JP2002031317A - 排煙循環式炉壁冷却焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックなどを燃やす際に有害物質が発
生するのを防ぐために、焼却炉の炉壁をプラスチックの
焼却にも耐えられるようにする。 【解決手段】 とりこんだ排煙を排煙冷却装置２で冷却
させた後、炉壁３の内側に沿わせる、または噴射する、
または内炉壁４との間に通して、炉壁３、内炉壁４を冷
却する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、焼却物燃焼部分の
温度を下げることなく炉壁だけを冷却する焼却炉に関す
るものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】一般的に、プラスチッ
クなどを燃やす際に有害物質が発生するのを防ぐために
は燃焼温度を高温にする必要があり、その中でもとりわ
けＰＣＢでは１１００度以上、ダイオキシンでは１２０
０度以上といわれている。しかし、その温度で燃焼を続
けると炉壁の損傷が激しくなってしまう。

【０００３】

【従来の技術】そのため、従来はプラスチックを燃やさ
ずに埋め立てることでこの問題に対処してきた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、この問題を解
消するために焼却炉の炉壁３だけを冷やしてプラスチッ
クの焼却にも耐えられるようにしたものである。

【０００５】

【実施例】まず、燃焼によって低酸素化された排煙を取
り出し、排煙冷却装置２で冷却した後、冷えた状態で炉
壁３の内側に沿って、もしくは向かって噴射する。それ
を図面について説明すれば、排煙を炉壁３の内側に沿わ
せる場合は図１、噴射する場合は図２のような構造にな
る。図３は炉壁３と内炉壁４の二重構造にして、その間
に冷却した排煙を通す構造である。

【０００６】

【発明の効果】単に冷たい空気を噴射するのでは酸素を
供給することになり、反って燃焼を促進してしまうが、
低酸素化された排煙を利用すれば燃焼を抑制することが
できる。こうすることによって、燃焼室１の温度を高温
に保ちつつ、炉壁３又は内炉壁４を冷やすことが可能と
なる。その結果、炉壁３はプラスチックの燃焼にも耐え
ることができるし、有害排気物の発生も防ぐこともでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】冷却した排煙を炉壁の内側に沿わせる焼却炉の
断面図である。

【図２】冷却した排煙を内側から炉壁に向って噴射する
焼却炉の断面図である。

【図３】冷却した排煙を炉壁３と内炉壁４の間に通す焼
却炉の断面図である。

【符号の説明】

１ 燃焼室 ２ 排煙冷却装置 ３ 炉壁 ４ 内炉壁 ５ 排煙の流れ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 焼却によって生じる低酸素の排煙を冷却
   し、炉壁の内側に沿って、もしくは向かって噴射する。
   それによって焼却物燃焼部分の温度を下げることなく炉
   壁だけを冷却できる焼却炉。