JP2002027715A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2002027715A
JP2002027715A JP2000208007A JP2000208007A JP2002027715A JP 2002027715 A JP2002027715 A JP 2002027715A JP 2000208007 A JP2000208007 A JP 2000208007A JP 2000208007 A JP2000208007 A JP 2000208007A JP 2002027715 A JP2002027715 A JP 2002027715A
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magnetic pole
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electric machine
cores
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JP2000208007A
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Tamotsu Nose
保 能勢
Yoshiki Shimura
芳樹 志村
Kenji Kusama
健司 草間
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高いモータ特性を有する高い実用性を
備えた片側配置型の磁石埋込構造を有する回転電機を得
ることを可能とする。 【解決手段】 界磁コア11側の磁極凹凸歯11a,1
1bを構成している各々の凸形状部分11aと、電機子
コア12側の各々の突極片12dとの間の位置関係が、
30°の均等な位相角度分ずつ個々にずれた状態に配置
することによって、電機子コア12の各突極片12dに
おいてそれぞれ発生するコギングトルクの各波形どうし
が互いに打ち消し合うこととし、全体のコギングトルク
のレベルを極めて小さく抑えるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石とコイル
とを片方側のコアに集めた埋込磁石型構造の電機子コア
を備えた回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭59−1534
57号公報、特開平10−341560号公報におい
て、永久磁石を一対のコアどうしの間に挟み込むととも
に、その永久磁石どうしの間に延在するヨーク部に対し
てコイルを巻回することによって、上記永久磁石とコイ
ルとを片方側のコアに集めた埋込磁石型の電機子コアを
構成しておき、その電機子コアの片方側コアに対して相
対回転可能に配置された他方側のコアを磁性体のみから
構成するようにしたモータ等の構造が種々提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな永久磁石とコイルとを片方側のコアに集めた埋込磁
石型構造に関する従来の提案では、その基本的な構造が
単に示されているのみであって、実用上必要とされる特
性を得るための構成、例えばコギングを低減させるため
の構成や、モータ特性を向上させるための構成は、いず
れの提案においても具体的には開示されておらず、その
ままでは通常のモータ等の回転電機としての十分な特性
が得られないのが実状である。
【0004】そこで本発明は、良好な特性を備えた多相
の片側配置型の磁石埋込構造を有する回転電機を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、一組の凹凸形状部分が円周
方向に一定のピッチをなして複数組並設された磁極凹凸
歯を有する界磁コアと、この界磁コアとラジアル方向に
対向しつつ円周方向に相対移動可能に設けられた電機子
コアとを備え、上記電機子コアは、円周方向に延在する
ヨーク部と、このヨーク部に巻回された電機子コイル
と、上記ヨーク部の円周方向両端部分にそれぞれ上記電
機子コイルを挟むように配置された一対の周端コア部
と、これら一対の周端コア部のそれぞれにおいて前記界
磁コア側の磁極凹凸歯と近接対向するように設けられた
突極片と、を有し、当該電機子コアの複数個が、円周方
向に磁気的に実質的に分離された状態で環状に並設・集
合され、円周方向に隣り合う一対の電機子コアにおいて
互いに隣接する周端コア部どうしの間に永久磁石が挟持
され、上記各永久磁石には、前記隣接周端コア部の挟持
方向に沿って着磁が施され、かつ該着磁の磁極方向は、
前記各電機子コイルを挟んだ一対の周端コア部どうしを
同極とするように設定されているとともに、前記磁極凹
凸歯における一組の凸凹形状部分の周方向幅として定義
される1磁極ピッチが、電気角で360°をなすように
設定されたものであって、一つの相の電機子コアに設け
られた一対の突極片どうしが、前記磁極ピッチにおいて
{n−(1/2)}磁極ピッチ(n=1,2,3・・
・)だけ位置ずれした関係に配置され、電気角で180
°の位相ずれを有するように設けられているとともに、
前記各電機子コアの周方向中心位置に対して、当該各電
機子コイルを挟んで配置された一対の突極片のそれぞれ
が、電気角でa=n×180°及びb=a−180°
(n=1,2,3・・・)で定まる各々の基本位置か
ら、同一の周方向に電気角で15°ずらして配置されて
いることによって、前記界磁コア側の磁極凹凸歯を構成
している各々の凸形状部分と、電機子コア側の各々の突
極片との間の位置関係が、電気角で30°に相当する均
等な位相角度分ずつ個々にずれた状態に配置されてい
る。
【0006】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の複数個の電機子コア及び永久磁石の各々が、
一種類の形状から形成され、当該一種類の形状からなる
電機子コアの複数個のうちの一部が、適宜に反転して用
いられている。
【0007】さらに、請求項3記載の発明では、前記請
求項2記載の一種類の形状からなる電機子コアの複数個
が、6相を構成するように、円周方向に沿って、正位
置、正位置、正位置、逆位置、逆位置、逆位置の順、あ
るいは正位置、逆位置、正位置、逆位置、正位置、逆位
置の順で環状に組み合わせて配置されている。
【0008】さらにまた、請求項4記載の発明では、前
記請求項1記載の一組の磁極凹凸歯を構成している凸形
状部分の周方向幅と、凹形状部分の周方向幅とが、互い
に異なる幅をなすように形成されているとともに、上記
一組の磁極凹凸歯を構成している凸形状部分の周方向幅
が、0.45磁極ピッチ以下に形成され、かつ前記電機
子コアの突極片の周方向幅が、上記界磁コア一組の磁極
凹凸歯を構成している凸形状部分の周方向幅と同じ幅に
なされている。
【0009】このような構成を有する請求項1,2又は
3記載の各発明によれば、界磁コア側の磁極凹凸歯を構
成している各々の凸形状部分と、電機子コア側の各々の
突極片との間の位置関係が、均等な位相角度分ずつ個々
にずれた状態に配置されることとなり、その結果、上記
電機子コアの各突極片においてそれぞれ発生するコギン
グトルクの各波形も、互いの位相が均等にずれた状態と
なって、重なり合うことがなくなる。従って、モータ全
体の全てのコギングトルク波形を合成したときには、各
コギングトルク波形どうしが互いに打ち消し合う結果と
なり、全体のコギングトルクのレベルは極めて小さく抑
えられる。
【0010】そして、上述したような作用は、上述した
界磁コア側の磁極凹凸歯を構成している凸形状部分と、
電機子コア側の突極片との対向面積を拡大しても同様で
あることから、コギングトルクを低減しつつ有効磁束を
増大させることが可能になるとともに、巻線スロット等
を設けるに際しての性能劣化の発生を回避することも可
能となる。
【0011】このとき、特に請求項2又は3記載の各発
明によれば、複数個の電機子コア及び永久磁石が一種類
のものから構成されることから、それぞれの部品種類が
大幅に低減され、容易に製造可能となる。
【0012】また、請求項4記載の発明によれば、界磁
コアの磁極凹凸歯における凸形状部分の周方向幅が狭く
なるように形成されているので、その磁極凹凸歯の凸形
状部分が電機子コアの突極片に対向していない場合にお
いて、上記電機子コアの突極片から磁極凹凸歯の凸形状
部分へ向かう漏れ磁束が良好に低減されることとなり、
その分、有効磁束が増大されるようになっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる回転電機を
モータに適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1に示されている実施形態におけ
るモータ1では、略中空円筒状の非磁性体からなるモー
タケース10の内部側中心部分に、ロータを構成する界
磁コア11が回転軸10aに固定されていることによっ
て回転可能に配置されている。この界磁コア11の外周
部分には、凹凸形状をなす多数の磁極凹凸歯11a,1
1bが設けられている。
【0014】この磁極凹凸歯11a,11bは、凹凸形
状をなすように形成された凸形状部分11aと、凹形状
部分11bとを有し、それら凸形状部分11aと凹形状
部分11bとの一組が、円周方向に一定のピッチをなし
て16組が設けられていて、上記凸形状部分11a及び
凹形状部分11bを1極としたときに、全周で32極が
設けられている。そして、これらの各一組の凸形状部分
11aと凹形状部分11bとの周方向幅として定義され
る1磁極ピッチFpが、電気角で360°をなすように
設定されている。
【0015】また、上記界磁コア11の半径方向外方部
分には、当該界磁コア11とラジアル方向に対向する6
個の電機子コア12,12,・・・が、固定電機子コア
を構成するように環状に並設・集合されている。これら
の各電機子コア12は、電磁鋼板の積層体から構成され
ていて、同一形状のものが用いられている。そして、周
方向に隣接する一対の電機子コア12,12どうしは、
磁気的に実質上分離された状態にて上記モータケース1
0の内周壁面部に当接するように固定されている。
【0016】上記各電機子コア12は、円周の接線方向
に延在するヨーク部12aを備えているとともに、その
ヨーク部12aには電機子コイル12bが巻回されてい
る。また、上記ヨーク部12aの延在方向(周方向)の
両端部分には、周端コア部12c,12cがそれぞれ設
けられているとともに、各周端コア部12cの半径方向
内端部分には、上記界磁コア11の磁極凹凸歯11a,
11bに近接対向する突極片12dが設けられている。
【0017】また、上記両周端コア部12c,12cに
おける電機子コイル12bに対面する側の表面は、略半
径方向に延在する平坦面に形成されている。さらに、上
記各周端コア部12cが、ヨーク部12aよりも半径方
向外方側に突出する外周面は、上述したモータケース1
0の内周壁面に当接されていて、それによって電機子コ
ア12の全体が半径方向に位置決め固定されるようにな
っている。
【0018】さらにまた、周方向に隣り合う一対の電機
子コア12,12における隣接周端コア部12c,12
cどうしの間には、永久磁石13がそれぞれ挟持されて
いる。それらの各永久磁石13には、前記隣接周端コア
部12c,12cの挟持方向である円周方向に沿って着
磁が施されている。そのときの着磁の磁極方向は、円周
方向に隣接する永久磁石13,13どうしが互いに反発
する方向に設定されており、これによって、上記各電機
子コア12における両周端コア部12c,12cどうし
が互いに同極になされている。
【0019】また、本実施形態における永久磁石13の
半径方向長さは、上記周端コア部12cよりもやや短い
長さに設定されており、上記周端コア部12cに対して
半径方向のほぼ全長にわたって当接するように配置され
て、前記界磁コア11の磁極凹凸歯11a,11bの近
傍まで延出するように設けられている。
【0020】一方、上述したように、本実施形態におけ
る6個の各電機子コア12としては、一種類の形状から
形成されたものが用いられているが、その一種類の形状
からなる電機子コア12の6個のものは、6相を構成す
るように、円周方向に沿って、正位置、正位置、正位
置、逆位置、逆位置、逆位置の順で環状に組み合わせて
配置されている。そして、電機子コア12の対向する2
個のコアが同相となるように巻線を施すことにより3相
が構成されている。
【0021】一方、本実施形態にかかるモータでは、上
述したように、界磁コア11の磁極凹凸歯11a,11
bにおける一組の凹凸形状部分が電気角で360°をな
すように設定されているが、その凹凸形状部分の1磁極
ピッチFpに対して、前記電機子コア12における電機
子コイル12bを挟んだ両突極片12d,12dどうし
が、{n−(1/2)}磁極ピッチ(n=1,2,3・
・・)だけ位置ずれした関係に配置されており、それに
よって、前記電機子コア12におけるコイル12bを挟
んだ両突極片12d,12dどうしが、180°の位相
ずれを備えるように構成されている。図1に示された実
施形態は、n=2の場合であり、電機子コイル12bを
挟んだ両突極片12d,12dどうしが、1.5磁極ピ
ッチ(1.5Fp)分だけ位置ずれした関係に配置され
ている。
【0022】より具体的には、特に図2に示されている
ように、前記各電機子コア12の周方向中心位置Coに
対して、当該各電機子コイル12bを挟んで配置された
一対の突極片12d,12dのそれぞれが、電気角で、
a=n×180°及びb=a−180°(n=1,2,
3・・・)で定まる各々の基本位置から、同一の周方向
に電気角で15°ずらして配置されている。その結果、
特に図3に示されているように、前記界磁コア11側の
磁極凹凸歯11a,11bを構成している各々の凸形状
部分11aと、電機子コア12側の各々の突極片12d
との間の位置関係が、電気角で30°に相当する均等な
位相角度分ずつ、個々にずれた状態に配置されるように
なされている。
【0023】さらに、本実施形態では、前記界磁コア1
1の磁極凹凸歯11a,11bにおける凸形状部分11
aの周方向幅と、凹形状部分11bの周方向幅とは、互
いに異なる幅寸法をなすように形成されていて、上記凸
形状部分11aの先端幅tが、0.45磁極ピッチ以下
に相当する寸法を備えるように形成されており、従っ
て、凹形状部分11bは、0.55磁極ピッチ以上に相
当する寸法を備えている。
【0024】このような構成を有する本実施形態では、
上述したように、界磁コア11側の磁極凹凸歯11a,
11bを構成している各々の凸形状部分11aと、電機
子コア12側の各々の突極片12dとの間の位置関係
が、30°の均等な位相角度分ずつ個々にずれた状態に
配置されることとなることから、上記電機子コア12の
各突極片12dにおいてそれぞれ発生するコギングトル
クの各波形も、互いの位相が均等にずれた状態となっ
て、重なり合うことがなくなる。従って、モータ全体の
全てのコギングトルク波形を合成したときには、各コギ
ングトルク波形どうしが互いに打ち消し合う結果とな
り、全体のコギングトルクのレベルは極めて小さく抑え
られる。
【0025】そして、上述したような作用は、上述した
界磁コア11側の磁極凹凸歯11a,11bを構成して
いる凸形状部分11aと、電機子コア12側の突極片1
2dとの対向面積を拡大しても同様であることから、コ
ギングトルクを低減しつつ有効磁束を増大させることが
可能になる。
【0026】このとき、本実施形態では、各6個の電機
子コア12及び永久磁石13が、一種類のものから構成
されていることから、それぞれの部品種類が大幅に低減
されて、電機子コア12及び永久磁石13を製造するに
当たっての成形型が最低限の数で済むとともに、電機子
コア12及び永久磁石13が同一形状にて効率的に製造
されるようになっている。
【0027】また、本実施形態では、界磁コア11の磁
極凹凸歯11a,11bにおける凸形状部分11aの周
方向幅が狭くなるように形成されているので、その磁極
凹凸歯11a,11bの凸形状部分11aが電機子コア
12の突極片12dに対向していない場合において、上
記電機子コア12の突極片12dから磁極凹凸歯11
a,11bの凸形状部分11aへ向かう漏れ磁束が良好
に低減されることとなり、その分、有効磁束が増大され
るようになっている。
【0028】さらにまた、本実施形態では、前記電機子
コア12における両突極片12dの電機子コイル12b
に対面する表面が、半径方向に延在する平坦面に形成さ
れていることから、当該電機子コア12の突極片12d
の形状が単純化され、容易に製造可能となっているとと
もに、電機子コイル12bを巻回する際に突極片12d
が邪魔にならなくなり、電機子コイル12bの巻線作業
が容易化される。
【0029】一方、上述した第1実施形態に対応する部
材に同一の符号を付した図4にかかる実施形態は、基本
的には同様な構成によって三相のモータを構成したもの
であるが、異なる点は、一種類の形状から形成された6
個の各電機子コア12が、円周方向に沿って、正位置、
逆位置、正位置、逆位置、正位置、逆位置の順で環状に
組み合わせて配置されていることである。そして、この
ような配置によって、界磁コア11側の磁極凹凸歯11
a,11bを構成している各々の凸形状部分11aと、
電機子コア12側の各々の突極片12dとの間の位置関
係が、30°の均等な位相角度分ずつ個々にずれた状態
に配置されることとなる。従って、本実施形態において
も、上述した第1の実施形態と同様な作用・効果を得る
ことができる。
【0030】さらに、図5及び図6にかかる各実施形態
は、基本的には上述した第1実施形態と同様な構造によ
って三相のモータを構成したものであるが、異なる点
は、界磁コア11の磁極凹凸歯11a,11bが、全周
で16極及び14極にそれぞれ形成されていることであ
る。このような実施形態においても、上述した各実施形
態と同様な作用・効果を奏することができる。特に、こ
れら16極及び14極構成の各モータでは、巻線スロッ
トが極めて狭くなる傾向があるが、本発明を適用すれ
ば、巻線スロット等を設けるに際しての性能劣化の発生
を回避することが可能となる。
【0031】次に、上述した各実施形態における電機子
コア12の各突極片12dは、先端部分を2個以上の凸
部に分割した構造とすることも可能である。例えば、図
7に示されている実施形態では、各突極片12dの先端
部分が2個の凸部12d2,12d2に分割された構造
になされているが、電機子コア12の周方向中心位置C
oに対して、上述した全ての凸部12d2が、電気角で
a=n×180°及びb=a−180°(n=1,2,
3・・・)で定まる各々の基本位置から、同一の周方向
に電気角で15°各々ずらして配置されている。その結
果、図8に示されているように、界磁コア11側の磁極
凹凸歯11a,11bを構成している各々の凸形状部分
11aと、電機子コア12側の各々の突極片12dとの
間の位置関係が、電気角で30°に相当する均等な位相
角度分ずつ個々にずれた状態に配置される。
【0032】一方、図9乃至図12に示されている実施
形態は、各突極片12dの先端部分を2個以上にm分割
したときの各凸部を、1〜2m(m=1,2,3,・・
・)までの全ての奇数kに対して、電気角で{(30/
2m)×k}°ずつ同方向にずらすようにしたものであ
る。これらの各場合においては、図13乃至図16に示
されているように、界磁コア11側の磁極凹凸歯11
a,11bを構成している各々の凸形状部分11aと、
電機子コア12側の各々の突極片12dとの間の位置関
係が、電気角で(30/m)°に相当する均等な位相角
度分ずつ個々にずれた状態に配置されるようになってい
る。
【0033】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0034】例えば、上述した各実施形態は、インナー
ロータ型の固定電機子コアを用いた場合のものである
が、本発明はそれに限定されることなく、インナーロー
タ型の回転電機子コアを用いた場合や、アウターロータ
型において固定電機子コア又は回転電機子コアを用いる
ようにした各構成に対しても同様に適用することが可能
である。
【0035】また、固定電機子コアの内方側及び外方側
の双方にロータを配置などのような両面対向の二重構造
のものに対しても本発明は同様に適用することができ
る。
【0036】さらに、上述した各実施形態は、モータに
対して本願発明を適用したものであるが、モータ以外の
発電機等に対しても本発明は同様に適用することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本願請求項1又は2
又は3記載の発明は、界磁コア側の磁極凹凸歯を構成し
ている各々の凸形状部分と、電機子コア側の各々の突極
片との間の位置関係を、均等な位相角度分ずつ個々にず
れた状態に配置し、電機子コアの各突極片においてそれ
ぞれ発生する各コギングトルク波形どうしが互いに打ち
消し合うように構成して、全体のコギングトルクのレベ
ルを極めて小さく抑えつつ有効磁束の増大を可能とした
ものであるから、小型で高い回転特性を得ることがで
き、高い実用性を備えた片側配置型の磁石埋込構造を有
する回転電機を得ることができる。
【0038】また、請求項2又は3記載の各発明は、複
数個の電機子コア及び永久磁石を一種類のものから構成
して部品の製造を容易化したものであるから、上述した
効果に加えて、回転電機の生産性を向上させることがで
きる。
【0039】さらに、請求項4記載の発明は、界磁コア
の磁極凹凸歯における凸形状部分の周方向幅を狭く形成
して漏れ磁束を良好に低減させて有効磁束を更に増大さ
せるように構成したものであるから、上述した効果を一
層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるモータの横断面説
明図である。
【図2】図1に示されたモータにおける一個の電機子コ
アを拡大して表した構造説明図である。
【図3】図1に示したモータにおける電機子コアと界磁
コアとの配置・位相関係を表した横断面説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態にかかるモータの横断面
説明図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態にかかるモータの横
断面説明図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態にかかるモータの横
断面説明図である。
【図7】電機子コアの他の実施形態を表した拡大構造説
明図である。
【図8】図7に表した電機子コア構造による位相ズレの
状態を表した横断面説明図である。
【図9】電機子コアの更に他の実施形態を表した拡大構
造説明図である。
【図10】電機子コアの更に他の実施形態を表した拡大
構造説明図である。
【図11】電機子コアの更に他の実施形態を表した拡大
構造説明図である。
【図12】電機子コアの更に他の実施形態を表した拡大
構造説明図である。
【図13】図9に表した電機子コア構造による位相ズレ
の状態を表した横断面説明図である。
【図14】図10に表した電機子コア構造による位相ズ
レの状態を表した横断面説明図である。
【図15】図11に表した電機子コア構造による位相ズ
レの状態を表した横断面説明図である。
【図16】図12に表した電機子コア構造による位相ズ
レの状態を表した横断面説明図である。
【符号の説明】
1 モータ 10 モータケース 11 界磁コア(ロータ) 11a,11b 磁極凹凸歯 11a 凸形状部分 11b 凹形状部分 12 電機子コア 12a ヨーク部 12b 電機子コイル 12c 周端コア部 12d 突極片 13 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草間 健司 長野県諏訪郡原村10801番地の2 株式会 社三協精機製作所諏訪南工場内 Fターム(参考) 5H619 AA01 BB01 BB02 BB06 BB24 PP01 PP02 PP05 PP08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組の凹凸形状部分が円周方向に一定の
    ピッチをなして複数組並設された磁極凹凸歯を有する界
    磁コアと、この界磁コアとラジアル方向に対向しつつ円
    周方向に相対移動可能に設けられた電機子コアとを備
    え、 上記電機子コアは、円周方向に延在するヨーク部と、こ
    のヨーク部に巻回された電機子コイルと、上記ヨーク部
    の円周方向両端部分にそれぞれ上記電機子コイルを挟む
    ように配置された一対の周端コア部と、これら一対の周
    端コア部のそれぞれにおいて前記界磁コア側の磁極凹凸
    歯と近接対向するように設けられた突極片と、を有し、 当該電機子コアの複数個が、円周方向に磁気的に実質的
    に分離された状態で環状に並設・集合され、円周方向に
    隣り合う一対の電機子コアにおいて互いに隣接する周端
    コア部どうしの間に永久磁石が挟持され、 上記各永久磁石には、前記隣接周端コア部の挟持方向に
    沿って着磁が施され、かつ該着磁の磁極方向は、前記各
    電機子コイルを挟んだ一対の周端コア部どうしを同極と
    するように設定されているとともに、 前記磁極凹凸歯における一組の凸凹形状部分の周方向幅
    として定義される1磁極ピッチが、電気角で360°を
    なすように設定されたものであって、 一つの相の電機子コアに設けられた一対の突極片どうし
    が、前記磁極ピッチにおいて{n−(1/2)}磁極ピ
    ッチ(n=1,2,3・・・)だけ位置ずれした関係に
    配置され、電気角で180°の位相ずれを有するように
    設けられているとともに、 前記各電機子コアの周方向中心位置に対して、当該各電
    機子コイルを挟んで配置された一対の突極片のそれぞれ
    が、電気角でa=n×180°及びb=a−180°
    (n=1,2,3・・・)で定まる各々の基本位置か
    ら、同一の周方向に電気角で15°ずらして配置されて
    いることによって、 前記界磁コア側の磁極凹凸歯を構成している各々の凸形
    状部分と、電機子コア側の各々の突極片との間の位置関
    係が、電気角で30°に相当する均等な位相角度分ずつ
    個々にずれた状態に配置されていることを特徴とする回
    転電機。
  2. 【請求項2】 前記複数個の電機子コア及び永久磁石の
    各々が、一種類の形状から形成され、 当該一種類の形状からなる電機子コアの複数個のうちの
    一部が、適宜に反転して用いられていることを特徴とす
    る請求項1記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 前記一種類の形状からなる電機子コアの
    複数個が、6相を構成するように、円周方向に沿って、
    正位置、正位置、正位置、逆位置、逆位置、逆位置の
    順、あるいは正位置、逆位置、正位置、逆位置、正位
    置、逆位置の順で環状に組み合わせて配置されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の回転電機。
  4. 【請求項4】前記一組の磁極凹凸歯を構成している凸形
    状部分の周方向幅と、凹形状部分の周方向幅とが、互い
    に異なる幅をなすように形成されているとともに、 上記一組の磁極凹凸歯を構成している凸形状部分の周方
    向幅が、0.45磁極ピッチ以下に形成され、かつ前記
    電機子コアの突極片の周方向幅が、上記界磁コア一組の
    磁極凹凸歯を構成している凸形状部分の周方向幅と同じ
    幅になされていることを特徴とする請求項1記載の回転
    電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2923330A1 (fr) * 2007-11-07 2009-05-08 Technofan Sa Moteur pour ventilateur aeronautique.

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