JP2002030680A - 地下室構造体 - Google Patents

地下室構造体

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JP2002030680A
JP2002030680A JP2000212383A JP2000212383A JP2002030680A JP 2002030680 A JP2002030680 A JP 2002030680A JP 2000212383 A JP2000212383 A JP 2000212383A JP 2000212383 A JP2000212383 A JP 2000212383A JP 2002030680 A JP2002030680 A JP 2002030680A
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basement
foam
unit
underground pit
gap
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JP2000212383A
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Yoshio Mori
由雄 森
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HOUN KK
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HOUN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、地下ピットと地下室ユニットとの
間に間隙を有さずに防水処理が確実に施された地下室構
造体を提供することを課題とするものである。 【解決手段】 地下ピット21に地下室ユニット11が
収容されており、前記地下ピット21の内周面と地下室
ユニット11の外周面との間隙に、発泡モルタルなどの
発泡体12が充填されている地下室構造体を解決手段と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下室構造体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下室を建築するためには、地面
を掘削して地下ピットを造成し、このピットに地下室が
構築された地下室構造体は、近年、一般住宅などに於い
ても普及している。かかる地下室構造体で問題となるの
は、地面から漏出する水分であり、特開平10−466
08号には、防水処理が施された地下室構造体が知られ
ている。
【0003】具体的には、地下ピットの土留壁と間隙を
空けて建物ユニットを配置し、該土留壁と建物ユニット
との間の底部に排水部が設けられている地下室構造体が
知られている。
【0004】かかる地下室構造体は、土留壁と建物ユニ
ットとの間の間隙によって土留壁から滲み出る水分を建
物ユニットの内部に侵入することを防止できるという効
果を奏するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
特開平10−46608号公報所載の地下室構造体にあ
っては、建物ユニットと土留壁との間に間隙を有するの
で空気溜まりが生じ、黴や微生物などの温床になるだけ
でなく、昆虫やは虫類などの小動物が繁殖し易い環境を
創出するという問題点がある。
【0006】さらに、従来の地下室構造体によれば、排
水装置が必要となる。また、地上部分に於いては、土留
壁と建物ユニットとの間の間隙に物などが落ちないよう
にするため、十分に強固な蓋構造を施さなければならな
い。
【0007】本発明は、地下ピットと地下室ユニットと
の間に間隙を有さずに防水処理が確実に施された地下室
構造体を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、本発明は、地下ピット21に地下室ユニット1
1が収容されており、前記地下ピット21の内周面と地
下室ユニット11の外周面との間隙に、発泡体12が充
填されている地下室構造体を提供する。
【0009】本発明の地下室構造体は、地下ピット21
と地下室ユニット11の間に隙間を有するように地下室
ユニット11を設置しているので、地下ピットと地下室
ユニット11が直接接触せず、滲み出た水分によって地
下室ユニット11が腐食したり、その内部に浸水したり
することを防止できる。さらに、この隙間には、発泡体
が充填されているので、従来の地下室構造体のような問
題も生じず、地下室ユニット11の結露防止、遮音など
を確保することができる。この発泡体12は、種々のも
のを用いることができるが、自身強度があり、且つ部材
同士を接着するバインダーとしても機能するという点で
発泡モルタルが好ましい。このように発泡体12が発泡
モルタルで構成されている場合には、その上を歩行した
りすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の地下室構造体の一
実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に於
いて、1は、地下ピット21内に地下室ユニット11が
収容設置されて構成された地下室構造体を示す。具体的
には、2は、掘削機などによって地面を所定容積に掘削
された掘削穴を示し、3は、掘削穴2の掘削底面2a上
に敷設された栗石及び砂利を示し、4は、栗石等3の上
方に設けられた、セメント・骨材・混和材などからなる
モルタル層を示し、6は、モルタル層4の上面4a上に
設けられたコンクリート層を示す。
【0011】7は、基底部7aと起立壁7bとを有する
断面略L字状のコンクリートブロック(プレキャストコ
ンクリート)を示し、その起立壁7bを掘削穴2の周壁
面2b全面に面して複数配置されている。このコンクリ
ートブロック7の起立壁7bが、地下室ピット21の内
周面21aを構成している。
【0012】8は、内部に補強材9が埋設されており、
且つ各コンクリートブロック7の基底部7bの間隙に充
填された接続用コンクリート層を示す。この補強材9
は、異形鉄筋からなる棒状体であって、各コンクリート
ブロック7の基底壁7aの先端部から突設された突出棒
9aと、両方の突出棒9aに上下から溶接された接続棒
9bと、からなる。尚、かかる補強材9は、上下方向に
複数多段状に設けられているが、図面に於いては1個の
みを記載する。5は、コンクリートブロック7の内側及
び接続用コンクリート層8上に被覆された防水シートを
示し、10は、掘削穴2の周壁面2bと防水シート5の
間に周設されたモルタル層を示す。
【0013】11は、防水シート5の上面に設置された
地下室ユニットを示す。この地下室ユニット11は、出
入口を除いて、気密性が確保された箱体からなり、内部
は室内装飾が施されている。さらに、この箱体の内壁面
又は/及び外壁面の全部又は一部に、吹き付け又は張り
付けなどによって断熱処理を施してもよい(一例として
図1に断熱層22を示す)。
【0014】12は、地下室ユニット11と防水シート
5の間隙14に充填された発泡体を示す。この発泡体1
2としては、例えば、発泡モルタル、発泡樹脂入り流動
性発泡モルタル、ポリウレタンフォームなどの発泡性合
成樹脂、パーライトなどの無機質粒状発泡体などが例示
され、発泡体12を充填することによって発泡充填層1
5が構成されている。中でも、発泡充填層15の上面1
5aを歩行などして荷重を加えても壊れない程度の強度
を持たすため、発泡体12は、発泡モルタルや無機質粒
状発泡体で構成することが好ましい。尚、この発泡体1
2は、地下室ユニット11の上面11aにも設けられて
いてもよい。さらに、特に図示しないが、発泡充填層1
5内部に、地上からの水が流れ込みにくくするために、
この発泡充填層15の上面15aに、防水処理を施して
もよい。
【0015】次に、上記地下室構造体1の施工方法につ
いて説明する。図2(a)に示すように、削機などによ
って地下室ユニット11よりも大きな掘削穴2を掘削形
成した後、掘削底面2a上に栗石3を敷設し、更に砂利
3をばらまき、略平坦に転圧する。その上からセメント
・骨材・混和材などが予め混合されたプレミックスモル
タルを打設してモルタル層4を形成する。次に、図2
(b)に示すように、このモルタル層4の上面4a上に
生コンクリートを流し込んで所定厚みのコンクリート層
6を形成した後、掘削穴2の周壁面2b全面に起立壁7
bが面するようにして複数のコンクリートブロック7を
配置する。次に、図2(c)に示すように、このコンク
リートブロック7の基底部7a間に補強材9を配筋し、
且つ生コンクリートを流し込んで接続用コンクリート層
8を形成し、コンクリートブロック7を固定する。次
に、掘削穴2の周壁面2bとコンクリートブロック7の
間にモルタルを入れてモルタル層10を設けると共に、
該コンクロートブロック7の内側に防水シート5を被覆
する。このようにして、地下室ユニット11の外形より
も大きな収容部2bを有する地下ピット2が施工され
る。
【0016】そして、この地下ピット21の収容部21
b内に地下室ユニット11を設置し、アンカーボルトな
どで適宜固定し、該地下室ユニット11の外周面11a
と地下ピット21の内周面21aの間の間隙、及び地下
室ユニット11の上面11aに、発泡体12を充填して
発泡充填層15を構成する。最後に、発泡充填層15の
上面15aなどの適宜箇所を養生する。このようにして
図1に示すような地下室構造体1が施工される。
【0017】上記構成からなる地下室構造体1は、地下
室ユニット11に地中から滲み出た水分が達しないの
で、腐食や浸水を防止できる。さらに、地下ピット21
と地下室ユニット11の隙間には、発泡体12が充填さ
れているので、地下に不要な空間がなく、従って、黴や
小動物を繁殖させず、衛生的なものである。また、発泡
体12を充填することにより、地下室ユニット11の断
熱・防音効果を図ることができる。また、地下ピットの
底面に、排水溝や排水ポンプなどの排水構造を施工しな
くても支障を来さない。
【0018】尚、上記実施形態に於いて、地下ピット2
1は、掘削穴2にモルタル層10、防水シート5、コン
クリートブロック7などを設けることによって構成され
ているが、例えば、地面を掘削した穴(掘削穴)自体を
地下ピット21として用いてもよく、必要に応じて、適
宜の構造を設計することができる。つまり、隙間を有し
た状態で地下室ユニット11を設置できるような地下ピ
ット21であれば、その具体的な構成は適宜設計変更可
能である。但し、掘削穴2に少なくとも防水シート5が
設けられた地下ピット21は、地中からの水分の滲み出
しをより効果的に防止できるという利点がある。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る地下室構造体は、地下室ユ
ニットと地下ピットの間の隙間に発泡体が充填されてい
るので、地中から滲み出た水分が地下室ユニットに達し
難く、水分に起因する地下室ユニットの腐食などを防止
できると共に、断熱効果にも優れている。また、地下に
不要な空隙が存在しないので、地上から物などが不用意
に地下に落下するおそれがなく、又、黴や小動物の繁殖
の原因もないから衛生的にも優れているものである。さ
らに、発泡体として発泡モルタルが用いられている地下
室構造体は、その上を人が歩行することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下室構造体を示す縦方向断面
図。
【図2】地下室構造体の施工手順を示す縦方向断面参考
図。
【符号の説明】
11…地下室ユニット、12…発泡体、21…地下ピッ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下ピット(21)に地下室ユニット
    (11)が収容されており、前記地下ピット(21)の
    内周面と地下室ユニット(11)の外周面との間隙に、
    発泡体(12)が充填されていることを特徴とする地下
    室構造体。
  2. 【請求項2】 前記発泡体(12)が、発泡モルタルで
    ある請求項1記載の地下室構造体。
JP2000212383A 2000-07-13 2000-07-13 地下室構造体 Pending JP2002030680A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007113334A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sekisui Chem Co Ltd 地下室の構築方法及び地下室ユニット
JP2012228633A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Showa Concrete Ind Co Ltd 廃棄物処分施設及びその構築方法
JP2013029467A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Taisei Corp 放射性物質含有土の一時保管方法

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