JP2002030257A - 速乾性多成分水性コーティングを製造する方法 - Google Patents

速乾性多成分水性コーティングを製造する方法

Info

Publication number
JP2002030257A
JP2002030257A JP2001158381A JP2001158381A JP2002030257A JP 2002030257 A JP2002030257 A JP 2002030257A JP 2001158381 A JP2001158381 A JP 2001158381A JP 2001158381 A JP2001158381 A JP 2001158381A JP 2002030257 A JP2002030257 A JP 2002030257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
applying
drying
absorbent
glass beads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001158381A
Other languages
English (en)
Inventor
Ann Robertson Hermes
アン・ロバートソン・エルメス
Angelo Sanfilippo
アンジェロ・サンフィリポ
Donald Craig Schall
ドナルド・クレイグ・スカル
Jeffrey Joseph Sobczak
ジェフリー・ジョセフ・ソブザック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JP2002030257A publication Critical patent/JP2002030257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D201/00Coating compositions based on unspecified macromolecular compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/34Applying different liquids or other fluent materials simultaneously
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/36Successively applying liquids or other fluent materials, e.g. without intermediate treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/004Reflecting paints; Signal paints
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/02Emulsion paints including aerosols
    • C09D5/024Emulsion paints including aerosols characterised by the additives

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高価でなく貯蔵及び取り扱い過程で不安定化を
招きにくい、速乾性多成分水性コーティング組成物の提
供。 【解決手段】基体表面に速乾性多成分水性コーティング
を調製する方法であって、下記成分A及び成分Bを同時
に、又はほぼ同時に基体表面に塗布する工程、 a)該成分Aは少なくとも一つの水不溶性吸収剤を含
み;且つ b)該成分Bは遅乾性水性バインダー組成物を含む;及
び多成分水性コーティングを乾燥させる工程、を含み、
該吸収剤は有機超吸収性ポリマー、イオン交換樹脂、中
空球状ポリマー、モレキュラーシーブ、タルク、無機吸
収剤、多孔性炭素質物質、非多孔性炭素質物質及びこれ
らの混合物からなる群から選択される、方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は、米国特許第5、947、632
号として発行された出願番号第08/807,858号
の分割出願である1999年3月12日に出願された同
時継続出願第09/267,328号の一部継続出願で
ある。
【0002】本発明は、速乾性多成分水性コーティング
組成物、特にトラフィックペイント又はロードマーキン
グ塗料を製造する方法に関する。また、本発明は、速乾
性多成分水性コーティング組成物、特にトラフィックペ
イント又はロードマーキング塗料の組成物に関する。こ
こで使用される用語「多成分」とは、1以上の工程で基
体に塗布される2以上の成分を有するトラフィックペイ
ントを云う。
【0003】一般的コーティング及び特にロードマーキ
ング塗料又はトラフィックペイントの多くの重要な特性
の一つは、塗布後特定の基体表面上でそれらが乾燥する
場合のスピードである。例えば、トラフィックペイント
の乾燥スピードは、塗料の道路表面への塗布及びその後
の乾燥過程での道路交通に対する遮断期間の長さで規定
される。傾向としては、交通の流れの遮断が段々短くな
るような要求がなされ、この要求を速乾性塗料の使用に
より満足させようとしている。ここで、「コーティン
グ」及び「ペイント」は互換的に使用され、トラフィッ
クペイント及びロードマーキング塗料を包含する一般的
なものを意味する。加えて、用語「トラフィックペイン
ト」及び「ロードマーキング塗料」は、ここでは互換的
に使用される。
【0004】溶剤ベース速乾性コーティングは、比較的
低沸点有機溶剤に溶解され、懸濁され、分散される有機
高分子樹脂(しばしばバインダーと呼ばれる)をベース
としている。低沸点揮発性有機溶剤は塗料を道路に塗布
した後、迅速に蒸発し、新たに塗布されたロードマーキ
ング塗料の望ましい速乾性性能を提供する。しかしなが
ら、環境への揮発性有機溶剤の放出に加えて、塗料配合
物の拡散により、作業者は有機溶剤の蒸気に曝されやす
い。これらの欠点及び政府及び地域社会からの増大する
厳密な環境規制のために、速乾特性及び/又は性能を維
持しながら、より環境に優しいコーティング又は塗料を
開発することが強く望まれている。
【0005】より環境的に優しいコーティングは、溶剤
ベースのポリマー及び樹脂よりもむしろ水性ベース、水
性のものを使用する。溶剤ベース及び水性の双方のコー
ティング配合物は、バインダーポリマーを含む。ここで
用いられる用語バインダーポリマーはコーティング組成
物中に含まれ、且つ、フィルム形成中に増加または沈殿
し、得られるフィルム組成物中に存在するポリマーを意
味する。‐10℃よりも低いTg値を有するものは、不
良なダートピックアップ抵抗性を有し、70℃より大き
いTg値を有するものは通常減少したフィルム形成能が
示されるので、典型的に、バインダーポリマーは、‐1
0℃から70℃のTg値を有する。しかしながら、ある
種の用途においては、Tgの下限値は、‐10℃より低
い場合さえあり得る。例えば、ルーフコーティングに使
用されるバインダーポリマーは、‐40℃の低さのガラ
ス転移点を有することができる。ここで用いられる「T
g」とは、ガラス転移温度の略語である。ポリマーのガ
ラス転移温度、Tgは、Tgより低い温度における剛性
の、ガラス状態からTgより高い温度で液状又はゴム状
態に転移する温度である。ポリマーのTgは典型的に
は、Tg値としての温度転移に対する熱流のミッドポイ
ントを使用して示差走査熱量計(DSC)によって測定
される。典型的なDSC測定のための加熱速度は1分当
たり20℃である。
【0006】主として高沸点、高い蒸発潜熱、高い極性
及び水の強力な水素結合の組み合わせのために、水性塗
料又はコーティングの乾燥時間は、有機溶剤ベースコー
ティングによって示されるものより一般的に長い。乾燥
時間は、コーティングが塗布される雰囲気の相関湿度に
強く依存する。水性塗料は、高湿度において乾燥するに
は数時間以上かかるかもしれない。遅滞した乾燥速度の
問題は、厚いフィルム(約500μより大)のトラフィ
ックペイント用の場合には特に深刻である。長い乾燥時
間は、より長い交通遮断のために、水性塗料、特にトラ
フィックペイント及びロードマーキング塗料の使用の妥
当性をかなり制限する。
【0007】より短い乾燥時間を有する水性コーティン
グ組成物、即ち、速乾性コーティングを製造する試みに
おいて、pH感受性バインダーシステムのような、凝固
を誘発する塩若しくは酸又はそれらの混合物を使用する
方法が考案された。
【0008】ヨーロッパ特許EP‐B‐0,409,45
9号は、0℃より低くないTgを有するアニオン安定性
エマルションポリマー、ポリアミン官能性ポリマー及び
揮発性塩基を、組成物が実質的にすべてのポリアミン官
能性ポリマーが非イオン状態であるpHを有するような
量で含む水性コーティング組成物であり、ポリアミン官
能性ポリマーの50重量%が揮発性塩基の蒸発に際して
5〜7のpH値において溶解するものを開示する。非イ
オン状態においては(即ち、脱プロトン化した状態)、
アニオン安定性エマルション及び組成物中に存在するで
あろう他のアニオン成分とポリアミンとの相互作用は、
排除される。揮発性塩基は、空気乾燥条件下で放出され
るよう十分揮発性でなければならない。揮発性塩基の不
存在下では、プロトン化されたアミン部位がアニオン性
成分と相互作用してコーティング組成物を不安定にす
る。米国特許第5,804,627号、米国特許第5,
824,734号及び米国特許第5,922,398号
のすべてが、pH等のいくつかの特性を調整することに
よって誘起される潜在的不安定性を有するコーティング
組成物を開示する。
【0009】米国特許第5,947,632号は、タル
ク、中空球状ポリマー、固体ポリマー(例えば、酸、ナ
トリウム又はカリウム形のイオン交換樹脂ビーズ)及び
無機化合物(例えば、無機超吸収性剤ゲル、スミカゲル
などを含む多くの通常の範疇の物質を含む水性コーティ
ング組成物を開示する。これらの物質は、水性バインダ
ーと同じ第一の工程で又は引き続く第二の工程でのいず
れかで塗布されるとき、コーティングの乾燥を速める特
性を分担する。また、米国特許第5,947,632号
は、水性コーティング組成物へのガラスビーズの導入を
開示する。ガラスビーズは、トラフィックペイント及び
ロードマーキング塗料に逆反射性能を付与し、且つコー
ティング組成物用のフィラーとしても供されることがで
きる。滑り止め材などの他の添加剤もまた開示される。
【0010】ここで用いられる場合、「吸収剤」の用語
は、中空球状ポリマー、イオン交換樹脂ビーズ(例え
ば、酸形、塩基形、塩形、一部中和形又は混合塩形)、
タルク、モレキュラーシーブ、非多孔性炭素質物質、多
孔性炭素質物質を含む無機化合物(例えば、無機超吸収
性ゲル、スミカゲル)及び超吸収性ポリマー(ここでは
SAP又はSAPsと略称される)をはじめとする一般
的な物質を意味する。
【0011】米国特許第5,947,632号のコーテ
ィング組成物は、より短い乾燥時間を有する。これらの
組成物は、ここでは「速乾性水性バインダー組成物」と
定義される水性バインダー組成物をベースとしている。
これらの「速乾性水性バインダー組成物」は、特別に変
性されたバインダーポリマーを含む。そのようなバイン
ダーポリマーは、ポリマー鎖が基体に塗布された後、コ
ーティング組成物の不安定化を提供するように意図され
た一種類以上の特殊化された官能性を有する単単独タイ
プのものでよい。それとは別に、バインダーポリマー
は、一つのタイプより多いもので、各タイプが特定の種
類の特殊化された官能性を有するものでもよい。これら
両方の場合において、斯かる特殊化された官能性を有し
ないバインダーポリマーもまた存在してよい。例えば、
典型的な速乾性水性バインダー組成物は、乾燥速度を加
速するように意図された官能性を持たないフィルム形成
性バインダーポリマー、組成物の不安定化を引き起こす
ことができるような官能性を有する1以上のポリマー及
び、不安定化をもたらし、それ故基体への塗布後加速さ
れた乾燥性を有するような官能性を有するポリマーと相
互に作用するよう意図された他の成分を含む。より特殊
な例においては、フィルム形成性ポリマーは、アニオン
界面活性剤によって水中で安定化されてもよい。その水
性ディスパーションは、また、ポリアミン官能性ポリマ
ーである他のポリマー及びポリアミン官能性ポリマーの
アミノ基が脱プロトン化されるのに十分な量のアンモニ
ア等の揮発性塩基又は揮発性アミンを含有してもよい。
この速乾性水性バインダー組成物を基体に塗布するに際
して、揮発性塩基は蒸発し、ポリアミン官能性ポリマー
のアミノ基をプロトン化し、正に帯電したアンモニア基
を形成する。これらのカチオン性アンモニウム基は、つ
いでアニオン性界面活性剤分子と会合して、これらのア
ニオン性界面活性剤分子がフィルム形成性ポリマーの分
子を引き続き安定化できないようにする。一旦、このよ
うに系が不安定化されると、乾燥が加速される。
【0012】吸収剤を添加して又は添加せずに、速乾性
水性バインダー組成物が交通標識塗料を塗布する過程で
必要とされる乾燥の加速をしばしば提供する一方で、そ
れらは、ある種の市場からそれらを排除する重大な欠点
を有している。乾燥を補うために要求される特殊化され
た官能性を有するポリマーは、単にフィルム形成特性を
付与するように意図されたものより高価であるので、遅
乾性水性バインダー組成物よりも本来高価である。費用
の増大は、特殊化した官能性を導入するために用いられ
る特殊化されたモノマーのより高いコストからもたらさ
れるばかりでなく、増加した労力及び多成分系ポリマー
の調製、貯蔵及びブレンドによって強制される装置コス
トからも由来している。これらの高い製造コストは、速
乾性水性バインダー組成物を含有するロードマーキング
塗料が、これらの塗料性能能力の全てではなくいくつか
だけを備えたものに大きな需要があるような、いくつか
の市場からそれらを排除する価格で提示されることを余
儀なくさせている。塗料が排除される市場とは、交通量
が非常に少ないので、速乾性水性バインダー組成物及び
吸収剤の双方に基づいた塗料の乾燥スピードの全てでは
なく幾つかを発揮するロードマーキング塗料が受け入れ
られているような、田園地域であることがしばしばであ
る。
【0013】また、低価格のロードマーキング塗料を使
用するよう制限されている多くの市場においては、装置
及び人員双方とも高い価格を支持することができる市場
においてよりも洗練されていない場合がそれに該当す
る。これらの低価格市場においては、もし、貯蔵及び取
り扱いの特殊条件が適合されなければ、速乾性水性バイ
ンダー組成物の使用は問題となり得る。問題には、速乾
性組成物の取り扱い及び貯蔵過程での揮発性塩基(例え
ば、アンモニア)の逸失に帰し得るものが含まれる。揮
発性塩基の時期尚早の損失は、結果的に貯蔵及び塗布容
器内での速乾性コーティング組成物表面上のスキンニン
グをもたらす。また、揮発性塩基の時期尚早の損失は、
基体表面(例えば道路)への塗布の前に、コーティング
組成物の一部又は全部がゲル化する原因ともなり得る。
更に、これらの系の高いpHが、より廉価な貯蔵及び塗
布装置に腐食的な損害を与えやすくしている。受け入れ
可能ではあるが、より高価である構成材料(例えば、ス
テンレススチール)をそのような装置に使用すること
は、低価格市場では、しばしば選択され得ないのであ
る。
【0014】米国特許第3,494,878号は、遅乾
性コーティング組成物に混合されたイオン交換樹脂(I
ER)を含むコーティング組成物を開示している。IE
R含有コーティング組成物は貯蔵安定性塗料配合物であ
り、一度塗布されれば、基礎となる基体において色素に
よる汚れに抵抗する。色素の封鎖は、貯蔵、出荷及び使
用以前のコーティング組成物にIERを添加することに
より達成される。米国特許第3,494,878号の本
質的特徴が、IER粒子が汚れに対し有効である十分高
い濃度で存在することであるように、結果として生じる
塗料配合物が貯蔵及び出荷中に安定であることもまた本
質的である。安定性は塗料の固形分を最小にし、塗料中
のIER濃度を最小にし、且つ界面活性剤のような安定
化成分の濃度を増加させることにより達成される。不幸
なことに、安定性を作り出すすべての重要な要素は、結
果として生じるIER含有塗料を速乾性系としては完全
に無力なものとする。更に、IER粒子がコーティング
組成物の乾燥を促進させるために有するかもしれないす
べての潜在能力は、IER粒子をコーティング組成物に
混合してから最初の数秒又は数分の間に喪失される。
【0015】しかしながら、我々は,予想外にも、遅乾
性水性バインダー組成物は吸収剤と混合されて速乾性の
多成分水性コーティング組成物を完成させることを見出
した。高価でなく貯蔵及び取り扱い過程で不安定化を招
きにくい遅乾水性バインダー組成物を使用する新たに見
出された能力は、速乾性多成分水性コーティング組成物
用のための重要な新たな市場を切り開いた。
【0016】ここで用いられる、組成物Aは少なくとも
一つの水不溶性吸収剤を含み、組成物Bは遅乾性水性バ
インダー組成物を含む。また、ここで使用されているよ
うに、引き続く方法の工程が二つの成分を含むときはい
つでも、その中の一つは遅乾性水性バインダー組成物を
含み、その成分の一つは成分Bと呼ばれ、他の一つは成
分Cと称される。成分B及びCは、組成がお互いに同一
でもよいし、異なってもよい。本発明は、基体表面に速
乾性多成分水性コーティングを調製する方法であって、
下記成分A及び成分Bを同時に、又はほぼ同時に基体表
面に塗布する工程、 a)該成分Aは少なくとも一つの水不溶性吸収剤を含
み;且つ b)該成分Bは遅乾性水性バインダー組成物を含む;及
び多成分水性コーティングを乾燥させる工程、を含み、
該吸収剤は有機超吸収性ポリマー、イオン交換樹脂、中
空球状ポリマー、モレキュラーシーブ、タルク、無機吸
収剤、多孔性炭素質物質、非多孔性炭素質物質及びこれ
らの混合物からなる群から選択される、方法に関する。
【0017】この方法は、遅乾性水性バインダー組成物
を含む成分Cを、成分A及び成分Bがすでに塗布されて
いる基体表面に塗布する追加の逐次工程を更に含むこと
ができる。
【0018】本発明は、また、基体表面上に速乾性多成
分水性コーティングを製造する方法であって、下記の逐
次工程を含む方法: a)少なくとも一つの水不溶性吸収剤を含む成分Aを基
体表面に塗布する工程; b)遅乾性水性バインダー組成物を含む成分Bを水不溶
性吸収剤が塗布されている基体表面に塗布する工程;及
び c)多成分水性コーティングを乾燥させる工程、 但し、該吸収剤は、有機超吸収性ポリマー、イオン交換
樹脂、中空球状ポリマー、モレキュラーシーブ、タル
ク、無機吸収剤、多孔性炭素質物質、非多孔性炭素質物
質及びこれらの混合物からなる群から選択される、に関
する。
【0019】本法は、更に遅乾性水性バインダー組成物
を含む成分Cを、成分A水不溶性吸収剤を塗布する前に
基体表面に塗布する追加の逐次工程を含むものであって
もよいし、遅乾性水性バインダー組成物を含む成分C
を、成分A及び成分Bがすでに塗布されている基体表面
に塗布する追加の逐次工程を含むものでもよい。
【0020】本発明の別の態様は、基体表面に速乾性多
成分水性コーティングを調製する方法であって、下記の
逐次工程を含む方法: a)遅乾性水性バインダー組成物を含む成分Bを基体表
面に塗布する工程; b)少なくとも一つの水不溶性吸収剤を含む成分Aを、
すでに成分Bが塗布されている基体表面に塗布する工
程;及び c)多成分水性コーティングを乾燥させる工程、 但し、該吸収剤は、有機超吸収性ポリマー、イオン交換
樹脂、中空球状ポリマー、モレキュラーシーブ、タル
ク、無機吸収剤、多孔性炭素質物質、非多孔性炭素質物
質及びこれらの混合物からなる群から選択される、に関
する。この方法は、更に遅乾性水性バインダー組成物C
を、成分Aと共に同時に、又は、ほぼ同時に塗布するこ
とを含んでもよい。
【0021】本発明のより更なる態様においては、ガラ
スビーズが、成分A,B及びCにこれらの成分を塗布す
る任意の工程において含まれ、または成分A,B及びC
を塗布する工程に先立つ、その間の又はその後の別の工
程において含まれる。
【0022】多重被覆システムは、また、本発明の一態
様である。ここで使用される「多重被覆システム」は、
ここで明確に記載される一連の塗布工程のいずれかの組
み合わせを意味する。例えば、成分C、A及びBの逐次
塗布工程の後に、成分A,B及びGの逐次工程が加えら
れうる。
【0023】また、本発明は、本発明の方法のいずれか
によって形成される複合物を含む。本発明の多成分水性
コーティングは、特に多成分水性ロードマーキング塗料
となり得る。
【0024】本発明は、多くのコーティング、塗装又は
標識塗装に使用可能である。例えば、本発明の方法及び
組成物は、トラフィックペイント、ロードマーキング塗
料、ハウスペイント、ビルディング、壁、屋根及び他の
構造物表面の外装又は内装用メンテナンスコーティング
として使用されることができる。基体表面は、木材、金
属(アルミニウム及びスチール等)ポリマー、プラスタ
ー及びその他のものでよい。他の適用には、表示板、ボ
ート、自動車等の広範囲な製品に存在するコーティング
金属基体が含まれる。すべての基体は、新鮮な又は時間
の経過したすでに存在するコーティング又は塗料の1以
上の層を有するものでもよい。
【0025】トラフィックペイント又はここで述べられ
る他のコーティング用の最終配合物を形成するために、
コーティング組成物に追加の成分が添加されるのが一般
に好ましい。これらの追加成分の例としては、増粘剤;
レオロジー変性剤;染料;金属イオン封鎖剤;バイオサ
イド;分散剤;二酸化チタン、有機顔料、カーボンブラ
ックなどの顔料;炭酸カルシウム、タルク、クレー、シ
リカ及びケイ酸塩等の増量剤;ガラス又はミクロスフェ
アー、石英及び砂等のフィラー;凍結防止剤;可塑剤;
シラン等の接着促進剤;造膜助剤;湿潤剤;界面活性
剤;スリップ剤;架橋剤;消泡剤;着色剤;粘着付与
剤;ワックス;防腐剤;凍結/融解プロテクター;腐食
阻止剤;及び抗凝集剤が挙げられるが、これらに限定は
されない。
【0026】ここで、用語「道路」とは、一般的な用語
として用いられ、歩行者、乗り物、トラクター、又は航
空機に連続して、絶えず又は間欠的に曝され又は曝され
るかもしれない屋内又は屋外の固体表面を含むものであ
る。「道路」の幾つかの非限定的な例としては、高速道
路、通り、車道、歩道、走路、タキシング区域、アスフ
ァルト舗装区域、駐車場、屋上及び屋内フロアー等(工
場フロアー、ショッピングモール内部等)が含まれる。
その表面材料は、メーソンリー、タール、アスファル
ト、樹脂、コンクリート、セメント、石、スタッコ、タ
イル、木材、高分子物質及びそれらの混合物であってよ
い。新たな又は時間の経過したコーティング又はマーキ
ングがすでに塗布されている表面に1以上の他の層の上
に斯かる二成分の又は多成分の水性コーティングを塗布
することもまた本発明の範囲内である。
【0027】用語「速乾性」は、吸収剤を含むことなく
塗布された、330ミクロンの湿潤塗膜厚さを有するコ
ーティング組成物のフィルムが、23℃で90%の相対
湿度において2時間未満のドライスルー(dry‐th
rough)時間を示すことを意味するものとして、こ
こでは使用される。用語「速乾性水性バインダー組成
物」は、基体に塗布されたとき、まさに今与えられた
「速乾性」の定義に合致するドライスルー時間を有する
フィルムを形成する少なくとも一つのバインダーポリマ
ーの水性ディスパーションを意味する。
【0028】用語「遅乾性水性バインダー組成物」は、
吸収剤を含むことなく330ミクロンのフィルムの厚さ
で基体に塗布されたとき、23℃で90%の相対湿度に
おいて2時間と等しいか又はそれを超えるドライスルー
時間を有するフィルムを形成する、少なくとも一つのバ
インダーポリマーの水性ディスパーションを意味するも
のとして、ここでは使用される。基体への塗布過程での
又は終了後のある時点で「遅乾性水性バインダー組成
物」に吸収剤を加えて、「速乾性多成分水性コーティン
グ組成物」を生成することができることも本発明の範囲
内である。
【0029】本発明において、加速された乾燥が、フィ
ルム表面上で、フィルムの深さ方向で部分的に若しくは
完全に、またはそれらの組み合わせとして起きるかもし
れない。乾燥速度の増大は、表面乾燥時間、指触乾燥時
間、又はドライ‐トゥ‐ノーピックアップ(dry‐t
o‐no‐pickup)時間、ドライスルー時間、耐
水性若しくは耐雨性又はその他の新たに塗布された塗料
の性能を分析し及び/又は測定することにより観察又は
決定されることができる。ASTM試験法は、乾燥速度
を決定するために有用である。特に有用なのは「室温に
おける有機コーティングの乾燥、硬化又はフィルム形成
試験方法」に関するASTM法D1640である。更に
有用なのは、ここの下記の実施例1〜3で定義されるド
ライスルー時間測定用の試験方法である。
【0030】本発明のポリマーは、ここではバインダー
ポリマーと称される。バインダーポリマーが調製される
具体的な方法は、本発明にとって特に重要ではない。遅
乾性水性バインダー組成物に有用なバインダーポリマー
は、バルク及び溶液重合、及び水性ディスパージョン、
サスペンション及びエマルション重合により、又は、水
若しくは水と水混和性溶媒の混合物に可溶な、部分可溶
な又は分散した望ましいポリマー、及び水若しくは水と
水混和性溶媒の混合物に溶解され得る、部分溶解され得
る又は分散され得る望ましいポリマーを生成するであろ
ういかなる他の方法により調製されてもよい。本発明の
遅乾性水性バインダー組成物に使用されるバインダーポ
リマーを調製する好ましい方法は、水性エマルション重
合である。このようにして調製されたポリマーは、通常
アニオン性、非イオン性又はカチオン性界面活性剤を添
加することによって、又は重合知勇にポリマー自身にア
ニオン性又はカチオン性部位を導入することにより安定
化される。エマルション重合は、ブラックレー、D.
C.「エマルション重合」;アプライドサイエンスパブ
リッシャーズ:1975年、ロンドン;オーディアン、
G.「重合の原理」;ジョンワイリーアンドソンズ:1
991年、ニューヨーク;「アクリルモノマーのエマル
ション重合」;ロームアンドハース、1967年に記載
された等の多くの方法により遂行され得る。
【0031】アニオン的に安定化されたポリマー粒子
は、例えば、C1‐C18(メタ)アクリレートエステル、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート異性体、ブチル
(メタ)アクリレートの異性体、2‐エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ
ート、イソデシル(メタ)アクリレート、オレイル(メ
タ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレート、
ステアリル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、3‐ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4‐ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、グリシジル(メタ)アクリレート;アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル
酸、及びマレイン酸等の官能性モノマー;イタコン酸モ
ノメチル;フマル酸モノメチル;フマル酸モノブチル;
無水マレイン酸;アクリルアミド又は置換アクリルアミ
ド、(メタ)アクリロニトリル;ビニルスルホン酸ナト
リウム;ホスホエチル(メタ)アクリレート;アクリル
アミドプロパンスルホネート;ジアセトンアクリルアミ
ド;アセトアセチルエチルメタクリレート;アクロレイ
ン及びメタクロレイン;ジシクロペンタジエニルメタク
リレート;ジメチルメタ‐イソプロペニルベンジルイソ
シアネート;イソシアネートエチルメタクリレート;ス
チレン又は置換スチレン;ブタジエン;エチレン;酢酸
ビニル又は他のビニルエステル;例えば、ビニルハライ
ド、好ましくは塩化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、好
ましくは塩化ビニリデン、N‐ビニルピロリドン等のビ
ニルモノマー;例えば、N,N‐ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N‐ジメチルアミノプロピ
ルメタクリルアミド及びオキサゾリジノエチルメタクリ
レートのようなアミノモノマーを含む広範囲のアクリル
及びメタクリルモノマーから調製されることができる。
この明細書を通して、単語断片「(メタ)アクリル」
は、「メタクリル」及び「アクリル」双方を意味する。
例えば、(メタ)アクリル酸は、メタクリル酸及びアク
リル酸双方を意味し、メチル(メタ)アクリレートは、
メチルメタクリレート及びメチルアクリレート双方を意
味する。
【0032】任意に、少量の多エチレン性不飽和モノマ
ー、例えば、乾燥ポリマーの重量を基準にして0〜5重
量%のアリル(メタ)アクリレート、ジアリルフタレー
ト、1,4‐ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6‐ヘキサンヂオールジ(メタ)アクリレート
及びトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
が、溶液ポリマーの場合には、取り扱い不能な粘度とな
らないよう又はエマルションポリマーの場合には、有効
なフィルム形成が損なわれないよう充分低架橋度を維持
することを条件として使用されてもよい。用語「コ−テ
ィング」、「フィルム」及び「コーティングフィルム」
は、ここでは互換的に使用され、基体表面上の層として
形成され乾燥されるフィルムを意味する。
【0033】慣用の界面活性剤は、モノマーの重合前、
重合中及び重合後にエマルション重合系を安定化するの
に使用される。これらの慣用の界面活性剤は、全モノマ
ーの重量基準にして、通常0.1重量%から6重量%の
濃度で存在する。少なくとも一つのアニオン性、非イオ
ン性又は両性界面活性剤が使用されてもよいし、または
それらの混合物が使用されてもよい。代替的に、全て又
は一部の粒子の安定性は、過硫酸塩などの開始剤断片に
より、その断片がポリマー鎖に導入されたときに、もた
らされる。アニオン性乳化剤の例としては、ラウリル硫
酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ジオクチルスルホスクシネート、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ドデシルジフェニ
ルオキサイドジスルホン酸ナトリウム、及び他のジフェ
ニルスルホン酸塩誘導体及びtert‐オクチルフェノ
キシエトキシポリ(39)エトキシエチルサルフェート
のナトリウム塩が挙げられる。非イオン性界面活性剤の
例としては、グリセリン脂肪族エステル、オレイン酸モ
ノグリセリド、ポリオキシエチレン脂肪族エステル、ポ
リオキシエチレングリコールモノステアレート、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレングリ
コールモノラウレート、ポリオキシエチレングリコール
モノオレエート、ポリオキシエチレングリコールステア
レート、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ
オレエート、ステアリン酸モノグリセリド、tert‐
オクチルフェノキシエチルポリ(39)エトキシエタノ
ール及びノニルフェノキシエチルポリ(40)エトキシ
エタノールが挙げられる。
【0034】両性界面活性剤は、また、水性エマルショ
ン重合又は他のディスパーション重合の過程又はその後
に、ポリマー粒子を安定化させるために単独で又はアニ
オン性、非イオン性又はそれらの混合物とを組み合わせ
て利用されてもよい。水性系でポリマー粒子を安定化す
る目的のためには、全モノマーの重量を基準にして0.
1重量パーセントから6重量パーセントの濃度で使用さ
れる。有用な種類の両性界面活性剤には、アミノカルボ
ン酸、両性イミダゾリン誘導体、ベタイン及びマクロモ
レキュラー両性界面活性剤が使用される。これらの両性
界面活性剤は、更にフルオロカーボン置換基、シロキサ
ン置換基又はそれらの混合物で置換されてもよい。有用
な両性界面活性剤は、両性界面活性剤、B.R.ブルー
ステイン及びC.L.ヒルトン編集、界面活性剤シリー
ズ12巻、マーセルデッカーNY、1982年、ニュー
ヨークの記載中に見出される。
【0035】エマルション重合の開始は、付加重合を開
始するために好適なラジカルを発生することができ、こ
こでは、重合開始剤とも呼ばれるフリーラジカル前駆体
の熱分解によって遂行されてもよい。例えば、無機ヒド
ロペルオキシド、無機ペルオキシド、有機ヒドロペルオ
キシド及び有機ペルオキシド等の好適な熱重合開始剤
は、モノマーの重量を基準にして0.05重量パーセン
トから5.0重量パーセントの量において有用である。
水性エマルション重合の技術として知られているフリー
ラジカル開始剤には、過酸化水素、tert‐ブチル過
酸化物、過硫酸アルカリ金属(ナトリウム、カリウム又
はリチウム)塩又は過硫酸アンモニウム;又はそれらの
混合物等の水溶性フリーラジカル開始剤が含まれる。ま
た、斯かる開始剤は、還元剤と混合され、レドックス系
を形成してもよい。有用な還元剤には、アルカリ金属メ
タ重亜硫酸塩、又は次亜硫酸塩等の亜硫酸塩、チオ硫酸
ナトリウム又はホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリ
ウムが含まれる。フリーラジカル前駆体及び還元剤は、
一緒になってここではレドックス系と称され、使用され
るモノマーの重量を基準にして約0.01%から5%の
量で使用され得る。レドックス系の例としては、t‐ブ
チルヒドロペルオキシド/ホルムアルデヒドスルホキシ
ル酸ナトリウム/鉄(II)及び過硫酸アンモニウム/
重亜硫酸ナトリウム/ヒドロ亜硫酸ナトリウム/鉄(I
I)が挙げられる。重合温度は、開始剤分解定数及び反
応容器圧力能等に依存して10℃から110℃であるこ
とができる。
【0036】しばしば、少量のメルカプタン等の連鎖移
動剤(例えば、モノマーの総重量を基準にして0.05
から6重量%のn‐オクチルメルカプタン、n‐ドデシ
ルメルカプタン、ブチル又はメチルメルカプトプロピオ
ネート、メルカプトプロピオン酸)が、有意のゲル画分
形成を制限するために又は分子量を制御するために採用
される。
【0037】バインダーポリマーがエマルションポリマ
ー粒子として存在するとき、これらの粒子は、50から
2、000ナノメータ(nm)の粒径を有し、より好ま
しくは50から1000nmの粒径を有し、最も好まし
くは50から700nmの粒径を有する。粒径は、顕微
鏡で、又はブルックヘブンインストルメンツコーポレー
ション、ニューヨーク、ホルツビルから供給される、準
弾性光散乱技術により粒径を測定する、ブルックヘブン
モデル BI‐90パーティクルサイザーを使用して測
定し得る。全ての粒径範囲は、両端の値を含み、組み合
わせ可能である。
【0038】本発明の成分Aの使用に好適な吸収剤は、
好ましくは水不溶性である。しかしながら、たとえ吸収
剤の一部が水系への添加に際して溶解しやすいものであ
ったとしても、その吸収剤が効果的であることは可能で
ある。「水不溶性」とは、20℃において水100グラ
ムに対し吸収剤0.5グラム未満が溶解する溶解度を有
するものとして規定される。より好ましくは、溶解度は
20℃において水100グラムに対し吸収剤0.1グラ
ム未満であり、最も好ましくは、溶解度は20℃におい
て水100グラムに対し吸収剤0.05グラム未満であ
る。これら全ての溶解度範囲は両端の値を含み、組み合
わせ可能である。
【0039】液体又は気体吸収又は吸着性能を有する多
くの吸収剤が、本発明に使用され得る。その吸収剤は、
水、アンモニア、C‐Cアルキルアミン、C‐C
アルキルアルコール又はこれらの混合物のような小さ
な極性分子を吸収及び/又は吸着することが可能である
べきである。吸収剤は、吸収剤のグラム当たり又は表面
積の平方メーター当たり実質的に多くの極性部位を有
し、これらの極性部位は、水、アンモニア、C‐C
アルキルアミン、C‐Cアルキルアルコール又はこ
れらの混合物のような小さな極性分子と相互作用又は反
応することができることが好ましい。吸収剤の例として
は、有機超吸収性ポリマー、イオン交換樹脂、中空球状
樹脂、モレキュラーシーブ、無機吸収剤、多孔性炭素質
物質、非極性炭素質物質及びこれらの混合物が挙げられ
る。すべてのそのような物質がすべての用途に使用し得
るわけではない。例えば、塗布において淡い色が望まれ
る場合に、炭素質物質は、それらは黒色なのでこれら全
ての事例において好適ではないであろう。
【0040】吸収剤の粒径は、0.05μから5000
μの範囲であり、好ましくは10μから1500μの範
囲であり、ここでμはミクロンを表す。一般に吸収剤を
含む全ての固体成分の均一な分布が好ましい。
【0041】本発明において吸収剤又は吸収剤混合物の
使用量は、二成分又は多成分コーティング組成物の総重
量を基準にして0.01重量%から90重量%の範囲で
ある。好ましい範囲は、0.1重量%から70重量%で
あり、より好ましくは1重量%から30重量%であり、
全ての範囲は両端の値を含み、組み合わせ可能である。
吸収剤の使用量を決定するのに鍵となると考慮されるパ
ラメーターには、バインダー組成物の量、バインダー組
成物の種類、水分含量、吸収剤の種類、吸収剤の特性、
望ましいフィルム厚さ、塗料塗布条件(温度、相対湿
度、基体、基体表面処理歴及びそれらの組み合わせ)及
びペイント配合物の最終組成に存在する他の成分及びこ
れらの組み合わせが含まれる。
【0042】いかなるイオン交換樹脂(IER)も本発
明の吸収剤として使用され得る。「イオン交換樹脂」の
用語は、ここでは「IER」と互換的に使用される。特
に、IERは、ポリマー鎖に結合した陽又は陰イオン部
位、又は陽及び陰イオン部位を組み合わせたものを有す
るものでよい。酸又は金属イオン形の多くのIERが使
用される。本発明のためには、好ましいIERは、強酸
性カチオン交換樹脂又は弱酸性カチオン交換樹脂のいず
れかを含む。酸官能性基が使用されるモノマー中に存在
してもよいし及び/又はそれらは重合又は共重合が完了
した後で生成されたものでもよい。架橋したポリマーが
好ましい。本発明のためには、好ましいIERは、強酸
性カチオン交換樹脂又は弱酸性カチオン交換樹脂のいず
れかを含む。IERの混合物もまた使用されてよい。好
適なIERの例としては、スルホン酸基(‐SOH、
スルホネート官能性)、カルボン酸基(‐COOH、カ
ルボキシレート官能性)、イミノジアセテート基、ホス
ホン酸基(‐PO(OH))ホスホネート官能性)、
アルキルアミノホスホン酸基(アミノホスホネート官能
性、例えば、‐NRCHPO(OH)、ここでR
はメチル、エチル等である。)及びこれらの混合物を
有する有機IERが挙げられる。これまで述べたポリマ
ーの多くは、ポリスチレン又は架橋ポリスチレン骨格構
造に基づいている。架橋ポリアクリル酸又はポリメタク
リル酸ポリマーもまた用いられてよい。それらは、弱酸
性である。スルホン酸基は、一般に強酸性基である。カ
ルボン酸基及びスルホン酸基を含むIERが好ましい。
酸官能性基に対する対イオン(カチオン)には、H
Li、Na、K、Rb、Cs、NH 、B
++、Mg++、Ca++、Sr++、Ba ++、Z
++、Al+++及びこれらの混合物が含まれる。有
機アンモニウムカチオンもまた使用され得る。例として
は、(CH、(C及びこれら
の混合物のようなRが含まれ、R
は、C‐C12アルキル基、フェニル、置換フェニル
基、アリール基及び置換アリール基から独立して選択さ
れるものである。本発明に使用され得る商業的に入手可
能なIERの例としては、アンバーリスト(登録商標)
15、アンバーリスト131Pドライ、アンバージェッ
ト(登録商標)IR‐120H、アンバーライト(登録
商標)IRC‐84、アンバーライトIRC‐84S
P、アンバーライトIRC‐96K、アンーバーライト
IRP‐64、アンーバーライトIRP‐69、アンー
バーライトXE‐64W、アンーバージェット1200
H、アンーバージェットHP1110Na、ナフィオン
(登録商標)NR50及びそれらの混合物が挙げられ
る。イオン交換樹脂のポリマー又はコポリマー骨格は、
モノマーを重合し又はモノマー混合物を共重合すること
により調製される。もし酸官能基が存在するモノマーの
1つにも存在しなければ、少なくとも一つのモノマーは
後重合官能化を受けうるものでなければならない。1以
上の存在するモノマーは、また、望ましい物理的/化学
的性能を付与する架橋性モノマーとして供される。多く
のそのような特性は、重合度、後重合官能化条件、官能
化度及びその他のものに依存する。一般に、淡い色の半
透明の又は不透明のIERが好ましい。しかしながら、
より強く着色されたIERは、例えば、バインダー組成
物用の適用工程にIER適用工程を先行させることによ
り造られる多層、サンドウィッチ構造に導入される場合
に使用されてもよい。
【0043】いくつかのIERは、半透明である。これ
は望ましい性質なのであろう。例えば、もしこれらの淡
い色の半透明のIERの幾つかが仕上げコーティングの
表面で認識できれば、光反射性能が向上され得る。従っ
て、半透明IERは、ロードマーキング塗料に使用され
るガラスビーズの反射性能を増大させるか又は必要とさ
れるガラスビーズの量を減少させ、その結果塗料の全体
の塗装費用を軽減する。
【0044】「使用された」及び「消費された」イオン
交換樹脂は、新規な、又は新鮮なIERと置き換わった
とき、新規な又は新鮮なIERと同一又は類似の有用な
性質を示すことが発見された。用語「使用された」及び
「消費された」は、ここでは以前他の実施に使用された
又は他の化学反応に曝された樹脂を意味するものとして
互換的に使用される。例えば、エーテル合成反応(メタ
ノール及びイソブテンからメチルt‐ブチルエーテル
[MTBE]の合成等)における触媒として以前使用さ
れたアンバーリスト15のような酸性樹脂は、本発明に
おいて新鮮なアンバーリスト15と同じく効果的であり
又はほぼ同等に効果的であろう。同様に、IERは、他
のイオン交換の使用に用いられたものでもよい。一般
に、使用されたIERのコストは、新鮮なIERのそれ
よりもずっと低いと思われる。
【0045】また、IERは、ここで開示された数量で
使用され、且つ開示された粒径を有する事を条件とし
て、滑り止め等の追加の利点を提供する。IERビーズ
は乾燥形で利用されるか、IERに含まれるIER固体
及び水の総合計重量を基準にして95重量%以下の濃度
の水を含有してもよい。好ましい水分含量は、0から4
0%である。
【0046】同一構造型の(異なるゲル型樹脂又は異な
るマクロポーラス型樹脂)又は異なる型(1以上のマク
ロポーラス型を有する1以上のゲル型)の異なる樹脂の
混合物を使用することもまた本発明の範囲内である。ゲ
ル型IERの例としては、アンバーライトIRC‐84
SPであり、マクロポーラスIERの例は、アンバーラ
イトIRC‐64である。
【0047】吸収剤は、また、有機超吸収性ポリマー
(SAPs)であり得る。当業界にこれまで知られてい
る種類の水吸収性樹脂の例としては、部分中和され、架
橋されたポリアクリル酸(日本特許公開公報昭55‐8
4,304号、日本特許公開公報昭55‐108,47
0号、日本特許公開公報昭55‐133,413号、米
国特許第4,654,039号、米国特許第4,28
6,082号)、加水分解された澱粉‐アクリロニトリ
ルグラフトポリマー(日本特許公開公報昭46‐439
95号及び米国特許第3,661,815号)、中和澱
粉‐アクリル酸グラフトポリマー(日本特許公開公報昭
51‐125,468号及び米国特許第4,076,6
63号)、鹸化酢酸ビニル‐アクリルエステルコポリマ
ー(日本特許公開公報昭52‐14,689号及び米国
特許第4,124,748号)、加水分解されたアクリ
ロニトリルコポリマー又はアクリルアミドコポリマー
(日本特許公開公報昭53‐15,959号、米国特許
第3,935,099号及び米国特許第3,959,5
69号)、それらの架橋誘導体、架橋カルボキシメチル
セルロース(米国特許第4,650,716号及び米国
特許第4,689,408号)及びカチオン性モノマー
の架橋ポリマー(日本特許公開公報昭58‐154,7
09号、日本特許公開公報昭58‐154710号、米
国特許第4906717号、米国特許第5,075,3
99号及びヨーロッパ特許B−0304,143号)、
架橋イソブチレン‐無水マレイン酸コポリマー(米国特
許第4,389,513号)及び2‐アクリルアミド‐
2‐メチルプロパンスルホン酸とアクリル酸との架橋コ
ポリマー(ヨーロッパ特許B−068,189号)が挙
げられる。
【0048】好適な有機超吸収性ポリマー(SAP’
s)には、アクリルモノマー、メタクリルモノマー及び
それらの混合物、及び斯かるポリマーの塩のような誘導
体からなる群から選択される少なくとも一つのモノマー
から調製されたポリマーが含まれる。ここで用いられる
ように、SAPの用語は超吸収剤ポリマーを表す。例と
しては、部分的に中和され、架橋されたポリアクリル
酸、加水分解された澱粉‐アクリロニトリルグラフトポ
リマー、中和澱粉‐アクリル酸グラフトポリマー、鹸化
酢酸ビニル‐アクリルエステルコポリマー、加水分解さ
れたアクリロニトリルコポリマー又はアクリルアミドコ
ポリマー、それらの架橋誘導体、架橋カルボキシメチル
セルロース、カチオン性モノマーの架橋ポリマー、架橋
イソブチレン‐無水マレイン酸コポリマー、2‐アクリ
ルアミド‐2‐メチルプロパンスルホン酸とアクリル酸
との架橋コポリマー及びそれらの混合物が挙げられる。
中和又は部分中和は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化アンモニウム等の塩基と好適なSAPを反応
させることにより達成されてもよい。
【0049】米国特許第5,075,399号は、両性
イオン対モノマー、及びアクリルアミド、メタクリルア
ミド、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸塩及びメ
タクリル酸塩を含むアクリルコモノマーとのコポリマー
であるSAPsを開示している。両性イオン対モノマー
は、例えば、アンモニウムカチオンの2‐メタクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウムと2‐アクリル
アミド‐2‐メチルプロパンスルホネート、2‐メタク
リロイルオキシエタンスルホネート、ビニルスルホネー
ト、スチレンスルホネート及びそれらの混合物から選ば
れるアニオンとの組み合わせである。
【0050】米国特許第4、654、039号は、ヒド
ロゲル形成性ポリマー組成物であるSAPsを開示して
いる。これらのSAPsは、不飽和で重合可能な酸基含
有モノマー及び架橋剤から調製された実質的に水不溶性
で、わずかに架橋した部分的に中和されたポリマーであ
る。
【0051】米国特許第4、909、717号は、アク
リル酸及びジアルキルアミノアルキルアクリレートをベ
ースとした水吸収性樹脂を開示している。SAP樹脂
は、その全部又は一部は塩形である、モル基準で40か
ら60%のアクリル酸、及び少なくとも一部が塩形又は
第4級塩である、モル基準で60から40%の少なくと
も一つのジアルキルアミノアルキルアクリレートを含
む。SAP樹脂は、少なくとも一つのフリーラジカル開
始剤の存在下で水性溶液又は逆相エマルション中で重合
される。
【0052】アクリル又はメタクリルモノマー、特にア
クリル酸及び/又はメタクリル酸から造られた架橋ポリ
マー及びコポリマーは、好ましいSAP樹脂である。斯
かるモノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、メチルアクリレート、メチルメタクリレート及びC
〜C20アルキル基を有する他のアクリレート及びメ
タクリレートが挙げられる。ポリマー又はコポリマー
は、通常カルボン酸形(‐COOH)であり、又はエス
テルモノマーが用いられたならば、完全に又は部分的に
カルボン酸形に変換される。加えて、ここで上記したよ
うに幾つかの又は全てのカルボン酸官能基(‐COO
H)は、NH 、Li、Na、K、Rb、C
、NH 、Be++、Mg++、Ca++、Sr
++、Ba++、Zn++、Al+++及びこれらの混
合物等のカチオンを有する金属イオン又は塩基で中和さ
れることができる。有機アンモニウムカチオンもまた用
いられる。例としては、(CH、(C
及びこれらの混合物のようなR
が含まれ、ここでRは、C‐C12アルキ
ル基、フェニル、置換フェニル基、アリール基及び置換
アリール基から独立して選択されるものである。商業的
に入手可能なSAP物質は、AQUALIC(登録商
標)CA(日本触媒化学工業株式会社)である。繊維状
及び粒子状双方のSAP樹脂が使用され得る。粒子形状
の(粒子として)SAP樹脂が好ましい。好適な粒子径
については、この明細書の別な箇所で論じられている。
【0053】更に、他の種類の吸収剤として、アンバー
ソーブ(登録商標)、活性炭、カーボンブラック、熱分
解されたポリアクリロニトリル又は他の炭素質物質が含
まれる。アンバーソーブは、ロームアンドハースカンパ
ニーの登録された商標である。
【0054】液体又はガス吸収及び/又は吸着性能を有
する天然及び合成のゼオライトを含むモレキュラーシー
ブ又は分子状スポンジ(molecular spon
ge)が、本発明の吸収剤として使用されてもよい。合
成ゼオライトは、一般に白色であり及び天然のゼオライ
トは白色、オフホワイト又は着色されたものでもよい。
オフホワイト又は着色モレキュラーシーブ又はゼオラオ
トは、コーティングの色が適合する場合又は重要でない
場合の用途に限定される。モレキュラーシーブの例とし
ては、3A、4A、5A、10X、13X、Y、ZSM
‐5、ZSM‐11、ベータ、ホージャサイト、エリオ
ナイト、SAPO‐5、SAPO‐11、SAPO‐3
4、ALPO‐5及びこれらの混合物のような金属含有
又は酸形ゼオライト又はモレキュラーシーブが挙げられ
る。より疎水性の種類のシリカライト(silical
ite)又は高Si/Al原子比(100より大)ZS
M‐5のようなゼオライト又はシリカが用いられてもよ
いが、それらは本発明に特に好ましいわけではない。
【0055】アルミナ、シリカ‐アルミナ又はそれら混
合物等の他の無機物質もまた単独で又は他の開示された
吸収剤と一緒に使用されてもよい。例としては、α‐ア
ルミナ、γ‐アルミナ、θ‐アルミナ、η‐アルミナ、
アモルフォスシリカ‐アルミナ、結晶シリカ‐アルミ
ナ、珪藻土(セライト(CERITE(登録商標))、
又はキーセルガー)及びこれらの混合物が含まれる。キ
ーセルガー等の物質は塗料の塗布前にバインダー組成物
と混合物を形成する増量剤として有用であることが知ら
れている。タルクのような珪酸マグネシウムもまた、吸
収剤として使用され得る。
【0056】モレキュラーシーブ及び他の無機物質はモ
ービル、ユニオンカーバイド、W.R.グレース、アル
ドリッチ、ジョンソンマティウ等を含む多くの会社から
入手できる。
【0057】中空球状ポリマー粒子もまた、本発明の吸
収剤として有用である。中空球状ポリマー粒子はまた、
ここでは空隙ラテックス粒子と称される。本発明の方法
に有用な空隙ラテックス粒子は、50nmから2、00
0nmの粒径及び10%から75%の空隙画分を有す
る。本発明の方法に有用な空隙ラテックス粒子は、好ま
しくは50nmから1100nmの粒径及、より好まし
くは50から700nmの粒径を有する。好ましくは、
本発明の方法に有用な空隙ラテックス粒子は単一空隙を
有する。すべての粒径は両端の値を含み、組み合わせ可
能である。空隙ラテックス粒子の粒径及び空隙画分は、
ブルックヘブンインストルメンツコーポレーション、ニ
ューヨーク、ホルツビルから供給される、準弾性性光散
乱技術により粒径を測定する、ブルックヘブンモデル
BI‐90パーティクルサイザーによって測定し得る。
【0058】本発明の方法に有用な空隙ラッテクス粒子
は、一分当たり20摂氏度の速度で示差走査熱量計によ
り測定された少なくとも20℃の、より好ましくは少な
くとも50℃のガラス転移点を有する。これらの範囲は
両端の値を含み、組み合わせ可能である。より高いガラ
ス転移点は、これらの粒子が使用前に、貯蔵の間に崩壊
しにくい、より硬い粒子となるのに貢献する。本発明に
有用な空隙ラテックス粒子は、米国特許第3,784,
391号、米国特許第4,798,691号、米国特許
第4,908,271号、米国特許第4,972,00
0号、ヨーロッパ特許B‐0,915,108号及び日
本特許出願昭60/223,873号、昭61/625
10号、昭61/66710号、昭61/86941
号、昭62/127366号、昭62/156387
号、平01/185311号、平02/140272号
に記載された当業界で知られた慣用の重合技術により調
製され得る。好ましくは、空隙ラテックス粒子は、米国
特許第4,427,836号、米国特許第4,469,
825号、米国特許第4,594,363号 米国特許
第4,880,842号及び5,494,971号、及
びヨーロッパ特許B‐0,915,108号に従って調
製される。好ましくはローペイク(商標)等の空隙ラテ
ックス粒子は、米国特許第4,427,836号、米国
特許第4,469,825号、米国特許第4,594,
363号、米国特許第4,880,842号、米国特許
第5,494,971号及びヨーロッパ特許B‐091
5,108号に従って調製される。ローペイクOP‐62
は、米国、ペンシルヴェニア州、フィラデルフィアのロ
ームアンドハースカンパニーから入手できる。
【0059】ガラスビーズ、石英ビーズ、セラミックビ
ーズ及びこれらの混合物は、集約的にここでは、「ガラ
スビーズ」又は「G」と称される。ガラスビーズは、本
発明の成分A、B及びCの1以上の中に含まれる。ま
た、ガラスビーズは本発明の成分Dとして1以上の別個
の工程で適用される。ガラスビーズの基本的な機能は、
トラフィックペイント又はロードマーキングコーティン
グに対し反射特性を提供することである。ガラスビーズ
(G)の粒径は、50μ(ミクロメータ)から1500
μの範囲であり、好ましくは80μから1250μの範
囲であり、更に好ましくは100μから1000μの範
囲である。ガラスビーズは、ポッターズインダストリー
ズInc.(PQコーポレーション)、スワルコインダ
ストリーズInc.及びミネソタマイニングアンドマニ
ュファクチャーリング(3M)等の商業的供給源から入
手できる。本用途に有用な典型的なガラスビーズは、合
衆国ハイウェイ及び運輸局(ワシントンDC)アメリカ
協会によって開発されたAASHTO指定M247‐8
1(1993)に記載されているものである。ビーズ
は、一般に夜間及び悪天候の視界用のペイントに0.7
2kg/Lから2.9kg/Lの割合で適用される。
【0060】また、「補助物質」が追加の利点を提供す
るために1以上の成分A,B,C及びDと混合されても
よい。その存在が成分又は全体としてのコーティング成
分のいずれかの時期尚早な不安定化を引き起こさないこ
とを条件として、補助成分を組成物の1以上の成分に添
加することは許容される。一般にトラフィックペイント
又はロードマーキングコーティングに反射特性を与える
ガラスビーズ、石英ビーズ又はセラミックビーズの一部
は、斯かる「補助物質」としてみなされてもよい。有意
に入射光と相互作用を起こさない程度まで、乾燥された
トラフィックペイント又はロードマーキング塗料の表面
下に完全にうずめ込まれるガラスビーズにとって、この
ことは本当である。
【0061】他の補助物質もまた、成分A,B,C及び
Dのいずれかと混合され得る。これらの他の補助物質に
は、様々な形態の石英シリカのような滑り止め特性を提
供するものとしてしられているものが含まれる。加え
て、他の補助物質は、更なる乾燥加速、乾燥の均一性、
よりよい流動特性又はそれらの組み合わせ等の特定の物
理的/化学的利益を提供するであろう。補助物質は、そ
の望ましい性能特徴及び塗布過程で組成物A,B,C及
びDの性能特性を維持することが重要である。この理由
により、ある種の成分(A、B,C又はD)と共にある
補助物質を包含させることは避けなければならない。例
えば、これらの補助物質には、CaCl、酢酸カルシ
ウム、又は酢酸及びクエン酸等の酸などの水吸湿性及び
/又は水溶性の塩が含まれる。基体に塗布前に水性成分
B又はCに吸湿性物質を混合することは適切でない、何
故ならこれらの塩は、塗布に際して水を吸収する能力を
喪失し、且つ塗布前に成分B又はCを不安定にするかも
しれないからである。もし、塗布前に成分A,B、C又
はDのいずれかと補助物質が混合されるならば、それら
は、これらの成分と化学的及び物理的に適合性でなけれ
ばならない。
【0062】補助物質を含むか、または含まない吸収剤
及びバインダー組成物は、異なる成分(パック)内に置
かれなくてはならない。コーティング配合物の一部とし
て吸収剤(成分A)を含む成分及びバインダー組成物
(成分B及びC)を含む成分は、基体表面に塗布される
ときまで分離されていなければならない。基体には、高
速道路、通り、道路、走路、駐車場、アスファルト舗装
区域、舗道及び屋上、及び表面材料、メーソンリー、ア
スファルト、コンクリート、セメント、石、アルミニウ
ム、ステンレス鋼、炭素鋼等の金属が含まれる。
【0063】タルクはそれ自身で吸収剤として用いられ
てもよいが、改良された流動性及びより淡い色を与える
ため他の吸収剤と混合されてもよい。吸収剤が例えば、
高い水分含量を有するIERであるとき、タルクは、こ
の点で特に有用である。何故ならタルクは、湿度を含ん
だIERビーズがお互い接着するのを防ぎ、貯蔵及び塗
布過程でのクランピング、コンパクティングおよびブリ
ッジングとして現れる条件を回避するからである。
【0064】表1は、「G」及び成分A,B,C及びD
が一連の逐次工程において基体に塗布される幾つかの方
法を記載する。上記したように、ガラスビーズが成分
A,B,又はCのいずれも含まない工程において添加さ
れるとき、これらのガラスビーズは、表1に示されるよ
うに成分Dに含まれるものと定義される。ガラスビーズ
が、1以上の成分A、B及びCを有する逐次工程の一つ
に添加されるとき(例えば、1以上の成分A、B及びC
と共に同時に又はほぼ同時に添加されるとき)これらの
ガラスビーズは表1に示されるように「G」で表され
る。1より大の「G」及び成分A,B、及びCが単一の
逐次工程で添加されるとき、コンマは、同時又はほぼ同
時の添加を表すものとして使用される。括弧内のものは
更に、予備混合を表す。表1で明確には述べていない
が、表1の方法におけるいかなる逐次工程のセットも本
発明の範囲内であり、これは1度以上繰り返すことがで
き、または他の方法における他の工程と組み合わされる
ことができる。言い換えれば、1以上の工程を繰り返し
て用いられるかもしれない他のバリエーションがあるこ
とが理解される。更に、成分Aが、成分B又は成分Cの
いずれかと予備混合されないことを条件として、単一法
における多工程において成分Aを使用することは可能で
ある。
【0065】
【表1】
【0066】工程1は、工程2に先行し、工程3が加わ
り、それから工程4が続く。括弧内の成分は塗布前にあ
らかじめ混合される。もし、2以上の成分が同一工程枠
内にあれば、これらの成分は同時に又は実質的に同時に
塗布される。 A:吸収剤を含む成分A; B:バインダーを含む成分B; C:バインダーを含む成分C; D:ガラスビーズを含む成分D; G:ガラスビーズ
【0067】塗料又はコーティング、特にバインダー組
成物を含む組成物は、当業者に知られている多くの方法
で基体表面に塗布されることができる。幾つかの例を挙
げれば、ブラッシング、噴霧、押し出し及びこれらを混
合したものである。これらの異なる方法は、ここでは集
約的に「噴霧」又は「塗布」と呼ばれる。
【0068】表1に掲示された全ての塗布方法は、本発
明の有用な態様である。表1に掲示された塗布方法の中
で、成分B又は成分Cのいずれかが塗布される第一工程
の過程で又はその後のどちらかで、成分Aが塗布される
ものが好ましい(方法1〜14、22〜39及び50〜
57)。より好ましくは、成分B又はCのいずれかが塗
布される第一工程の後で、成分Aが塗布される(方法6
〜14及び22〜39)。最も好ましくは、成分B及び
成分C双方を含み、最初に塗布された成分B及びCを含
む工程の後で、二番目に塗布された成分B及びCを含む
工程前又は工程中に、成分Aが塗布される方法である
(方法22〜39)。成分A、B及びCを導入する工程
に関するこれら範囲の全ては、包括的であり、組み合わ
せ可能である。
【0069】吸収剤の塗布前に又はその過程において、
遅乾性水性バインダー組成物で基体表面をコーティング
することは、速乾性能力を潜在的、付随的に喪失させ
る、表面から吸収剤が追い出される傾向を減少させると
信じられている。更に、吸収剤の塗布に引き続く工程で
第二の遅乾性水性バインダー組成物を塗布することは、
特に遅乾性水性バインダー組成物と緊密に接触して吸収
剤を取りこむことにおいて有効であり、その結果乾燥を
速める吸収剤の能力が最大に発揮される。
【0070】ガラスビーズの逆反射能力を最大限にする
ためには、いかなる方法においても最後の2工程内の一
つにこれらのガラスビーズを添加することが好ましく、
更に好ましくは最後に塗布される工程にガラスビーズを
添加することであり、最も好ましくは、成分Dとしての
(即ち、成分B及びCを排除した工程において)ガラス
ビーズの添加である。成分A、B及びCの導入の工程と
共にガラスビーズの導入の工程に関するこれらの全ての
範囲は、包括的であり且つ組み合わせ可能である。
【0071】吸収剤は、ヨーロッパ特許B‐0,20
0,249号で開示され、上記で述べられた酸又は塩溶
液処理と一緒に塗布されることができる。もし、化学的
に及び物理的に適合性であるならば、吸収剤粒子は塗布
前に塩または酸と混合することができる。吸収剤粒子
は、分離状態にされ、別個に塗布され得る。
【0072】加えて、吸収剤は塗料の塗布が終了した後
塗布されてもよい。このオプションの実施は、特にロー
ドマーキング塗料に有用である。この使用は、設計によ
り又は補修工程で行われ得る。用語「補修工程」とは、
もしもロードマーキングクルーが通常の手段で水性ロー
ドマーキング塗料を塗布し、彼等が、それが充分早く乾
かないと判断した場合には、彼等は本発明に従い吸収剤
粒子を塗布して乾燥を促進させることができることを意
図する。斯かる事態の一つは、好ましい気候条件下(例
えば、20℃及び50%の相対湿度)で始めた水性ロー
ドマーキング塗料塗布作業が、10℃などのより低い温
度及びより高い85%の相対湿度などの好ましくない条
件下で終了する場合である。より直近に塗布された水性
ロードマーキング塗料は、予想したよりもより遅く乾燥
することになり、これは交通の流れの遮断を長引かせる
原因となる。そのような場合に、ロードマーキング塗装
クルーはより直近に塗布されたロードマーキング塗料を
吸収性粒子で後処理することができる。これはより直近
に塗布された水性ロードマーキング塗料の乾燥速度の増
加をもたらし、通常の交通の流れをより早く回復させ
る。
【0073】アンバージェット、アンバーリスト、アン
バーライト、アンバーソーブ及びローペイクは、ローム
アンドハースカンパニーの商標であり、ナフィオンは
E.I.デュポンデネモウアアンドカンパニーの商標で
あり、セライトはジョーンズ‐マンビルコーポレーショ
ンの商標であり、アクアリック(登録商標)は日本触媒
化学工業株式会社の商標である。
【0074】実施例 実施例1〜3(表2)は、次の方法で遂行された。 ドライスルー試験 各試験塗料は、20ミル(500mμ)のギャップを有
するドローダウンブレードを使用して4’’(10.2
cm)×12’’(30.5cm)のガラスパネルに塗
布し、引き続き直ちにパネルの部分に所定の吸収剤の塗
布を施した。500mμのドローダウンブレードギャッ
プは、ガラスパネルの表面に330mμの厚さの湿潤フ
ィルムを与える。各吸収剤は、それが塗布ガラスパネル
の約3分の1を覆い、ガラスビーズ種類の一つで覆われ
た別の3分の1を有し、残りの3分の1は未処理のまま
であるような仕様で塗布された。吸収剤は、吸収剤の被
覆範囲が表面を横断して等しく分配され、塗料表面積の
当たり約100gの量で塗布されるようにハンドシ
ェイカーで塗布された。ガラスビーズは、塗料表面積の
当たり約250gのガラスビーズに相当する同様の
適用密度で塗布された。
【0075】コーティングの塗布の後、吸収剤及びガラ
スビーズの処理を施して又は無処理のまま、パネルは、
それからビクターアソシエイツ、Inc(米国、ペンシ
ルベニア州、ハトボロ)から供給される高湿度試験チャ
ンバー内に直ちに置かれ、90%±3%の相対湿度が維
持された。試験チャンバーは認証された温度計を装備
し、双方とも均衡の取れた測定を確保するため試験チャ
ンバーの背壁の中央に固定された。90%±3%の相対
湿度は、完全に密閉された試験チャンバーの底にあるパ
ンを1インチ層の水で満し、試験前にチャンバーを(約
16時間)平衡にし(チャンバー内の相対湿度を100
%にする)、それからチャンバー内の90%±3%の相
対湿度を達成するために側面出口の開口部の大きさを調
整することにより得られた。試験チャンバー内部の温度
は、23℃(74°F)であった。
【0076】試験チャンバーのドアは、三つの試験領域
(吸収剤、ガラス及び未処理)のそれぞれについて塗料
試験パネルのドライスルー時間を評価するために5分間
隔で暫時開けられた。ドライスルー時間は、親指で圧力
はかけないで塗料表面に接触し、90°サムツイスト
(thumb twist)により塗料が歪みを生じ得
ないような状態に湿潤塗膜が達するに要する時間として
定義される。乾燥の初期状態の間は、ドライスルーはフ
ィルム表面をアプリケータースティックで基体方向に押
して評価され、それから約0.5インチ(〜1.27c
m)の長さに基体に沿ってアプリケータースティックを
ドラッグして下層のコーティングの乾燥度を計量する。
コーティングがドライスルー状態に近づいていることは
明らかになったら、パネルは適当な時間に箱から除去さ
れ、上記の90°サムツイスト試験が実施される。表2
の乾燥速度は90°サムツイスト試験により測定された
ドライスルー時間である。
【0077】
【表2】
【0078】(a)バインダーは、米国、ペンシルヴェ
ニア州、フィラデルフィアのロームアンドハースカンパ
ニーから入手できるロープレックスAC‐630であ
る。500mμ(20ミル)のギャップを有するドロー
イングシュウを使用する塗料の塗布は330mμの厚さ
の湿潤フィルムを与える。 (b)ガラスビーズは、ポッターズインダストリーズ、
Inc.から入手できるP‐35ビーズである。 (c)アンバーライト(商標)IRC‐84SPは、米
国、ペンシルヴェニア州、フィラデルフィアのロームア
ンドハースカンパニーから入手できるIERである。
【0079】実施例は、開示された条件下で選択された
吸収剤の添加が、もしそうでなければ遅乾性水性バイン
ダー組成物であるものについての乾燥を改善し(加速
し)、速乾性多成分水性コーティング組成物が得られる
ことを示している。
【0080】ここでの全ての実施例は、例示の目的のた
めにのみ使用されるのを意図されている。それらは、請
求の範囲で定義された本発明の精神又は範囲を限定する
ものとは意図されていない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンジェロ・サンフィリポ フランス,06410・ビオット,アベニュ ー・セント・フィリップ,コリン・ビラ・ ナンバー29 (72)発明者 ドナルド・クレイグ・スカル アメリカ合衆国ペンシルバニア州19446, ランズデール,シェディー・ランド・120 (72)発明者 ジェフリー・ジョセフ・ソブザック アメリカ合衆国ペンシルバニア州19320, コーテスビル,バルタスロール・ドライ ブ・314 Fターム(参考) 2D051 AD01 AF06 AF10 AG11 AG17 AH02 EA01 EA06 EB06 2D064 AA05 BA06 CA03 CA09 EA01 EB26 JA01 4J038 CA021 CB031 CC021 CD081 CE051 CF021 CG011 CG061 CG141 CG151 CG161 CG171 CG181 CH031 CH041 CH071 CH121 CH171 CH191 CR001 DB021 HA026 HA536 KA20 KA21 MA08 MA10 NA23 PA18 PB05 PC02 PC04 PC06 PC08

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体表面に速乾性多成分水性コーティング
    を調製する方法であって、 下記成分A及び成分Bを同時に、又はほぼ同時に基体表
    面に塗布する工程、 a)該成分Aは少なくとも一つの水不溶性吸収剤を含
    み;且つ b)該成分Bは遅乾性水性バインダー組成物を含む;及
    び多成分水性コーティングを乾燥させる工程、を含み、
    該吸収剤は有機超吸収性ポリマー、イオン交換樹脂、中
    空球状ポリマー、モレキュラーシーブ、タルク、無機吸
    収剤、多孔性炭素質物質、非多孔性炭素質物質及びこれ
    らの混合物からなる群から選択される、方法。
  2. 【請求項2】該成分A及び該成分Bが塗布されている基
    体の表面に、遅乾性水性バインダー組成物を含む成分C
    を塗布する追加の逐次工程を更に含む請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】基体表面上に速乾性多成分水性コーティン
    グを製造する方法であって、下記の逐次工程を含む方
    法: a)少なくとも一つの水不溶性吸収剤を含む成分Aを基
    体表面に塗布する工程; b)遅乾性水性バインダー組成物を含む成分Bを水不溶
    性吸収剤が塗布されている基体表面に塗布する工程;及
    び c)多成分水性コーティングを乾燥させる工程、 但し、該吸収剤は、有機超吸収性ポリマー、イオン交換
    樹脂、中空球状ポリマー、モレキュラーシーブ、タル
    ク、無機吸収剤、多孔性炭素質物質、非多孔性炭素質物
    質及びこれらの混合物からなる群から選択される。
  4. 【請求項4】該成分A水不溶性吸収剤を塗布する前に、
    基体表面に遅乾性水性バインダー組成物を含む成分Cを
    塗布する追加の逐次工程を更に含む請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】該成分A及び該成分Bが塗布されている基
    体表面に、遅乾性水性バインダー組成物を含む成分Cを
    塗布する追加の逐次工程を更に含む請求項3記載の方
    法。
  6. 【請求項6】基体表面に速乾性多成分水性コーティング
    を調製する方法であって、下記の逐次工程を含む方法: a)遅乾性水性バインダー組成物を含む成分Bを基体表
    面に塗布する工程; b)少なくとも一つの水不溶性吸収剤を含む成分Aを、
    すでに成分Bが塗布されている基体表面に塗布する工
    程;及び c)多成分水性コーティングを乾燥させる工程、 但し、該吸収剤は、有機超吸収性ポリマー、イオン交換
    樹脂、中空球状ポリマー、モレキュラーシーブ、タル
    ク、無機吸収剤、多孔性炭素質物質、非多孔性炭素質物
    質及びこれらの混合物からなる群から選択される。
  7. 【請求項7】該成分Cを該成分Aと同時に、又は、ほぼ
    同時に塗布することを更に含む請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】該成分Aが、更にガラスビーズを含むもの
    である請求項1乃至7のいずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】該成分Bが、更にガラスビーズを含むもの
    である請求項1乃至7のいずれか一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】該成分Cが、更にガラスビーズを含むも
    のである請求項2,4,5及び7のいずれか一つに記載
    の方法。
  11. 【請求項11】塗布される該成分A及びBを最初に塗布
    する前に、ガラスビーズを含む成分Dを塗布する工程を
    更に含む請求項1、2、3、5,6及び7のいずれか一
    つに記載の方法。
  12. 【請求項12】該成分Cを塗布する前に、ガラスビーズ
    を含む成分Dを塗布する工程を更に含む請求項4記載の
    方法。
  13. 【請求項13】該成分A及びBを塗布する任意の二つの
    工程の間に、ガラスビーズを含む該成分Dを塗布する工
    程を更に含む請求項3及び6のいずれか一つに記載の方
    法。
  14. 【請求項14】該成分A、B及びCを塗布する任意の二
    つの工程の間に、ガラスビーズを含む該成分Dを塗布す
    る工程を更に含む請求項2、4、5及び7のいずれか一
    つに記載の方法。
  15. 【請求項15】A及びBの内、最後に塗布される成分を
    塗布した後に、ガラスビーズを含む成分Dを塗布する工
    程を更に含む請求項1、3及び6のいずれか一つに記載
    の方法。
  16. 【請求項16】A、B及びCの内、最後に塗布される成
    分を塗布した後に、ガラスビーズを含む成分Dを塗布す
    る工程を更に含む請求項2、4、5及び7のいずれか一
    つに記載の方法。
  17. 【請求項17】該イオン交換樹脂が、スルホネート、カ
    ルボキシレート、ホスホネート、アミノホスホネート、
    それらの塩及びこれらの混合物からなる群から選択され
    る酸官能性を有する請求項1乃至7のいずれかひとつに
    記載の方法。
  18. 【請求項18】該イオン交換樹脂が、透明又は半透明で
    ある請求項1乃至7のいずれかひとつに記載の方法。
  19. 【請求項19】該超吸収性ポリマーが、アクリルモノマ
    ー、メタクリルモノマー及びこれらの混合物からなる群
    から選択される少なくとも一つのモノマーから調製され
    たポリマーを含むものである、請求項1乃至7のいずれ
    かひとつに記載の方法。
  20. 【請求項20】酸、水溶性塩及びこれらの混合物からな
    る群から選択される物質であって、その酸が酢酸、クエ
    ン酸及びこれらの混合物から選択されるものを含む水性
    溶液を塗布する工程を更に含む請求項1乃至7のいずれ
    かひとつに記載の方法。
  21. 【請求項21】多成分水性コーティングが、多成分水性
    ロードマーキング塗料である請求項1乃至7のいずれか
    ひとつに記載の方法。
  22. 【請求項22】請求項1乃至7のいずれかひとつに記載
    の方法によって形成される複合物。
JP2001158381A 2000-05-26 2001-05-28 速乾性多成分水性コーティングを製造する方法 Pending JP2002030257A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/579,186 US6413011B1 (en) 1997-02-26 2000-05-26 Method for producing fast-drying multi-component waterborne coating compositions
US09/579186 2000-05-26

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008154113A Division JP5348739B2 (ja) 2000-05-26 2008-06-12 速乾性多成分水性コーティングを製造する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002030257A true JP2002030257A (ja) 2002-01-31

Family

ID=24315913

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001158381A Pending JP2002030257A (ja) 2000-05-26 2001-05-28 速乾性多成分水性コーティングを製造する方法
JP2008154113A Expired - Fee Related JP5348739B2 (ja) 2000-05-26 2008-06-12 速乾性多成分水性コーティングを製造する方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008154113A Expired - Fee Related JP5348739B2 (ja) 2000-05-26 2008-06-12 速乾性多成分水性コーティングを製造する方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6413011B1 (ja)
EP (1) EP1158028B1 (ja)
JP (2) JP2002030257A (ja)
CN (1) CN1179004C (ja)
AU (1) AU782161B2 (ja)
BR (1) BR0102111A (ja)
CA (1) CA2347309C (ja)
MX (1) MXPA01005216A (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6908954B2 (en) * 2000-08-09 2005-06-21 Brushstrokes Fine Art Inc. Coating composition for artistic reproductions
WO2003046286A1 (fr) * 2001-12-20 2003-06-05 Nippo Corporation Revetement supprimant la chaleur solaire
ES2572162T3 (es) * 2002-06-19 2016-05-30 Thor Gmbh Masa de revestimiento con microcápsulas de biocida
US20040057793A1 (en) * 2002-09-23 2004-03-25 Gurzo Vincent R. Method for accelerating the drying rate of road marking compositions
DE10247239A1 (de) * 2002-10-10 2004-04-22 Basf Ag Verwendung von pigment- und farbstoffenthaltenden Zubereitungen zur dekorativen Einfärbung von Holzwerkstoffen
AU2003903954A0 (en) * 2003-07-30 2003-08-14 Pollard Bros Pty Limited Asphalt surface treatment
EP2272923A1 (en) * 2004-09-02 2011-01-12 Rohm and Haas Company Method of using hollow sphere polymers
US7538151B2 (en) * 2005-08-22 2009-05-26 Rohm And Haas Company Coating compositions and methods of coating substrates
US20080097018A1 (en) 2006-10-18 2008-04-24 John Stratton Depolluting coating composition
AU2008200079B2 (en) * 2007-01-16 2012-03-29 Rohm And Haas Company Fast-drying aqueous compositions with hollow particle binders and traffic paints made therewith
US20080254209A1 (en) * 2007-04-06 2008-10-16 Polynew, Inc. Polymer ice and methods of making and using the same
US9222230B2 (en) 2012-09-14 2015-12-29 Potters Industries, Llc Porous silicon oxide drying agents for waterborne latex paint compositions
AU2013202039B2 (en) 2012-09-14 2014-10-02 Potters Industries, Llc Durable, Thick Waterborne Latex Paint Compositions for Highway Markings
AU2014201521B2 (en) 2012-09-14 2016-09-22 Potters Industries, Llc Porous silicon oxide drying agents for waterborne latex paint compositions
FR3000496B1 (fr) * 2012-12-28 2015-12-04 Pintat Benoit Marcel Composition pour surface exterieure
JP6576918B2 (ja) 2013-10-21 2019-09-18 ポッターズ・インダストリーズ・エルエルシー 路面標識用水性ラテックス塗料組成物
US10889731B2 (en) 2016-03-31 2021-01-12 Rohm And Haas Company Durable aqueous compositions for use in making traffic markings having good dirt pickup resistance and traffic markings made therewith
KR102069312B1 (ko) 2016-06-27 2020-01-22 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법 및 고흡수성 수지
KR102069313B1 (ko) * 2016-06-27 2020-01-22 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법 및 고흡수성 수지
US20180258292A1 (en) 2017-03-10 2018-09-13 Potters Industries, Llc Porous Silicon Oxide Beads for Use As Drying Agents for Waterborne Latex Paint Compositions
WO2018178329A1 (en) * 2017-03-31 2018-10-04 Ppg Europe B.V. Coating composition and use thereof
CN107384214A (zh) * 2017-09-06 2017-11-24 马鞍山中粮生物化学有限公司 一种环保型墙面装饰材料及其制备方法
CN108729332B (zh) * 2018-05-18 2024-04-23 广东金长成桥梁隧道科技有限公司 一种新型纳米极薄养护保新喷层及其施工工艺
CN109705641A (zh) * 2018-12-29 2019-05-03 广州湘佳装饰材料有限公司 一种负离子液及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3494878A (en) * 1967-11-02 1970-02-10 Rohm & Haas Stain resistant water-based coating compositions
JP2000001814A (ja) * 1998-04-16 2000-01-07 Rohm & Haas Co 耐摩擦性トラフィックマ―キングを形成する方法およびそこで使用されるトラフィックペイント

Family Cites Families (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3661815A (en) 1970-05-18 1972-05-09 Grain Processing Corp Water-absorbing alkali metal carboxylate salts of starch-polyacrylonitrile graft copolymers
US3959569A (en) 1970-07-27 1976-05-25 The Dow Chemical Company Preparation of water-absorbent articles
US3784391A (en) 1971-12-27 1974-01-08 Nl Industries Inc Finely divided hollow microcapsules of polymeric resins
US3887756A (en) * 1972-12-26 1975-06-03 Exxon Research Engineering Co Polymer-base painted resin cured unsaturated elastomeric substrates
US3935099A (en) 1974-04-03 1976-01-27 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Method of reducing water content of emulsions, suspensions, and dispersions with highly absorbent starch-containing polymeric compositions
JPS51125468A (en) * 1975-03-27 1976-11-01 Sanyo Chem Ind Ltd Method of preparing resins of high water absorbency
JPS5265597A (en) 1975-11-27 1977-05-31 Sumitomo Chem Co Ltd Preparation of high polimeric materials with improved water absorption
US4230609A (en) * 1978-05-30 1980-10-28 The Goodyear Tire & Rubber Company Water reducible coating compositions
JPS6017328B2 (ja) 1979-02-14 1985-05-02 株式会社日本触媒 ポリアクリル酸アルカリ金属塩架橋体の製法
JPS55133413A (en) 1979-04-06 1980-10-17 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd Preparation of crosslinked alkali metal acrylate polymer
US4286082A (en) 1979-04-06 1981-08-25 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo & Co., Ltd. Absorbent resin composition and process for producing same
US4427836A (en) 1980-06-12 1984-01-24 Rohm And Haas Company Sequential heteropolymer dispersion and a particulate material obtainable therefrom, useful in coating compositions as a thickening and/or opacifying agent
JPS6056724B2 (ja) 1980-10-22 1985-12-11 株式会社クラレ 吸水性樹脂の製造方法
DE3121769A1 (de) * 1981-06-02 1982-12-16 Limburger Lackfabrik GmbH, 6250 Limburg Strassenmarkierungsstoff auf basis einer waessrigen kunststoffdispersion
DE3124008A1 (de) 1981-06-19 1983-01-27 Chemische Fabrik Stockhausen & Cie, 4150 Krefeld Vernetzte, in wasser quellbare copolymerisate und ihre verwendung als absorptionsmittel fuer waessrige koerperfluessigkeiten wie urin
JPS58154710A (ja) 1982-03-09 1983-09-14 Kyoritsu Yuki Kogyo Kenkyusho:Kk 両性高吸水性樹脂の製法
JPS58154709A (ja) 1982-03-09 1983-09-14 Kyoritsu Yuki Kogyo Kenkyusho:Kk カチオン性高吸水性樹脂の製法
US4469825A (en) 1983-03-09 1984-09-04 Rohm And Haas Company Sequential heteropolymer dispersion and a particulate material obtainable therefrom, useful in coating compositions as an opacifying agent
JPS6187734A (ja) 1984-10-03 1986-05-06 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 中空ポリマ−粒子の製造方法
FR2575479B1 (fr) 1984-12-27 1987-02-27 Charbonnages Ste Chimique Copolymeres amphoteres, leur procede de fabrication et leur application a la retention d'eau
US4594363A (en) 1985-01-11 1986-06-10 Rohm And Haas Company Production of core-sheath polymer particles containing voids, resulting product and use
EP0200249B1 (en) 1985-04-17 1988-10-19 Akzo N.V. Method of applying a road marking composition
US4650716A (en) 1985-05-14 1987-03-17 Hercules Incorporated Novel salts of carboxymethylcellulose
US4689408A (en) 1985-05-14 1987-08-25 Hercules Incorporated Method of preparing salts of carboxymethylcellulose
US4654039A (en) 1985-06-18 1987-03-31 The Proctor & Gamble Company Hydrogel-forming polymer compositions for use in absorbent structures
JPS62127336A (ja) 1985-11-28 1987-06-09 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 単一の内孔を有するポリマー粒子の製造方法
US4752502A (en) * 1985-12-27 1988-06-21 Hercules Incorporated Nitrocellulose-urethane traffic paint
JPS62156387A (ja) 1985-12-28 1987-07-11 ジェイエスアール株式会社 紙用塗工液組成物
JPS6448802A (en) 1987-08-19 1989-02-23 Kyoritsu Yuki Co Ltd Water-absorbing resin
JP2668909B2 (ja) 1988-01-20 1997-10-27 日本合成ゴム株式会社 アルカリ膨潤性のポリマー粒子、内部に孔を有するポリマー粒子およびこれらを用いた紙被覆用組成物
CA1303437C (en) 1988-02-29 1992-06-16 Nobuo Kawahashi Hollow polymer particles, process for production thereof, and use thereof as pigment
US4880842A (en) 1988-05-20 1989-11-14 Rohm & Haas Company Multi-stage opacifying polymer particles containing non-polymeric acid absorbed therein
JPH02140272A (ja) 1988-11-21 1990-05-29 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 架橋中空ポリマー顔料とこれを用いた塗料組成物
CA2020629C (en) 1989-07-21 2000-02-01 Frank Landy Shelf stable fast-cure aqueous coating
US5075399A (en) 1990-11-15 1991-12-24 Phillips Petroleum Company Superabsorbent crosslinked ampholytic ion pair copolymers
DE4101527A1 (de) * 1991-01-19 1992-07-23 Bayer Ag Waessrige bindemittelkombination und ihre verwendung
US5494971A (en) 1994-08-12 1996-02-27 Rohm And Haas Company Encapsulated hydrophilic polymers and their preparation
ES2135865T3 (es) * 1995-02-08 1999-11-01 Plastiroute Sa Masa de marcaje acuosa y procedimiento para su obtencion.
FR2733240B1 (fr) * 1995-04-21 1997-06-27 Lafarge Nouveaux Materiaux Sa Compositions de peinture routiere contenant une resine polyester insaturee
US5672379A (en) * 1995-09-22 1997-09-30 Rohm And Haas Company Method of producing wear resistant traffic markings
FR2745293A1 (fr) 1996-02-26 1997-08-29 Rohm & Haas France Peinture de signalisation routiere, procede d'acceleration du sechage de ladite peinture et utilisation de particules d'un compose polymere ou mineral solide
AU709278B2 (en) 1996-03-06 1999-08-26 Rohm And Haas Company Quick-drying aqueous coating compositions
KR100505997B1 (ko) * 1996-04-12 2005-11-24 다오카가가쿠고교가부시키가이샤 수용성수지및이를포함하는종이피복용조성물
MY115083A (en) * 1996-06-07 2003-03-31 Rohm & Haas Waterborne traffic paints having improved fast dry characteristic and method of producing traffic markings therefrom
US5824734A (en) 1996-07-10 1998-10-20 Air Products And Chemicals, Inc. Waterborne coating compositions
DE19715427A1 (de) * 1997-04-14 1998-10-15 Bayer Ag Wäßrige 2-Komponenten Bindemittel und deren Verwendung
US6020435A (en) 1997-11-05 2000-02-01 Rohm And Haas Company Process for preparing polymer core shell type emulsions and polymers formed therefrom

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3494878A (en) * 1967-11-02 1970-02-10 Rohm & Haas Stain resistant water-based coating compositions
JP2000001814A (ja) * 1998-04-16 2000-01-07 Rohm & Haas Co 耐摩擦性トラフィックマ―キングを形成する方法およびそこで使用されるトラフィックペイント

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA01005216A (es) 2003-04-01
CA2347309C (en) 2005-02-22
JP5348739B2 (ja) 2013-11-20
AU4387101A (en) 2001-11-29
AU782161B2 (en) 2005-07-07
CN1179004C (zh) 2004-12-08
BR0102111A (pt) 2002-02-13
JP2008284550A (ja) 2008-11-27
EP1158028B1 (en) 2016-04-13
CA2347309A1 (en) 2001-11-26
EP1158028A1 (en) 2001-11-28
CN1325929A (zh) 2001-12-12
US6413011B1 (en) 2002-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5348739B2 (ja) 速乾性多成分水性コーティングを製造する方法
JP4791628B2 (ja) 速乾多成分の水性コーティング組成物の製造方法
EP1118391B1 (en) A method of improving the drying time of a thick coating
US6828005B2 (en) Wear-resistant composite and method for producing the composite
JP2002307009A (ja) 耐破壊性コーティングを製造する方法
MX2013009488A (es) Sistema de señalizacion de sustrato.
JP2023072164A (ja) 水性路面標示塗料の塗布方法及び水性塗料用硬化促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061017

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070307

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070307

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20070614

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20070627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070820

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071120

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071126

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071220

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080804

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080811

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110420