JP5451779B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
消化管、血管等の生体管腔にカテーテルを挿入する際には、当該カテーテルを生体管腔の目的部位まで誘導するために、ガイドワイヤが用いられる。このガイドワイヤは、カテーテル内に挿通して用いられる。また、内視鏡を用いた生体管腔等の観察や処置も行なわれ、この内視鏡や内視鏡のルーメンに挿入されたカテーテルを生体管腔等の目的部位まで誘導するのにもガイドワイヤが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のガイドワイヤは、線状をなすコア部(芯材)と、コア部の外周を被覆する被覆部とを有している。このガイドワイヤでは、コア部は、その先端がガイドワイヤ自体の先端近傍にまで位置している、すなわち、ガイドワイヤのほぼ全体に埋設されたような状態となっている(図13参照)。そのため、ガイドワイヤは、その先端部での剛性(硬さ)が比較的高いものとなる。
図13に示すように、このような特許文献1のガイドワイヤを目的部位に向かう生体管腔に挿入し、当該管腔から分岐した他の管腔(以下「側枝」と言う)があった場合、ガイドワイヤを押し進めていくと、ガイドワイヤの先端部が側枝に迷入するおそれが生じるという問題があった。
国際公開第2007/105531号
本発明の目的は、目的部位に向かう生体管腔から分岐した他の生体管腔に迷入するのを確実に防止することができるガイドワイヤを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
可撓性を有するコア線と、該コア線の外周を被覆し、可撓性を有する被覆材とを備えるガイドワイヤであって、
前記コア線は、その先端側の部分に外径が先端に向かって漸減するテーパ部を備え、
前記被覆材は、その先端部に、外力を付与しない自然状態で少なくとも一方向に湾曲または屈曲した部分を有する変形部を備え、
前記コア線の先端が前記変形部の基端側近傍または前記変形部の途中に位置し、その先端側では、前記被覆材のみで構成されており、前記変形部が中実となっていることを特徴とするガイドワイヤである。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記変形部は、前記湾曲または屈曲した部分よりも 先端側に延在し、前記自然状態で直線状をなす先端側直線状部を有しており、
前記被覆材は、前記変形部の基端側に位置し、前記自然状態で直線状をなし、その長さ が前記変形部よりも長い基端側直線状部を備え、
前記自然状態で前記先端側直線状部が前記基端側直線状部と平行となるのが好ましい。
本発明によれば、変形部は、容易に変形可能なように剛性が抑制されたものとなり、また、変形した際にその変形状態が維持され易いものとなる。これにより、ガイドワイヤを目的部位に向かう生体管腔内に挿入すると、変形部は、目的部位に向かう生体管腔を画成する壁部に規制されることよって変形する。この変形部が変形した状態のガイドワイヤを目的部位に向けて押し進めることができる。そして、目的部位に向かう生体管腔から分岐した他の生体管腔があった場合でも、変形部の形状と、変形部が高い柔軟性を有することとが相まって、変形部が他の生体管腔を越えよう(通過しよう)とする際には、当該他の生体管腔に迷入するのが確実に防止される。これにより、変形部は、他の生体管腔を確実に越えることができ、よって、目的部位に到達することができる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記コア線の先端から前記変形部の先端までの距離をL、当該ガイドワイヤの平均外径をφdとしたとき、L≧3dなる関係を満足するのが好ましい。
これにより、変形部は、コア線の存在する基端側よりも柔軟となり、容易に変形することができる。また、変形部のほぼ全体にコア線が埋設された従来のガイドワイヤに比べ、変形部は、剛性が抑制されたものとなり、変形した際にその変形状態が維持され易くなる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記テーパ部の基端は、前記変形部よりも基端側に位置するのが好ましい。
これにより、変形部は、その剛性が先端方向に向かって徐々に減少したものとなる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記テーパ部の先端は、前記変形部の途中に位置しているのが好ましい。
これにより、変形部は、その剛性が先端方向に向かって徐々に減少したものとなる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記テーパ部の前記変形部に入り込んだ部分は、該 変形部の形状にならって、湾曲または屈曲しているのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記被覆材は、樹脂材料で構成されているのが好ましい。
これにより、被覆材は、柔軟性やコア線への密着性が優れたものとなる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記変形部は、湾曲した1つの湾曲部または屈曲し た1つの屈曲部を有し、
前記コア線の先端は、前記変形部の頂点より基端側に位置するのが好ましい。
これにより、変形部が全体としてより柔軟なものとなる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記変形部は、その長手方向に沿って、互いに反対方向に湾曲する複数の湾曲部を有するのが好ましい。
これにより、変形部の形状が、特に、TRI(Trans-Radial coronary Intervention:経橈骨動脈的冠動脈インターベンション)に用いるのに適したものとなる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記複数の湾曲部は、曲率半径が基端側に向かって 段階的に大きくなっているのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記コア線は、前記テーパ部よりも先端側に形成され、前記コア線の長手方向と直交する方向に向かって突出した突出部を有するのが好ましい。
これにより、突出部が被覆材に係合することとなり、例えばガイドワイヤに対する押し引き操作を繰り返した場合に、コア線が被覆材から抜け出てしまう、すなわち、ズレてしまうのを確実に防止することができる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記突出部は、外径が拡径した拡径部で構成されているのが好ましい。
これにより、突出部が被覆材に係合することとなり、例えばガイドワイヤに対する押し引き操作を繰り返した場合に、コア線が被覆材から抜け出てしまう、すなわち、ズレてしまうのをより確実に防止することができる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記突出部は、平板状をなす部分であるのが好ましい。
これにより、突出部が被覆材に係合することとなり、例えばガイドワイヤをその軸回りに回転操作した場合に、その回転力が被覆材よりもコア線に過剰に作用したとしても、コア線が被覆材に対し回転してしまう、すなわち、ズレてしまうのを確実に防止することができる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記突出部は、前記変形部と同方向に湾曲または屈 曲しているのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記変形部は、一方向に湾曲した湾曲部を有し、
前記突出部は、前記湾曲部の湾曲内側に向かって突出したカギ状をなす部分であるが好ましい。
これにより、例えば湾曲部が生体管腔を画成する壁部から押圧力を受けて、さらに湾曲内側に湾曲しようとした場合、当該突出部が湾曲部の湾曲変形を阻害することを防止することができる。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記突出部は、前記被覆材に係合し、これにより、 当該ガイドワイヤの操作中に前記コア線が前記被覆材からズレるのを防止し得るのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記変形部は、その先端部に外径が先端方向に向か って漸減する部分を有するのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、手首の橈骨動脈より導入される橈骨動脈導入用のガ イドワイヤであるのが好ましい。
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す縦断面図である。 図2は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す縦断面図である。 図3は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す縦断面図である。 図4は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態を示す縦断面図である。 図5は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態を示す縦断面図である。 図6は、本発明のガイドワイヤの第6実施形態を示す縦断面図である。 図7は、本発明のガイドワイヤの第7実施形態を示す縦断面図である。 図8は、拡径部の他の構成例を示す縦断面図である。 図9は、拡径部の他の構成例を示す縦断面図である。 図10は、本発明のガイドワイヤの第8実施形態を示す縦断面図および補助投影図である。 図11は、本発明のガイドワイヤの第9実施形態を示す縦断面図である。 図12は、図1に示すガイドワイヤの使用状態を示す縦断面図である。 図13は、従来のガイドワイヤの使用状態を示す縦断面図である。
以下、本発明のガイドワイヤを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す縦断面図、図12は、図1に示すガイドワイヤの使用状態を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1および図12中(図2〜図13についても同様)の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1に示すガイドワイヤ1は、カテーテルに挿通して用いられるカテーテル用ガイドワイヤであって、例えば、カテーテルを手首(腕)から挿入して治療を行なう手技であるTRI(Trans-Radial coronary Intervention:経橈骨動脈的冠動脈インターベンション)に用いることができるものである。TRIでは、カテーテルを目的部位に向かう血管(生体管腔)20内に挿入する際に、当該カテーテルに先行して、ガイドワイヤ1を血管20内に挿入する。そして、ガイドワイヤ1の先端部(変形部4)を目的部位に留置する。この留置されたガイドワイヤ1に追従して(案内されて)カテーテルを目的部位に到達させることができる。
このガイドワイヤ1は、可撓性または柔軟性を有する芯線(長尺状の芯材:コア)で構成されるコア線2と、コア線2を被覆する被覆材(被覆層)3とで構成されている。なお、ガイドワイヤ1の全長は、特に限定されないが、200〜5000mm程度であるのが好ましい。
ガイドワイヤ1の内部に埋設されたコア線2は、1本の連続した線材で構成されている。このコア線2は、基端側に位置する本体部21と、本体部21の先端側に設けられたテーパ部23とで構成されている。
本体部21は、その外径が長手方向のほぼ全域にわたって一定である。また、本体部21の横断面形状は、円形をなしているのが好ましいが、これに限定されず、例えば、角形をなしていてもよい。
本体部21の先端側には、本体部21と段差なくテーパ部23が設けられている。テーパ部23は、その外径が先端に向かって漸減した部分である。このテーパ部23の横断面形状は、本体部21の横断面形状と同様に、円形をなしている。コア線2がテーパ部23を有することにより、コア線2の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができる。その結果、ガイドワイヤ1は、その先端部に良好な柔軟性を得て、血管20への追従性、安全性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
また、コア線2の構成材料としては、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む)を用いることができ、特に擬弾性を示す合金として、超弾性合金が好ましい。
超弾性合金は、柔軟性に富み、復元性があり、曲がり癖が付き難いので、コア線2(特にその先端部)を超弾性合金で構成することにより、ガイドワイヤ1は、その先端側の部分に十分な柔軟性と曲げに対する復元性が得られ、複雑に湾曲・屈曲する血管20等に対する追従性が向上し、より優れた操作性が得られるとともに、コア線2が湾曲・屈曲変形を繰り返しても、コア線2に備わる復元性により曲がり癖が付かないので、ガイドワイヤ1の使用中にコア線2に曲がり癖が付くことによる操作性の低下を防止することができる。
擬弾性合金には、引張りによる応力−ひずみ曲線のいずれの形状も含み、As、Af、Ms、Mf等の変態点が顕著に測定できるものも、できないものも含み、応力により大きく変形(歪)し、応力の除去により元の形状にほぼ戻るものは全て含まれる。
超弾性合金の好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。
なお、コア線2の構成材料としては、Ni−Ti系合金の他に、これと同様の擬弾性を示す合金であるコバルト系合金も用いることができる。コバルト系合金は、細長い線材としたときの弾性率が高く、かつ適度な弾性限度を有している。このため、コバルト系合金で構成されたワイヤは、トルク伝達性に優れ、座屈等の問題が極めて生じ難い。コバルト系合金としては、構成元素としてCoを含むものであれば、いかなるものを用いてもよいが、Coを主成分として含むもの(Co基合金:合金を構成する元素中で、Coの含有率が重量比で最も多い合金)が好ましく、Co−Ni−Cr系合金を用いるのがより好ましい。このような組成の合金を用いることにより、前述した効果がさらに顕著なものとなる。また、このような組成の合金は、弾性係数が高く、かつ高弾性限度としても冷間成形可能で、高弾性限度であることにより、座屈の発生を十分に防止しつつ、小径化することができ、所定部位に挿入するのに十分な柔軟性と剛性を備えるものとすることができる。
なお、ガイドワイヤ1では、コア線2の外周面(表面)に、被覆材3との密着性を向上するための処理(粗面化処理、化学処理、熱処理等)が施されていてもよい。
コア線2の外周面には、その全部を覆う、可撓性を有する被覆材3が設けられている。さらに、被覆材3は、コア線2(テーパ部23)の先端231を越えて設けられ、コア線2が存在しない当該越えた部分(先端部)が、後述する変形部4を構成している。
被覆材3は、種々の目的で形成することができるが、例えば、ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)を低減し、摺動性を向上させることを目的に形成することができる。これにより、ガイドワイヤ1の操作性が向上する。
被覆材3のコア線2を覆っている部分の厚さは、特に限定されず、被覆材3の形成目的や構成材料、形成方法等を考慮して適宜されるが、通常は、その厚さは、30〜300μm程度であるのが好ましく、50〜200μm程度であるのがより好ましい。被覆材3の厚さが薄すぎると、被覆材3の形成目的が十分に発揮されないことがある。また、被覆材3の厚さが厚すぎると、コア線2の物理的特性に影響を与えるおそれがある。なお、被覆材3は、2層以上の積層体でもよい。
被覆材3は、樹脂材料で構成されている。樹脂材料としては、特に限定されず、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチレンアクリレート共重合体、ABS樹脂、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエン等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、例えば柔軟性やコア線2への密着性が優れるという理由から、ポリウレタン等の比較的柔軟性の高い材料が好ましい。
また、ガイドワイヤ1の少なくとも先端部の外面には、親水性材料がコーティングされているのが好ましい。これにより、親水性材料が湿潤して潤滑性を生じ、ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)が低減し、摺動性が向上する。従って、ガイドワイヤ1の操作性が向上する。
親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
このような親水性材料は、多くの場合、湿潤(吸水)により潤滑性を発揮し、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルまたは内視鏡の内壁との摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減する。これにより、ガイドワイヤ1の摺動性が向上し、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性がより良好なものとなる。
また、被覆材3の変形部4に位置する部位には、X線造影性を有する金属粉末(金属粒子)よりなる造影剤が添加されていてもよい。この金属材料としては、特に限定されず、例えば、タングステンや、金、白金等の貴金属が挙げられるが、タングステンが特に好ましい。これにより、X線透視下でガイドワイヤ1を血管20の目的部位に挿入する際に、ガイドワイヤ1の変形部4が血管20のどこに位置しているのかを確実に把握することができる。なお、被覆材3中の造影剤の平均粒径(平均直径)は、特に限定されないが、例えば0.5〜4.0μmであるのが好ましく、1.0〜1.5μmであるのがより好ましい。
図1に示すように、このような構成のガイドワイヤ1は、その先端側に位置する変形部4と、基端側に位置する直線状部5とに分けることができる。
直線状部5は、自然状態で直線状をなし、ガイドワイヤ1のほとんどの部分を担っている。ここで、「自然状態」とは、外力を付与しない状態のことを言う。
変形部4は、ガイドワイヤ1の先端部を担い(先端部に形成され)、「J」字状に変形した部分である。この変形部4は、湾曲部41と直線状部42とで構成されている。湾曲部41は、直線状部5から連続的に形成され(延び)、自然状態で円弧状に湾曲した部分である。また、直線状部42は、湾曲部41から連続的に形成され、自然状態で直線状をなす部分である。この直線状部42の先端43は、丸みを帯びている。これにより、ガイドワイヤ1の血管20への挿入時に、先端43で血管20の内壁等を傷つけることをより確実に防止することができる。
このような構成の変形部4は、ガイドワイヤ1を血管20内に挿入するときには、当該血管20の壁部により形状が矯正され(規制され)、湾曲部41の湾曲の程度が自然状態のときよりも小さくなる、すなわち、直線状に近い形状をなす(図12参照)。
さて、ガイドワイヤ1では、コア線2の先端231が変形部4(湾曲部41)の基端44の直近(基端側近傍)に位置している。これにより、変形部4は、コア線2が存在しないものとなり、前述したように、全体が被覆材3のコア線2の先端231を越えた部分で構成されたものとなっている。そして、ガイドワイヤ1は、コア線2の本体部21が位置する部分、コア線2のテーパ部23が位置する部分、コアレスの部分(変形部4)に移行するに従って、徐々に剛性が抑制された(柔らかくなる)ものとなっている。
また、ガイドワイヤ1では、変形部4の長さ、すなわち、コア線2の先端231から変形部4の先端43までの距離をL、ガイドワイヤ1の外径をφdとしたとき、L≧3dなる関係を満足し、好ましくは、10d≦L≦100dなる関係を満足し、より好ましくは、50d≦L≦100dなる関係を満足する。
このような諸条件により、変形部4は、「コアレス」となっている分、コア線2の存在する基端側よりも柔軟であり、容易に変形することができる。また、変形部(先端部)のほとんどの部分(ほぼ全体)にコア線が埋設された従来のガイドワイヤ(図13参照)に比べ、変形部4は、剛性が抑制されたものとなり、変形した際にその変形状態が維持され易くなる。
さらに、ガイドワイヤ1では、変形部4は、前述したように形状が「J」字状をなしている。具体的には、自然状態で直線状部42が直線状部5と平行となる、すなわち、先端43と直線状部5とのなす角度が0度となるように、湾曲部41が湾曲している。
図12(a)に示すように、ガイドワイヤ1を血管20内に挿入すると、変形部4は、血管20の内壁に規制されることより、「J」字状をなす形状から直線状に近い形状へ展開する(開く)ように変形する。この図12(a)に示す状態のガイドワイヤ1を押し進めることができる。
そして、図12(b)に示すように、血管20から分岐した側枝201があった場合でも、変形部4の形状と、その形状が維持されていることとが相まって、変形部4が側枝201を越えよう(通過しよう)とする際には、側枝201に迷入するのが確実に防止される。これにより、変形部4は、側枝201を確実に越えることができ(図12(c)参照)、よって、血管20の目的部位に到達することができる。
また、湾曲部41の中心線の曲率半径をRとしたとき、R>dなる関係を満足するのが好ましく、d<R≦50dなる関係を満足するのがより好ましい。これにより、ガイドワイヤ1を血管20内に挿入した際、変形部4が容易に展開することができ、よって、その展開状態のガイドワイヤ1を押し進めることができる。また、変形部4の先端43が側枝201に差し掛かった場合でも、変形部4が柔軟に構成されていることにより、変形部4が元の「J」字形状(自然状態)に反転することで側枝迷入を防止し、さらに変形部4が血管壁に対して支持部としての効果を発揮すると言う利点もある。
<第2実施形態>
図2は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、コア線のテーパ部の位置が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図2に示すガイドワイヤ1Aでは、コア線2のテーパ部23は、その一部が変形部4に入り込んでいる。すなわち、ガイドワイヤ1Aでは、コア線2のテーパ部23は、その先端231が変形部4の途中であって、変形部4(湾曲部41)の頂点412より基端側に位置し、かつ、基端232が変形部4の基端44よりも基端側近傍に位置している。
また、テーパ部23の変形部4に入り込んだ部分(以下「挿入部233」と言う)は、湾曲部41の形状にならって、当該湾曲部41と同様に湾曲している。
このようにガイドワイヤ1Aは、テーパ部23の挿入部233が変形部4の一部を構成したものとなっている。これにより、変形部4は、挿入部233が入り込んでいる分だけ、剛性が高くなるが、挿入部233がテーパ状をなしているため、当該剛性は先端方向に向かって徐々に低下していく。また、変形部4のテーパ部23の先端231よりも先端側の部分は、変形部4の挿入部233が入り込んでいる部分よりもさらに剛性が低くなっている。従って、変形部4では、その剛性を先端方向に向かって徐々に減少させることがでる。
以上のような構成により、ガイドワイヤ1Aの操作性が向上し、特に、変形部4が側枝201を越えようとしたときに、当該側枝201を確実に越えることができ、その結果、側枝201に迷入するのが確実に防止される。また、この他、変形部4での折れ曲がり等も防止することができる。
なお、コア線2の先端231の位置は、図示の構成では変形部4の頂点412より基端側であるが、これに限定されず、L≧3dなる関係を満足すれば、例えば、変形部4の頂点412を超えた位置であってもよい。
<第3実施形態>
図3は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、変形部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図3に示すガイドワイヤ1Bは、変形部4から直線状部42が省略されたもの、すなわち、変形部4が1つの湾曲部41で構成されたものとなっている。このガイドワイヤ1Bでは、自然状態で、変形部4の先端43と直線状部5とのなす角度(最小角度)θが90度である。
このような構成のガイドワイヤ1Bでは、先端43が血管壁との支持部の役割を果たし、ガイドワイヤ1Bを真直ぐ押し進めることができるとともに、先端43が側枝201に掛かっても、変形部4が反転し、側枝201への迷入を防ぐことができる。
なお、角度θは、図示の構成では90度であるが、これに限定されず、0〜90度の範囲内であればいずれの大きさ(角度)であってもよい。
また、コア線2の先端231の位置は、図示の構成では変形部4の基端44直近であるが、これに限定されず、L≧3dなる関係を満足すれば、例えば、変形部4の途中であってもよい。
<第4実施形態>
図4は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、変形部の形状(構成)が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4に示すガイドワイヤ1Cでは、変形部4は、一方向に屈曲した1つの屈曲部45で構成されている。この屈曲部45は、自然状態で、その先端43と直線状部5とのなす角度θは、好ましくは90度以下、より好ましくは30〜60度となるように屈曲している。
このような構成のガイドワイヤ1Cでは、変形部4が例えば血管20が急峻に湾曲した(曲率半径が比較的小さい)部分を通過する際、その通過が容易かつ安全に行なわれる。また、従来の先端に湾曲部を有するガイドワイヤは、カテーテルの挿入口への挿入が困難であるが、ガイドワイヤ1Cでは、変形部4の柔軟性が高いことにより、容易に挿入可能となると言う利点もある。
なお、変形部4は、図示の構成では1つの屈曲部で構成されたものであるが、これに限定されず、例えば、互いに反対方向に屈曲する複数の屈曲部を有するものであってもよく、屈曲部と湾曲部とを少なくとも1つずつ有するものであってもよい。
また、コア線2の先端231の位置は、図示の構成では変形部4の基端側近傍であるが、これに限定されず、L≧3dなる関係を満足すれば、例えば、変形部4の途中であってもよい。
<第5実施形態>
図5は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、変形部の形状(構成)が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図5に示すガイドワイヤ1Dでは、変形部4は、複数(図示の構成では3つ)の湾曲部41(先端側から順に第1の湾曲部41a、第2の湾曲部41b、第3の湾曲部41c)を有している。第1の湾曲部41a、第2の湾曲部41b、第3の湾曲部41cは、変形部4の長手方向に沿って、自然状態で互いに反対方向に湾曲している。
また、第1の湾曲部41a、第2の湾曲部41b、第3の湾曲部41cは、互いに曲率半径(湾曲の程度)が異なっている。すなわち、第1の湾曲部41aの曲率半径は、第3の湾曲部41cの曲率半径よりも小さい。第2の湾曲部41bの曲率半径は、第1の湾曲部41aの曲率半径と第3の湾曲部41cの曲率半径との中間の大きさとなっている。このように変形部4では、曲率半径が基端側に向かって段階的に大きくなっている。
また、変形部4の先端43は、自然状態で、直線状部5の先端方向への延長線51上からズレた位置にある。
以上のような構成のガイドワイヤ1Dでは、変形部4の形状が、特に、TRIに適したものとなっている。また、先端43が側枝201に掛かっても、第2の湾曲部41bで反転し、迷入を防ぐことが可能となると言う利点もある。
なお、変形部4は、図示の構成では3つの湾曲部41を有するものであるが、これに限定されず、例えば、2つまたは4つ以上の湾曲部41を有するものであってもよい。
<第6実施形態>
図6は、本発明のガイドワイヤの第6実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、変形部の形状(構成)が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すガイドワイヤ1Eでは、変形部4は、その外径φdが先端方向に向かって漸減したテーパ部46と、外径φdが長手方向に沿って一定の外径一定部47とに分けることができる。テーパ部46は、外径一定部47の先端側に形成されている。
また、テーパ部46と外径一定部47との境界部は、湾曲部41の途中にある。すなわち、湾曲部41は、その途中から外径φdが先端方向に向かって漸減している。
以上のような構成のガイドワイヤ1Eでは、変形部4は、その剛性が先端方向に向かってより好適に徐々に減少したものとなる。これにより、変形部4が変形した際に、その変形状態がより確実に維持され易くなる。そして、この変形部4が側枝201を越えようとしたときには、当該変形部4が側枝201に迷入するのがより確実に防止される。
なお、角度θは、鋭角となっており、具体的には、90度以下が好ましく、30〜60度がより好ましい。
<第7実施形態>
図7は、本発明のガイドワイヤの第7実施形態を示す縦断面図、図8および図9は、それぞれ、拡径部の他の構成例を示す縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明のガイドワイヤの第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、コア線の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7に示すガイドワイヤ1Fでは、コア線2は、テーパ部23よりも先端側に形成された突出部24をさらに有している。この突出部24は、コア線2の長手方向と直交する方向に向かって突出した、すなわち、外径が拡径した拡径部で構成されている。そして、拡径部の形状としては、例えば、図7に示すような球状、図8に示すような半球状、図9に示すような砲弾状が挙げられる。このように先端面241が丸みを帯びているのが好ましい。また、その他の形状としては、フランジ状(円板状)等が挙げられる。
このような形状の突出部24が形成されていることにより、当該突出部24が被覆材3に係合することとなり、例えばガイドワイヤ1Fに対する押し引き操作を繰り返した場合に、コア線2が被覆材3から抜け出てしまう、すなわち、ズレてしまうのを確実に防止することができる。また、ガイドワイヤ1Fに対する押し込み操作をした場合、その押圧力が被覆材3よりもコア線2に過剰に作用したとしても、突出部24で被覆材3を突き破るのを確実に防止することができる。
なお、突出部24は、図7に示す構成では変形部4の基端44付近に位置しているが、これに限定されず、L≧3dなる関係を満足すれば、変形部4の長手方向の途中に位置していてもよい。
また、突出部24は、例えば、テーパ部23と別体で構成し、その別体をテーパ部23に接合したものであってもよいし、テーパ部23と一体的に形成されたものであってもよい。また、突出部24がテーパ部23と別体で構成されている場合には、突出部24の構成材料とテーパ部23以降の部分の構成材料とを異なるものとすることができる。
<第8実施形態>
図10は、本発明のガイドワイヤの第8実施形態を示す縦断面図および補助投影図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第8実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、突出部の形状が異なること以外は前記第7実施形態と同様である。
図10に示すガイドワイヤ1Gでは、突出部24’は、平板状、すなわち、リボン状(短冊状)をなしている。また、突出部24’は、湾曲部41と同方向に若干湾曲している。
このような形状の突出部24’が形成されていることにより、当該突出部24’が被覆材3に係合することとなり、例えばガイドワイヤ1Gをその軸回りに回転操作した場合に、その回転力が被覆材3よりもコア線2に過剰に作用したとしても、コア線2が被覆材3に対し回転してしまう、すなわち、ズレてしまうのを確実に防止することができる。
また、突出部24’は、リシェイプ可能であるため、湾曲部41の突出部24’が位置する部分の湾曲の程度を変更することができる。ここで、「リシェイプ可能」とは、突出部24’を所望の形状に曲げて形状を保持できることを言う。
<第9実施形態>
図11は、本発明のガイドワイヤの第9実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第9実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、突出部の形状が異なること以外は前記第7実施形態と同様である。
図11に示すガイドワイヤ1Hでは、突出部24’’は、湾曲部41の湾曲内側に向かって突出したカギ状をなしている。
このような形状の突出部24’’が形成されていることにより、例えば湾曲部41が血管壁から押圧力を受けて、さらに湾曲内側に湾曲しようとした場合、当該突出部24’’が湾曲部41の湾曲変形の邪魔になるのを防止することができる。
以上、本発明のガイドワイヤを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガイドワイヤを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のガイドワイヤは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、コア線は、Ni−Ti系合金で構成された1本の連続した素線であるが、これに限定されず、例えば、先端側の部分がNi−Ti系合金で構成され、基端側の部分がステンレス鋼で構成されたものや、ステンレス鋼で構成された1本の連続した素線であってもよい。
また、コア線は、その先端部にテーパ部を有するものであるが、これに限定されず、例えば、テーパ部の先端側に、さらに、外径が長手方向に沿って一定である部分(外径一定部)を有するものであってもよい。この場合、テーパ部の先端側の外径一定部(第2の外径一定部)は、その外径が本体部(第1の外径一定部)の外径よりも小さいものとなる。
また、コア線は、その先端部にテーパ部を有するものであるが、これに限定されず、例えば、テーパ部を省略したもの、すなわち、外径が長手方向に沿って一定のものであってもよい。
本発明のガイドワイヤは、可撓性を有するコア線と、該コア線の外周を被覆し、可撓性を有する被覆材とを備えるガイドワイヤであって、前記コア線は、その先端側の部分に外径が先端に向かって漸減するテーパ部を備え、前記被覆材は、その先端部に、少なくとも一方向に湾曲または屈曲した部分を有する変形部を備え、前記コア線の先端が前記変形部の基端側近傍または前記変形部の途中に位置し、その先端側は、前記被覆材のみで構成されている。そのため、目的部位に向かう生体管腔から分岐した他の生体管腔にガイドワイヤが迷入するのを確実に防止することができる。従って、本発明のガイドワイヤは、産業上の利用可能性を有する。

Claims (18)

  1. 可撓性を有するコア線と、該コア線の外周を被覆し、可撓性を有する被覆材とを備えるガイドワイヤであって、
    前記コア線は、その先端側の部分に外径が先端に向かって漸減するテーパ部を備え、
    前記被覆材は、その先端部に、外力を付与しない自然状態で少なくとも一方向に湾曲または屈曲した部分を有する変形部を備え、
    前記コア線の先端が前記変形部の基端側近傍または前記変形部の途中に位置し、その先端側では、前記被覆材のみで構成されており、前記変形部が中実となっていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記変形部は、前記湾曲または屈曲した部分よりも先端側に延在し、前記自然状態で直 線状をなす先端側直線状部を有しており、
    前記被覆材は、前記変形部の基端側に位置し、前記自然状態で直線状をなし、その長さ が前記変形部よりも長い基端側直線状部を備え、
    前記自然状態で前記先端側直線状部が前記基端側直線状部と平行となる請求項1に記載 のガイドワイヤ。
  3. 前記コア線の先端から前記変形部の先端までの距離をL、当該ガイドワイヤの平均外径をφdとしたとき、L≧3dなる関係を満足する請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記テーパ部の基端は、前記変形部よりも基端側に位置する請求項1ないし3のいずれ か1項に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記テーパ部の先端は、前記変形部の途中に位置している請求項1ないし4のいずれか 1項に記載のガイドワイヤ。
  6. 前記テーパ部の前記変形部に入り込んだ部分は、該変形部の形状にならって、湾曲また は屈曲している請求項5に記載のガイドワイヤ。
  7. 前記被覆材は、樹脂材料で構成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  8. 前記変形部は、湾曲した1つの湾曲部または屈曲した1つの屈曲部を有し、
    前記コア線の先端は、前記変形部の頂点より基端側に位置する請求項1ないし7のいず れか1項に記載のガイドワイヤ。
  9. 前記変形部は、その長手方向に沿って、互いに反対方向に湾曲する複数の湾曲部を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  10. 前記複数の湾曲部は、曲率半径が基端側に向かって段階的に大きくなっている請求項9 に記載のガイドワイヤ。
  11. 前記コア線は、前記テーパ部よりも先端側に形成され、前記コア線の長手方向と直交する方向に向かって突出した突出部を有する請求項1ないし10のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  12. 前記突出部は、外径が拡径した拡径部で構成されている請求項11に記載のガイドワイヤ。
  13. 前記突出部は、平板状をなす部分である請求項11に記載のガイドワイヤ。
  14. 前記突出部は、前記変形部と同方向に湾曲または屈曲している請求項13に記載のガイ ドワイヤ。
  15. 前記変形部は、一方向に湾曲した湾曲部を有し、
    前記突出部は、前記湾曲部の湾曲内側に向かって突出したカギ状をなす部分である請求 項11に記載のガイドワイヤ。
  16. 前記突出部は、前記被覆材に係合し、これにより、当該ガイドワイヤの操作中に前記コ ア線が前記被覆材からズレるのを防止し得る請求項11ないし15のいずれか1項に記載 のガイドワイヤ。
  17. 前記変形部は、その先端部に外径が先端方向に向かって漸減する部分を有する請求項1 ないし16のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  18. 手首の橈骨動脈より導入される橈骨動脈導入用のガイドワイヤである請求項1ないし1 7のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
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