するバーグラフ表示部を動作させ、その動
   作時における前記バーグラフ表示部の指示位置に隣接す
   る位置のみに、前記バーグラフ表示部の表示領域におけ
   る代表的な数値，文字及び記号等の指標部を点灯表示さ
   せることを特徴とする表示装置の表示方法。
4. 【請求項４】 前記表示領域において、少なくとも１つ
   の指標部の表示パターンを他の指標部の表示パターンと
   異ならせて表示させてなることを特徴とする請求項３に
   記載の表示装置の表示方法。