JP3857025B2 - 車両用フード装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用フード装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用フード装置として、特開平9−315266号公報「車両用フード装置」が知られている。
上記技術は、同公報の図1によれば、フロントバンパ14(符号は公報に使用の符号を用いた)取付けた歩行者衝突検知センサ15で障害物を検知したことを制御装置17に伝え、この制御装置17からの情報でフード持上げ保持機構16でフード13を持上げ、その位置でフード13を保持するようにした車両用フード装置11であって、同公報の図4に示されるように、フード持上げ保持機構16(以下、アクチュエータ」と呼ぶ)のロッド29にフック30を設け、このフック30を車体12側に係止することでフード12を保持するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、車両用フード装置は、アクチュエータでフード13を持上げ、その位置でフード13を保持するようにしたものなので、持上がったフード13が運転者の視界の妨げになることがある。このような場合には、運転者の視界を遮る状態を、速やかに解除することが好ましい。
【0004】
そこで、本発明の目的は、車両に当接物が当たったときに、持上げた車両用フードで運転者の視界を遮る状態を速やかに解除できる車両用フード装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、車両に当接物が当たったときに、車両用フードを所定量持上げるアクチュエータを備える車両用フード装置において、アクチュエータは、アクチュエータブロックと、このアクチュエータブロックに開けたシリンダ部と、このシリンダ部の一端から挿入するピストンピンと、このピストンピンを高速で上昇させるためにシリンダ部の他端に配置したガス発生器と、上昇したピストンピンがシリンダ部から抜けぬようにシリンダ部の一端に設けたピストン止め部材と、このピストン止め部材の作用で止ったピストンピンが下降せぬようにシリンダ部へ突出可能に取付けたロック片と、このロック片をシリンダ部へ弾性的に押出す弾発部材と、前記ロック片のロック作用を解除するためにロック片を前記弾発部材の付勢力に抗して所定の位置に戻すロック解除手段と、このロック解除手段を前記ガス発生器の作動から一定時間後に作動させる制御部と、からなり、ピストンピンが上昇して車両用フードを持上げた後にロック片が前記ピストンの下端に当接することによるロック作用で車両用フードが下がらぬようにし、且つ一定時間経過後には前記ロック解除手段によりロック作用を解除することで車両用フードを下げるようにしたことを特徴とする。
【0006】
シリンダ部へ突出可能にロック片を設け、ロック片のロック作用を解除するためにロック片を所定の位置に戻すロック解除手段を設け、このロック解除手段を一定時間後に作動させる制御部を設ける。車両に当接物が当たると、ガス発生器でピストンピンを高速で上昇させ、車両用フードをアクチュエータで所定量持上げる。この直後に、シリンダ部へロック片を突出させてピストンピンの下降を防止し、車両用フードが下がらぬようにする。一定時間経過後には制御部からの情報でロック解除手段を作動させ、このロック解除手段でロック作用を解除することで車両用フードを下げる。
【0007】
アクチュエータに、ロック片のロック作用を解除するロック解除手段を設けることで、アクチュエータを作動させて車両用フードを持上げ、その位置で保持し、所定の目的、例えば、当接物が車両用フードに当たったときに、車両用フードを変形させ強固な車両用フード内の構造物に達することを回避させるという目的を達成させた後には、車両用フードを下げるようにして良好な視界の確保を図る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0009】
図1は本発明に係る車両用フード装置を搭載した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はフロントバンパ、13はラジエータグリル、14フロントフェンダ、15,15はフロントピラー、16はフロントガラス、17はドア、18はルーフ、19は前輪、20は車両用フード装置、40は車両用フード装置20のアクチュエータを示す。
車両用フード装置20は、以下述べる通り、アクチュエータ40の取付け作業でアクチュエータ40のロック状態にばらつきを発生させることがなく、アクチュエータ40の組立性を改善した装置である。
【0010】
図2は本発明に係る車両用フード装置の原理図であり、車両用フード装置20は、車体11のフロント部分を覆う車両用フード21と、この車両用フード21を開閉する左・右のヒンジ22L,22R(22Lのみ示す)と、車両用フード21を持上げるアクチュエータ40,40と、フロントバンパ12に当接物Mが当たったことを検知する検知センサ23と、この検知センサ23からの情報に基づいてアクチュエータ40,40を作動させ制御する制御部24からなる。なお、検知センサ23は、加速度センサなどが好適である。また、制御部24は、一定時間経過後にアクチュエータ40,40を下げるために検知センサ23からの情報でスタートするタイマ25を備える。
【0011】
図3は図1の3−3線断面図であり、車両用フード21の側面断面及びヒンジ22Lの側面を示す。
車両用フード21は、外装となるアウタパネル26と、このアウタパネル26の下に重ねることで補強をするインナパネル27とからなる。
ヒンジ22Lは、車体11側に止めるヒンジベース31と、このヒンジベース31にピン36aを介して一端を回転自在に取付ける第1リンク32と、この第1リンク32の他端にピン36bを介して一端を回転自在に取付ける第2リンク33と、この第2リンク33の他端にピン36cを介して回転自在に取付けるフード取付けステー34とからなる。なお、37,37は車体11にヒンジベース31を取付けるボルト、38,38はフード取付けステー34に車両用フード21を取付けるボルトである。
ヒンジ22R(図1参照)は、車両10中心に関してヒンジ22Lに対称形状であり、詳細な説明を省略する。
【0012】
図4は図1の4−4線断面図であり、アクチュエータ40の正面断面を示す。アクチュエータ40は、車体11(図2参照)側に取付けるアクチュエータブロック41と、このアクチュエータブロック41に開けたシリンダ部42と、このシリンダ部42の一端42aから挿入するピストンピン43と、このピストンピン43を高速で上昇させるためにシリンダ部42の他端42bに配置したガス発生器44と、上昇したピストンピン43がシリンダ部42から抜けぬようにシリンダ部42の一端42aに設けたピストン止め部材45と、このピストン止め部材45の作用で止ったピストンピン43が下降せぬようにシリンダ部42へ突出可能に取付けたロック片46と、このロック片46をシリンダ部42へ弾性的に押出す弾発部材としての圧縮ばね47と、ロック片46のロック作用を解除するためにロック片46を所定の位置に戻すロック解除手段48とからなる。
なお、49は圧縮ばね47を受けるブッシュ、41aはアクチュエータブロック41に開けた筒状部であって、ロック片46、圧縮ばね47及びブッシュ49を一括して収納する部分である。また、60は後述するロック機構である。
【0013】
アクチュエータブロック41は、車体11(図1参照)に取付けるために、アルミニウム系合金又は鉄系合金で形成するブロックであり、シリンダ部42は、アクチュエータブロック41に形成する略円筒状の部分である。
ピストンピン43は、ピストンピン本体51の一端に車両用フード21に当接させるパッド52を取付け、ピストンピン本体51の他端にシリンダ部42に擦りながらスライドさせるピストン53を取付けたものである。53aはピストン53のテーパ部である。
【0014】
ガス発生器44は、アクチュエータブロック41に蓋部材44aを備え、ガスを発生させるための火薬(不図示)を備えたものである。
ピストン止め部材45は、ピストンピン43を案内すると共に、シリンダ部42を密閉する部材ある。
【0015】
図5は本発明に係る車両用フード装置のロック解除手段及びロック機構の分解斜視図であり、ロック解除手段48は、ロック片46に一端を取付ける連結ワイヤ56と、この連結ワイヤ56の他端に接続した解除ユニット57とからなる。
解除ユニット57は、制御部24(図2参照)の指示で連結ワイヤ56を引くことのできるユニットであり、プランジャやシリンダ等のユニットが好適である。
【0016】
ロック機構60は、先に説明したように、ピストンピン43(図4参照)が下降せぬようにシリンダ部42へ突出可能に取付けたロック片46と、このロック片46をシリンダ部42へ弾性的に押出す圧縮ばね47と、圧縮ばね47を受けるブッシュ49とから構成するものであって、これらのロック片46、圧縮ばね47及びブッシュ49を一括してアクチュエータブロック41(図4参照)の筒状部41aに収納するものである。
【0017】
ロック片46は、ピストンピン43(図4参照)のピストン53を止めるロック部46aと、筒状部41aににスライドさせる摺動部46bと、圧縮ばね47を掛けるばね掛け部46cと、連結ワイヤ56を接続する接続部46dとから構成したものである。
圧縮ばね47は、ロック片46を支持すると共にシリンダ部42にロック片46を突出させるための部材である。
ブッシュ49は、筒状部41aへ圧入する圧入部49aと、圧縮ばね47を掛けるばね掛け部49bと、連結ワイヤ56を貫通する貫通孔49cとを備える。
【0018】
ここで、図4に戻り車両用フード装置20の特徴を整理すると、車両用フード装置20は、車両10(図2参照)に当接物Mが当たったときに、車両用フード21を所定量持上げるアクチュエータ40を備える車両用フード装置において、車体11(図2参照)側に取付けるアクチュエータブロック41と、このアクチュエータブロック41に開けたシリンダ部42と、このシリンダ部42の一端42aから挿入するピストンピン43と、このピストンピン43を高速で上昇させるためにシリンダ部42の他端42bに配置したガス発生器44と、上昇したピストンピン43がシリンダ部42から抜けぬようにシリンダ部42の一端42aに設けたピストン止め部材45と、このピストン止め部材45の作用で止ったピストンピン43が下降せぬようにシリンダ部42へ突出可能に取付けたロック片46と、このロック片46をシリンダ部42へ弾性的に押出す圧縮ばね47と、ロック片46のロック作用を解除するためにロック片46を所定の位置に戻すロック解除手段48と、このロック解除手段48を一定時間後に作動させる制御部24(図2参照)と、から構成したものであり、ピストンピン43が上昇して車両用フード21を持上げた後にロック片46のロック作用で車両用フード21が下がらぬようにし、且つ一定時間経過後にはロック作用を解除することで車両用フード21を下げるようにしたものと言える。
【0019】
すなわち、車両用フード装置20は、シリンダ部42へ突出可能にロック片46を設け、ロック片46のロック作用を解除するためにロック片46を所定の位置に戻すロック解除手段48を設け、このロック解除手段48を一定時間後に作動させる制御部24(図2参照)を設ける。車両10(図2参照)に当接物Mが当たると、ガス発生器44でピストンピン43を高速で上昇させ、車両用フード21をアクチュエータ40で所定量持上げる。この直後に、シリンダ部42へロック片46を突出させてピストンピン43の下降を防止し、車両用フード21が下がらぬようにする。一定時間経過後には制御部24(図2参照)からの情報でロック解除手段48を作動させ、このロック解除手段48でロック作用を解除することで車両用フード21を下げるようにしたものである。
【0020】
アクチュエータ40に、ロック片46のロック作用を解除するロック解除手段を設けることで、アクチュエータ40を作動させて車両用フード21を持上げ、その位置で保持し、所定の目的、例えば、当接物Mが車両用フード21に当たったときに、車両用フード21を変形させ強固な車両用フード21内の構造物に達することを回避させるという目的を達成させた後には、車両用フード21を下げるようにした。この結果、良好な視界の確保をすることができる。
【0021】
以上に述べた車両用フード装置20の作用を次に説明する。先ず、図6及び図7にアクチュエータ40の動作順序を示す。
図6(a),(b)は本発明に係る車両用フード装置の第1作用説明図(前半)である。
(a)において、アクチュエータ40は、作動前の状態にあり、ロッド43はシリンダ部42内に収納した状態にあることを示す。また、ロック片46はシリンダ部42に突出させた状態にあることを示す。
【0022】
(b)において、当接物Mを検知センサ23で検知すると、ガス発生器44を作動させ、ロッド43を矢印▲1▼の如く上昇させ車両用フード21を矢印▲2▼の如く持上げる。このとき、ピストン53のテーパ部53aでロック片46を矢印▲3▼の如く後退させる。すなわち、ピストンピン43の上昇を妨げることはない。
また、図2に示すように、当接物Mを検知センサ23で検知すると、同時に制御部24のタイマ25をスタートさせる。
【0023】
図7(a),(b)は本発明に係る車両用フード装置の第1作用説明図(後半)である。
(a)において、ピストンピン43のピストン53がピストン止め部材45に当たり、ピストンピン43は停止する。このピストンピン43の停止位置では、すでに、ピストン53の下端53bがロック片46の上に位置するので、ロック片46は圧縮ばね47の弾発作用で矢印▲4▼の如く戻る。すなわち、ロック片46のロック部46aがピストン53の下端53bに突出しているので、ピストンピン43はロック片46のロック作用でロックされ、車両用フード21は下降することはなく、車両用フード21はピストンピン43の停止位置で、持上がった状態を保つ。
【0024】
(b)において、制御部24(図2参照)のタイマ25が設定時間を超えると、制御部24からの情報でロック解除手段48の解除ユニット57を作動させ、この解除ユニット57で連結ワイヤ56を矢印▲5▼の如く引き、ロック片46を後退させる。アクチュエータ40のピストンピン43はロック状態を解除され、例えば、車両用フード21に載った場合の当接物M(図2参照)や車両用フード21自体の自重でピストンピン43を矢印▲6▼の如く下降し、車両用フード21はもとの位置に戻る。
【0025】
アクチュエータ40に、ロック片46のロック作用を解除するロック解除手段を設けることで、アクチュエータ40を作動させて車両用フード21を持上げ、その位置で保持し、所定の目的、例えば、当接物M(図2参照)が車両用フード21に当たったときに、車両用フード21を変形させ強固な車両用フード21内の構造物に達することを回避させるという目的を達成させた後には、車両用フード21を下げるようにした。この結果、良好な視界の確保することのできる車両用フード装置21を実現することができる。
【0026】
図8は本発明に係る車両用フード装置の第2作用説明図であり、車両用フード装置20の制御フロー図の一例である(符号は図2参照)。なお、ST××は制御フローのステップ番号を示す。
ST01:検知センサ23で当接物Mを検知したか。NOならばもとに戻り,YESならばST02に進む。
ST02:制御部24の情報でガス発生器44をONにしてガスを発生させる。ガスが発生することでピストンピン43が上昇し、このピストンピン43が上昇後ピストンピン43をロック片46のロック作用でロックする。
ST03:制御部24のタイマ25をスタートさせる。
【0027】
ST04:タイマ25の、タイマ25のカウント時間をTcとするときに、カウント時間Tcは設定時間Toを超えたか(Tc≧To)。YESならばST05に進み、NOならばもとに戻る。
ST05:制御部24からの情報でロック解除手段48を作動させ、ロック片46を後退させる。ロック片46を後退させると、当接物Mや車両用フード21の自重でピストンピン43が下降し、車両用フード21をもとの位置に戻すことができる。
【0028】
尚、実施の形態では図3に示すように、車両用フード装置20は、2個のアクチュエータ40,40を配置した例を示したが、これに限るものではなく、1個のアクチュエータを配置するものであってもよく、又は3個以上のアクチュエータを配置するようにしたものであってもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、車両に当接物が当たったときに、車両用フードを所定量持上げるアクチュエータを備える車両用フード装置において、アクチュエータは、アクチュエータブロックと、このアクチュエータブロックに開けたシリンダ部と、このシリンダ部の一端から挿入するピストンピンと、このピストンピンを高速で上昇させるためにシリンダ部の他端に配置したガス発生器と、上昇したピストンピンがシリンダ部から抜けぬようにシリンダ部の一端に設けたピストン止め部材と、このピストン止め部材の作用で止ったピストンピンが下降せぬようにシリンダ部へ突出可能に取付けたロック片と、このロック片をシリンダ部へ弾性的に押出す弾発部材と、前記ロック片のロック作用を解除するためにロック片を前記弾発部材の付勢力に抗して所定の位置に戻すロック解除手段と、このロック解除手段を前記ガス発生器の作動から一定時間後に作動させる制御部と、からなり、ピストンピンが上昇して車両用フードを持上げた後にロック片が前記ピストンの下端に当接することによるロック作用で車両用フードが下がらぬようにし、且つ一定時間経過後には前記ロック解除手段によりロック作用を解除することで車両用フードを下げるようにしたので、アクチュエータを作動させて車両用フードを持上げ、その位置で保持し、所定の目的、例えば、当接物が車両用フードに当たったときに、車両用フードを変形させ強固な車両用フード内の構造物に達することを回避させるという目的を達成させた後には、車両用フードを下げるようにすることができる。この結果、良好な視界の確保することのできる車両用フード装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用フード装置を搭載した車両の斜視図
【図2】本発明に係る車両用フード装置の原理図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】本発明に係る車両用フード装置のロック機構の分解斜視図
【図6】本発明に係る車両用フード装置の第1作用説明図(前半)
【図7】本発明に係る車両用フード装置の第1作用説明図(後半)
【図8】本発明に係る車両用フード装置の第2作用説明図
【符号の説明】
10…車両、20…車両用フード装置、21…車両用フード、24…制御部、40…アクチュエータ、41…アクチュエータブロック、42…シリンダ部、42a…シリンダ部の一端、42b…シリンダ部の他端、43…ピストンピン、44…ガス発生器、45…ピストン止め部材、46…ロック片、47…弾発部材(圧縮ばね)、48…ロック解除手段、M…当接物。
Claims (1)
- 車両に当接物が当たったときに、車両用フードを所定量持上げるアクチュエータを備える車両用フード装置において、
前記アクチュエータは、アクチュエータブロックと、このアクチュエータブロックに開けたシリンダ部と、このシリンダ部の一端から挿入するピストンピンと、このピストンピンを高速で上昇させるためにシリンダ部の他端に配置したガス発生器と、上昇したピストンピンがシリンダ部から抜けぬようにシリンダ部の一端に設けたピストン止め部材と、このピストン止め部材の作用で止ったピストンピンが下降せぬようにシリンダ部へ突出可能に取付けたロック片と、このロック片をシリンダ部へ弾性的に押出す弾発部材と、前記ロック片のロック作用を解除するためにロック片を前記弾発部材の付勢力に抗して所定の位置に戻すロック解除手段と、このロック解除手段を前記ガス発生器の作動から一定時間後に作動させる制御部と、からなり、
ピストンピンが上昇して車両用フードを持上げた後にロック片が前記ピストンの下端に当接することによるロック作用で車両用フードが下がらぬようにし、且つ一定時間経過後には前記ロック解除手段によりロック作用を解除することで車両用フードを下げるようにした、
ことを特徴とする車両用フード装置。
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