JP2002029367A - 車両用フード装置 - Google Patents
車両用フード装置Info
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Abstract
車両用フード21を所定量持上げるアクチュエータ40
を備える車両用フード装置において、ロック片46にロ
ック部46aとばね掛け部46cとの均圧を図るために
均圧孔55を設けたので、ガス発生器44で発生させる
ガス圧の影響を受けることのないようにする。 【効果】 アクチュエータの取付け作業でロック状態に
ばらつきが発生することがないので、信頼性の高い車両
用フード装置を実現できる。また、ロック片の動作速度
を速めてロック片のロック作用の迅速化を図ことができ
る。。
Description
改良に関する。
15266号公報「車両用フード装置」が知られてい
る。上記技術は、同公報の図1によれば、フロントバン
パ14(符号は公報に使用の符号を用いた)取付けた歩
行者衝突検知センサ15で障害物を検知したことを制御
装置17に伝え、この制御装置17からの情報でフード
持上げ保持機構16でフード13を持上げ、その位置で
フード13を保持するようにした車両用フード装置11
であって、同公報の図4に示されるように、フード持上
げ保持機構16(以下、アクチュエータ」と呼ぶ)のロ
ッド29にフック30を設け、このフック30を車体1
2側に係止することでフード12を保持するようにした
ものである。また、フック30は、同公報の図3に示さ
れるように、ロッド29に支持ピン31で回転自在に止
めると共に圧縮ばね32で付勢するようにしたものであ
る。
エータは、ロッド29にフック30を設け、このフック
30を車体12側に係止することでフード12を保持す
るようにしたものなので、車体12にアクチュエータを
取付ける作業の出来によっては、フック30のロック状
態に噛み合いの深いもの、又はロック状態に噛み合いの
浅いものが生じ、フック30のロック状態にばらつきが
発生し、ロック作用の信頼性の低下を招く。また、これ
らのフック30、支持ピン31又は圧縮ばね32などの
小物部品をロッド29に組立る作業は困難であり、アク
チュエータの組立性が悪い。
の取付け作業でロック状態のばらつきを発生させること
がなく、アクチュエータの組立性を改善した車両用フー
ド装置を提供することにある。
に請求項1は、車両に当接物が当たったときに、車両用
フードを所定量持上げるアクチュエータを備える車両用
フード装置において、アクチュエータは、アクチュエー
タブロックと、このアクチュエータブロックに開けたシ
リンダ部と、このシリンダ部の一端から挿入するピスト
ンピンと、このピストンピンを高速で上昇させるために
シリンダ部の他端に配置したガス発生器と、上昇したピ
ストンピンがシリンダ部から抜けぬようにシリンダ部の
一端に設けたピストン止め部材と、このピストン止め部
材の作用で止ったピストンピンが下降せぬようにシリン
ダ部へ突出可能に取付けたロック片と、このロック片に
正面と背面との均圧を図るためにロック片に開けた均圧
孔と、ロック片をシリンダ部へ弾性的に押出す弾発部材
と、からなり、ピストンピンが上昇して車両用フードを
持上げた後は、ロック片のロック作用で車両用フードが
下がらぬようにしたことを特徴とする。
おく。車両に当接物が当たると、ガス発生器でピストン
ピンを高速で上昇させ、車両用フードをアクチュエータ
で所定量持上げる。この直後に、シリンダ部へロック片
を突出させてピストンピンの下降を防止し、車両用フー
ドが下がらぬようにする。
ぬようにシリンダ部へ突出可能にロック片を取付けるこ
とで、アクチュエータの取付け作業でロック状態のばら
つきが発生することの防止を図る。また、アクチュエー
タブロックに、ロック片及び弾発部材を設けることでア
クチュエータの組立性の改善を図る。ロック片に正面と
背面との均圧を図るために均圧孔を設けることで、ロッ
ク片の正面と背面との圧力が均等にすることができる。
すなわち、ガス発生器で発生させるガス圧の影響を受け
ることのないようにし、ロック片の動作速度を速めてロ
ック片のロック作用の迅速化を図る。
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
載した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、
12はフロントバンパ、13はラジエータグリル、14
フロントフェンダ、15,15はフロントピラー、16
はフロントガラス、17はドア、18はルーフ、19は
前輪、20は車両用フード装置、40は車両用フード装
置20のアクチュエータを示す。車両用フード装置20
は、以下述べる通り、アクチュエータ40の取付け作業
でアクチュエータ40のロック状態にばらつきを発生さ
せることがなく、アクチュエータ40の組立性を改善し
た装置である。
理図であり、車両用フード装置20は、車体11のフロ
ント部分を覆う車両用フード21と、この車両用フード
21を開閉する左・右のヒンジ22L,22R(22L
のみ示す)と、車両用フード21を持上げるアクチュエ
ータ40,40と、フロントバンパ12に当接物Mが当
たったことを検知する検知センサ23と、この検知セン
サ23からの情報に基づいてアクチュエータ40,40
を作動させ制御する制御部24からなる。なお、検知セ
ンサ23は、加速度センサなどが好適である。
用フード21の側面断面及びヒンジ22Lの側面を示
す。車両用フード21は、外装となるアウタパネル26
と、このアウタパネル26の下に重ねることで補強をす
るインナパネル27とからなる。ヒンジ22Lは、車体
11側に止めるヒンジベース31と、このヒンジベース
31にピン36aを介して一端を回転自在に取付ける第
1リンク32と、この第1リンク32の他端にピン36
bを介して一端を回転自在に取付ける第2リンク33
と、この第2リンク33の他端にピン36cを介して回
転自在に取付けるフード取付けステー34とからなる。
なお、37,37は車体11にヒンジベース31を取付
けるボルト、38,38はフード取付けステー34に車
両用フード21を取付けるボルトである。ヒンジ22R
(図1参照)は、車両10中心に関してヒンジ22Lに
対称形状であり、詳細な説明を省略する。
チュエータ40の正面断面を示す。アクチュエータ40
は、車体11(図2参照)側に取付けるアクチュエータ
ブロック41と、このアクチュエータブロック41に開
けたシリンダ部42と、このシリンダ部42の一端42
aから挿入するピストンピン43と、このピストンピン
43を高速で上昇させるためにシリンダ部42の他端4
2bに配置したガス発生器44と、上昇したピストンピ
ン43がシリンダ部42から抜けぬようにシリンダ部4
2の一端42aに設けたピストン止め部材45と、この
ピストン止め部材45の作用で止ったピストンピン43
が下降せぬようにシリンダ部42へ突出可能に取付けた
ロック片46と、このロック片46をシリンダ部42へ
弾性的に押出す弾発部材としての圧縮ばね47とからな
る。なお、49は圧縮ばね47を受けるブッシュ、41
aはアクチュエータブロック41に開けた筒状部であっ
て、ロック片46、圧縮ばね47及びブッシュ49を一
括して収納する部分である。また、60は後述するロッ
ク機構である。
(図1参照)に取付けるために、アルミニウム系合金又
は鉄系合金で形成するブロックであり、シリンダ部42
は、アクチュエータブロック41に形成する略円筒状の
部分である。ピストンピン43は、ピストンピン本体5
1の一端に車両用フード21に当接させるパッド52を
取付け、ピストンピン本体51の他端にシリンダ部42
に擦りながらスライドさせるピストン53を取付けたも
のである。53aはピストン53のテーパ部である。
ク41に蓋部材44aを備え、ガスを発生させるための
火薬(不図示)を備えたものである。ピストン止め部材
45は、ピストンピン43を案内すると共に、シリンダ
部42を密閉する部材ある。
ック機構の分解斜視図であり、ロック機構60は、先に
説明したように、ピストンピン43(図4参照)が下降
せぬようにシリンダ部42へ突出可能に取付けたロック
片46と、このロック片46をシリンダ部42へ弾性的
に押出す圧縮ばね47と、圧縮ばね47を受けるブッシ
ュ49とから構成するものであって、これらのロック片
46、圧縮ばね47及びブッシュ49を一括してアクチ
ュエータブロック41(図4参照)の筒状部41aに収
納するものである。
参照)のピストン53を止める正面としてのロック部4
6aと、筒状部41aににスライドさせる摺動部46b
と、圧縮ばね47を掛ける背面としてのばね掛け部46
cと、ロック部46a、摺動部46b及びばね掛け部4
6cを貫通させることで、ロック片46にロック部46
aとばね掛け部46cとの均圧を図る均圧孔55とから
構成したものである。圧縮ばね47は、ロック片46を
支持すると共にシリンダ部42にロック片46を突出さ
せるための部材である。ブッシュ49は、筒状部41a
へ圧入する圧入部49aと、圧縮ばね47を掛けるばね
掛け部49bとを備える。
の特徴を整理すると、車両用フード装置20は、車両1
0(図2参照)に当接物Mが当たったときに、車両用フ
ード21を所定量持上げるアクチュエータ40を備える
車両用フード装置において、車体11(図2参照)側に
取付けるアクチュエータブロック41と、このアクチュ
エータブロック41に開けたシリンダ部42と、このシ
リンダ部42の一端42aから挿入するピストンピン4
3と、このピストンピン43を高速で上昇させるために
シリンダ部42の他端42bに配置したガス発生器44
と、上昇したピストンピン43がシリンダ部42から抜
けぬようにシリンダ部42の一端42aに設けたピスト
ン止め部材45と、このピストン止め部材45の作用で
止ったピストンピン43が下降せぬようにシリンダ部4
2へ突出可能に取付けたロック片46と、このロック片
46にロック部46aとばね掛け部46cとの均圧を図
るためにロック片46に開けた均圧孔55と、このロッ
ク片46をシリンダ部42へ弾性的に押出す圧縮ばね4
7とから構成し、ピストンピン43が上昇して車両用フ
ード21を持上げた後は、ロック片46のロック作用で
車両用フードが下がらぬようにしたものと言える。
ンダ部42へ突出可能にロック片46を設けておく。車
両10(図2参照)に当接物Mが当たると、ガス発生器
44でピストンピン43を高速で上昇させ、車両用フー
ド21をアクチュエータ40で所定量持上げる。この直
後に、シリンダ部42へロック片46を突出させてピス
トンピン43の下降を防止し、車両用フード21が下が
らぬようにしたものである。
が下降せぬようにシリンダ部42へ突出可能にロック片
46を取付けることで、例えば、車両10(図2参照)
側にピストンピン43をロックさせる場合に比較して、
アクチュエータ40の取付け作業でロック状態にばらつ
きが発生することを防止できる。また、アクチュエータ
ブロック41にロック片46及び圧縮ばね47を設ける
ことで、例えば、ピストンピン43側にロック片46及
び圧縮ばね47を設ける場合に比較して、アクチュエー
タ40の組立性の改善を図ることができる。
部46cとの均圧を図るために均圧孔55を設けること
で、ロック片46のロック部46aとばね掛け部46c
との圧力が均等にすることができる。すなわち、ガス発
生器44で発生させるガス圧の影響を受けることのない
ようにし、ロック片46の動作速度を速めてロック片4
6のロック作用の迅速化を図ことができる。
業でロック状態にばらつきが発生することがないので、
信頼性の高い車両用フード装置20を実現できる。ま
た、アクチュエータ40の組立性の改善を図ることで、
アクチュエータ40のコストの低減を図ることができ、
これをもって車両用フード装置20を安価に製造するこ
とができる。さらに、アクチュエータ40のロック片4
6に均圧孔55を設けることで、車両用フード装置20
のさらなる信頼性の向上を図ることができる。
を次に説明する。図6(a)〜(c)は本発明に係る車
両用フード装置の作用説明図であり、アクチュエータ4
0の動作順序を示す。(a)において、アクチュエータ
40は、作動前の状態にあり、ロッド43はシリンダ部
42内に収納した状態にあることを示す。また、ロック
片46はシリンダ部42に突出させた状態にあることを
示す。
せ、ロッド43を矢印の如く上昇させ車両用フード2
1を矢印の如く持上げる。このとき、ピストン53の
テーパ部53aでロック片46を矢印の如く後退させ
る。すなわち、ピストンピン43の上昇を妨げることは
ない。
トン53がピストン止め部材45に当たり、ピストンピ
ン43は停止する。このピストンピン43の停止位置で
は、すでに、ピストン53の下端53bがロック片46
の上に位置するので、ロック片46は圧縮ばね47の弾
発作用で矢印の如く戻る。すなわち、ロック片46の
ロック部46aがピストン53の下端53bに突出して
いるので、ピストンピン43はロック片46のロック作
用でロックされ、車両用フード21は下降することはな
く、車両用フード21はピストンピン43の停止位置
で、持上がった状態を保つことができる。
ね掛け部46cとの均圧を図るために均圧孔55を設け
たので、ガス発生器44で発生させるガス圧の影響を受
けることのないようにすることができる。すなわち、ロ
ック片46の動作速度を速めてロック片46のロック作
用の迅速化を図ことができる。この結果、車両用フード
装置20のさらなる信頼性の向上を図ることができる。
両用フード装置20は、2個のアクチュエータ40,4
0を配置した例を示したが、これに限るものではなく、
1個のアクチュエータを配置するものであってもよく、
又は3個以上のアクチュエータを配置するようにしたも
のであってもよい。
する。請求項1は、アクチュエータを、アクチュエータ
ブロックと、このアクチュエータブロックに開けたシリ
ンダ部と、このシリンダ部の一端から挿入するピストン
ピンと、このピストンピンを高速で上昇させるためにシ
リンダ部の他端に配置したガス発生器と、上昇したピス
トンピンがシリンダ部から抜けぬようにシリンダ部の一
端に設けたピストン止め部材と、このピストン止め部材
の作用で止ったピストンピンが下降せぬようにシリンダ
部へ突出可能に取付けたロック片と、このロック片をシ
リンダ部へ弾性的に押出す弾発部材とから構成したの
で、例えば、車両側にピストンピンをロックさせる場合
に比較して、アクチュエータの取付け作業でロック状態
にばらつきが発生することを防止できる。また、ピスト
ンピン側にロック片及び弾発部材を設ける場合に比較し
て、アクチュエータの組立性の改善を図ることができ
る。この結果、アクチュエータの取付け作業でロック状
態にばらつきが発生することがないので、信頼性の高い
車両用フード装置を実現できる。また、アクチュエータ
の組立性の改善を図ることで、アクチュエータのコスト
の低減を図ることができ、これをもって車両用フード装
置を安価に製造することができる。
るためにロック片に開けた均圧孔を設けたので、ガス発
生器で発生させるガス圧の影響を受けることのないよう
にすることができる。すなわち、ロック片の動作速度を
速めてロック片のロック作用の迅速化を図ことができ
る。この結果、車両用フード装置のさらなる信頼性の向
上を図ることができる。
の斜視図
分解斜視図
ード、40…アクチュエータ、41…アクチュエータブ
ロック、42…シリンダ部、42a…シリンダ部の一
端、42b…シリンダ部の他端、43…ピストンピン、
44…ガス発生器、45…ピストン止め部材、46…ロ
ック片、47…弾発部材(圧縮ばね)、M…当接物。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両に当接物が当たったときに、車両用
フードを所定量持上げるアクチュエータを備える車両用
フード装置において、 前記アクチュエータは、アクチュエータブロックと、こ
のアクチュエータブロックに開けたシリンダ部と、この
シリンダ部の一端から挿入するピストンピンと、このピ
ストンピンを高速で上昇させるためにシリンダ部の他端
に配置したガス発生器と、上昇したピストンピンがシリ
ンダ部から抜けぬようにシリンダ部の一端に設けたピス
トン止め部材と、このピストン止め部材の作用で止った
ピストンピンが下降せぬようにシリンダ部へ突出可能に
取付けたロック片と、このロック片に正面と背面との均
圧を図るためにロック片に開けた均圧孔と、前記ロック
片をシリンダ部へ弾性的に押出す弾発部材と、からな
り、 ピストンピンが上昇して車両用フードを持上げた後は、
ロック片のロック作用で車両用フードが下がらぬように
したことを特徴とする車両用フード装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000219324A JP3795306B2 (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 車両用フード装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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KR100774693B1 (ko) * | 2006-07-07 | 2007-11-08 | 현대자동차주식회사 | 차량용 후드 리프터 |
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-
2000
- 2000-07-19 JP JP2000219324A patent/JP3795306B2/ja not_active Expired - Fee Related
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