JP2009539487A - 血管用イントロデューサシース - Google Patents
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Abstract
金属管部材のような長尺管状部材(26)を含むことができるイントロデューサシース(10)。長尺管状部材(26)は、管腔(40)を画定する管壁を有し、基端側部分(28)及び先端側部分(32)を備える。一部の実施形態では、管状部材の一部、例えば先端側部分は、管壁に形成された複数の開口(44)を備えることができ、別の部分、例えば基端側部分は、管壁に開口が形成されないようにすることができる。開口が形成される部分は、開口のない部分よりも可撓性に優れる。第2管状部材(24)は、長尺管状部材の上又は内部に配置することができ、管腔内に流体密封通路を形成することができる。さらに、ハブ(14)は、長尺管状部材の基端側部分に連結することができ、かつ流体密封通路に連通させることができる。
Description
本発明は、血管へのアクセスを必要とする処置において使用するのためのイントロデューサシースに関する。より詳細には、本発明は、スロット及び/又は開口が一部に形成された金属スリーブを含む長尺状シャフトを備えたイントロデューサシースに関する。
血管用イントロデューサシースは、血管造影法、血管形成術、体温消散及び塞栓術といった様々な診断上及び治療上の血管処置において使用される血管アクセスシステムの部品としてよく知られている。血管アクセスシステムは通常、ガイドワイヤ及びダイレータと組み合わせて使用するためのイントロデューサシースを含む。イントロデューサシースは通常、ガイドワイヤやカテーテル等がシースを介して血管内に挿入されて進行させられるときに失血を抑制する止血弁を含む。
様々な血管用イントロデューサシースが、過去数十年にわたって開発されている。患者の血管構造にアクセスすることは、幾分複雑な処置である場合があるため、使用されるイントロデューサシースにいくつかの性能の特徴を組み込むことが望ましい。特定の利点及び不利な点をそれぞれ有する多数の異なるイントロデューサシース構造及びアセンブリが知られている。しかしながら、従来のものに代わるイントロデューサシース構造及びアセンブリを提供することが今なお必要とされている。
本発明は、従来のものに代わるイントロデューサシースの構造、アセンブリ、製造方法及び使用方法に関する。いくつかの実施形態では、管腔を画定する管壁を有し、基端側部分及び先端側部分を含む、金属管部材のような長尺管状部材を備えることができるイントロデューサシースに関する。いくつかの実施形態では、管状部材の一部、例えば先端側部分は、管壁に形成された複数の開口を含むことができ、別の部分、例えば基端側部分には、管壁に開口を設けないようにすることができる。開口が形成される部分は、開口が形成されない部分よりも可撓性に優れ得る。第2管状部材は、長尺管状部材の上又は内部に配置することができ、管腔内に流体密封通路を形成することができる。さらに、長尺管状部材の基端側部分にハブを連結して、流体密封通路に連通させることができる。
一部の実施形態では、イントロデューサシースは、シースに所望どおり体内構造内を進行させることができるように、特に基端近傍において、相対的に高いレベルの押圧性及びトルク伝達性を有することができる。シースは、シースが所望される角度で体内構造に進入できるように、かつ耐キンク性を有するように、特に先端近傍において、横方向の可撓性が相対的に高くてもよい。一部の実施形態では、管壁に形成された開口を使用することにより、先端側部分に所望される程度の横方向の可撓性を提供することができると同時に、先端側部分が望ましい程度のトルク伝達性や押圧性を維持できる。
上述した一部の実施形態の概要は、本発明の開示される各実施形態や全ての実施を説明することを意図するものではない。以下の図面及び詳細な説明は、これらの実施形態をより詳細に例示する。
本発明は、添付の図面に関連する本発明の様々な実施形態についての以下の詳細な説明を考慮することにより、より完全に理解することができるであろう。
本発明は、様々な改変及び代替の形態として実施することが可能であり、その詳細は、図面に例が示されており、詳細に説明される。しかしながら、本発明は、説明される特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨及び範囲内に包含される全ての改変物、均等物、及び代替物に及ぶものである。
本発明は、様々な改変及び代替の形態として実施することが可能であり、その詳細は、図面に例が示されており、詳細に説明される。しかしながら、本発明は、説明される特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨及び範囲内に包含される全ての改変物、均等物、及び代替物に及ぶものである。
以下に定義される用語は、本明細書の特許請求の範囲及びその他の個所において異なる定義がなされる場合を除き、以下の定義が適用される。
本明細書における全ての数値は、明示されるか否かにかかわらず、「約」という語により修飾されているものとみなされる。「約」という語は一般的に、当業者が記載される数値と同等である(すなわち、同一の作用又は結果を有する)と考えるであろう数値の範囲をいう。多くの場合、「約」という語は、最も近い有効数字に四捨五入した数字を含むことができる。
本明細書における全ての数値は、明示されるか否かにかかわらず、「約」という語により修飾されているものとみなされる。「約」という語は一般的に、当業者が記載される数値と同等である(すなわち、同一の作用又は結果を有する)と考えるであろう数値の範囲をいう。多くの場合、「約」という語は、最も近い有効数字に四捨五入した数字を含むことができる。
重量パーセント、wt%、wt−%、重量%等はいずれも、物質の重量を組成物の重量で割って100を乗じることにより得られる物質の濃度を示すものである。
上下限値による数値範囲の記載は、その範囲内の全ての数値を含む(例えば1〜5は1、1.5、2、2.75、3、3.80、4及び5を含む)。
上下限値による数値範囲の記載は、その範囲内の全ての数値を含む(例えば1〜5は1、1.5、2、2.75、3、3.80、4及び5を含む)。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられる場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」という単数形を示す語は、その内容が明らかに単数であることを示す場合を除き、複数の指示物を含むものである。本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられる場合、「又は」という語は、その内容が明らかに異なることを示す場合を除き、「及び/又は」の意味を含むものである。
以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきものであり、異なる図面における同様の要素には、同じ符号が付されている。図面は、必ずしも寸法比率が等しいものではなく、例示的な実施形態を示すものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
一実施形態によるイントロデューサシース10を示す図1及び2を参照する。イントロデューサシース10は、基端18を有する基端側部分16と、先端22を有する先端側部分20とを具備する長尺状シャフト12を備える。シャフト12は、管腔15が内部に画定されたほぼ管状の構造である。マニホールド及び/又はハブ14は、長尺状シャフト12の基端18に連結することができる。また、マニホールド及び/又はハブ14は、シャフト12内の管腔15へのアクセス及び/もしくは該管腔15への連通を提供するように、かつ/又は、他の医療器具(例えばガイドワイヤ、カテーテル、注射器、Yアダプタ等)をシャフト12内に挿入すること及び/又はこのような医療器具をシャフト12に連結することを容易にするように、管腔及び/又は他の構造を備える。シャフト12は、第1管状部材26及び第2管状部材24を含む多層構造を有する。図示される実施形態では、第1管状部材26は外側管状部材であり、第2管状部材24は内側管状部材であるが、別の実施形態では、第1管状部材26を内側管状部材とし、第2管状部材24を外側管状部材とするように、2つの管状部材が逆さにされていてもよい。
第1管状部材26は、基端30を有する基端側部分28及び先端34を有する先端側部分32を備える。第1管状部材26の基端側部分28及び先端側部分32は、シャフト12の基端側部分16及び先端側部分20にほぼ対応させることができる。第1管状部材26は、後述するように、複数の開口44が形成される1つ以上の部分を含むことができる。
第1管状部材26は、基端18と先端22と間のシャフト12の長さに沿った位置において、第2管状部材24の少なくとも一部の周りに配置することができる。図示される実施形態では、第1管状部材26は、シャフト12のほぼ全長に沿って、第2管状部材24の周りに配置されるが、別の実施形態においては、シャフト12及び/又は第2管状部材24の一部に沿ってのみ延びていてもよい。第1管状部材26の長さは、例えばシャフト12の長さ、イントロデューサシース10に所望される特徴及び機能、ならびのその他の要因に応じて変更することができる。一部の実施形態では、第1管状部材26は、これを第2管状部材24の長さの大半にわたって配置することができるような長さを有する。別の実施形態では、第1管状部材26は、第2管状部材24を越えて、先端方向及び/又は基端方向に延びていてもよい。一例として、シャフト12は、約5cm以上の長さを有することができ、約5〜100cmの範囲、約10〜100cmの範囲、又は約12〜100cmの範囲とすることができる。第1管状部材26の長さは、約5cm以上とすることができ、約5〜100cmの範囲、約10〜100cmの範囲、約12〜100cmの範囲、又は約20〜100cmの範囲とすることができる。
第1管状部材26は、第2管状部材24の一部を収容又は包囲するように適合させられ、かつ/又は構成されることができる管腔40を画定する。この観点から見ると、第1管状部材26は通常、第2管状部材24の外径とほぼ同じか、それよりも大きな内径を有する。したがって、第1管状部材26は、第2管状部材24の周りに配置することができ、かつ/又は、第2管状部材24の一部は、第1管状部材26の管腔40内に配置される。一部の実施形態では、間に空隙又は空間が生じないように第2管状部材24の外面と第1管状部材26の内面が接触させられる。しかしながら、別の実施形態では、第2管状部材24の外面及び第1管状部材26の内面は、間に1つ以上の空隙又は空間が画定され得るような寸法及び/又は形状を有する。このような空隙又は空間は、小さな連結点を除いて、開放された状態又はシースの他の構造によって充填されない状態を維持することができる。しかしながら、別の実施形態では、シース10の他の構造又は第1管状部材26の長さに沿った付加的な連結点を使用することができ、その結果、空隙の一部がそのような構造によって充填されていてもよい。一部の実施形態では、第1管状部材26は、約0.005〜0.50インチ(約0.127〜12.7mm)の寸法範囲の、あるいは一部の実施形態では約0.01〜0.30インチ(約0.254〜7.62mm)の寸法範囲の、又は約0.05〜0.26インチ(約1.27〜6.604mm)の寸法範囲の、管腔40を画定する内径を有することができる。さらに、一部の実施形態では、第1管状部材26は、0.005〜0.75インチ(約0.127〜19.05mm)の寸法範囲の、一部の実施形態では約0.01〜0.30インチ(約0.254〜7.62mm)の寸法範囲の、又は約0.05〜0.26インチ(約1.27〜6.604mm)の寸法範囲の外径を有することができる。しかしながら、これらの寸法及び本明細書に記載される他の寸法は、実施形態の例として示すに過ぎず、別の実施形態では、第1管状部材26の内径及び外径の寸法は、器具に所望される特徴及び機能に応じて、提示されている寸法から大きく変更することができる。
第1管状部材26は、シャフト12に対してねじれ剛性及び横方向の剛性のような所望される特性を強化又は付与するように機能することができ、したがって、所望されるレベルの剛性、トルク伝達性、可撓性、及び/又は他の特徴を有するように適合され、かつ/又は構成され得る。当業者であれば、第1管状部材26の寸法、構造及び材料が、主として所望される特徴及び完成品としてのシース10の機能によって定められること、並びに様々な寸法、構造及び材料のうち任意のものを用いることができることが理解されよう。
第1管状部材26に所望される剛性、トルク伝達性、横方向の可撓性、屈曲性又は他のそのような特徴は、第1管状部材26の構造によって付与されるか、又は向上させられ得る。例えば、上で示されるように、第1管状部材26は、第1管状部材26の長さの全長又は一部に沿って形成される1つ又は複数の開口44(例えば溝、切断部、スリット、スロット等)を含む薄壁管状構造を有することができる。例えば、図示される実施形態では、先端側部分32は、第1管状部材26の管壁に形成される複数の開口44を含むことができ、基端側部分28は、管壁に開口が形成されないようにすることができる。先端側部分32に開口44が存在し、かつ基端側部分28に開口44がないことにより、シャフト12に特定の好ましい特徴を付与することができる。そのような構造は、第1管状部材26又はその一部(例えば先端側部分32)が、シャフト12の基端側部分16から先端側部分20へトルク及び押圧力を伝えることができ、かつ所望されるレベルの横方向の可撓性を有することができるため、望ましい場合がある。例えば、一部の実施形態において、シース10に所望どおりに体内構造内を進行させることができるように、基端側部分28は相対的に高いレベルの押圧性及びトルク伝達性を有することができる。先端側部分32は、開口44が存在するため、シース10が撓むことができるように、又は所望の角度で体内構造に進入できるような他の構成を有するように、かつ耐キンク性を有するように、基端側部分28に比較して相対的に高い横方向の可撓性を有することができる。しかしながら、先端側部分32は管壁に開口44が形成される管状構造であるため、先端側部分32の押圧性及びトルク伝達性は比較的高いレベルを維持することができる。
一部の実施形態では、第1管状部材26の全長及び/又はシャフト12の全長のうち、先端側約10〜90%、又は先端側約20〜80%が、第1管状部材26に形成された開口44を有することができる。同様に、第1管状部材26の全長及び/又はシャフト12の全長のうち、基端側約10〜90%、又は基端側約20〜80%には、このような開口44がない。例えば、一部の実施形態では、先端側部分32は、第1管状部材26の全長及び/又はシャフト12の全長の約5〜98%の範囲、約10〜90%の範囲、又は約20〜80%の範囲に沿って延びることができる。同様に、開口44が存在しなくてもよい基端側部分28は、第1管状部材26の全長及び/又はシャフト12の全長の約2〜90%の範囲、約10〜90%の範囲、又は約20〜80%の範囲に沿って延びることができる。
一例として、一部の実施形態では、先端側部分32は、約5cm以上の長さを有することができ、約5〜100cmの範囲、約10〜100cmの範囲、12〜100cm、又は約20〜100cmの範囲とすることができ、開口44を備える。基端側部分32は、第1管状部材26及び/又はシャフト12の長さの残りの部分を構成することができる。同様に、一部の実施形態では、基端側部分28は、約2cm以上の長さを有することができ、約2〜40cmの範囲、又は4〜20cmの範囲とすることができ、開口44が形成されない。一方で、開口44が形成された先端側部分28は、第1管状部材26及び/又はシャフト12の長さの残りの部分を構成することができる。しかしながら、これらの寸法及び本明細書に記載される他の寸法は、実施形態の例として示されるに過ぎず、別の実施形態では、開口44の配置は、器具に所望される特徴及び機能に応じて、提示される寸法から大きく変更することができる。
開口44は、ほぼ任意の公知の方法により形成することができる。例えば、開口44は、マイクロマシニング加工、ソー切断、レーザ切断、研削、フライス加工、キャスティング、成形、化学エッチングもしくは化学処理、又は他の公知の方法等の方法により形成することができる。そのような実施形態の一部では、第1管状部材26の構造は、開口44を形成するために管状体の一部を切断及び/又は除去することにより形成される。
一部の実施形態では、開口44を介して管腔40と第1管状部材26の外部とが連通されるように、開口44は第1管状部材26を完全に貫通することができる。ある実施形態では、開口44は、第1管状部材26の構造の一部のみ、つまり内面又は外面上に延びることができる。別の実施形態では、第1管状部材26の構造を完全に貫通する開口44と部分的に貫通する開口44との組合せを含むことができる。開口44の形状及び寸法は、例えば所望される特徴を達成するために、変更することができる。例えば、開口44の形状は、正方形、円形、矩形、錠剤形、楕円形、多角形、長尺状、不規則な形状など、ほぼ任意の適切な形状を有するように変更することができ、丸縁又は角縁を有することができる。また、長さ及び幅などを変更することが可能である。
さらに、開口44の間隔、配置、及び/又は配向は、又は一部の実施形態においては開口44に起因して形成され得る関連するリング、突起、横材の間隔、配置、及び/又は配向は、所望される特徴を達成するように変更することができる。例えば、第1管状部材26又はその一部の長さに沿った開口44の数又は密集度は、所望される特徴に応じて変更することができる。例えば、第1管状部材26の一領域近傍におけるの開口44の数、寸法、形状、又は互いの近接度が高く、第1管状部材26の別の領域近傍におけるスロットの数、寸法、互いの近接度が相対的に低くてもよい。あるいは、その逆であってもよい。例えば、図1及び2に示される実施形態においては、第1管状部材26の先端側部分32は複数の開口44を含むが、第1管状部材26の基端側部分28は開口44を含んでいない。したがって、先端側部分32は、基端側部分28に比較して横方向における可撓性がより高い。さらには、開口44の数、寸法、形状、又は近接度は、所望の特性を達成するように、先端側部分32において変化させることができる。例えば、先端側部分32の開口44の数、寸法、形状、又は近接度は、第1管状部材26及び/又はシャフト12が先端側部分28に沿って先端方向においてより横方向の可撓性を有するように変更することができる。例えば、開口44の寸法及び密集度は、先端方向においてより横方向の可撓性が高くなるように、第1管状部材26及び/又はシャフト12に沿って先端方向に向かって増大させることができる。
上述されたように、1つ以上の突起又は横材によって相互に連結された1つ以上のリングが第1管状部材26に形成されるように、開口44を形成することができる。そのようなリング49及び突起又は横材50(図1)は、管状部材26の本体に開口44が形成された後に残っている管状部材26の部分を含むことができる。そのような連結されたリング及び/又は突起もしくは横材は、横方向の可撓性の望ましいレベルを維持する一方で、相対的に高いねじれ剛性を維持するように機能することができる。ある実施形態では、管周面の周りで重なり合う部分を有する近接した開口44を形成することができる。別の実施形態では、近接する開口44は、必ずしも互いに重なり合わなくてもよいが、所望される程度の横方向の可撓性を提供するパターンにて配置される。さらに、開口44は、所望の特性を達成するように、第1管状部材26の長さに沿って、又は第1管状部材26の周面の周りに配置される。例えば、開口44は、第1管状部材の周面の周りの対向する面においてほぼ均等に配置される、又は第1管状部材26の長さに沿って均等に配置される等、対称パターンにて配置することができ、あるいは、密集度が増大又は減少するパターンにて配置してもよく、あるいは非対称パターン又は不規則なパターンにて配置してもよい。
開口44の配置、数及び構成は、本発明の範囲から逸脱することなく変更することができる。管状本体に形成される切断部又はスロットの別の配置の例は、米国特許第6,428,489号明細書や米国特許出願第09/746,738号明細書(米国特許出願公開第2002/0013540号明細書)に開示されており、両明細書は、参照により本明細書の一部を構成する。また、医療器具に使用するための管状本体に形成される切断部又はスロットの配置の別の例は、米国特許出願第10/375,493号明細書(米国特許出願公開第2004/0167437号明細書)に開示されており、同明細書は、参照により本明細書の一部を構成する。
第1管状部材26のこの構造に加えて、又はこの構造に代えて、第1管状部材26に選択される材料は、望ましい特徴を有するように選択することができる。例えば、第1管状部材26は、所望される弾性係数を有する材料で形成することができる。第1管状部材26は、シャフト12に所望される特性に応じて、使用に適した任意の材料で形成することができる。好適な材料の例には、金属、合金、ポリマー等や、それらの組合せ又は混合物が含まれる。好適な金属及び合金の例としては、304V、304L及び316Lステンレス鋼のようなステンレス鋼;線形弾性又は超弾性(すなわち擬似弾性)ニチノールのようなニッケル−チタン合金;ニッケル−クロム合金;ニッケル−クロム−鉄合金;コバルト合金;タングステンもしくはタングステン合金;MP35N(Ni約35%、Co約35%、Cr約20%、Mo約9.75%、Fe約1%以下、Ti約1%以下、C約0.25%以下、Mn約0.15%以下、Si約0.15%以下の組成を有する);ハステロイ;モネル400;インコネル625;等や、その他の好適な材料、又はこれらの組み合わせもしくは合金が挙げられる。一部の実施形態では、溶接、はんだ付け、ろう付け、圧着、摩擦嵌合、接着等、金属接合技術に好適な金属又は合金を使用することが望ましい。さらに、一部の実施形態では、第1管状部材26は、X線造影やMRI造影を容易にするために、放射線不透過性の又はMRI造影可能な材料で形成されるか、このような材料を含むか、あるいはこのような材料でコーティング、めっき、又は被覆することができる。
ニチノールという語は、この材料の形状記憶作用を最初に観察した米国国防省海軍武器研究所(NOL)の研究者達によって作られた造語である。ニチノールという語は、ニッケルを表す元素記号(Ni)、チタンを表す元素記号(Ti)、及び海軍武器研究所を識別する頭字語(NOL)を含む頭字語である。ある実施形態では、ニチノール合金は、約50〜60重量パーセントのニッケルを含み、残りのほとんどがチタンである。しかし、別の実施形態では、ニッケル、チタン及びその他の微量元素の重量パーセント範囲は、上記範囲から変更することができる。市販されるニチノールの合金系には、「超弾性」(すなわち擬似弾性)と呼ばれるカテゴリーと、化学的には類似するが独特の有用な機械的特性を示す「線形弾性」と呼ばれるカテゴリーがある。
一部の実施形態では、望ましい特性を達成するために、超弾性合金、例えば超弾性ニチノールを使用することができる。そのような合金は通常、応力・ひずみ曲線において「超弾性平坦域(superelastic plateau)」又は「フラグ領域」を示す。そのような合金は、一部の実施形態において望ましい場合がある。これは、好適な超弾性合金が、他の非超弾性材料に比較して、例えばカテーテルを体内に配置する間、応力の印加及び除去がなされた後に、深刻な塑性変形を起こすことなくその形状にほぼ復帰する能力が高い補強部材26を提供することができるからである。
別のある実施形態では、所望される特性を達成するために、線形弾性合金、例えば線形弾性ニチノールを使用することができる。例えば、ある実施形態では、冷間加工、方向性応力(directional stress)、及び熱処理を適用することにより、加工された材料がその応力・ひずみ曲線において実質的に「超弾性平坦域」又は「フラグ領域」を示さないように、特定の線形弾性ニチノールを製造することができる。そのような実施形態においては、回復可能なひずみが増大するにつれて、応力は、塑性変形が始まるまでは幾分直線関係にて増大し続ける。ある実施形態では、線形弾性ニッケル−チタン合金は、広い温度範囲にわたってDSC及びDMTA分析により検出可能なマルテンサイト/オーステナイト相変化を示さない合金である。例えば、一部の実施形態では、摂氏約−60度〜120度の範囲でDSC及びDMTA分析によって検知可能なマルテンサイト/オーステナイト相変化は見られない。したがって、そのような材料の機械的曲げ特性は一般的に、広い温度範囲にわたって温度の影響を受けない。一部の特定の実施形態では、周囲温度又は室温における合金の機械的特性は、体温における機械的特性とほぼ同じである。ある実施形態では、線形弾性ニッケル−チタン合金を使用することにより、補強部材が曲がりくねった体内構造の周囲で優れた「押圧性」を示すことを可能にする。少なくともある程度の線形弾性特性を示す好適なニッケル−チタン合金の例の1つは、神奈川県に所在する株式会社古河テクノマテリアルにより販売されるFHP−NT合金である。さらに、少なくともある程度の線形弾性特性を示す好適なニッケル−チタン合金の例には、米国特許第5,238,004号明細書及び同第6,508,803号明細書に開示されるものが含まれる。なお、これら米国特許明細書は、参照により本明細書の一部を構成する。
一部の実施形態では、第1管状部材26は、形状記憶材料、例えば形状記憶ニチノールのような形状記憶合金で形成することができる。そのような実施形態では、形状記憶作用は、イントロデューサシース10の展開又は使用において用いることができる。例えば、シャフト12の形状に影響を与えるように、すなわち例えば第1管状部材26が他の形状に変形した後に所望される形状を「復元」できるように、第1管状部材26に第1挿入形状から第2使用形状へ移行させる場合に用いることができる。
例えば、一部の実施形態では、第1管状部材26は、室温においてマルテンサイト状態であり、室温と体温の間の温度範囲にオーステナイト変態終了温度(Af)を有する形状記憶合金を含むか、又はこのような形状記憶合金で形成することができる。例えば、そのような実施形態の一部では、形状記憶合金は、摂氏25度〜摂氏37度(例えば体温)の範囲にオーステナイト変態終了温度を有する。そのような実施形態の一部では、体温において確実に変態が終了しているように、オーステナイト変態終了温度が、体温よりもわずかに低い温度であることが望ましい場合がある。この特徴は、第1管状部材26を含むシャフト12が、マルテンサイト状態の第1管状部材26とともに患者の体内に挿入され、体内構造内又は目的部位においてより高い温度である体温にさらされるとその予め決定されたオーステナイト形状をとることができ、したがってシャフト12の形状に影響を与えることができる。この実施形態では、第1管状部材26を含むシャフト12の展開を、形状記憶作用によって達成することができる。つまり、材料が暖められると、マルテンサイト形態からオーステナイト形態へ変態し、第1管状部材26を第1形状から第2形状に変形させ、したがって、シャフト12の少なくとも一部を第1形状から第2形状に変形させる。
別の例の実施形態では、第1管状部材26は、体温(例えば摂氏37度)以上の温度である変態温度Md(Mdは、ひずみ誘起マルテンサイト変態を起こす最も高い温度)を有するであろう形状記憶合金を含むか、又はこのような形状記憶合金で形成することができる。変態温度Mdより低い温度においては、十分なひずみ誘起マルテンサイト特性を維持し、オーステナイト変態終了温度(Af)又はそれよりも高い温度にある第1管状部材26を含むシャフト12の配置を可能にする。すなわち、これは、予め決定されたオーステナイト状態にある第1管状部材26を含むシャフト12が、体内構造に挿入され、かつ/又は体内構造内を進行させられることを可能にし、該体内構造において、第1管状部材26は、その一部がひずみ誘起マルテンサイト(SIM)変態を起こすように促進する応力を受け得る。その後、挿入時の応力から解放されると、オーステナイト変態終了温度よりも実質的に高い温度であり得る温度において、深刻な塑性変形又はその他の永久的な変形を起こすことなく、第1管状部材26はその予め決定されたオーステナイト形状に復帰することができる。さらに、そのような実施形態の一部では、第1管状部材26は、例えば挿入器具及び/又は拡張器具のような搬送装置により、ひずみ誘起マルテンサイト変態(SIM)状態に拘束されることができ、オーステナイト変態終了温度よりも実質的に高い温度であり得る温度において拘束から解放されると、深刻な塑性変形又はその他の永久的な変形を生じることなく、予め決定されたオーステナイト形状に復帰する、又は部分的に復帰することができる。これらの実施形態では、オーステナイト変態終了温度はかなり低く、例えば摂氏4度以下とすることができるが、オーステナイト変態終了温度は、室温以下の温度としてもよく、あるいはそれよりも高い温度であってもよい。
さらに別の実施形態では、第1管状部材26は、体温においてはマルテンサイト状態であり、オーステナイト変態終了温度(Af)が体温よりも高い温度範囲にある形状記憶合金を含むか、又はこのような形状記憶合金で形成することができる。この特徴により、第1管状部材26を含むシャフト12は、マルテンサイト状態で進行させられて、体温より高い温度にさらされるまではマルテンサイト状態を維持することができる。第1管状部材26は、外部加熱手段又は機構を用いてマルテンサイト形態からオーステナイト形態に変態させるために、体温より高い必要な温度にまで熱することができる。そのような機構としては、シースや他の器具を介して加熱された流体を注入すること、電気エネルギーもしくはその他のエネルギーを使用して第1管状部材36を加熱すること、あるいはその他の同様の技術を用いることを含むことができる。そのような実施形態の一部では、形状記憶合金は、摂氏約37〜45度の範囲にオーステナイト変態終了温度を有する。体温において確実に変態が終了しないようにするために、オーステナイト変態終了温度を少なくとも体温よりもわずかに高くなるようにすることが望ましい場合がある。上述したように、所望される変態温度を有するいくつかの例又はニチノール製円筒管は、公知の方法により準備することができる。
上述したように、第1管状部材26はポリマー材料で形成されるか、又はポリマー材料を含むことができる。好適なポリマーの例には、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(EFTE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリオキシメチレン(POM、例えばデュポン社(DuPont)より販売されるDELRIN(登録商標))、ポリエーテルブロックエステル、ポリウレタン、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエーテルエステル(例えば、DSMエンジニアリングプラスチックス社(DSM Engineering Plastics)より販売されるARNITEL(登録商標))、エーテル又はエステル系コポリマー(例えば、ブチレン/ポリ(アルキレンエーテル)フタレート及び/又はデュポン社より販売されるHYTREL(登録商標)のような他のポリエステルエラストマー、ポリアミド(例えばバイエル社(Bayer) より販売されるDURETHAN(登録商標)やエルフアトケム社(Elf Atochem) より販売されるCRISTAMID(登録商標))、弾性ポリアミド、ブロックポリアミド/エーテル、ポリエーテルブロックアミド(PEBA。例えば商品名PEBAX(登録商標)として販売されるもの)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、シリコーン、ポリエチレン(PE)、マーレックス型(Marlex)高密度ポリエチレン、マーレックス型低密度ポリエチレン、線形低密度のポリエチレン(例えばREXELL(登録商標))、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(例えばKEVLAR(登録商標))、ポリスルホン、ナイロン、ナイロン12(EMSアメリカングリロン社(EMS American Grilon) より販売されるGRILAMID(登録商標))パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PFA)、エチレンビニルアルコール、ポリオレフィン、ポリスチレン、エポキシ、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、ポリカーボネート、アイオノマー、生体適合性ポリマー、ポリ−L−乳酸(PLLA)、ポリ−D,L−乳酸(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(L−乳酸−コ−D,L乳酸)(PLLA/PLA)、ポリ(L−乳酸−コ−グリコリド)(PLLA/PGA)、ポリ(D,L−乳酸−コ−グリコリド)(PLA/PGA)、ポリ(グリコリド−コ−トリメチンレカーボネート)(PGA/PTMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリヒドロキシブチレート(PHBT)、ポリ(ホスファゼン)、ポリ(D,L−乳酸−コ−カプロラクトン)(PLA/PCL)、ポリ(グリコリド−コ−カプロラクトン)(PGA/PCL)、ポリ無水物(PAN)、ポリ(オルトエステル)、ポリ(リン酸エステル)(poly(phosphate ester) 、ポリ(アミノ酸)、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリウレタン、ポリシロキサン、及びこれらのコポリマー、混合物、又は組み合わせを含む。
第2管状部材24は、先端側部分20にある位置からシャフト12の基端側部分16にある位置まで延びることができる。第2管状部材24の長さは、例えばシャフト12の長さ、シース10に所望される特徴及び機能、及びそのそのような要因に基づいて、変更することができる。ある実施形態では、第2管状部材24は、基端18近傍の位置から先端22近傍の位置まで、シャフト12のほぼ全長にわたって延びることができる。別の実施形態では、第2管状部材24は、第1管状部材26を越えて基端側及び/又は先端側に延びることができる。一例として、第2管状部材24の長さは、約5cm以上とすることができ、約5〜100cmの範囲、約12〜100cmの範囲、又は約20〜100cmの範囲とすることができる。
ある実施形態では、第2管状部材24は基端側部分33及び先端側部分35を含むことができる。なお、これら基端側部分33及び先端側部分35は、第2管状部材24の基端側に位置する任意の区域又は先端側に位置する任意の区域とすることができるが、場合によっては、第2管状部材の長さに沿った第1管状部材26の配置に関連して決定されてもよい。例えば、ある実施形態においては、先端側部分35は、第1管状部材26の先端側部分32内にある第2管状部材24の任意の部分とすることができ、基端側部分33は、第1管状部材26の基端側部分28内に配置される第2管状部材24の任意の部分とすることができる。一部の実施形態では、先端側部分35は約5cm以上の長さを有することができ、約5〜100cmの範囲、又は約10〜100cmの範囲、又は約20〜100cmの範囲の長さとすることができる。基端側部分35は、第2管状部材24の残りの部分を構成することができ、一部の実施形態においては、約2cm以上の長さを有することができ、約2〜40cmの範囲、又は約4〜20cmの範囲の長さを有することができる。
上述したように、第2管状部材24は管腔15を画定することができる。管腔15は、例えば他の医療器具(例えばガイドワイヤ、ガイドカテーテル、バルーンカテーテル等)の管腔15内への挿入を容易にするように、かつ/又は、流体(例えば造影剤、生理食塩水、薬剤、膨張流体等)の注入を容易にするように適合させる、かつ/又は、構成することができる。例えば、第2管状部材24は、管腔15を画定する第1管状部材26の管腔40内に配置される内側ライナーとすることができる。管腔15は、シャフト12の長さの少なくとも一部に沿った流体密封通路とすることができる。例えば、第2管状部材24は、開口44を介して管腔15に連通しないように、開口44を密封することができ、かつ/又は、開口44を閉鎖する障壁として機能することができる。第2管状部材24が第1管状部材26の周りに配置される外側管状部材とすることができる実施形態では、第2管状部材24は、開口44を介して管腔15に連通しないように、開口44を密封する、かつ/又は、開口44を閉鎖する障壁として機能することができる。ある実施形態では、流体密封通路は、シャフト12のほぼ全長にわたって形成されてもよい。管腔15の寸法は、所望される特徴と意図される用途に応じて変更することができる。ある実施形態では、第2管状部材24は、約0.005〜0.5インチ(約0.127〜12.7mm)の寸法範囲の、また一部の実施形態では約0.01〜0.3インチ(約0.254〜7.62mm)の寸法範囲の、また一部の実施形態においては約0.05〜0.26インチ(約1.27〜6.604mm)の寸法範囲の、管腔15を画定する内径を有することができる。さらに、ある実施形態では、第2管状部材24は、0.005〜0.75インチ(約0.127〜19.05mm)の寸法範囲の、また一部の実施形態では約0.01〜0.30インチ(約0.254〜7.62mm)の寸法範囲の、また一部の実施形態では約0.05〜0.26インチ(約1.27〜6.604mm)の寸法範囲の外径を有することができる。しかしながら、これらの寸法は、実施形態の例として示されるに過ぎず、別の実施形態においては、第2管状部材24の内径及び外径の寸法は、装置に所望される特徴及び機能に応じて、提示された寸法から大きく変更することができる。
第2管状部材24は、1つ以上の層とすることができる。例示的な実施形態では、第2管状部材24は、材料の単一層を含むことができるが、装置に所望される特徴に応じて、層の数を増減することができることは理解されたい。
第2管状部材24、又はその層は、任意の好適な材料で形成することができ、任意の好適な方法により形成することができる。材料及び方法は、用途に合わせて変更される。好適な材料の例には、ポリマー、金属、合金、又はそれらの複合材料もしくは組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。好適なポリマーの例には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、本明細書に列挙されるものを含め、その他の任意の好適な材料を含むが、これらに限定されるものではない。
第2管状部材24は、HDPEやPTFEのような潤滑性ポリマー、例えばテトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)(より具体的には、パーフルオロプロピルビニルエーテル又はパーフルオロメチルビニルエーテル)のコポリマー等を含むことができる。あるいは、第2管状部材24は、ポリエーテルブロックアミドやポリエーテルエステルエラストマーのような可撓性を有するポリマーであってもよい。さらに、一部の実施形態では、第2管状部材24のポリマー材料は、液晶ポリマー(LCP)とブレンドすることができる。例えば、一部の実施形態では、混合物は約5%までLCPを含むことができる。これは、一部の実施形態においてトルク伝達性を高めることが分かっている。
さらに、上述したように、一部の実施形態では、第2管状部材24は、金属又は合金を含むか、あるいは金属又は合金で形成することができる。好適な金属及び合金の例には、304V、304L及び316Lステンレス鋼のようなステンレス鋼;超弾性(すなわち擬似弾性)又は線形弾性ニチノールのようなニッケル−チタン合金;ニッケル−クロム合金;ニッケル−クロム−鉄合金;コバルト合金;タングステンもしくはタングステン合金;タンタルもしくはタンタル合金、金もしくは金合金、MP35N(Ni約35%、Co約35%、Cr約20%、Mo約9.75%、Fe約1%以下、Ti約1%以下、C約0.25%以下、Mn約0.15%以下、Si約0.15%以下の組成を有する);等や、その他の好適な金属、又はこれらの組み合わせもしくは合金を含む。ある実施形態では、第1管状部材26及び/又はシース10のその他の部分について、溶接、はんだ付け、ろう付け、圧着、摩擦嵌合、接着などの金属接合技術に好適な金属又は合金を使用することが望ましい。
第2管状部材24は、均一な剛性を有することができるが、その長さに沿って剛性が変化してもよい。例えば、所望される特徴に応じて、基端からの先端に向かって剛性を徐々に減少させることができる。剛性の漸減は、連続的なものであってもよく、段階的なものであってもよいが、例えば、構造(寸法や厚さ等)や使用される材料を変更することにより達成できる。特徴及び材料のそのような変化は、例えばILCのような技術の使用により、あるいは別個の管状セグメントを融着することにより達成することができる。
第2管状部材24は、任意の好適な方法や技術によって形成することができる。例えばある実施形態では、第2管状部材24は、別個に形成された第1及び第2管状部材26/24を任意の好適な技術により接続又は連結することができる。好適な技術としては、例えば摩擦嵌合、機械的な嵌合、結合、溶接(例えば抵抗溶接、Rf溶接、レーザ溶接等)、はんだ付け、ろう付け、接着、圧着、又は連結部材又は材料の使用等や、それらの組み合わせが挙げられる。
ある実施形態では、第2管状部材24又はシャフト12のその他の部分は、イントロデューサシース10に所望される特徴及び機能に応じて、1つ以上の付加的な管腔を画定することができる。このような付加的な管腔は、所望される特徴及び機能に応じて、管腔15と同じ又は異なる形状、寸法を有することができ、管腔15と同じように又は異なるように適合され、かつ/又は構成され得る。
さらに、図面ではほぼ円形の断面形状を有するものとして示されているが、第1及び/又は第2管状部材26/24又はシャフト12は、本発明の主旨から逸脱することなく、他の断面形状や形状の組み合わせを含むことができる。例えば、これらの構造又はその一部の断面形状は、所望される特徴に応じて、楕円形、矩形、正方形、三角形、多角形、又はそれらの組み合わせ等や、その他の好適な形状とすることができる。
さらに、第1及び/又は第2管状部材26/24、シース10のその他の構造もしくは部分は、X線造影を行いやすくするために、放射線不透過性材料で形成されてもよく、放射線不透過性材料を含んでもよく、放射線不透過性材料を含浸させてもよく、あるいはこれらを任意に組み合わせてもよい。放射線不透過性材料は、医療処置中に蛍光スクリーン上又は他の画像技術において相対的に明るい像を生成することができる材料であると理解されている。この相対的に明るい像は、イントロデューサシース10の使用者によるイントロデューサシース10の位置の判定を助ける。放射線不透過性材料の例には、金、プラチナ、パラジウム、タンタル、タングステン合金、放射線不透過性充填剤を含有するポリマー材料等を含むが、これらに限定されるものではない。同様に、一部の実施形態では、第1及び/又は第2管状部材26/24は、MRI造影の助けとなる材料で形成してもよく、又はこのような材料を含んでもよく、又はこのような材料を含浸させてもよく、あるいはこれらを任意に組み合わせてもよい。これらの特徴を示す材料としては、例えば、タングステン、エルジロイ、MP35N、ニチノール等や他のものを含む。当業者であれば、本発明の主旨から逸脱することなく、このような材料を様々に変更できることが理解されよう。
一部の実施形態では、ある程度のMRI適合性をシース10に付与することができる。例えば、磁気共鳴画像(MRI)装置との適合性を高めるために、第1管状部材26、第2管状部材24、又はシース10の他の部分を、ある程度のMRI適合性を付与するような方法で、又はある程度のMRI適合性を付与するような材料で形成することが望ましい場合がある。例えば、シース10内に配置される相対的に伝導性の高い構造の長さは、MRI装置が発生させるMRI場の影響を受けたときに波動共鳴による必要以上の熱がこのような構造に生じないような長さに制限することができる。これに代えて、又はこれに加えて、シース10の一部又は全部を、像を実質的に歪めず、実質的にアーチファクト(アーチファクトとは、画像における実際とは異なる像をいう)を形成しない材料で形成することができる。例えば、特定の強磁性材料は、MRI像においてアーチファクトを生じさせることがあるため、好適でない場合がある。さらに、カテーテルの全部又は一部も、上述したようにMRI装置で撮像可能な材料から形成することができる。これらの特徴を示す材料としては、例えば、タングステン、エルジロイ、MP35N、ニチノール等や、その他のものが挙げられる。
上で示されたように、マニホールド及び/又はハブ14は、長尺状シャフト12の基端18に連結することができ、シャフト12内の管腔15へのアクセス及び/もしくは連通を提供するために、かつ/又は、他の医療器具(例えばガイドワイヤ、カテーテル、注射器、Yアダプタ等)をシャフト12内に挿入し、かつ/もしくはシャフト12に連結することを容易にするために、管腔及び/又はその他の構造を含む。マニホールド及び/又はハブ14は、ハブ部17と張力緩和部19とを備えることができる。マニホールド及び/又はハブ14は、一般的に知られているように、1つ以上の弁又は弁アセンブリも含むことができる。弁アセンブリを含むハブの例は、米国特許第6,322,541号明細書に開示されており、同米国特許明細書は、参照することにより本明細書の一部を構成する。
マニホールド14は、任意の好適な技術を用いて、シャフト12の基端18において、シャフト10の第2管状部材24及び/又は第1管状部材26に固定することができる。好適な技術には、例えば接着剤、摩擦嵌合、機械的嵌合、化学的結合、溶着、熱収縮材料、成形、キャスティング、溶接(例えば抵抗溶接やレーザ溶接)、はんだ付け、ろう付け、構成要素を結合又は連結する外側スリーブ又はポリマー層等や、これらの組み合わせといったものが含まれる。ある実施形態では、マニホールド14の先端は、基端18に連結されるように、あるいは第2管状部材24及び/又は第1管状部材26とのコネクタとして機能できるように、シャフト12の基端16上にキャスティング、成形又は賦形され得る。例えば、マニホールドは、ポリカーボネート材料のようなポリマー材料で形成することができ、該材料は、シャフト12の基端16上に成形又はキャスティングできる。
潤滑性コーティング、親水性コーティング、保護コーティング、又は他のタイプのコーティングをシャフト12の一部又は全体に適用することができる。フルオロポリマーのような疎水性コーティングは、カテーテル取扱性及び器具交換性を向上させる乾式潤滑を提供する。潤滑性コーティングは、挿入を行ないやすくし、操縦性を向上させることができる。好適な潤滑性ポリマーは、当技術分野において周知であり、シリコーン等や、ポリアリーレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロース誘導体、アルギン、糖類、カプロラクトン等の親水性ポリマー、並びにこれらの混合物及び組み合わせを含み得る。親水性ポリマーは、他の親水性ポリマーとブレンドするか、調合量の水不溶性化合物(一部のポリマーを含む)とブレンドして、好適な潤滑性、結合性、及び溶解性を有するコーティングを生成することができる。このようなコーティング並びにこのようなコーティングの生成に用いられる材料及び方法の他の例は、米国特許第6,139,510号明細書及び同第5,772,609号明細書に開示されている。これら米国特許明細書は、参照することにより本明細書の一部を構成する。
患者の体内構造の一部の内部に配置されたイントロデューサシース10を示す図3を参照する。理解されるように、イントロデューサシース10は、1つ以上の他の器具、例えばカテーテル60、ガイドワイヤ62等や、様々な器具、流体、薬物などのうち任意のものを所望に応じて血管内へ、かつ/又は、血管外へ通し易くするために、血管82近傍の皮膚及び/又は他の組織80を通る血管82への通路を提供することができる。
イントロデューサシース10は、患者の血管にイントロデューサシースを挿入するための技術として一般に知られている様々な経皮的挿入技術の何れかを使用して、血管82内に配置され、かつ/又は血管82内部と連通するように配置することができる。例えば、細い中空針、挿入ワイヤ及びダイレータアセンブリを使用することができる。例えば、細い金属挿入ワイヤを、薄壁中空穿刺針を用いて経皮的に血管に挿入した後に、針を抜去して挿入ワイヤを体内構造内に残すことができる。ダイレータは、挿入ワイヤ上を伝って血管内に挿入することができ、シース10は、所望に応じて血管内に挿入するために、ダイレータ上に配置し、かつ/又はダイレータ上を伝って進行させることができる。
理解されるように、シース10は、望ましい角度で血管82に進入するように構成することができ、かつ、屈曲又はその他の方法で横方向に移動できるが耐キンク性を有するように構成することができるように、特にその先端側部分20において、ある程度の横方向の可撓性を有することが望ましい場合がある。シース10が所望どおりに体内構造内を、かつ体内構造内へ進行できるように、シース10は、特に基端側部分16において相対的に高いレベルの押圧性及びトルク伝達性を有するが、先端側部分20においてもある程度の押圧性及びトルク伝達性を有することが望ましい場合もある。上述したように、そのような特徴は、例えば、シース10に、開口44が形成された先端側部分32及びそのような開口のない基端側部分28を有する第1部材26のような長尺管状部材を提供することにより得ることができる。そのような構成は、押圧性、トルク伝達性、及び/又は剛性を所望されるレベルでシース12の基端側部分16に付与することができ、また、基端側部分に比較して所望されるレベルの横方向の可撓性をシースの先端側部分20に付与するにもかかわらず、管壁に開口を有する管状構造であるため、良好な程度の押圧性、トルク伝達性、及び/又は剛性を備える。
ある実施形態では、基端側及び先端側部分16/20(又は28/32)の長さは、より高い可撓性を有する先端側部分20が、シャフトの長さに沿ったある位置から始端するように、かつ/又はその位置に存在するように、かつ/又はその位置に配置されるように、適合され、あるいは構成される。これにより、シース10が体内で使用されるときに、先端側部分20が、使用中にシャフト12が相対的に大きく屈曲する又は撓むことが求められる体内構造の特定の部分に存在し、かつ/又は該特定の部分に対応する。例えば、図3に示される実施形態では、シャフト12が血管82内に延びることができるように、基端側部分16は血管82に対して第1角度をなして延びる。しかしながら、先端側部分20又は少なくともその一部は、異なる角度をなして血管内を延び、その角度は血管とほぼ平行とすることができる。したがって、使用中に屈曲領域90がシャフト10に生じ得る。少なくとも一部の実施形態では、屈曲領域90は、開口44を含み、かつ横方向の可撓性がより高く、かつより良好に湾曲又は屈曲することができる先端側部分16において生じることが望ましい場合がある。したがって、少なくとも一部の実施形態では、基端側部分16(又は28)は、患者の体内構造の外部の位置から血管近傍又は血管内の位置まで延びるような長さを有することができ、先端側部分20(又は32)は、屈曲領域90の基端側の位置又は屈曲領域90から始端する。したがって、屈曲領域90は、先端側部分16(又は28)において生じるであろう。
本発明は、上述された特定の例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に明確に記載される本発明の全ての態様を含むものである。当業者であれば、本明細書を読むことにより、様々な改変された方法及び均等の方法、並びに本発明を適用可能な多数の構造について容易に想起できるであろう。本開示は、多くの点において例示的なものであることを理解されたい。本発明の範囲を逸脱することなく、詳細、特に形状、寸法及び工程の順序に変更を加えることができる。当然ながら、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に記載される文言によって定義される。
Claims (25)
- 管腔を画定する管壁を有し、かつ基端側部分及び先端側部分を有する長尺金属管部材であって、前記先端側部分が前記管壁に形成された複数の開口を有し、前記基端側部分が前記管壁に開口を有さず、前記先端側部分が前記基端側部分よりも可撓性が高い、長尺金属管部材と、
前記長尺状金属管部材上又は内部に配置され、前記管腔内に流体密封通路を形成する第2管状部材と、
前記長尺金属管部材の基端側部分に連結されて前記流体密封通路に連通するハブと
を備えるイントロデューサシース。 - 前記長尺金属管部材が長さを有し、前記基端側部分が該管部材の長さの約2〜90%の範囲に沿って延びる、請求項1に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が長さを有し、前記基端側部分が該管部材の長さの約20〜80%の範囲に沿って延びる、請求項1又は2に記載のイントロデューサシース。
- 前記基端側部分が2cm以上の長さを有し、前記先端側部分が約10〜100cmの長さを有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記複数の開口のうち少なくともいくつかが管壁を貫通して延びる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が長手方向軸線に沿って延び、前記開口が長さ及び幅を有する長孔であり、該長さが開口の長軸を形成し、該長軸は前記管部材の長手方向軸線とほぼ直交するように配置される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材の先端側部分が長さを有し、前記第2管状部材が、少なくとも前記先端側部分の長さに沿って前記管腔内を延びる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が長さを有し、前記第2管状部材が、前記管部材の長さに沿って前記管腔内を延びる、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が内面を画定し、前記第2管状部材が前記内面上に配置されるライナーである、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 第2管状部材が前記ハブ内に延びてこれに連結される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材がニッケル−チタン合金を含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が超弾性ニッケル−チタン合金を含む、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が線形弾性ニッケル−チタン合金を含む、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 基端及び先端を有する長尺管状シャフトと、該シャフトは、
内面及び外面を画定し、かつ管腔を画定する管壁を有する外側金属管部材であって、該金属管は、横方向の可撓性を増大させるために前記管壁に複数の開口が形成された先端側部分と、該先端側部分よりも横方向の可撓性が低くなるように前記管壁に開口が形成されない基端側部分とを備える、金属管部材と、
前記管腔内に配置され、前記管壁の内面に連結される内側ポリマー管部材であって、前記管腔内を延び、前記シャフト内において流体密封通路を形成する内側ポリマー管部材とを有することと、
前記シャフトの基端に連結され、前記流体密封通路に連通されるハブと
を備える、イントロデューサシース。 - 前記外側金属管部材が長さを有し、前記基端側部分が、該管部材の長さの約2〜90%の範囲に沿って延びる、請求項14に記載のイントロデューサシース。
- 前記外側金属管部材が長さを有し、前記基端側部分が、該管部材の長さの約20〜80%の範囲に沿って延びる、請求項14又は15に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材がニッケル−チタン合金を含む、請求項14乃至16のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が超弾性ニッケル−チタン合金を含む、請求項14乃至17のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- 前記長尺金属管部材が線形弾性ニッケル−チタン合金を含む、請求項14乃至18のいずれか一項に記載のイントロデューサシース。
- イントロデューサシースの製造方法であって、
管腔を画定する管壁を有し、かつ基端側部分及び先端側部分を備える長尺金属管部材を提供する工程と、前記先端側部分は前記管壁に形成された複数の開口を備え、前記基端側部分は前記管壁に開口が形成されず、前記先端側部分は前記基端側部分よりも可撓性が高いことと、
前記管腔内に流体密封通路を形成するように前記管部材の管腔内に内側ライナーを配置する工程と、
前記管部材の基端にハブを連結する工程と、該ハブは前記流体密封通路に連通することと
を含む方法。 - 前記金属管部材が長さを有し、前記基端側部分が、該管部材の長さの約2〜90%の範囲に沿って延びる、請求項20に記載の方法。
- 前記金属管状部材が長さを有し、前記基端側部分が、該管部材の長さの約20〜80%の範囲に沿って延びる、請求項20又は21に記載の方法。
- 前記長尺金属管部材がニッケル−チタン合金を含む、請求項20乃至22のいずれか一項に記載の方法。
- 前記長尺金属管部材が超弾性ニッケル−チタン合金を含む、請求項20乃至23のいずれか一項に記載の方法。
- 前記長尺金属管部材が線形弾性ニッケル−チタン合金を含む、請求項20乃至24のいずれか一項に記載の方法。
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