JP2002029935A

JP2002029935A - 育毛剤

Info

Publication number: JP2002029935A
Application number: JP2000215404A
Authority: JP
Inventors: Koji Imamura; 康二今村; Takako Okajima; 孝子岡島; Susumu Morioka; 進森岡
Original assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 2000-07-17
Filing date: 2000-07-17
Publication date: 2002-01-29

Abstract

(57)【要約】【課題】使用感を高めたミノキシジル含有の育毛剤
を提供すること。【解決手段】アルテア、ヨクイニン、アイビー、アルニ
カ、オドリコソウ、ヤグルマギク、シナノキ、クレマテ
ィス、海藻、クララ、シルク、カシュウ及びチクセツニ
ンジンの抽出物、カミツレ油、ピロリドンカルボン酸
塩、尿素、Ｌ−アルギニン並びにＬ−アスパラギン酸か
らなる群から選ばれる１種又は２種以上とミノキシジル
を含有する育毛剤。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、使用感に優れたミ
ノキシジル配合育毛剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】ミノキシジルは化学名を６−（ピペリジ
ニル）−２,４−ピリミジンジアミン−３−オキサイド
と称し、米国特許第４,２３９,６１９号に育毛剤として
の適用が記載されている。現在ミノキシジルを有効成分
とする育毛剤は外用剤として多くの国で発売されてお
り、広く受け入れられている。一方、ミノキシジル製剤
は患部である頭皮に長期間連続して使用する事が必要で
あることから、その使用感も製品に求められる要素とし
て重要である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、現在
提供されているミノキシジル製剤よりも、その使用感を
高めたミノキシジル含有の育毛剤を提供することを課題
とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、各種添加配合物について鋭意研究を行な
った結果、ミノキシジルに対してある種の成分を配合す
ると優れた使用感が得られることを見出し、本発明を完
成した。

【０００５】すなわち、本発明は、アルテア、ヨクイニ
ン、アイビー、アルニカ、オドリコソウ、ヤグルマギ
ク、シナノキ、クレマティス、海藻、クララ、シルク及
びカシュウ、チクセツニンジンの抽出物、カミツレ油、
ピロリドンカルボン酸塩、尿素、Ｌ−アルギニン並びに
Ｌ−アスパラギン酸からなる群から選ばれる１種又は２
種以上とミノキシジルを含有する育毛剤を提供するもの
である。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明において、アルテア、ヨク
イニン、アイビー、アルニカ、オドリコソウ、ヤグルマ
ギク、シナノキ、クレマティス、海藻、クララ、シル
ク、カシュウ及びチクセツニンジンの抽出物は、エタノ
ール、１,３−ブチレングリコール、プロピレングリコ
ール及び精製水からなる群から選ばれる溶媒を使用して
抽出したものであるが、これらの溶媒の２種以上を組み
合わせて抽出したものがより好ましい。抽出方法として
は、例えば目的とする植物を、通常は乾燥させた後、そ
の１Ｋｇに７０％エタノール５Ｌを加え、室温で１昼夜
保存した後にろ過し、得られたろ液を減圧下濃縮して得
ることができる。カミツレ油は、カミツレの花及び／又
は茎を水蒸気蒸留して得られた精油である。これらの中
では、海藻、カシュウ、チクセチニンジン、ピロリドン
カルボン酸又はその塩又はカミツレ油が特に好ましい配
合成分である。本発明の育毛剤において、アルテア、ヨ
クイニン、アイビー、アルニカ、オドリコソウ、ヤグル
マギク、シナノキ、クレマティス、海藻、クララ、シル
ク、カシュウ及びチクセツニンジンの抽出物、カミツレ
油、ピロリドンカルボン酸又はその塩、Ｌ−アルギニン
並びにＬ−アスパラギン酸を配合する場合の配合量は製
剤中０.０１〜３％であるが、０.１〜３％であることが
より好ましい。また、尿素の配合量は製剤中５〜２０％
であるが、１０〜２０％であることがより好ましい。ま
た、本発明の育毛剤において有効成分であるミノキシジ
ルの配合量は製剤中１〜５％の範囲である。本発明の育
毛剤は、外用剤として使用される各種の剤型により使用
することができるが、ローション剤、エアゾール剤又は
ゲル剤が特に好ましい。

【０００７】本発明の育毛剤を外用剤として製剤化する
場合には、必要に応じ一般の外用剤に使用される種々の
成分、例えば溶解補助剤、界面活性剤、乳化安定剤、粘
着剤、その他所望する剤型を得るために通常使用される
基剤成分を配合できる。また、使用目的に応じて血管拡
張剤、副腎皮質ホルモン、保湿剤、殺菌剤、清涼化剤、
ビタミン類、香料、色素などを本発明の効果を損なわな
い範囲で配合してもよい。特に好ましい配合成分として
は多価アルコールをあげることができる。多価アルコー
ルはミノキシジルの経皮吸収の確保や皮膚の乾燥を防ぐ
作用があり、好ましい配合成分である。多価アルコール
の中でもプロピレングリコール、１,３−ブチレングリ
コール、グリセリン、ジプロピレングリコール、マクロ
ゴール３００、４００又は６００が特に好ましく、その
配合量は製剤中に５〜５０％、好ましくは５〜２０％で
ある。他の好ましい配合成分としては、使用感の面から
清涼化剤の配合が望ましく、特にＬ−メントール又はハ
ッカ油を０.２〜０.４％配合することが好ましい。

【０００８】

【実施例】次に、実施例及び試験例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。実施例１ミノキシジル１ｇ、アルテアの抽出物（抽出溶媒：１,
３−ブチレングリコール）１ｇ、プロピレングリコール
１０ｇ、エタノール６０ｇを混合攪拌溶解し、精製水を
加えて全量１００ｍＬとし、ローションタイプの育毛剤
（本発明品１）を得た。

【０００９】実施例２実施例１と同様にして、表１に示す本発明品２〜１７及
び表２に示す比較品１を調製した。

【００１０】実施例３ミノキシジル５ｇ、海藻の抽出物（抽出溶媒：精製水）
１ｇ、Ｌ−メントール０.３ｇ、パントテニールエチル
エーテル１ｇ、ビタミンＥアセテート０.０８ｇ、塩酸
ピリドキシン０.０５ｇ、ヒノキチオール０.０５ｇ、グ
リチルレチン酸０.１ｇ、塩酸ジフェンヒドラミン０.１
ｇ、１,３−ブチレングリコール５ｇ、ジプロピレング
リコール１０ｇ、リン酸０.２ｇ、エタノール５０ｇを
混合攪拌溶解し、精製水を加えて全量１００ｍＬとし
た。この液３０ｍＬをエアゾール缶に充填し、さらにジ
メチルエーテル７０ｍＬを加えてエアゾールタイプの育
毛剤を得た。

【００１１】実施例４精製水３２.８５ｇにカルボキシビニルポリマー０.４ｇ
を攪拌しながら分散させた。この分散液にミノキシジル
２ｇ、カシュウ抽出物（抽出溶媒：エタノール）３ｇ、
チクセツニンジン抽出物（抽出溶媒：エタノール）３
ｇ、Ｌ−メントール０.３ｇ、カミツレ油０.０５ｇ、ジ
プロピレングリコール１５ｇ、グリセリン３ｇ、エタノ
ール４０ｇ、ジイソプロパノールアミン０.４ｇを混合
攪拌溶解した液を添加し、攪拌混合してゲルタイプの育
毛剤を得た。

【００１２】試験例表１に示す本発明品１０〜１４と表２に示す比較品につ
いて、男性型脱毛の被験者１３名により、約１ヶ月使用
後の使用感の評価を行った。評価項目は、頭皮のカユミ
軽減、頭皮のうるおい感、頭皮・髪の清潔感、毛髪のハ
リ・コシ感とし、次の５段階で官能的に評価した。５：１０名以上が効果ありと判断した４：８から１０名以上が効果ありと判断した３：５〜７名が効果ありと判断した２：２〜４名が効果ありと判断した１：１名以下が効果ありと判断したその結果、表３に示すごとく本発明品は使用感に優れる
ことが明らかとなった。

【００１３】

【表１】

【００１４】

【表２】

【００１５】

【表３】

【００１６】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者森岡進東京都豊島区高田３丁目24番１号大正製薬株式会社内Ｆターム(参考） 4C083 AA111 AA112 AA121 AA122 AB012 AB051 AC101 AC102 AC122 AC172 AC542 AC581 AC611 AC681 AC851 AD092 AD112 AD451 AD532 AD552 AD632 AD662 CC37 DD08 DD23 DD41 EE06 EE22

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】アルテア、ヨクイニン、アイビー、アルニ
カ、オドリコソウ、ヤグルマギク、シナノキ、クレマテ
ィス、海藻、クララ、シルク、カシュウ及びチクセツニ
ンジンの抽出物、カミツレ油、ピロリドンカルボン酸又
はその塩、尿素、Ｌ−アルギニン並びにＬ−アスパラギ
ン酸からなる群から選ばれる１種又は２種以上とミノキ
シジルを含有する育毛剤。
【請求項２】アルテア、ヨクイニン、アイビー、アルニ
カ、オドリコソウ、ヤグルマギク、シナノキ、クレマテ
ィス、海藻、クララ、シルク、カシュウ及びチクセツニ
ンジンの抽出物、カミツレ油、ピロリドンカルボン酸又
はその塩、Ｌ−アルギニン並びにＬ−アスパラギン酸の
配合量が、０.０１〜３％である請求項１記載の育毛
剤。
【請求項３】尿素の配合量が、５〜２０％である請求項
１記載の育毛剤。
【請求項４】抽出物がエタノール、１,３−ブチレング
リコール、プロピレングリコール及び精製水からなる群
から選ばれる１種又は２種以上の溶媒で抽出して得られ
たものである請求項１又は２記載の育毛剤。
【請求項５】ミノキシジルの配合量が１〜５％である請
求項１〜４のいずれかに記載の育毛剤。
【請求項６】エタノール及び水を含有する請求項１〜５
のいずれかに記載の育毛剤。
【請求項７】外用ローション剤である請求項１〜５のい
ずれかに記載の育毛剤。
【請求項８】外用エアゾール剤である請求項１〜５のい
ずれかに記載の育毛剤。
【請求項９】外用ゲル剤である請求項１〜５のいずれか
に記載の育毛剤。