JP2002028249A - ガイドワイヤ - Google Patents

ガイドワイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】血管等の内壁に対する摩擦抵抗を低く維持する
ことができ、さらに術者が最先端部の抵抗を感知するこ
とができる、安全かつ正確に目的部位への挿入が行える
ガイドワイヤを提供する。 【解決手段】ガイドワイヤ1は、略一定外径を有する近
位部3と、移行部4と、近位部3よりも細径に形成され
た遠位部5とで構成された芯材2と、芯材2の遠位部5
を被覆する樹脂層6とで構成されている。近位部3から
移行部4にかけての外面には、芯材2よりも潤滑性が高
い被覆層7が被覆されている。樹脂層6は、長さが0.
1〜10mmの範囲である最先端部61と、最先端部6
1の基端側に隣接して形成された、表面が第1潤滑層で
覆われている潤滑部62とを有しており、最先端部61
は、潤滑部62よりも潤滑性が低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査または治療の
ため生体内の目的部位にカテーテル等の医療用具を導入
するために用いられるガイドワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、心臓疾患等の検査、治療のため、
血管等へのカテーテルの導入が行われるようになってき
ている。そして、このようなカテーテルを生体内の目的
部位に導入するため、カテーテル内にガイドワイヤを挿
入し、ガイドワイヤの先端部をカテーテルの先端より突
出させて、ガイドワイヤを目的部位へ押し進め、さらに
カテーテルをガイドワイヤに追従させて目的部位に誘導
する手技が行われている。
【0003】最近では特に、脳の内部血管、心臓の冠状
動脈、腎臓を構成する血管などの径が細くて非常に屈曲
した血管、また非常に狭窄した血管へのカテーテルの導
入が行われるようになってきている。従って、このよう
な血管にカテーテルを導入するため、より細径化され
た、潤滑性の高い(血管内壁に対する摩擦抵抗が低い)
ガイドワイヤが要求されている。そこで、狭窄部の通過
性の向上や末梢血管への到達性の向上を目的とした、ガ
イドワイヤの潤滑性向上に対する試みが盛んに行われて
いる。例えば、特開平5−168695号公報には、湿
潤時に高い潤滑性を発現する親水性潤滑層を外表面に設
けることにより、潤滑性を向上させたガイドワイヤが開
示されている。
【0004】しかし、特開平5−168695号公報に
開示されたガイドワイヤは、その最先端までが親水性潤
滑層で覆われているため、最先端の潤滑性が高く、術者
がガイドワイヤの最先端から情報が得られないという問
題がある。つまり、ガイドワイヤの最先端を血管の屈曲
部や血管内の狭窄部などに突き当てたとき、その抵抗が
術者に伝わらないため、術者が気づかずにそのままガイ
ドワイヤを押し進めてしまい、予期せぬ方向へガイドワ
イヤが進んでしまったり、目的部位を見過ごしたりする
ことがある。また、目的部位にガイドワイヤを留置して
おきたい場合に、ガイドワイヤが目的部位から勝手に滑
って移動してしまうという問題も生じる。
【0005】一方、特公平5−81272号公報には、
近位部、中位部、遠位端部と3つのセグメントで構成さ
れており、遠位端部が中位部と比較して高摩擦表面を有
するガイドワイヤが開示されている。
【0006】このガイドワイヤは、術者が最先端の抵抗
を感知できないということがなく、また留置した部位か
ら勝手に滑って移動するという問題もないが、遠位端部
として定義される高摩擦表面が10〜100mmとかな
り長いため、血管内を走行させる際、血管内壁に対する
摩擦抵抗が高くなる。その結果、目的部位へ押し進める
際、血管の屈曲部を通過させることができない(末梢血
管への到達性の低下)、血管内の狭窄部を通過させるこ
とができない(狭窄部の通過性の低下)などの問題が出
てくる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、血管等の内壁に対する摩擦抵抗を低く維持すること
ができ、さらに術者が最先端部の抵抗を感知することが
できる、安全かつ正確に目的部位への挿入が行えるガイ
ドワイヤを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)の本発明により達成される。
【0009】(1)基端と先端を有する芯材と、前記芯
材の少なくとも前記先端を被覆する樹脂層とを有するガ
イドワイヤにおいて、前記樹脂層は、長さが0.1〜1
0mmの範囲である最先端部と、前記最先端部の基端側
に隣接して形成された、表面が第1潤滑層で覆われてい
る潤滑部とを有しており、前記最先端部は、前記潤滑部
よりも潤滑性が低いことを特徴とするガイドワイヤ。
【0010】(2)前記芯材の前記先端は、前記基端よ
りも剛性が低いことを特徴とする(1)に記載のガイド
ワイヤ。
【0011】(3)前記第1潤滑層が湿潤時に潤滑性を
発現する親水性高分子物質で構成されており、かつ最先
端部の長さが1〜5mmの範囲であることを特徴とする
上記(1)ないし(2)に記載のガイドワイヤ。
【0012】(4)前記最先端部の表面が、前記第1潤
滑層よりも潤滑性が低い第2潤滑層で覆われていること
を特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかに記載
のガイドワイヤ。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す好
適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明のガイドワイヤの全体形状
を示す平面図、図2は図1のガイドイワヤの縦断面図で
ある。なお、本明細書では図1および図2の左側を「基
端」、右側を「先端」として説明する。
【0015】図1および図2に示す本発明のガイドワイ
ヤ1は、基端と先端を有する芯材2と、芯材2の先端を
被覆する樹脂層6とで構成されている。
【0016】ガイドワイヤ1の全長は、300〜450
0mm程度が好ましく、1000〜2000mm程度が
特に好ましい。
【0017】芯材2は、その基端より伸びており、かつ
略一定外径を有する長尺な近位部3と、近位部3の先端
側に連続しており、かつその外径が先端に向かって徐々
に減少している移行部4と、移行部4の先端側に連続し
ており、かつその外径が近位部3よりも細径に形成され
た遠位部5とで構成されている。このため、芯材2の先
端は、その基端よりも剛性が低いと言うことができる。
【0018】近位部3から移行部4にかけての外面に
は、芯材2よりも潤滑性が高い(摩擦抵抗が低い)被覆
層7が被覆されている。このため、ガイドワイヤ1はカ
テーテルへの挿入及び抜去を容易に行うことができ、さ
らにカテーテルをガイドワイヤ1上で抵抗なく操作する
ことができる。
【0019】被覆層7の構成材料は、芯材2よりも潤滑
性が高ければ特に限定されないが、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン等のフッ素系樹脂や、親水性高分子材
料、シリコーン系の材料などが挙げられる。
【0020】近位部3における、ガイドワイヤ1の外径
は、0.2〜1.0mm程度が好ましく、0.25〜
0.5mm程度が特に好ましい。
【0021】芯材2の遠位部5は、その外径がほぼ均一
であるストレート部51と、ストレート部51の先端側
に連続しており、かつその外径が先端側に向かって徐々
に減少しているテーパー部52と、テーパー部52の先
端側に連続しており、かつ薄板状に形成された平坦部5
3とで構成されている。
【0022】遠位部5の長さは、100〜600mm程
度が好ましく、150〜500mm程度が特に好まし
い。また、平坦部53の長さは、5〜50mm程度が好
ましく、10〜30mm程度が特に好ましい。
【0023】前述のように芯材2は、近位部3とストレ
ート部51との間に移行部4を、ストレート部51と平
坦部53との間にテーパー部52をそれぞれ設けてお
り、先端に向かって外径が段階的に減少している。従っ
て、芯材2は柔軟性が急激に変化している部分がないた
め、血管内等で局部的に折れ曲がるようなことがない。
【0024】このような芯材2の構成する材料として
は、例えば、Ni−Ti合金、Ni−Co−Cr−Mo
合金等の超弾性合金、スレンレス鋼、ピアノ線等の各種
金属材料などが挙げられる。なお、芯材2の近位部3と
移行部4と遠位部5は、同一材料により一体に形成され
ていることが好ましい。
【0025】芯材2は、その先端から遠位部5の基端に
かけて、外面に樹脂層6が被覆されている。樹脂層6
は、外径がほぼ均一であり、その外表面は実質的に凹凸
がなく滑らかである。また、樹脂層6は、遠位部5の湾
曲の妨げにならない程度に柔軟である。
【0026】樹脂層6の外径は、0.2〜1.0mm程
度が好ましく、0.25〜0.5mm程度が特に好まし
い。
【0027】樹脂層6の構成材料としては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン等のポリ
オレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド等の各
種樹脂材料や、ポリアミドエラストマー、ポリエステル
エラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレ
ンエラストマー等の各種エラストマー、またこれらのう
ちの2種類以上を組み合わせたものなどが挙げられる。
【0028】また、ガイドワイヤ1の先端を、X線透視
下で視認できるようにするため、上記の樹脂層6を構成
する材料に、X線不透過物質を含有させてもよい。
【0029】このようなX線不透過物質としては、例え
ば、タングステン、硫酸バリウム、ビスマス等の微小粉
体が挙げられる。
【0030】なお、本実施の形態では、芯材2の遠位部
5のみが樹脂層6で被覆されているが、近位部3の途中
まで樹脂層6で被覆されていてもよく、また芯材2の基
端まで樹脂層6で被覆されていてもよい。近位部3の途
中まで樹脂層6で被覆されている場合、樹脂層6の基端
より基部側の近位部3の外面に、前記のような被覆層7
が被覆されていることが好ましい。
【0031】樹脂層6は、最先端部61と、最先端部6
1の基端側に隣接して形成された、表面が第1潤滑層
(図示せず)で覆われた潤滑部62とを有している。樹
脂層6に潤滑部62を設けることにより、血管等の内壁
に対する摩擦抵抗を低くすることができ、末梢血管への
到達性および狭窄部の通過性が向上する。
【0032】第1潤滑層を構成する材料としては、例え
ば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド
系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、
メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のよう
な無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子
物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグシジルメタ
クリレート−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DM
AA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン等の親水
性高分子材料、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素
系樹脂、シリコーン系の材料などが挙げられる。
【0033】最先端部61は、潤滑部62よりも潤滑性
が低い。このような最先端部61を設けることにより、
術者が最先端部61の抵抗を感知することができるた
め、最先端部61を血管の屈曲部や血管内の狭窄部など
に突き当てたとき、術者が気づかずにそのままガイドワ
イヤ1を押し進めてしまうようなことがない。また、血
管内に留置した際、ガイドワイヤ1が留置部位から勝手
に滑って移動するようなこともない。
【0034】最先端部61の長さは、0.1〜10mm
の範囲であれば特に限定されず、潤滑部62の第1潤滑
層を構成する材料によって適宣選択しても良い。
【0035】例えば、潤滑部62の第1潤滑層が親水性
高分子材料で構成されている場合、最先端部61の長さ
は、0.5〜10mmが好ましく、1〜5mmがより好
ましく、1〜3mmが最も好ましい。また、例えば、潤
滑部62の第1潤滑層がポリテトラフルオロエチレン等
のフッ素系樹脂、あるいはシリコーン系の材料で構成さ
れている場合、最先端部61の長さは、0.1〜5mm
が好ましく、0.3〜3mmがより好ましく、0.5〜
1.5mmが最も好ましい。
【0036】また、最先端部61の長さは、第1に求め
る効果(最も重要視する効果)によって選択しても良
い。例えば、ガイドワイヤ1が、血管等の留置部位から
勝手に滑らないことを第1の効果として求めた場合、最
先端部61の長さは、潤滑部62の第1潤滑層を構成す
る材料に関係なく、3〜10mmが好ましく、5〜10
mmがより好ましく、8〜10mmが最も好ましい。
【0037】なお、最先端部61の長さを10mm以上
にすると、血管等の内壁に対する摩擦抵抗が高くなるた
め、末梢血管への到達性の低下や狭窄部の通過性の低下
などの問題が出てくる。
【0038】さらに、最先端部61の表面には、第1潤
滑層よりも潤滑性が低い第2潤滑層(図示せず)を被覆
しても良い。このような第2潤滑層を設けることによ
り、血管の屈曲部への到達性や血管内の狭窄部の通過性
などが向上する。この場合、術者がガイドワイヤ1の最
先端部61の抵抗を感知できるように、第2潤滑層は、
潤滑部62の第1潤滑層のごとき潤滑性を有さないもの
とする。
【0039】第2潤滑層の構成材料は、第1潤滑層を構
成する材料よりも潤滑性が低ければ特に限定されない
が、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系
樹脂や、ゼラチン等の抗血栓性材料、シリコーン系の材
料などが挙げられる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【0041】(実施例1)全長1800mmのステンレ
ス鋼の芯材を、最先端から400mmの位置まで細径化
した後、その細径化した部分にタングステンを含有する
ポリウレタン(Pandex T−5000、大日本イ
ンキ(株)製)を被覆して、図2に示すようなガイドワ
イヤを作製した(ガイドワイヤの外径は0.36m
m)。次に、このガイドワイヤ1の樹脂層6(ポリウレ
タン層)の外面を、N, N−ジメチルアクリルアミド−
グリシジルメタクリレート−ジブロック共重合体(テル
モ(株)製)の2wt%テトラヒドロフラン(THF)
溶液に浸漬し、引き上げた後、室温で1時間放置した。
そして、最先端から3mmの位置まで、クロロホルムを
十分に浸した綿棒で拭き、上記共重合体を剥がした後、
110℃で3時間反応乾燥を行った。こうして、表面に
何も被覆されていない最先端部61(長さ3mm)と、
表面に上記共重合体が被覆された潤滑部62とを有する
ガイドワイヤ1を作製した。
【0042】このガイドワイヤ1について、潤滑性の指
標として図3に示す試験により摩擦抵抗を測定した。以
下、試験方法を具体的に説明する。
【0043】中心部に十字状の切り込みを有するシリコ
ーンの弁体100を、円筒形の固定具101のプレート
102上に乗せた後、上から蓋103を被せて、弁体1
00を固定した。そして、固定具101の内部を水10
4で充填し、ガイドワイヤ1の先端側を、蓋103の
穴、弁体100の切り込み、固定具101の穴をそれぞ
れ通して、固定具101内に挿入した。先端から20m
m以上、弁体100より下部に挿入されたのを確認した
後、オートグラフ(AGS−100A、島津製作所
(株)製)を用いて、ガイドワイヤ1を速度10mm/
minで弁体100から引き上げて、ガイドワイヤ1と
弁体100との摩擦抵抗を測定した。結果を表1に示
す。
【0044】また、ガイドワイヤの最先端部61が、血
管等の内壁等に突き当たったとき、どのような動きをす
るかを確認するため、図4に示すような、想定試験を行
った。以下、試験方法を具体的に説明する。
【0045】水中において、ガイドワイヤ1の最先端
が、厚さ5mmのシリコーンゴム200の上側表面20
1と接触するように、ガイドワイヤ1を固定具202で
固定した。このとき、シリコーンゴム200の上側表面
201とガイドワイヤ1の軸との角度203を80°と
し、シリコーンゴム200の上側表面201と固定具2
02との距離204を30mmとした。なお、シリコー
ンゴム200は、血管壁の代替として用いた。そして、
オートグラフ(AGS−100A、島津製作所(株)
製)を用いて、ガイドワイヤ1を速度500mm/mi
nで、シリコーンゴム200側へ5mm押し込んで、挙
動を観察した。結果を表2に示す。
【0046】(実施例2)実施例1で作製したガイドワ
イヤ1の最先端部61(長さ3mm)を、反応性シリコ
ーンオイル(NCT911、テルモ(株)製)の10w
t%ヘキサン溶液中に浸漬後、室温で18時間放置し
て、最先端部61がシリコーンオイルで被覆されたガイ
ドワイヤ1を作製した。そして、実施例1同様、図3お
よび図4に示す試験を行った。結果を表1および表2に
示す。
【0047】(比較例)実施例1と同じガイドワイヤに
対して、最先端から3mmの位置までのN, N−ジメチ
ルアクリルアミド−グリシジルメタクリレート−ジブロ
ック共重合体を剥がさずに、110℃で3時間反応乾燥
を行い、樹脂層6の最先端まで上記共重合体で被覆され
たガイドワイヤを作製した。そして、実施例1同様、図
3および図4に示す試験を行った。結果を表1および表
2に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のガイドワイ
ヤは、基端と先端を有する芯材と、前記芯材の少なくと
も前記先端を被覆する樹脂層とを有するガイドワイヤに
おいて、前記樹脂層は、長さが0.1〜10mmの範囲
である最先端部と、前記最先端部の基端側に隣接して形
成された、表面が第1潤滑層で覆われている潤滑部とを
有しており、前記最先端部は、前記潤滑部よりも潤滑性
が低いことを特徴とするため、術者が最先端部の抵抗を
感知することが可能であり、安全かつ正確に目的部位へ
挿入することができる。また、血管等の内壁に対する摩
擦抵抗を低く維持することができるため、末梢血管への
到達性や狭窄部の通過性などを損なうことがない。
【0051】また、前記芯材の前記先端が、前記基端よ
りも剛性が低いことを特徴とする場合には、屈曲した血
管内等を容易に通過させることができるため、操作性が
向上する。
【0052】また、前記第1潤滑層が湿潤時に潤滑性を
発現する親水性高分子物質で構成されており、かつ最先
端部の長さが1〜5mmの範囲であることを特徴とする
場合には、潤滑部の血管等の内壁に対する摩擦抵抗を低
くすることができるため、末梢血管への到達性や狭窄部
の通過性が向上する。
【0053】さらに、前記最先端部の表面が、前記第1
潤滑層よりも潤滑性が低い第2潤滑層で覆われているこ
とを特徴とする場合には、さらに末梢血管への到達性や
狭窄部の通過性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイドワイヤの全体形状を示す平面図
である。
【図2】図1のガイドワイヤの縦断面図である。
【図3】本発明の潤滑性の試験方法を示す概略図であ
る。
【図4】本発明のガイドワイヤが血管壁に突き当たった
ときを想定した試験の方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ガイドワイヤ 2 芯材 3 近位部 4 移行部 5 遠位部 51 ストレート部 52 テーパー部 53 平坦部 6 樹脂層 61 最先端部 62 潤滑部 7 被覆層 100 弁体 101 固定具 102 プレート 103 蓋 104 水 200 シリコーンゴム 201 上側表面 202 固定具 203 角度 204 距離
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 29/00 A61L 29/00 S A61M 25/00 450F Fターム(参考) 4C081 AC08 BB05 CA071 CA101 CA131 CA181 CA231 CA271 CC01 CC02 CD021

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端と先端を有する芯材と、 前記芯材の少なくとも前記先端を被覆する樹脂層とを有
    するガイドワイヤにおいて、 前記樹脂層は、長さが0.1〜10mmの範囲である最
    先端部と、 前記最先端部の基端側に隣接して形成された、表面が第
    1潤滑層で覆われている潤滑部とを有しており、 前記最先端部は、前記潤滑部よりも潤滑性が低いことを
    特徴とするガイドワイヤ。
  2. 【請求項2】前記芯材の前記先端は、前記基端よりも剛
    性が低いことを特徴とする請求項1に記載のガイドワイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】前記第1潤滑層が湿潤時に潤滑性を発現す
    る親水性高分子物質で構成されており、かつ最先端部の
    長さが1〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項
    1ないし2に記載のガイドワイヤ。
  4. 【請求項4】前記最先端部の表面が、前記第1潤滑層よ
    りも潤滑性が低い第2潤滑層で覆われていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のガイドワイ
    ヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008253807A (ja) * 2002-08-08 2008-10-23 Terumo Corp ガイドワイヤ
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