JP2002030233A - 機能性ゴム部品配合用カーボンブラック - Google Patents

機能性ゴム部品配合用カーボンブラック

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配合ゴムの押出し加工性を劣化させることな
く、高位の耐へたり性を付与するとともにUHF加硫時
の発熱性が高く、優れた耐へたり性とUHF加硫性能を
高位で両立し得る機能性ゴム部品配合用カーボンブラッ
クを提供する。 【解決手段】 窒素吸着比表面積(N2SA)が20〜40m2/g、
DBP 吸収量が100 〜135cm3/100g、トルエン着色透過度
(LT)が85%以上の特性範囲にあって、かつ、比着色力(T
int)が、Tint≧1.4 N2SA+2 …(1) 式の関係を満たすこ
とを特徴とする機能性ゴム部品配合用カーボンブラッ
ク。なお、トルエン着色透過度(LT)が90%以上であっ
て、Tint≧1.4 N2SA+4 …(2) 式を満たすことがより好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車ウエ
ザーストリップやガラスラン等の機能性ゴム部品に配合
されるカーボンブラック、特に高周波(UHF;Ultra
High Frequency)誘導加熱により加硫(UHF加硫)す
るのに好適な機能性ゴム部品配合用カーボンブラックに
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ウエザーストリップやガラスラン
等の機能性ゴム部品、例えばスポンジ材には優れた耐へ
たり性や押出し加工性(表面平滑性、寸法安定性)を備
えていることが要求され、従来から配合するカーボンブ
ラックにはSRFやGPFなどの粒子径が大きく(比表
面積が小さく)、適度にストラクチャーが発達したソフ
ト系のカーボンブラックが有用されている。そして、配
合するソフト系カーボンブラックのコロイダル特性によ
りゴム性能の改善を図る研究も盛んに行われている。
【0003】例えば特開平2−11664号公報にはよ
う素吸着量(IA)が15〜25mg/g、ジブチルフタレート
(DBPA)が100 〜150ml/100gの特性を有するファーネスカ
ーボンブラックにおいて、遠心沈降分析によるストーク
ス相当径の最頻度値(Dst) が下記式よりも大きく、か
つ着色力が式よりも小さい、ソフト系ファーネスカー
ボンブラックが提案されている。 式 Dst≧(DBPA)−7.5(IA) +350 、式 着色力≦
(IA)+25
【0004】また、本出願人は、(1) 凝集体の遠心沈降
法(DCF法) により測定されるモード径(Dst) が150nm 以
上、(2) 前記モード径(Dst) とその半値幅 (ΔDst)の比
(ΔDst /Dst)が1.05以上、(3) 着色力(T) とブラ
ックネス(B) との比(B/T)が1.20以上、の特性を備
える機能部品ゴム配合用カーボンブラック(特開平3−
14848 号公報)を提案している。
【0005】しかしながら、近年、生産性向上のために
高周波(UHF;Ultra High Freq-uency )加硫(以
下、「UHF加硫」ともいう)が採用されてきており、
へたり性が小さいばかりでなく、UHF加硫時間の短縮
化、すなわち、高周波誘導分子振動による発熱性に優れ
ていることが必要となってきている。高周波による発熱
効果はカーボンブラックの粒子径を小さくすることによ
り上昇するが、耐へたり性が低下するため、耐へたり性
とUHF加硫時における高発熱性とを両立させることは
困難である。
【0006】そのため、UHF加硫における加硫時間の
遅延を改善する目的で、特開平6−145554号公報
には、ジブチルフタレート吸油量(DBPA)が110〜14
0ml/100g 、よう素吸着量(IA)が25mg/gを超え35mg
/g未満という基本特性を有するカーボンブラックにおい
て、窒素吸着比表面積(N2SA)とIAとの比、N2SA/IAが
0.85〜1.00であり、遠心沈降分析によるストー
クス相当径の最多頻度値(Dst) が式より大きく、かつ
着色力が式より小さいことを特徴とするカーボンブラ
ックが提案されている。 Dst ≧(DBPA)−7.5(IA) +405 着色力≦IA+
20
【0007】また、本出願人は上記の特開平6−145
554号公報とは異なる観点から、機能部品用のゴム部
材として、配合ゴムに高位の耐へたり性を付与するとと
もにUHF加硫時における発熱性が高く、両特性を高位
で両立化し得るカーボンブラックの開発研究を進めた結
果、カーボンブラックの比表面積および表面性状が大き
く影響することを知見し、CTAB比表面積が20〜4
0m2/g、50kg/cm2の圧力で圧縮した時の電気比抵抗が
0.3Ω・cm以下、トルエン着色透過度(LT)が95%以
上の特性を有する機能部品ゴム配合用カーボンブラック
を開発提案(特願平11−224899号)した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】更に、本発明者は、カ
ーボンブラック特性とUHF加硫時の発熱性および配合
ゴムの耐へたり性との関係について鋭意研究を進めた結
果、比表面積が小さく、またレギュラーストラクチャー
からハイストラクチャーの適度に高いストラクチャーレ
ベルのカーボンブラックを対象として、カーボンブラッ
ク粒子表面に存在する未分解炭化水素量を少なく、かつ
一定比表面積当たりの比着色力を高位に設定することに
より、配合ゴムのUHF加硫性能の向上と配合ゴムの押
出し加工性を維持しながら耐へたり性が改善されること
を見出した。
【0009】本発明は、上記の知見に基づいて開発され
たもので、その目的は配合ゴムの押出し加工性を劣化さ
せることなく、高位の耐へたり性を付与するとともにU
HF加硫時における発熱性が高く、優れた耐へたり性と
UHF加硫性能を高位で両立化し得る、機能性ゴム部品
配合用のカーボンブラックを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による機能性ゴム部品配合用のカーボンブラ
ックは、窒素吸着比表面積(N2SA)が20〜40m2/g、D
BP吸収量が100〜135cm3/100g、トルエン着色透
過度(LT)が85%以上の特性範囲にあって、かつ、比着
色力(Tint)が下記(1) 式の関係を満たすことを構成上の
特徴とする。 Tint ≧ 1.4N2SA+2 … (1)
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のカーボンブラックのコロ
イダル特性のうち、窒素吸着比表面積(N2SA)は、この値
が小さな値ほど粒子径は大きく、耐へたり性は向上する
が、UHF加硫性能が低下する。すなわち、この値が2
0m2/g未満では配合ゴムの耐へたり性は良好であるが補
強性が低く、またUHF加硫性能が悪化する。一方、4
0m2/gを越えると耐へたり性の低下が著しくなる。
【0012】DBP吸収量は配合ゴムの加工性を良好な
レベルに維持するための特性要素であって、DBP吸収
量が100cm3/100gを下回る場合には配合ゴムの膨潤率
が高くなり、寸法安定性が低下するとともに表面肌(平
滑性)が劣化する。しかし、135cm3/100gを上回ると
嵩高く、粘度が上昇することとなり、混練り加工性が低
下する。
【0013】すなわち、窒素吸着比表面積(N2SA)が20
〜40m2/g、およびDBP吸収量が100〜135cm3/
100gの特性範囲は、配合ゴムの押出し加工性を維持しな
がら優れた耐へたり性、およびUHF加硫時の発熱性能
を高位に保持させるための前提的特性要件となるもので
ある。
【0014】トルエン着色透過度(LT)はカーボンブラッ
ク粒子表面に残留する未分解炭化水素量の程度を示すも
ので、残留する未分解炭化水素量が少ない程トルエン着
色透過度(LT)の値は大きくなる。この残留する未分解炭
化水素はカーボンブラックの耐へたり性を阻害する物質
であり、本発明は耐へたり性を阻害するこの未分解炭化
水素量を規制するためにトルエン着色透過度(LT)の値を
85%以上と設定するものである。その結果、ゴムとカ
ーボンブラックの過剰な相互作用が抑制されてゴム弾性
が回復し、耐へたり性の向上が図られる。
【0015】また、本発明の機能性ゴム部品配合用カー
ボンブラックは、比着色力(Tint)と窒素吸着比表面積(N
2SA)とが (1)式の関係、すなわち、Tint≧1.4N2SA+
2の関係を満たすことが必要であり、この関係を充足し
ない場合には配合ゴムの押出し加工性を維持しながら、
耐へたり性を高位に保持するとともにUHF加硫時の発
熱性能の向上を図ることができない。比着色力(Tint)を
1.4N2SA+2式で算出される値以上に設定するのは、
一定比表面積当たりの比着色力(Tint)、すなわち、一定
粒子径当たりの比着色力(Tint)値を高く設定することに
よってゴム中のカーボンブラック相互間の距離が短くな
り、高周波分子振動による熱が伝わり易くなるため、他
の物性を維持しつつUHF加硫性能を向上させることが
可能となる。
【0016】このように、本発明の機能性ゴム部品配合
用カーボンブラックは、主要な特性要件であるトルエン
着色透過度(LT)の値を85%以上、および、比着色力(T
int)を1.4N2SA+2からの算出値以上、に設定するこ
とにより、前提となる窒素吸着比表面積(N2SA)およびD
BP吸収量の特性とが総合的に機能して、配合ゴムの押
出し加工性を劣化させることなく、高位の耐へたり性が
付与されるとともに、UHF加硫性能の向上、すなわち
UHF加硫時間の短縮化に有効機能する。
【0017】なお、上記の構成において、より好ましく
は、トルエン着色透過度(LT)の値を90%以上に、ま
た、比着色力(Tint)を1.4N2SA+4からの算出値以上
に、各設定することにより、配合ゴムの耐へたり性およ
び押出し加工性とUHF加硫性能とをより高位に両立す
ることができる。
【0018】上記の構成におけるカーボンブラックの各
特性は、下記の方法によって測定された値が用いられ
る。 窒素吸着比表面積(N2SA); (m2/g) ASTM D3037−88“Standard Test Methods for Ca
rbon Black−SurfaceArea by Nitrogen Adsorption"に
よる。 DBP吸収量; (cm3/100g) JIS K6217−97「ゴム用カーボンブラックの基本性
能の試験方法」による。 トルエン着色透過度(LT); (%) JIS K6218−97「ゴム用カーボンブラックの付随的
性質の試験方法」による。 比着色力(Tint); (%) JIS K6217−97「ゴム用カーボンブラックの基本性
能の試験方法」による。
【0019】本発明の機能性ゴム部品配合用カーボンブ
ラックは、常法に従って、加硫剤、加硫促進剤、加硫助
剤、老化防止剤、軟化剤、可塑剤などの必要成分ととも
に、ゴム成分100重量部に対して20〜200重量
部、好ましくは50〜150重量部の割合で配合し、混
練り、加硫処理して目的とする機能性ゴム部品が得られ
る。ゴム成分としては、天然ゴムやスチレンブタジエン
ゴム、ポリブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプ
レンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、ブチルゴム、その他カーボンブラ
ックにより補強可能な常用の各種合成ゴム、あるいはそ
れらを混合したブレンドゴムなどが例示される。
【0020】本発明のカーボンブラックは、収斂、開拡
する鼓状絞り部をもつ広径の円筒型反応炉を用い、二段
で導入した燃料油と空気または酸素を含む適宜な酸化剤
とによる高温燃焼ガス中に原料油を霧化導入し、熱分解
により原料油をカーボンブラックに転化する方法によっ
て製造される。
【0021】例えば、図1に例示するような、炉頭部に
接線方向空気供給口1と炉軸方向に装着された複数の一
次燃焼バーナ2および水冷外套を有し炉軸方向に進退可
能な外筒二次燃焼バーナ3とこれに挿着された伸縮自在
な中軸筒原料油ノズル4からなる二重筒構造の燃料油お
よび原料油噴射ノズル5を備えた燃焼室6と、同軸的に
鼓状の狭径部7を介して広径反応室8が連設され、下流
域に水冷クエンチ9を備えた急冷部10を経て垂直に立
ち上がる煙道11に接続する円筒反応炉を用いて製造さ
れる。なお、原料油導入位置は中軸筒原料油ノズル4の
伸縮により適宜変更することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明する。
【0023】実施例1〜5、比較例1〜7 (1)カーボンブラックの製造;炉頭部に接線方向空気供
給口1を備えたウインドボックスと、下流側出口部が緩
やかに収斂する燃焼室6(内径 700mm、長さ1200mm)、
該燃焼室と同軸的に連結する狭径部7(内径 350mm、長
さ 300mm)、これに引き続き開拡するする広径反応室8
(内径 800mm、長さ7000mm)、および反応室の下流域に
位置変更し得る水冷クエンチ9を設けた図1に示した形
態の円筒反応炉を設置した。炉頭から炉中心軸に沿って
二重筒構造の燃料油および原料油霧化噴射ノズル5を挿
着し、その周辺に4本の一次燃焼バーナ2を設置した。
燃料油および原料油噴射ノズル5は、燃料油導入点(外
筒二次燃焼バーナ3の噴出孔)が収斂部入口に、原料油
導入点(中軸筒原料油ノズル4の噴出孔)が狭径部入口
にそれぞれ位置するように調整した。
【0024】上記の円筒反応炉により、表1に示す性状
の原料油及び燃料油を用いて、全空気供給量、1段目及
び2段目燃料油供給量(燃料燃焼率)、原料油供給量及
び噴出圧、クエンチまでの炉内滞留時間、などの発生条
件を変えて特性の異なるカーボンブラックを製造した。
カーボンブラックの製造条件と得られたカーボンブラッ
クの特性を対応させて表2(実施例)および表3(比較
例)に示した。なお、表4に参考例1〜3として市販の
ソフト系カーボンブラックの特性を示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】 (表注) *1 ASTM N774 *2 ASTM N660 *3 ASTM N550
【0029】(2)ゴム配合物の作製;これらの各カーボ
ンブラック試料を表5に示す配合割合でEPDMゴムに
配合した。なお、カーボンブラックの配合量は、配合ゴ
ムの硬度(JIS) が60となるように変量とした。
【0030】
【表5】
【0031】(3)ゴム物性の測定;配合物を160℃の
温度で15分間加硫して、得られた各ゴム組成物につい
てJIS K6301「加硫ゴム物理試験方法」によりゴム
物性を測定した。なお、UHF加硫時の発熱性、圧縮永
久歪みおよびダイスウエ ルの測定は下記の方法により行
った。
【0032】UHF加硫時の発熱性の評価 未加硫のゴム配合物を試験片として、横河・ヒューレッ
ト・パッカード(株)製Q- METER(4342 A)を用い
て、下記の条件で誘電率(ε)および損失係数(D)を
測定した。UHF加硫時の発熱性は、誘電率(ε)×損
失係数(D)の値(誘電体損)を指標として評価し、こ
の値が大きいほど、UHF加硫時の発熱性が高く、短時
間でUHF加硫を行うことが可能である。 試験片;径45mm、厚さ2mm、 周波数;20MHz 、
温度;室温 圧縮永久歪み(%)の測定 JIS K6301「加硫ゴム物理試験方法」により、70
℃、70時間の条件にて測定した。なお、この値が小さ
いほど、耐へたり性が高いことを示す。 ダイスウエ ルの測定 Monsanto Processability Tester (MONSANT
O社製)を用いて、ダイの径(D);1.51mm、L/
D=10、温度;100℃、剪断速度;1000 sec-1
の条件にて測定し、ダイの径に対する押出し物の径の膨
潤率 (%) で示した。この値が小さいほど、寸法安定性
および表面肌が良好で、押出し加工性に優れることを示
す。
【0033】測定したゴム物性値および誘電率(ε)×
損失係数(D)の算出値、を表6(実施例)、表7(比
較例)、表8(参考例)に示した。また、測定結果のう
ち、耐へたり性(繰り返し応力を与えたときに生じる永
久的な歪み現象に耐え得る抗力)の指標となる圧縮永久
歪みと、UHF加硫時の発熱特性の指標となる誘電体損
(ε×D)との関係グラフを図2に示した。
【0034】
【表6】
【0035】
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】表6〜8および図2から、本発明の特性要
件を具備するカーボンブラックを配合した実施例のゴム
配合物は、比較例および参考例のゴム配合物と比べて、
良好な表面平滑性および寸法安定性(低いダイスウエ
ル)を維持しながら、一定圧縮永久歪み当たりの誘電体
損が高い傾向が認められ、優れた耐へたり性と高いUH
F加硫性能とが両立付与されていることが判る。
【0038】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の機能性ゴム部品
配合用カーボンブラックは、配合ゴムに良好な表面平滑
性および寸法安定性(低いダイスウエ ル)を維持しなが
ら、優れた耐へたり性と高いUHF加硫性能とをバラン
ス良く付与することが可能である。したがって、自動車
ウェザーストリップやガラスランをはじめとするスポン
ジ材などの一般にUHF加硫が行われる各種工業用機能
性ゴム部品に配合されるカーボンブラックとして産業上
極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能性ゴム部品配合用カーボンブラッ
クを製造するために用いられる反応炉を例示した側断面
図である。
【図2】実施例と比較例、参考例による圧縮永久歪みと
誘電体損の関係を示した散布図である。
【符号の説明】
1 接線方向空気供給口 2 一次燃焼バーナ 3 外筒二次燃焼バーナ 4 中軸筒原料油ノズル 5 燃料油および原料油噴射ノズル 6 燃焼室 7 狭径部 8 広径反応室 9 水冷クエンチ 10 急冷部 11 煙道

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素吸着比表面積(N2SA)が20〜40m2
    /g、DBP吸収量が100〜135cm3/100g、トルエン
    着色透過度(LT)が85%以上の特性範囲にあって、か
    つ、比着色力(Tint)が下記(1) 式の関係を満たすことを
    特徴とする機能性ゴム部品配合用カーボンブラック。 Tint ≧ 1.4N2SA+2 … (1)
  2. 【請求項2】 トルエン着色透過度(LT)が90%以上
    で、かつ、比着色力(Tint)が下記(2) 式の関係を満たす
    請求項1記載の機能性ゴム部品配合用カーボンブラッ
    ク。 Tint ≧ 1.4N2SA+4 … (2)
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