JP2002028404A - チタン系凝集剤 - Google Patents

チタン系凝集剤

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JP2002028404A
JP2002028404A JP2000251657A JP2000251657A JP2002028404A JP 2002028404 A JP2002028404 A JP 2002028404A JP 2000251657 A JP2000251657 A JP 2000251657A JP 2000251657 A JP2000251657 A JP 2000251657A JP 2002028404 A JP2002028404 A JP 2002028404A
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titanium
sulfuric acid
tio2
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flocculating agent
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Nobuo Iwane
信雄 岩根
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】上水及び下水処理においてアルミニウムを含ま
ない経済的、高有効成分濃度及び広範囲pH領域で凝集
能の優れたチタン塩溶液の凝集剤の製造法を提供する。 【解決手段】硫酸チタン又は四塩化チタンの熱加水分解
又は中和によって生成した水和酸 化チタンを硫酸或い
は硫酸+塩酸によりTiO2濃度18から25%、硫酸
又は硫酸+ 塩酸濃度(対TiO2)1.8から2.0
に溶解調整した上水及び下水処理用硫酸チタン溶液凝集
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の属する技術分野〕本発明は、上水
または下水処理において、水中に懸濁または溶解してい
る物質の凝集沈殿除去に有効な新しい凝集剤の製造法に
関するものである。
【0002】〔従来の技術〕上水または下水処理に使わ
れている凝集剤としては、従来より硫酸アルミニウム、
ポリ塩化アルミニウム、硫酸鉄、塩化鉄、ポリ塩化鉄な
どが使われている。又四塩化チタン、硫酸チタニル水溶
液、アルカリ金属塩或いはアルカリ土類金属を含むチタ
ン系凝集剤が提案されている。アルミ系凝集剤では、ポ
リ塩化アルミニウム(以下PACで表す。)が凝集効果
が大きく、生成フロックも大きいため沈降性がよいが、
スラッジ量が多く処理が大変である。最近では人体への
影響も報告されている。鉄系は水に色が着く欠点がある
ので単独での使用は難しい。チタン系凝集剤は中性pH
領域での凝集能が低く上澄水中にチタンコロイドが残留
する欠点がある。又アルカリ金属塩或いはアルカリ土類
金属を含むチタン系凝集剤は経済的でなく、又凝集能が
低く実用的でない。
【0003】〔発明が解決しようとする課題〕一般に、
無機系凝集剤の最適凝集領域はアルミニウム系の場合は
中性、鉄系の場合は中性の領域、又チタン系の場合は酸
性とアルカリ性の両側で、広いpH領域で有効な凝集能
を有する無機系凝集剤は無い。上水及び下水処理で広い
pH領域で有効な凝集能を有する凝集剤が求められてい
る、そこで鋭意努力の結果、今までの無機系凝集剤の欠
点を克服した新規のチタン系凝集剤を開発した。
【0004】〔課題を解決するための手段〕TiO2濃
度15%以下及びTiO2に対するH2SO4又はH2
SO4+HCl濃度160%以下の硫酸チタン溶液を凝
集剤として使用すると中性領域に於ける除濁能が低く又
加水分解した水和酸化チタンはコロイド状で上澄水中に
残留する。
【0005】TiO2濃度18%から25%、H2SO
4又はH2SO4+HCl濃度がTiO2に対して18
0%から200%に成るよう硫酸チタン溶液を調整する
事により中性領域に於ける凝集能が大幅に改善出来る事
を発見した。
【0006】イルメナイト鉱石又はチタンスラグ鉱の硫
酸溶解による硫酸チタン及びルチル鉱石又はチタンスラ
グ鉱の塩素化による匹塩化チタンの熱加水分解又は中和
により生成した水和酸化チタンを脱鉄洗浄、濾過後Ti
O2に対してH2SO4又はH2SO4+HClを18
0%から200%(水和酸化チタンに含まれるTiO2
に対して約10%の硫酸又は塩酸含有量は180から2
00%の内数とする。)添加、加熱溶解によるTiO2
濃度18%、硫酸濃度TiO2に対するH2SO4又は
H2SO4+HClの180%から200%の硫酸チタ
ン溶液は上水処理、下水処理及び工業排水処理でpH6
−8の領域で優た凝集能を発揮する、又アルミ・鉄系凝
集剤に比べて有効成分濃度が高く貯槽及び輸送上経済的
である。
【0007】本発明に使用する硫酸チタン溶液は、イル
メナイト鉱石又はチタンスラグ鉱を硫酸で溶解、又は硫
酸チタニル結晶を水に溶解した溶液、四塩化チタンはル
チル鉱石又はチタンスラグ絋と塩素との反応による生成
物が使用可能である。
【0008】〔実施例〕次に実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明は此れに限定されるものではな
い。
【0009】〔実施方法〕 (1)ジャーテスター:宮本理研工業株式会社製J17
D−4S 攪拌翼形状 :二段櫂型 ビーカー :ガラス製1000ml
【0010】(2)攪拌条件 急速攪拌 :180rpmx10分間 緩速攪拌 : 40rpmx10分間 静置時間 : 10分間
【0011】(3)温度条件 :室温(20℃)
【0012】(4)原水/薬品及び凝集剤:水道水に水
ヒしたカオリンを20ppmになるよう添如、このカオ
リン分散水を塩酸及び苛性ソーダでpH=7.0に調整
し、1、000mlを使用した。使用薬品及び凝集剤を
表−1にしめす。 (5)凝集剤添加量 :2.5ppm(TiO2又はA
l2O3として)。
【0013】表−1 名称 メーカ TM結晶 テイカ株式会社 四塩化チタン 東邦チタニウム株式会社 硫酸バンド 多木化学株式会社 PAC 多木化学株式会社 硫酸 98%H2SO4 塩酸 25%HCl
【0014】(5)分析方法 静置後の上澄水100mlを採取し濁度、pH値を測定
した。 測定器 濁度 :分光光度計(島津製作所製UV−2400P
C), pH値:ガラス電極法。
【0015】実施例−1 硫酸チタンを熱加水分解後、洗浄、脱水し、表−2に示
す乾燥した水和酸化チタンに硫酸を加え、加熱溶解にて
硫酸チタン溶液を生成し、蒸留水を加え濃度調整した。
この硫酸チタン溶液の組成とTiO2濃度と凝集能評価
結果及び比較対象の硫酸バンドとPACの凝集能評価結
果を表−3に示す。 評価結果 硫酸バンド及びPACに比べて凝集能の優れている硫酸
チタンの組成は、H2SO4 /TiO2=1.8では
TiO2濃度=25%,H2SO4/TiO2=2.0
では TiO2濃度=18−25%であった。
【0016】実施例−2 実施例−1の溶解用硫酸の一部を塩酸に代えて硫酸チタ
ン溶液を生成した、この硫酸チタン溶液の組成と凝集能
評価結果を表−4に示す。 凝集能評価結果 水和酸化チタンを加熱溶解する硫酸の一部を塩酸に置き
換えても硫酸単独で溶解した硫酸チタンと同等の凝集能
であった。
【0017】実施例−3 硫酸チタンの熱加水分解後、洗浄、脱水した実施例−1
に示す水和酸化チタンを硫酸で加熱溶解により生成した
硫酸チタンの組成とその凝集能評価結果を表−5に示し
た。 凝集能評価結果 凝集剤1−3は原水pH=6−7で優れた凝集能を発揮
した。
【0019】本発明は硫酸チタン及び四塩化チタンから
生成した水和酸化チタンを硫酸又は硫酸+塩酸で溶解し
た硫酸チタン溶液で、アルミ、鉄系にない広範囲のpH
領域で優れた凝集能を発揮する凝集剤である。硫酸チタ
ン凝集剤はアルミ・鉄系凝集剤に比べて有効成分濃度が
18−25%と高いため輸送、貯蔵面で経済的である、
又酸化チタンは食品添加等に使われており健康上比較的
安全で、上水および下水の懸濁成分の凝集沈殿処理に有
効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸チタニル溶液または四塩化チタン溶液
    の熱加水分解または中和により生成した水和酸化チタン
    にTiO2に対してH2SO4或いはH2O4+HCl
    を180から200重量%(以下%は重量%)に成るよ
    う98%硫酸或いは98%硫酸と25%塩酸を添加しT
    iO2濃度18%から20%に調製して加熱溶解した硫
    酸チタン溶液を上水又は下水に対してTiO2として1
    −5000ppm添加する上水又は下水処理用に供する
    凝集剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007534167A (ja) * 2004-04-22 2007-11-22 トロノクス ピグメンツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 化学機械研磨(cmp)のための組成物
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JP2021514294A (ja) * 2019-01-22 2021-06-10 成都千砺金科技創新有限公司 自己結合によるナノ触媒型汚水処理剤の生産方法
CN115092967A (zh) * 2022-07-27 2022-09-23 成都纺织高等专科学校 一种制备聚合硫酸铝铁钛的方法

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