JP2002031471A

JP2002031471A - 冷蔵庫の扉

Info

Publication number: JP2002031471A
Application number: JP2000218537A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Matsumoto; 博幸松本; Takamitsu Iwamoto; 高光岩本
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2000-07-19
Filing date: 2000-07-19
Publication date: 2002-01-31

Abstract

(57)【要約】【課題】扉外板に操作表示部を備えた意匠性の高い冷
蔵庫の扉を提供する。【解決手段】外板３３に冷蔵庫に関する情報を表示す
る表示部４８と冷蔵庫に対する制御内容を操作する操作
部５０を有した操作表示部３２と基板４５を収納部４１
に収め、操作表示部３２の前面に取り付ける表示カバー
４７を楕円形状とし基板４５を八角形に形成するととも
に、外板３３は表示カバー４７の周囲でラウンド形状面
とし、表示カバー４７が配置される外板３３の受け面を
平面部４０とし外板３３と平面部４０を連続的に形成し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、操作表示部を備え
た冷蔵庫の扉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、扉表面に冷蔵庫の温度等を操作す
る操作部分を取付けた冷蔵庫の従来例として、例えば特
開平４−１４３５７８号公報に示されているものが提案
されている。

【０００３】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫を説明する。

【０００４】図８は従来例を示す冷蔵庫の斜視図であ
る。図９は従来の冷蔵庫の扉カバーの分解斜視図であ
る。図１０は図８のＡ−Ａ断面図である。

【０００５】図８，図９，図１０において、１は冷蔵庫
本体であり、２は冷凍室扉、３は冷蔵室扉である。４は
冷凍室扉２を構成する扉表板である。５は扉表板４の上
端面を覆う上辺扉カバーで、６は下辺扉カバーである。
７は基板取付部材で、下辺扉カバー６に取付られてい
る。８は基板取付部材７にネジ９で取付けられている貯
蔵室の温度制御を操作する基板である。

【０００６】１０は基板取付部材７の両端に一体に形成
されたガイドレールである。１１は温度制御を操作する
基板８を閉塞、開放する蓋体である。ガイドレール１０
は内方向に１２ａ，１２ｂで構成されている。１３ａ，
１３ｂは蓋体１１の両側面に形成されたガイドピンで、
コ字状１２ａ，１２ｂに蓋体１１の両側面に形成された
１３ａ，１３ｂが嵌まり込む。

【０００７】組み立て順序については、基板取付部材７
の両端に形成されたガイドレール１０のコ字状１２ａ，
１２ｂに蓋体１１の両端面に形成されたガイドピン１３
ａ，１３ｂをはめ込んだ後、基板取付部材７の収納部１
４に取付けている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、断熱材（斜線部）を充填した冷凍室扉２に
温度制御を操作する基板８を取付けているが、液晶操作
表示部等を扉に備えた冷蔵庫の具体的な取付構造は提案
されておらず、このような装置を扉に付けた時に断熱性
が維持できず、また取り付けが複雑になりサービス性が
低下するという欠点がある。

【０００９】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、操作表示部を扉に備えたものにおいて、断熱性を有
し、サービス性に優れた冷蔵庫の扉を提供することを目
的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の発明は、外板と、内板と、前記外板と前記内板の間に
封入した断熱材と、前記外板表面より断熱材中に凹ませ
て形成した収納部と、前記収納部に収めた基板と、前記
基板の前面に配置された表示カバーとを有して冷蔵庫に
関する情報を表示する表示部と冷蔵庫に対する制御内容
を操作する操作部とを構成する操作表示部とよりなり、
前記外板は前記表示カバーの周囲でラウンド形状面を有
し、前記表示カバーが配置される前記外板の受け面を平
面部とし、前記ラウンド形状面と前記平面部は連続して
形成されるものであり、操作表示部と扉の外板が違和感
なく一体感を持って形成される。

【００１１】請求項２に記載の発明は、外板と、内板
と、前記外板と前記内板の間に封入した断熱材と、前記
外板表面より断熱材中に凹ませて形成した収納部と、前
記収納部に収めた基板と、前記基板の前面に配置された
表示カバーとを有して冷蔵庫に関する情報を表示する表
示部と冷蔵庫に対する制御内容を操作する操作部とを構
成する操作表示部とよりなり、前記表示カバーを楕円形
とし、前記基板を八角形に形成したものであり、楕円形
の表示カバーに対して基板の表面積が極大化され、実装
される電子部品の数を増やせる。

【００１２】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
の発明に、さらに、外板は平面部から連続して収納部に
向かって折り曲げ部を有し、収納部は前記折り曲げ部に
係止されるものであり、端面が保護されるので作業上、
安全保護されるとともに、収納部が固定される。

【００１３】請求項４に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、表示カバーの下部と外板の平面部間に
所定の隙間を形成し、サービス時の爪外し穴を設けたも
のであり、操作表示部内の精密部品等を傷つけることな
く取り外すことができる。

【００１４】請求項５に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、外板表面に取り付けられたハンドルの
高さ方向の上部に操作表示部を備えたものであり、手を
かける位置と目をやる位置がほぼ同じ方向にあるので、
使い勝手がよい。

【００１５】請求項６に記載の発明は、請求項１または
請求項５に記載の発明に、さらに、操作表示部は、中央
部に表示部を備え、前記表示部の上部に音声を出力する
スピーカ部、下部に音声を入力するマイク部を備えたも
のであり、使用者の耳、口の配置に合わせた配置となり
音声情報の入出力を利用しやすい。

【００１６】請求項７に記載の発明は、請求項６に記載
の発明において、表示部の中央高さＨを、１２００mm≦
Ｈ≦１５００mmとしたものであり、使用者の目の高さに
合わせた配置となり表示情報を確認しやすい。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明による冷蔵庫の扉の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。

【００１８】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１による冷蔵庫の正面図である。図２は、同実施の
形態の冷蔵庫の要部正面図である。図３は、図１のＡ−
Ａ断面図である。図４は、同実施の形態の操作表示部の
分解斜視図である。図５は、同実施の形態の操作表示部
の裏面斜視図である。図６は、図２のＢ−Ｂ断面図であ
る。図７は図３のＣ部の拡大図である。

【００１９】２０は冷蔵庫本体で、上段から冷蔵室２
１、野菜室２２、庫内温度の切り替えが可能な切替室２
３、冷凍室２４が備えられ、切替室２３の左側には製氷
室２５が設けられている。

【００２０】冷蔵室２１にはヒンジ式の開閉可能な冷蔵
室扉２６が設けられ、野菜室２２、切替室２３、冷凍室
２４、製氷室２５の前面には引出し式扉２７，２８，２
９，３０が設けられている。

【００２１】また、３１は冷蔵室２１の扉２６に設けら
れたハンドルである。３２はハンドル３１の高さ方向の
上方に設けられた操作表示部である。

【００２２】冷蔵室２１の扉２６の構造について説明す
る。

【００２３】扉２６は鋼鈑製の外板３３と、外板３３の
上下両端部に嵌め込まれたキャップ３４，３５と、外板
３３の後方に配される内板３６とよりなる。

【００２４】そして、外板３３、キャップ３４，３５、
内板３６の間には断熱材３７が充填され一体発泡され
る。

【００２５】次に操作表示部３２の構造について説明す
る。

【００２６】３８は外板３３に形成された楕円部であ
り、楕円状の孔にくり貫かれている。また楕円部３８の
周囲は外板３３を形成する形状よりもさらに曲率半径の
小さいラウンド形状をしている。３９は楕円部３８の一
部に形成された折り曲げ部である。４０は楕円部３８の
周縁部に形成された平面部であり、幅約５mmで全周に形
成されている。４１は樹脂で成形された収納部であり、
外板３３の裏面から係合され、断熱材３７と一体に発泡
される。

【００２７】４２は収納部４１に一体に成形されたリブ
である。リブ４２は図４のように２本備えられており、
左右対向する側に備えられている。またリブ４２と収納
部４１の周縁部４３の間には折り曲げ部３９を固定する
ための固定溝４４が設けられている。

【００２８】次に操作表示部３２の構造について説明す
る。

【００２９】操作表示部３２は基板４５とボタン押圧部
４６と表示カバー４７で構成されている。

【００３０】基板４５には液晶パネルなどで形成される
表示部４８、音声を入力するマイク部４９、スイッチで
構成される操作部５０が備えられている。ボタン押圧部
４６は操作部５０に対応した位置に押圧片５１が備えら
れ、表示部４８の縁を覆う位置に枠部５２を備える。

【００３１】楕円形状をした樹脂製の表示カバー４７の
裏面には複数の爪５３が備えられ、基板４５の周縁部５
４と係合するようになっている。また表面においては化
粧部材５５が表示カバー４７に貼られ、押圧片５１に対
応した位置には冷蔵庫の情報に関する表示が明記されて
おり、使用者が押せるようになっている。

【００３２】また、冷蔵庫の外観意匠上、操作表示部３
２は楕円形状をしており、楕円状に成形された表示カバ
ー４７の表面には押圧片５１に相当する位置に操作ボタ
ン３２ａがある。

【００３３】そしてマイク部４９、操作部５０や他の電
子部品などを配置した基板４５は必然的に表示カバー４
７に近い形状に成形され、爪５３で係合されることや電
子部品の実装効率を高めることを考慮すると多角形状に
成形されるのが望ましい。実施例の場合はこのような条
件を満たすため八角形の形状としている。

【００３４】また化粧部材５５の液晶パネル部４８に対
応した位置には透明窓５６が形成されており、冷蔵庫に
関する情報を表示するようになっている。また、上端部
には細孔部５７があり、下端部にはマイク部４９に対応
して声を録音するための孔５８が備えられている。

【００３５】５９はスピーカ部であり、表示カバー４７
の裏面で細孔部５７に対応する位置に係合固定される。

【００３６】ここで、冷蔵庫が設置される床面より表示
部４８の中央部までの高さＨは、本実施例においてはＨ
≒約１４００mmに設定されている。このため、「図説エ
ルゴノミクス」（１９９０年、日本規格協会編）による
と、日本人の女性の平均的な身長（１５７３mm）におけ
る目の高さが１４５５mmであることから、ほぼ目の高さ
に近い位置で表示部４８を視認することができ、使用者
にとって使いやすい表示とすることができる。

【００３７】なお、この種の表示部４８を備えた冷蔵庫
を利用する使用者の年代は、ほぼ１０〜５０歳代の年代
が中心であることから、概ね１２００mm≦Ｈ≦１５００
mmとすればこれらの年代の使用者にとって見やすい表示
部４８を提供することができる。

【００３８】次に、上記構成の扉２６の製造方法につい
て説明する。

【００３９】外板３３の上下にキャップ３４，３５を取
付ける。そして収納部４１のフランジ６０にシールフォ
ーム６１を貼り、外板３３の裏面から楕円部３８の折り
曲げ部３９を収納部４１の固定溝４４に挿入し固定す
る。

【００４０】そして基板４５に接続されるリード線をあ
らかじめ外板３３の裏面に這わせ（図示しない）収納部
４１の所定位置から引出しておく。

【００４１】そして、治具（図示しない）に固定された
外板３３と内板３６の間に断熱材３７を発泡注入する。
シールフォーム６１が貼付されているので、断熱材３７
が収納部４１内に洩れることはない。

【００４２】断熱材注入後、治具から扉２６をはずし、
収納部４１に操作表示部３２を取付ける作業に入る。基
板４５をボタンコントロール部４６の枠部５２に形成さ
れる爪部６２で係合固定し、表示カバー４７をその上か
ら嵌め込み、複数の爪５３で基板４５と係合固定させ
る。

【００４３】この後、基板４５の裏面からビス１本で表
示カバー４７とを固定する。このように形成された操作
表示部３２を収納部４１に挿入固定する。この時の固定
方法は表示カバー４７に形成された外向きの爪６３と収
納部４１に一体に形成された突起部６４とを引っ掛ける
ことで固定される。

【００４４】また表示カバー４７の裏面周縁部６５には
シールフォーム６６が貼り付けられており、平面部４０
に圧接され、密着される。このとき、表示カバー４７と
平面部４０との隙は０．５mm以下に保たれることが望ま
しい。

【００４５】また、表示カバー４７の下部にはマイナス
ドライバーの先端が挿入できるように約２mm程度のサー
ビス用爪外し穴６７が形成されている。このため基板４
５等を触るときには、このサービス用爪外し穴６７にド
ライバー等を差込んで開ければ作業しやすい。

【００４６】また楕円部３８とほぼ同心円で、約２０〜
３０mmの幅でラウンド形状面を有しており、外板３３と
は異なった曲面を形成し、若干盛り上がった形状を有し
ている。

【００４７】このように成形された操作表示部３２は平
面部４０で端面が合わせられるのでバラツキを小さくす
る事ができ、品位や見栄えを一定に保つことができる。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に記載の発
明は、外板と内板の間に封入した断熱材中に凹ませて形
成した収納部に収めた基板と、基板の前面に配置された
表示カバーとを有して冷蔵庫に関する情報を表示する表
示部と冷蔵庫に対する制御内容を操作する操作部とを構
成する操作表示部とよりなり、表示カバーの周囲で外板
をラウンド形状面とし、表示カバーが配置される外板の
受け面を平面部とし、ラウンド形状面と平面部を連続し
て形成した、品位のある意匠性の高い操作表示部を備え
た扉を提供することができる。

【００４９】また、請求項２に記載の発明は、外板と内
板の間に封入した断熱材中に凹ませて形成した収納部に
収めた基板と、基板の前面に配置された表示カバーとを
有して冷蔵庫に関する情報を表示する表示部と冷蔵庫に
対する制御内容を操作する操作部とを構成する操作表示
部とよりなり、表示カバーを楕円形とし、基板を八角形
に形成したので、楕円形の表示カバーに対して基板の表
面積が極大化され、電子部品の実装効率を高めることが
できる。

【００５０】また、請求項３に記載の発明は、請求項１
に記載の発明に、さらに、外板は平面部から連続して収
納部に向かって折り曲げ部を有し、収納部は前記折り曲
げ部に係止されるので、収納部を安全、確実に固定する
ことができる。

【００５１】また、請求項４に記載の発明は、請求項１
に記載の発明において、表示カバーの下部と外板の平面
部間に所定の隙間を形成し、サービス時の爪外し穴を設
けたので、サービス交換時などに精密部品を傷つけるこ
となく作業することができる。

【００５２】また、請求項５に記載の発明は、請求項１
に記載の発明において、外板表面に取り付けられたハン
ドルの高さ方向の上部に操作表示部を備えたので、手を
かける位置と目をやる位置がほぼ同じ方向にあり、使用
者の使い勝手を高めることができる。

【００５３】また、請求項６に記載の発明は、請求項１
または請求項５に記載の発明に、さらに、操作表示部
は、中央部に表示部を備え、前記表示部の上部に音声を
出力するスピーカ部、下部に音声を入力するマイク部を
備えたので、使用者の耳、口の配置に合わせた配置とな
り音声情報の入出力の使い勝手を高めることができる。

【００５４】また、請求項７に記載の発明は、請求項６
に記載の発明において、表示部の中央高さＨを、１２０
０mm≦Ｈ≦１５００mmとしたので、使用者の目の高さに
合わせた配置となり表示情報を容易に視認することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１による扉を備えた冷蔵庫
の正面図

【図２】同実施の形態の冷蔵庫の要部正面図

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図

【図４】分解斜視図

【図５】同実施の形態の扉の操作表示部の裏面斜視図

【図６】図２のＢ−Ｂ線断面図

【図７】図３のＣ部拡大図

【図８】従来の冷蔵庫の斜視図

【図９】従来の冷蔵庫の扉カバーの分解斜視図

【図１０】図８のＡ−Ａ線断面図

【符号の説明】

２６扉３１ハンドル３２操作表示部３３外板３６内板３７断熱材３９折り曲げ部４０平面部４１収納部４７表示カバー４８表示部４９マイク部５０操作部５９スピーカー部６０フランジ部６７爪外し穴

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外板と、内板と、前記外板と前記内板の
間に封入した断熱材と、前記外板表面より断熱材中に凹
ませて形成した収納部と、前記収納部に収めた基板と、
前記基板の前面に配置された表示カバーとを有して冷蔵
庫に関する情報を表示する表示部と冷蔵庫に対する制御
内容を操作する操作部とを構成する操作表示部とよりな
り、前記外板は前記表示カバーの周囲でラウンド形状面
を有し、前記表示カバーが配置される前記外板の受け面
を平面部とし、前記ラウンド形状面と前記平面部は連続
して形成されることを特徴とする冷蔵庫の扉。
【請求項２】外板と、内板と、前記外板と前記内板の
間に封入した断熱材と、前記外板表面より断熱材中に凹
ませて形成した収納部と、前記収納部に収めた基板と、
前記基板の前面に配置された表示カバーとを有して冷蔵
庫に関する情報を表示する表示部と冷蔵庫に対する制御
内容を操作する操作部とを構成する操作表示部とよりな
り、前記表示カバーを楕円形とし、前記基板を八角形に
形成したことを特徴とする冷蔵庫の扉。
【請求項３】外板は平面部から連続して収納部に向か
って折り曲げ部を有し、収納部は前記折り曲げ部に係止
されることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫の扉。
【請求項４】表示カバーの下部と外板の平面部間に所
定の隙間を形成し、サービス時の爪外し穴を形成したこ
とを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫の扉。
【請求項５】外板表面に取り付けられたハンドルの高
さ方向の上部に操作表示部を備えたことを特徴とする請
求項１に記載の冷蔵庫の扉。
【請求項６】操作表示部は、中央部に表示部を備え、
前記表示部の上部にスピーカ部、下部にマイク部を備え
たことを特徴とする請求項１また請求項５に記載の冷蔵
庫の扉。
【請求項７】表示部の中央高さＨを、１２００mm≦Ｈ
≦１５００mmとしたことを特徴とする請求項６に記載の
冷蔵庫の扉。