JP2002029997A - コレステロール低下剤 - Google Patents

コレステロール低下剤

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JP2002029997A
JP2002029997A JP2000212462A JP2000212462A JP2002029997A JP 2002029997 A JP2002029997 A JP 2002029997A JP 2000212462 A JP2000212462 A JP 2000212462A JP 2000212462 A JP2000212462 A JP 2000212462A JP 2002029997 A JP2002029997 A JP 2002029997A
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JP
Japan
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cholesterol
yolk
lowering
lowering agent
composition
Prior art date
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JP2000212462A
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English (en)
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Toshihide Satou
稔秀 佐藤
Naoki Hayashi
直紀 林
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QP Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コレステロール低下作用に優れた食品成分か
らなるコレステロール低下剤を提供する。 【解決手段】 卵黄を超臨界二酸化炭素処理した中性脂
質とコレステロールを低減させた組成物であって、その
組成物の主成分が卵黄リン脂質と卵黄蛋白質とがリポ蛋
白の形態をなしているものであることを特徴とするコレ
ステロール低下剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内のコレステロ
ールを低下させる効果が優れた新規なコレステロール低
下剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動物性脂肪摂取量の増加に伴い、
体内のコレステロール濃度が高くなる傾向が見られ、こ
のことが動脈硬化等の種々の成人病を引き起こすことか
ら大きな問題となっている。そのため従来より体内のコ
レステロールを低下させるための食品成分が種々販売さ
れている。その中で、例えば、大豆レシチン、卵黄レシ
チン等のリン脂質や大豆蛋白質、卵白等の蛋白質が注目
されている。
【0003】しかしながら、これらのリン脂質や蛋白質
は体内のコレステロールの低下の作用はあるものの、そ
の作用がゆるやかであるため、もっと強い低下作用のあ
る食品成分が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はコレ
ステロール低下作用がより優れた食品成分からなるコレ
ステロール低下剤を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、(1)
卵黄を超臨界二酸化炭素処理した中性脂質とコレステ
ロールを低減させた組成物であって、その組成物の主成
分が卵黄リン脂質と卵黄蛋白質とがリポ蛋白の形態をな
しているものであることを特徴とするコレステロール低
下剤、(2) 組成物中のコレステロール含量をリポ蛋
白を構成している卵黄リン脂質に対して10%以下に低
減させている(1)のコレステロール低下剤、によって
達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において「%」は、特に規定している場合
を除き、「質量%」、を意味する。本発明のコレステロ
ール低下剤の原料に用いる卵黄は、殻付卵を割卵分離し
て得られる卵黄液、凍結卵黄を解凍した卵黄液さらにこ
れを熱変性をさせない程度に加熱殺菌した卵黄液、ある
いはこれらの卵黄液を噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥等
の手段により乾燥させたものを用いるとよい。
【0007】本発明のコレステロール低下剤は、上記卵
黄を特公昭62−51092号公報等に開示されている
ような方法で超臨界二酸化炭素処理することによって得
られる。この処理により卵黄から中性脂質とコレステロ
ールが低減した組成物となり、しかも他の成分は化学変
化を受けないので、組成物の構成は、卵黄リン脂質と卵
黄蛋白質とが結びついたリポ蛋白が主成分となってい
る。この組成物を得るための具体的な製法としては卵黄
を脱水して乾燥卵黄とし、これに超臨界状態の二酸化炭
素を接触させ(31℃以上、7.3MPa以上)、中性
脂質とコレステロールを抽出させればよい。なお、卵黄
を液状のまま上記処理をしても目的の製品が得られる
が、液状の卵黄ではコレステロールの抽出がしにくいば
かりでなく、製品の保存性も悪いので、乾燥卵黄のほう
が望ましい。本発明のコレステロール低下剤において、
組成物中のコレステロールの含量は可及的に低いことが
望ましいが、一般に血清脂質の改善用として販売されて
いる卵黄油では、その中に含まれる卵黄リン脂質に対す
るコレステロール含量は10%程度であることから、本
発明の低下剤においてはその含量をリポ蛋白を構成して
いる卵黄リン脂質に対して10%以下に低減させている
ことが望ましい。
【0008】本発明のコレステロール低下剤は、そのま
ま食用とすることもできるが、ケーキやプリンの原料と
して用いて加工食品を製し、これをコレステロール低下
用の健康食品とすることができる。本発明のコレステロ
ール低下剤は、後述の試験例に示すように、コレステロ
ール低下剤として従来より知られているリン脂質や蛋白
質と比べ、優れた体内コレステロールの低下作用を示
す。
【0009】
【作用】本発明のコレステロール低下剤はその主成分が
卵黄リン脂質と卵黄蛋白質とのリポ蛋白の形態からな
り、その蛋白の内部に原料の卵黄のときは存在していた
中性脂質とコレステロールを超臨界二酸化炭素処理によ
りリポ蛋白の構造を壊すことなく低減させたものであ
る。したがってこの低下剤を摂取すると、他の食事で摂
取したコレステロールや胆汁酸に存在するコレステロー
ルが空虚となったリポ蛋白部に取り込まれ、体内でのコ
レステロールの消化・吸収が抑えられてリポ蛋白部に取
り込まれたまま排泄させるものと推定される。このこと
は、後の試験例で示すように、本発明のコレステロール
低下剤を与えたネズミは、糞中のステロール排泄量が多
いことからも裏付けられる。また、リポ蛋白が体内で分
解されると卵黄蛋白質と卵黄リン脂質となるが、この両
物質は体内でコレステロール値を低下させる働きがあ
り、また本発明のコレステロール低下剤はコレステロー
ル含量を低減させていることからも、最終的には前記リ
ポ蛋白のコレステロール排泄促進効果とあいまって、体
内のコレステロールを低下させているものと推定され
る。なお、本発明のコレステロール低下剤は、超臨界二
酸化炭素処理により、中性脂質とコレステロールを低減
させ、その主成分がリポ蛋白の形態をなすものである
が、リポ蛋白の形態をなすかどうかは乳化容量を測定す
ることにより知ることができる。ここで乳化容量とはサ
ンプル4gに清水36gを加えて分散させ、これを家庭
用ホバートミキサーにて、1,000rpmで攪拌しな
がらサラダ油を徐々に注加して乳化させ、その乳化状態
が壊れるまで油を注加したときの油の全注加量(g)を
いう。サンプルがリポ蛋白の形態を保っている場合に
は、50g以上の乳化容量を示す。
【0010】次に、本発明を実施例、試験例に基づき、
さらに詳細に説明する。
【実施例】実施例1 割卵して卵白液を分離して得た卵黄液を噴霧乾燥し、水
分含量5%の乾燥卵黄(コレステロール含量2.5%)
150kgを得た。これを31〜51℃・7.3〜40
MPaの条件下の超臨界二酸化炭素8500kgと接触
させて脱コレステロール処理し、本発明のコレステロー
ル低下剤(コレステロール含量0.3%、リン脂質含量
32%、蛋白質含量63%)85kgを製造した。この
コレステロール低下剤の乳化容量を測定したところ、4
20gであった。
【0011】実施例2 乾燥卵黄を超臨界二酸化炭素6500kgと接触させた
他は、実施例1とすべて同じ条件で脱コレステロール処
理し、本発明のコレステロール低下剤(コレステロール
含量0.7%、リン脂質含量33%、蛋白質含量62
%)87kgを製造した。このコレステロール低下剤の
乳化容量を測定したところ、500gであった。
【0012】
【試験例】試験例1 ウィスター系ラット6匹を1群として5群に分け、各群
に常法により調製した表1に示す組成の飼料と水とを自
由に摂取させた。各ラットについて飼育10日後に採血
して血清コレステロールの濃度を測定すると共に、ラッ
トから肝臓を取り出し、肝臓のコレステロール含量を測
定した。また飼育10日目の糞を採取して糞中のステロ
ールの含量を測定した。なお、血清コレステロールの濃
度は、協和メディコ社製、商品名「デタミナーTC−5
55」を用いて測定した。また肝臓のコレステロール含
量は、肝臓を真空乾燥し、粉砕後、クロロホルム:メタ
ノール=2:1液にて脂質成分を抽出し、この脂質成分
を水酸化ナトリウムでケン化した後ガスクロマトグラフ
ィーで測定した。また、糞中の中性ステロールの濃度
は、糞を真空乾燥し、粉砕後、クロロホルム:メタノー
ル=2:1液にて脂質成分を抽出し、この脂質成分を水
酸化カリウムでケン化した後ガスクロマトグラフィーで
測定した。これらの測定結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1より、発明品を配合した飼料を摂取さ
せたテスト群は、飼料中に同量の卵黄蛋白質や卵黄リン
脂質を含んでいる比較1、比較2及び比較3の各群より
も血清コレステロールを低下させるだけでなく、肝臓の
コレステロール含量を著しく低下させている。したがっ
て、発明品は体内コレステロールを低下させる効果が大
きいことが理解できる。このことは表1に示すように発
明品を用いたテスト群では対照、比較1〜3の各群に比
べてコレステロールおよびその分解物である中性ステロ
ールが多く排泄されていることからも裏付けられる。
【0015】試験例2 ウィスター系ラット6匹を1群として、3群に分け、各
群に常法により調製した表2に示す組成の飼料と水とを
自由に摂取させて試験例1と同じテストを行ったとこ
ろ、表2の結果が得られた。
【0016】
【表2】
【0017】表2より、発明品を配合した飼料を摂取さ
せたテスト群は、血清コレステロールを低下させる作用
があるといわれている大豆蛋白質を配合した飼料よりも
血清コレステロールを低下させるだけなく、肝臓コレス
テロール含量を著しく低下させている。したがって、発
明品は体内コレステロールを低下させる効果が大きいこ
とが理解できる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
レステロール低下作用の優れた食品成分からなるコレス
テロール低下剤を提供することができ、この低下剤はこ
れをそのまま食用とするか、またはケーキやプリンの原
料として用いて加工食品を製し、これをコレステロール
低下用健康食品とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B018 LB01 LB10 LE03 MD16 MD20 MD45 MD72 ME14 MF06 MF14 4C084 AA01 AA02 BA44 BA47 CA41 DC50 MA52 ZC332 ZC752 4C087 AA01 AA02 AA04 BB33 MA52 NA14 ZC33 ZC75

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵黄を超臨界二酸化炭素処理した中性脂
    質とコレステロールを低減させた組成物であって、その
    組成物の主成分が卵黄リン脂質と卵黄蛋白質とがリポ蛋
    白の形態をなしているものであることを特徴とするコレ
    ステロール低下剤。
  2. 【請求項2】 組成物中のコレステロール含量をリポ蛋
    白を構成している卵黄リン脂質に対して10%以下に低
    減させている請求項1記載のコレステロール低下剤。
JP2000212462A 2000-07-13 2000-07-13 コレステロール低下剤 Pending JP2002029997A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116268409A (zh) * 2022-12-29 2023-06-23 广州白云山汉方现代药业有限公司 一种蛋黄卵磷脂在辅助降血清甘油三酯的应用

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CN116268409A (zh) * 2022-12-29 2023-06-23 广州白云山汉方现代药业有限公司 一种蛋黄卵磷脂在辅助降血清甘油三酯的应用

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